TOP13忍者プレイリポート>第20話 恐るべき呪い

CDS:PE&レインボー合同
D&Dサード プレイリポート企画
13NinjaTitle

第20話 恐るべき呪い


2007/07/01
マスター:“エンターテイメント業界一痺れる優しいDM”ことB.M (びいえむ)
プレイヤー:だいすけ、ヤモン、ジェック、ダンナ
ライター:B.M(びいえむ)
本文イラスト:だいすけ



**市販シナリオ「夜牙塔の心臓」の**
**ネタバレが盛大にありますので**
**あなたのDMに相談してから**
**お読みください**






【目次】
§20−0 キャラクター紹介
§20−1 戦う者達
§20−2 恐るべき呪い
§20−3 大自然


【本文】

§20 −0 キャラクター紹介

※画 像をクリックすると説明(古いものも有りますが)が見られます。
アブロ
アブロ
〜偉大なる小悪党〜
人間
ローグ7/シャドウダンサー4


51hp;AC19

【筋】14
【敏】16
【耐】12
【知】13
【判】10
【魅】9


 ローグならではのスキルでパーティを牽引する案内役……とはいえ、広いダンジョンは苦手のようだ(笑) 扉が少ないと「俺の 存在意義が無い」と怒り、扉 が多いと「メェェェェリケェェーーーン!!」と怒る。……つまりワガママ?

 シャドウダンサーとして修行を積み、シャドウのジェダを相棒にしている。どうやらジェダは女性らしい。……シャドウに性別あるのか?)
 

 最近はエロさに磨きがかかり、読 者サービス供給キャラになってきている。ちなみに、それはあくまでもアブロのキャラクターということで、プレイヤーとは関係無いことをここ に断言しておく。氏の名誉の為にも! マジ関係ないんで! そこんとこヨロシク! ここんとこご無沙汰!

 必殺技:〈Spot/視認〉
 それはもうとにかく〈Spot/視認〉が大得意。彼のライフワークと言える。“アブロ流〈視認〉 術”の創始者。3.5版になって《クイックリコニッター/早視認》を修得し、ますますエロさに磨きがかかった。

 口癖は『〈Spot/視認〉!!』『何言っちゃってんの?』『………お前それは………アレだよ

中の人:だいすけ
 アブロのエロさに磨きがかかってきていますが、中の人はエロくないと、ここにもう一度繰り返しておきます。アブロがエロいだけだと! ……つまりプレイ ヤーの深層心理が漏洩しているだけだと!byフロイト(嘘)
 『ラブコメは苦手』と言いつつ、ラブコメシーンでは変に嬉しそうなのが謎(笑)

 突如として、
『なんでこんなエロキャラになったんだろう』
 ……と、首を捻って見せるお茶目さん。
ジェダ
ジェダ
(故人)
〜掟破りのボクキャラ〜
シャドウ
女性?
  アブロの“相棒”であるシャドウ。一人称は『ボ ク』。
 弱気なところが有り、偵察や斥候を嫌がる(笑)
 虚弱体質なのでいたしかたなし?

 口癖は『……ボクには無理だよ、死んじゃうよ!』

 第19話にて、ザトゥールの呪文により消滅。
中の人:NPC
 中の人などいない!!
ヴァロック
シスコン
〜シスコン僧侶〜
人間
“デルソフィ”を信仰する
クレリック8/ソーマタージスト4


71hp;AC21

【筋】10
【敏】16
【耐】14
【知】9
【判】19
【魅】15

 3.5 版の変更を受け、レアを守るためにソーマタージストになった“だだ漏れ僧侶”。全般的に高い能力値を持つため後 衛の防御戦闘も行える優秀な駒である。 〈Spot/視認〉や〈Listen/聞き耳〉が苦手で大事なことに気付かなかったりするのが困りもの。
 ……問題は常にかぶっているグレートヘルムか……

 〈Speak Language/言語〉が得意(???)。レベルが上がるたびに貴重なスキルポイントを〈Speak Language/言語〉に注ぎ込んでいる言語マニア。誰か止めてくれ。無理だけど。ついに専用キャラクターシートまで作成された(笑)

 口癖は『レアー』『○○○……って書いてあるよ!』

中の人:ヤモン
 ヴァロックがアレなキャラなので、中の人もアレだと思われがちだが、中の人はもっとヒドい。
 セッションの度に大量にミカンとマシュマロを買ってくるのは何故? 嫌がらせ? つーか、俺のテーブルの上に開封済みのマシュマロ、廊下には腐ったミカ ンが有るわけですがNOW。
レア
レア
〜紙のhpを持つ少女〜
人間
バード

 ヴァロックの妹。怪しげな“ガルシアスの実” のおかげで一命を取り留めたが、そ れでも貧弱なことには変わりは無いのだった。兄を心配してパーティに着いてきた(……と言いつつ実はガロウズに付いて来た説アリ)

