TOP13忍者プレイリポート>第13話 氷の少女

CDS:PE&レインボー合同
D&Dサード プレイリポート企画
13NinjaTitle

第13話 氷の少女

2004/11/12
by B.M

マスター&ライター:B.M
本文イラスト&写真&モカ記録:だいすけ@IMR書記長【鬼】
プレイヤー:石川(ウエスト)、だいすけ(アブロ)、ダンナ(ノインガム)
、ルトガー(フォンス)、右近(ケイト、謎のモンク2号)ヤモンのせい(ヴァロック)
[敬称略、順不同]



**市販シナリオ「環状列石の秘密」の**
**ネタバレが微妙にありますので**
**あなたのDMに相談してから**
**お読みください**



〜前回までのあらすじ〜
 オシントン村の危機に立ち上がった勇者一行。
 謎の騎士や恐ろしいエルフと戦いながらも、その正義を貫く心と大いなる理想の元に……
 (……いや、違うなこりゃ)



 徘徊してレベルを上げ、経験値を稼いで敵を倒したら、宝が手に入った……
 (……うーん。もちっと簡潔に)



 ♪ちゃららっちゃっ ちゃっちゃっちゃーーーん
 アブロはレベルがあがった!
 (よしこれだ)




[登場人物] ※画像をクリックすると詳細な説明が見られます(無いキャラもあり)
アブロ
アブロ
〜偉大なる小悪党〜
人間
ローグ【6LV】・シャドゥダンサー【1LV】

 ローグならではのスキルでパーティを牽引する案内役……とはいえ、広いダンジョンは苦手のようだ(笑) イザとなれば敵にも、もちろん味方にも気付かれずに宝を盗み出す凄腕の男。
 最近はエロさに磨きがかかり、読者サービス担当キャラになってきている。ちなみに、それはあくまでもアブロのキャラクターということで、プレイヤーとは関係無いことをここに断言しておく。氏の名誉の為にも!
 必殺技:〈Spot/視認〉
 それはもうとにかく〈Spot/視認〉が大得意。
 ライフワークとも言えるか。
ヴァロック
シスコン
〜シスコン僧侶〜
人間
“デルソフィ”を信仰するクレリック【7LV】

 《Extra Turning/退散回数追加》とディヴァインフィートを取り、小技も利くクレリック。全般的に高い能力値を持つため後衛の防御戦闘も行える優秀な駒である。〈Spot/視認〉や〈Listen/聞き耳〉が苦手で大事なことに気付かなかったりする。
 ……問題は常にかぶっているグレートヘルムか……
 〈Speak Language/言語〉が大得意(???)。レベルが上がるために貴重な2スキルポイントを〈Speak Language/言語〉に注ぎ込んでいる言語マニア。誰か止めろ。
ウエスト
善でない
悪の善ではない魔術師〜
人間
ウィザード【5LV】・エイリアニスト【2LV】

 ヒプノティズムによる幻惑や膨大な〈Knowledge/知識〉によるサポートがメイン。戦闘では《サモン強化》のフィートで強化された犬軍団を統率する、犬将軍。
 「60の夏」研究を進めるうちに禁断の邪悪なる呪文に手を出したと言う噂だが……
 ファミリアは「いかめし君」(謎のコウモリ風生物)
 笑い方は『げっひっひ』
ノインガム
ネチャライ社長
〜ネチャライ社長〜
人間
“ダラナーラ”を信仰するドルイド【6LV】

 『サモネチャライ!』で戦場を掻き回すのが得意。お供のロクナント(ヴァイパー)の“攻撃表示”によるサポートもこなす。ヒマがあればグッドベリーでパーティの飢えを満たしたり。
 決めセリフは『俺のターン!』『ネチャラーイ!』
ケイト
なんですのん
〜オークハンター〜
人間
レンジャー【6LV】

 とにかくオークに恨みを持ち、オークを殺すことに生涯を捧げる生レンジャー(ありえない)。必殺技はオークを捕まえて“Take20で朝まで〈Intimidate/威圧〉”すること。普段ののんびりっぷりと殺戮の宴を始めた時の変貌っぷりで“ランチさん”と呼ばれることになった。
 普段はNPCだが、今回はヒマになった元サイランのプレイヤーが使っていた。
 口癖は『なんですのん?』
フォンス

[Now
 Printing]

〜超絶美形爆裂吟遊詩人〜
人間
バード【2LV】 ソーサラー【4LV】
 飄々としているようで、イザという時は鋭い意見をチラリと投げつけるパーティの秘密兵器。呪文回数にモノを言わせた絨毯爆撃が持ち味。端正な顔立ちには奥様もウットリだ!
 のんびりとした『まぁまぁ、落ち着いて』はパーティの数少ない良心のひとつと言える。さらに言うならばプレイヤーが経験豊富でパーティ戦術の知恵袋だったりする。
 『ソーサラーってのはなんとかの一つ覚え作戦なんですよぉ〜』
ヘンウェン
電波さん
〜電波さん〜
(NPC)
人間
ドルイド?

 ???



目次
§13−1 オシントン村にて
 爆音
 ほこらにて
 狂乱のウエスト
 明かされる謎、増えた謎
 相談しよう

§13−2 ブレイジングデル
 新たなる脅威?
 レアの告白


§13−1 オシントン村にて

 激しいエルフ(とトレント)との戦闘が終わった。
 一行はひとまずオシントンに戻り、村長(二代目)にエルフを倒した事を報告する。

 エルフ一族 全滅だ!!

 まあ、

 『実は騎士は倒してない』

 ことは微妙に伏せつつ(笑)
 エルフの襲撃が無くなったので、とりあえず助かったんじゃ〜〜と感謝する村長。
 これで一件落着……かな……???

 ──夕暮れのオシントンのはずれにハグが2匹。

ケイト(ハグ)「ところで、いつになったら元の姿に戻してもらえますのん?」
ウエスト(ハグ)「え? あ、ああ、まあディスペルマジック……が、効けば
ケイト(ハグ)「?」
ウエスト(ハグ)「……まぁ、今は呪文切れてるから、後でな……たぶん
ケイト(ハグ)「ちゃんと戻しはってくださいよ〜〜(ガキッ、ワサワサワサ)」
ウエスト(ハグ)「いだだだだだ、分かった分かった、離せ、分かった……かも

 ドタンバタン。飛び散る鮮血。
 和気藹々とじゃれ合いながら和むハグたち。
 その後、ケイトの

 熱意ある説得withウエストの悲鳴

 によって、なんとかディスペルマジックがかけられ、ケイトは元の姿に戻れたのだった。

 さて、日も落ちかけたころのこと、事件は起きた。


爆音
BM「……と、そんな話をしているとですね。村の南の方で爆音が轟くわけです。ドゴーーン、と」
ヴァロック「南って、何があった方だっけ?」
BM「などとヴァロックが言った瞬間に、もう1発。南を見ると、夕焼けにパっと青い光がきらめきました」
アブロ「それは、魔法の知識がある人に見てもらった方がいいかな」
BM「じゃあ、〈Spellcraft/呪文学〉で振ってください。えーと、何レベルまで分かったか言ってください」
フォンス「5レベルまでです」
ウエスト(ハグ)「えーと、こっちはマイナス5レベル」
BM「えーと、マイナス5レベルスペルではありませんでした、とりあえず(笑) フォンスには分かりました。アイスストームです」

