TOP戦士向上委員会HFO決起集会>其の弐「プレイリポート:プレイヤー編」


其の弐「プレイリポート:プレイヤー編」
by B.M-NAG(びいえむ)
2004/10/01

[メンバー]
マスター:石川
エーチェ/ファイター
オットー/ファイター
サイス/ファイター
ファ=マド/ファイター
ジム/ファイター
トール/ファイター

(一度書いてみたかったw)


 ……さて、漢気溢れるHFOどもがダンジョンに潜るわけですが。
 もー、始まる前から不安だらけ。
 いや、不安じゃない部分があるんかと。
 というか不安しかないんじゃないかと。

BM「さて、それではHFO決起集会“俺たちに呪文はいらねぇ”を開催したいと思いますー」
SIN「最初で最後の決起集会……」
BM「いやいやいや、生き残りますから!(笑)」
石川「うーん、そうも言えないんじゃねー?(笑)」
BM「……えーと…………と、言うわけで始めますか(笑)」

 なんだかうやむやなうちにセッション開始。


【目次】
01:自己紹介
02:馬糞の掃除は任せろ!(道中)
03:ゴブリン奇襲、だが(初戦闘)
04:ダンジョンへGO!!
05:横穴にて
06:不思議な部屋
07:村に戻る
08:トロル戦
09:世界初!?(そんな世界初はいらない)
10:宝箱
11:謎の部屋?(最終決戦)
12:感想とか




01:自己紹介
 まあ、普通のプレイっぽく自己紹介なんかしてみたりする。
 パーティは時間の都合、いや、大人の事情、いや、あれだ、つまりHFOの掟によって知り合っていることとなった。

HFO理論その1 『HFOはHFOと惹かれあうッッッ!!』

 ……まあ、それはいい(いいのか)
 まるで普通のプレイのように和やかに自己紹介は始まった……

石川「えー、それではこっちから時計回りに行きましょうかー」
ファ=マド「えー、人間、戦士、男。カスバート教会に勤める警官みたいなもんだと思ってください」
トール「コルド信者です。魔術師の家系で、頑張ってのですが魔術師になれなかったので戦士をやってます……」
オットー「えー、ファイターのオットーと申します。代々ファイターになることを義務付けられている家の出身です」
エーチェ「エーチェ四世、由緒ある名家……の、没落した子孫です。斜陽」
石川「生まれに不満を持っている人が多いなぁ(笑)」

 吹き溜まりと申しましょうか。

エーチェ「なんで、俺はファイターなんかやっているんだと(笑) いやいやいやいや……で、遺伝子的 には優秀なので身体だけは大きい。とにかく頑丈なのでソレを生かして戦場で働いてたりしました。“危なそうだからそこをちょっと歩いてみろ”とか、“コレ が食えるかどうか試してみろ”とか」
ファ=マド「うーん、毒見役としてはエーチェは耐えちゃう(頑健セーブ+10)から他の人は死ぬんじゃ(笑)」
エーチェ「そ、そうか、それで俺は解雇されてこんなところで冒険者になっているのか!(笑)」
石川「ダメじゃん(笑)」

 え?
 (熟考中)
 ……そうかもしれない。

エーチェ「……ま、そんなファイターです。ちなみにエーチェ四世で“えーちぇーふぉー”と読みますが、深い意味はありません(笑)」
石川「小ネタは良いんだよ!(笑)」
ジム「えー、名前はジム=コナーズ。人間、戦士、男、ローフルグッドです。家も無くて、弓矢とか釣り具でそのへんで狩猟をして暮らしています。頭が悪いうえに判断力も無いのですぐ騙されてて、だからお金がたまりません(笑)」
サイス「えーと、サイスと申します。とある町の教会で、パラディンと宗教論争を巻き起こしました(笑) で、そこでボコボコに負け、そのまま村を出ました
ファ=マド「悲惨だなぁ」
サイス「で、見返してやろうと〈知識〉 をがんばって上げています!」
トール「熱いー」

 ……ただでさえ取るのに多大な精神力を必要とする《Skill Focus/技能熟練》、しかも生。
 それをあまつさえ〈Knowledge/知識〉にぶちこむという男っぷり!
 ……っつーか、〈Knowledge/知識〉がクロスクラスなファイターが!!
 もはや誰も
 我々を止められないということが分かっていただけただろうか?
 え?
 分かりたくない?

石川「うーん、なんでこう、妙に情けない人が多いんだろう(笑)」
サイス「えーと、それから、性別男、人間、ファイター、男です」
エーチェ「いや、それはみんな同じですからー(笑)」
石川「男だけのむさいパーティだな。ある意味凄いな(笑)」
エーチェ「……あ、でも、思い出した。俺【魅力】 9!!
ジム「無論他のみんなは8ですが」
エーチェ「いやったぁーーー!」
石川「アホか(笑)」
エーチェ「……と、言うわけで隊長の役目は是非この私に!」
石川「勝手にしなさい」

 ……と、見事な(?)策略によってエーチェが隊長っぽい人になる。
 ああ、隊長。
 主な役目は先陣を切ってワナをくらったり、
 先陣を切って敵の攻撃を集中されたり、
 危険な場所に斥候として送り込まれたりすることである。
 ……おや?

