TOP13忍者プレイリポート>第15話 稲妻の騎士ブリッツ参上

CDS:PE&レインボー合同
D&Dサード プレイリポート企画
13NinjaTitle

第15話 稲妻の騎士ブリッツ参上

2005/10/28
2005/11/11 モカ修正&ブリッツ画像追加
by B.M(びいえむ)

【スタッフ】
マスター:“エンターテイメント業界一痺れる優しいDM”ことB.M (びいえむ)
本文イラスト:悪魔絵 師だいすけ
プレイヤー(使用キャラ):だいすけ(アブロ)、ヤモン(ヴァロッ ク)、右近(サンダー)、ジェック(ガロウズ)、フリント(ブリッツ)


【目次】
§15−0 コンバート&新メンバー
§15−1 つまづく男
§15−2 突入開始
§15−3 なんだかもうたいへんなことに
§15−4 ジョンとの戦闘
§15−5 プレイ後の感想とか


【前回までのあらすじ】
 いろいろあった。すごく。


 ……いや、あの、いつかどこかで完全版が出せないかなぁと思っておりますよ。本当に。
 いやDVDとか劇場版(本文参照)とかでなく(汗)
 面白そうな回を抜き出して記事を起こしていますので、話が飛び飛びになってて読み難いです。
 ご了承下さいまし。
 夜牙塔編が終わったら、キチンとします……予定……気味


【キャンペーンの方針転換について】
 ちょっと変わります。
 どういう風に変わったのかは……まあ、記事を読んで頂ければなんとなく分かるのではないかと。
 変わり過ぎという説も有りますが。
 ゴートスは変化を恐れないッッ!



§15−0 コン バート&新メンバー

 13忍者のメンツも、生意気に3.5版にコンバートすることになったり。
 元のキャラを重視するプレイヤーがほとんどで、クラスの変更などはほとんど無し。
  いかにもRAINBΦWらしい、キャラクターを重視するスタイル。死ぬぞ。
  主な変更は以下の通り。

★アブロ
 《クイック・リコニッター/早視認》を身につけた!
 のべつまくなし〈Spot/視認〉できるようになった!
 どんなサービスシーンも見逃さねぇぜ
 ──アブロ流〈視認〉術、 完成也

★ヴァロック
 デヴォーテッド・ディフェンダーへの道が閉ざされた。
 なんとかパーティに迷惑をかけずにレアを守る方法を模索……フラフラとソーマタージストに辿り着く。
 レアを守る守護クリーチャーを常に準備する戦法だ。
 ますます変態に磨きがかかるヴァロックから目が離したい!
 あと、遂に〈言語〉の欄が書き切れなくなってきた!
 『欄が狭すぎるよ!!』byヴァ ロック
 良いアイデア募集中!

★サイランダー
 いまだもってサイランじゃない人。
 正しい表記は「サイラン ダー」である。間違って消し過ぎると「サイランダー」となり、マサシーになるの で注意。
 アーサックに落とされて死んだのがトラウマになったのか、《組みつき迎撃》 を修得した。

★ガロウズ
 〈Swim/水泳〉のペナルティが減った!!
 これでフル装備で鎧着てても+15で泳げるぜ!!
 ……後は……聞くな!
 データのことは言うな!
 戦闘とかhpとか言うな!


 ……と、まあこんな感じで、いつもながら頼り無い。
 そこで新戦力のクーゲルブリッ ツが加入!
 (略して「ブリッツ」)

 「かっこいい戦士がやりたい」

 ……ということでパラディンをやってもらうことになった。もちろんゴートスの。
 【上の文章に一箇所重大な間違いが有ります】

 能力値はガン振り(PHB7参照)で決める。
 そこそこ高い目が出たおかげで、前線としては申し分ないキャラクターに仕上がった模様。
 ……しかし……素晴らしい美貌と、筋力を持つブリッツ君だが……。
 ……脳が。
 ゴートス信者の例に漏れず、いかんせんオツムの方が弱いマン。
 Intelligence 【知力】 がやや弱い。
 やや。
 ……いや、最低と言う訳ではない。
 いちおう、

 「4」

 ……なのだから。
 これはもう、
 「人として、ギリギリどうか……」
 ……というレベルなのである。
 動物の一歩手前マーーーーン!!(*)

 愚直にゴートスの教えをブツブツと繰り返し、ひたすら敵に向かって《突撃兵》 する信念の男。
 それがッッ それがッッ ブリッツだッッッ!!
 彼は何物も恐れないッッ!!


*……「○○マーーン」とは、ヴァルカ ニアの方言の一つ、らしい。


【プレイヤー・キャラクター】※画像をクリックすると詳細な説明が見られます(無いキャラもあり)
アブロ
アブロ
〜偉大なる小悪党〜
人間
ローグ7/シャドウダンサー4


51hp;AC19

【筋】14
【敏】16
【耐】12
【知】13
【判】10
【魅】9


◆キャラクター紹介

 ローグならではのスキルでパーティを牽引する案内役……とはいえ、広いダンジョンは苦手のようだ(笑) 扉が少ないと「俺の存在意義が無い」と怒り、扉 が多いと「メェェェェリケェェーーーン!!」と怒る。……つまりワガママ?

 シャドウダンサーとして修行を積み、シャドウのジェダを相棒にしている。どうやらジェダは女性らしい。……シャドウに性別あるのか?)
 

 最近はエロさに磨きがかかり、読 者サービス供給キャラになってきている。ちなみに、それはあくまでもアブロのキャラクターということで、プレイヤーとは関係無いことをここ に断言しておく。氏の名誉の為にも! マジ関係ないんで! そこんとこヨロシク! ここんとこご無沙汰!

 必殺技:〈Spot/視認〉
 それはもうとにかく〈Spot/視認〉が大得意。
 ライフワークと言える。アブロ流〈視認〉 術の創始者。3.5版になって《クイックリコニッター/早視認》を修得し、ますますエロさに磨きがかかった。

 口癖は当然『〈Spot/視認〉!!』

中の人:だいすけ
 アブロのエロさに磨きがかかってきていますが、中の人はエロくないと、ここにもう一度繰り返しておきます。アブロがエロいだけだと! つまり、プレイ ヤーの深層心理が漏洩しているだけだと!
 『ラブコメは苦手』と言いつつ、ラブコメシーンでは変に嬉しそうなのが謎(笑)
ヴァロック
シスコン
〜シスコン僧侶〜
人間
“デルソフィ”を信仰する
クレリック7/ソーマタージスト4


66hp;AC21

【筋】10
【敏】16
【耐】14
【知】9
【判】19
【魅】15

◆キャラクター紹介

 3.5版の変更を受け、レアを守るためにソーマタージストになった僧侶。全般的に高い能力値を持つため後 衛の防御戦闘も行える優秀な駒である。 〈Spot/視認〉や〈Listen/聞き耳〉が苦手で大事なことに気付かなかったりするのが困りもの。
 ……問題は常にかぶっているグレートヘルムか……
 〈Speak Language/言語〉が大得意(???)。レベルが上がるために貴重なスキルポイントを〈Speak Language/言語〉に注ぎ込んでいる言語マニア。誰か止めてくれ。無理だけど。

 口癖は『レアー』

中の人:ヤモン
 ヴァロックがアレなキャラなので、中の人もアレだと思われがちだが、中の人はもっとヒドい。
 セッションの度に大量にマシュマロを買ってくるのは何故? 嫌がらせ?
サンダー

サンダー
〜謎のモンク2号〜
エルフ
モンク10


56hp;AC24

【筋】15
【敏】18
【耐】12
【知】13
【判】19
【魅】9

◆キャラクター紹介
 サイランとは全く関係無い人。……まあ、全く関係無いと言いつ つ「実は師匠が同じだった」とか「偶然同じ事件を知っていた」とか、なんか微妙に関係が発覚しつつあるが。まあ、別の人。

 サイランとは関係無いけど、サイランが主人公の小説はこちら
 この小説のせいで〔紫オーク〕が超強化されたともっぱらの噂。

 3.5版になっても生モンクを貫いている。

 口癖は『サイランじゃないよ?』
中の人:右近
 『戦士大全よりツンデレ大全』が座右の銘のダメな人。
ガロウズ
ガロウズ
〜HFO〜
人間
ファイター9


52hp;AC21

【筋】20
【敏】14
【耐】11
【知】13
【判】10
【魅】8

◆キャラクター紹介

 正統派HFO。涙無くしては 語れない《Whirlwind Attack/大旋風》を習得しているあたり、筋金入りのHFOだ。しかも、スパイクド・チェインなんてチキンな武器は使わないぜ! だめだこりゃ!

