TOP13忍者プレイリポート>第12話 「徘徊する者達」

CDS:PE&レインボー合同
D&Dサード プレイリポート企画
13NinjaTitle

第12話 徘徊する者達

2004/07/06
by B.M


【スタッフ】
マスター&ライター:B.M
本文イラスト&写真&モカ記録:だいすけ@IMR書記長【鬼】
プレイヤー:石川(ウエスト)、だいすけ(アブロ)、ダンナ(ノインガム)
、ルトガー(フォンス)、右近(ケイト、謎のモンク2号)ヤモンのせい(ヴァロック)
[敬称略、順不同]



**市販シナリオ「環状列石の秘密」の**
**ネタバレがあるうえに**
**PLの教育上よろしくない箇所がありますので**
**アナタのグループのDMに確認してから**
**お読みください**



〜前回まで〜
 さて、各地を回ったものの金の匂いが感じられなかった一行は余りの儲からなさに業をにやして萎えまくる。もともと“村人を助ける”などという殊勝な考えは毛頭無いウエストやアブロたちが中心となり、ワイルドエルフへの襲撃を敢行することになったのだった。 ヴァロックは『エルフが悪いんだよ!』という一行の意見を(例のごとく)鵜呑みにして追従し、ケイトはなにやら穏やかな笑みを浮かべながら刀を研ぎ始める のだった。
 殺戮の宴が今始まろうとしていた……



[登場人物] ※画像をクリックすると詳細な説明が見られます(無いキャラもあり)
アブロ
アブロ
〜偉大なる小悪党〜
人間
ローグ【6LV】

 ローグならではのスキルでパーティを牽引する案内役……とはいえ、広いダンジョンは苦手のようだ(笑) イザとなれば敵にも、もちろん味方にも気付かれずに宝を盗み出す凄腕の男。
ヴァロック
シスコン
〜シスコン僧侶〜
人間
“デルソフィ”を信仰するクレリック【7LV】

 《Extra Turning/退散回数追加》とディヴァインフィートを取り、小技も利くクレリック。全般的に高い能力値を持つため後衛の防御戦闘も行える優秀な駒である。〈Spot/視認〉や〈Listen/聞き耳〉が苦手で大事なことに気付かなかったりする。
 ……問題は常にかぶっているグレートヘルムか……
ウエスト
善でない
悪の善ではない魔術師〜
人間
ウィザード【5LV】・エイリアニスト【2LV】

 ヒプノティズムによる幻惑や膨大な〈Knowledge/知識〉によるサポートがメイン。戦闘では《サモン強化》のフィートで強化された犬軍団を統率する、犬将軍。
 「60の夏」研究を進めるうちに禁断の邪悪なる呪文に手を出したと言う噂だが……
 ファミリアは「いかめし君」(謎のコウモリ風生物)
ノインガム
ネチャライ社長
〜ネチャライ社長〜
人間
“ダラナーラ”を信仰するドルイド【6LV】

 『サモネチャライ!』で戦場を掻き回すのが得意。お供のロクナント(ヴァイパー)の“攻撃表示”によるサポートもこなす。ヒマがあればグッドベリーでパーティの飢えを満たす。
 決めセリフは『俺のターン!』『ネチャラーイ!』
ケイト
なんですのん
〜オークハンター〜
(NPC)
人間
レンジャー【6LV】

 とにかくオークに恨みを持ち、オークを殺すことに生涯を捧げる生レンジャー(ありえない)。必殺技はオークを捕まえて“Take20で朝まで〈Intimidate/威圧〉”すること。普段ののんびりっぷりと殺戮の宴を始めた時の変貌っぷりで“ランチさん”と呼ばれることになった。
 口癖は『なんですのん?』
フォンス

[Now
 Printing]

〜超絶美形爆裂吟遊詩人〜
人間
バード【2LV】 ソーサラー【4LV】
 飄々としているようで、イザという時は鋭い意見をチラリと投げつけるパーティの秘密兵器。呪文回数にモノを言わせた絨毯爆撃が持ち味。端正な顔立ちには奥様もウットリだ!
 のんびりとした『まぁまぁ、落ち着いて』はパーティの数少ない良心のひとつと言える。さらに言うならばプレイヤーが経験豊富でパーティ戦術の知恵袋だったりする。



キャラクター
(一番マトモなフォンスが浮いてみえるのはどうしたことか?)


目次
§12−1 戦闘準備
 有りですか?
 徘徊
 赤馬に到着(してしまった)
§12−2 決戦
 突撃!
 戦闘開始
 助っ人!?
 謎の技炸裂




§12−1 戦闘準備

有りですか?

ウエスト『さて…俺のレベルが上がったわけだが!』
ヴァロック『何ができるようになるの?』
ウエスト『極悪呪文のポリモーフ・アザースを取りたいと思うのだが?』
BM『いいんじゃないですか(笑) まあ、取ると思ってましたから。使ってみればバランスの悪さが分かって良いんじゃないかと』
ウエスト『よし。じゃあ試しにアリでやってみっか』
BM『全国のDM諸氏にはこの記事を見て導入の是非を判断してもらえれば(笑)』
ウエスト『じゃあエロいことするか!』
BM『……嬉しそうですね』

BMの浅知恵袋>
 ポリモーフ・アザースは太古よりD&D界における鬼呪文です。まず、相手を蛙などに変えてしまえば一撃抹殺スペルとして機能しますし、なにより味方を怪物に変えて攻撃するのが強力です。


ヴァロック『それよりさぁ。相手はエルフでしょ? インヴィジビリティとか無いと見つかっちゃうよなぁ』
ウエスト『インヴィジビリティはあるけど……あ、相手も使ってくるんだっけ?』
アブロ『前回の襲撃の時に使ってた気がする』
ウエスト『じゃあインヴィジビリティ・パージが無いとダメじゃーーん』
ケイト『それより、相手は耳が良いでっしゃろ? 〈忍び足〉とかが無いと……』
フォンス『ああ、それはサイレンスとかで代用できそうですけど』
ウエスト『エルフと森の中でそういう勝負するのは無謀なんだよなぁ、ほんとは』
ノインガム『うーん、そもそも俺はあんまりエルフとは戦いたくないんだけど…』
ウエスト『まあ、それは今更言ってもしかたあるめぇ』
アブロ『そうそう』
ノインガム『…なんか騙されてるような……』
アブロ『気のせい』

 決戦に向けた準備が始まる──と、言っても忙しいのはスペルキャスターだけでそれ以外のキャラクターは割りとヒマだったりする(笑)

