TOP13忍者プレイリポート>第17話 我が名はハヤテマル?

CDS:PE&レインボー合同
D&Dサード プレイリポート企画
13NinjaTitle

第17話 我が名はハヤテマル?


2006/05/12
by B.M(びいえむ)

【スタッフ】
マスター:“エンターテイメント業界一痺れる優しいDM”ことB.M (びいえむ)
本文イラスト:だいすけ
プレイヤー:だいすけ、ヤモン、ジェック、ダンナ




**市販シナリオ「夜牙塔の心臓」の**
**ネタバレが微小にありますので**
**あなたのDMに相談してから**
**お読みください**








【目次】
§17−0 キャラクター紹介
§17−1 キャンプへ?
§17−2 再会
§17−3 ハヤテマル




【本文】

§17 −0 キャラクター紹介

※画 像をクリックすると説明(古いものも有りますが)が見られます。
アブロ
アブロ
〜偉大なる小悪党〜
人間
ローグ7/シャドウダンサー4


51hp;AC19

【筋】14
【敏】16
【耐】12
【知】13
【判】10
【魅】9


 ローグならではのスキルでパーティを牽引する案内役……とはいえ、広いダンジョンは苦手のようだ(笑) 扉が少ないと「俺の 存在意義が無い」と怒り、扉 が多いと「メェェェェリケェェーーーン!!」と怒る。……つまりワガママ?

 シャドウダンサーとして修行を積み、シャドウのジェダを相棒にしている。どうやらジェダは女性らしい。……シャドウに性別あるのか?)
 

 最近はエロさに磨きがかかり、読 者サービス供給キャラになってきている。ちなみに、それはあくまでもアブロのキャラクターということで、プレイヤーとは関係無いことをここ に断言しておく。氏の名誉の為にも! マジ関係ないんで! そこんとこヨロシク! ここんとこご無沙汰!

 必殺技:〈Spot/視認〉
 それはもうとにかく〈Spot/視認〉が大得意。
 ライフワークと言える。アブロ流〈視認〉 術の創始者。3.5版になって《クイックリコニッター/早視認》を修得し、ますますエロさに磨きがかかった。

 口癖は当然『〈Spot/視認〉!!』

中の人:だいすけ
 アブロのエロさに磨きがかかってきていますが、中の人はエロくないと、ここにもう一度繰り返しておきます。アブロがエロいだけだと! ……つまりプレイ ヤーの深層心理が漏洩しているだけだと!byフロイト(嘘)
 『ラブコメは苦手』と言いつつ、ラブコメシーンでは変に嬉しそうなのが謎(笑)

 突如として、
『なんでこんなエロキャラになったんだろう』
 ……と、首を捻って見せるお茶目さん。
ジェダ
ジェダ
〜掟破りのボクキャラ〜
シャドウ
女性?
 アブロの“相棒”であるシャドウ。一人称は『ボ ク』。
 弱気なところが有り、偵察や斥候を嫌がる(笑)
 虚弱体質なのでいたしかたなし?
中の人:NPC
 中の人などいない!!
ヴァロック
シスコン
〜シスコン僧侶〜
人間
“デルソフィ”を信仰する
クレリック8/ソーマタージスト4


71hp;AC21

【筋】10
【敏】16
【耐】14
【知】9
【判】19
【魅】15

 3.5 版の変更を受け、レアを守るためにソーマタージストになった僧侶。全般的に高い能力値を持つため後 衛の防御戦闘も行える優秀な駒である。 〈Spot/視認〉や〈Listen/聞き耳〉が苦手で大事なことに気付かなかったりするのが困りもの。
 ……問題は常にかぶっているグレートヘルムか……

 〈Speak Language/言語〉が得意(???)。レベルが上がるたびに貴重なスキルポイントを〈Speak Language/言語〉に注ぎ込んでいる言語マニア。誰か止めてくれ。無理だけど。ついに専用キャラクターシートまで作成された(笑)

 口癖は『レアー』

中の人:ヤモン
 ヴァロックがアレなキャラなので、中の人もアレだと思われがちだが、中の人はもっとヒドい。
 セッションの度に大量にミカンとマシュマロを買ってくるのは何故? 嫌がらせ? つーか、俺のテーブルの上に開封済みのマシュマロ、廊下には腐ったミカ ンが有るわけですがNOW。
レア
レア
〜紙のhpを持つ少女〜
人間
バード
 怪しげな“ガルシアスの実” のおかげで一命を取り留めたが、そ れでも貧弱なことには変わりは無いのだった。兄を心配してパーティに着いてきた(……と言いつつ実はガロウズに付いて来た説アリ)