 3.5版で《Whirlwind Attack/大旋風》が強くなったが、ロングソードなのであまり関係無し! 狐も無し!

 口癖は『え? 俺の《Whirlwind Attack/大旋風》が見たいの?』

中の人:ジェック
 RAINBΦWで『ジェーー!!』と言えばジェックのことを差す。しかもMoE担。
 ガロウズは全然萌えキャラじゃないので、おそらく殺したがっていると推測。
ブリッツ
クーゲルブリッツ
〜ゴートスは矛盾を恐れない!!〜
人間
ハイ・パラディン*(代案版パラディン)9


66hp;AC19

【筋】16
【敏】11
【耐】12
【知】4
【判】9
【魅】14

◆キャラクター紹介

 何物をも恐れないゴートスの化身。
 恐れるだけの知恵が無いからという説アリ。

 3.5版になってから参加したニューカマー。怒濤の“代案版パラディン”で、当然呪文などは使えない。ゴートス信者は呪文が無いことを恐れないッ!  《突撃兵》 でチャージするのが大好き。ゴートス信者はAC低下を恐れないッッ!!

 口癖は『気ン持ちイイ〜〜ッッ!!』

 *……ヴァルカニアでは、呪文を使わない男らしいパラディンのことを“ハイ・パラディン”と呼ぶ。

中の人:フリント
 今回から参加した心はマリーン(海兵隊)の男。そう言えばゴートスってマリーンっぽいよね。


【NPC】
ケイト/生レンジャー。おしとやかな女性だが、パーティから最も恐れられている人物でもある。
ジェダ/アブロの“相棒”であるシャドウ。一人称は『ボク』。
レア/ヴァロックの妹。病弱。
ミーポ/ソーサラーになった。
導き手/謎の女性。次元を越える謎っぷり。




§15−1 つまづく男


BM「……というわけで新メンバーが入ったわけです」
ブリッツ「……俺……ルール知らないよ?」
BM「大丈夫。君のモカが増えるだけだから」
ブリッツ「ええーっ!!(泣)」

 かわいそうに。

BM「さて、参加する人には“とある表(Dice of Fury、第1 話参照)”を振ってもらっているわけだが」
ブリッツ「何?」
BM「二つ名を決めるんだけどね……君は『剣の名前』とゆーことにしてもらおうか」
ブリッツ「あいよ」
BM「はい、ダイス振ってください」

 まずは“Stumbles”

BM「……最初っから台無しのような気が」
ブリッツ「そうなん!?」
アブロ「意味は、つまづく、よろめ く、間違える……」
ヴァロック「ダメじゃん(笑)」
ブリッツ「他の意味無いの?」
アブロ「ヘマをする」
一同「ダメだ!!(笑)」

 残りは“Like Air Foo−Lion”

BM「フーライオンて(笑)」
ブリッツ「何?」
BM「あの、寺院とかに置いてあるイカつい狛犬みたいなやつだよ」

唐獅子
(こんなん)


アブロ「……唐獅子かい?(笑)」
ヴァロック「……スティックかい?」
BM「スティックはマズいだろ!(笑)……じゃあ、剣じゃなくてスティックにしようか(笑)」
ブリッツ「いいよ」

 スティックはマズいだろ。

ガロウズ「というわけで“Stmbles like air foo-lion”と命名されました」
BM「ううううーむ(笑)」
アブロ「風の唐獅子のようにつまづく剣」
サンダー「当たらなそうだ!(笑) ……っていうかファンブルしそうだ!(笑)」
アブロ「またはスティック」
BM「スティックには習熟してません(笑)」

 ……と、ここでブリッツが衝撃の発言。

ブリッツ「……いや、格好良いじゃん!」
一同「マジか!!(笑)」
ブリッツ「イケてるよ、うん、唐獅子」
BM「本当かよ(笑) さすがゴートスだな!!(笑)」
サンダー「ゴートスはつまづきを恐れない!」
ブリッツ「俺はなんにも恐れないよ」

 楽しい表が終わったところで、プレイ開始。
 夜牙塔の近くてキャンプを張っていた一行は、時空の歪みの影響で身体に変調を来たしてしまった。
 具体的に言うと〈錬金術〉や〈念視術〉が無くなったり、ケイトのヒット・ダイスがd8になったり、サンダーの手が魔法の武器になったり。

アブロ「シャドウダンサー変わってないや……」
サンダー「手が魔法になるの、遅いよ……」
BM「泣く子と時空の歪みには敵わねぇや、とゆーことで」
アブロ「(前回休みだったので)ところで、俺はキャンプで待ってたのかな?」
BM「そうです。時空の歪みの影響でダウンしてました」
サンダー「なんかこう、最近、身体を悪くして動けなくなる人が多いよね(笑)」
ミーポ「う、うううう……」

 ……と、ここでテントの奥からやって来て、おもむろに地面に倒れたのはミーポ。
 あれから魔術の極意を身に付け、なんとソーサラーとして成長したミーポ。
 一行がピンチに陥っている時に突如として援軍として現れたのだった。
 それ以来一緒に旅している。
 ……旅というか夜牙塔アタックを。

サンダー「おい、どうしたミーポ! また具合が悪くなったのか!」
ミーポ「……ううう……もうムリポ」
ガロウズ「そんなキャラだったの?(笑)」
ミーポ「いや、ミーだ から語尾にポがつくポ」
サンダー「うそこけ!(笑)」
ミーポ「ソーサラーの修行をして、この話し方を身に付けたミポ」
サンダー「ええい!(笑)」
ミーポ「……ともあれ……もう、ダメポ」
サンダー「……(ゴスッ)」

 サンダーの無言の拳がミーポの腹にめり込んだ。
 悶絶するミーポ。

ミーポ「……いたいポ」
アブロ「じゃあ、入れ替わりに俺がムックリと起き上がる(笑)」
BM「ミーポが倒れると同時に、アブロが元気になった(笑)」
アブロ「ミーポから少しずつ元気を貰ったよ」
サンダー「なんかジェダさんが大きくなってますよ!」
アブロ「……実に良く馴染むよ……」
サンダー「吸ったな(笑)」
ジェダ「ボクも元気」

 説明しよう。
 シャドウダンサーのアブロはお供にシャドウの“ジェダ”を連れている。
 挟んで挟撃させてくれたり、強力な敵から吸ってくれたりと、なかなか頼りになる(ことが多い)相棒だ!

アブロ「……このシャドウ、一人称が“ボク”なんだよね……。一人だけ住む世界が違う気が……」
ジェダ「そんなことないさ」
アブロ「……」
ジェダ「昔からそうだろう、キミ?」
アブロ「アイタタタ……」
BM「グダグダだ(笑)」
アブロ「今日はいつもに増してダメだ(笑)」
BM「2クール目の最終回(=26回)だから(笑)」
ヴァロック「ここで最終回にしようぜ」
BM「無理」
サンダー「じゃあ、最終回はDVDに収録しよう」
BM「そんなもん売れん」
アブロ「じゃあ、今回は総集編にしよう」
ヴァロック「完結編は劇場版で!」
BM「完結しない劇場版!」
ヴァロック「……と言いつつやっぱり総集編!」
BM「……そして次の年に完結編」
ヴァロック「……そしてやっぱり完結してない!」
BM「ていうか声優が出る」
アブロ「グダグダだ(笑)」

 ──グダグダです。

 そんなグダグダな人達は放っておいて……ところかわってヴァルカニア、ジッタール市のゴートス大神殿。
 司祭長の部屋にハイ・パラディン(*)が一人呼ばれた。

BMの 浅知恵袋>
 ゴートス神殿において“ハイ・パラディン”とは「戦士大全」に載っている“代案版パラディン”のことを指します。呪文に頼らず、剣だけで己の道を切り拓 く。これぞゴートス魂。
 呪文を重視したり、兼業(マルチクラス)するようなパラディンは“ロー・パラディン”と揶揄されることもあるよーです。だってゴートス信者はバk (rya


ゴートス司祭「遂に旅立つ時が来たようだな、ブリッツよ」
ブリッツ「はい!」
司祭「では、この剣を授けよう」

 司祭からブリッツに手渡されたのは、唐獅子模様の鞘に入れられた一振りの大剣だった。
 引き抜くと、刀身には唐獅子の模様が……

司祭「……これは、グレートソード・オヴ・スタンブル・ライク・エアー・フー・ラ イオンと言って だな……」
外野プレイヤー「(唐獅子だーー!!)」
BM「(外野うるさい)」
ブリッツ「素晴らしい! とても素晴らしい!!」←(Intelligence 【知力】 4)
司祭「……まるで獅子のごとく力が湧き出る、素晴らしい力を持つ剣である」
ブリッツ「やっべ、超格好良い!」←(Intelligence 【知力】 4)
司祭「ゴートスのため、正義のために振るうのだ!」
ブリッツ「サー! イエッサー!(ブンブン振り回し始める)」
司祭「気に入ったようだな。……さて、実はお主を“導き手”に会わせたいのだが……」