 口癖は『バカじゃないもんっ』
中の人:NPC
 中の人などいない!!
ノインガム
ノインガム
〜自然の化身〜
人間
ドルイド10


69hp;AC11

【筋】7
【敏】8
【耐】13
【知】15
【判】17
【魅】13
 『サモネチャライ!』で戦場 を掻き回すのが得意。お供のロクナント(ヴァイパー)の“攻撃表示”によるサポートもこなす。ヒマがあればグッドベリーでパーティの飢えを満たしたり。微妙に便利なフェザ−ズをぶちかましたり(注:3.5版でも使えると裁定)。

 どんなに変えた方が有利であることを指摘されようが、頑なにヴァイパー(ロクナント)と一緒に旅をするその姿は、まさにドルイドの鑑。夜牙塔の自然の少 なさに凹み 気味だが、ネチャライパワーで頑張る。

 ラインガルトと言う“自然”な兄が居る。

 決めセリフは『俺のターン!』『ネチャラーイ!』『しぜん! しぜん! しぜぇぇーーーん!!』『チェェンジ、イーーグル、ネッチャ・ラァァーーー イ!!!』
中の人:ダンナ
 魂のドルイダー。RAINBΦWのセッションに参加したのは最近だが、ゲーム的な有利不利よりもキャラクター性と世界観(つまり、本人の美学) を優先する姿は、まさに RAINBΦW的プレイスタイル。来るべくして来た稀有な人材。
ガロウズ
ガロウズ
〜HFO〜
人間
ファイター11


58hp;AC21

【筋】20
【敏】14
【耐】11
【知】13
【判】10
【魅】8

◆キャラクター紹介

 正統派HFO。涙無くしては 語れない《Whirlwind Attack/大旋風》を習得しているあたり、筋金入りのHFOだ。しかも、スパイクド・チェインなんてチキンな武器は使わないぜ! だめだこりゃ!

 3.5版で《Whirlwind Attack/大旋風》とか《Power Attack/強打》が強くなったが、ロングソードなのであまり関係無し! 狐も無し!

 『え? 俺の《Whirlwind Attack/大旋風》が見たいの?』『《Weapon Specialization/武器開眼》もあるよ?』

中の人:ジェック
 RAINBΦWで『ジェーー!!』と言えばジェックのことを差す。しかもMoE担。
 ガロウズは全然萌えキャラじゃないので、おそらく殺したがっていると推測(笑)

 パーティ内にマトモな人間がいないと、ボケとの対比ができないので、今回は堅めのポジションで。





§20−1 戦う者達


 遂に夜牙塔の主を追い詰めた一行は、大切な戦友(ジェダ)を失いながら戦闘を続けていた。
 ある者は世界を守る……守り手、として使命のために。
 ある者は、富と名誉のために。
 ある者は、妹のために。
 そしてまたある者は、己の正義心のままに。
 とか、ナレーションだけでも最終決戦らしくしてみたのだが……どうか……。

《イニシアチブ》
ガロウズ 7
ザトゥール 14
レア 16
ノインガム 19
ヴァロック 22
アブロ 22

BM「次はガロウズだよ」
ガロウズ「じゃあ、ボウを取り出し、グレーター・マジック・ウェポンの オイルを準備しよう」
BM「渋いね」
ガロウズ「これでも切り札だ よ(笑)」

 ショボいキャンペーンとか言っちゃダメだ。
 最後のガロウズが終わったので、2ラウンド目へ。

アブロ「普通の武器は効かないのかな? じゃあ、ザトゥールを《回避》 指定しつつ……移動」
ヴァロック「飛び道具無いの?」
アブロ「魔法が無い」
レア「かけられますよー」
アブロ「じゃあ、レアの傍に移動。『呪文かけてくれー』とボウを差し出す。このCSBHQに!」
BM「略号の方が分かり難い(笑)」
ガロウズ「懐かしいな、それ(笑)」
アブロ「レアをボウでぐりぐりする。えい! えいっ! 早く呪文 を!」
レア「ぐりぐりしないで〜〜。かけるから! かけるから!(泣)」
ヴァロック「やめろ貴様!(怒)」

 アブロがエロい(あくまでもアブロが)。
 つまり、アブロというキャラクターがエロいと言う意味であり、中の人のこ とではないので注意されたし。

ヴァロック「次は俺か。一杯やることが有って大変なんだよねー」
アブロ&ガロウズ「羨ましいよ」
ヴァロック「ボウにディスラプティング・ウェポンかけてみっか。ま あ、一応」
BM「うーーん、と、それは近接武器用だね」
ヴァロック「あらー。難しいなー。ガロウズに……かけてみるか? それか、キュアか。…… 何点くらってるの?」
ガロウズ「(空に向って)47くらいかなー」
BM「ええいこのクソマンチキンどもめ(笑)」
ガロウズ「ガロウズには独り言を言う癖があります」
アブロ「奇遇だな、俺も」