フォンス「アイスストームだぞぉ!」

 緊迫した声でフォンスが皆に告げる。
 5レベルスペルと聞いてやや色めきたつパーティ。
 いつになく緊張感が漂う。
 どうやら今回は“レベル上げ”じゃ無いらしい。

BMの浅知恵袋>
 〈Spellcraft/呪文学〉によってどんな呪文が使われたか、どのような効果があるのかを知ることができますが「目の前でキャスターによって使われた呪文を知る」のと「唱えられた呪文の効果だけを見て知る」のでは難易度に差があることに注意してください。


ノインガム「なんだかヤバそうだねぇ」
ウエスト(ハグ)「えー? アイスストームって青く光ったっけー??」
ヴァロック「いいから行ってみようよ。南って、あの『ほこら』があったところじゃない?」
ケイト「ヘンウェンさん……でしたっけ?」
アブロ「あー、あの変なばあさんだっけ?【やる気無さそうに】」
ヴァロック「ばあさんじゃないよ、ねーちゃんだよ」

アブロ「ね、ねーちゃん!? ……よし、行こう!【鼻息荒く】」

BM「何が“よし”なんだか(笑)」
ケイト「……なんか、急に態度が変わってまへんかー?(笑)」
アブロ「何を言ってるんだ。人命が大事だからだよ、君たちィィ!!!【凛々しくそして爽やかに】」
ケイト「……ほな、行きましょか……(呆れ顔で)」

 アホなことを言いながら『ほこら』の辺りまでやって来ました。

BM「えー、「ほこら」はですね。遠目に見てもすぐ分かるんですが、なんと、なにやらビッシリと……」
ヴァロック「ビッシリと、金貨で覆われている!」
アブロ「ああああ、素晴らしい!」
ケイト「こんなに持てまへぇぇ〜〜ん!」
BM「どんなやねん(笑) ……ビッシリと氷で覆われているわけですよ。入り口も氷で塞がれていて、中は見えません」
ノインガム「……それは、自然ですか?」
BM「うーん、氷そのものは自然なんですよ……と、今はみんなで『ほこら』の方を見ているわけですね」
アブロ「いや、このゲームに『向き』は無いのだから、常に全方位を間断なく見ているわけだ」
ウエスト(ハグ)「うるさいよ(笑)」
BM「(無視して)……えー、見ているわけで……(これに気付くかどうかはWisだな)……WisでDC17やってください」
ヴァロック「俺だけ成功」
BM「えーと、じゃあヴァロックだけ気付いた。上空を何かが凄い勢いで飛び去って行きます」
ヴァロック「おお、上! 上!」
アブロ「どうした?」
ヴァロック「上! 上!」
ケイト「どないしましたん?」
ヴァロック「上ーーーッ!!!!」
アブロ「……あーあ、ついに壊れたか(笑)」
ウエスト(ハグ)「もっと使い道あったのになぁ」
ヴァロック「……違うよ!!(笑) 上を何かが逃げていくよーー!!」

 慌てて上の方を見る一行。
 確かに、ここから離れるように飛んでいる何かがいる。

ウエスト(ハグ)「こっから見える?」
BM「かすかに」
ウエスト(ハグ)「じゃあ、いかめしを送ろう。行け!」
いかめし「“後悔先に立たず”!!」

 いつもながら謎のセリフ(格言?)と共にいかめしが飛ぶ。
 ぐんぐんと飛んでいく、いかめし(見えないけど)
 謎の“何か”との空中でのチェイスが始まった(見えないけど)
 なんとか追いすがるいかめしだが、相手の方がやや早いようだ(誰も知らんけどね)。
 徐々に両者の差は開いていく。

いかめし「“覆水盆に帰らず”! なかなか追いつけません!」

ノインガム「よし、俺が行こう!
 
チェーーーンジイーグル! ネチャラァーーーイ!!
 (ゲッター風)」


 ──説明しよう
 勇者ノインガムは「ネチャラァァーーーイ!!」の掛け声と共に
 0.2秒(*)で畜生に変身するのだ!
 (*:掛け声に5.8秒ぐらいかかるのでフルラウンドアクション)


ウエスト「そんなんかよ(笑)」
ケイト「飛びはった」
アブロ「おお、格好良い」
ノインガム「イーグルになって追いかけるぞ!」
BM「あい、すると、見えない筈のいかめしの方を、前方を飛んでいる謎の姿が振り返ったようです」
ウエスト(ハグ)「どんなん?」
BM「……まあ、いかめしのソナーじゃそこまでは分からないんですが」
ウエスト(ハグ)「あー、じゃあ〈Spellcraft/呪文学〉できない?」
BM「ソナーじゃ無理ですね……と、突如としていかめしの周囲に嵐が吹き荒れました」
ウエスト(ハグ)「じゃあ、いかめしの呪文抵抗が発動だ! 抵抗しろ!」
BM「えー、29」
ウエスト(ハグ)「それはしょうがない。……来い!」
BM「氷のつぶての嵐がいかめしを取り囲みました……14点です」
いかめし「なにやら嵐のようなものが私を切り裂き、つぶてが私を打ちのめしています。 “主よ!お助けください!”」
ウエスト(ハグ)「あっぶねー、レベル上がって無かったら死んでたよ。戻って来い!」
いかめし「……まさに“鶏口となるも、牛後となるなかれ” ……戻ります」
BM「地上からは、なにか上空で青い光が閃いたのが見えましたよ」
ヴァロック「ヤバいんじゃないの?(笑)」

 いかめしは体力を失い離脱。
 あとはイーグルに変身したノインガムが追うことになった。
 こんなところで男気満点のドルイドである。

ノインガム「待て待てぇーーい!」
BM「えー、ノインガムの前方で、青い光が発せられました。〈Spot/視認〉やってください」
ノインガム「ダメじゃー、14」
BM「それだと、なにか黒いローブを来た小柄な姿が見えた、ぐらいですね」
ノインガム「ローブ? とりあえず人型なのかな? ……ならば、見えるところまで近付こう!」
ヴァロック「男だなぁ」
アブロ「キャラ変わった?」

ノインガム「やる時はやる男なんじゃよ」

 えー、皆さん。
 この言葉を覚えておきましょうね(笑)

BM「まあ、もちろん近付けば相手にも見つかる可能性があるわけですが?」
ノインガム「俺は行くぜ!」
アブロ「ええー!?」
BM「熱いなぁ……じゃあ、次のラウンド」

 男らしいノインガムの決断。
 そして、ついにローブの姿を捕捉したノインガム。
 相手の姿が把握できるぐらいの──そして相手からも発見されてしまうぐらいの──危険な距離。

ノインガム「もう、見えるぐらいでしょ?」
BM「見えますね……そいつは、フードをおろしました」

 黒いフードをおろすと、下からは驚くべき顔が現れた。

謎

 子供だった。
 白っぽい金髪のショート、冷たい水色の瞳。
 髪を風にはためかせながら口元を歪めていた。

BM「……驚いたことにそいつは子供ですね。子供のくせに無機質な表情で、ちょっと怖いです。で、たぶん女」
アブロ「また新キャラか」
ケイト「あちゃー(笑)」
ヴァロック「もう連載末期だね(笑)」
ウエスト「そろそろ打ち切りかねぇ」
BM「余計なお世話! まだトーナメントもやってないやん!(謎)」

 いやほんとに(汗)