 ……と、司祭に呼ばれて出てきたのは……

ヘンウェン


 懐かしのヘンウェンさん。
 思わず外野プレイヤーから怒号が上がる。

外野「(あんにゃろーー!!)」
BM「(はい、ここにいない人は静かにすること(笑))」
ブリッツ「……(悪い人なの?)」
外野「……(いやぁ……)」
ブリッツ「ゴートス神殿にいるんだから、悪い人では無いな」
司祭「その通りじゃ(笑)」
ヘンウェン「あなたを〔グロガ〕の地へと送り込みます。そこで、先に送られた勇者……ガロウズという戦士の力になってあげて欲しいのです」
ブリッツ「はい!」
ヘンウェン「あなたは……そこで、〔宇宙的〕な……〔存在〕と戦わなくてはなりません」
外野「(〔存在〕とか言うなー!!)」
ブリッツ「戦います」
ヘンウェン「あなたにはその覚悟はありますか?」
ブリッツ「あります。ゴートス信者は宇 宙的な何かを恐れません!」
外野「(恐れろー!!)」
ブリッツ「私は〔支配者〕を恐れない!!」
外野「(そこは恐れとけー!!)」
BM「……何物も恐れたことの無い君ですが……今日だけは、なぜか心の奥底が寒いのです」
ブリッツ「なに!? ……凍える……なぜだ!? ……こ、これが恐怖という感情なのか?」
ヘンウェン「……大丈夫。あなたなら、きっと出来るわ」
司祭「ゴートスにかけて、やり遂げるのだブリッツよ!」
ブリッツ「はい!」
ヘンウェン「さぁ、私の祝福を受けて……旅立ちなさい」

 〔導き手〕は勇者に祝福を授けた。

ブリッツ「……おおお! 不思議な力が湧いて来るぜ!」
司祭「ゆけぃ、ブリッツよ! 行って正義を為すのだ!」
ブリッツ「やってやる!」

 ……というわけで、何物も恐れずに〔グロガ〕の地に飛び込んだブリッツ(プレイヤーの顔がひきつっていたような気がするが、気のせい)。
 鉛色の空、荒廃した土地……そして、禍々しくそびえる夜牙塔。
 ブリッツは塔のすぐ近くに出現する。
 そのころ、〔グロガ〕のキャンプでは……

ヴァロック「さーて朝飯だー……って、俺たちって、何食べてるの?」
サンダー「キャンプに残った人(グライズ&ケイト)が狩猟してるはず」
BM「……まあ、アーサックしか獲れないけどね!(笑)」
ヴァロック「うーん、今朝もまたアー サックのスープかぁ」
サンダー「どんな味なんだ(笑)」
BM「骨ばってるけど、その骨が良いダシになっている。煮込めば食える」
アブロ「マトモなものが食べたい……」
ケイト「これしか獲れんのや。かんにんやで」
グライズ「今度はもっと大きいのを獲って来てやるぞ!」
ヴァロック「……大きさの問題ではないのだが」
アブロ「マトモな生物がいなそうな世界だけどね……。おや? 向こうから何か来るぞ」

 アブロが近付いてくるブリッツを発見する。
 同時に、ブリッツもまたキャンプに気が付いていた。

ブリッツ「お、キャンプが見える……外にいるのは誰だろう?」
BM「夜盗風の男だね」
ブリッツ「……悪いヤツか!」
アブロ「ひとまず隠れよう。〈Hide/隠れ身〉は32」
ブリッツ「見えないよう」
BM「アブロには金属鎧を着た人影が見えます」
アブロ「男か、女か……〈Spot/視認〉! 26!」
サンダー「凄い気合だ(笑)」
BM「どうやら男のようです」

ブリッツ

アブロ「……ちっ、男か…………敵襲! 敵襲!」

サンダー「男はみんな敵かよ!(笑)」
ブリッツ「(女PCのが良かったか(汗))」
BM「(……気にするな)」

アブロ「殺せ! 見つけ次第殺せ!!」

ヴァロック「どしたー? と外に出てくる」
サンダー「なんだー?」
アブロ「もう一回〈Spot/視認〉 何か分からない?」
BM「全身を覆う金属鎧です。それと身長ぐらいある大きな剣」
アブロ「敵は完全武装しているぞ!」
BM「……そして、肩に光り輝くゴートス神の“獅子のマーク”があります ね。」
アブロ「ひぃぃぃっ!」
サンダー「どうしたアブロ! 顔が真っ青だぞ!(笑)」
ヴァロック「敵なのか!?」
アブロ「敵じゃない」
ヴァロック「?」
アブロ「……敵だったら、どんなに良かったことか……(涙)」

 アブロはジッターのおかげで“ゴー トス恐怖症”に陥っているらしい(笑)
 詳しくは……って、実は未掲載エピソードだったりする。
 じゃあ完結編はDVDで(うるさい)
 とかアホやってるうちにエンゲッジ。

アブロ「ヤツが来た……ヤツが来たんだ……」
BM「そんなに嫌なのか」
ヴァロック「お前は何者だ?」
ブリッツ「俺の名はブリッツ。ゴートスのハイ・パラディンだ」
サンダー「ああ、なるほど……」
ブリッツ「私はガロウズという戦士を探しているのだが……」
ヴァロック「敵討ちか?」
ブリッツ「違う」
アブロ「敵か! 敵なのか!?」
ブリッツ「違う!(笑)」
ガロウズ「敵じゃないでしょ(笑) 俺がガロウズだ」
ブリッツ「あなたを助けるように、と言われてここに来た」
ガロウズ「よろしくな!」
ブリッツ「おう!」

 打ち解けるの早ッ!

ヴァロック「まあ、ゴートス信者を疑ってもしょうがないしねぇ」
ガロウズ「これは心強い」
ヴァロック「どうやってここまで来たの?」
ブリッツ「不思議なレディに導かれて……」
アブロ「レディ!?」
ブリッツ「……これこれ、こんな感じの女性で……“導き手”と言ってました」
アブロ「あんにゃろーか!」
ヴァロック「ヤツか」
サンダー「うむぅ」
アブロ「あいつ、違う次元に平気で存在してるから……何か違う〔もの〕なのでは……」
サンダー「……もう会いたくないな」

 “あんにゃろー”とは一行をこの地へ導いたヘンウェンのこと。嫌われてます。
 ……と、ここでアブロの“影”にブリッツが気付く。

ブリッツ「〈知識:宗教〉……5ランク有って……+2か(笑) でも成功」
BM「アブロという男の後ろに、シャドウが浮かんでいるのを発見したぞ」
ブリッツ「殺す?」
BM「ゴートス的に言えば、アンデッドは見つけたら即、ぬっ殺し確定だね」
ブリッツ「……その影(シャドウ)は……アンデッドでは?」
ヴァロック「あ、ヤバい(笑)」
ブリッツ「剣を抜く」

アブロ「オーノー、カノジョーハ イイヒトデスヨー」

BM「誰だ!(笑)」
サンダー「何語だ!(笑)」
アブロ「心はパラディンの私ですよ? アナタは私を信じてくれますか? ボクはアナタを信じますよ」

ブリッツ「無理っぽい」

アブロ「あんれぇー?(笑)」
ブリッツ「ちょっとこっち出せ、叩っ切るから」
BM「じゃ、誤魔化せたかどうか〈Bluff/はったり〉で判定しましょうか」
アブロ「……(ころころ)18」
ブリッツ「6」
BM「なんか、本当っぽいなぁ、とブリッツは思った」
ブリッツ「(騙された!)……そうか、心はパラディンか。パラディンを目指すのは良い人ばかりだからな。問題無い」
アブロ「そうそう」
サンダー「見かけは夜盗だけどな」
ブリッツ「いや、『見かけで人を判断してはいけない』と、神もおっしゃっている」
アブロ「おお〜(感動)」
BM「見かけもヒドいけど、中身はもっとヒドい……」
アブロ「おいおい(笑)」

 さて、なんとか誤魔化して一安心……と思ったところで、次の問題が待ち構えていた。

ヴァロック「(小声で)……フォルーナはどーすんの?」
サンダー「(小声で)……あ」

 説明しよう。
 フォルーナとは夜牙塔に捕まっていたエリニュス(デヴィル)のことである。
 前回の冒険で、一行が彼女の封印を解いた。
 フォルーナはそのお礼として、彼女を閉じ込めた者を倒すまでは協力してくれることになったのだ。
 ──そして、なにげに今もキャンプで寝ていたりする(朝寝坊らしい)。

 ちなみにだいすけさん渾身のフォルーナ像は、
 こんな感じ↓
 フォルーナ
 (『エリニュスを描く』となったら作業速度が赤い彗星並に速くなったのはボクとキミだけの秘密だ!)

