TOP13忍者プレイリポート>第18話 氷の暗殺者

CDS:PE&レインボー合同
D&Dサード プレイリポート企画
13NinjaTitle

第18話 氷の暗殺者


2006/07/08
by B.M(びいえむ)

【スタッフ】
マスター:“エンターテイメント業界一痺れる優しいDM”ことB.M (びいえむ)
プレイヤー:だいすけ、ヤモン、ジェック、ダンナ

ライター:B.M(びいえむ)
本文イラスト:だいすけ



**市販シナリオ「夜牙塔の心臓」の**
**ネタバレが盛大にありますので**
**あなたのDMに相談してから**
**お読みください**






【目次】
§18−0 キャラクター紹介
§18−1 働くアブロ
§18−2 ウルサ・ドラサ
§18−3 ツンのちデレ
§18−4 氷の暗殺者イリジア


【本文】

§18 −0 キャラクター紹介

※画 像をクリックすると説明(古いものも有りますが)が見られます。
アブロ
アブロ
〜偉大なる小悪党〜
人間
ローグ7/シャドウダンサー4


51hp;AC19

【筋】14
【敏】16
【耐】12
【知】13
【判】10
【魅】9


 ローグならではのスキルでパーティを牽引する案内役……とはいえ、広いダンジョンは苦手のようだ(笑) 扉が少ないと「俺の 存在意義が無い」と怒り、扉 が多いと「メェェェェリケェェーーーン!!」と怒る。……つまりワガママ?

 シャドウダンサーとして修行を積み、シャドウのジェダを相棒にしている。どうやらジェダは女性らしい。……シャドウに性別あるのか?)
 

 最近はエロさに磨きがかかり、読 者サービス供給キャラになってきている。ちなみに、それはあくまでもアブロのキャラクターということで、プレイヤーとは関係無いことをここ に断言しておく。氏の名誉の為にも! マジ関係ないんで! そこんとこヨロシク! ここんとこご無沙汰!

 必殺技:〈Spot/視認〉
 それはもうとにかく〈Spot/視認〉が大得意。彼のライフワークと言える。“アブロ流〈視認〉 術”の創始者。3.5版になって《クイックリコニッター/早視認》を修得し、ますますエロさに磨きがかかった。

 口癖は『〈Spot/視認〉!!』『何言っちゃってんの?』『………お前それは………アレだよ

中の人:だいすけ
 アブロのエロさに磨きがかかってきていますが、中の人はエロくないと、ここにもう一度繰り返しておきます。アブロがエロいだけだと! ……つまりプレイ ヤーの深層心理が漏洩しているだけだと!byフロイト(嘘)
 『ラブコメは苦手』と言いつつ、ラブコメシーンでは変に嬉しそうなのが謎(笑)

 突如として、
『なんでこんなエロキャラになったんだろう』
 ……と、首を捻って見せるお茶目さん。
ジェダ
ジェダ
〜掟破りのボクキャラ〜
シャドウ
女性?
 アブロの“相棒”であるシャドウ。一人称は『ボ ク』。
 弱気なところが有り、偵察や斥候を嫌がる(笑)
 虚弱体質なのでいたしかたなし?

 口癖は『……ボクには無理だよ、死んじゃうよ!』
中の人:NPC
 中の人などいない!!
ヴァロック
シスコン
〜シスコン僧侶〜
人間
“デルソフィ”を信仰する
クレリック8/ソーマタージスト4


71hp;AC21

【筋】10
【敏】16
【耐】14
【知】9
【判】19
【魅】15

 3.5 版の変更を受け、レアを守るためにソーマタージストになった“だだ漏れ僧侶”。全般的に高い能力値を持つため後 衛の防御戦闘も行える優秀な駒である。 〈Spot/視認〉や〈Listen/聞き耳〉が苦手で大事なことに気付かなかったりするのが困りもの。
 ……問題は常にかぶっているグレートヘルムか……

 〈Speak Language/言語〉が得意(???)。レベルが上がるたびに貴重なスキルポイントを〈Speak Language/言語〉に注ぎ込んでいる言語マニア。誰か止めてくれ。無理だけど。ついに専用キャラクターシートまで作成された(笑)

 口癖は『レアー』『○○○……って書いてあるよ!』

中の人:ヤモン
 ヴァロックがアレなキャラなので、中の人もアレだと思われがちだが、中の人はもっとヒドい。
 セッションの度に大量にミカンとマシュマロを買ってくるのは何故? 嫌がらせ? つーか、俺のテーブルの上に開封済みのマシュマロ、廊下には腐ったミカ ンが有るわけですがNOW。
レア
レア
〜紙のhpを持つ少女〜
人間
バード
 怪しげな“ガルシアスの実” のおかげで一命を取り留めたが、そ れでも貧弱なことには変わりは無いのだった。兄を心配してパーティに着いてきた(……と言いつつ実はガロウズに付いて来た説アリ)

 口癖は『バカじゃないもんっ』
中の人:NPC
 中の人などいない!!
ノインガム
ノインガム
〜自然の化身〜
人間
ドルイド10


69hp;AC11

【筋】7
【敏】8
【耐】13
【知】15
【判】17
【魅】13
 『サモネチャライ!』で戦場 を掻き回すのが得意。お供のロクナント(ヴァイパー)の“攻撃表示”によるサポートもこなす。ヒマがあればグッドベリーでパーティの飢えを満たしたり。微妙に便利なフェザ−ズをぶちかましたり(注:3.5版でも使えると裁定)。

 どんなに変えた方が有利であることを指摘されようが、頑なにヴァイパー(ロクナント)と一緒に旅をするその姿は、まさにドルイドの鑑。夜牙塔の自然の少 なさに凹み 気味だが、ネチャライパワーで頑張る。

 ラインガルトと言う自然な兄が居るらしい。

 決めセリフは『俺のターン!』『ネチャラーイ!』『しぜん! しぜん! しぜぇぇーーーん!!』『チェェンジ、イーーグル、ネッチャ・ラァァーーー イ!!!』
中の人:ダンナ
 魂のドルイダー。RAINBΦWのセッションに参加した時期は遅かったものの、ゲーム的な有利不利よりもキャラクター性と世界観(つまり、本人の美学) を優先する姿は、まさに RAINBΦW的プレイスタイル。来るべくして来た稀有な人材。
ガロウズ
ガロウズ
〜HFO〜
人間
ファイター11


58hp;AC21

【筋】20
【敏】14
【耐】11
【知】13
【判】10
【魅】8

◆キャラクター紹介

 正統派HFO。涙無くしては 語れない《Whirlwind Attack/大旋風》を習得しているあたり、筋金入りのHFOだ。しかも、スパイクド・チェインなんてチキンな武器は使わないぜ! だめだこりゃ!