石川「──で、私がマスターの石川です」
一同「よろしくお願いします」
石川「……えー、殺します」
一同「ぎゃああああーーー!!(笑)」

 種族とクラスと性別を省いても差し支えないという、とんでもない自己紹介が無事終了。
 こんな熱い野郎どもが集結してパーティを組んでいると言う前代未聞の珍事。
 ファイターばかり6人。
 ……まるで、初心者DMが困って出した雑魚のようである。
 激しく切ない。
 
 さて、そんな哀愁漂う一行はキャラバンに雇われてソルトヒルというところへ行くことになったのだった。
 塩が取れるからソルトヒルと言うらしい。
 おかげで近付くに連れて植物の姿は少なくなっていった。
 少なくなっていったのになぁ……(後述)


02:馬糞の掃除は任せろ!(道中)
 なんやかやとガヤガヤ話しながら道中のプレイへ。
 ここでビビったのは自己紹介⇒即プレイ開始という速さ。
 そう、スペルキャスターがいないからあっという間にプレイが開始できるのであった!(笑)

HFO理論その2 『ファイターは準備が速い!(つーか無い)』


石川「と、いうわけで何故か戦士6人ばかり雇われたわけだが」
エーチェ「……あー、なんか嫌な予感がするんですが、……もしかして俺たち……安いんじゃ……(笑)」
石川「……そうだね、同レベルのウィザード一人分くらいの賃金かなぁ」
一同「や、安いーっ!」
石川「キャラバンの人には人夫のように扱われていますな」
ファ=マド「不遇だ……」
エーチェ「まあ、慣れているのでガンガン働きます」
トール「俺たちの肉体美を見ろ、と言わんばかりにモリモリ働きます」
エーチェ「ふう、中年にはこたえるのう(笑) ……あ、そうだ、若者がいるんだっけ?」
サイス「あ、はい(笑)」
エーチェ「じゃあ、じじくさく説教始めます。『いいか、お前も早く戦士から足を洗わなきゃなんえねぇぞ。見切りつけて他のクラスになんな』とか」
石川「いきなりテーマを否定かよ(笑)」
オットー「一仕事50gpだしなぁ(笑)」
ファ=マド「……この世界、“良い戦士は 死んだ戦士だけ”か……」
エーチェ「死んじゃダメでしょー(笑)」
ジム「でも、メシは食えるしぃー(小声で)」
石川「ホントにタダの労働者やのー(笑) ……で、村まであと半日となったわけですが、ここで……〈Spot/視認〉いきましょうか」
一同「うわはははは(大爆笑)」

 ……いや、〈Spot/視認〉を要求されただけでこんなに爆笑が巻き起こるプレイは他に無いぞ(笑)
 うーん、世界初かも(笑)
 いやー、なんといってもほとんどがWisdom 【判断力】 8のキャラですからねー。
 〈Spot/視認〉なんて言われても、できるかそんなもん! と。
 知るかそんなもん! と。
 もう、開き直って笑うしか無いのですよ。
 一番高くてオットーの+5、がんばっても+2、他は『聞くな』っつーぐらいの見えない部隊ですから。
 ……ステルス?(意味が違う)

HFO理論その3 『ファイターは見えない』


エーチェ「〈Spot/視認〉って言われただけで盛り上がりますなぁ(笑)」
サイス「もちろん見えませーん」
ファ=マド「見えない」
ジム「こっちもダメでーーす」
石川「どんなプレイやねん(笑)」
オットー「……あ、目が良い。22です!!」
一同「おおーーーっ」
石川「崖の上からゴブリンたちが襲撃してきました。オットーさん以外はたちすくんでてください」
エーチェ「ああ、もう、いくらでも俺の急所を刺せと!」



03:ゴブリン奇襲、だが(初戦闘)
ゴブっ子大集合

 戦闘開始。
 敵はゴブリン、ミュータントゴブリン、オーガとか。
 突撃してくるアホなゴブリンを意気揚々と《Combat Reflexes/迎え討ち》しまくりなエーチェとトール。
 立ちすくみ状態でもAC20オーバーな硬い前衛。
 あまり不意打ちされても困らなかったというのが本音。

HFOの漢道>
 なにげに分かったのが、“ファイターは不意打ちに強い”ということ。あまりDexterity 【敏捷力】 に頼ってないのでACは低くならないし、別にhpは割りと高いので殴られても大丈夫。まあ、ウィル呪文が飛んできたら全滅の可能性すらありますが、まあ、ソレはソレ。普通の殴り系の敵に不意打ちされてもほとんど困りませんでした(笑)
 立ちすくみでも《Combat Reflexes/迎え討ち》があればAttack of opportunity(機会攻撃)は発動するし(重要)


 つーわけで、

HFO理論その4 『ファイターは不意打ちに強い』

 いや、これはマジで。
 よって、戦闘はかなり圧倒的に進む。
 エーチェがぶん殴られて20点ほどくらったが、まあ、元から硬い(hp46)ので問題無し。

 ミュータントゴブリンを一匹捕まえて見る。
 ファイターのくせに言語が多彩なパーティなので、ゴブリン語を話せるエーチェが尋問に。

エーチェ「こら! ゴブ公! 誰に雇われて俺たちを襲ってきた?」
ミューゴブ「うあーーー」
エーチェ「それともメシが欲しくて降りてきただけか?」
ミューゴブ「おあーーー」
エーチェ「……ぬう。なんだかタチの悪い風邪を引いているみたいじゃのう」
石川「風邪かい!(笑)」
エーチェ「〈Sense Motive/真意看破〉しても分かりませんかね?」
石川「あー、なんだか魂を抜かれたような感じですね」
サイス「ああ、よくあるね、こういう風邪。うん、よくある」
ジム「そ、そーなの?」
ファ=マド「あるのか(笑)」
オットー「凄い僧侶だな(笑)」

 まあ、正しくは僧侶では無いんだが。
 のちに、サイスはこーゆう奴であるということが分かるのだが(笑)

エーチェ「じゃ、村に行くべか」
サイス「あ、隊長(エーチェ)、一本行っとく?」
エーチェ「ヒーリングポーションか。……うーん、勿体無いからねぇ(笑) 村まで我慢するよ(笑)」
石川「どうしようも無いもんなぁ」
エーチェ「い、いやあ、こんなにダメ−ジくらってるのに戦闘後にキュアが無いとか言って、ちょっと新鮮かな!(笑)」