サンダー「……ところでブリッツさん、デヴィルとかどーですか?」

ブリッツ「叩ッ切るよ」

サンダー「あ、やっぱり(笑)」
ブリッツ「それは見つけ次第切り捨てるしかないな」
ヴァロック「ああ〜〜」
サンダー「…………ちょっと、ミーポ、キャンプの入り口を閉めといて」
ミーポ「(中から)分かったミポー」
ガロウズ「……さて、出かけるか」
サンダー「これからもう出るところだったしね」
ガロウズ「上からシーツかけとこう」

 LGのキャラ二人が何を誤魔化しているか(笑)
 減点1

アブロ「そこに〈Spot/視認〉! 26!」
BM「シーツの隙間から手足が覗いて見えますが……スタイル抜群です。なにかこう、生物学を無視したフォルム、悪魔的な美しさです」
アブロ「……っていうか悪魔だけどね(笑)」
サンダー「手伝え!(笑)」
アブロ「うーーーん、19」
BM「白い肌がすべすべしているようです。柔らかい、絹のような光沢を放っています」
アブロ「ほほぉ……25!」
サンダー「見過ぎ!!」

 こちらは関係なく〈Spot/視認〉三昧。
 《Quick Reconnoiter/早視認》強し!!

BM「総じてこの世のものとは思えない美しさですね。内臓とか筋肉と関係無い、美しさだけを求めたような身体」
アブロ「うーーん、良いねぇ……こ れ以降、アブロは時々ぼんやりすることが多くなったのであった」
サンダー「……アブロが〔九層地獄〕に連れ去られたら、どうしようか(笑)」
アブロ「次のキャラ作ろう」
BM「あきらめ早っ」
ジェダ「……フーン(ニコニコするアブロを見て、機嫌を悪くしている)」
アブロ「……って、ええぇーっ? そういうキャラだったの?(笑)」
ジェダ「……なに? ボクには関係ないよ」
ヴァロック「ツンデレなのか(笑)」
サンダー「やべぇ!(笑)」
アブロ「何を盛り上ってるんだよ(笑)」
BM「……(サンダーの中の人はツンデレ好きだからなあ)」
ジェダ「……ボク、外の見張りに行って来る!」
アブロ「え、えええーーー!?(笑)」

 ジェダはどうやら女らしい。
 ……いや、シャドウに性別があるかは知らんが。
 それにしてもアホやりすぎ。さっさと進みなさい。

BM「……ところで、ローフルな 二人が嘘を付いている気がするのだが?」
サンダー「……さてと、嘘をつくわけにも行かないんだよな。俺モンクだし」
ガロウズ「……俺も」
ヴァロック「ダメじゃん!(笑)」
BM「減点2」
ブリッツ「なんだ、テントの中に誰かいるのか?」
サンダー「デヴィルがいる」
ブリッツ「叩ッ切る」
ヴァロック「ああーーーッ!」
サンダー「待て、彼女は協力してくれているんだ」
ブリッツ「切る」
ガロウズ「今のところ悪いことはしていない」
ブリッツ「関係無い。殺す」
アブロ「それに良い身体だ」
ブリッツ「…………?」
サンダー「今は悪事を働いているわけでは無いし、我々の助けになってくれているんだ」
ガロウズ「ひとまず、この塔を攻略するまでは穏便にしてくれないか?」
ブリッツ「……うーん、ガロウズ殿がそこまで言うなら……。じゃあ、それまでは」
サンダー「その後はどーすんだよ(笑)」
アブロ「うやむやにしよう」
ヴァロック「……なるのかなぁ……」

 爆弾を抱えたパーティなのであった。
 不安と緊張が張り詰める。
 そして、魔物と三角関係に陥ったアブロの運命は如何に。




**これより市販シナリオ「夜牙塔の心臓」の**
**ネタバレが若干ありますので**
**あなたのDMに相談してから**
**お読みくださいませ**





§15−2 突入開始


突入部隊
(突入メンバーはこんな感じ)


 ミーポの術で上から塔に侵入した一行。
 怪しげな扉の前で立ち止まる。

BM「さて、ここで〈Listen/聞き耳〉やってください」
アブロ「任せろ……(ころころ)……よし! 48!」
ヴァロック「まーっくすはーーーと……回ったらしい」
BM「マックスハートは良いよ!」

BMの 浅知恵袋>
 ……ハウス・ルールを遂に採用してしまいました。技能判定の1d20で「20」が出た場合、もう一回振って振り足せる(スキル・クリティカル)という ルールを……。そのため、こんな突拍子も無い値が出たりします。もちろん「1」が出た場合はヒドいこと(スキル・ファンブル)が起きます。ちなみに技能を 修得してないとスキル・クリティカルは起きません(ファンブルのみ発生)。詳細は「ハウス・ルール」 を参照してくださいまし。
 これはDMG34下段のコラムとも異なるルールなので、まさにハウス・ルールです。あまりにもドラマチックなので使用はオススメしません(笑)。
 ちなみにマックスハートとは何の関係もありません(ヤモンのせい)。

BM「おお、凄い。では何者かが足音を忍ばせて歩いている音が聞こえてきました。その数4体」
アブロ「ぬぅ?」
BM「で、40オーバーでしたっけ? それなら、呼吸音がしないのに気付きましたよ」
アブロ「……じゃあ、そーゆーことをハ ンドサインで伝える」 
BM「どんな緻密なサインなんですか(笑) ……って、〈Bluff/はったり〉になりますよ」
アブロ「……(自分を指差し、耳に手を当てるポーズをし、次に扉を指差し、指を四本出す)」
ブリッツ「何? 『この服は金貨40枚だ』?」
サンダー「……『お客さんスケベ』?」
ヴァロック「……『耳が痛い』?」
アブロ「お〜い(笑) ……まだ扉をくぐってないんだよね? とりあえず、静かに扉の左右に展開しよう……と、アイコンタクトで伝える」
ヴァロック「……?? アブロがなんとかしてくれるらしいぞ」
サンダー「なになに……『俺が全部引き受ける』だって?」
ガロウズ「……『むしろ俺にやらせろ』?」
ヴァロック「……『俺一人で充分だ、むしろキュアもいらない!』だって!?」
アブロ「お前ら〜〜(泣)」
ヴァロック「そこまで言うならアブロ一人にやってもらおう」
アブロ「いやだ!(笑) 俺にはやらなきゃいけないことがあるんだ!」
サンダー「何をやりたいんだ(笑)」
BM「……その時、アブロの脳裏には悩ましい悪魔娘(フォルーナ)の寝姿が……」
アブロ「その通り! ほわわ〜〜ん……って、いかんいかん! こんな時に!(笑)」
ヴァロック「なんかニヤニヤしてるぞアイツ(笑)」
サンダー「やっぱ、一人で大丈夫ってことか?(笑)」
ジェダ「……フン!」
サンダー「こっちも大変だ!(笑)」←嬉しそうに
アブロ「本当にその路線なのかよ〜〜(笑)」

BMの 浅知恵袋>
 ハンドサイン、アイコンタクトだけでメッセージを伝えたい場合は〈Bluff/はったり〉の出番です。この場合、『敵が4匹いる』
だけなら難易度10、『扉の左右に展開して待ち伏せよう』だったら難易度15が必要でしょう。更 に、敵 が待ち構えていると思われるので、おそらく出目10は選択できないでしょう。
 アブロは自分の〈Bluff/はったり〉に自信が無いので、すったもんだの挙句に結局口頭で伝えました。まあ、今更声を潜めてもしょうがないぐらい騒い でいたわけで(笑)。

 さてさて。
 足音がするのに、呼吸音が聞こえないとくれば……
 ……そう、全国の痺れる優しいDMご用達のアレな人たちですな。
 いや、俺が特に好きだというわけではなく。