BM「……そして、そいつは懐から何か黒い板のようなものを取りだし、呪文を唱えたようです……〈Spellcraft/呪文学〉どうぞ」
ノインガム「ダメだ、失敗」
BM「では、何やら唱えたあと、その石板を上から下まで眺めて「よし」と、呟きました。ちなみにノインガムには気付いてないようです」
ノインガム「?」
謎の子供「はははははははっ!」

 突如として空に響く哄笑。
 のけぞって笑う子供の姿は不気味だった。
 思わずノインガムも焦る。

ノインガム「なな、なんだどうした!?」
BM「何か行動しますか?」
ノインガム「……しばらく様子を見る」
BM「はい。……ひとしきり笑うと、その子供はまた呪文を唱えました。例のやつ(〈Spellcraft/呪文学〉)どうぞ」
ノインガム「……(ころころ)……ダメだー。さっきから、なんにもわからねぇー(泣)」
BM「まあ、これはすぐに効果が分かりますよ。唱え終わった瞬間に、そいつの姿がパっと消えました」
ノインガム「消えた!?」


【世界の裏側】
 ──オシントンから遥か離れた場所にて。空は曇り、辺りには生物の姿も無く、草すら生えない荒野のまっただなか。突如として空中から現れた黒いローブの少女が地面に降り立った。それを黒ず くめの人影たちが迎える。少女はその人影の輪の真ん中に歩み、周りの影は膝をついてそれを迎えた。少女は懐から件の石版を取り出すと、それを高く掲げた。

「……見よ。……ついに我々が『解き放つ時』が来たのだ」
「おお、まさに、それは……約束された『知識』……」
「……では、あの厄介な『印』は……」
「言うなッ!」

 少女が手を振ると、空中に氷の剣が出現した。人影は、その氷のつららに腕を刺し貫かれて悲鳴を上げた。そのまま崩れ落ち、凍りつく腕を抱えて地べたで悶絶する。

「……『ナイトスパイン』の方の調子はどうか?」
「順調です」
「……ふふ……無駄だ……せいぜい、あがくがいい」

 どこと言う事もなく、天を見上げてその少女は不敵に笑った。

 ──フェードアウト



ほこらにて
 ショボーン。
 しょんぼりしながらノインガムが戻ってきて一同に事情を説明する。
 さすがに消えた敵を追いかける手段は無いので、凍りついた「ほこら」の方を調べることにした。

ヴァロック「氷って、取れないかな?」
BM「叩けばボロボロ崩れるぐらい」
ヴァロック「じゃあ、壊して中に入ろう」
BM「氷をどかして中に入ると、ほこらの真ん中にあの“お祈り姉ちゃん”こと、ヘンウェンがぶっ倒れてますね」
ヴァロック「生きてる?」
BM「かすかに脈はあるようです。ただ、身体が物凄く冷え切っています」
ヴァロック「あー、いちおう〈Heal/治療〉して……あとはキュアかけるぐらいしかないか」
BM「で、ヴァロックが〈Heal/治療〉してると、部屋の隅から何やら小さな生物が走り出てきました」
ヴァロック「ああー、いたね、なんかマスコットみたいの」

 いましたね。
 なんかマスコットというには微妙にアレな顔をしたやつが。
 えーと。
 だいすけ画伯によってリライトされたバージョンを想像してください(笑)

お祈りねーちゃん
(お祈りねーちゃんことヘンウェン女史)
 

BM「……で、そのナマモノは心配そうにヘンウェンの顔を舐め始めました」
ヴァロック「じゃあ、そんなところに、露骨なキュア17点」
ケイト「微妙に台無しやー(笑)」
BM「すると、謎の小動物は自分で治したと思ったのか、飛び上がって喜んでますね(笑)」

 さて、そんな微笑ましい光景をよそに家捜しをするPCもいたり……

アブロ「とりあえず、何か金目の物が無いか辺りを見回す」
ケイト「あいやー(笑)」
BM「(早いな!(笑))……金目の物は見当たりませんが……前に入ったときに壁に紋章があったの覚えてますか?」
アブロ「ああ、なんか古い神の紋章だっけ?」
BM「そうです。で、その13枚のパネルの中で何も描かれて無かったものがありましたよね? それが剥がされてます」
ヴァロック「……何も描いてない板???」
アブロ「へぇー。あんなもんかっぱらってどーするんだろうねー」

ウエスト(ハグ)「……なにぃぃっ!!(ゴン、と壁を殴る)」

 突如として興奮しだすウエスト。
 目の輝きが(ハグだとしても)尋常じゃない。

ヴァロック「おい、どうした?」
ウエスト(ハグ)「先を越されたか!!」
アブロ「“先”ってなんのさー(笑)」
BM「……と、そんな騒ぎのせいか、ヘンウェンが目を覚ましたようです」
ウエスト(ハグ)「(フードを下ろし、壁をかぎ爪でひっかきながら)……

先を越されたぁぁぁぁ!!!!!【 大 激 怒 】

 くそ!」

ヴァロック「怖いよ!」
ヘンウェン「……あ、……あなたたちは?」
ヴァロック「あ、起きた。えーと……」
ウエスト(ハグ)「(横から10フィートのリーチを利用してヘンウェンをグラップルする)……貴様!」
ヴァロック「わぁ」
ウエスト(ハグ)「貴様がしっかり守らんからこーゆうことになったのだ!!」
ヘンウェン「ハ……ハグが……(がくり)」

 起き抜けに怒り狂うハグを見たヘンウェンは、再び気絶する。
 それを揺さぶって無理矢理起こすウエスト。
 この人やりたい放題だー(笑)

ヴァロック「まあまあ……えーと、何があったんだ?」
ヘンウェン「は、はい、……私はいつも通り祈っていたのです。そうしたら、突如として部屋の中が氷の嵐に包まれ、気が付けば……」
ウエスト(ハグ)「ええい! 貴様!!!」
ヘンウェン「はひっ」

ウエスト「……なぜスペルレジストぐらい持ってないのだ!(怒)」

ヘンウェン「い、いや、そんなことを言われても……」
ケイト「無茶言うとりますなぁ〜〜」
ウエスト(ハグ)「ええい! やる気の無いやつだ!(ガシッ、わさわさわさ)」
ヘンウェン「あぁっ!」

 ……と、死にかけたヘンウェンを手荒に扱うウエスト(ハグ)。
 やはりポリモーフするとその気質までハグに変化してしまうのか?
 それともウエストの本性なのか……??
 それとも石川(ry

 ヘンウェンをボロ雑巾のように振り回すウエスト(ハグ)だが。
 余りにも乱暴に扱ったためにヘンウェンの胸元がはだけるのでありました。
 白い肌が露に。
 (……って、ほんとに連載末期みたいでヤだな(笑))

アブロ「おっ」

BM「で、慌てて隠すわけですが」

アブロ「おおっ!?」

ヴァロック「“おおっ”、じゃないでしょアンタは!!(笑)」
ケイト「(アブロの方を見ながら)エロッ!」

 こんなことばっかり言っているからプレイ時間が無くなるとの噂。

BM「一瞬、胸元に赤い紋章のようなものが描いてあるのが見えました」
ヴァロック「また紋章かよーー」
アブロ「また?」
ヴァロック「あ、いや、それはこっちの話」
ウエスト「あー、アレかー」