 などと思わず
 フレッシュ
 な気分を味わいつつソルトヒル村に到着。

 ここは、まわりが塩だらけで草木が生えていないいなにもかかわらず、ドルイド2レベルがキャスターで最高という愉快な村である。このドルイドたちは何をしているのだろうか? (※後に話し合いの結果(?)このドルイドたちは塩を守る塩ドルイドということに決着。ニックネームは“塩爺”でどうか?)
 なおかつ、クレリックやウィザードは枯渇しているのにバードが4人もいるという陽気な村でもあった。
 このことが、後でどれほど重くのしかかってくるか……

 さて、村で警備隊長であるケンスキーより『鉱山のモンスターを掃討する』という依頼を受けた。
 彼は悪いと思ったら正直に謝るナイスガイである。
 かつては山のド真ん中でマグマをヴァーーーっと掘っていたらしい(後付け設定)
 ケンスキーはこっちにスペルキャスターがいないのをいぶかしがったが、サイスが僧侶のフリをして誤魔化す。
 いや、僧侶のフリっていうか……僧侶だけどね!(ヤケ)。

 ケンスキーが鉱山の見取り図を用意してくれることになったので、出発は次の日ということになる。

 さて、ダンジョンに潜る準備になる。
 が、いまだエーチェのhpは半減したまんまである(笑)
 まあ、HFOしかいないので治せないのは当たり前なのであるが。
 しかたなく、泣きながら1回10gpのキュア・ライト・ウーンズをかけてもらうハメになるのだった。

エーチェ「あ、あのう……すいません、これでお願いしたいんですけど……」
クレリック「え? キュア? 俺って1日2回しか使えないよ?」
ファ=マド「あー、この村ってクレリックがいないんでしたっけ(笑)」
エーチェ「……まあ、いいです。お願いします(血涙) はい、金貨10枚」
クレリック「はい……(ころころ)……えーと、2点回復ね」
エーチェ「……(1点5GPかよ!!)……ううう……ちょっと(20hpぐらい)足らないんで、もう1回良いすか?」
クレリック「ちっ、しょうがねぇなぁ……(ころころ)……はい、5点ね」
エーチェ「(圧倒的に足らねー)……こりゃどうも……」

 泣け過ぎる。
 というか、1レベルスペルを金払ってかけてもらうなんて……生まれて初めて!!
 これまた
 新鮮!
 (もはやヤケクソ)

 あと、トラップくらい要員のエーチェがエンデュア・エレメンツ(一点読みでアシッド)をかけてもらったり。
 これはオットーのアイデア。
 なかなかに鋭い読みだということが後で判明する。

 サイスの〈Heal/治療〉で自然回復を倍にしたりしてがんばるが、なんと、それでもエーチェのhpは満タンにならないという(笑)
 ダンジョン入る前にhpがMAXじゃない!
 キュアキュアが足らない!
 ぶっちゃけありえない!
 これまた
 斬新!!
 (ていうか助けて)


HFOの漢道>
 HFOは回復ができません……
 こればっかりはどーしようもありませーーん(笑)
 hpが高いのは良いとして、回復手段が「自然回復」しか無いっつー!
 〈Heal/治療〉での“自然回復2倍”が超重要!

 あとはまあ、ヒーリングポーション(キュアライトウーンズポーション)とか、町のクレリックにかけて貰うとか、まあ、かなり金が重要。金の切れ目が生命の切れ目くさい。

 あ、あとは安いスペルで持続時間が長いものをかけてもらってから出発するのも手かと思われます。なにしろ自分では使えないんで、他人を頼るしか無いわなー(笑)

HFO理論その5 『戦士の冒険はいつも新鮮(困)』




04:ダンジョンへGO!!
 依頼主からだいたいの見取り図を貰い、鉱山へと突入するHFO分隊。
 鉱山の入り口を守るドワーフたちとしばし会話。

エーチェ「どんな感じだい?」
ドワーフ「おお、アンタらが怪物退治に来てくれた人たちかい。いやー、頼むぜ。なんといっても、5レベルクレリックが入って行って帰ってこなかったぐらいだからなぁ」
一同「え、ええーーーっ!」
オットー「帰ってこなかったクレリックって、一人? それとも複数?」
ドワーフ「5人パーティじゃ」
一同「だ、ダメだぁーーーーっ!」

 絶望的な情報に、悶絶する一同。
 ……が、別にファイターだから特に考える事も無いのだった(笑)。

エーチェ「まあ、並の5人パーティでダメだったのなら、HFO6人に勝ち目は無いわけですが」
ファ=マド「絶望的ですなぁ(笑)」
エーチェ「まあ、それはいい(いいのか)」
オットー「そのパーティにはどんなヤツがいたんですか?」
ドワーフ「なんか、呪文を使うやつと、それからパラディンもいたな」
一同「ノォォォォーーーーッ!!」

 ますます悲観的な情報しか得られない。
 パラディン様やウィザード様がダメなダンジョンでHFOがいったい何をできるというのか。
 さすがのHFOどもも作戦会議という名の屁理屈をこね始める。

オットー「……えーと」
トール「あのー……」
エーチェ「……あれだ、そう、呪文なんかに頼ってるから足腰が弱くなるんじゃ! それに骨が弱いからすぐ骨折する!」
ジム「そうそう。男なら剣で勝負」
ファ=マド「……そうそう、それに……えーと、パラディンなんかがいるもんだから撤退ができない
エーチェ「それだ! だから、全滅したんだ(笑)」
サイス「……そして宗教なんかに頼ってるから強くなれない(僧侶が言うな)」
エーチェ「……なんつーか……全ての面において俺たちの勝ち?(笑)」

 こうして魔法及びパラディン及び僧侶にダメ出ししてスッキリしたところで奥へ向かうことに。
 もう怖いものは無いぜ!
 ……なぜか一行の顔がどれも必死だったのは秘密であるが。