 D&D世界の住人は、空に向って謎の数字を叫ぶことがあるという……。

BM「ねぇー(笑)」
ヴァロック「そっか(笑) 敵ごとマス・キュアしたいけど……無理 か」
BM「ザトゥールまでは50フィートほどあります」
ガロウズ「マス・キュアが30フィート内にいなくちゃダメだから、 無理だね」
アブロ「じゃあ、みんなで一斉に20フィートジャンプすれば良い!(笑)」
ガロウズ「アブロ……(かわいそうな目で)」
ノインガム「酸素が……(やさしい目で)」
アブロ「やること無くてさぁ(笑)」
ガロウズ「いや、気持は凄く分かる(笑) 俺たちやること無いよなー」

 いや、シャドウダンサーはファイターよりマシだと思うぞ(笑)

ヴァロック「じゃあ、マス・キュアだ。術力上昇使って……(ころこ ろ)……みんな27点回復」
ガロウズ「おっす」
ヴァロック「で、移動……散開しとくか」
ノインガム「上に届かない攻撃は無意味だよね? フレイム・ストライクな のかなー」
アブロ「他にもう無い?」
ノインガム「他、ねぇ……フレイム・ストライクか……」
アブロ「こう、バーッと」
ノインガム「まあ……あとは……フレイム・ストライクかねえ? (笑)」
レア「ノインガムさん、頑張ってー!!」
ノインガム「よし、撃とう。吹けよ炎! ネチャファイアーー!!!」

 どこからともなく火が発生!
 なんと、ここでザトゥールがセーヴ失敗。
 炎が魔術師を包んだ。

ザトゥール「ぐはっ、俺の防御を貫いただとーー!!?」
ノインガム「これが自然の力だ!!」
ヴァロック「自然なのか?(笑)」
アブロ「超自然のような気がする」
ノインガム「しぜんしぜん! これは……自然発火。野火みたいなもん」
ガロウズ&アブロ「ああー、しぜんはっかじゃしょうがねえや(棒読み)」

ノインガム「(野火が何故燃えるかを)問うなかれ!」

BM「黒騎士だ(笑)」
ノインガム「問うなかれ主義」

 あのフレーバーテキストはカッコイイと思う。
 一時、俺とダンナさんの間で超流行った。
 何故流行ったのかは問うなかれ!!

アブロ「次はレアだ。武器に呪文?」
レア「ううん。ザトゥールに……私、ジェダさんを殺したこと、許さないんだから!」
ヴァロック「何だ?」
レア「ザトゥールに向けて、ディスペル・マジック!」
ヴァロック「お、いいねー。俺もやろうと思ってたんだけどね」
レア「てーーい! ……(ころころ)……足して15、無理だわ」
ザトゥール「笑止千万!!」
レア「うー」

 ここでザトゥールの番。
 上空から一行を見下ろし、不敵な笑みを浮かべる。

ヴァロック「散開してるぜ!」
ザトゥール「ふふん、それがどうした! (指をヴァロックの上で止める)よし、貴様だ。私は僧侶が大嫌いでねぇ」
ヴァロック「俺だって吸血鬼が大嫌いだ!」
ザトゥール「ふふ、気が合うな」
アブロ「俺だってお前が嫌いだ! これで二対一だから俺たちの勝ちだ!!」
ザトゥール「知るか!!!!」
ノインガム「実は俺も……」
レア「私も……ジェダさんをやっちゃったし……」
アブロ「やべぇ四対一だ(笑)」
ザトゥール「ううう(泣)」
アブロ「泣かんでもええやん」
BM「これクライマックスだからね!!(泣き顔で確認)」
一同「まあまあ」
ザトゥール「ええい、アホの相手はしてられん。炎の矢に撃たれて焼け焦げるが良い! スコーチング・ レイ!!」

 三本の炎の矢がヴァロックに叩き付けられる。
 一本の矢なら弱いが、三本なら!
 必殺モウリ・スペシャル!!

ザトゥール「……(ころころ)……どうだ、三本命中だ! モウリ・スペシャル成功!」
アブロ「知らんがな」
ヴァロック「なんか(セーヴとか)させてくれよ(笑)」
BM「させない」
ノインガム「火? 指輪してなかったっけ?」
ヴァロック「えーーと……ああ、俺レジスト・ファイアーの指輪して た(笑)」
ザトゥール「なぬっ!?」
ヴァロック「(計算し直して)うん、全然痛く無い(笑)」
ザトゥール「くっ……一点読みでレジスト・コ−ルドしてくると思っ たが……何故貴様ファイアーで!!」
ヴァロック「偶然だけどね(笑)」
ザトゥール「これだけ氷ばっかりの塔なのに、なんで……(愕然)」
アブロ「(いや、悔しいから読んでいたことにしよう)……お見通しだ!!」
ヴァロック「(それだ!)……見切っているよ!」
ザトゥール「ぬぬぅ」
アブロ「全て計算のうちだ! 次にお前は『何故分かった』と言うッ!」
ザトゥール「何故わか……ハッ!」

 ここぞとばかりに言いたい放題のアブロ。
 そういやヴァロックは、レジスト・ファイアーの指輪をしていた のであった。
 一点読み成功???
 しかし、よく考えてみると、コールドはモロ喰らいしていたような気もする。
 ちゃんと対策立てなさいよ!!(笑)