 口癖は『バカじゃないもんっ』
中の人:NPC
 中の人などいない!!
ノインガム
ノインガム
〜自然の化身〜
人間
ドルイド10


69hp;AC11

【筋】7
【敏】8
【耐】13
【知】15
【判】17
【魅】13
 『サモネチャライ!』で戦場 を掻き回すのが得意。お供のロクナント(ヴァイパー)の“攻撃表示”によるサポートもこなす。ヒマがあればグッドベリーでパーティの飢えを満たしたり。微妙に便利なフェザ−ズをぶちかましたり(注:3.5版でも使えると裁定)。

 どんなに変えた方が有利であることを指摘されようが、頑なにヴァイパー(ロクナント)と一緒に旅をするその姿は、まさにドルイドの鑑。夜牙塔の自然の少 なさに凹み 気味だが、ネチャライパワーで頑張る。

 ラインガルトと言う自然な兄が居るらしい。

 決めセリフは『俺のターン!』『ネチャラーイ!』『しぜん! しぜん! しぜぇぇーーーん!!』『チェェンジ、イーーグル、ネッチャ・ラァァーーー イ!!!』
中の人:ダンナ
 魂のドルイダー。RAINBΦWのセッションに参加した時期は遅かったものの、ゲーム的な有利不利よりもキャラクター性と世界観(つまり、本人の美学) を優先する姿は、まさに RAINBΦW的プレイスタイル。来るべくして来た稀有な人材。
ガロウズ
ガロウズ
〜HFO〜
人間
ファイター11


58hp;AC21

【筋】20
【敏】14
【耐】11
【知】13
【判】10
【魅】8

◆キャラクター紹介

 正統派HFO。涙無くしては 語れない《Whirlwind Attack/大旋風》を習得しているあたり、筋金入りのHFOだ。しかも、スパイクド・チェインなんてチキンな武器は使わないぜ! だめだこりゃ!

 3.5版で《Whirlwind Attack/大旋風》とか《Power Attack/強打》が強くなったが、ロングソードなのであまり関係無し! 狐も無し!

 『え? 俺の《Whirlwind Attack/大旋風》が見たいの?』

中の人:ジェック
 RAINBΦWで『ジェーー!!』と言えばジェックのことを差す。しかもMoE担。
 ガロウズは全然萌えキャラじゃないので、おそらく殺したがっていると推測(笑)

 パーティ内にマトモな人間がいないと、ボケとの対比ができないので、今回はそーゆうポジションで。









§17−1 キャンプへ?


 しぜんマンは去っ た。
 台風一過、といった感じでぐったりする一行。

BM「……さて、ラインガルト兄さんは泣きながら去って行ったわけですが」
ノインガム「くそ、兄さん、なんで分かってくれないんだ!」
ガロウズ「あの調子だとまた来そうだなあ」
ヴァロック「もう来なくていいよ……」
アブロ「ダメな人だったなぁ……」
BM「(俺もそう思う)……さて、これからどうしますか?」
アブロ「小鳥のまま、(塔の外の)キャンプまで戻れるんじゃない?」
ガロウズ「いや、吹雪いてるから……」
アブロ「吹雪って、どれくらい?」
BM「小鳥なら……あっという間に吹き飛ばされるくらい。それに……なんか……」
一同「?」
BM「……なんか、天井の穴から風が吹きつけてくるんだけれども、そっちの方に引っ張られるよ うな感覚があります」

 塔の周囲の吹雪には奇妙な性質が有った。
 風が吹いてくる方向に 引き寄せられてしまうのだ。

ヴァロック「あ、そうだ、そうだった。来た時も塔に向って引っ張られたんだ」
アブロ「あー、そうだったっけー」
ガロウズ「そりゃマズいね」
ヴァロック「確か、塔に入れなくてヤバそうだったんだけど、吸い込まれてここに来たんだよ」
一同「うーーーーーん……」
ヴァロック「ウィンド・ウォークはもっとヤバいしなぁ」
BM「風でぶっ飛ぶだろうね」
アブロ「じゃあ、ノインガムにダイア・バットになって貰って……」
ノインガム「俺だけ先に行く?」

アブロ「……小鳥は、口の中に 入れて貰おう」

一同「口の中!!(笑)」
ノインガム「ハックション!」
BM「ゴクリ、終了(笑)」
ノインガム「いやー、人間ポンプの スキルは取って無いんだよね(笑)」

 ……〈芸能〉かな、やっぱり?(笑)

アブロ「ちなみに飛ぶのって、どれくらい難しいの?」
BM「ノインガムさん、〈Survival/生存〉やってください」
ノインガム「32」
BM「それでは、見た目通りの風ならば、レフ(反応)セーヴ20以上は間違いないことが分かります」
アブロ「20なら俺は行けそうだなぁ」
ヴァロック「アブロだけなら、なんとかなるのかなぁ」
ガロウズ「ノインガムとアブロだけ行ってもね……」
アブロ「…………やっぱ、口の中か……」
BM「ダイア・バットだと入り切らないんじゃないかなー?」
アブロ「……ペリカンなら?」
BM「ダイア・ペリカンな ら行けるかなぁ(笑)」
ノインガム「でも、俺の反応セーヴ高く無いよ? バット並に【敏捷】が有っても……合計+9」
ヴァロック「何にも無ければ、それしか無いよね……」
一同「うーーーーーーーーーーーーむ」

 悩む一行。
 もしかして、ダイア・ペリカンが降臨してしまうのか!?