 斥候風のキャラ2名(オットー&エーチェ)が先行。
 ぬかり有りで調べながら鉱山を進んで行くことに。

エーチェ「範囲呪文が嫌なので、ちょっと離れた隊列にしますかね」
ファ=マド「そう、それだけは避けなければいけないですね」
オットー「私はアーチャーなので最後方に位置します」
トール「リーチウェポンなので二列目からいけます」
ジム「じゃあ、固いので前に」

 と、『範囲呪文勘弁してください陣形』を組んで進むHFO分隊。
 とにかくそれだけはくらってはいけない。
 特にウィルセーブ系の呪文をまとめてくらうと一撃で全滅しかねない。
 (ファイアーボールならば気合でなんとか耐えられる)

 えーと、
 どうやってそれを避けるかというと、
 まずは離れた陣形にして、
 あとは、
 えーと……


 がんばる【ファイター呪文】



HFO理論その6 『範囲呪文は喰らうな!(……と、言われましても)』


 鉱山入口にて鎖で封じられた扉に遭遇。
 まあ、ここは冒険者らしく調べることにする。

エーチェ「さて、その入り口に掛けられてる鎖を〈Search/捜索〉しますか」
石川「〈Search/捜索〉?」
エーチェ「ええ、トラップが無いかどうか」
石川「鎖に触るのね?」
エーチェ「…………それはもう!」
石川「ふーん。じゃあ、頑健セーブ(笑)」
エーチェ「ぎにゃーーーー……って、まあ頑健は高いんで……足して12?(笑)」
サイス「2が出たんですか(笑)」
石川「ならば、手がじゅーーっと溶けて4点」
エーチェ「え? 酸ですか? エンデュアエレメンツ(アシッド)があるんで5点までならセーフっす」
石川「ムカつく!!(笑)」
エーチェ「凄い一点読みだ(笑) さすがオットー!」
オットー「いやぁ〜」

 オットーの鋭いアドバイスのおかげで助かった。
 やはりアシッドは危ない。
 アシッド危険byエーチェ

 さて、鉱山の中をしらみつぶしに探す一行。
 ……と、不審な横穴を発見!
 さっそくその狭い横穴を進むのであった。


05:横穴にて
 狭い横穴を進んだ一行は、あからさまに怪しい文字と紋章が床に書かれているのを発見する。
 ゴブリン語だったが、博学な(?)エーチェが読む。

エーチェ「なんだか脅しのような文句だ。それに、渦巻きのような模様」
石川「〈知識(宗教)〉があるならどーぞ 」
サイス「おっ!、俺の出番だ……(ころころ)……よし! 23だ!!
石川「たけー(笑)」

 すでにファイターが出す数値ではない(笑)

サイス「こっ、これはっ……!」
ファ=マド「おおっ、知っているのかライ●ン!」
エーチェ「げぇーーーっ」

 ジャンプ世代直撃。

石川「それは……この神です(と言ってグレイホークガイドを見せる)」
サイス「なるほど……飢饉とか悪を司る神だ」
トール「よし、〈Spellcraft/呪文学〉していいですか?」
エーチェ「よし!」
サイス「俺も!」
石川「なんでそんなにみんな持ってるんだよ!(笑) 信じられねぇー」
エーチェ「いやー、危ないから取るしかないでしょー」

 どんなファイターだ(笑)。
 で、結局ワードの類なら踏まなきゃ大丈夫。
 むしろ印を飛び越えたらその奥に落とし穴があるんじゃないかと推測した。

エーチェ「じゃあ、調べてみますかぁ……〈Search/捜索〉で19」
石川「無い(笑)」
エーチェ「な、無い!?」
ファ=マド「無いようですな」
サイス「隊長、無いみたいだね!」
エーチェ「うそーん、無いのぉぉー!?……って、じゃあどうするのかって言ってもなぁ(笑)」
サイス「ワナは無いんだから大丈夫だよね」
エーチェ「……うん。だから、俺の腰にロープを結びつけて、それを持っててもらう(笑) そして前に進むぜ! ゴー!!」

HFOの漢道>
 ま、ワナがあると思ったら一番hpが高いヤツが突っ込んでくらう。
 あとは気の持ちよう。
 これがファイターのやり方!

HFO理論その7 『ワナは無いと思えば無い!』

 でやっと力強く踏み出すエーチェ。
 ずぼっ。
 彼の足が沈み込む。
 果たして彼の足下で落とし穴が開いたのだった。
 それはもうお約束と言わんばかりに開いた。

石川「はい、反応セーブ(笑)」
エーチェ「ほらあったよ!(笑) 頼むよ……(ころころ)……23!」
石川「おおー、それなら避けたよ」
エーチェ「ひぃぃ、こっ、これがワード呪文ってやつか!」
トール「そうだ、間違いない!(笑)」
石川「ホントかよ(笑)」


06:不思議な部屋
 奥へとガンガンと進む一行。
 ……と、鉱山の様子が変わる。
 なぜか石造りの通路になり、螺旋階段まで出てくる。もう、どーにも鉱山では無い。
 扉が現れ、そこを開けるとドワーフの像が飾られ、壁中に装飾を施された部屋だった。
 どこからかすえた、甘い匂いが漂ってくる。
 部屋の真ん中を横切るようにバリゲードが組まれ、叩き壊された跡がある。
 そして部屋中に転がるゴブリンの死体。
 
エーチェ「……まあ、死体と言われても我々にはどうすることもできないのですが(笑)」
サイス「いや、大丈夫だリーダー。俺がターンアンデッドを(笑)」
ファ=マド「おおそうだ、クレリックがいたんだ」
エーチェ「う、ううーん(笑)」
ジム「行って調べるしか無いですかねー」
エーチェ「あからさまに何かありそうだけどねー……ま、ここはくらい係の俺が行って見ましょう」
ファ=マド「あ、そういやゴーストタッチの武器とか持ってる人います?」
オットー「さすがにいないっすよー(笑)」
サイス「あ、ゴースト水なら……」
エーチェ「おお、素晴らしいー」
石川「で、エーチェが行くの?」
エーチェ「行きますー。で、隊列はうーーーん……鶴翼の陣で(笑)」
石川「なぜ鶴翼(笑)」
オットー「あ、でもこれだと俺は射撃しやすいなー」
エーチェ「というわけでバリゲードの反対側を目指して移動」