 3.5版で《Whirlwind Attack/大旋風》とか《Power Attack/強打》が強くなったが、ロングソードなのであまり関係無し! 狐も無し!

 『え? 俺の《Whirlwind Attack/大旋風》が見たいの?』『《Weapon Specialization/武器開眼》もあるよ?』

中の人:ジェック
 RAINBΦWで『ジェーー!!』と言えばジェックのことを差す。しかもMoE担。
 ガロウズは全然萌えキャラじゃないので、おそらく殺したがっていると推測(笑)

 パーティ内にマトモな人間がいないと、ボケとの対比ができないので、今回は堅めのポジションで。





§18−1 働くアブロ

 メリケンダンジョンを突き進む一行。
 迫り来る大量の扉と部屋が、冒険者の気力を奪って行く……。
 嗚呼、大量消費文明……。

ガロウズ「この部屋も空っぽか……」
アブロ「調べる?」
ヴァロック「もう、無視して先に行こうぜー」
ガロウズ「前回(アブロが休みの時)は進むの早かったよなぁー(笑)」
アブロ「ろ、ローグの立場が……」
ヴァロック「もう(必要なものは)無いよ。鍵は揃ってるしー」

 〈捜索〉せずに進む戦法に切り替えた一行。
 とある通路の曲がり角で……。

アブロ「じゃあ角から、鏡で通路の先を覗き込むーー」
BM「暗視と《早視認》が あるから便利ですね」
アブロ「普段鍛えた、この鏡さばきを見せてやるぜー」
ヴァロック「初めて見た(笑)」
BM「?」
アブロ「階段とかで 役に立つぜーー(?)」
BM「エローイ」
ヴァロック「やばい、コイツ(笑)」

 そんなことは、もう皆知っている。
 これでも“あくまでもアブロだから”と言い張る中の人が清々しい。
 ……アブロのテーマ曲は“片翼の天使”だな(笑)

Noli manere in memoria.
Seavam iram et dolorem
Abro! Abro!
(適当)

 ちなみに《早視認》とは《Quick Reconnoiter》のこと。
 断固として《早視認》。

アブロ「19」
BM「ガラクタや壊れた石棺、部屋中に焦げた跡が有り……その上から霜がおり、凍りついています」
アブロ「焦げてるのか、凍ってるのか」
BM「焦げてから凍った」
ヴァロック「ややこしい(笑)」
ガロウズ「石棺は閉 まってるの?」
BM「どの石棺?」
ヴァロック「前に宝が入ってた石棺」
BM「閉まってます」
ヴァロック「じゃあー、もうほっとこう」
ガロウズ「石棺には近寄らずに通り抜けよう」

 以前、この部屋で宝を物色していた一行は、イセリアル体のモンスターに襲撃されてヒドい目に遭ったのだ。

アブロ「じゃあ、反対側の扉まで行って見るけど……襲われたりしない?」
BM「今の所は……大丈夫ですよお……」
アブロ「意味ありげだなぁ」

 もちろん『石棺をいじったらモンスターが襲撃』の予定でした(笑)
 ……チッ、アブロだったら触ってくれると思ったのに!(笑)

アブロ「ええと、罠を調べて……〈聞き耳〉して……」
ガロウズ「扉、もう開けるよ?」
ヴァロック「開けちゃえ」
アブロ「……いや、ローグとしては調べないわけには……」
ガロウズ「じゃあ、開けた(笑)」
アブロ「ショボンヌ……」
ノインガム「これで核心に近付いているんだろうか?」
ヴァロック「さっきの場所からは近付いたか、遠ざかったかどっちかだろ(笑)」
ガロウズ「のんびりしてられないしねぇ」
ヴァロック「時間が過ぎれば過ぎるほど、破滅へ近付くのは間違いない」
ノインガム「そうだっけ?」
ヴァロック「あと二日しかないんじゃない? 自然(ラインガルト兄さん)によると」

 実はそうなのです。
 13忍者とは思えない、普通の展開だ。

BM「今日も随分と時間が過ぎましたよ……さて、随分と開きにくい扉です。凍り付いていて、ビクともしません」
ヴァロック「前はお湯をかけたんだよなあ」
アブロ「調べたいなら言ってくれ!」
ガロウズ「いや、凍ってるから大丈夫だろ」
アブロ「……ショボンヌ
BM「無理矢理開けるには、筋力判定です」
ガロウズ「Take20で25だけど?」
BM「じゃあ、ガキガキやっているうちにパッと開きました。氷が剥がれてボロボロと落ちます」

 中は凍った部屋で、凍った毛皮、凍った汚物などが散乱していた。

ガロウズ「これで(以前に描いたものと)マップが繋がったな」
ヴァロック「ん? ……ここって、あ のモンスターが居たところじゃない?」
ガロウズ「……アイツか!?」

 以前、ここでイセリアルなモンスターにボコられました(笑)

アブロ「凍ってる……部屋の凍り具合に、何か偏りは無い?」
BM「有りますね。部屋の北西に行くほど氷が厚くなります」
ヴァロック「じゃあ、北西行こうか」
ガロウズ「どっちにしろ目的は中心部だからな」
BM「北西の通路は大きな両開きの扉で終わってますね」
ヴァロック「見覚えある?」
BM「さっきの、オークが鍵を守っていた部屋の扉に似ています」
アブロ「完成した【鍵】がハマるような穴が有る?」
BM「ありませーん。この扉の鍵穴はもっと小さいです」
アブロ「違うのか……」
ヴァロック「扉って凍ってるの?」
BM「がっつりと。氷の中に扉が埋っているように見えます」
アブロ「なにかファイアーボールするようなのとか無いの?」
ノインガム「フレイミング・スフィアー……はもう無い。コール・ライトニング・ストームが一発だけー」
ガロウズ「俺には聞くな(笑)」
アブロ「……あ、アルケミスト・ファイアー(錬金術師の火)ってどれぐらい燃えるの?」
BM「氷を溶かすには十分でしょうね」
ヴァロック「おおー」