 “紋章”そして“アレ”とは一体???
 どうやらヴァロックとウエストだけに通じている会話のようですが。
 なんでしょーね?(笑)
 ……まあ、時が来ればヴァロックが明かしてくれるでしょう……(多分)

アブロ「なんだよー、教えろよー(スネる)」
ケイト「なんですのーーーん」
BM「まあまあ。……えーと、ヘンウェンの胸に描かれていた紋章は、こんな感じです」

印

ウエスト「ぎゃーー(笑)」
ケイト「やめなはれ! その紋章は!(笑)」
アブロ「ああっ、なんか嫌な感じ」
ヴァロック「……いやぁ……俺らは知らないわけだし(笑) ふーーん、って感じ」
ケイト「嫌な話になってきはった〜〜」


狂乱のウエスト
BM「ウエストは〈60の夏〉どうぞ」
ウエスト(ハグ)「成功」
BM「はい、その紋章はですね……(ごにょごにょごにょ)……というものです。まぁ、ウエストにとっては敵対する印ですね」
ウエスト(ハグ)「まあ、そうだよなぁ。……おい女! 貴様その印をどこで手に入れた?」
ヘンウェン「なんです、汚らわしい生き物が!」
ヴァロック「確かに(笑)」

 いやほんとに(笑)。
 姿だけでなく中(ry

ウエスト(ハグ)「ええい、質問に答えろ!(と、言いながらヘンウェンの頭をガシっと掴む)」
ヘンウェン「ック!」
ヴァロック「おいおい、待て! やめろって」
アブロ「とりあえずブレイク! ブレ〜〜イク!!」
フォンス「落ち着いてください〜」
BM「えーと、ウエストの手にですね。なにか静電気のようなピリっとした感覚がありました」
ウエスト(ハグ)「(ははは、やっぱりか)……ええい、何が“汚らわしい”だ! 貴様の薄汚い神よりはマシだ!」
ヘンウェン「……偉大なるハイロニアスよ……私を守りたまえ……」
ウエスト(ハグ)「貴様!」

 怒りが頂点に達したのか、叫びながらヘンウェンの服を引き裂くウエスト。
 悲鳴を上げてよろめくヘンウェン。
 ヘンウェンの肌がむき出しになる。
 あまりのことに呆然とするパーティ。
 ……一人を除いて。

アブロ「おおっ!?」

ケイト「え、エロっ!」
ヴァロック「……うわ、おい、やめろやめろ!」

 興奮するアブロ。
 これはもちろんアブロというキャラクターのロールプレイであり、
 プレイヤーの性格とは一切関係が無いことを(以下略

ヴァロック「ウエストを止めようとする」

アブロ「えーと、ええと、〈Spot/視認〉!(笑)」

フォンス「〈Spot/視認〉は違うでしょ(笑)」
ウエスト(ハグ)「……じゃあ、服を引き裂いて、両手を掴んで持ち上げる」

アブロ「〈Spot/視認〉!!」

 〈Spot/視認〉はもういいよ!!
 ……まあ、しかしこれもアブロのプレ(ry

BMの嘘知恵袋>
 こういう時のために〈Spot/視認〉は上げておきましょう(嘘)



ケイト「エロいわ〜〜」
ウエスト(ハグ)「もう一度だけ聞いてやろう……その紋章をどこで手に入れた!!」
ヘンウェン「あなたのような人には、殺されても教えません。殺しなさい!」
ウエスト(ハグ)「なにぃっ!(ギリギリギリ)」
ヘンウェン「くっ、こ、このグルームシュよりも汚らわしいものめ!」

 なんだかイロイロと大変なことに。
 13忍者らしくない(CDS:PEらしくない)……まるで……まるで……

 TRPGのセッションのようだ!!

 俺、知〜らないっと(ぉぃ

ヴァロック「おいおい、待てよウエスト。……なんだ、それは何か……大事なことなのか?」
ウエスト「……」
ヴァロック「なんでヘンウェンを痛めつける必要があるんだ?」
ウエスト「……実は……」
ヴァロック「……まさか、こいつが事件の犯人だったのか?」
ウエスト「……(まあ、微妙なんだけど、そういうことにしておくか)……まあ、そうだ」
ヴァロック「な、なにぃ、じゃあ悪い奴だな」
ケイト「アンタ簡単に騙されすぎや」

 この話題はヴァロックから振っているので〈Bluff/はったり〉判定とかはしませんでした。
 カモがネギをしょいだしたようなもんなので(笑)

BM「あ、ちょっとここでBardic Knowledge(バードの知識)とか〈宗教知識〉あったらやってください」
ヴァロック「もちろん分からない、12!(偉そうに)」
フォンス「……あ、分かった!」
BM「それならば、フォンスはハイロニアスグルームシュっていうのは太古にいたとされる、伝説上の神々の名前だと気付きました」
フォンス「ほほぅ」
BM「今では存在しない神ですね」
ウエスト(ハグ)「ならば、ちょっとエロいことするか……」

アブロ「おおっ!?」

 アブ(ry

ウエスト(ハグ)「……呪文で体力を吸い取ってやる!」
アブロ「ちっ!」
ヴァロック「“ちっ!”じゃないでしょ!(笑)」
ケイト「なんですのん!」
BM「ならばそこで〈Sense Motive/真意看破〉やってください」
一同「あい〜〜(ころころ)」
BM「成功した人は、ヘンウェンは本当に『死んでもウエストには話さない』だろうと分かりました」

 話がややこしいことになってきた。
 大暴れするウエスト。
 ウエストを信じきっているヴァロックは、事件の犯人がヘンウェンだと信じ込んでいてノーフォロー。
 何かもくろみがあるのか様子を静観するアブロ。一体何が(ry
 ノインガムは目をつぶって何事か考え込んでいる様子……
 ケイトは口は出すが行動はしない模様。呑気なように見えて実は結構アレな人だったりする気が。

 ここで動いたのは、様子を伺っていたフォンスだった。
 (ヘンウェンに対する〈Sense Motive/真意看破〉に成功)

フォンス「まあまあ、待ってくださいよ」
ウエスト(ハグ)「なんだ!?」
フォンス「殺してしまっては、情報も聞き出せませんよ? ここはひとまず落ち着いてください」

 天性のカリスマとのんびりした口調でウエストをいさめるフォンス。
 その説得に動かされたのか、ウエストはヘンウェンの首を押さえていた手の力を緩め、呪文を中断した。
 そして無造作に体力を吸い取られて動けなくなったヘンウェンを床に投げ捨てる。

アブロ「えぇーっと、えっと、〈Spot/視認〉?」
ヴァロック「〈Spot/視認〉はもういいよ!(笑)」
フォンス「じゃあ、ヘンウェンさんを抱き起こして服を整えてあげましょう」
アブロ「ちっ」
ヴァロック「いや、だから、“ちっ!”はもういいよ!(笑)」
フォンス「さて、ヘンウェンさん。落ち着いて聞かせてください……」

 そう言ってヘンウェンに微笑みかけるフォンス。
 バードの本領発揮である。

フォンス「あの壁をはがして持っていったのは、いったい何者なのです?」
ヘンウェン「……それは……」



明かされる謎、増えた謎
 何事か、口を開こうとしたヘンウェン。
 だが、目を伏せて口をつぐんでしまう。
 やがてパーティ一同をゆっくりと見回すと、意を決したように言ったのだった。

 ……っていうか、こんな普通っぽい展開でいいのかこのプレイリポート。

 もっとメェェェェリケェェーーーン!!とか言ってたほうが良くないか?