 とりあえず部屋の左右に鶴翼で展開するパーティ。
 そのままエーチェがジリジリとバリケードを越える。
 すると、なにやら足元をガサガサと掘っているドワーフと遭遇した。
 曲がりなりにも善なる戦士であるエーチェは武器を収めて話しかけることにする。
 ……というか、パラディンビーム(デテクトイービル)もウィザードビーム(デテクトマジック)も無いのでやる事は話しかける以外に無かったりするわけだが。

HFOの漢道>
 いや、決して《Quick Draw/早抜き》があるから収めてても大丈夫だなーとか思ってませんよ? 思ってませんったら。

エーチェ「……えーと、もしもし、そこで何をやっておられるのかな?」
ドワーフ「(真っ赤になった指で床をひっかきながら)……ブツブツ」
エーチェ「(顔を引きつらせながら)う、ううーん、困ったなぁ。サニティでもあればなぁ」
ジム「いや、俺たちにはそんなものは無いですよー」
ファ=マド「クレリックは?」
サイス「その呪文は持って来てない」
エーチェ「俺たちは殴ったりどついたりしかできないもんなぁ(笑) どーすっかなぁ……」
石川「えー、まあ、ここでなんとなく部屋の中の死体を配置したりしてみます(と、言いながらスケルトンのフィギュアを配置)」

 そんな露骨な“なんとなく”は無い(笑)

ファ=マド「うわー(笑)」
エーチェ「骨!」
オットー「骨やん!!」
サイス「しゃあないなー」
エーチェ「みんなー、ブラジョニングウェポンは用意してるかー?(笑)」
トール「あるよー(笑)」
エーチェ「じゃあ、パーティのメンバーに言おう。えーと、いきなり殴りかかるのは主義に反するので、もうちょっと観察&会話を続けたいんだけど、それでもいいかな?」
一同「いいよー」
エーチェ「じゃあ、なんだか分からないけどまわりの骨に注意してくれよー(笑)」
サイス「おおー(笑)」
エーチェ「じゃあ、もう一回問いかけてみよう……武器を構えて15フィートのところまでステップして離れながら(笑)」
オットー「セコい(笑)」
エーチェ「必殺セコステップ(笑)」

HFOの漢道>
 
リーチウェポンを持って15フィ−ト離れたところに居ればAttack of opportunity(機会攻撃)誘発のチャンスがあるなぁ、とか思ってませんよ? 思ってませんったら、もう。

エーチェ「えーと、どうしたねー?」
ドワーフ「(ピタリ、と掘る手を止めて)……俺の目が……」
エーチェ「目?」
ドワーフ「目が……目が無いんじゃよーー!!!(ポッカリと空いた眼窩をこっちに向け、その中を赤く光らせながら)」
エーチェ「ぎゃ、ぎゃわー、デター!! やっぱモンスターじゃねーか!!」
トール「ひゃーーーー」

 と、まずはドワーフの死体?が奇襲してくる。
 が、なぜか偶然にAttack of opportunity(機会攻撃)が発生したのでエーチェが攻撃。

エーチェ「足払いしようかなぁ……えーと、足はありますか?」
石川「ありません(笑)」
エーチェ「ぎゃ、ぎゃひーーー、ゴーストだよぉぉ(笑) じゃあ、普通に殴ります。機械的に殴ります」
サイス「まさに機械攻撃」
トール「その機械じゃないー(笑)」
石川「むう。さて、じゃあイニシアチブに行こうかー」

 えーと、レインボーではこんな感じでホワイトボードにイニシアチブを書き込んで行きます。
 ドワーフはもしかしたら味方かもしれないので、希望を込めて書き込んで見た。
 可能性はゼロじゃないよね!
 
イニシアチブボード
(友好的なドワーフさんはパーティに鎧を作ってくれたりゴールドをくれたりします)

石川「じゃあ、まずは18の……」
エーチェ「友好的なドワーフですねっ♪」
石川「うん。じゃあ、友好的に微笑みながらエーチェに襲い掛かってきた(笑)」
エーチェ「じゃあ、そこをにこやかに殴り返します〜(笑)」
サイス「おお、なんと友好的な光景」

 いつもながら、言ってる場合ではない。
 さて、ゴーストにスケルトンが混じって攻撃してきた。
 配置はこんな感じ。
 ちなみにペンがバリゲードとか扉を示す。
 本来は割り箸がその任務に当たるはずだが、この日は忘れ。
 ……そのおかげでBMが1モカ(かの有名な割り箸モカ)をくらった(泣)

幽霊と骨

 戦闘開始。
 予想して魔法の武器を用意していたので、攻撃はなんとかなったのだが、接触攻撃がタチ悪い!
 まあ、別に低いわけじゃないけどDexterity 【敏捷力】 のみと言われると、ツラい。
 まあこれはファイターじゃなくても同じか。
 
 さっそくStrength 【筋力】 を吸われて悶絶するエーチェとトール。
 さらに、50%ミスのおかげでなかなかダメージを与えられない展開に。
 長期戦は明らかに不利、なのだが、特に決め手があるわけではない(笑)
 ついには

 「誰かマジックミサイル撃てよ!!」

 の禁断の叫びがこだますることに(笑)
 必死だな。

 サイスがホーリーウォーターを投げて「ターンアンデッド」と言い張ったりするが、それでも辛い(おまけに50%ミスの前に轟沈)。
 動き出した骨(スケルトン)も意外とジャマになり、グダグダになる。
 骨を殴るには予備の鈍器が良いのだが、そうすると魔法の武器じゃないのでゴーストにダメージを与えられない。
 困るー。
 しかもちょっとずつスケルトンのhpが残ったりして。
 いいからマジックミサイルマジックミサイルを撃ってくれ(ポロリと本音が)

 なんとか全滅させた時には、前衛はStrength 【筋力】 を吸われてボロボロになっていたのだった……
 幽霊はダメアルヨー。

HFOの漢道>
 なんつーか、ファイターには確定で当てる技が無いんですよねー。まあ、ローグとかにも無いですけど。50%ミスとか言われて普段の2倍はツラかったです。ええ。トールは連続5回ぐらい裏目ってたし(暴露)



HFO理論その8 『50%ミスは、がんばれ!