 氷にアルケミスト・ファイアーをぶちまけ、溶け始めたところでガロウズが突き崩す。

ヴァロック「たくさんアイテム使ってるね(笑)」
ガロウズ「なんか冒険者みたい(笑)」
アブロ「もう無いよ! さすがに種切れだよ!(笑)」
BM「はい、それでは鍵穴が露出しましたよ」
ガロウズ「開けてー」
アブロ「よーーし」
BM「……さて、溶けていた氷ですが、見る見るうちに凍っていきますね。この辺りは今までで一番寒いかもしれません」
アブロ「うわ、急いで開けないと!……(ころころ)……」

「1」

ノインガム「い、1は良いよ!!」
BM「そりゃそうだ(笑)」
アブロ「……(ころころ)……20、ファンブルはしない……って、こっちが先に出ろよ!!(怒)」
BM「誰に何を怒ってるんだ(笑) はい、鍵穴に溜まった水滴が、着々と凍り始めてますよ」
アブロ「拭く! 拭く! もう一回!」
BM「今ので状況ペナルティーが−2です。どうぞ」
アブロ「……(ころころ)……30?」
BM「ガキン、と開きました」

アブロ「ガロウズ! やっちませ!」

BM「やっちませ?(笑)」

 覚悟完了ッッ!

 ──ヤッチマ瀬。アブロの故郷の海岸で、ヤッチマ海苔が獲れる(嘘?)。

 慌てているらしい。
 扉を開けた一行は、奥の部屋へ。
 なんかD&Dみたいだなぁ。



§18−2 ウルサ・ドラサ

ガロウズ「開けるよー」
BM「はい、中はこんな感じの部屋です……」
アブロ「グルっと回って(北部の地図と)繋がった?」
ヴァロック「分からん……(地図が)ズレているかもしれない……」
BM「部屋の中はやっぱり凍り付いています。床のタイルは滑らかな石で、表面には悪趣味な“苦悶する人間やエルフの顔”が彫られています」
ガロウズ「なんか嫌だなあ」
ヴァロック「踏みたくない」
BM「オークやドワーフの顔もあります。どれも、まるで本物のような精巧な出来で」
ガロウズ「嫌だーー」
BM「床の中央には、見たことも無い文字が刻まれています」
ヴァロック「俺にも?」
BM「……いや、君には読める。これは【守り手語】だ(笑)」
ヴァロック「よし、じゃあ声に出して読む! 読めるぞーー!!(笑)」
一同「やめろー!(笑)」

 ヴァロックが読み上げた文章は以下の通り。

 全てにして一つ
 一つにして全て
 原初より存在し
 終末を眺めしもの
 ウルサ・ドラサはそこにいる
 ウルサ・ドラサはここにいる

ヴァロック「……もちろん全員に読んで聞かせた!」
一同「……(余計なことを)」
アブロ「“ウルサ・ドラサ”って……過去に何回 も出てきたよね? なんだったっけ?」
ヴァロック「ウルサが何で、ドラサが何だっけ???」
ガロウズ「(メモを読みながら)……泉のところに有った文字……」
ヴァロック「ああ、最初は竜語で書いてあったんだよな……ちなみに竜語でどういう意味?」
BM「竜語の意味はありません。固有名詞です」
ガロウズ「カロース平原を作った存在……赤馬?」
アブロ「赤馬! 赤馬かあ」
ヴァロック「一日で平原を作った、荒野に変えたって言う…………馬?(笑)」
ガロウズ「馬だっけ?(笑)」
BM「はい、これらの事実と文字から何らかのインスピレイションを得たい人は〈知識:守り手〉でロールしてください」
アブロ「……(ころころ)……ウァッ!!」
ヴァロック「……(ころころ)……アッ!」

 なんと、二人揃って「20」(笑)
 どうしても狂い死にしたいらしいです(笑)

ヴァロック「やばいよ……回って(クリティカルで再ロール)42とか言ってるよ(笑)」
アブロ「……30」
ノインガム「失敗。ボク、気付きたくないんで(笑)」
BM「はい、20が出た人は“その他のボーナス”を1ずつ増やしておいて下さい」
アブロ&ヴァロック「あーー」
ガロウズ「分かっちゃったなぁ(笑)」
アブロ「……まあ、ここは知っておくべきじゃないの? いつも知らな過ぎるからさあ(笑)」
ガロウズ「二人も回す必要は無かったけどね(笑)」
ヴァロック「本当にな!(笑) 俺、振らなきゃ良かったよ(笑)」
アブロ「アブロは目がうつろになってきたよ(笑)」
BM「……さて、では二人の脳裏に浮かんだイメージを伝えます(ルールブックを読みながら)」
ヴァロック「……おい! 違う違う(笑) 何読んでるんだよ!!」
BM「え? ……れっきとした三版のルールブックだけど?」

SAN版 
(SAN版)

ヴァロック「違うからそれ!(笑)」
BM「SAN版だ ろ? ……まあ、サンハンって言うかサンディ=ピーターソンだけど」
ヴァロック「要らないよ!!(笑)」
BM「……で、アブロが30、ヴァロックが40オーバーね。じゃあ、まずアブロから」

 ──貴方は暗い海の中にいます。
 そこは真っ暗で、日の光が届かないぐらいなのですが、貴方には周囲が見えていま す。
 貴方の周りには貴方と同じように、海の底へと潜って行く“仲間”がたくさんいる のです。

アブロ「…………やべぇ(笑)」

 ──水は冷たい筈なのですが、不思議と快適です。
 潜るに連れ、貴方の心を至福が満たします。
 潜れば、潜る程……

アブロ「帰らなきゃーーー(笑)」
BM「と、言うようなイメージですね」
アブロ「……塔の上の方に居たヤツと関係が……」
BM「有るかもしれません。アブロはそんな気がしてますね。さて、ヴァロックは40だっけ?」
ヴァロック「いや、30だった(笑)」
BM「嘘つくな(笑) ……君の場合、全く違うイメージだね。海は出てこない」

 ──貴方は今、星空の中に居るようです。
 周りを無数の光点が旋回しています。
 それは大きくなったり小さくなったり、点滅を繰り返したりと不規則な動きをして います。
 そして、気が付くと貴方は物凄い速度で飛行しているのでした。
 行く手には、青くて大きな光球が見えます。
 その光をめがけ、貴方は飛んでいきます。
 いや、どうやら落ちているようです。
 落ちて落ちて。
 落ちながら、貴方はそこが“門”であると確信しました。
 門を越えれば……。

ヴァロック「なんだよ(笑) どうなるんだよ(笑)」
BM「さあねぇ。まあ、と言うような戯言を二人が喚き始めたと(笑)」
ノインガム「全く信じられんな! 非・ 自然的だよ!(笑)」
アブロ「失敬な! 超・自然的と 言ってもらおう!(笑)」
ノインガム「……それは自然ですか?」