 レインボーの連中の頭は大丈夫か?(巨大なお世話)

ヘンウェン「呪文を使わせてもらってもよろしいですか?」
フォンス「……呪文?」
ヘンウェン「デテクトグッドです」

 壁によりかかったまま、フン、と鼻を鳴らすウエスト。

ウエスト(ハグ)「……無駄な事を」
アブロ「このパーティに使うだけ無駄だ(笑)」
ヴァロック「まあ、ボクはいいよ」
ケイト「私は嫌ですわぁ。呪文で心を探られるのって、なんだか嫌いやもの」
アブロ「本当にそういう理由かなあ(笑)」
ウエスト(ハグ)「絶対に違う理由のような気がしてならない(笑)」

 それは乙女の秘密。

ケイト「私はほこらの外に出ますわ」
ヴァロック「う、うーーむ、まあ、そう言うんなら仕方ない」
BM「まあ、ケイトは底の読めない女ということで……」
アブロ「いや、何か黒いものが見えているような気も(笑)」

 一度はほこらを出かかったケイトだが、ふと、顔だけ戻して一同に呼びかける。

ケイト「……あ、そうだ、もし拷問するんなら呼んでくださいましね」
ウエスト(ハグ)「うっわーーー(笑)」
アブロ「もう、あからさまに言ってるようなもんじゃん!(笑)」
ケイト「……何がですのん?」
アブロ「や、なんでもないよ(そそくさと)」

 とういうわけでヘンウェンのデテクトグッドが炸裂。
 特に幻惑系や情報錯乱系の手段は講じていなかったため、普通にヴァロックとフォンスだけが反応。

ヘンウェン「(2人を指差し)……この、お二方だけとお話がしたいのですが」
ウエスト(ハグ)「なにぃ!?(怒)」
フォンス「まあまあ。えと、じゃあひとまずウエストを連れてほこらの外に出ます」
ヴァロック「待った、あと、その前に服を着なさい」
ヘンウェン「あ、すみません」
ヴァロック「早く」
アブロ「ちぃっ!」
BM「ちぃっ、じゃないでしょうが(笑)」

 あくまでもアブロのキャラクターが(以下略

フォンス「さて、落ち着きましたか?」
ウエスト(ハグ)「むぅ、なんだ?」
フォンス「お二人にどんな因縁があるか、個人的にどのような恨みがあるのか、私には分かりませんが」
ウエスト(ハグ)「……」
フォンス「今はこの異常事態についての情報を収集するのが先ではないでしょうか。その、こういう言い方をしては失礼かもしれませんが、恨みとか、そういうものはひとまず置いておきませんか?」
ウエスト(ハグ)「フン。“個人的”か。……懐かしい言葉だ(とボソリと言ってどこかへ立ち去る)」
ケイト「……うふふ(それを遠くで聞きながら低く笑う)」
ヴァロックのPC「このパーティ、もうダメだな……(笑)」
ケイト「……ところでウエストはん」
ウエスト(ハグ)「ん?」

ケイト「拷問……いや、尋問はまだですのん?【いろいろな道具を用意しながら】」

準備万端ケイトさん(裏)

ウエスト(ハグ)「……い、いや、今日はもう無いと思うぞ」
ケイト「なんでですのん。あの人、悪い人なんでっしゃろ? 悪い人は懲らしめなきゃいけませんよね、うふふふふふふ……」
ウエスト(ハグ)「うわっ、まあ、拷問はしない方向になったのでよろしく。落ち着け」
ケイト「ええっ!(_| ̄|○)」

ヴァロック「ダメだろ! このパーティ!!(笑)」

 ……と、まあダメパーティっぷり炸裂させつつ。
 ほこらの中にはヘンウェンとヴァロック、フォンスだけになった。

アブロ「〈Listen/聞き耳〉しようかなぁ」
ウエスト(ハグ)「あ、俺はそっといかめしを置いておこう」
BM「筒抜けですね(笑) まあヘンウェンは気付かなかったのでそのまま喋り始めるわけですが」

 やっと会話に。

ヘンウェン「まず、最初に分かって欲しいことがあります」
フォンス「?」
ヘンウェン「これから話す中には『教えなければいけない事』、そして『絶対に教えられない事』の2つがあります」
ヴァロック「それは難しそうですなぁー(Intelligence 【知力】 8)。まあ、聞こう」
ヘンウェン「まず、申し訳無いのですが、あの空白だった部分。そしてその石版の意味するところについては教えられません。いつか、話せる時がやってくるかもしれませんが……それは、知ってはならない知識なのです」
フォンス「……なるほど」
ヴァロック「ふーん(Intelligence 【知力】 8)」
ヘンウェン「あなた方の事を思って、私は言うのです。世の中には知らない方が良い事、というのがあるのです……」
フォンス「確かになぁ、そんな気もする」

 ……と言いながら一同は、一斉にウエスト(のプレイヤー)の方を見る。
 (「なんだよ!」と叫び返すウエストのプレイヤー)

ヴァロック「でも、現実に、あの石版は無くなっちゃったわけだよね? 全く知らないってわけにも……」
ヘンウェン「それについては、話せるだけお話します。あの石版を奪っていった者は、とても邪悪なものです。それは13忍者という邪悪な集団です」
ヴァロック「(おっ)……ふーん。知らんなぁ」
アブロ「俺も知らない……な。そういう組織があるという噂ぐらいは聞いているが」
ウエスト「まったく知らない」
アブロ「ローグですら口を憚る、恐ろしい組織だと言う噂だけは伝わってきているな」
フォンス「Bardic Knowledge(バードの知識)失敗」
BM「(この時点では誰も知らないか……つーか、ガロウズとサイランがいないとなぁ……)」

 ここではじめておぼろげだった13忍者の姿がキャンペーンに登場します。
 ……が、現パーティの誰一人として直接的に13忍者を知るものはいなかったりします。
 それはもちろん、彼等が周到に正体を隠しているからでもあります。
 シーフギルド、メイジギルドですら「13忍者については不可侵」というのが通例なのです。

 まあ、ここで軽くネタバレしておくと、キャンペーンには何度か関連しているのです。
 が、そのたびに隠蔽工作をキッチリ行っているのでパーティは全く気付いていないのです。
 つーか、基本的に誰も調べてません(笑)
 まあ、すぐバレるようじゃ忍者じゃないし。
 誰も知らないというのはやりすぎだったと思いつつも。

 ……ていうか忍者ってなんだ(いまさら)

ヘンウェン「彼等が石版を持って向かった先は、おそらくグロガの図書館と呼ばれる場所です」
ヴァロック「図書館? 本がある、あの?」
ヘンウェン「一般的な図書館とは少し異なるものなのですが……ともかく、そこに行けば石版を解読することができるのです」
フォンス「読まれるとマズいのかい?」
ヘンウェン「……はい。あれは、この世に出してはならない知識なのです……」
フォンス「ああ……」