ガロウズ「よし、じゃあオイルを塗ろう。塗って終り?」
BM「標準アクションは終りだね」
ガロウズ「じゃあ、終り」

 そして、第3ラウンド。
 アブロは武器に魔法をかけてもらい損なっていた。

アブロ「武器に魔法をかけて貰おうと思ってたのになーー」
レア「だって、ディスペルで落とした方が早いと……」
アブロ「じゃあ落とせよおー!(ぐりぐり)」
レア「ごめんなさいいぃー(泣)」
ヴァロック「だからぐりぐりするな!!!(怒)」
アブロ「げっひっひ、こりゃすいませんね」

 あくまでもアブロが。
 あくまでもアブロがエロい。

ヴァロック「じゃあ、俺がディスペルしてみよう! ザクっと…… (ころころ)……21?」
BM「……セ、セーーフ(セーフのポーズ)。解けませんでした」
ヴァロック「強いねぇ」
ノインガム「よし、コール・ライトニング・ストームの準備だ。落 雷、いや自然 落雷ッ!!!」
ガロウズ「わざわざ付けなくて良いです(笑)」
ノインガム「問うなかれ!」

 問うなかれ主義者が室内に巻き起こす雷雲。
 あー自然自然。
 ここでレアが、もう一度ディスペルに挑戦する。

レア「もう1回! ジェダさん、力を貸して!」
アブロ「……。そうだ! やっちませ!」
レア「ディスペル・マジックぅぅぅ〜〜!……(ころころ)…… 29?」
ザトゥール「!!??」
レア「あ、効いた(笑)」
ザトゥール「このビチグソがぁぁぁぁ〜〜ッ!!!」
ヴァロック「よし、大分壊れてきたな(笑)」

 呪文の飛行が切れ、哀れ落下するザトゥール。
 その真下には縦穴が!
 咄嗟に(反応セーヴに成功して)ハシゴにしがみついたが、かなりデンジャーな状態。
 とてもラスボスとは思えない、情けない姿である。

ザトゥール「貴様等〜〜。今のは痛かった、痛かったぞおお〜〜!!」
ヴァロック「床に頭打った?(笑)」
ザトゥール「ふふん、ちょっと待っていろ」

 アブロの攻撃に身を晒しながら、えっちらおっちらハシゴを登るザトゥール。

ザトゥール「よいしょ、よいしょ」
アブロ「よし、機会攻撃だ……(ころころ)……今度は当たり。9点」
ザトゥール「痒いわ!」

 ザトゥールはレアの方に歩み寄る。

アブロ「え? レアに?」
ヴァロック「やめろ〜〜!!」
レア「何!? 何!?」
ザトゥール「くっくっく(余裕の笑み) ……まさか、ここで切り札を使う事になるとはなァ……」
ガロウズ「何?」
ヴァロック「うわ、ヤバい」
ノインガム「まだ何か有るの!?」
ザトゥール「少し貴様等を舐めすぎていたようだ」

アブロ「敵っぽい!」

 敵です。

レア「わ、私?」
ザトゥール「(無言でレアに手を伸ばす)……ククククク」
ヴァロック「やめろ!! 襲うな!!」
レア「な、何されるの!?」
ザトゥール「さあ、目を覚ませ……お前には俺の血が流れている……」
アブロ「?? ……何それ。本当の兄弟じゃなかったとか?」
ヴァロック「いいねそれ!!(大興奮)」
BM「自分の設定を捏造するな(笑)」
アブロ「なんだっけ?」
BM「キャンペーンの最初の頃を思い出そうよ」
一同「???」

 果たして過去に何が!?



§20−2 恐るべき呪い

《イニシアチブ》
ガロウズ 7
ザトゥール 14
レア 16
ノインガム 19
アブロ 22
ヴァロック 22
(※ディレイでアブロとヴァロックが入れ代わった)


ノインガム「レアって病気だったよね。それで……」
ヴァロック「あ、確かに。……確かにそんなことが有ったな」
アブロ「ヤバい! 何かがヤバい!!」

 ザトゥールはレアに向って短く呪文を唱えた。
 突如、呻き声をあげ、胸を押さえてレアが苦しみ出す。

レア「ううっ、苦しい……。胸が苦しいよう、お兄ちゃん……」
ヴァロック「レア!? まさか、病気が再発したのか?」
ザトゥール「はっはっは、さあ、目覚めよ!!」
ノインガム「ああ、そうか、病気を治すのに……」
ヴァロック「……そう、“実”をね」
アブロ「ああ……地底の城砦?」

 説明しよう。
 レアは不治の病を治す為、“ガルシアスの木”から獲れた木の実を食 べて身体を癒している。
 そして……それはザトゥールが作ったものだったのである!
 レアの身体には、ザトゥール的なサムシングが注入されていることになる。
 詳しくはこの辺りだけど、古い文章だからあんまり読むな (どっちだ)。

 さて、一体レアの身に何が起こったのであろうか?