アブロ「よし、ジェダと扉の両側に隠れよう」
ジェダ「任せてくれ」
BM「すると、その直後、扉を開けて血色の悪い人達が飛び出して来ました」

 擦り切れた貴族風の服装に、真っ白い肌、ギラギラ光る赤い瞳。
 口元にはキラリと光る犬歯。
 早速〈知識:宗教〉で判別にかかる。

ブリッツ「7だ。……うーーん、ゾンビかな?【知力4】」
ヴァロック「それは俺でも違うと分かるぞ(笑) ……あ、俺も9だ(笑)」
ガロウズ「お前、「9」振って9って言ってるよな(笑)」
ブリッツ「俺よりマシだ。俺なんか5ランク入れて+2だぜ(笑)」
ガロウズ「まあ、戦士の俺が文句言うところでもないけどね(笑)」

 ヘボい。
 ……と、ここで物知りレアが判別成功。

レア「彼らはヴァンパイア・スポーンだわ!」
アブロ「知っているのか、レア!?(アブロは隠れている筈では……)」
レア「血をすすって生きる死にぞこないたち。油断すると生命力を吸い取られてしまうわ」
サンダー「ノォーーッ! もういやだ!」
レア「危険だわ。気を付けて!」
サンダー「言われてもなぁ(笑)」
ガロウズ「気を付けてって……うーーん……あ、大丈夫だ! だって、きをつけるか ら(笑)」
サンダー「ファイター呪文か!?(笑)」

 ファイター呪文、きをつける誕 生!!

 ……2レベルぐらいか?(笑)

ガロウズ「ようっしゃ! 俺、もう気を付けちゃうから平気だぜ!(笑)」
サンダー「いいなぁ、ファイター(笑)」
ガロウズ「よし、じゃあサンダーもがんばれ!」
サンダー「よっしゃ!(笑) 俺もがんばる

 説明しよう。
 がんばれ
とは、他のキャラをがんばらせる呪文であ る【どうでもよい】

ヴァロック「おおお〜〜。ファイターつぇぇ!(笑)」
レア「……ほんとに気を付けてね」
ブリッツ「俺は恐れない。そんなもの、全く恐れない」
サンダー「君に〈知識〉チェックは必要無かったね(笑)」

 というわけでファイター呪文の援護が飛んだ後に戦闘開始。
 イニシアチブはなんとスポーンたちが取り、突撃を開始する(『クソマスター!』の大合唱)。
 ……と、そこで隠れていたアブロが《Combat Reflexes/迎え討ち》で先手を取り、駆け抜けて行くスポーンめがけて思い切りレイピアを突き刺す!

アブロ「命中? えーと、3足す1で4点」
BM「あい、4点だけですか?」
アブロ「……4点……ショボンヌ
ガロウズ「……あの、それStrength 【筋力】 修正が入ってない気が……」
アブロ「……足すんだっけ?」
サンダー「ここにルール知らない人がいる!(笑)」
BM「何回やってるんですかこのゲーム!(笑) しかも、そんな基本的なルールを(笑)」
アブロ「いやホラ、これ新しい武器 だから慣れてなくてさ」
BM「……じゃ、4点で良いですか?(笑)」
アブロ「いや6点」

 1モカゲットの瞬間。

アブロ「じゃあ6点で」
BM「強欲だ(笑) では、彼は胸に突き刺さったレイピアをニヤリと笑って掴みましたよ。間違いなく、心臓の辺りを突いた筈なのですが」
アブロ「……変態だ!」
ガロウズ「変態って(笑)」
BM「あまり手ごたえを感じません。刺した相手はピンピンしています」
アブロ「ぬぅ」

BMの 浅知恵袋>
 アンデッドは特に重要な器官、弱点というものが無いらしく。急所攻撃でダメージを増やすことができません。ローグの天敵と言えましょう。ヒドいですね。


BM「で、そのまま走り抜けてサンダーに突撃……24」
サンダー「(超小声で)……当たった
BM「聞こえねぇよ(笑) つーかレポート書く時にわかんねぇよ(笑) 当たったのね? なら、ひとまず頑健セーヴやってください」
サンダー「うーーーむ……」
ガロウズ「きをつけろ!」
サンダー「…………(小声で)……14?
BM「聞こえねぇよ(笑) 何、14? それなら、ズッギュウゥゥ……」
サンダー「え!?」
BM「ゥゥゥゥーーン……と、音が小さくなった(笑) どうやら吸われて無いらしい(モカ:通常はこの時 には判定しない)
サンダー「今吸われたら死ぬぞ俺!」←(注:サンダーの経験値はこの時点で44405)
ガロウズ「危なかったなあ」
BM「レストレーション使えば大丈夫だけどね」
ヴァロック「そんなもん持って来てないけどね」

ガロウズ&サンダー「ぎゃあああああああ【絶叫】」

ヴァロック「レッサー・レストレーションなら有るよ」
BM「うはははは(笑)」
ガロウズ「まあ、今日は無しってことで(泣)」
サンダー「こええええ(泣)」
ブリッツ「問題無い。そんなものは恐れない」
 
 ヴァロックの衝撃発言により、一気に大ピンチに陥った一行(特に前衛)
 こんな状況でも平然としているブリッツがある意味おかしい(笑)

アブロ「俺はもう隠れるよー」
サンダー「殴る! 当たり、8点、10点、10点」
BM「敵の表情から察するに、あんまり効いてない感じ。手ごたえはあるんだけどね」
レア「サンダーさん! 気を付けて! 銀の武器で無いと効果が薄いわ!」
サンダー「殴る前に言えっっ!」
レア「ひぃぃん」
ヴァロック「レアに文句言うな!(怒) ……っていうか、分かってもどーしようも無いじゃん、銀は」
ガロウズ「……がんばれ
サンダー「……がんばる

 ファイターとモンクはファイター呪文で凌ぎ始めた(笑)

ヴァロック「よし、じゃあ味方ごとマス・キュア・ライト・ウーンズ!」
BM「ぎゃあ、攻撃呪文来たー(笑)」
ヴァロック「治してあげるよ!(笑) 《オーギュメント・ヒーリング》とエンパワーで……全員28点回復」
BM「治さなくていいよー!(笑) 意志セーヴは……失敗、成功、失敗、成功か。1体オジャビン
ガロウズ「マス・キュア恐るべし」
BM「一体が『気持ち良い〜〜!』と言いながら消えた(笑)。もう一体が半死半生……いや、一死九生(いっしきゅうせい)ぐらい」
ガロウズ「どんなだ(笑) じゃあ、一歩前に出て《Whirlwind Attack/大旋風》かな!」
サンダー「出た(笑)」
ガロウズ「俺は旋風! ……(ころころ)……命中、命中。21と19」
BM「あ、二体ともオジャビンした」
ブリッツ「残りに俺が突撃だ! くらえ!」
BM「オジャ……ビン、終了。最後の一体も崩れて消えた」

 ちなみに“オジャビン”とは“死亡”を表す。語源は覚えてないが【どうでもよい】
 戦闘終了。
 戦利品を漁った一行は、更に奥へ潜る。

アブロ「漁るぜ!」
BM「宝石や装飾品を身につけていましたね。ガーネットとか、パールとか」
ヴァロック「ダイヤは!?」
ガロウズ「ダイヤ出ろ!!」
BM「はい、良いから振って(プレイヤーが宝石の種類をd%で決めている)」
ヴァロック「アゲート、ガーネット……終了」
ガロウズ「ダイヤでねぇな……」

 説明しよう。
 一行は3版で〔グロガ〕にやって来た。そして、そこに〔次元の大変動〕が生じて、世の中が3.5版になったのである(笑)
 ヴァロックはレイズ・デッドレストレーション用にダイヤモンドを持ってきたのだが……
 ……レイズ・デッドの価格が突如10倍になるという悲劇に 見舞われた(笑)
 神の気まぐれと世界恐慌にはかなわねぇや! ということで絶賛困り中。
 DMとしても3版のつもりでダイヤを供給していたのだが、需要がいきなり10倍になったわけで。
 まあ、モンテェ! ということで解決【モンテは関係無い】

BM「はい、泣きながら次の階へ向ってるわけですね」
サンダー「レストレーションが無いって聞いたら、急に寒くなって来 たよ……」
アブロ「ケイト連れてくれば良かった」
BM「どーゆー意味ですか(笑)」
アブロ「まあ、連れて来れなくても、キャンプと連絡が取れればいいんだけどなぁ」
ヴァロック「そういう呪文あるよ。覚えて無いけど」