アブロ「……脳が焼き切れるぐらい自然ですよ!」

ノインガム「うむぅ(笑)」
アブロ「とは言え、こりゃあ直接の役には立たなそうだよなぁ」
ガロウズ「……よし、ヤバい感じがするからいったん部屋から出よう」
アブロ「そうだね」
ガロウズ「どこまで逃げる?」

 などと相談していると、北西の扉が勝手に開いた。

BM「奥の扉が青く輝いたかと思うと、徐々に開き始めました」
ヴァロック「……開いちゃったよ?」
アブロ「???」
BM「いかにも不自然ですが、ヴァロックとアブロは何故か“これで良いんだ”という気がしてきました」
ノインガム「えー」
ヴァロック「……よし、行こう。良いんだよこれで。開いたんだから」
アブロ「大丈夫、大丈夫」
ノインガム「何か良く分からないけど……良いんだ?」
ヴァロック「うん(即答) さぁ、行こうか!」
ノインガム「まあ、そう言うなら行くけど……」

 ……そして、全然D&Dじゃない感じで進む一行。


§18−3 ツンのちデレ

アブロ「開けるよー」
ガロウズ「……待って、ここから部屋の中の様子は見える?」
BM「見えるよ。妙な形をした部屋だね……壁は曲線を描いています」
ノインガム「……奥に、丸い部屋がありそうだな」
アブロ「グルグル回るのかもよ」

 ──後に判明することですが、二人とも良いところ突いてますね。

地図

BM「その曲線部分にはアーチが有りますが、壁で塞がれています、と」
アブロ「やっぱり回すような感じなのかなぁ」
BM「アーチの傍には箱が付いています」
アブロ「箱?」
BM「大きめの箱で、正面に穴が開いてます」
ヴァロック「……鍵穴なんじゃねえ?(笑)」
アブロ「わっかりやすいなぁ(笑)」
BM「ま、この部屋から覗いて分かる範囲はその辺までですかね……と、扉の光が消え、また閉まろうとしています」
ヴァロック「よし、急いで入ろう!」
ガロウズ「……大丈夫なの?」
アブロ「……呼んでいる……」
ヴァロック「……問題ない(澄んだ瞳で)」

 湧き出る根拠の無い自信ズ。
 こんなローグとクレリックは嫌だ(笑)

BM「じゃあ、全員謎のタイルを 踏みしめて奥の部屋へと急ぐ、でよろしいか?」
アブロ「いや、タイルは踏まないけ ど奥へ行く」
BM「飛ばない限り無理かと(笑)」
ヴァロック「大丈夫だ、そのまま行こう」
ノインガム「……ああ……俺もタイルの一部になるのか……」
ヴァロック「ああ、それはやだなぁ〜(笑)」
アブロ「何言っちゃってんの?(笑)」

 アブロの口癖の一つ。

アブロ「何をそんな……道理が通じ ないようなこと言っちゃってんの?」
BM「アンタらもさっき散々喚いてただろ(笑)」
ヴァロック「よし……タイルは踏むけど…………あんまり踏まない
ガロウズ「あんまりって(笑)」
BM「いや、できないけどね(笑)」
ガロウズ「じゃあ、人間の顔は踏まないようにしよう」
アブロ「エルフを踏もう」
BM「なぜだ(笑)」
ノインガム「サンダーに恨みでもあるのか(笑)」
アブロ「いやいや(笑)」
BM「はい、移動したのね……(ころころ)……(無言でダイスを振る)」
ヴァロック「ダイス振るな」
BM「いや、そーゆう仕事だから!(笑)」

 なんやかんや言いつつ、扉が閉まる前に急いで奥の部屋へと移動する一行。
 フィギュアを動かす。
 ここで(この記事のために)写真撮影。

奥の部屋

ヴァロック「……まあ、全然こんな隊列じゃないけど(笑)」

BM「写真撮ってから言うなよ!!(笑)」
アブロ「慌ててたからね」
BM「……焦って移動したんなら、こんなもんじゃない?」
ヴァロック「そうかもね」
ノインガム「躍り込んだ」
BM「慌ててた、ってことで。部屋に全員は入ると同時に、後ろの扉が閉まりました。こっちの部屋の中は、前の部屋より更に寒いです(プレイヤーから呻き声 が上がる)……はい、ここで全員【判断力】20やって下さい」

【モカ報告】
 今にして思えば、アブロは《早視認》が有るんだから、〈Spot/ 視認〉でも良かった気が。
 ま、まあ、それもできないぐらい慌ててたってことじゃないか!?  実は レアの尻見てたとか!?




 ……ウソですごめんなさい。
 1モカゲットだぜ!(泣)


アブロ「4?」
BM「何言ってんですか(笑)」
ヴァロック「何言ってんですか……(ころころ)……お、21」
レア「さすがお兄ちゃん!」
BM「はい、じゃあお兄ちゃんは思った。天井に、例の“木の模様”が彫られているぞ、と」
ヴァロック「おっ、“木”だぞ」
BM「その模様の下に謎の言語で文字が書かれていますが……ヴァロックはそれが一目で【守り手語】だと分かりまし た」

ヴァロック「ズルいよーーー!!!!(絶叫)」

BM「何がズルいんだ(笑) そこには短く“ザトゥール”と書いてありま す」
ヴァロック「ハメだよ!(笑)」
ノインガム「ハメ(笑)」
BM「人聞き悪いな、たまたまだろ(笑) はい、これ(メモを渡す)」
ヴァロック「(メモを読んで即)……ザトゥール?」
アブロ「(ヴァロックが)何か喋りそうになったら、口を押さえる!(笑)」
BM「あれ? 今口に出してなかったっけ?(笑)」
ヴァロック「うん(笑)」
ガロウズ「何でも読み上げるね、アンタは(笑)」
アブロ「ダダ漏れかい(笑)」

ヴァロック「……ザトゥールかぁ……(モロ読み)」

一同「(爆笑)」
BM「お前、面白いな(笑)」
ガロウズ「ヴァロック面白すぎだよ(笑)」
ヴァロック「なんだ?(笑) 何かあったか?(笑)」
アブロ「もう良いよ(笑)」
ヴァロック「どうした?(笑) いや、そこにザトゥールって書いてあるんだよ!(笑)」
ガロウズ「書いてありますか!(ヤケクソ)」
ノインガム「ふーーん(笑)」