 再び一同はウエストのプレイヤーの方を見る(笑)
 なぜか、「うはははは」と不敵な笑いを浮かべるプレイヤー。

ヘンウェン「ですから、石版を是非とも取り戻して欲しいのです……」
ヴァロック「うーむ」
ヘンウェン「報酬はご用意できないのですが……」
ヴァロック「あー、ボクはいいよ」
フォンス「(は、速いですね)……うーん」
ヴァロック「で、その図書館ってどこにあるの?」
ウエスト(ハグ)「【いかめしで盗聴しながら】(よし! それを聞き出せ!(笑))」
ヘンウェン「……それは……教えることはできません」
ウエスト(ハグ)「(くそ!)」
ヘンウェン「しかし、とても危険な場所にあるとだけは言えます。あなたがそこに行く覚悟ができたのならば、お教えしましょう。すぐに答えを出せとは言いません。私は、あなたの答えをここで待っています……」
ヴァロック「そうだ、ひとつ聞いていいか?」
ヘンウェン「……はい?」
ヴァロック「俺たちがそこへ行くってことになったら……奴(ウエストらしきハグ)も一緒に行くんだぞ?」
ヘンウェン「……それは……」
ヴァロック「それでもいいのか?」
ヘンウェン「……」

 黙りこくってしまうヘンウェン。
 ヴァロックに、と、言うより自分自身に語りかけるようにしてポツポツと話し始めた。

ヘンウェン「……まだ……彼も……そう、まだ彼もとらわれきってはいない筈です」
ヴァロック「???」
ヘンウェン「そう、まだ彼も……きっと戻ってくることができる筈なのです……神よ……」
フォンス「???」
ヴァロック「そうか。まあ、でも、我々2人だけでは無理だ」
フォンス「……まあ、そうですね。取り戻すというクエストにしても、2人では厳しいと思います」
ヘンウェン「それは分かります」
ヴァロック「だから、ちょっと他のみんなと相談してくる」

 そうして、ヴァロックとフォンスはほこらの外の仲間と合流した。

BMの浅知恵袋>
 …… と、こうやって書いていると「なんだ、レインボーの奴等、アホのくせに真面目に話してやがるな」などと思われてしまいそうですが。そんなことはありません (笑) えー、途中にアホ話は随分入ってましたが、それを全部カットするとこのような形になるのです。ご心配なく(どんな心配だ)





相談しよう
 ヴァロックとフォンスが身振り手振りを交えながらヘンウェンの話を伝える。
 一行は輪になって腰掛け、口々に意見を述べ始めた。
 あと、こっからもう“ウエスト(ハグ)”はめんどくさいので“ウエスト”で(最初からしとけ)

ヴァロック「……と、まあこういう感じなんだけど。ウエストはどうする?」
ウエスト「もちろん、行くさ!!【満面の笑み】」
ケイト「こっ、こんなに嬉しそうなウエストはんは見たこと無いわぁ〜(笑)」
ウエスト「ところで、石版は“戻せ”なの?」
ヴァロック「そう、戻してくれと言っている」
ウエスト「“壊せ”じゃないんだなぁ……(不思議そうに首をひねる)」
ヴァロック「……それに、先に言っておくが、ボクはウエストが石版を読んでも構わないと思っている」
ウエスト「……」
ヴァロック「それは、君を信頼しているからだ」
ウエスト「……もちろんだよ。信用してくれたまえ」
ヴァロック「君には早く力を手に入れて貰って、妹の……いや、まあそれはいい」

ウエスト「そうか。まあ、

ヴァロックがそこまで言うのなら

しょうがあるまい。これはもう図書館とやらに行くしかあるまい」

アブロ「うそくせー(笑)」
ケイト「うそやわー(笑)」
BM「うーん、これはいっちょやりますか? 〈Bluff/はったり〉vs〈Sense Motive/真意看破〉対決?(笑)」


BMの浅知恵袋>
 まあ、普通は身内ではやらないかもしれませんね。イービルのパーティでも無い限り。別にプレイヤーが「やりたくない」って言ったら止めるつもりでしたが、提案した瞬間に2人ともダイス振り始めました。さすが日本一のアホサーク(以下略



ウエスト「よっしゃー、(ころころ)……よし!、18だ!」
ヴァロック「……(ころころ)あ、こっちも高い(笑) 21だ」
ウエスト「な、なにぃーーっ(笑)」
BM「ヴァロックはウエストが何かを隠していると思いました(笑)」
ケイト「ついに化けの皮が(笑)」
BM「どうしたことか。今まで一度も嘘をついたことがない、一度たりともヴァロックを騙した事が無いウエストが!(笑)」
アブロ「そういえば、そーゆう間柄だったっけねぇ(笑)」
ヴァロック「いや、ウエストは嘘を言う人間じゃない」
ケイト「アンタ、早く気付きやぁ!(笑)」
ヴァロック「なんだろう……きっと、妹のことだな?」
ケイト「間違っとるでー(笑)」
ウエスト「……うーん、これはやっぱり〈Bluff/はったり〉上げるしか無いかぁ」
ケイト「アンタも間違っとるでぇ!(笑)」

 ……と、思わずケイトがツッコミ役になったり。
 さてウエストの嘘をどのようにヴァロックが解釈したかと言うと……

ヴァロック「……そうか。でも、ウエストが嘘を付くのも分かるんだよな」
アブロ「え、ええぇ!?」
ヴァロック「だって、あのお姉さんも……“知られてはいけないこと”とかなんとか言ってたでしょ?」
フォンス「ええ、まあ」
ヴァロック「だから、きっと俺たちが知っちゃいけないことがあるんだよ、きっと(笑)」
ケイト「だ、ダメやわぁ、この人ー(笑)」

ヴァロック「そう、ウエストは

ボクのことを思って

そうやって嘘を付いているんだよ!」

アブロ「いい感じだなぁ(笑)」
ヴァロック「……と、心の中では納得したのでウエストに言おう」
ウエスト「なんだ?」
ヴァロック「何かあるようだが……お前の事だ。信じよう!」
ケイト「信じちゃあかんてー!!(笑)」
ウエスト「もちろんだとも! 信じてくれたまえ!!」
ケイト「あかんーー!!(笑)」
ノインガム「うわぁ(笑)」

 なんと和やかなパーティ。

ウエスト「……で、行くのは誰かね?」
フォンス「着いて行ったら面白いことがたくさん起きそうだなあ、と。それはバードとしては着いて行くさぁ」
アブロ「迷うところだよねぇ。なんか、事件が平行してたくさん起こっているんだけど……どれも解決してないという」
ノインガム「そういや、『オレノ森(Oreno Forest)の木人事件』はどうなったのか?」
ヴァロック「ケイトは?」
ケイト「うーーーん、この辺りのオークも狩り尽しちゃったし……まぁ、ええですよ。狩場を移動しても」
ウエスト「いや、狩場とかそういうレベルの移動じゃ無い気もするが」
フォンス「あぁー、そうだ、どうなるの? まさか別プレーン?」
ウエスト「……ねえ?(笑)」

 オレノ森はノインガムの故郷の森です。
 常に『俺の森が……』とか言ってたので命名されました(笑)

ヴァロック「あ、そうそう、後は騎士だよなぁ」
ウエスト「騎士ねぇ……(別にこんな村滅んでしまえとか思いつつ)」
アブロ「どうなんだろ。あれから出てこなくなったけど」
ヴァロック「森を出て見て、それで騎士が襲ってこなければ、いいかな?」
ウエスト「そうねぇ……いや、騎士のことについてはその図書館で調べるのがいいんじゃないか?」
ヴァロック「何?(笑) ……そうか、そこで調べれば分かるのか!?」
ウエスト「分かるだろう……多分な
ノインガム「その図書館にはトゥイッグ=ブライトの情報はあるんじゃろうか?」
ウエスト「…………(うーん)…………あるでしょう!……おそらく
ケイト「なにゃー、凄い“間”があったような気が(笑)」
ノインガム「ならば行こうかのうー」
ウエスト「あまつさえ、いかにしてトゥイッグ=ブライトが創られたかの情報もそこに……あるかもしれん
ノインガム「むーーー。じゃあ行くか!(笑)」