レア「……う……ううう……ゲホッゲホッ」
ヴァロック「大丈夫か!!」
ガロウズ「どうする?」
アブロ「うううう〜〜ん、これは難しいねぇ……」
ガロウズ「よし、ロングボウを落として、オークベインでザトゥールを殴る!……(ころころ)……命中!」
BM「切替が早いな。それは喰らった。でも、ザトゥールは笑ってるよ」
ザトゥール「あっはっはっはっは……」
アブロ「吸われたのか? レアが吸われた!?」
レア「おにい……ちゃん……苦しいよう」
ガロウズ「レアに、何をした」
ザトゥール「くっくっく……」
ガロウズ「答えろ!」
ザトゥール「あっはっはっは」
ガロウズ「くそっ」

 何か大変なことが起きているようだ。
 そして次のラウンド。

ヴァロック「マス・キュアかな?」
アブロ「レアも入れる?」
ヴァロック「……いや……ダメージ受けてない筈だし、入れない」
アブロ「?」
ヴァロック「万が一、アンデッドになっていると……。それが怖い」
アブロ「ああ、なるほどね」
ヴァロック「というわけで、ザトゥールも入れてマス・キュア!」
ザトゥール「ぐぬぬぬっ!」

 癒しの光で悶絶するザトゥール。
 これは効いた模様。

アブロ「よし、そこに突撃だ。怒りの剣をくらえ!……(ころころ)……命中! 11点」
ザトゥール「ぬっ、当てて来たか。……何が貴様を強くした?」
アブロ「貴様が馬鹿にしていた力だ! ドギャーーン!(セルフ効果音)」
ザトゥール「ふ……ふふ、まだまだこんなものでは(やや苦しい笑い)」

アブロ「好きなだけ笑うが良いさ! 貴様は笑いながら死んで行くんだ!」

BM「今、アブロがカッコイイこと言った」
ヴァロック「言ったね。で、次はノインガム」
アブロ「もっと聞いてよ」
ヴァロック「(聞かずに)はい、ノインガムの番だよー」
アブロ「……」

 RAINBΦWの人は、少し他人の妄想キャラ語りとか、俺強い設定に耳を貸す癖を付けましょう。
 ……。
 いや、別にムリに付けなくてもいいや。

ノインガム「問うなかれ! ネチャストーム!……(ころころ)……24点!」
BM「では……〈呪文学〉やって下さい」
ノインガム「低いんじゃよなー……(ころころ)……失敗」
ヴァロック「……(ころころ)……無理。出ません」
BM「では、なんとなく“あんまり効いていない”という気がします」
ノインガム「わからーーん」
アブロ「知識に関しては頼みの綱のレアが、あの状態だもんな〜〜」
ノインガム「じゃあ、もう一発なんじゃよ〜〜!!……(ころころ)……18点」
BM「では、彼の身体の近くで弾けて消えました」
ノインガム「ぬな〜〜」
BM「ついでに言うと、さっきから傷が片っ端から治っているような」
アブロ「ついでかよ!(笑)」
ガロウズ「それは聞いてないよ!(笑)」
BM「これぞ叙述トリック
アブロ「単なる怠慢だよ!!(笑)」

 これ、怠慢モカゲッ トだね(泣)
 ほんとはトリックなんだけどね……いやなんでもないです。
 そして、問題のレアの番。

レア「お、お兄ちゃん……助けて……」
BM「と、言いながらレアがフラフラとヴァロックに近付いて来ますが……機会攻撃とかしますか?(意味ありげに)」
ヴァロック「いや、しないよ」
BM「良いのか?」
ヴァロック「良い!」
レア「……」
BM「レアがヴァロックに抱きついて来ましたが……どうしますか?(菩薩のような顔で)」
ヴァロック「抱きしめる。……俺が助けてやる、とりあえず此処にいろ!」

 スルリ、とヴァロックにすがりつくレア。
 美しい絵ではあるが……。

ノインガム「……役得?」
ヴァロック「まあ、こんなことも有るさ!(ニヤケ顔)」
ノインガム「ダ〜メ〜だ〜〜(笑)」
レア「……おにいちゃん?」
ヴァロック「なんだ?」
BM「と、レアが顔を寄せて来たかと思うと……ヴァロックは、首筋に鋭い痛みを感じました」
ヴァロック「痛ッ! 痛いよ!?」
レア「うふふ……おにい……ちゃん……」
ヴァロック「いたいよ?」

 レアは、ヴァロックの首筋に牙を突き立てていた。
 噴出す鮮血。


アブロ「エローイ」
ノインガム「エロ−イ」
ヴァロック「レア……」

ヴァロック「レア……いつの間にこんな高度な技をッ!?」

一同「(爆笑)」
BM「言ってる場合なのか?(笑)」
ガロウズ「なんだアイツ(笑)」
ノインガム「大丈夫か(笑)」

ヴァロック「兄は嬉しい(笑顔)」

アブロ「うわー、もうダメだ(笑)」
ガロウズ「お前死ぬぞ」
ヴァロック「いやー、いつの間に覚えたんだろうねぇ?」
アブロ「……きっと、ガロウズと一緒に居た時だね」