BMの 浅知恵袋:通信手段を確保せよ!>
 ……という話がセッション中に出たので、通信手段について考えて見ます。戦術的にこれほど重要な要素は無いですね。RAINBΦWではプレイヤー通信 (通称「精霊通信」)を許可していないので(*)、『キャラクターが知らないことはプレイヤーも知らないフリをしてプレイ』しています。よって、例えば偵 察に行ったローグがドラゴンを見つけようが、それを見ていないキャラクターは全く知らないものとしてプレイします。たとえそれが原因で全滅しようが、その ルールは遵守します。よって通信手段は死活問題になり得ます。
 現代の携帯電話のようなものが無いため、連絡手段というのは実は確保が難しかったりします。まあ、情報網が発達していない、というのもファンタジー世界 の(ヴァルカニアの)重要な構成要素なので、そこは安易に便利にするわけにもいかないわけですが。
 いくつか連絡手段を考えて見ました。

(1)サモン系
 モンスターかネチャライで。小型の飛行生物を召喚し、足に伝言を結びつける。伝書鳩みたいな感じで。難点は接続時間が短いため、遠くには飛ばし辛いこ と。利点は水の中や土の底にも届けられる可能性があること。[火]に完全耐性のクリーチャーに持たせれば、溶岩の中でもオッケー! その場合の伝言にはマジック・マウスを使うのが安定かと。

(2)メッセージ
 『発動時に指差し確認必要』だが『発動後は見えないでもオッケー』という扱いだな、と。明確に書いてませんが。となると、時間も長いし、対象もたくさん 取れるし、実は相当に便利な呪文ということが発覚(今更)。なんつーか0レベル呪文のパワーじゃねぇ。必須くせぇ。バードとウィザードがお互いにかけて、 バードが斥候とか。つええ。

(3)ウィスパリング・ウィンド
 これも“頑張れば届く”という感じ。しかもレベルが高いので割高。速く飛ばせば1マイル/10分で飛ぶので、528フィート/1分、つまり52.8 フィート/ラウンドという速度になります(便宜上1ラウンド辺り50フィートとして計算すると良いでしょう)。

(4)センディング
 ここまで来ると『そこまでして通信しなくても……』というレベルです(笑)。戦術呪文ではなく、戦略呪文になりますね。それと、発動時間が10分と激長 いのが 難点。中距離の通信には向いてないかもしれません。経路さえ確保できるならウィス パリング・ウィンドの方が優秀。


*……このような「メタ的思考」は排除してゲームしています。例えば、ローグがレッド・ドラゴンを発見したら、それを知らないはずの離れた場所に居る僧侶 がすぐにレジスト・エナジー[火]とリムーヴ・フィアーを唱え始めるとか。そーゆーのはナシで。
 もっと言うと、例えばラスト・モンスターに初めて会う冒険者が、〈知識〉判定に失敗しているにも関わらず、金属鎧を着たキャラクターが逃げ出したり、と か。そーゆーのもナシです。知らないフリして後ろに下がるとか万死に値しますね(笑)
 これはあくまでも“RAINBΦWのプレイスタイル”なので、皆さんのプレイグループに併せたスタイルでプレイされることをオススメします。参考まで に。 



§ 15−3 なんだかもうたいへんなことに


 塔の奥へと潜った一行は“怪しげなタコのような像”を発見して宇宙的に震えたり(アブロが 『海に帰らなきゃ……』、ヴァロックが『そういえば両親が地下室で、あやしげな冠を……』、サンダーが『それは夢だ!!』と絶叫)、アブロのストライク・ ゾーンを検証したり(レアはあと5年ら しい)と。アホなことをしながら進んで行く。
 ていうか、ヤバいぞこのパーティ……。
 海に二人ぐらい帰りそうだ(笑)

アブロ「ひぃ、クリティカルしちまった〜〜。知りたくないことを知って、何かが増えたよ〜〜(泣)」
ヴァロック「俺も二回しして何かが 増えたよ(泣)」

 “何か”とは、とある重要なパラメータを示す。
 これが高いほど〔神話的な〕アレがソレするよーだ。

サンダー「顔色が悪いぞ、二人とも」
ヴァロック「この像の材質が……俺の昔見た冠にソックリなんだが……」
サンダー「顔色悪いぞ! 真っ白だ!(笑)」
アブロ「大丈夫かヴァロック? 悩みがあるんだったら俺に話してみろ」

ヴァロック「お前には嫌だ」

アブロ「あんれぇぇ〜〜(笑)」
一同「うははははは」
アブロ「……心はパラディンだよ?」
ガロウズ「本物がいるじゃん(笑)」
ヴァロック「心だけじゃないパラディン様が(笑)」
アブロ「それは……ただの強い人じゃん」
サンダー「良いじゃん強ければ」←ミもフタも無い発言
アブロ「いや! ……俺は弱さを知っているからこそ! ……なんか……その……アレだ よ
一同「うわっはっはっはっは」
サンダー「心がパラディンの人は、昨晩デヴィルの寝姿を覗き見してたよね(笑)」
アブロ「……それはお前……敵を知り、己を知ることが……大事だよ
BM「なんだか分からなくなってきたぞ(笑)」
アブロ「……アレだよ」
BM「おっさんくせぇ!(笑)」

アブロ「……お前ソレは……アレだよ」

サンダー「おっさんだ!!」
ヴァロック「はい、おっさん次行くよ!(笑)」
アブロ「はぁ〜〜い」

 結局、像は危ないので超積極的にスルー。
 アブロが削ったり、外したりしようとしたが、ガロウズが止めさせる。
 一方、ヴァロックの顔色はどんどん悪くなっていく。

アブロ「なんか青を通り越して黒くなってきたぞ」
レア「緑と紫に点滅し始めたわ……大丈夫、お兄ちゃん?」
BM「……と、ヴァロックの額に手をやるレアなのであった」
ヴァロック「……」
アブロ「あのヴァロックが反応しないなんて!(笑)」
サンダー「おかしい!」
ガロウズ「確かにおかしいな」
サンダー「死ぬんじゃねぇのか?(笑)」
アブロ「まあ、頭のボタン押したらキュア唱えてくれればいいんだけ どね」
BM「こう、ファニィな音とともに治癒が飛んでくるマシーンに。ぴよ〜〜ん(ライト)、ぴよよ〜〜ん(モデレート)、って(笑)」

 DMが脱線に参加してはいけません(今更)
 フラフラ進んで、前回見つけた“フォルーナが囚われていた部屋”の前に到達。

ガロウズ「この扉の向こうにフォルーナさんが閉じ込められてました」
アブロ「ここって調べたの?」
サンダー「いや」
アブロ「よし! 調べよう!」
ガロウズ「いらないと思うぞー(笑)」
アブロ「何かあるに違いない。……その……アレだよ
サンダー「それはもう良いよ!」
アブロ「調べるよー」

 ……で、無防備に触って罠をくらう一行。
 電撃バリバリバリバリバリ(1バリ=1d6で換算)。
 前にいたアブロとサンダーはEvasion(身かわし)で避け、後ろに居たガロウズとブリッツが喰らう(笑)

ブリッツ「コゲたぞ」
ガロウズ「生喰らい」
サンダー「おいおい、ちゃんと調べろよ〜」
アブロ「ごっめ〜〜ん、てへっ(と言いながら舌を出す)」
ヴァロック「ムカつく!!(笑) キュア減っただろ!!」

 ファイター式ファインド・トラップが成功したので、外すことに。

BM「じゃあ外して下さい」
アブロ「あい。……ええと、〈Disable Device/装置無力化〉技能+12で高品質で+1して+13かな」
BM「いや、+2だから+14ですよ」
サンダー「ルール忘れすぎ!!(笑)」
アブロ「お前ソレは……アレだよ
BM「良いから振って下さいよ!(笑)」
アブロ「うえええん……(ころころ)……ええと、17でございます」
BM「しかもメチャメチャ低い!(笑) そりゃ、罠が作動しますよ」
ブリッツ「また電撃か!(泣)」
アブロ「ふむふむ……そんなに低い? ……あ、27だ」
BM「全然違うし(笑)」
ヴァロック「違いすぎ!(笑)」
ガロウズ「大丈夫かアブロ!(笑)」
アブロ「はぁ〜〜い(泣)」
BM「じゃ、外れないですよ。でも、作動もしませんでした。まあ、つまりここから5差ぐらいのところに目標値があるわけですが」
ヴァロック「行けそう?」
アブロ「もうムリかなぁ。だって、さっき17出たからね」
ガロウズ「え? 出目13でしょ?」
アブロ「そうだっけ?」
ガロウズ「技能+14で27だったら出目13じゃないんですか!?」
アブロ「え? あはははははは(笑)」
BM「いやいやいやいや(笑)」
ヴァロック「何を調べたんだアブロは(笑)」
アブロ「うひゃひゃひゃひゃひゃ(笑)」←ツボに入ったらしい