ウエスト『さぁ〜〜て、何に変身させるかのぉ』
BM『ハグじゃないんですか?(笑)』
ウエスト『いや、どのハグかって決めてるところ(笑) やっぱレンドができるからコイツだよなぁ……あ、爪って素手攻撃?』
BM『爪は微妙ですねぇ(笑) まぁ、ヒューマノイドには爪があるし……良いと思いますけどね。モンクならできそうですね。ただ、翼とか尻尾とか触手って言われると無理っぽいですよね』
ウエスト『じゃあ、爪の特殊攻撃とかも有り?』
BM『有りでしょう……でも《Improved Unarmed Strike/素手攻撃強化》が無かったら−4で』
ウエスト『じゃあ、ケイトは−4か』
ケイト『!? ……な、なんの話ですのん!』
ウエスト『いやこっちの話(笑)』


BMの浅知恵袋>
 今回の裁定は

・《素手攻撃強化》を持っていれば「爪」は素手攻撃として使用できる
・          〃        「爪」を使った特殊攻撃も使用できる


 と、なります。翼や尻尾などヒューマノイドに通常無いものは無理っつーことで。Sageによっては「爪を素手攻撃として扱うのはダメ」と言う人もいるらしいので最終的な判断はそれぞれのグループで下したほうが良いでしょう。
 こーゆうルール裁定はプレイ中にやると時間が勿体無いので、事前に決めて おくのがいいでしょう。チャットやメール、BBSなどウェブによる相談ができるならばセッション前に済ませておくのがベストと言えます。ルールが複雑な サードにおいてはルール論議・談義に長い時間がかかることがありますので。


ウエスト『ハグにして外皮ボーナス付けて、メイジ・アーマーかけて……』
ノインガム『あとはマジック・ファングかけようか?』
ウエスト『もう完全に人類じゃない生き物になっていくな(笑)』
ケイト『……ところで、誰が変身しますのん?』
ウエスト『……え? あははははは、誰だろうね』
ケイト『私はそんな化け物には変身しまへんからね?』
ウエスト『おお、そうか。うむ。分かったよ』
ケイト『分かってまへんーーーっ!』
ウエスト『なに言ってるんだ。私を信用してくれたまぇ』
ケイト『できまへんーーっ!』
ヴァロック『まぁ、いいや。とりあえず僕はウィンド・ウォール持っていくよ?』
ウエスト『ああ、弓は使ってくるだろうからなぁ』
ヴァロック『あ、あと出発前にディヴィネーション使っておくってのも手かな』
アブロ『なにそれ?』
ヴァロック『なんか神から助言が貰える、らしい』
BM『らしい、よ(笑)』
ヴァロック『でも、このマスターだからどうせロクなこと教えてくれないと思うんだよねー(笑)』
ウエスト『言えてるな(笑)』
ヴァロック『だって、“有益な助言がDMから与えられる”だよ?(笑)』
アブロ『あ、それは絶望的だ(笑)』
ウエスト『しかも確率でしょ? ヴァロックだと77%じゃねぇ?』
ヴァロック『つまり0%ってことだよね(笑)』

 人聞きの悪い…… 

BM『じゃあ、“レアとガロウズは……”とか?』
ヴァロック『ええーっ!?(笑)』
ウエスト『げっひっひっひ』
アブロ『“──手遅れなんでしょうか?”とか』
BM『YES! YES! YES! YES! YES! YES!
ヴァロック『マジかよ、YESなのかよ!(笑)』
BM『オラオラですよ』
ウエスト『オラオラじゃあしょうがないよなぁ』
アブロ『オラオララッシュですよ』
ヴァロック『もういいよ! 本当に(笑)。結局なにを聞くんだよ!?(笑)』

 と、こんな無駄話ばかりで準備には3時間ぐらいかかったのでした……
 ちなみにディヴィネーションは主に“金がかかる、無駄になると嫌”っつー理由で却下されました。
 貧乏なパーティってかわいそうですね。


徘徊

【レインボー用語講座 特別編】

 徘徊(はいかい)


 「徘徊する」と使います。ようするに町や城のまわりをグルグルまわって敵が出るまで粘ることです。
 目的は経験値と金。つまり、
「レベル上げ」です。

 いまや小学生からおじいちゃんまで、
 日本中で行われている日本の伝統行事である、
「RPGのレベル上げ」
です。

 いい年こいた社会人がワザワザ忙しい中、
 公民館を借りて集まり、
 サイコロを転がして一生懸命、
キャラクターのレベルを上げるのです。

 嗚呼、麗しき日本の遊戯文化。


アブロ『あと200ぐらいでレベルが上がるから、ちょっと稼ぎたいなぁ』
BM『「徘徊」かぁ(笑)』
アブロ『何か不満でも?(笑)』
ウエスト『200だったらやるだろ! しゃあねぇよ』
BM『……(今日中にセッション終わるかなぁ)』

 レベル上げと思われないようにやるなら、目的地を目指すフリをして出発。経験値が入るエンカウンターをこなした時点で『あ、ちょっと忘れてたことがあった!』とかロールプレイして戻れば完全犯罪成立です。誰もレベル上げを企んだなどと気づかないでしょう。
 そうやって汚い手を使わずに“これはレベル上げです!”と名言して堂々とレベルを上げるのがレインボー流、「徘徊」です。男らしい時間の浪費の仕方と言えましょう。
 ──サードはコンピュータゲームに近いゲーム(ヘタするとSLG)ですから、実はこれがもっともサードらしいプレイの仕方かもしれません(笑)。

アブロ『いや、パトロールですよ、パトロール』
ウエスト『村の平和を守るために!(笑)』
ヴァロック『さあ、これからサイコロを振る大会が始まるわけですね(笑)』
ウエスト『えーと、ファイアーボールディスペルマジックかなぁー』
ヴァロック『早く終わらせようぜー(笑)』
ウエスト『まぁ、経験値200点入ったら終わりなんだけどなー(チラっとBMの方を見る)』
BM『俺のせいか!(笑)』
アブロ『あーあ、あと200点くれればなぁ』
ヴァロック『クソマスターだよー 経験値くれよー』
ウエスト『くれれば終わりなんだけどなー』
BM『ええい、うるさい!(笑) ……で、どこを「徘徊」するの?』

 PCたちは「赤馬」を見に行くと主張。

BM『あいよ。で、移動速度は?』
ヴァロック『えーと、警戒する必要は無いから……無警戒移動(笑)』
BM『どんなんだ(笑)』
ヴァロック『あ、ワナは危ないからワナだけ警戒移動(笑)』
アブロ『そうそう。ワナには気をつけるけど、索敵は一切しない(笑)』
ヴァロック『いや、索敵はするけど、避けない(笑)』
ウエスト『むしろ歓迎』

 露骨の一言!