BMの 浅知恵袋>
 まあ、ダンジョン内に書いてある文字は読まない方が良いですな(笑)
 特に怪しい固有名詞だった時は、なにかのコマンド・ワード(トラップかも!)になっているかもしれませんから。ま、とは言えそれにこだわり過ぎると窮屈 なプレイになる気もするので、たまにはこーゆうのも良いんじゃないですかね。たまには。

 ──ヴァロックは“だだ漏れ”ですが(笑)


アブロ「……さて、何も起きなかった?」
BM「(ニヤニヤしながらダイスを数回振りつつ)……特に、今の所は(笑)」
アブロ「……ふう(笑) じゃ、箱とドラゴン鍵の方に移ろう」

 実はこの時のヴァロックの言動が……。
 ま、それは後のお楽しみということで(笑)

ガロウズ「鍵……あ、俺か(笑) じゃあ差し込むよ?」
アブロ「……待った! う、う、う、う、うーーーん……」
ガロウズ「ん?」
BM「アブロは何かしますか?」
アブロ「……一緒に行く(フィギュアを動かす)」
ガロウズ「じゃ、差し込むか」
BM「(こういう時に限って捜索しないとは……まあ、箱とアーチを調べてもダメなんだけど)……はい、ではそこで」
アブロ「!?」
ヴァロック「……頑健かな?」
ガロウズ「もう頑健なの?(笑)」
ヴァロック「いやウィルだな」
ガロウズ「ウィル!? ……いや、どれも低いけどね(笑)」
ノインガム「不意討ち受けるとか?」

 まさに他人事。

ヴァロック「ウィルが一番ヤバいよ。効果がヤバそう(他人事)」
BM「ノインガムが正解(笑)」
アブロ&ガロウズ「ええーーーっ!!(笑)」
BM「はい、〈聞き耳〉と〈視認〉やって下さい」
アブロ&ガロウズ「えー!」
BM「(やはり無理か)……では、突如、周囲の温度が更に下がりました。冷風がドっと押し寄せ、粉雪が舞ったかと思うと……こんな姿をした剣士が天井から 降ってきまし た」
ガロウズ「おお?」

ヴァロック「……露出度高いッッ!!!」

BM「叫ぶな(笑)」
アブロ「もしかして……」
BM「?」


本名はイリジア(力説)

アブロ「……ツンデレマル?」

一同「(笑)」
ヴァロック「ああ、ツンデレマルかもしれんなぁ(笑)」
BM「勝手に名前を付けるな!(笑)」
ヴァロック「「(DMを指差しながら)これ、今はツンなんだろ?(笑)」
BM「何言ってんだ(笑)」
ノインガム「後でデレに なるのか(笑)」
BM「アホか(笑) ……アンタら、バッカじゃないの!?」
ヴァロック「やっぱりツンデレだ(笑)」
ガロウズ「間違いないッ!!(笑)」
BM「言ってる場合か!!(笑) 特にガロウズ! 死ぬぞ!(笑)」

 元気過ぎるわこのパーティ(笑)
 つーか、不意討ちされてるガロウズが一番元気なんですが(笑)

BM「……って、まあ、死ぬんだけどね」
ノインガム「ええー、死ぬのかー?」

ヴァロック「つまり……それがデレか?」

BM「そんなわけはねぇ!(笑) しかし、ヴァロックはそいつを見て思った。アンデッドだ、と」
ヴァロック「あれアンデッド」
アブロ「相変わらず漏れてるね(笑) アンデッドかい」

ノインガム「ふしぜん ふしぜん ふしぜぇぇーーーん!」

 ……元気すぎ。
 アサシンに致死攻撃喰らってる最中に、こんなに明るいパーティは 他にいないと思う(笑)

BM「……と、急降下したそいつはガロウズの首の後ろ、脊椎(正確には頸椎)めがけて剣を突き刺しました」
アブロ「え!?」
ノインガム「ええっ!?」
BM「何か有りますか? アンキャニィがドッジするヤツとか、DEX失わないヤツとか……クリティカルされないとか」
ガロウズ「《Whirlwind Attack/大旋風》なら有るよ?(笑)」
BM「ダメだね(笑)」
ガロウズ「…………あと……《Weapon Specialization/武器開眼》?」
一同「(笑)」
ガロウズ「……あとは……〈水泳〉 とか……」
BM「(遮って)じゃあ、よろしいか(笑) 突如空中から現れたソイツは、ガロウズの首に剣を突き刺した……(ころころ)……命中」
ヴァロック「強いなツンデレ」
ノインガム「デレマル」

 デレマル言うな。

BM「……はい……では、首の後ろに刺さった剣が7点、そして急所に4d6……20点追加」
ヴァロック「高ッ!」
ノインガム「死ぬ死ぬ死ぬ!」
アブロ「相変わらず容赦無いねえ……」
BM「俺に6面振らせちゃダメだ」
アブロ「じゃあ、振らないでくれ(笑)」
BM「仕事ですんで。はい、そしてアナタの生命を損なう危険がありますので、頑健25を通して下さい」

ガロウズ「に、25ォ!?」

ノインガム「にじゅうご!?」
アブロ「あっ、これ重要(笑)」
ヴァロック「重要だね(笑)」
BM「なんかボーナス有るんなら、今のうちに計算しておいた方が良いよ」
ガロウズ「……なんか有ったっけ?」
ヴァロック「いや、無いよ。このタイミングでやられたら、有ってもかけられないし……」
ノインガム「ガイダンスぐらいしか無かった」
ガロウズ「じゃ、16以上です……」
ヴァロック「それは辛いねぇ〜」
アブロ「うーーーーむぅ……」
ガロウズ「でも、16出せばいいんだろ? ……ま、俺のことだから多分1だな……(ころころ)……」
一同「……(ガロウズの振るダイスを見守る)」

「14」


ガロウズ「うーーん、二差」
アブロ「また、微妙に足りない目を…………死んでるー!?」
ヴァロック「なんだ、どうなった?」
BM「ガロウズが突如刺されて……倒れた」
アブロ「死んでるー!!」
ガロウズ「ぐう」

ノインガム「……シンデレマル」

 言ってる場合ではない(笑)
 ……っていうか死んでるよ!!