アブロ「ネチャライでなんか良いの無い? 自然の専門家でしょ?」
ノインガム「ネチャライって言われても(笑)」
ガロウズ「例えば一時的に風を止めるとか」
ノインガム「うーーーん、コントロール・ウェザーか?……今は無い な」
ヴァロック「ダメージなら何とかなるんだけどなぁ。ダメージじゃないから(風は)無理。今は戦闘呪文しか準備してない」
BM「では、ここで〈知識:60の夏〉または〈知識:守り手〉を振っ てください」
ヴァロック「ええー(笑)」

 振りたくない知識ロールというのも珍しい(笑)
 これはヴァルカニアに伝わる禁断の知識に関するスキルで、ヴァロックは以前の冒険で(なりゆきで)修得 していた。
 もちろん守り手の言語も(笑)
 さすが言語王。

ヴァロック「守り手で17」
ノインガム「同じく24」
BM「……はい、では20行った人は……この風に導かれるままに行くと、危険だなぁ、と思いました」
ノインガム「ふむ?」
BM「あなたは、風が呼んでいる方向には行ってはいけない!……と何故か直感しま した」
一同「うーーーん」
BM「じゃ、ここで休憩しようか」

 悩んでいるようなので、プレイ中断。
 前日が激しい戦闘だったため、バリバリの戦闘モードにシフトしてしまっているノインガム&ヴァロック。
 補助系の呪文は準備していないのでした。
 こういう状況には対応できない模様。


 そして休憩後。

BM「……というわけで、ゲーム内でも一時間が経過しました。これで、計4時間、あと4時間で今日は終了だね」
ガロウズ「今日中に何とかしたいな」
BM「さて、どうする? こんなに風が強くちゃ、前が見えないぜ?」
ヴァロック「……悟りだ……」
アブロ「空の悟りを……」
ガロウズ「なるほど(笑)」
ノインガム「その手が有ったか!(笑)」
アブロ「オッケイ、任せとけ!(笑)」
BM「……ホラ、やが君があんなに輝いてる!」
一同「ほんとだーーーー」

 任せられん(笑)
 つーか、何が何だか分からん(笑)
 (ハートを16連射したりするアレです)

BM「こんな時だけ全員で合唱かい!(笑) さて、本当にどーするのか?」
アブロ「アブロはなんにもできないよぉー」
ガロウズ「……俺も、聞かないでくれ(笑)」
ヴァロック「飛んだり跳ねたりで きるじゃん(笑)」

 ファイターの基本編。

ガロウズ「ちょっとね、でも、この高さから飛ぶとねぇ(笑)」
ヴァロック「〈Tumble/軽業〉で10フィート少なくなるよ(笑)」
ガロウズ「ちょっと足りないかなぁ(笑)」
アブロ「スパイダー・クライムのポーション……すら無くなったよ」
BM「あーあ、あんなに出したのになぁ(笑) 無駄遣いするから(笑)」
アブロ「分かるかぁ!!(笑)」
BM「(笑)」
ガロウズ「……えー、ロープが50 フィートと引っ掛け鉤があります(笑)」
ヴァロック「地上まで届いてないだろ(笑)」
ガロウズ「一応有る物を言っておかないとなー、と(泣)」

 ファイターの応用編。

アブロ「俺はほんとーに、何の役にも立たないよ……」
ノインガム「あれ、アブロ……影(渡り)は?」
アブロ「……」
ヴァロック「…………いやぁ……」
ガロウズ「…………ああー」
アブロ「……」
BM「聞いちゃった!(笑)」
ヴァロック「足りないどころの騒ぎじゃないよね(笑)」
ノインガム「そうなん?(笑)」
アブロ「ロープで降りた方が、まだマシだよ(泣)」

 はい、アブロの影渡りは1日20フィートです。
 ……シャドウダンサー……。

一同「ううーーーむ」
ノインガム「やはりバットか?」
BM「はい、そろそろ結論を出してください。時間制限もあることだし、更にシンキングタイム取りますよ?(鬼)」
ガロウズ「よし、そろそろ動こう」
アブロ「ダイア・バットになる利点ってあるの?」
ガロウズ「飛ばされる距離が違うんじゃない?」
BM「そう。大型なので、小鳥よりは飛ばされ方がひどくないです」
ノインガム「でも、反応セーヴは+9」
ガロウズ「成功率は50%ぐらい?」
アブロ「なら、セーヴが高いアブロが行く方が良いのか? 小鳥はセーヴ失敗するとどうなるの?」
BM「飛ばされてもみくちゃになりますね。視界が確保できないなら、そのまま道を見失って二度と戻れなくなるんじゃないでしょうか」
アブロ「成功率は高いけど、一回も失敗できないのか……」