BM『あいよー。じゃ、「赤馬」見にいくのね?』
ヴァロック『まぁ、200点入ったらUターンするけどね(笑)』
BM『分かったよ!(笑) ……えー、1時間ほど進んでだね……(ころころ)……えーと、ちょっと開けた、空き地がありまして、そこになにやら戦闘の痕跡、それから古くなった骨、人骨を発見したわけですが……』
ヴァロック『敵は?』
BM『いないみたいです』
アブロ『ワナは?』
BM『見たところ無いようです』
ウエスト『じゃあ、言うな!(笑)』
ヴァロック『あー、経験値入らないことは言わなくていいから(笑)』
BM『なんじゃとー!!』

 TRPGからRPG、いやGになった瞬間。とほほー。

BM『……さてと……(ころころ)……あ、アブロさん〈Search/捜索〉やってください』
アブロ『Take10できないの?』
BM『できませーん』
アブロ『はいよ……(ころころ)……えーと、30
BM『30ゥ!?』
ヴァロック『すげぇ!』
アブロ『だって、20が出たんだもん。えーと、もうね、何もかも分かった。原子の構造まで分かった』
BM『えーと、それならば原子を調べていくとアップ、ダウン、トップといったクォークに分かれるところまでは識別できました(笑)』
アブロ『ボトムとかチャームとかストレンジとか……それより下は分からないの?(笑)』
BM『残念ながら、30だとここまでですねぇー』
アブロ『ふーん……これって、モカ?
BM『いやいやいや!(笑) 振ったの自分じゃないですか!』
アブロ『ふーん、ゴネるんだ』
BM『いやいやいや(必死)』

 アブロのプレイヤーは泣く子も黙る、いや、逃げる、IMR書記長【モカを記録する係】にして偉大なる将軍様だったりします。
 吹き荒れる粛清の嵐。

ウエスト『で、何?』
BM『……と、まぁ、そんなようなことが分かりました』
ウエスト『それなのかよ!(笑)』
ヴァロック『何が分かったんだよ!(笑)』
BM『まあ、ありていに言えば地面に深く掘られた落とし穴です』
ウエスト『全然違うじゃねぇか!』
アブロ『まあ、避けよう』
ヴァロック『いや! それはダメ!(笑)』
ウエスト『ひっかからないと経験値入らないんだよ』
アブロ『よし、作動させよう』
ウエスト『誰かが落ちれば経験値が入るぞ(笑)』
ヴァロック『ロープ付けて、呪文使って落ちれば……』
BM『いや、別に良いよ(苦笑) ようするに“ワナを回避する”ことができてれば。もー、迂回すりゃあ入れますよ』

BMの浅知恵袋>
 この場合のパーティの目的は「先へ進む」ことです。そして、落とし穴はそれを妨げるために作られた罠です。よって、「迂回する」ことでワナを無効化することができる、としました。これはかなり危険な裁定なので真似しないほうがいいかもしれません(笑)


ヴァロック『ということは経験値入った!? 入った!?』
BM『入りましたー【抑揚の無い声で】』
ヴァロック&ウエスト&アブロ『やったぁーー!!【絶叫】』

 どんなゲームだ(笑)

ヴァロック『何点?』
BM『(教えないといつまで「徘徊」されるか分からんからな)…えーと、700て〜〜ん』
ヴァロック『1人に?』
BM『パーティにだよ!(笑)』
アブロ『じゃあ、100ちょっとかぁ。まだだなぁ(笑)』
BM『うるせぇ!(笑)』
ウエスト『もう1個落とし穴見つけないとなー(笑)』
アブロ『じゃ、もう1回見つけよう、その落とし穴を(笑)』
ヴァロック『じゃあさ、俺が落とし穴を隠すからアブロが見つけてよ(笑)』
アブロ『なるほど!』
ウエスト『それか!』
BM『それは無い!!(笑)』
ヴァロック『クソマスターだよ』
ケイト『私がこっそりワナを作っておきましょか〜〜?』
ヴァロック『それだ!』
ウエスト『完璧じゃよ!』
ヴァロック『うわぁ、落ちたぁ〜〜 経験値くれ!(笑)
BM『それも無い!!(笑)』
ヴァロック『ええーーー【不満そうに】』

 さらに「赤馬」目指して進む一行は、またもや白骨死体を発見。

BM『えーと、人間よりも華奢な骨で、小柄ですね──って、君たち経験値入らないことはどうでもいいとか思って聞いてるでしょ!?(笑)』
ヴァロック『思ってませんよー(笑)』
ウエスト『思ってない、ぜーーんぜん思ってない(笑)』
ケイト『思ってまへんよぉ〜(笑)』
BM『嘘くせぇ!(笑)』
ヴァロック『まぁ、俺、僧侶だし……弔うかな。僧侶的に』
BM『まーた、お前、こんな経験値入らないことはやりたくねぇって顔しやがって!(笑)』
ヴァロック『そんなことはありませんよ?(笑)』
アブロ『分かった分かった。……で、それはどんな罠なの?

 一同爆笑

BM『……えーーーと、プレイ時間が浪費される罠です(笑)』
ウエスト『じゃあ説明を聞いてちゃいけないな(笑)』
アブロ『よし、回避しよう(笑)』
ウエスト『無視して先に進む!(笑)』
ヴァロック『やった! 経験値くれ!(笑)
BM『やらねぇよ!(笑) CR(脅威度)0だよ!!』
ウエスト『えー、だって時間が無くなるんでしょ? これは脅威だよぉ?(笑)』
BM『まぁ、確かにゲームにとって一番の脅威ですが……(笑)』

 恐るべき罠(?)を回避したクソプレイヤーの一団は先に進む。
 エンカウントの目が悪く、残念ながら「赤馬」に到達してしまったのだった。


赤馬に到着(してしまった)

 嫌々ながら「赤馬」の地上絵周辺を調べる一行。
 もちろん敵が出ることを期待して「索敵はするけど避けない」と名言したうえでの行動である。

BM『えーと、ここから眺めるだけだとイマイチ全体像が掴めないですね。まぁ、馬には見えないのは確かなんですが』
ウエスト『じゃあ、いかめしを上空に飛ばして上から見よう』
BM『明らかに馬じゃないですね……こんな感じです(描きながら)』

赤馬?
(まあ、馬以外生物
 っつーか、今思ったんだけどいかめしってソナーだから図形は分からねぇや……1モカごっつぁんです(泣))

いかめし『ご主人様! ……これは、馬ではありません』
ウエスト『それは俺も分かってる(笑)』
いかめし『しかし、“人間万事塞翁が馬”、とも言いますからな』
ウエスト『まさに……“馬車馬のように働け”ということか!』
ヴァロック『うるさいよお前らは(笑)』
アブロ『あー、これ……見ちゃいけないような気が……なんか、これ「夏」っぽい!(笑)』
ウエスト『〈60の夏〉的にはどうよ?』
BM『あー、振ってください』
ウエスト『(ころころ)……ぴったり20』
BM『ふむぅ。ならば、馬じゃないことが分かった──』
ウエスト『いや、そりゃ見れば分かるだろ!(笑)』
BM『──というのは冗談でこんな感じです(メモを渡す)』