 ここで“グロガの図書館”について知っていることは無いか技能チェックが始まる。

フォンス「と、ダメだこりゃー。失敗しました。……でも、知ってるフリだけしとく(笑)

 ううむ、そうか、あの……

とか言いながら(笑)」

ウエスト「〈60の夏〉良い? てい……(ころころ)……ぎゃあああーーーっ!」
ケイト「また、1やねぇ(笑)」
ウエスト「今日は1が多いなー、もー」
BM「えーと、それだとウエストの脳裏にはこんなイメージが

──風が吹きすさぶ荒野
古びた石柱や石版がいくつもならんでいる


ウエスト「……うーーーん、なるほどぉぉ(笑)」
ケイト「そ、それは違う! それはあかん!」
フォンス「さーて、ヘンウェンさんに会いに行きましょうか」
ケイト「あかんてそれは!(笑)」

 再びほこらの中に入る。
 神妙な顔つきで一同を待ち受けていたヘンウェン。
 心配そうに、急に上機嫌になったウエストの顔を覗き込んでいる。

ヴァロック「さて、どうも行く事になったみたいなので。場所を教えてください」
ヘンウェン「では、呪文をかけさせてもらっていいですか?」
ウエスト「出たよ(笑)」
ヘンウェン「いや、あの、あなた方を信用してないわけではないんですが……」

ケイト「してないやん!(笑)」
アブロ「露骨にしてないよ!(笑)」


 してないね(笑)


ウエスト「じゃあ、ちょっと〈Sense Motive/真意看破〉してみる(笑)……どう?」
BM「この人は嘘を付くのがとても苦手な人ですね(笑) かなり信用してないのがアリアリと分かりました」
ウエスト「ほらぁ」
ヘンウェン「……ま、それはそれとして呪文かけます」
ヴァロック「なんか強くなった?(笑)」
アブロ「キャラ変わったね(笑)」
BM「(アンタらのせいや)」
ヘンウェン「デテクトロー……って、無反応!!??

 なんと、ロ−フルがゼロのパーティ!
 こりゃあ信用できないわなぁ。

ヘンウェン「……(余りの事に絶句)」
ヴァロック「……って言われてもなぁ。あの、サイランのような人とか、あと、今はいないけどゴートスな人とかはローフルなんだけど」
ケイト「あと、HFOの人とか」
ヴァロック「いや、アイツはいい。アイツの事は忘れていい……って、ああー、思い出しちゃったよ!(笑)」

 妹のレアをガロウズに取られると思い込んでいるヴァロック
 いつからか彼を敵視するよーになっていたのだった。
 ああ三角関係(どうでもいい)

ウエスト「まあ、そんなわけで信用しろ(笑)」
ヘンウェン「い、いやぁ……うーー……ディサーン・ライズじゃ意味無いしー……」
ウエスト「なぜか信用されてないなぁ(笑)」
ケイト「なぜか、って(笑)」
ヘンウェン「……分かりました」
ウエスト「ん?」
ヘンウェン「その場所までは私が案内します」
ウエスト「え、ええーーーっ!!!(笑)」
ヴァロック「ああ、それなら良いんじゃない?」
ウエスト「ええーー!?(くそ、場所だけ教えていなくなれよ、コンチクショウ!)」
ヘンウェン「……と言うわけでご同行させていただきますのでよろしくお願いします」
ノインガム「いやいや、こちらこそ」
ウエスト「え、ええーーーっ!!!(ジャマだ!)」
ヴァロック「どうした? 何か問題あるのか?(笑)」
ウエスト「……いや……ほら、足手まといじゃんよぉー」
ヴァロック「そんなことないだろ。呪文も使えるみたいだし」
ウエスト「でもさぁ(ぶつぶつ)」
アブロ「まあ、若い女性が加わるのは、俺は歓迎(笑) むしろ歓迎」
ケイト「えろっ!」

 話がまとまった一行はブレジングデルに戻ることに。
 帰り道、恐れていた騎士の襲撃は無かった。
 こりゃあ事件は解決したなぁ、……と、軽く決める一行なのだった。



§13−2 ブレイジングデルにて

新たなる脅威?
 さて、ブレイジグデルに戻ってきた一行は町の様子を見てびっくりする。
 壊された塀、焼かれた跡のある家屋……
 一行がいない間にまたもや襲撃があったようだった。

 ひとまず酒場に移動することに。
 (そして、プレイヤーたちも酒場に移動するw)

 度重なる襲撃で多少ボロくなった“グリフォンの巣”亭。
 一応、営業はしているようだ。
 だが、注文を聞きに来た親父の表情がこころなしか暗い。

 一息着いて、ごはんを待ちながら(?)談笑。
 早速町に残っていたヴァロックの妹、レアに話を聞いてみる。

ケイト「ごはんまだーー!!??(ごはんの到着が遅いので不機嫌)」
ヴァロック「うるさいよ!!」
ウエスト「いやごはんが!!(同上)」
レア「……と、いうわけで紫色のオークの群れがやってきて略奪していったんです」
アブロ「紫色?」
ノインガム「ありえねー(笑)」
ヴァロック「……で、お前は大丈夫だったのか? 怪我は無いか?」
レア「え、ええ……でも、町の人が、また……」
ケイト「くそっ、私が残っていれば……(ギリギリと歯を食いしばる)」
フォンス「まあまあ、落ち着いて」
ケイト「残っていれば……楽しい事がたくさんできたのに……
フォンス「……」

 このセッションの辺りから“ケイトさんは怖い!”というイメージが完全に定着したような。
 うーん。

ウエスト「紫色って、どーゆうこと? 何か特殊なのか?」
レア「肌が紫色をしていて……魔法をはじいたり、サモンしたモンスターを触れただけで消したりするんです」
ウエスト「それは厄介じゃのー(笑)」
レア「あ、それに、同じく紫色の大きなネズミや熊を連れていました」
ウエスト「あ、なんか前に見た気がするな」
ヴァロック「ああーーっっと、……ボンベアーマン?(笑)」
レア「???」
ヴァロック「いや、こっちの話」

 以前に(原稿になっていないセッション)出現した紫色の熊。
 腹の袋から炸裂する“なにか”を投げてくる。
 正式名称が判明しなかったので、とりあえずヴァロックがテキトーに命名した(笑)

ケイト「……って、あれーーっ? オークベインが有ったんやないの?」
レア「実は、ガロウズさんが病気で寝込んでいまして……」
アブロ「……うーん、やはり、それは、レアとガロウズを引き離したほうがいいんじゃないの?(笑)」
ヴァロック「おい! お前! どーゆー意味だよ!!」
アブロ「きっと……吸い取られてるんだよ
ウエスト「まあレアは……やりすぎだな
ヴァロック「おいっ! なんか言ったか!!?(笑)」
アブロ「いや、なんにも」
ウエスト「いやいや」
ケイト「ごはんはーーーっ!!(テーブルを叩き出す)」