07:村に戻る
 Strength 【筋力】 を回復させる手段がレッサー・レストレーションポーションしか無い一行。
 ポーションが勿体無いっつーことで村に戻ることにする(笑)
 貧乏性と言う無かれ。
 これも全体を見越しての選択である。

エーチェ「さぁて、この村にはロクなクレリックがいないんでしたっけ?」
石川「また10gp払ってキュアかけて貰うかい?(笑)」
エーチェ「う、うーむ……」
サイス「どうします?」
オットー「購入上限144gpじゃなぁ……」
エーチェ「あ、でもサイスが〈Heal/治療〉できるんだよね!?」
サイス「え、ええ」
エーチェ「そんなら能力値は1日に2点回復できるよ!(笑)」
一同「すげー」

 言ってる場合ではない(笑)
 ……いや、言ってる場合か。
 他に無いしな。

HFOの漢道>
 えーと、ファイターにとっての鬼門は「回復」です。よって自然回復はかなり重要。〈Heal/治療〉ではたいていDC15の達成値を要しますので、なるべく誰かが〈Heal/治療〉+5以上にしておきましょう。治療キット(判定+2)も忘れずに。


エーチェ「……ということは、だ。俺は今ゴーストに6点も吸われているので……」
石川「どーすんの?」

 そこでエーチェが選んだ男らしい選択とは。

エーチェ「……三日休もう(笑)

 他に選択が無かった……

 いやマジで!(笑)
 つーかこの町はロクなクレリックがいねー。

石川「ありえねー(笑)」
エーチェ「いや、だって他に回復の手段が無いんですもんー(笑)」
サイス「それはでも、しょうがないっすね」
ファ=マド「止むを得んな」

 こうしてのんびり3日ほど過ごした一行だった。


08:トロル戦
 さて、再びダンジョンに潜った一行は、鉱山の更に奥へと突入。
 例のバリゲード部屋の奥にはまだまだ部屋がありそうだった。
 慎重に、武器を構えて肩で扉を開けると……
 ……トロル出現!
 ぎゃわー。

 まず、ゴブリンシャーマンのコーズ・フィアーによってエーチェが逃げ出してしまう。

ガッツポーズ!
(ガッツポーズ!(違))

 なんつーか、ウィルセーブのスペルは勘弁してください。
 もう勘弁してください。
 MKS! MKS!

 向こうのフィアーに対抗してこっちもサイスがスケアー・ボルトを撃つ。
 これがまた怯え状態なんだけど、逃げるものと誤解したのでかなり有利に。
 (良い子はマネしちゃいけません)

 寂しくトロルだけが残る(笑)

石川「納得いかねー」
エーチェ「まあまあまあまあ」

 あとは残ったトロルを足止め袋とかで嫌がらせしつつ、ボコって終了。
 だが、さすがに攻撃は激しく、前衛のジムが瀕死になったのだった……


09:世界初!?(そんな世界初はいらない)
 そんなこんなで力押しのみで進んでいる一行だが。
 トロルのハイパワーな攻撃によってジムのhpが-6にまで落ちてしまった。
 途方にくれるHFO一同。
 なんとなーーく、結論は分かっているけれども一応作戦会議。

エーチェ「……まあ、何をするって言ってもねぇ……」
ファ=マド「回復手段は一つしかないよね」
オットー「今回は町に戻る気もしないですしね」
サイス「まあ、キュア・ライト・ウーンズポーションしか無いわけですが」
エーチェ「さぁーて、マイナス6からジムのhpを戻さなきゃいけないですね」
サイス「ポーションは何本ありますか?」
ファ=マド「えーと、そっちに10本で、彼が4本で……うーん、現在23本ですかね?(笑)」

 行商人か。

石川「そんな大量のキュア・ライト・ウーンズポーション初めて見たよ(笑)」
ファ=マド「ワンド使えないですしねぇ……」
エーチェ「まずは3本ほど自分のヤツを飲んでもらいますか」
ジム「ゴク、ゴク、ゴク……ふぅ、生き返ったぜぇー(笑)」
エーチェ「よし、じゃあ次は俺の分を……8点」
トール「俺のはこんな感じだ!……6点」
ファマド「9点」
サイス「えー、私が3点です」
ジム「ぴったり39点まで回復しました!(笑)」
一同「おおおおぉーーーーっ!」

 まさか、これしか選択肢はないとは思っていたけど本当にそうだったなんて(笑)
 アホだ。アホすぎる。
 いや、しかし、キュア・ライト・ウーンズポーションだけで45点治したのって……
 下手すると世界初じゃねぇ?(笑)


10:宝箱
 さて、ジムを治した後、トロル部屋を物色すると宝箱を発見!!
 おお、夢にまで見た宝箱。
 お宝ザクザク宝箱♪

 ……しかし、ファイターは……
 (というか、まあ、ローグ以外は……)
 などと悲観的になりつつ。

 それでもサイスがエイドアザーまでして、エーチェが〈Search/捜索〉を試みる。
 とりあえずは。

サイス「えーと、援助成功」
エーチェ「うーし……(ころころ)……えーと、24!」
一同「すげー(笑)」
石川「24か!」
エーチェ「24ですよ!」
石川「うん、罠は無いよ(笑)」
エーチェ「ぎゃああーーー!!(魂の叫び)」