 メモを見て一人ほくそ笑むウエスト。

ウエスト『ニヤリ!』
ヴァロック『またニヤリか(笑)』
アブロ『たまには教えろー』
ケイト『プレイリポート読んでる人は何がなんだか分かりまへんよぉ〜』
ウエスト『……つまり……なるほど、“馬刺しは生姜で食べろ!” か!』
アブロ『……帰ろう』
ヴァロック『……帰ろうか』
ケイト『……帰りまひょ』
ウエスト『いや、馬刺しが』
ノインガム『(ウエストの肩に手を置いて)……帰ろう』
ウエスト『いや、だから生姜が』

 ウエストを引きずるようにして帰還し始める一行。

BM『来た道と同じ道を通りますか? それならワナとか無いですよ』
アブロ『いや、通らない【即答】』
ウエスト『絶対に通らない【断固とした口調で】』
ヴァロック『10フィートズレて歩く(笑)』
BM『はいはい、どーせなんか出るまで歩くんでしょ』
アブロ『何言ってるんですか、村の平和のためのパトロールですよ』
BM『はいはい……(ころころ)……あ』
ヴァロック『おおっ、なんか出たぞ』
アブロ『何点?(笑)』
BM『何点って言われてもなぁぁ(爆笑)』
ヴァロック『はやくーー いいから経験値くれよーーー(笑)
アブロ『(テキパキと)はい、〈Search/捜索〉振るよー、はい25』
BM『もう振ってるし!』

 ちなみにフォンスとノインガムの口数が少ないのは呆れて笑いまくっていたからです。
 うーむ、ヒドいセッションだった(笑)

BM『ええと……うわ、一番弱ぇヤツが出たよ!! 落とし穴だよ!チクショウ!! 勝手に避けろ!!【逆ギレ】』
ヴァロック『やった、経験値入った(笑)』
ウエスト『足りる?』
アブロ『足りる。これでレベル上がった(笑)』
BM『おめでとー【必要以上に低い声で】』
一同『イエーーー!!【万雷の拍手、本日一番の絶叫】』
BM『うるせー!!(笑)【負けじと絶叫】』
アブロ『いやぁ、村のためにパトロールした甲斐がありましたよ』
ウエスト『我々の努力の結晶ですよ』
アブロ『いやぁ、早かったね。今日は4時に終わったよ』
ケイト『早っ!』
ヴァロック『さーて、チヂミ食いに行くかぁー』
ケイト『早っっ!!……あ、それは私も行きます』
BM『まだ終わってねー、つーか始まってもいねー』

 これにてアブロがめでたくシャドゥダンサーになりました、とさ。
 勝手にしろ!!(笑)

BMの浅知恵袋>
 これ以降、正式に『「徘徊」では一切経験値を与えない』ことが決定したのは言うまでもありません。良い子のみんなは真似するなよ!?(いや、まあ、別にしてもいいけど)




§12−2 決戦

突撃!


 さて、「徘徊」も終了したところで一行は決戦に向けて準備を始める。

ウエスト『さーて、みんなハグになろうぜー』
BM『始まった(笑)』
ヴァロック『こんなに強かったらさぁ、もう、世界中ハグだらけなんじゃないの(笑)』
BM『間違いないでしょ。王国の親衛隊とか全員ハグでしょ(笑)』
アブロ『ハグにあらずんば人にあらず』
BM『いや、人じゃないでしょ(笑)』
ウエスト『サードではそれが普通なんじゃない?』
アブロ『なんだかなぁ』
ウエスト『あ、ところでヴァロックはならないの? 固くなるよ? 外皮+10付くよ?』
ヴァロック『いい。僕はならない』
ウエスト『なったほうが良いって』
ヴァロック『嫌』

 というわけで我らが正義のハグ部隊が出発。
 ちなみにハグになったのはウエストとケイト。
 ケイトは嫌がったが、寝ている間にこっそり呪文をかけた(笑)
 寝込みを襲うウエストの姿は絵になっていた。

ケイト(ハグ)『はぁ、こんな姿になってしまいました……』
アブロ『似合ってるよ(小声で)』
ケイト(ハグ)『……何か言いはりました?』
アブロ『いやなんにも』
ウエスト『さーて出発すんべー』
ヴァロック『もう何もなくていいからね(笑)』
BM『どーゆーことだ!(笑)』
ヴァロック『つーかさ、もう振らなくていいよ』
BM『うるせぇ!(笑)』
アブロ『まぁまぁ……で、何点?』
BM『やらん!!』

 すっかりクソプレイヤーと化した一行は経験値を得たり、その他時間を浪費するワナを避けつつ突き進む。
 経験値が入らないものは全て無視。
 あーあー(笑)

BM『段々と木が密集してきました。薄暗く、歩くにも枝や木の根がジャマになるくらいです』
フォンス『あ、視認困難ですね』
BM『そうですね。よって、スニークアタックはできなくなるんで注意してください』
ヴァロック『それってさぁ、どんなに接近してもダメなの?』
BM『まあ、一応』
ヴァロック『ここって何%?』
BM『えーと、10%困難』
ヴァロック『10%見えないだけなのにスニークできないの!?(笑)』
BM『ちょうど急所だけ隠れるんだよ!(笑)』
アブロ『困るなぁ……森ごと焼き払うか』
ノインガム『やめろ!(笑)』
アブロ『じゃあ、帰る』
ウエスト『いやいや、もう経験値稼ぎは終わってるから』
ヴァロック『……っつーかさぁ、これ、あきらかに悪役のパーティだよね(笑) ハグはいるわ、森を焼き払おうとか言ってるわで(笑)』
ケイト(ハグ)『エルフの森を侵略する悪い人間といったところですかねぇ』
BM『(当たってるけどな)……えーと、ここで……〈Listen/聞き耳〉やってください』
アブロ『18』
ケイト(ハグ)『23どすー』
ヴァロック『4!』
BM『えーと、DC33です』
ヴァロック『4!!』
BM『いや、だから33だって言ってるだろうが!(笑)』
ヴァロック『4!!!』
BM『33だよ』
ヴァロック『うーん、29ぐらいまけてくれ』
BM『まけねぇよ!(笑)』
アブロ『つーか誰も分からないよ』
BM『ほほう』
ウエスト『まぁ、いかめしのソナーが一応あるんだが』
BM『ほほーう』