 キャンプに戻ることを諦めきれない一行。

アブロ「もう、(塔の下に)行くしかない?」
ヴァロック「ホントに時間がヤバければ、行くよ」
ガロウズ「今日の(活動時間の)残りはあと三時間とちょっとでしょ?」
BM「そうだね。3時間40分(減ってる)」
ガロウズ「塔の中を探索して、吹雪の原因を突き止めてなんとかした方が良いんじゃないか?」
ノインガム「この嵐の中を進むのは、自殺行為だよ」
ヴァロック「じゃあ(下に)行くか」
アブロ「小鳥になっているうちに、下に行っちゃおう」

 というわけで、一行は探索を続けることになりました。
 キャンプのグライズたちも気になるのですが……。



§ 17−2 再会


ヴァロック「全員飛んで行った方が良いよね?」
アブロ「あの淵(ゾンビが出たところ)は越えて行きたい。ノインガムは、まだ変身できるでしょ?」

ノインガム「できる。チェーーンジ、イーーーグル! ネッチャラァーーイ!」

BM「はい、全員で飛行して移動ですね」

 ダンジョンを彷徨う鳥の群れ。
 ネチャラーイ。

BM「下では、死体どもがあちこち無作為に攻撃したり、岩をデタラメに投げたりしています」
ガロウズ「ほっといて先に行こう。地図で言うと、ここかな」
BM「はーい、ほっとかれました」
ヴァロック「倒す必要ないだろ」
BM「……(ワンダリング表を数回振りつつ)……では、辿り着いたのはがっしりとした両開きの扉で、今までのものよりも更に頑丈そうです」
アブロ「見覚えは無い?」
BM「無いですね。今までの扉とは格が違う感じです。さて〈Listen/聞き耳〉をどうぞ」
アブロ「……(ころころ)……ダメでーす」
ガロウズ「低ッ!」
ヴァロック「終わったっぽい(笑) ちなみに俺には聞くな(笑)」
ノインガム「……おおっと、ロクナントが成功した(笑)」
ガロウズ「意味ねえーー(笑)」
BM「こう、何か、ノインガムを見つめながら尻尾でせわしなく床を叩いてます」
アブロ「じゃあ床を見る」

 違う。

アブロ「じゃあ、もう一回やってみるか……(ころころ)……同じ目だ(笑)」
ガロウズ「さっきからソレしか出してない気がする(笑)」
ヴァロック「何も無いんだろ?(笑)」
アブロ「何も無いよ(笑) もう、この中には何もいない!【断言】」

 13忍者キャンペーンでは、本来はDMが振るものを「寂しいから」という理由でプレイヤーが振ってます。
 だから、本当は二回振るのは反則なんですけどね(笑)
 (この時は気が付かなかった)

 ワナを〈捜索〉するが見つからず。
 思い出したようにレアが〈聞き耳〉し、物音を聞きつける。

レア「あ、中から喋っている声が……」
アブロ「しないよ」
レア「……しました
アブロ「してないったら」
レア「……したもん
アブロ「絶対しない」
レア「したもん!!」


 ……と、無駄な押し問答をしていると、中から金属音。

アブロ「金属? 戦闘してるの?」
BM「規則的に何か金属製の物を打ちつけているような音です」
アブロ「??? 声を聞いてみるか……今度は成功」
BM「こんな会話が聞こえてきました」

 A「あ、兄貴ィィ。やっぱり壊れませんぜ、これ。細いのに硬えや」
 B「チィッ、もうちょっと叩いてみろや」

BM「……とか何とか」
レア「ほらー。聞こえるじゃない!?」
アブロ「はいはい」
レア「むかー」
アブロ「だって聞こえなかったんだもん!」
ヴァロック「こっちもすねてるよ(笑)」
レア「……」
アブロ「……きみはぱーてぃのいのちのおんじんだ ありがとーー」
レア「うー」


けんか

ヴァロック「いや、お兄ちゃんはレアを信じてたよ!!」
アブロ「ええー!(笑)」
ヴァロック「アブロには(キュアをやらないことで)ちゃんと分から せてやるから、安心しなさい」
レア「うー」
アブロ「…………いやあ……。ぱーてぃのきゅうせいしゅさまにむかってやくたたずのあっしがはむかうわけないじゃないですか〜」
ノインガム「うおお(笑)」
ガロウズ「アブロ(笑)」