ヴァロック「……!? ガロウズ、貴様を殺す!!!」

ガロウズ「なーーーんだよ、お前は!(笑) 俺は知らないよ!!」
ヴァロック「許さん! 殺す!!」
ガロウズ「そんなこと、されたこと無いってば!(笑)」
ヴァロック「ころ……」
BM「良いから!!(笑)」

 この状況で喜びまくるヴァロックは人間としてどうか。
 怒るのはガロウズに対してだし。

BM「ま、とりあえず頑健セーヴやってくれ」
アブロ「♪がんけん!」
ノインガム「♪がんけん!」
アブロ「♪がんけんッ!!」
ノインガム「♪がんけんッ!!」
BM「♪イエー!」


 ザ・頑健セーヴの歌byRAINBΦW。
 明らかに歌っている場合ではないのは、いつものこと。

ヴァロック「……(ころころ)……16?」
BM「では、ヴァロックは首から生命エネルギーを吸い取られているよ うな気がしました。負のレベルを一つどうぞ」
ヴァロック「こいつ! ……レアじゃないな?」
アブロ「そういう認識なんだ(笑)」

 レアの両手は、ヴァロックの首筋から噴き出た血で真っ赤になっている。

レア「うふふ……おにいちゃんの血、暖かい……」
ノインガム「エロい!」
アブロ「エロい!!!!!(興奮)」
レア「はぁ……もっと早く……こうすれば良かった……はぁ……」

 荒い息遣い。
 レアはその血を自分の胸元に塗りたくり始めた。

いけないレア

ヴァロック「ヤバい!! も、もっと高度な技が!!」

ノインガム「落ち着け!!(笑)」
アブロ「エロいよ!」
レア「こうすればよかった……」
一同「……」
レア「だっておにいちゃん、美味しいんだもん(血を舐めながら)」

ヴァロック「萌えるぞレアー!!(絶叫)」

アブロ「萌えるんだ(笑)」
ガロウズ「死ぬぞお前(笑)」
ノインガム「萌え死に」
BM「言ってる場合ではない」
ヴァロック「もっと吸え!! もっと俺のパワーを吸えええええ!!!!」
アブロ「や、やめなって!(笑)」
ガロウズ「やめとけ!!」
レア「おにいちゃんが好き……食べちゃいたい……うふふふふ(指をしゃぶりながら)」
ノインガム「うひゃーー、エロいわ(笑)」
BM「大変なことになってるなあ(他人事)」

 割とピンチな状況の筈なのだが、微塵もそれが感じられないのはヴァロックのせい?

アブロ「ダメ兄弟(笑)」
ノインガム「不自然じゃよ〜〜」
ヴァロック「何言ってるんだ!? 自然だ!!」
アブロ「いや、倫理的に不自然だよ(笑)」
ヴァロック「そんなことはない! じゃあ、自然に嬉しがる!」
ノインガム「…………なら良しッッ!!」
アブロ「もうダメだ」

 この辺りでイベント時空が 終了。
 ザトゥールが再び呪文を使い、レアの頭上に浮かび上がった。

ガロウズ「めんどくさい位置だな」
アブロ「あー、コール・ライトニング避けか」

 ザトゥールにネチャストーム(ライトニング)を落とそうとすると、レアにも当たってしまう。
 悪いヤツだなザトゥール。

ザトゥール「くっくっく、後はここで見物させて貰うぞ」
ガロウズ「じゃあ、浮いてるところに突撃しかないなぁ」
BM「そんなガロウズを、レアがいやらしい目つきでジロリと見ます」
ヴァロック「いやらしい!?」
レア「……うふふ……貴方も……はぁ……美味しそう……」
ヴァロック「……いやらしい……」
レア「すぐに、食べてあげる」
ガロウズ「参ったなー」
ヴァロック「……いやらしい! いやらしい!!(興奮している)」
アブロ「もうダメだ、パーティの生命線が廃人だ(笑)」



§20−3 大自然

《イニシアチブ》
ガロウズ 7
ザトゥール 14
レア 16
ノインガム 19
アブロ 22
ヴァロック 22
(変更なし)

 さて、気を取り直してガロウズが攻撃。

ガロウズ「オークベインを振りかぶって上の方にチャージ! 外すな俺!!……(ころころ)……命中。19点」
ザトゥール「ぬ、ぬぅ!? もっと高く浮かぶべきだったか!」
ガロウズ「だよね」
ザトゥール「(実は移動距離が足りなかったとは言えない……)」

 次のラウンド。
 ヴァロックはほうしんしている。

アブロ「なんとかしろ、ヴァロック!」
ヴァロック「あーー……あ、レベルが落ちたから呪文飛んでるや。ヒールが 一発飛んだ」
BM「よっしゃ」
ガロウズ「ぐわー」
アブロ「なんとかしてくれ」
ヴァロック「多分……ザトゥールを倒せばなんとかなる! ……と、思う」
ザトゥール「くっくっく、ヒールが飛んだ貴様に何ができる」
ヴァロック「もう一発ある」
ザトゥール「ヒールさえなければタダの人よ!」
ヴァロック「もう一発あるってば」
ザトゥール「うははは…………えっ!?」

 人の話を聞かないボスである。
 まあラスボスなんてそんなもんか?