 ニヤリ、と笑うエンターテイメント業界一痺れる優しいDM。

BM『なるほど……じゃあ、アブロめがけて“何か”が飛んできました……(ころころ)……えーと、AC19まで』
アブロ『Uncanny Dodge(直感回避)持ってるけど?』
BM『残念ながらUncanny Dodge(直感回避)は直感で回避する能力ではありません。ちなみに視認困難判定は成功』
アブロ『……じゃあ当たった(クソマスターめ!)』
ウエスト『(クソ野郎!)』
いかめし『ご主人様!』
ウエスト『なんだ?』
いかめし『“矢は放たれた”ようです』
アブロ『いや、そんな名言みたいに言われてもー(笑)』
いかめし『“光陰矢のごとし”でした』
ウエスト『なるほど。……避けろアブロ!』
ヴァロック『もう刺さってるから!(笑)』
アブロ『イタタタタ』
BM『アブロの腕に突き刺さったのは、小さな矢でした。ダメージは……5点』
ヴァロック『いやー、これ絶対にセーヴィングスローあるでしょ(笑)』
ケイト(ハグ)『ありますなぁ』
BM『(深読みが好きなプレイヤーたちだな!)……えーと、フォートです。フォートで15』
アブロ『(ころころ)……8! ノー!』
BM『アブロは突然、寝息をたててすこやかに寝始めました。パタリ』
ヴァロック『なんだってぇーーっ!【白々しく】』
ウエスト『なんだよ、呑気だなぁアブロは【のんびりと】』

 言ってる場合では無い。
 ここから戦闘ラウンドに入る。
 イニシアチブは

ケイト(ハグ) 26
ヴァロック 24
敵A 19
敵B 18
フォンス 15
敵C、D 14
ウエスト 10
ノインガム 10
敵E 4
(アブロは寝ているため無し)


戦闘開始
ケイト(ハグ)『じゃあまず、矢を撃って来た敵がどこにいるか見つけたいと思います〜』
BM『〈Spot/視認〉してください』
ケイト(ハグ)『23ですー』
BM『見つかりませんね』
ケイト(ハグ)『ああん』
ヴァロック『じゃあ、ウィンドウォールするか。とりあえず、こんな感じで』

ウィンドウォール
(毎度役に立っているウィンドウォール

アブロ『寒いよパトラッシュ……』
ヴァロック『もう逝っちゃうの!?(笑)』
BM『まぁ、寝てるから起きるのを待ってください。で、こっちか……まず、この辺に鷹が2匹出現。それから〈Spellcraft/呪文学〉で……えーと、それ(ウィンドウォール)は分かった、と』
ヴァロック『バレたか』
BM『そこにディスペルマジック……(ころころ)……ぐはぁ、出目が5だ』
ヴァロック『イエーイ!』
フォンス『それ(ディスペルマジック)に〈Spellcraft/呪文学〉していいですか?』
BM『どうぞー』
フォンス『えーと、成功でーす』
BM『どうもディスペルマジックのようでしたね』
ケイト(ハグ)『そして失敗しはった』
ヴァロック『ザマー味噌漬け!』
フォンス『そして私の番ですか。……じゃあ、鷹の1体に集中してマジックミサイルを……5点』
BM『落ちました』
ケイト(ハグ)『早っ! さすが鳥』
BM『次はこっちで……〈Spellcraft/呪文学〉 は……失敗、気付いてないので射撃を。矢が飛んできました……が、ウィンドウォールに弾かれました。……っつーわけで〈Spot/視認〉やってください。ゲェーーッ、目標値21だ(シケた)』
ウエスト『よっしゃ、いかめしが分かった!』
いかめし『……ご主人様、“ローマは一日にしてならず”です』
ウエスト『なるほど!……って、分からんわ!』
いかめし『えーと、あの辺から何かが飛んできたようです。木陰にクリーチャーが潜んでいます』
ウエスト『さーて、どうすっかなぁ。あの辺りにファイアーボールぶちこむか……いや、サモンモンスターだな。フィーンディッシュイイーグルを召還』
ノインガム『えーと、俺のターン!? ロクナント(ヴァイパー)を「行け!」で前に送り込みつつ、俺様を守備表示! ネチャライ!』

 最後に大変なものが出てくる。

BM『じゃあこっちですか……えーと、この辺にあった大きな木が、わさわさと動き始めました』
ウエスト『ぎゃーーーー』
ケイト(ハグ)『なんですのーーん』
ノインガム『それは、自然じゃないんですか?』
BM『バリ自然ですね……ノインガムは知ってます。彼らは「トレント」と言って、ドルイドの友人です』
ノインガム『ぬわにぃぃぃーーっ! それは困る!』
ウエスト『まあ、あれだ。“犬は人間の友”とか言っても噛まれることはあるだろ。敵だ、殺れ!』
ノインガム『そうなのかー!? って、俺って知ってるの?』
BM『えーと、〈Wilderness Lore/野外知識〉で26どうぞー』
ノインガム『16』
BM『……えーと……トレントは木で、堅い、以上』
ノインガム『がーーーん(笑)』
BM『で、その堅い木がなんだか枝を動かして変な動きをしました』
ヴァロック『「ふしぎなおどり」だ!……ってことはやっぱ「じんめんじゅ」だよ(笑)』
ウエスト『やっちまぇ』
ケイト(ハグ)『なら、悪い木ですわねぇ……フフフ……生きて返しまへんで!!【と、剣をベロリと舐める】
アブロ『な、なんでオークじゃないのにスイッチ入っちゃったの?』
BM『いや、彼女の2番目のFavored Enemy(得意な敵)は「プラント」なんで(笑)』
ウエスト『む、無駄ーーっ!!【絶叫】』
ケイト(ハグ)『葉を一枚一枚ちぎって、皮をゆっくり剥いでやりますわ……ケケケケケ』
ウエスト『ひぃぃぃぃ』

ケイト、Favored Enemy(得意な敵)を発見した図
(※注:実際はハグの姿)

 ところで、プラント相手にはダメージが増えないので〈Bluff/はったり〉とか〈Sense Motive/真意看破〉にしかボーナスがつかないのですが……
 植物相手に〈Bluff/はったり〉って言われてもなぁ……
 かなんなぁ。
 (ケイト談)

BM『あ、〈Spellcraft/呪文学〉やってみてください。30以上が出れば何か分かるかもしれません』
ウエスト『えーと、お、出た。30』
BM『すると、どうやらその動きで木をアニメイトしようとしている、ということが分かりました。ライブオークではないかと』
ウエスト『そ、それは木が動き出すんでは……』
ノインガム『じんめんじゅはなかまをよんだ!(笑)』
ヴァロック『いや、笑い事じゃないけどな』
ケイト(ハグ)『汚ーねぇー!【口調が変わっている】』

じんめんじゅ
(コーンポタージュの缶を有効活用)

 あっという間に囲まれたパーティ。ぴむち。

ケイト(ハグ)『うぉぉぉーーっ! 死ぃぃぃぃねぇぇぇぇぇっ! このクソ植物がぁぁっっ!!』
ウエスト『気合入ってるなー……ダメージ増えないけどな……』
ケイト(ハグ)『おりゃあ(ころころ)……すかっ【出目1】』
ヴァロック『ダメじゃん(笑)』
ケイト(ハグ)『へっ、Favored Enemy(得意な敵)では命判ボーナスつかねぇからなぁ!』
ヴァロック『いや、1出したら関係無いから(笑)』
ウエスト『つーか、命判もつかなくて、ダメージも付かなかったらダメなんじゃ……』
ケイト(ハグ)『……いや……』
ヴァロック『何に使うんだよ!それ!(笑)』
ウエスト『ダメなんじゃ……』