 この時のアブロの憎々しげな口調は忘れられない(笑)
 さて、不意討ちできそうだと踏んだ一行は、準備を始めます。

アブロ「陣形を整えようぜー」
ガロウズ「扉の左右に展開、かなぁ」
アブロ「サイレンスは?」
ヴァロック「有るけど、かける時にバレちゃう」
アブロ「じゃあ、遠くで何かにかけて持って来るとか?」
ヴァロック「それなら大丈夫だけど……」
アブロ「あ、ジェダに偵察して来て貰おうか?」
ジェダ「……怖い」
アブロ「うーーーむ(笑)」
ジェダ「さっきも説明した通り、ボクにはレイズ・デッド効かないか ら……」
アブロ「そうだよな。じゃ、俺がやるか……」
ジェダ「……でも、キミが行けって言うのなら……」
ヴァロック「おお、熱い話に なってるよ?(笑)」
アブロ「いやあ、きみをきけんにさらすわけにはいかないさー【冴える棒読み】」
ノインガム「(笑)」

 呪文をかける為、ひとまず扉の前を離れる一行。
 レアが覚えたての新呪文、イレイションを炸裂させる。

レア「これでみんなを意気盛んにできます」
アブロ「じゃあ、そのアッパー系の ブツを頼むよ」
レア「……」

ヴァロック「……レアを変な遊びに誘うなよ?(笑)」

アブロ「なーにがーー?【悪びれずに】」
レア「あと、扉の鍵を開ける自信を鼓舞することも……」
アブロ「じゃあ、その……」
ヴァロック「……(アブロを睨む)」
アブロ「……アレだよ
ガロウズ「なんなんだよ(笑)」

 技能鼓舞の呪歌で〈解錠〉を上昇させて扉を開ける。
 そしてイレイションが残っている間に突入という手筈。
 サイレンスをかけた石はアブロが持った。

アブロ「かかってる呪文はコレと、コレで……(メモしている)。で、〈解錠〉か……(ころころ)……えーと、28?」
BM「残念」
ガロウズ「まさかとは思うけど、+2した?」

アブロ「…………30?」

一同「(笑)」
BM「じゃあ開いた(笑)」
ヴァロック「忘れてるよ!(笑)」
レア「ひどい(笑) せっかく歌ったのにぃー」
ガロウズ「さっきメモしてませんでしたっけ?(笑)」
BM「居るよね(笑) 持って行くものを忘れないように机の上に出して、そのまま出かける人(笑)」
アブロ「あうーー」
ヴァロック「中の様子を見て」
アブロ「じゃあ、少しだけ開けて《早視認》!」

 部屋には三種類のオークが居た。
 普通っぽいオーク数匹、目を黒い布(中央に“目”の模様が描いてある)で覆った紫色のオーク、忍者の格好をしたオーク。
 部屋の奥に置かれた机の上に金属片が置かれており、それを斧で殴りつけている奴。
 オークたちはその作業に気を取られているようだ。
 そして、部屋の隅には──

BM「──部屋の奥に居た人物を見て、アブロは思わず声を上げそうになりました」
アブロ「?」
BM「……(無言でフィギュアを置く)」

ウエストウエスト

アブロ「ああーーっ!! あ、あんにゃろおおぉぉ(笑)」
BM「……と、前方でアブロが身悶えているのが見えますが」
アブロ「……(そうかサイレンスか)」
ヴァロック「どした?」
アブロ「……(無言で首を振る)」
ヴァロック「なんだよ?(笑)」
アブロ「(サイレンスの石を捨てて)……もうダメだ、帰ろう! (笑)」
BM「さっきのアブロの〈Hide/隠れ身〉っていくつでした?」
アブロ「24」
BM「……(ころころ)……じゃあ、黒い布で目隠ししたオークが、ピクっと扉の方を向きましたよ」
アブロ「(咄嗟に)急いで扉を蹴り開ける!」

 部屋に雪崩れ込む一行。
 そこで旧友ウエストと意外な再会を果たすのだった。

アブロ「あの、奥のヤツを倒せー!!(笑)」
BM「では、ウエストは振り向いてニターっと笑いました」
ウエスト「……そうか……ヴァロックがサイレンスを使ったんだ な?」
アブロ「誰が使ったって良いじゃないか!」
ガロウズ「俺が〈Use Magic Device/魔法装置使用〉で(巻物を)読んだのかもよ?」
ウエスト「……ありえん」
ヴァロック「ふふふ……それはどうかな?(笑)」
ウエスト「そもそも、お前たちがサイレンスの巻物を持っていないこ とは 知っている」
アブロ「くそ、なんでもお見通しか!」
ウエスト「千眼の印…… それがお前たちを監視していた。気付かなかったようだがな」

アブロ「……ああ、知ってたさ!」

ヴァロック「うそつけ(笑)」
ウエスト「知っているようには見えなかったが、な(笑)」
アブロ「見られるのが好きな んでね……放っておいたのさ」
ウエスト「ほほう。……では、暗闇でシャドウとイチャイチャするところも、俺に見せたかったのだな?」