 またもやヴァロックに揺さぶりをかける悪党コンビ。
 おかげでヴァロックのガロウズに対する恨みっぷりはそれはもう凄い事に(笑)

BM「……で、まあ、ガロウズは頑張ったんだけど、例の病気で寝込んでいてね。町の人もたいそう失望したのだよ」
ヴァロック「ああーーっ、そうかもねぇ(ニコニコ)」
アブロ「う、うわー、急に元気になったな(笑)」
BM「『けっ、オークベインを使える勇者とか言ってたけど、やっぱただの戦士だったな!』とかね」
ヴァロック「ああーー、確かにねーー!!(笑) ……よし、追い討ちをかけよう(笑)」

 さっそく寝込んでいるガロウズのところへ。

ヴァロック「よう!」
ガロウズ「……お、おお、ヴァロックか……げほげほ」
ヴァロック「……お前……役に立たなかったんだってなぁ!?(笑)」
アブロ「うーわー(笑)」
ケイト「最悪やー(笑)」
ガロウズ「(泣きながら)……う、うう……すまん。戦いたいのだが、身体が言う事を聞かんのだ……」

ヴァロック「大丈夫だ……大丈夫だ、みんな、お前のせいだなんて……

 思ってないさぁ!!(笑)」

アブロ「うわー、凄い目つきしてるよー(笑)」
ケイト「あのー、グッドですよね?(笑)」
ヴァロック「グッドだよ……だって、“思ってない”って言ってるんだからぁ(笑) イヒヒヒヒヒ」
ウエスト「ほ、ほぉーーー?(笑)」
アブロ「ふーーーーん(笑)」
ケイト「へぇーーー(笑)」
BM「そうなんだ(笑)」
ヴァロック「……まあ、……しょうがないよね、病気なら、うん! 誰も君のせいだなんて!(笑)」
ガロウズ「悪かった、俺が悪かった!」

 しばらくガロウズをいじめるヴァロック。
 ヘコみまくるガロウズ。
 どんなグッドだ(笑)

アブロ「あ、そういえばジッターはいなかったの?」
BM「いましたよ」
アブロ「ジッターならオークベイン使えたんじゃない?」
BM「残念ながら、ジッターには使えなかったんですねぇ」
アブロ「へぇー、そうなんだ」
ウエスト「うーん、俺と、ヴァロックしか知らないんだろうなぁ(笑)」
ヴァロック「あ、アレか。まぁ、俺は良く分かってないんだけどね!(笑)」
アブロ「アレってなんだよー、何があったんだよー(笑)」
BM「まあ、それはいずれ外伝で公開……」

 ……されるかどうかは定かではない(ぉ


レアの告白
 さて、そうして話も弾んできたところで、突如としてレアが伏目がちにしてヴァロックに問いかける。

レア「あ、あの、お兄ちゃん……(もじもじしながら)」
ヴァロック「ううーん、なんだぁ〜〜い?(満面の笑みで)」
アブロ「うわ、人が変わった(笑)」
ケイト「やっぱダメな人や……(笑)」
レア「実は……」
ヴァロック「実は?」
レア「借金しちゃったの」

一同「うわはははははは!!!(爆笑)」

ヴァロック「な、なにぃ……」

 だが、そんなことで動じるようなヴァロックでは無かった。

レア「実は……あの、サイランさんの死体が見つかったの」
ヴァロック「ほー! それはそれは」
レア「それを復活させるのに数千gpの借金が……」
ヴァロック「よしよし、じゃあ俺が肩代わりしてやろう(即答)」
レア「ありがとう!」
ウエスト「早っ!……っていうか、それボッタくられてるぞ!(笑)」
アブロ「うわぁー、兄馬鹿やー(笑)」
ノインガム「バカやー(笑)」
ケイト「そして私のごーーーはーーーーんーーーー(殺気の走った目で辺りをウロつき出す)」

 結局、ヴァロックだけでなくパーティ全体の資金から返済額を捻出することに。
 利子がついたとかでとんでもない額を請求され、憤慨するパーティ。
 だが。

金貸し「分かってるなぁ? 期日までに払わなかったら、そこの娘(レア)は売り飛ばすぜぇ〜?」
ウエスト「いや、これはいくらなんでも高すぎるだろ!」
金貸し「ほぉ。……こっちには“先生”がいるんだぜぇ?」
先生「ゲッゲッゲ、取立てはミーに任せるニョロよ」

 ……という“先生”のセリフを聞いて身の危険を感じ、速攻で払うことにする(笑)。
 (ウエスト「あの語尾はヤバい! あの語尾はヤバい!」)
 泣きながら。
 こうしてふたたび貧乏になったパーティ。
 ああなんてかわいそうなんだ(棒読み)

ヴァロック「ところでさぁー。その、サイランはどこに行ったのよ?」
レア「『やらなきゃいけないことがある』とか言って出て行きました」
ヴァロック「まあ、それは仕方ないか」
ノインガム「やらなきゃいけないことぉ?」
ウエスト「それって、アレか、攻撃を外して──」
ヴァロック「エンタングルを避けようとして1出して失敗して──」
アブロ「それで火にまかれたりして──」
BM「あ、〈Tumble/軽業〉で1出したのも忘れてますよ(笑)」

元サイランのプレイヤー「いやいや、それは別人ですよ?(笑)」


 ……と、いう濃密な会議の結果、結局、パーティはグロガの図書館に向かうことになった。
 力(知識)が欲しいウエスト、レアの病気の秘密を知りたいヴァロック、面白いことが大好きなアブロ。
 思惑は様々。


【世界の裏側】

「是非とも……迎撃任務は私めに」

 声がした。
 面白そうに唇の端を歪めて目線を向ける少女。

「奴等には私の父をやられています。私に復讐のチャンスをお与えください」

 さほど悔しそうでも無く、淡々とそう告げる甲冑の男。

「……ふむ、よかろう。アレを連れて行くがいい」

 目を細めて承認する少女。



 こうして一行はヘンウェンに導かれるままに“試練”へと挑戦した(この辺はリポートとしてはカット)。
 恐るべき人智を超えた魔物との戦いをも乗り越え、ついに幾多の苦難を乗り越え“グロガ”と呼ばれる異世界へと到着したのだった。
 そこで彼らを待ち受けていたのは想像を絶する恐怖、悪意、脅威、そして謎。
 次回13忍者、『夜牙塔編』に乞うご期待!! 

──以下次号







【BMより】
 本当に、大変お待たせしてしまって申し訳ないです。
 やっとこさ13話を公開できます(予定では7月公開だったのですが……)。
 HFO原稿が入り、AMCが入り、トーチ・ポートが入り、♪ぽへーが入り、といろいろありましたもんで(超言い訳)
 13忍者の13話ということで、一部では最終回説も出てましたが。
 全然終わらない感じでございます(笑)。

 いやでもこの話は。
 セッション中に戦闘が無かったもので、実はかなり不安です(笑)
 なので、いつも以上に会話や描写をはしょらないで書いたつもりです(まあ、これでもカットしてますけど)。

 まあ、今回はTRPG編ってことでご勘弁!(爆笑) 



 
 次回からは“難関”と評判の『夜牙塔』にこのホンワカダメダメパッパラパーティが挑戦いたします。
 ダメそうー(ぉ
 なんか全滅しちゃいそうで怖いんですけど(笑)
 まあ頑張ってくれると思うのでよろしくお願いします。
 お楽しみに。