 それは気のせい、かもしれない。
 フォンスは命中させたが、1点。
 とにかく手近な敵に攻撃を開始する一行。
 ハグになったケイトは盾になるように前に移動、ヴァロックはパーティ全体にブレスをかける。
 そしてアブロの番。

アブロ『起きたい』
BM『アブロはねむっている』
アブロ『Zzzzzz....』
BM『で、敵は影で何かをしたようなしてないような……(ころころ)……見えるところではなにも動きはないですね』
ウエスト『いかめしソナーは?』
BM『なにも発見できなかったようです』
いかめし『“待てば海路の日和あり”です』
ウエスト『悠長なこと言ってんじゃねぇ!(笑)』
フォンス『えーと、さっきいかめし君が発見した“木陰のクリーチャー”がいる辺りをターゲットに取れますか?』
BM『だいたいの場所が分かってるから、まぁ撃てますね。ミスチャンスはありますけど。あ、届いてますか?』
フォンス『120とちょっとですよね? 射程は140あるので大丈夫です。じゃあグリッターダスト撃ちます』

 慣れた様子で呪文をかけるフォンス(実は本職はソーサラーだったりする)。
 このグリッターダストは見事に敵の1体にかかる。

BM『うは、くらったなぁ。次はウエストです』
ウエスト『じゃあ、まずはサモンモンスターが発動、イーグルが出てくるな。えーと、飛んでいって敵を探せ!』
BM『漠然としている上に複雑すぎてイーグルには理解できません』
ウエスト『複雑じゃねぇだろ(笑) えーと、じゃあさっきスペルが飛んできた方角に向かって飛べ!』
BM『飛びました』
ウエスト『索敵してくれ』
BM『まあ、〈Spot/視認〉ぐらいはします』
ウエスト『えーと……(ころころ)……30?』
BM『(ころころ)……見つかりません』
ウエスト『高ぇ! うーん、やっぱ森に隠れてるエルフは見つからんのぅ。いかめしソナーは……33』
BM『ゲェーーッ、見つかった』
いかめし『“この人を見よ” ご主人様! 木陰に隠れているミディアムサイズのクリーチャーを発見しました!』
ウエスト『ご苦労! すぐさまそこにファイアボール! 森に厳しいぜぇ〜!』

 だが、そんなウエストを衝撃的なAttack of opportunity(機会攻撃)が襲う。

BM『あい。なら、そこめがけてトレントの手が伸びます』
ウエスト『あ、こいつリーチが10以上あんのかよ! きたーーねーー!』
BM『予想外に伸びましたな』
ウエスト『きたーーねーー!』
BM『えーと命中、13点です』
ウエスト『汚ぇ! しかも痛ぇ! 〈Concentration/精神集中〉失敗だよ!!』
ヴァロック『クソマスター!』

 ノインガムはロクナントを前線に送り込む。
 送り込みつつ質問。

ノインガム『あ、そういやそのライブオークってどれくらい続くの?』
ウエスト『俺が〈Spellcraft/呪文学〉成功してるから……』
BM『……えーと、1デイ・パー・レベル(レベル毎1日)とか書いてありますね(笑)』
ウエスト『長ぇよ!』
ケイト(ハグ)『ふざけんな!』
ヴァロック『クソマスター!』
BM『笑えるねこれ(笑)』
ウエスト『うるせぇ!』
ヴァロック『どーすんの、これ? 囲まれてるからどこで呪文を唱えてもAttack of opportunity(機会攻撃)くらうじゃん〜』
フォンス『あ、でもコイツはさっき消費してますよ』
ヴァロック『と言っても……』
ウエスト『まあ、〈Concentration/精神集中〉でディフェンシヴキャストすればAttack of opportunity(機会攻撃)は誘発しないんだが』
ヴァロック『無いよ、そんなスキル』
ウエスト『マジか!?』
ヴァロック『だってほとんど〈Speak Language/言語〉しか取ってないもん』
ウエスト『取れぇぇぇぇーーーーーーっ!!!【 大 絶 叫 】』
ヴァロック『いや、そんなもん取ってるヒマないから【クールに】』
ウエスト『取れぇぇーーーっ!』
ヴァロック『知らないよそんなん』
ウエスト『_| ̄|○』
アブロ『もうダメだ……_| ̄|○』
ケイト(ハグ)『……死ぬな、こりゃ……_| ̄|○』

 その後トレントにボコボコに殴られ、トランプルされ、頼みの綱の回復役ヴァロックは呪文が使えないときたもんだ。
 パーティに_| ̄|○な空気が漂いだす。

BMの浅知恵袋>
 Casting Defensively(守備投射)と いうのは、Attack of opportunity(機会攻撃)を誘発しないで済む投射方法です。なるべく隙を見せないように呪文を唱えるわけです。難易度は「15+呪文レベル」と なっており、まあ、駆け出しの冒険者には少々キツいですが、6レベルともなれば〈Concentration/精神集中〉は+10以上はあるはず……って、 ヴァロックはまったくもって問題外なわけですが。
 マジックアイテム購入が許される世界ならば、スキル+10のアイテムを買っちゃえばほぼ失敗しなくなりますのでオススメです。



助っ人!?
 パーティのピンチを察したケイト(ハグ)が敵の密集する地帯へ突撃する。

アブロ『えーと、踏まれたおかげで起きたけど、あんまし嬉しくない……』
ケイト(ハグ)『……えーと、爪が当たって、レンドして……合計43点……それに噛み付きが入って50点じゃ!死ねや!』
BM『ぐぁ、いてぇ。それは無理。トレントは崩れ落ちました』
ケイト(ハグ)『げははははっ、死にさらせこのクソプラントがぁっ!!』
ヴァロック『うわぁ、レンジャーって凄いんだなぁ(笑)』
BM『別にこんなの中身は誰でもええやん(笑)』
ウエスト『いや、やっぱFavored Enemy(得意な敵)が効いたんじゃねぇ?(笑)』
ケイト(ハグ)『付いてねぇ!(笑)』

BMの浅知恵袋>
 ……と、いうわけでポリモーフ・アザースはかなり強力です。バランスが気になるならば、3.5版修正(持続時間がレベル/ラウンドになる)を導入すると良いでしょう。