ヴァロック「……何が起こったんだ、あれ?」
アブロ「わ、わかんない……」
ヴァロック「死んだのか?」
BM「そうみたい」
ノインガム「ヤラレテシンダー」
BM「呑気だな(笑)」
アブロ「さっき、天井見た時にはいなかったよね?」
ヴァロック「いなかった」
BM「いなかったねぇ。まあ、〈呪文学〉やってみてください」
ノインガム「28?」
BM「では、透明だったのか、突如現れたのか、どっちかだろうな、と」
ヴァロック「危ねえなぁ」
アブロ「アンデッドでしょ? アンデッドと言えば…………ヴァロック?」
ヴァロック「まあ……じゃあ、まず知ってるかどうか〈知識:宗教〉で振ろうか……(ころころ)……2、ってことは3か。死体なら8」
BM「(低いなオイ)……いや、まあ、アンデッドだと思ったわ」
ヴァロック「アンデッドだ!」
アブロ「だだ漏れはもう良いよ!(笑)」

 そこでパーティの生命線、レアが登場。

レア「……(ころころ)……。お兄ちゃん、アレはワイトだわ……でも、ちょっとおかしいかな?」
ヴァロック「ワイトォ!? ……ワイトって……おかしくねぇ?」
アブロ「スニーク使うワイト???」
ヴァロック「……それ……凄いズルくねぇ?(笑)」
BM「俺もそう思う(笑)」
ヴァロック「スニーク使うわ、なんか変な攻撃使うわ……ズルくねぇ?(笑)」
BM「ズルいですねぇ(嬉しそうに←演技)」
アブロ「ワイトなら、退散しちゃってよ」
ヴァロック「うーーーむ……多分……ダメだろ(笑) あ、レアってワイトがどれぐらい強いか分かる?」
レア「弱いよ。もう、殴ればパーーンと」
ヴァロック「ふむ」
レア「お兄ちゃんが退散すれば一撃?…………の筈

 …………多分ね。

ヴァロック「……あ、ところでガロウズの様子を見たい」
BM「〈治療〉だね」
ヴァロック「成功」
BM「死んでる」
ヴァロック「死んでる!」
アブロ「シンデレ!」
BM「言ってる場合じゃない!(笑) ……さて、そのワイト(?)剣士が君達に向き直りました」

???「……ここから先へは……行かせない」

BM「……と、ものすごーーく低い 声で囁きました」
アブロ「そこをなんとか!」
BM「気にせず低い声で続けます」

???「……貴方達を、アイシィ様に近付けさせはしないわ……」

アブロ「ぬ! アイシィ!?」
ノインガム「この先に居るのか。……道理で寒いと思った」
ヴァロック「なるほど、マニュピレイター(?)に近付けさせないっていうのか」
BM「(何言ってんだ)」
アブロ「……じゃあ、こっちは妙に 甲高い声で言うよ」
BM「なぜだ(笑)」

アブロ「ソーユーワケニハイカナイヨォ!【どこかのネズミのような甲高い声で】

一同「(爆笑)」
BM「本当かよ!!(笑)」
ノインガム「誰だ(笑)」
ヴァロック「誰なんだお前(笑) お前、何かに乗っ取られちゃったんじゃないのか(笑)」
アブロ「……ミッ○ーダ ヨ!」
ヴァロック「ミッ○ーって誰だよ!!(笑)」
アブロ「キミノトモダチダヨ!」
ノインガム「いやいやー、それはマズい(笑)」
ヴァロック「アブロが何かに乗っ取られたぞ(笑)」
BM「サイト潰れるぞ(笑)」

 ネズミだけは本当にマズいからやめてください。

アブロ「……アイシィと聞いて、行かないわけにはいかないなぁ!」
ヴァロック「……そうなのか?」
アブロ「ああ! うん……まあ、そうだ」
ヴァロック「どっちだよ(笑)」
ノインガム「なんなんだ(笑)」
???「……じゃあ仕方ない……。………………死んで」
アブロ「それもそーゆーわけには行かないよ」
???「大丈夫……一思いに殺してあげる……」
アブロ「そーゆーわけには行かないよ!!」

 果たしてそーゆーわけに行くのか行かないのか。
 戦闘に突入です。


§18−4 氷の暗殺者イリジア


ヴァロック「で? ツンデレマルだっけ?」
???「…………ツンデレマルではない……」
アブロ「じゃあツンデレマン?」
BM「(もっと無い)」
???「……私の名はイリジア、 アイシィ様の下僕……」
ヴァロック「でもツンデレマルなんだろ?」
イリジア「……私はアイシィ様に力を授かり……」
ヴァロック「でもツンデレなんでしょ?」
イリジア「…………」

 せんせぇ、話が通じません(泣)
 というわけでヤケクソ気味に戦闘開始。

BM「もう、ええわい!!(笑) イニシアチブ振れや!!」
ノインガム「うわ、ピン(つまり「1」)振っちゃった」
ヴァロック「あ、俺も1だ(笑)」
アブロ「何やってんのーーー!!!(笑)」
レア「私もダメ」
BM「やる気ないねアンタら(笑)」
ヴァロック「敵のが速いね。やばいよコレ」
アブロ「……敵より早いの俺だけ?(笑) アブロが何かできる……なにか……」

 なにか……なにか……
 悩むアブロ。
 そして……

アブロ「できねーーーーっ!!!(笑)」

一同「(笑)」
イリジア「……最後だから、教えてあげる」
ノインガム「デレ」
ヴァロック「やっぱデレだ(笑)」
イリジア「(無視して)……私はアイシィ様に“氷の力”を授かっている わ……」
ヴァロック「ここがデレの部分だな(笑)」
イリジア「……私の名を抱いて……九層地獄のカニアで永遠に眠りなさい」

アブロ「…………はい」
BM「ハイって言ったーーーー!!(笑)」


イリジア「………………良い子ね」
アブロ「……もし俺様たちを殺せたら、そうしてやろう!! ふははははははーー【やや棒読み】」
BM「なんだ(笑)」
ヴァロック「お前、さっきからおかしくないか?(笑)」
ノインガム「(アブロが)壊れていくよお(笑)」
アブロ「まあ、やるしか無いわなぁ。……ああっ、またジェダが危ないねえ」
ジェダ「……うん。こっちの攻撃は効かなそうだし、向こうの攻撃は効きそうだし……居るだけ無駄かもね」
アブロ「さがっとき」
ジェダ「……それに……あの女、ただのワイトじゃないと思う」
ヴァロック「俺もそう思う」
ジェダ「……これはアンデッドとしての、ボクの勘だけど……」
アブロ「ミートゥ」