 祝2モカ目ゲット。
 その後、Evasion(身かわし)しつつ強引に解除成功。
 ……したのだが、扉が開かない。
 ……っていうか〈Open Lock/解錠〉で「1」を出して鍵をぶっ壊した(スキル・ファンブル⇒ハ ウス・ルール)。

ブリッツ「開かなくなったんじゃないの?」
BM「見事に開かなくなった」
サンダー「扉を壊すか?」
ガロウズ「いや、もうこれは放っておいて先に進もうよ(笑)」
アブロ「いや、断固として調べるね! あの悪魔のおねーさんが入ってたんでしょ!?(鼻息荒く)」
サンダー「動機が不純だ(笑)」
アブロ「影渡りで入るかなぁ……あ、ジェダにやって貰うか」
ガロウズ「中に何があるか分からないから、危ないんじゃない?」
BM「……と、ジェダの方を見ると不機嫌なわけですが(笑)」
アブロ「え、えええぇぇぇ?(汗」
ジェダ「フン。あのデヴィルにやって貰えば良いじゃない。あっちはテレポートで きるんだし」
アブロ「ごめんよぉ〜〜(泣)」
サンダー&ヴァロック「ヒソヒソ」
アブロ「いや、頼むよぉ……ジェダちゃ〜〜ん」
サンダー&ヴァロック「ヒソヒソヒソヒソヒソヒソ」
アブロ「お、俺たち相棒だろ?(汗)」
サンダー&ヴァロック「ヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソ」
BM「ヒソヒソうるさいよ(笑)」
サンダー「ダメ男の典型だな(笑)」
ヴァロック「あんな男のどこが良いんだろうね(笑)」
アブロ「うわ、そんな会話してるよ(笑)」

 グダグダです。

ジェダ「ボクは行かないよ」
アブロ「た、頼むよぉぉ〜〜」
BM「頼み込み始めた(笑)」
ジェダ「……じゃあ……もう、キミは悪魔の寝室は覗きに行かないこと」
アブロ「……ハイ」
ジェダ「人としてみっともないから」
アブロ「……ハイ
ジェダ「これは、相棒としての忠告だからね!」
アブロ「…………ハイ
ジェダ「分かった?」
アブロ「……(何回も言わなくていいのに)」
サンダー&ヴァロック「ヒソヒソヒソヒソヒソヒソヒソ!」
BM「うるせえ!!」

 アブロのダメっぷりが炸裂。
 ていうかヒソヒソコンビがうるさい。
 そしてこれは何のゲームですか?

ジェダ「覗いて来たよ。埃ばっかりで何も無かった」
アブロ「入っても大丈夫そう?」
ジェダ「うん」
アブロ「じゃ、入ろう。俺は……いつだって……相棒を信頼している……さ」
BM「今更言い出したー!(笑)」
サンダー「出まかせだ!(笑)」
アブロ「心はパラディンな んだから信じてくれよ!」
ジェダ「入っても大丈夫だと思うよ」
アブロ「じゃ、入る。なにしろ……相棒を……信用して……いるから」
BM「取ってつけた!」

 ……イジメすぎという説も有りますが(笑)
 まあ、RAINBΦWでは使い魔、相棒などは“使い殺す”風習が無いので、かなりPCの責任が問われます。
 仲間は大切に。

アブロ「じゃあ、影渡り(シャドウジャンプ)を使って中に入ります」
BM「中は真っ暗です。足元にはゴミが積もっているのがブーツごしに感じられます。真っ暗な中にシャドウが居るので、さすがにダークヴィジョンを持ってし てもぼんやりしています。まあ、影の中に影があるようなもんなんで」
アブロ「いや、俺には分かる」
BM「?」
アブロ「相棒……との、絆? によって……わ、分かるんだよ」
サンダー「(今、セリフ噛んだぞ!(笑))」
アブロ「(チェック細けぇ〜(笑))」
BM「二人きりですね? そんなアブロに、ジェダがいつもと違う口調で語りかけてきました」
アブロ「……はい(汗)」
サンダー&ブリッツ「……!(壁に耳を当てる仕草)」
BM「何〈Listen/聞き耳〉してんの?(笑)」
サンダー「アブロが心配だから(笑) ピンチだったら困るじゃん!!」←力説
ブリッツ「いや、遅いなぁ、と思って(笑)」←さりげなく
BM「小さい声だし、扉ごしだから……25かな」
ブリッツ「うわ、7だ」
サンダー「27!」
BM「無駄に高い(笑)」
サンダー「エルフをナメるな!!」
アブロ「なんでそんなに頑張ってるの〜〜?(笑) じゃあ、ボソボソと喋るよ」
サンダー「それを聞き取る! そしてみんなに伝えるのが俺のシメーだ!」
ヴァロック「シュミ?」
サンダー「いや、使命(笑)」

 ……何してんの?(笑)

ジェダ「キミがどんなにフザケていてもボクは気にしないけど……キミの相棒はボクだけなんだよ?」
アブロ「……それは……俺だって、いつもそう思っているさ」
ジェダ「最近ちょっとヒドいんじゃないの……」
BM「……と、いう会話がしばらく続くわけです」←(心が折れたらしい)
サンダー「これは……アブロのプライバシーに関する事だから、俺達は聞いちゃいけないな!!」
アブロ「(何言ってんの!(笑))」
BM「しばらくして二人とも出てきましたよ」
サンダー「じゃあ、なんとなくよそよそしい態度を取る(笑)」
アブロ「あ、あれ〜〜??(笑) ……じゃあ、アブロはジェダとあんまり視線を合わせない(笑)」
サンダー「うわー(笑)」
BM「出ちゃった(笑)」
ブリッツ「俺は……心配だったから、大丈夫だったか?、と声をかけるよ」
BM「……しかし君はIntelligence 【知力】 が低いため、モロに表情に出てしまっているのだった(笑)」
ブリッツ「……なんともないか?」
BM「……と話しかける君の頬はなぜか紅潮しているのだった(笑)」
アブロ「なんだよ(笑) じゃあ、俺はチラチラとジェダの方は見るけど、決して視線は合わせない(笑)」
BM「やる気マンマンだ(笑)」
アブロ「どーでもよい(笑)」

 本当にな。


§15−4 ジョンとの戦闘


 結局、ここまで前フリしたにも関わらず、部屋の捜索は全くのムダだった(笑)
 なにもなし!
 栃木名産なにもなし!(=梨の一種。酸っぱい)
 なしを齧りながら、大きな部屋に到達した一行。

ヴァロック「広い!」
アブロ「おお、メリケンだよぉ……」
BM「そんなにメリケン好きかアンタら(笑)」
アブロ「狭い部屋ばかりだったから、たまに大きい部屋が懐かしくなる(笑)」
BM「部屋の中には、こんな感じで……(フィギュアを並べ始める)……青白い死体が立って待ち構えていました」
アブロ「まあ、修学旅行の学生並に騒いでたからね(笑)」
ブリッツ「俺、その死体分かるかな?」
BM「どうぞ」
ブリッツ「てい……(ころころ)……あ、回った……(ころころ)……26?」
BM「ワイトだね。生命力を吸うので気をつけると良いよ」
ブリッツ「俺はファイターじゃないから気をつけられないよ(笑)」
ガロウズ「じゃあ、俺がきをつける!」
サンダー「よし、勝った」
BM「それは無い」
サンダー「フリーアクションで神を呪う」
BM「ていうか、レストレーション持ち歩いた方が良いよ(笑)」
ヴァロック「俺もそう思う(笑)」
サンダー「なんか、これ以上は無理」

 戦闘開始。

レア「……ええと……生命の炎を吸取られてしまうので……」
ガロウズ「きをつける
サンダー「無理だ(泣)」
レア「……他には……ええと……ワイトに殺されると、ワイトになってしまいます。……あと、何が知りたいですか?」
アブロ「生前の名前」
レア「『ジョン』ですね」
ヴァロック「他の人の名前は?(笑)」
レア「(+5ごとに1つだから、今回は一人分しか分かりません)」
サンダー「(なるほど!)」
ヴァロック「さて、俺の番だけど」
アブロ「そこの角がカバー取れるから、そこから頭だけ出してターンすれば?(笑)」
ヴァロック「そうだ。ホラ、俺頭は硬いし(笑)」
BM「アメリカマーーーン!」←アメリカにはこーゆーことを言い出すプレイヤーが居るらしい
ヴァロック「アメリカマンって誰だよ(笑)」
BM「アメリカ人マーーーーン!!」
ヴァロック「余計意味わかんねぇ(笑)」
アブロ「言うならばメリケン」
BM「メリケンマーーン!」