HFOの漢道>
 もう、どうしようもありません(笑)。〈Search/捜索〉で難易度21以上の罠を発見できるのはローグだけなのです。


 「無い」といわれたにも関わらず、エーチェ役のプレイヤーはどんよりと落ち込んでいた。彼にはどうやら未来が見えたようである(笑)。

エーチェ「……えーと、つまり、話を要約すると、罠は無いので……」
サイス「無いので?」
ファ=マド「無いなら安心だな」
エーチェ「……みんな、次の部屋で待っててくれ(笑)」
一同「(笑)」

 覚悟を決めました。

エーチェ「部屋の外なら間違いないでしょー。そっちの扉を開けたままにしておいて、そこで観ててくれ(笑)」
ファ=マド「じゃあゾロゾロと移動しよう」
エーチェ「……で、俺の腰にロープを結び付けてその端を渡しておくので、何かの時には引っ張ってくれー」
サイス「あ、耐毒剤飲みましたか?」
エーチェ「さっき飲んだ」
石川「最初からくらう気だなもう(笑)」

 耐毒剤の+5は重要。

エーチェ「だって他に選択肢無いもんなぁ。……さぁーーて、行くか!! 開ける!(絶叫)
石川「ええと、じゃあぶしゅーーーとガスが出てきました(笑)」
エーチェ「ま、ガスも出るよね(笑)」
石川「出るよなぁ(笑)」
エーチェ「じゃあみんなにガスを指差して合図を。おおーい、ガスだガスだ(笑)」
一同「(笑)」
石川「なんでそんなに落ち着いてるんだ(笑) さぁ、フォート(頑健)をやれぃ」
エーチェ「ええと、(ころころ)……6が出たから21(笑)」
石川「ちぃっ、かわされたか(笑)」
エーチェ「よし、何はともあれ開けたぜ!」

 これがファイターのやり方!

HFO理論その9 『宝箱は気合で開ける』



11:謎の部屋?(最終決戦)
 さて、それから通路をさらに進むと、異様な部屋に辿り着いた。
 天井からミュータントゴブリンが吊り下げられ、奥には毒々しいプールがある。
 部屋中には〈Alchemy/錬金術〉の道具が散乱し、化学薬品の匂いが充満していた。
 奥には白い鎧を着たドワーフの僧侶がおり、なにやら怪しげな実験を行っていた……
 まがまがしい、邪悪な部屋である。

オットー「これは、あれですねぇ」
エーチェ「こ、これはどういうこと? クレリック(サイス)は何か分からん?」

 一同の視線を一身に受けたサイスは、〈Knowledge/知識〉判定も行わずに(重要)こう、告げた。

サイス「いや、これはよくあるモラディンの神殿ですよ(断言)」

ジム「えっ(絶句)」
ファ=マド「よくあるんか!!(笑)」
オットー「え、ええーーっ!(笑)」
石川「どんなんだ!(笑)」
エーチェ「(冷や汗を流しながら)……そ、そうか、よくあるのか。なら大丈夫だ(笑)」
トール「そうそう、よくありますよ(笑)」

 ヤケクソとも言う(ヤケクソとしか言わない)

エーチェ「……ちなみに聞くが、あの奥にいる白い鎧のドワーフも?」

 またしても一行の目はサイスの顔に注がれる。それを平然と受け流すと、サイスは重々しく口を開いた。

サイス「あれも、よくいるモラディンの僧侶です(キッパリ)」

 衝撃の事実の前に愕然とする一行。

ファ=マド「……そ、そうなのか……」
エーチェ「ま、まぁ、よくいるなら仕方ねぇや……」
石川「どんなモラディンだ(笑)」

 さて、無駄に善なる戦士が多いパーティは奇襲を選択せず、ドワーフに声をかけることにする。
 そのドワーフのクレリックは、ドワーフを謎の液体の入ったプールに漬けたりしていた。
 なんかどーにも善人には見えない。

エーチェ「そこで何をやっている!?」
ドワーフクレリック「ダメだ……やはり、ドワーフでは上手くいかない……」
ファ=マド「何をやっているかと聞いている!」
ドワーフクレリック「……!?……何者だ?」
エーチェ「すぐにその実験をやめろ!」
ドワーフクレリック「ふん……なるほど……これは、良い実験材料が飛び込んで来たわい!」
エーチェ「お、おい、サイス、あれってよくいるモラディンの僧侶じゃなかったのか?(笑)」
ジム「なんだかやばそうだよー」
オットー「敵なんじゃない?」

 サイスは眉間に皺を寄せ、いかにも『残念ながら』という表情で告げた。

サイス「モラディン僧侶はこーいうことをしてきます(ドキッパリ)」

 開いた口がふさがらない一行。
 呆然とする一同を前にサイスだけが悲しそうに首を振っていた。

ファ=マド「……そ、そうか……まあ、よくしてくるんじゃしょうがないよね」
ジム「(小声で)……い、いや、モラディンってそうだっけ……」
オットー「……ま、まぁ……」
エーチェ「…………なら、しょうがねぇや!!!(ヤケ) 行くぞみんなーー!!」
一同「オー!!」

 ふたたびファイター呪文がんばるが発動。
 一同は決戦に突入したのだった。

もらでぃん神殿

 戦闘は苛烈だった。
 まず、部屋の入り口に潜んでいた、上からグラップルしてくるチョーカーにエーチェとサイスが捕えられる。
 よくいるモラディン僧侶は悪呪文from不浄なる暗黒の書を連発してくる。
 くそ、発売直後だからって……まったくトレンディなヤツめ!
 さらに、檻から放たれた巨大なミュータントゴブリンが大暴れする展開に。
 なんか敗色濃厚?

ファ=マド「まあ、最後だから死にましょう(笑)」
オットー「死んでどうするんですか(笑)」

 戦況が不利になったところで別に
 『こんなこともあろうかと、◎◎を用意していたんだよ……』
 なんてことはファイターにはありえない(笑)
 ファイターらしく攻撃あるのみ!