アブロ「うひゃお【声にならない叫び】」

ヴァロック「おお!? それは俺も聞きたいねぇ(笑) 詳しく聞かせてくれ!」
ガロウズ「見られるのが好きな のかあ(笑)」
ノインガム「エローイ」
ジェダ「……ばっ……ばっかじゃないの!!【定番】」
アブロ「死ぬ!……死んじゃう……」

 顔を真っ赤にして悶えるアブロとジェダ(?)。
 アブロの目にはうっすらと涙が。

アブロ「ええい、口では勝てん! 退け退けーーっ!」
ガロウズ「退くな(笑)」
ヴァロック「なんだ? ウエストが居るのかー? 久しぶりだなぁー」
ウエスト「ふふ、元気そうだな」
BM「……と、忍者服を着たオークが前に出てきました。シップウマルですね」
ヴァロック「シップウマルはこの前倒したじゃん(*)」
BM「……(しまった)……」
ヴァロック「誰が出てきたんだ(笑)」
BM「…………えーと、シッ プウマルじゃないヤツが前に出てきました」
ヴァロック「だから誰なんだよ!!(笑)」
BM「格好が同じなんだよ!!【理由になってない】」
オーク「……我が名はハヤテマル。シップウマルの仇、取らせて貰うぞ!」

 *……以前に倒した13忍者の下っ端。おそらく中忍クラスと思われる。

アブロ「そんな仲間意識が強かったっけ、忍者って?」
ハヤテマル「シップウマルは私の双子の兄だ、バカモノ!」
アブロ「何言ってんのー! 忍者になったら親子でも他人だろう!?」
ノインガム「なぜそんなに強気(笑)」
ガロウズ「アブロこそ何言ってんだ(笑)」

アブロ「忍びとしての覚悟が足りんなぁ〜〜【偉そうに】」

ハヤテマル「なにぃ! ええい、抜け抜け! いざ尋常に勝負!!」
アブロ「もう抜いとるわ!(笑)」
一同「(笑)」

 これで何ラウンド潰れてるんだろうか(笑)

ウエスト「……では、後は任せたぞ、ツムジマルよ」

一同「ハヤテマルだよ!」

ヴァロック「もう何がなんだか分からないよ!(笑)」
ウエスト「そうだったな(笑) ……じゃあ、ま、とにかく後は頼んだぞ【投げやり】」
ハヤテマル「名前呼べよ!(笑)」
アブロ「ウエスト……しばらく見ないうちに腕を上げたな(笑)」
BM「……と、言い残すと、ふっとウエストの姿が消えました」
一同「ウエストだーーー!!!(笑)」
ウエスト「さらばだ……アブロよ……お前の恥ずかしい姿は、吟遊詩人たちに語り継がせると しよう……」

アブロ「うわあああああ(汗) くそ、いくら払えば許してくれるんだ!?」

一同「(笑)」
ウエスト「……楽しみだな?」
アブロ「あっ、あっ、くそ、殺す、もう殺す!」
ジェダ「……ま、マズいよ……ウエスト止めないと……【顔を赤らめ(?)ながら】」
ウエスト「うはっはっはっはーーー【フェードアウト】」

 こうして言いたい放題の後にウエストは去っていった。
 床を転がって悶絶するアブロを残して──。




§ 17−3 ハヤテマル


 というわけで、緊迫の(?)戦闘が始まったわけだが……。

ハヤテマル「さあ行くぞ! ツムジ マルの仇、取らせて貰う!!」

一同「誰だよ!!(笑)」

アブロ「ツムジマルなんていないでしょうが(笑)」
ハヤテマル「……え?」
ガロウズ「シップウマルとハヤテマルでしょ!?(笑)」
アブロ「……お前等、本当に双子だったのか?(笑)」
ハヤテマル「……あー」
ガロウズ「ツムジマルはウエストが言い間違ったんでしょ?(笑)」
ハヤテマル「……あのー……違うんだ、…………聞いてくれ

一同「(爆笑)」

 もう、なにがなんだか。
 いや俺なんだけど。

ヴァロック「聞かねえよ!!(笑)」
ガロウズ「なんだ(笑) じゃあ、三人兄弟だったのか?」
ハヤテマル「違う! ……あのー、ツムジマルは、上忍」
アブロ「へえー」
ガロウズ「なるほどねぇー」
ハヤテマル「……って、あっ! 喋っちゃったよ俺!(笑)」
ヴァロック「うん(笑)」
アブロ「しかも君は今、上司を呼び捨てにしてたよ?」
ハヤテマル「……なんてことはサッパリ忘れてくれ
ヴァロック「いや、キッチリ記憶に刻み込んだ(笑)」
ハヤテマル「……ふん、どうやら、貴様等とは話し合っても無駄のようだ!! つまり交渉は決裂だな!」
ノインガム「交渉だったのかこれ(笑)」
ヴァロック「してないよ!!(笑)」
ガロウズ「何を今更(笑)」
ハヤテマル「殺すしかないようだな!」
ヴァロック「いいから早くしろよ(笑)」