 アブロ、男の戦いが始まる。

アブロ「どうするかなー。攻撃しかけて見るか……ステップして、《回避》にイリジアを指定して……(ころころ)……30」
ヴァロック「あっ、それクリティカル(可能域)ですよ(笑)」
アブロ「…………」
ヴァロック「もう1回振らないと!(嬉しそうに)」
アブロ「……(ころころ)……27?」
BM「おめでとうございます、クリティカルです(笑)」
一同「やったーーー【棒読み】」

 あんでっどーー【棒読み】

BM「……では、通常ダメージのみ伝えてください」
アブロ「はい。……(ころころ)……9点」
BM「地味に痛い。刺されました……。近接武器ですね? では、彼女の身体から噴き出す冷気で7点」
アブロ「痛い。痛寒い」
BM「……で、倒れたガロウズをふと見ると。刺された部分から、徐々に身体が凍り始めていますよ」
ノインガム「やばい」
アブロ「やべえ! ……なんか……うーーん…………やばい!!……けど……どうしようもない!(笑)」
BM「はい、では次が……イリジア?」
アブロ「ノー」
BM「嘘つくな(笑)」
イリジア「…………(すっとアブロを指差す)」
アブロ「ドッジ指定?」
BM「いや違う(笑) ……いや、有った(笑) じゃあ指定しとく(笑)」
ヴァロック「クソマスター! 汚いぞ」
BM「ドッジぐらいするわ!!(笑)」

イリジア「……お逝きなさい」

アブロ「なんかそんな……ドラマっ ぽいことを言ったってダメだ!」
ガロウズ(の中の人)「ドラマって(笑)」
BM「……では、剣ではなく素手、手刀で襲いかかってきました」
ヴァロック「それはマズい」
アブロ「マズい……むしろそれがマズい……」
BM「……(ころころ)……27」
アブロ「……あたり【小声で】」
BM「では、首筋の辺りに指が突き刺さりました。14点。そして、触られた所がチリチリして来ました。凍る感じで」
アブロ「ああ〜〜、これはマズい……」
ヴァロック「マズいよ〜(楽しそうに)」
BM「イリジアの指が、アブロの首をまさぐっています」
アブロ「ウヒョー(嬉しそうに)」
BM「何を喜んでる(笑) 頚動脈を触られていますよ(笑)」

ヴァロック「あっ! ……言われちゃうよ! ……『コリコリしてる』って(笑)」
アブロ「じゃあ……毒をこう、出す(笑)」


一同「(爆笑)」
BM「では、アブロは“何か”に耐えるために頑健やってください」
アブロ「……(ころころ)……14? 微妙?」
BM「(ピッタリだ)……お、おおーー、大丈夫でした(笑) ちょっと冷たかっただけです」
アブロ「これで大丈夫なの? ……じゃあ、毒を放出したぜ!」
BM「本当にそんなんか(笑)」
アブロ「少量なら可能!」

 少量なので、アブロなら放出可能ッッ!(?)

イリジア「…………逃げないで……」
アブロ「いやいやいやいや」
BM「じゃ、二発目です」
アブロ「………………えッ!?」
ガロウズ(の中の人)「あはは(笑)」
ノインガム「うはははは(笑)」
ヴァロック「なんか、『聞いてない よ』っていう顔してるよ?(笑)」
BM「……(ころころ)……25」
アブロ「……あたり【かすかな声で】」
BM「はい、さっきと同じチョップが喉元を狙います。ダメージが6点、それでは頑健セーヴどうぞ」
アブロ「……(ころころ)……17?」
BM「少し凍えたけど大丈夫でした」
アブロ「余裕ッ!」
BM「(笑)」
ヴァロック「余裕ではない(笑)」
アブロ「……うん、全然(笑) すっげえドキドキしてるよ」

 苦しい時こそニヤリと笑え。
 そんな人ばっかりですこのパーティ。

アブロ「じゃあ、空中に向って『あ と24しか無いなぁ』って呟いてみる」
BM「空中ってなんですか(笑)」
アブロ「いや、誰ともなしに(笑)」

 ザ・露骨。

アブロ「次はヴァロック&レアコンビ」
ヴァロック「ゆっくりした蹴りを放つか(笑) ふわ〜〜」
アブロ「ガードを脚で弾いて!」
BM「とりあえず、薔薇は咲いてません(笑)」
ヴァロック「……まあ、一応やるしか無いか……」
BM「何を?」
ヴァロック「……それともマス・キュアにするか……アブロがやばい もん ね?」
アブロ「30点ぐらい喰らうからねー。もう1回やられたら死んじゃうよ。……それより、頑健を通し続ける自信が無い」
ヴァロック「失敗したら、失禁(*) どころじゃないからね(笑)」

 *失禁……RAINBΦW失禁王ユージは、この前『クイーンズブレイド』を買った(レイナ)。

ヴァロック「どうすっかなあ……」
アブロ「何か他に良い方法が有るの?」
ヴァロック「無くはない……いや、ヒールを叩き込もうかと」

BM「……う、うおおおおぉぉ!(悶絶)」

ヴァロック「当たるかどうかなんだよ、問題は」
BM「当たらないよ!(笑)」
ヴァロック「(無視して)でも、アブロがなあ」
アブロ「このキャラかなり露出度は高いよ? やってみる?」
BM「(つーか露出度高いキャラは避けるの得意なんじゃ)」
ヴァロック「そっちは耐えられる?」
アブロ「いや、それで倒し切ってくれ(笑)」
ヴァロック「耐えられれば良いけどなぁ……」
アブロ「多分、無理だと思う。でも、やってみてよ。そっちの方が良いと思うよ」
ヴァロック「……よし、行ってみるよ」
アブロ「波紋を流し 込め!(笑)」
一同「(笑)」

 まあその…………アレだよ。

BM「ぎゃー、流しに来たーー! ……本当にそんな展開になるのかぁぁ(泣)」
ヴァロック「よし、行くぞ。ヒールを手に込めて……(ころこ ろ)……ああっ、低いなー。……17だね」
ノインガム「頼む!」
BM「ううっ!」

 悶絶するBM。

一同「……?」
BM「……触ると、手から冷気が伝わって来るけど、良いかな?(必死)」
ヴァロック「うん、しょうがない(アッサリ)」
BM「では、イリジアの身体から発せられる冷気で13点」
ヴァロック「痛い」
アブロ「気化冷凍法ッ!」
BM「まさに(笑) ……しかし、君はしっかりと相手の腕にヒールを 流し込んだ」
ヴァロック「治してあげるよ!」
アブロ「この、分厚い鉄板に鉛弾をぶち込んだような音はッ!?」
一同「(笑)」
イリジア「…………馬鹿め……」

 ドォォォーンと言う音とともに、ヴァロックの拳がイリジアの腕を直撃。
 すぐさま治癒が始まり、アンデッドである彼女は身体を破壊されて行く。
 だが、彼女は自分の身体を凍らせることで、ヒールの進行を止めよ うとする。
 腕が氷に覆われて行く……
 ……しかし、それよりも速く治癒の力が伝わって行く!