 逆にファイターばかりなので相手のほうが攻撃の的をしぼれなかった模様。
 何人かやられたが、残りがキャスターに接敵して大暴れという展開に。

 オットーは遠くから撃ちまくり。
 密集してようが、カバーがあろうが、驚異的な命中率withキャッツグレイスポーションで精密機械のような射撃を見せる。


 トールはインヴィジビリティポーションで嫌がらせ(攪乱)。
 アホなミュータンドゴブリン(巨大)はトールに50%ミスで攻撃し続ける。
 これはかなり助かった。

 などと戦闘が盛り上っている……

 ……そのころエーチェは、
 チョーカーに頭を掴まれていた(ダメじゃん)



 敵のドワーフクレリックを突き飛ばしでプールに叩き落すことに成功。
 突き飛ばししてくださいポジションに立ってるんだもんなぁ(笑)

 残るはやたらにタフなミュータントゴブリン。
 ファ=マドのウィップ連射、ジムの《Power Attack/強打》withエンラージポーションがうなりまくり。
 あっというまに100ダメージほど叩き出してミュータントゴブリンを撃破。

 ……え?

 相手は全滅!?
 
 なんと。

 信じられない事に、

 『全員ファイターでミッション成功』

 ですよ!(笑)

 ありえねー(笑)


12:感想とか
 見事にミッション達成した一行。
 自然と明るいムードで談笑開始。
 いやー、みんなで_| ̄|○としながら『なんで全滅したんだろう……』とか、反省会するつもりだったのになぁ(ぉ

エーチェ「えーと、なんと、最終回の筈が、終わらなかったという(笑)」

一同「いえーーい!(ぱちぱちぱちぱち)」

エーチェ「最後に感想とか、お願いします」
ファ=マド「いやぁ…………誰も死ななかったですね?(笑)」
石川「ヤバい所までは追い込んだんですけどねー」
ファ=マド「やっぱ、ファイターって一人でもなんとかなるようなキャラクターだから……生存能力だけは高いのかなぁ、と」
エーチェ「確かに全員硬かったですよねぇ」
石川「そうそうそう(笑) 誰を狙ってもAC20以上なのでちょっとゲンナリしたよ(笑)」

 たしかに、ある意味どこにも弱点が無いので狙いにくいパーティと言える。
 (柔らかいキャラや、hpが低いキャラがいないので)

トール「いやあ、熱かった! こんなに熱いとは思わなかった(笑)」
エーチェ「おおー」
トール「……実は、ファイターやるの初めてだったんですよ、俺(笑)」

 衝撃のカミングアウト。
 ……っつーか、まぁ、常識かもしれんが。

エーチェ「お、おおーっ!?(笑)」
石川「ええーっ!?(笑)」
トール「いや、最初にhpで1を振った時には『死んだな……』って思ったんですけどねぇ(笑)」
エーチェ「結構生きてましたねー」
トール「あ、あと、リーチウェポンがやっぱり強かったですねー。《Combat Reflexes/迎え討ち》が楽しかった」

 たちすくみ状態でも殴れるのは楽しい。

オットー「攻撃は最大の防御、それに尽きますねー(笑)」
石川「確かに」
オットー「攻撃だけしか無くても、勝てるもんなんですねぇ(笑)」
ジム「非常に楽しかったし、面白かったですねぇ」
エーチェ&石川「それはどうもです」
ジム「普段はローグ系ばっかりやっているんで、ファイターができて良かったです」
エーチェ「擬似クレリックのサイスさんは?」
サイス「スケアー・ボルト買っとけー」

 まあ、今回の判定はアレだったが、怯え状態になるとしてもなかなかの強さだと思う。
 パーティに1〜2本あると便利だと思う。安い上に+2だし。

エーチェ「えー、そうですね。今回思ったのは……穴が無い、というか……」
石川「無いのか(笑)」
エーチェ「……というか、どこもかしこも穴というか。まあ、パーティのどこを狙われても大丈夫なのが心強かったです(笑)」
石川「それはなぁ」
ファ=マド「みんな痛いし」
エーチェ「そうそう、どっからでもダメージ与えられるし(笑)」

 全員がフィニッシャー担当なので攻撃力は意外に高かった。

石川「えー、マスターとしては……殺せないので悔しかったです」
一同「(笑)」
石川「もうちょっと強化しとけば良かったかなぁー……やっぱMMそのままはダメだなぁ……(ブツブツ)」
エーチェ「えー、ということで決起集会は微妙に成功しましたねぇ」
トール「いやぁ、大成功でしょうー」
石川「うーーーん、そうだよなぁ。まず、こんなにプレイヤーが集まるとは思わんかったなぁ(笑)」
エーチェ「えーと、そうですよね(笑) いきなり、こんなアホな企画につき合わせてどーもすみません(笑)」
ジム「いやいや、楽しかったですよ」
エーチェ「では、次回がありましたら、またよろしくお願いしますー」
一同「はいー」

 ……と、言うわけで信じられないことにダンジョンを制覇しちゃいました(笑)
 いいのかこんなんで(笑)。

 ファイター好きの熱いメンバーが集まったおかげで、かなり熱いセッションになりました。
 この企画がHFOの地位向上に少しでも役に立てば……などと夢想しながら筆を置きたいと思います。

 H・F・O!
 H・F・O!

 (今では一人でも多くの人が叫んでくれていると信じて……)


HFO理論その10 『ファイターは楽しい』




(おわり)








 さあ、こんなアホな企画をDMはどんな気持ちで運営していたのだろうか?
 マスター石川によるセッションの裏側が知りたい人は
 其の参「プレイリポート:DM編(前編)」by石川




おまけ:プレイに使った地図
鉱山の地図
 えーと、赤い字はセッション後に追加で書き足した分です。
 アイテムをランダムに決定したので「何も無し」が4回も……ヤモンのせい!!