BM『さーて、敵が移動しながら喋りたいんだけど……6秒(1ラウンド)以上かかっちゃいそうだなぁ(笑)』
ウエスト『大丈夫、大丈夫』
ケイト(ハグ)『それぐらいやっていいぜ!』
BM『なんだ、みんな優しいなぁ(笑) えーと、じゃあ木陰から現われたワイルドエルフが君たちに向かって叫びました』
エルフ戦士『愚かなる人間どもよ! 今まで貴様達が行ってきた極悪非道の報い、後悔しながら死んでいくがいい! 皆殺しにしてくれるわ!』
ヴァロック『あぁー、残念! 今の6秒越えた(笑)』
ウエスト『今のは……喋りすぎだよね?(笑)』
アブロ『ああ、1ラウンド無駄になったね』
BM『きたーーーねーーー』

 悪徳プレイヤーに騙されるの図。

ヴァロック『それにしてもさぁ、このままだと全滅だよ。もう1回トランプルされたら……』
ウエスト『(まあ、俺は自分だけディメンジョン・ドアで逃げられるが)……』
ヴァロック『なんか言った?(笑)』
ウエスト『いや、なんにも……あ、350ポンドまで一緒に持っていけるわ(笑)』
アブロ『もう、勝手にしろ!(笑)』
BM『さて、パーティがそんな和やかに談笑しているところ、森の中に勇ましい声が響き渡りました──あ、最初に断っておきますが、この声の持ち主は《Combat Speach/戦闘会話》 を持ってますからね(笑)』
ヴァロック『アホだ! アホが来た!!(爆笑)』
ケイト(ハグ)『ありえねぇ!!(笑)』
アブロ『とりあえず分かったことは、この声の主が馬鹿ってことだ!』

 《Combat Speach/戦闘会話》については「ハウスルール」を参照……してもしなくても良いです。

BM『では、どこからともなく……いや、パーティの頭上から声が響いてきました』
謎の声『待てぇぇい!』
ウエスト『アホだアホだ!(笑)』
ケイト(ハグ)『ア、アホや……』
ヴァロック『アホだ、アホだろお前!!(笑)』
BM『ええいうるさい、せっかく《Combat Speach/戦闘会話》使ってるんだから聞いとけ!(笑)』
アブロ『一人で楽しそうですね、BMさん』
BM『……』

 気を取り直して謎の人物の口上。

謎の声『肌の色や、髪の色が違うからと言って攻撃する。人間だから、と皆殺しにする。それを、「人種差別」という!』

 ……と、声のする木の上に立っていたのは……白いシャツに白い長ズボン、白いブーツと全身白づくめの人影。
 頭にはターバンを巻き、口元まで白いマフラーで隠しているために顔は見えない。
 びっくりしたエルフたちが誰何する。

エルフ『何者だっ!?』
謎の男『……貴様らに名乗る名前は無いっっ!!
BM『言うが早いか木の上から飛び立って地面に降り立ちました。その横にもう1人同じような格好の人物が降り立ちました。どうもその2人はコンビのようです。そしてその軽やかな身のこなしは、まるでモンクのようです(笑)』
ウエスト『モンク!?(笑)』
ヴァロック『ま、まさかねぇ(笑)』
アブロ『お、お前は……サ……!?』
ケイト(ハグ)『何言ってはるのん、ど、どこにそんな根拠が!?【元サイランのプレイヤー】』
ヴァロック『やべぇ、ちょっとドキドキしてきちゃったよ!(笑)』

バァァーーーン!!
謎のモンク2号
(謎のモンク2号の図)

 というわけでピンチだった一行に頼もしい(たのしい?)助っ人が。
 ケイトのプレイヤー【元サイランのプレイヤー】がこの謎モンクを使うことになったのだが……

謎のモンク2号『さーて……(モンクのキャラクターシートを見ながら)……弱くなった!!(笑) さっきに比べるとあきらかに凄く弱くなった!!(笑)』
BM『ハグと比べんな(笑)』
謎のモンク2号『……っつーわけで〈Tumble/軽業〉で横をすり抜けつつ、トレントに攻撃だ!てぇい!(ころころ)』

すかーーーっ!!

謎のモンク2号『すかーーーーーっ!!!!
ノインガム『期待を裏切らねぇー(笑)』
BM『すげぇ(笑)』
ウエスト『ほんと、期待裏切らないよなー』
ヴァロック『……ちょ、ちょっと待て!(爆笑)』
アブロ『あ、あの「殴り方」は……』
ウエスト『おお、あの外し方は見たことがあるぞ!』
ヴァロック『まさか、まさかアイツはーーーっ!(笑)』
謎のモンク2号『いや、違いますよ?【冷静に】』
ヴァロック『たぶん、次はFlurry of Blows(連打)で外してくれるんだよね?』
謎のモンク2号『私はサイランじゃありませんよ?』
ウエスト『いや、誰も「サイランだ」とは言ってないじゃん』
アブロ『だってさぁ、さっき攻撃外した時に「すかっ」って言ったじゃん』
謎のモンク2号『違う……えーと……違う(笑)』

 違うらしい。

ウエスト『……頼りがいのある増援が来たことだし、俺はディメンジョン・ドアで逃げるか』
謎のモンク2号『さすがウエストだ』
アブロ『なんで知ってるの?』
謎のモンク2号『……』
ウエスト『それはもういいから(笑)……さて、じゃあヴァロックを掴んで「逃げるぞ」と囁いてスペルキャスト』
ヴァロック『え?……うーん……それって、抵抗できるの?』
フォンス『ウィルネゲート(意志セーブで無効化)?』
BM『まあ、本当は抵抗したらかからないんだけど、面白そうだからそうしましょう(笑)』
ヴァロック『俺は逃げない……逃げる気は、無い。仲間を放っておけないから』
ウエスト『うーん……じゃあ、ま、ウィル17だ』
ヴァロック『「ごめん」と言って手を振り払う……えーと……(ころころ)』

ヴァロックのウィルセーブ
( なんつーか、今回も高低差の激しい目が出ましたなぁ)

ヴァロック『成功した』
BM『高っ!』
アブロ『なんか、主役みたいだ(笑)』
ヴァロック『自分だけ逃げるなんてできない!』
ウエスト『じゃあ「ちっ、バカが……」とボソっと呟いて自分だけ安全な所に飛ぶ』
アブロ『こっちはなんか悪役みたいだし(笑)』
ケイト(ハグ)『え……悪役でしょ?(笑)』
謎のモンク2号『前から思ってたけど、アイツは悪役だよ!(笑)』
アブロ『……あれ? 何で前から知ってるんですか?』
謎のモンク2号『えーと……ほら……違う』

BMの浅知恵袋>
 ディメンジョン・ドアは攻撃にも防御にも大活躍する便利な呪文です。実際は「同意したクリーチャー」しか運べませんので、無理矢理連れて行くことはできません。