 ハヤテマルは立ちすくんでいるガロウズに、なにやら黒いものを塗った忍者刀で斬りつける!
 もちろん急所を狙って。

ノインガム「墨汁か!?」
ヴァロック「イカスミだろ」
ハヤテマル「……毒だよ!! 耐久力が減るやつだよ!!」
アブロ「親切だなぁ(笑)」

 もうボロボロ(笑)
 しかし、攻撃にはちゃっかり成功。
 立ちすくみを刺され、ガロウズ大ピンチ。

BM「心臓の近くに忍者刀がザクっと刺さりました。まずは10点。それからSneak Attack(急所攻撃)で……(ころころ)……っと、これは《デッドリー・ストライク》で振り直しね。……お、6になった」
ヴァロック「クソマスター! いっつも1が6になってるじゃん!!(笑)」
BM「強いよねこの特技。で、スニークで20点。そして、身体が痺れたので頑健セーヴどーぞ」
ヴァロック「失禁(*)するなよー」

*……RAINBΦWの失禁王ユー ジの作ったルール。セーヴで「1」が出ると失禁する可能性が有るらしい。ちなみに男女平等。

ガロウズ「……(ころころ)……うわ10」
一同「あーー(溜息)」
BM「じゃあ、Constitution 【耐久力】 を4点減らして下さい」
ガロウズ「上限減らすのやめようよ(泣)」
ハヤテマル「ククク……あの秘密を知られたからには、殺すしかない……」
アブロ「自分で喋っといて……勝手に……」
ハヤテマル「何ぃ! 貴様等が俺をたばかったのだ!!」
アブロ「……ば、バカだこいつ……」
ヴァロック「うん、まあ、バカだな」
ハヤテマル「兄の無念を晴らす!」
アブロ「はい、兄さんの名前は?」
ハヤテマル「……あのー…………アレだよ
一同「(笑)」
ガロウズ「“ツ”で始まるよ」
ハヤテマル「ツ……ツ……ツップウマル!!」
一同「はいはい(笑)」
ハヤテマル「アレ……? ツ、ツン デレマル?
ノインガム「ツンデレ(笑)」
アブロ「やだよそんな兄貴(笑)」
ハヤテマル「ああ、それは姉さんだった(笑)」
ヴァロック「ほんとかよ(笑)」
アブロ「だ、ダメだコイツ(笑)」

 とはいえ、HPを上から(上限から)下から(ダメージで)奪われたガロウズは残り10hpに。
 笑ってる場合じゃない。

ガロウズ「でも、やるしかないよなあ。一歩進んで《Whirlwind Attack/大旋風》かな?」
一同「(笑)」
ガロウズ「いや、笑うところじゃないから(笑) いや、連続攻撃で一匹倒そう。全力攻撃で三回」
BM「その範囲だと目標はハヤテマル、目隠しした紫オーク、普通のオークだね」
ガロウズ「じゃあハヤテマルから……(ころころ)……40」
BM「命中ー」
ガロウズ「ベインなんで……追加して……29点」
BM「オークベインが赤くきらめき、ハヤテマルの肌を易々と切り裂 いた。彼は傷から白い煙を上げて苦しんでいるぞ!」
ヴァロック「突然の描写ありがとう」
BM「いやたまには」
ハヤテマル「ぐっ、これが兄の言っていた魔剣の力か……しかし、貴様も!」
ガロウズ「知ってるよ! ビリっと来るんだろ!(笑)」
ハヤテマル「……何故それを!」
ガロウズ「だから(兄のシップウマルと)同じだっつーの(笑)」

 ハヤテマルの肌に剣が触れた瞬間、黒い火花が飛び散り、ガロウズの腕を焦がした。

BM「というわけで、ガロウズの属性は?」
ガロウズ「LG(秩序にして善)だよ」
BM「じゃあ6点」
ガロウズ「だから(前と)同じじゃねえか!(笑) ……えーと、もう一回喰らうと死ぬんで、こっちのオークを斬ろう(残りhp4)」
ハヤテマル「んー?(笑) どうした、俺を斬らないのか? ほれ、喉はここだぞ?(笑)
ヴァロック「ウザいなこいつ(笑)」
ガロウズ「やらん。そっちのオーク、お前に37」
BM「ぎゃわー、斬られた」
ハヤテマル「さあ、次は俺か? うーーん?」
ガロウズ「(無視して)26点。もう一回そいつに命中、29点」
BM「スパっと斬られた。死亡」
アブロ「さすが対オーク専用武器(*)」
ハヤテマル「お、俺を斬らんかぁぁーーーー!!!」
ヴァロック「はいはい」