ヒール

イリジア「……ヌヌウ!」
BM「イリジアの腕を、ボゴボゴと治癒の力が駆け巡っていきます」
ヴァロック「一応セーヴできるよ……21!」
BM「失敗したら130!? ……って、なんで本当に○○○みたいな殺され方してんだ〜(笑)」
一同「(笑)」
ヴァロック「セーヴは……」
ノインガム「ハームと同じだから……意志・半減」
BM「ウィル? ウィルなら何とかなるか……(ころころ)……ふー、通した」
イリジア「……伝わる前にッ!」

 なんと、イリジアは自分の腕をもぎ取った!

ノインガム「なーーにーー!?」
ヴァロック「うお、すげぇ!」
アブロ「(それ)っぽいね!」
ヴァロック「お前……なんか、超人だ!」
BM「超人って言われても嬉しくないなぁ(笑) が、かなりのダメージを受けたようで。凍死体のようだった肌の色が、ほんのりピンク色に染まって来ました よ。溶けてる感じ?」
アブロ「癒されてるね」
BM「で、ヴァロックに向って口汚く罵り始めました」

イリジア「……下衆な! ……下衆な治癒なんぞをよくもこの私にッ!!」

 初めて味わった、屈辱的初体験。

一同「(笑)」
BM「そして『CHIEEEEE!!(しー・えいち・あい・いー・いー……)』と叫んだ」
ノインガム「うるさい(笑)」
アブロ「…………チエ?」
BM「チエって誰だ(笑) ……で、レア? どうしようか」
レア「し、死んじゃいますよ、あんなのに近付いたら(汗)」
アブロ「俺をなんとかしてくれ」
レア「そうだ! 大丈夫ですかアブロさん」
アブロ「大丈夫じゃないよ(笑) 凍った身体を溶かしてくれ」
レア「じゃあ、シリアスで……29点。反対側から正の波紋を流せ ば!(笑)」
ヴァロック「中和される筈!?(笑)」
アブロ「おお、鼻血(*)が出たよ」

*鼻血……RAINBΦWでは、最大値以上に回復することを“鼻血”と言います。なんだかなぁ。

BM「さっき流れ込んできた冷たい負のエネルギーと逆の、暖かい正のエネルギーが流れ込んできましたよ(笑)」
アブロ「全く同じ量!!…………じゃ、ないけどね(笑)」
ヴァロック「じゃあ心臓に負担が (笑)」
BM「ちょっとハァハァしました」
レア「じゃあ、アブロさんの背中をなでます。♪痛いの痛いのとんでけ〜〜」
アブロ「とんでった!」
ノインガム「次? 焼け石に水だけどねぇ……。ロクナントに攻撃表示」
BM「行かせおったー(笑)」
ノインガム「……(ころころ)……28」
BM「しかも当たりおったー(笑) どんな攻撃ですか?」
ノインガム「? 噛みつき?」
ヴァロック「グレーター・マジック・ファングが残ってるでしょ?」
ノインガム「あ、そういうことね。魔法の噛みつき」
BM「はい。ダメージどうぞ。」
ノインガム「4点。毒はくらわないよね?」
BM「くらってないみたいです。では、噛み付いたロクナントに[冷気]で8点。口が凍ってます」
ノインガム「ギャー。自分は……ヴァロックにモデレット。20点」
ヴァロック「MAX行った」

 ここで1ラウンド目が終了。

アブロ「一周して俺か……。ここで何とかしないとな……」
ヴァロック「もう、無理よ?」
アブロ「やるしかないな。攻撃……(ころころ)……22?」
BM「ハズレ。避けられました」
アブロ「ヒィー。二回目が……(ころころ)……ああ、ダメだ14」
ヴァロック「外れたか……」
BM「はい、ではイリジアの番ですね。彼女はもぎ取った腕の周辺から、身体がどんどん崩れて行ってます」
ヴァロック「やったのか!?」
イリジア「…………どうしてそんなにもがくの? どうせ、貴方達は死ぬというのに……」

ヴァロック「抗って、抗って、抗ってやる!!」

アブロ「そうだね」
イリジア「……」

 イリジアは天井を見上げ、【夏語(守り手語)】で呟いた。
 『一時、帰還します』と。

ヴァロック「一時帰還しますってー(だだ漏れ)」
BM「彼女はボーっとよそ見して無防備だったので、1回ずつ殴って下さい」
アブロ「機会攻撃ー……(ころころ)……ダメ」
ノインガム「……(ころころ)……26」
BM「なんだこの蛇ィィ!!(笑)」
ノインガム「5点」
BM「ちょ、ちょほほーー!(危ねえ!!) ま、最後にロクナントに冷気で13点」

 ──実は、この時点で相当ギリギリまで追い込まれてました。
 かっこつけてよそ見しながら撤退してる場合じゃない(笑)
 これがデレか(違)

 そして、イリジアの姿は消えて行くのでした。

ノインガム「ズルい!」
ヴァロック「クソマスター!」
イリジア「(消えながら)……貴方がヴァロックね?」
ヴァロック「そう!(即答)」
アブロ「まだ漏れてる(笑)」
イリジア「……覚えたわ。貴方がどこまで抗えるか、見ていてあげる……」
アブロ「最後まであがくのが俺たちのやりかたなのさ!」
ヴァロック「アンタらの思い通りにはさせないよ。 こっちにはまだ切り札もあるんだからね」
レア「そうよ! お兄ちゃんは負けないんだから!」
ヴァロック「れあ〜〜」
BM「切り札って……アレか(笑)」
イリジア「…………無駄よ。もう、貴方たちに勝ち目は無いわ……」
アブロ「おっ! なんかフラグ立った(笑)」
ヴァロック「こんなフラグが!(泣)」


 低く、ゆっくりとした呟きだけを残し、ツンデレマルことイリジアは消え去った。
 ボロボロになった一行、横たわるガロウズの死体。
 厳しい状況だが、時間の猶予は最早無い。
 果たして一行の運命は!?
 次は何マルがやってくるのか……(?)
 (以下次号)