謎の技炸裂
ケイト(ハグ)『次じゃ! 死ぃぃねぇぇぇっ!爪!爪!そしてレンド!あまつさえ噛み付き! 47点!!』
BM『ええ、トレントは切り倒された木のようにズシーンと、倒れました。うーん、ハグだけ順調に暴れてるなぁ』
ヴァロック『でも、こっちはもうボロボロだよ。トランプルされたら何人か死ぬよ』
謎の男『……諦めるな! 正義は必ず勝つ! 最後まで勇気を持って戦うんだ!』
ヴァロック『それは《Combat Speach/戦闘会話》?(笑)』
BM『そう。どんなタイミングでも、何にレスポンスしても、とにかく自由に喋ることができる』
ヴァロック『いいなぁ……俺も取ろうかなぁ……(笑)』
ウエスト『取るな! もう余計なもん取るな! 頼むから!』
フォンス『えーと、次は俺かぁ。じゃあ、奥のトレントに向かってグリッターダスト!……をCasting Defensively』
BM『連発ですね』
フォンス『ソーサラーはこーゆー馬鹿の一つ覚えしかできないんじゃあ(笑)』
BM『ウィル……ありゃ、11だ。くらったなこれ』
ヴァロック『なんだか分からないけど、くらったらしい(笑)』
BM『いやいや、いちおう目みたいなものがあるよ(イラストを見せる)』
アブロ『なるほど……お前の目は節穴か!
BM『節穴だよ! 悪かったな!!(笑)』

 何がなんだか。

ウエスト『えーと、次は「サイランじゃない」って言ってるサイランだな』
BM『いや、それはサイランです(笑)』
謎のモンク2号『違いますよ? ……さて、俺の新技《Lightning Fist》を見せますよ? えい、えい、えい、そしてもういっちょ(ころころころころ)』
フォンス『うわ、2発当たってる』
アブロ『……サイランじゃない!!
ウエスト『なんだ、勘違いだったか』
ヴァロック『なぁ〜んだ、じゃあ俺たち助かるかもね』
アブロ『助かるよ〜』
ノインガム『よかったよかった』
ヴァロック『強いなぁ、サイランじゃない人!』
謎のモンク2号『……(バレずに済んだんけど)……なんかムカつく……(笑)』
BM『何をムカついているんだ、サイランじゃない人(笑)』

 そして、ついに謎の男が行動開始。

BM『えーと、彼は「正義の力を思い知るが良い!」と叫んで飛び上がり、脚から炎を発しながら飛び蹴りを放ちました』
ウエスト『んー、《Flying Kick》か?』
アブロ『脚から火???』
BM『……そして、炎を吹きながら勢い良くトレントを蹴飛ばし、(ころころ)……えーと、トレントは燃え上がって倒れました』
ヴァロック『一撃か!』
謎の男『成敗!』
アブロ『本当に助かるかもしんない』

 なんなんだ謎の男!
 謎だファイアーキック!

BM『まあ、でもこっちのトレントの攻撃も残ってるんだよね……ノインガムに命中、16点』
ノインガム『しっ、死……なないけど、ヤバい。残り6』
BM『えーと、謎の人2に……命中して14点』
謎のモンク2号『痛ぇ! マジで死ぬっちゅうの!』
BM『マジで殺そうとしてるからね』
謎のモンク2号『うーむ……ところで、初めてお会いするんですけど、ヴァロックさん、キュアが欲しいです!(笑)』
ヴァロック『なんで名前知ってるの?(笑)』
謎のモンク2号『いや……えーと……風の便りで』
ヴァロック『やっぱサイランでしょ?』
謎のモンク2号『ノー! アイ ニーサム ヒーリン ヒア〜!』
BM『そんなNWN風に言われても(笑)』

 戦況は2人の助っ人により、徐々にPC側有利になっていく。
 トレントはファイアーキック先生が暴れまくって燃やしまくる。
 ケイト(ハグ)はトレントにはグラップルできないものの、エルフ戦士をひっつかんでレンドしまくり。

ケイト(ハグ)『グラップ! そして自動で爪! 爪! レンド! 25点!』
エルフ戦士『ぎゃああ、くそ、人間め!(断末魔)』
ケイト(ハグ)『いや、ハグだけど』
BM『……で、仲間が目の前で怪物に引き裂かれたわけですが……残ったアーチャーとウィザードはひるむ様子は無いですね』
エルフアーチャー『汚らわしい化け物と手を組んで森を侵略するなんて……さすが、人間だわ!』
エルフウィザード『しかし、我らは屈しない! 最後まで戦う!』
フォンス『……これだと、あきらかにこっちが悪者ですねぇ(笑)』
ケイト(ハグ)『(気にせず)貴様等を喰う!!』
アブロ『凶暴だなぁ……そろそろ本物のハグになっちゃうんじゃないの?』

 その後、フォンスのマジックミサイル連発、ノインガムのエンタングルなどが炸裂し、戦闘はPCの勝利に終わる。
 エルフウィザードはインヴィジビリティで逃げようとしたがいかめしに発見されてケイト(ハグ)に捕まる。
 こうしてエルフ・トレント連合軍は壊滅した。

ウエスト『さて、安全そうになったら帰ってくるか(笑)』
ケイト(ハグ)『……とりあえず、1人は捕まえてますのん(プラントがいなくなったので通常状態に戻った)』
BM『すると、その横に例の師匠(謎の男)がやって来ました』
ケイト(ハグ)『なんですのん?』
BM『彼は突如として、手刀でエルフの首を切り落としました。そして、火が出る脚で死体を蹴り飛ばし、燃やしました』
ケイト(ハグ)『ひぃぃぃぃ』
謎の男『成敗!』
ヴァロック『わー』
ウエスト『わー、尋問してからにしてくれよー』
謎の男『では、さらば!』
BM『……と、言ったかと思うと、謎のモンク2号(サイランではない)と一緒に物凄い勢いで走り去っていきます』
ヴァロック『何だったんだ、アイツら』
アブロ『ふぅ、なんとか終わったね』
ウエスト『とりあえず……』
ヴァロック『とりあえず?』
ウエスト『痛い! キュアくれ!』

 かくして戦闘は正義のPC達の勝利に終わった!
 つまり正義とは「言ったもん勝ち」ということである!
 村に帰還する途中、エルフのキャンプらしきものを発見する。そこには塚があり、そこには4本の「誓いの短剣」が立ててあった。倒したエルフは3人。なんか、数が合わない気がしたが、そんなことを考えても経験値は入らないので無視することに。なんか、騎士はどうなった? とかエルフは本当にこれで最後なん? とか、あちこちに疑問は残ったがマンドクサ大事な使命がある一行は気にせず戻ることにした。
 え? 何の使命かって!? ……えーと、せかいのへいわとかー?【鼻くそをほじりながら】
 かくして「環状列石の秘密」は終わりを告げた。
 しかし、これが新たなる事件の始まりなのだった……と、DMは一人寂しく勝手に思った。

<第12話 了>