*……導き手さんも、商人バトールも、それだけではないようなことを言ってましたが……。

ノインガム「次は俺か。じゃあ、普通にフレイム・ストライク
BM「普通にやられたー!!」
ハヤテマル「しかし、フッ、甘いわ!」
BM「……ハヤテマルはクルっと旋回して、炎を全て避けました」
ノインガム「なぬっ!」
ヴァロック「よくサンダーがやってるヤツ(Improved Evasionつまり“身かわし強化”)ね」
アブロ「忍者だからねー」
BM「ぬう、こっちのオークは焦げた(反応セーヴ失敗した)なぁ。……♪おれたちゃクロコゲ〜〜 クロコゲブラザーズ〜〜」
ヴァロック「クロダコは良いよ(笑)」
ノインガム「じゃあ、10d6で……(ころころ)……38」
BM「ぎゃー、攻撃呪文みたいだー!!」
ヴァロック「攻撃呪文だよ!(笑)」

 焦げまくるオークたち。
 ここで一気に決めようと、アブロが〈Tumble/軽業〉を駆使して奥のオークに突進。

ノインガム「やりますね」
アブロ「ここはやるよ。〈Tumble/軽業〉25は成功。じゃあ、スルリと横を抜けて奥のコイツに……命中。16点」
BM「ぎゃー。バタリと倒れました」
アブロ「アレを聞か れたからには、生かしておけん!!」
ガロウズ「必死だ(笑)」
BM「なんか必死だと思ったら、そんなモチベーションか(笑)」
レア「ガロウズさんが危ない……。鼓舞じゃ間に合わないし……」
ヴァロック「よし、俺が先にヒール使おう。これで能力値ダメージも 治るから。……はい、120点」
ガロウズ「鼻血(*)」

*……RAINBΦWでは、上限を超えて傷が治ると鼻血が出るというジンクス(?)いや迷信(?)がある。

レア「じゃあ、囲まれそうなアブロさんに……武勇鼓舞の歌〜〜」
アブロ「どうなるの?」
レア「一時hpが17、攻撃ロールに技量で+2ですー」

 そして次のラウンドへ。

ハヤテマル「ぬう、もう立ちすくみ終わったか……。おっと、刀を落としたぁ!!」
ガロウズ「?」
BM「というわけで〈Sense Motive/真意看破〉してください」
アブロ「〈Bluff/はったり〉かあ」
ガロウズ「失敗ー」
ハヤテマル「今だ、Sneak Attack(急所攻撃)! ……(ころころ)……命中、11点に加えて急所に22点」
ガロウズ「痛いー。よし、この位置は……《Whirlwind Attack/大旋風》だな」
一同「(笑)」
ガロウズ「もう良いよ(笑) 行くぞ! ……命中! 命中! 命中! 命中!」
BM「あ、そりゃダメだ。バタバタ倒れて行くよ」
ハヤテマル「……む、無念……。しかしこのままやられはせぬぞ!」
ガロウズ「ああ、爆発ね」
ハヤテマル「だから貴様は何故知っている!!(笑)」
ガロウズ「だから(兄と)同じだっつーのー!!(笑)」
BM「どがーーん。ハヤテマルの身体が光ったかと思うと、突如爆発しました」
一同「いててて」
アブロ「微塵がくれか。……死んだのかな?」
ヴァロック「さあ」

 こうしてオークたちは全滅した。
 爆発で部屋の中はめちゃめちゃになったが、金属片は無事だった。

アブロ「これが鍵のパーツ? 4つ揃ったんじゃない?」
ヴァロック「ディテクトをマジックしてよ」
レア「マジックをディテクトでしょー(笑) ……感じます」
ガロウズ「よし、組み合わせてみよう」

 あーだこーだやっているうちに、なんとなく龍の形をした【鍵】になった。

アブロ「オーラはどんな感じ? 変化した?」
レア「パーツは“微弱”でしたが……【鍵】に合体した今では“強力”です」
アブロ「強力って言うと?」
BM「具体的にはレベル12以上」
アブロ「ふーーむ。これで良いのか? 戻って女王に聞いてみるか、それともこのまま進んでみる?」
ガロウズ「ギラロン凍ってたよね? 女王生きてるかなあ……」
アブロ「そっか、無理か」
ガロウズ「生きてるかどうか確かめに行くのもアリだと思うけど……」
ヴァロック「ちょっと待って!」
一同「?」
ヴァロック「戻り道にはアンデッド(の大群)がいるんじゃないの?」
アブロ「あー、そうか……」
ヴァロック「鍵が完成したんなら、先に進む?」
ガロウズ「進むしかない。先に進もう!」
ヴァロック「この塔の構造がイマイチ分からないんだよなー。どっちが最深部なのやら……」
ガロウズ「……多分こっち!」





 鍵は完成した。
 それを手に、ガロウズのたぶん こっち【ファイター式占術】で先を 目指すことにした一行。
 深部で彼らを待ち受けるものとは……。
 ──アブロのストロベリー・トークを歌い上げる吟遊詩人?
(以下次号)