ヴァロック「やっちまうか」
アブロ「やるしかないよ」
ザトゥール「俺はやらないほうが良いと思うね」
ノインガム「会話に混ざるな(笑)」
ガロウズ「でも、その位置だと、どうやっても防御的発動だよね。〈精神集中〉で21が必要」
ヴァロック「厳しいなぁ」
ザトゥール「無理に狙わない方が良いね」
ノインガム「お前はあっち行け(笑)」

注:ヴァロックは言語に技能ポイントを使っているため〈精神集中〉が低い。
  全国の良い子の皆さんはマネしないようにしましょう(誰もせん)。 

BM「また140点かよ! 暴力だよそれ!! 暴力反対!」
アブロ「暴力の国のゲームで何を言うか(笑)」
ヴァロック「ここは暴力だね」
ザトゥール「でも、暴力以外で解決できることも有ると思うんだ」
ノインガム「うるさい(笑)」
アブロ「よし、やっちませ!」
ヴァロック「でも、やらなきゃダメだろうしな……やる。……(ころころ)……」
一同「……(見守っている)」

ヴァロック「……通らなかったーー(泣)」

一同「ぎゃーーー」
ザトゥール「ふ、ふう〜っ、こいつ、驚かせやがって(割とマジ)」
ヴァロック「リプレイではこういう時成功するもんでしょ? 書き直しといてよ」
アブロ「ほら、編集サイドの都合とかで」
BM「しねえよ(笑)」
ザトゥール「ふふふ、どうやら私の話術に引っかかった様だな。愚か者め!」
ヴァロック「むかつく」
アブロ「余裕が戻って来てる? ヤバいなー。俺もチャージ!……(ころころ)……外れー(泣)」
ガロウズ「よくない雰囲気ですな」
BM「……と、ここで震動が強くなって来ました。浮かんでいる心臓の明滅も激しくなっています」
アブロ「そろそろヤバいよー」
BM「部屋の中が、赤い光で満たされ始めました」
ザトゥール「む? ……そろそろか?」
アブロ「ヤバいヤバい(泣)」
ヴァロック「何かがヤバいね」

 色々とヤバいことになって来た。

アブロ「何か出来る人は、今のうちにやっちゃってよ!」
ノインガム「じゃあ、ここでダイア・バットになっておく。チェーーンジ・バット・ネッチャラァァーーイ!」

 ここでノインガムが自然の化身を使用。
 喋れなくなるので、プレイリポート的には大変困る能力である(笑)

ガロウズ「先に上からやるか」
アブロ「上にも居るぞ、気をつけろ。あと、できれば上の人には傷を付けるなー」
ヴァロック「上に人が居るんだ?」
アブロ「…………居る」
ヴァロック「へぇー」
アブロ「いいから、上の人には手を出すな」
一同「???」

 そう、アブロはこの時点でアイ シィのことをまだ誰にも話してません(笑)
 しかし、深く追求しないパーティ。
 大人だ(笑)

BM「では、レアが何か呪文を唱えようとすると……ザトゥールが横から声をかけました」
ザトゥール「待て。ひとまずここは退け」
レア「え? ……あぁ、はい、分かりましたわ」
ヴァロック「いや、分かってる場合じゃないよ!(泣)」
レア「(ヴァロックに向けて軽く手を振りながら)……じゃ、お兄ちゃん、さよなら……」
ヴァロック「待って待って待って!」
BM「……(ころころ)……防御的発動、成功」
ヴァロック「待ってよおおおお(泣)」
レア「愛してるわ、お兄ちゃん……」
ヴァロック「僕も愛してるよ」
ザトゥール「余興は終りだ。さらばだ!」
レア「うふふ……」

 レアはザトゥールと共にフッ、っと次元移動した。
 ディメンジョン・ドアである。

ヴァロック「連れて行かれちゃうーー!!(泣)」
アブロ「連れて行かれたというか、自分から行ったというか……」
ヴァロック「いや違う! あれは連れて行かれたんだ!!(断言)」
アブロ「そんなこと言ってる場合じゃねーーー!」
ヴァロック「このままでは、奴のものになってしまう!!」
アブロ「……うん、まあ……色々ヤバい! パーティがヤバい! 特に生命線が!」
BM「さて、ここでガロウズだ」
ガロウズ「と、言われても、何も移動手段無いからなぁ(笑) ……ロープと引っ掛け 鉤を袋から取り出す」
BM「ファイターの基本だね」