 ゲームを進めろ。

ヴァロック「よし、マス・キュア・ライト・ウーンズで治してあげよ う(笑)」
BM「やめろぉー(笑) ……と、ワイトの血色がどんどんと良くなって行くね。肌がつやつやになったり、爪の色が健康的になったり」
ヴァロック「よぉーーし、みんな健康になれ〜〜」
ワイト「ぎゃーーー! 健康は敵だ〜〜死にた……いや、生きたくねぇ〜〜」
ヴァロック「セーヴ難易度19」
BM「ううーーーん(汗)……うわ、失敗。次……ジョン……(ころころ)……20出た(笑)」
ヴァロック「さすがジョン!(笑)」
サンダー「強いなジョン(笑)」

BM「ネームドモンスターだからね!」

レア「ごめんなさい! ネームドにしちゃったみたい!(笑)」
ヴァロック「お前のせいじゃないぞ」
BM「(セーヴ失敗が多いな)……随分減らされたなぁ。ジョンは怒り狂ってるよ」
ジョン「貴様ァ! 俺をジョンと知ってのことかぁ!?」
ヴァロック「知っているぞ!(笑)」
アブロ「俺の番かあ。じゃあ、ジョンを《Dodge/回避》の対象に取る」
BM「ジョンって言われても(笑)」
ガロウズ「俺が一歩進んで《Whirlwind Attack/大旋風》」
一同「出たーーー!!!!(笑)」
ガロウズ「なんでそこで喚声が上がるか(笑)」
BM「はい、戦士の見せ場どーぞ」
ガロウズ「二体に攻撃だね。……(ころころ)……命中、命中」
BM「うわオジャビン。……っていうかジョンが死んだ(笑)」

ヴァロック&サンダー「ジョ、ジョーーーーン!!!」

BM「誰だお前ら(笑)」
サンダー「いや、俺はそこのワイトをロールプレイした(笑)」
BM「そうか、ありがとう(笑)」
ワイト1「あのジョンが死んだ……」
ワイト2「逝ってしまった……」
ワイト3「よくもジョンをーーっ!!」
BM「1体しか残ってねぇよ(笑)」
ブリッツ「じゃあ、残りを蹴散らそう。でぇい!(ころころ)、命中」
BM「滅ぼされた」
サンダー「ろ、ロバーートォォ!!」
BM「だから誰だお前は(笑)」

 戦闘終了。
 いくら弱いとはいえ、ドレインする敵は怖い。

ヴァロック「いやー、それにしてもヤバイいね。吸うヤツ多過ぎる」
サンダー「これ無理。一度キャンプして準備を整えよう」
アブロ「この部屋には何があるの?」
BM「何か包み紙が一杯散乱してます。それと、埃とガラクタがたくさん」
ブリッツ「どんな包み?」
BM「古くなった、半透明の薄い紙ですね。拾うと、手の中でパラパラと崩れてしまう」
ブリッツ「じゃあいらない」
サンダー「ここってギラロンが掃除してるんでしょ?」
BM「してるよ。歌を歌いながら(笑)」

♪ギラロンロンロン ギラロンロ〜〜ン
 (某CMのテーマで)

ヴァロック「でもねぇ……ギラロンって、あんまり掃除上手く無いと思う(笑)」
ガロウズ「どの部屋も汚いしね(笑)」
サンダー「あいつら、命令されて嫌 々やってるんだと思うよ」
アブロ「右のゴミを左に、とか、動かしてるだけなんじゃない」
BM「そんな気もしますね。さて、寝るなら見張りの順番を決めて下さい」
サンダー「暗視できるヤツを分ける?」
ブリッツ「俺は暗視できないな」
ガロウズ「いや、それは俺もできないよ(笑)」
サンダー「アブロとジェダは別にするか?」
ガロウズ「一緒で良いんじゃないの?」
BM「なんか気を遣いだした(笑)」

 というわけで夜。
 夜と言えばワンダリング・モンスター。
 これD&Dの伝統也。

BM「さあ、お楽しみの夜がやってきたね!」
ヴァロック「なんか楽しそうだな」
サンダー「急に生き生きとしてきやがった」
BM「(この日のために用意したワンダリング表を使うぜ!)……はぁぁぁっっ!!!……(ころこ ろっ)……うっ!」
ヴァロック「なんかDMが悔しそうな顔してるから、大丈夫だったらしい(笑)」
BM「……(くそ、次こそ……)……でぇぇぇぇりぃやぁっ!!!……(どがっ)……ギャー!!」
サンダー「朝になったらしい」
ヴァロック「あー、良かった」
BM「…………」
サンダー「もう朝でしょ?」
ヴァロック「あさだー」
レア「あさー」
BM「……朝なんて……朝なんて来なければ良いのに……」
アブロ「そんなロマンチックなことを 言われても困るよ(笑)」
BM「朝が来なければ、パンを食べればいいのに……」
サンダー「良いから進めろ(笑)」

 ……はい、今回は全くもって『良いから進めろ』なセッションでした。
 ここでプレイヤーもリアル休憩を取り、経験値を計算(サンダーが念願のレベル10に到達!)した時点でもう6時半でした。
 うーーーむ。
 13忍者キャンペーンでも屈指の“進まない回”でしたねぇ。
 ……いらんラブコメで時間を使いすぎた……(実際のプレイではもっと喋ってました。特にツンデレ好きの人がうるさかったです。つーか、ジェダってツンデ レなのか? 俺は良く定義を知らんのだが(汗))。

 で、休憩を挟んで再突入。
  ……その後、パーティはフレッシュゴーレムを三体倒したりして頑張りましたとさ。
 すごく戦闘しましたとさ。
 なんかダメージを与えたりhpが減ったりしました。
 え?
 ……どんな戦闘だったかって!?







 お前ソレは……アレだよ







§15−5 プレイ後の感想



BM「さて、今回は色々有って時間が足りなかったね。アンデッドと戦ってる時は普通のサードだったんだけどね(笑)」
サンダー「あと595点で吸われたらどーしよーかと思ったよ」
BM「良く頑健セーヴ通したね」
サンダー「14出した瞬間逝ったと思った。目標値15だと思ってたから(笑)」
BM「うん、難易度14だったよ(笑)」
サンダー「あぶねぇ(汗)」
BM「ギリギリマーーン(笑)」

 活躍やロールプレイを評価して報酬点などを計算。

ヴァロック「ああ、あと、最後の脳味噌止めたのブリッツじゃなかったっけ?」
BM「あれは大きかったね」
ブリッツ「アブロが死ぬところだったもんね」
アブロ「逝ったと思った」
BM「じゃあ、脳味噌両断点を授与します(笑)。……天空宙心剣、脳味噌両断剣!」
アブロ「いやに具体的な技だなぁ(笑)」
BM「グレートソードで脳味噌を真っ二つにするという画期的な技」
ガロウズ「技なのかそれ(笑)」
BM「あとはアブロですかね、今日は」
アブロ「……俺は……ラブコメのロールプレイしたさ」
BM「しましたね。もう、これ以上やったらオシマイだ、という一線を踏み越えたか踏み越えてないかのギリギリぐらいのところを(笑)」
アブロ「ああ、オシマイさ!」
BM「かなり踏み込んだところまでやってましたね」
ヴァロック「凄かった」
ガロウズ「楽しそうだった」
ブリッツ「いつもこんななの?」←13忍者初参加
一同「…………」
BM「……そんなことは……無い……と思う
サンダー「今日はアブロがハジケたからかな」

アブロ「……もう……何もかも終わりだよ!(泣)」

BM「まさかあそこまでやるとは……という感じでしたね」
サンダー「どこのエロゲーかと思いました(笑)」
ヴァロック「ドラマCDかと思った」
アブロ「……もう……いいよ……」
BM「しかもデヴィルとシャドウとの三角関係ですよ。それはどこの厨房かと」
サンダー「その手の人はすぐにデヴィルとか言いだすからなぁ」
ガロウズ「もう見てらんない(笑)」
アブロ「ガロウズが一番喜んでたくせに!(笑)……くっそぉぉ……これが命を賭けて守ろうとした人間の正体か!!(泣)」
ブリッツ「それ、天使が敵とか言い出すんでしょ、きっと」

一同「あちゃーーー」

BM「……まあ、今回はそういうシメで」
アブロ「そんなシメかー!! ……ていうか、人間にモテたいです……」

 ──アブロの明日はどっちだ。



(15話了)