 まあ、ムリなんだけどね。

ヴァロック「俺か……ノインガムの傷を治しておこう」
ノインガム「鼻血(=満タンになった)」
アブロ「よし、ダイア・バット(ノインガム)に掴まって、上に行く準備をする」
ノインガム「上に行くのって、移動半分?」
BM「半分ですね」
ノインガム「……うーむ、じゃあ、まずは15フィート登ってコール・ライトニング心臓に」
BM「術者レベル判定をやってください」
ノインガム「……(ころころ)……16?」
BM「では、雷撃は心臓に当たる直前でパチッと言う音と共に消滅しました」
ノインガム「ハイ消えたー」
ヴァロック「……(テーブルを叩く)」
アブロ「うーーん、ジャンピング・チャンスを待つしかないか」
BM「元気だなお前等!(笑)」

 なるほど・ザ・ワールドなパーティ。
 ここで階下から、何やら不審な物音が聞こえてくる。
 アブロが《早聞き耳》でその音を拾う。

BM「では、これを……(紙を渡す)」

アブロ「どぅわっっ!!!」

ヴァロック「なんだ、アブロがのけぞったぞ(笑)」
アブロ「や、ヤツが来るッ!!」
ヴァロック「ヤツ?」
アブロ「自然が……ストリーキング親父が……」

 そうアブロが言い終わらないうちに、ハシゴをドカドカと登ってくる大きなゴリラ。
 その頭の上には腕組みをしたドルイドが仁王立ちしている!!
 驚く一行を尻目に、彼はフロアに飛び降りた。
 (……そして、ゴリラは下に帰って行く(笑))

 そう、ノインガムの兄、ラインガルトである。

ラインガルト「しぜん! しぜん! しぜぇぇぇーーーーん!!」

ガロウズ「うるさいのが来た」
アブロ「登るの早ッ!」
ヴァロック「自然だ!」
ガロウズ「自然……だな(苦笑)」
ノインガム「キィキィ!(に、兄さん! こんなとこまで! とダイア・バットの声で)」
アブロ「何しに来た!」
ラインガルト「その様子だと、まだ自 然の素晴らしさを理解していないようだな?」
アブロ「アレはどう見たって自然じゃないだろ!」

 頭上の心臓を指差しながら、アブロが叫ぶ。

アブロ「燃えてるのに寒いしー」
ヴァロック「不自然だよ!」

ラインガルト「心臓だから自然に決まっておるだろう」

一同「(爆笑)」
アブロ「あんれぇ、おかしいよこの人(笑)」
ノインガム「ありえない!(笑)」
ヴァロック「アンタ……頭悪いだろ、実は!?(笑)」
ラインガルト「違う!」
アブロ「屁理屈だよ!」
ラインガルト「違う違う違ーーーう!! アレの力をもって、この世界を自然に還す……それだけだ」
アブロ「不自然なものを使って自然に還すなんて、自然じゃないだろう」
ヴァロック「うむ」
ガロウズ「あれは、止めなければいけない邪悪なものだ」

ラインガルト「邪悪……だと? 違う、結 果が全てだ!」

アブロ「あんれぇ、またこの人は(笑)」
ラインガルト「俺は良い結果を生み出すためなら、どんな手でも使う!!」
アブロ「この人……なんか……ダメだ……」
ノインガム「キィ……(くっ、兄さん……)」

 御機嫌で話し続けるラインガルト。
 さすが自然マン、不自然な会話を恐れない。
 普通の(マンチ)キャンペーンなら『今、何秒喋った? 1分? じゃ、こっちが10ラウンド行動するね』で終りだ(笑)

 ……っていうかダイア・バット・ノインガム。
 こんな大事な時に喋れてない。
 ネチャフォームはクライマックスに不向きだな(笑)

ラインガルト「俺は気付いた! 良い結果を生むために、良い手段ばかり選んでいては……何も進まない、と言う事を!!」
ノインガム「キィキィ、キキキッ!(間違ってるよ、兄さん!!)」
ラインガルト「それを、俺は身をもって知ったのだ!」
アブロ「……どこで?」
ラインガルト「ノインガムよ……お前なら、分かるだろう……」
ノインガム「……キッ?」

 問われても、ノインガムはダイア・バットに変身しているので喋れません(笑)
 まさにリアル問うなかれ。

 《回想シーン》
 ノインガムは、故郷の森で起きた惨劇を思い起こしていた。
 そう、確かにあの時……人々を守るために行動したラインガルト、両親、森 の生物たちは犠牲になった。
 苦い思い出をノインガムは噛み締めていた。
 ダイア・バットの顔で。

ラインガルト「だから俺はもう、手段を選ばない! どんな手を使ってでも目的を成し遂げる!!」
ノインガム「キー……(兄さん……)」
ラインガルト「そうだ! 全てが自然に還った、その時に……みんな、分かってくれる」
アブロ「果たして、そう上手く行くかな?」
ラインガルト「成功するに決まっている!」
一同「?」
ラインガルト「何故なら、俺が来たからだ!! 何故なら……」
一同「???」

ラインガルト「……お前たちに、俺は止められない!」


(第20話 了)