TOP13忍者プレイリポート>第9話 ある日、森の中

CDS:PE&レインボー合同
D&Dサード プレイリポート企画


第9話 ある日、森の中
於2003年11月29日(土)

2004/01/26
by B.M


**今回はネタバレがほぼ一切ありませんので**
**ご自由にお読みください**




目次
§9−1 ミーティング
 揃ったプレイヤーたち
 感染経路
 12の泳ぐ寺院の盾
 モチベーション


§9−2 石の森へ
 
”徘徊”か?
 森の中へ
 おゾンビはんと戦闘
 

マスター&ライター:B.M
本文イラスト:だいすけ@IMR書記長
プレイヤー:石川、ヤモンのせい、だいすけ[敬称略、順不同]

キャラクター:

ケイト/NPC/人間 6レベルレンジャー 女
アブロ/だいすけ/人間 6レベルローグ 男
ヴァロック/ヤモンのせい/人間 6レベルクレリック 男
ウエスト/石川/人間 5レベルウィザード・1レベルエイリアニスト 男



§9−1 ミーティング

今回は少し休んだ後だったことと”外伝(悪い姫と竜)”が挟まったことによってちょっと情報が錯綜する危険がありました。
プレイ中に手間取ってはいけないので、セッション前に固めておくことにしました。

揃ったプレイヤーたち

BM『さて、揃ったところでミーティングを始めましょうか』
石川『(周りを見渡してから)……揃った??』
BM『石川さん、だいすけさん、ヤモンのせいと3人揃いましたよ?』
だいすけ『”も”というかのみ…』
石川『新しくもう1人来ると言っていた人はどうした?』
BM『急に仕事が入ったらしく…』
ヤモンのせい『Dandanと右近は?』
BM『逃げたかバックれたか仕事か風邪のどっちかにしといてくれと』
だいすけ『ダンナさんは?』
BM『ただいま、泊りがけで仕事をしております…』
石川『なんか、クラスが足りない気がするんだけど!』
だいすけ『前に出る人がいない〜』
BM『そんなときもある にんげんだもの』
石川『死ね〜』

この時点でウエスト(ウィザード)、アブロ(ローグ)、ヴァロック(クレリック)。
魔法は使えるし、罠も外せるし、傷も治せるし!
完璧!
完璧すぎて怖い!
怖くて冒険に出れな(略)

BM『と、いうわけでどの辺から初めて話を繋げるかを意見を出し合って決めましょう。今までの流れのようなものを、詰めましょう』
石川『うーん、流れって言われてもなぁ』
ヤモンのせい『そうだなぁ。あ、宝をたくさん見つけたんじゃない?』
BM『そうだ、見つけたねぇ。魔法の武器から防具から、ワンドからスタッフまで』
ヤモンのせい『…全部取られたけどな』
BM『スクロールからリングから、宝石から』
ヤモンのせい『だから取られたんだろ?』
石川『うん、とりあえずお前死ね(笑)』

エンターテイメント業界一痺れる優しい【E.G.S.Y】DMに対してなんてヒドイ言葉!。
たぶん俺の今までやったキャンペーンの中で一番アイテムと金が出ましたよ?。
間違いなく。
そりゃあもう宝につぐ宝、アイテムにつぐアイテム、モンティホールどころかモンティパイソン【Dandan 用語】ぐらい出ましたって!!。
ウィッシュリング【レインボーで一番人気のアイテム】まで出したのになぁ…って、あんまし言ってると本 当に刺されるのでこの辺で止め。

BM『…ほんでまぁ、”悪い姫”アイシィとのキャンペーン中で最も激しい戦闘の 末にアイテムは奪われた、と』
ヤモンのせい『クソマスター!!』
石川『そんで、だいすけの好みはデビ●ット姫だったと』
BM『そのようですね』
石川『げっひっひっひ』
BM『いや、げっひっひって言われても』
石川『げひ』
だいすけ『…』
ヤモンのせい『がっかりだ(笑)』

なんだかなぁ

だいすけ『ねぇ、アイテムって全部って全部取られたの?』
BM『へ?』
だいすけ『がんばって隠してたとか、無いの?(笑)』
BM『まぁアブロならやってそうですが』
ヤモンのせい『そうだよ!ホラ、あそこでがんばって隠してたじゃん』
だいすけ『そうそう、あそこで』
石川『どこだよ(笑)』
BM『うーん、まぁ魔法の武器1つくらいは無いと困るか…。じゃ、+1の武器一つアブロが隠してたってことで』
だいすけ『うわぁ、ホントにくれるの?(笑)。じゃあ+1レイピアを遠慮なく』
ヤモンのせい『ありえねー』
石川『いや、これはきっと魔法の武器しか効かない敵をたくさん出すっていう合図ですよ!!』

トコトンまで信用されていない俺。
エンターテイメント業界一痺れる優しい【E.G.S.Y】DMだっちゅーに。

<BM の浅知恵袋>
 ある程度キャンペーンのレベルが高くなってくると、”魔法の武器じゃないと倒せない敵”というのが出てきます。これが困りもんでして。倒す手段が無く なっちゃうとパーティ全滅の危機にまで発展する可能性があります。まぁ、魔法の武器は高価なので無理だとしてもマジックウェポンのスクロー ル(スペルでも可)ぐらいは余裕があれば持ち歩くといいのではないでしょうか。
 さすがに6レベルパーティで魔法の武器が一つも無いのはヒドすぎる(=刺される)と思ったので出してみました。…ホラ、これで壊す楽しみができた (笑)。


石川『…で、金ってゼロなの?そうすると俺はスペルが一切習得できないんだが…』
BM『ああ、パーティ資金は多少残ってますよ。そこから使ってください』
だいすけ『まずは高品質のボウをくれぃ。いわゆるMWMCSB
石川『なんだそれ』
だいすけ『マスターワークマイティコンポジットショートボウ』
ヤモンのせい『名前長っ!』
だいすけ『くれぇ〜〜』
石川『わーかったよ(ちっ、俺の呪文習得用の金が…)』
BM『ヴァロックは何もいらんの?』
ヤモンのせい『べつに』
だいすけ『それと、マスターワークの鎧をくれぃ。ペナルティが下がるのがオイシイんで』
石川『そーだなー。あとはマスターワークのシーフツールでも買っておけや。あ、その辺のものって買えるのかこの地域で?』
BM『買えますね。逆に魔法が未発達な分、職人の技が貴重になっているという気もします。だから職人の数は多いでしょう』
石川『じゃあそれを買ってと』

「魔法の品物が買えないキャンペーンなので、マスターワークのアイテムが重要」
とはプレイヤーの談。
さらに
「この設定だと実はソーサラーが結構イケてる」
だそうで。
理由は皆さんで考えて見てください。

BM『ケイトもMCLB(マイティコンポジットロングボウ)を欲しいと言っていますが?』
石川『お前も一緒に来るのかよ!っていうか前衛は!』
BM『いちおうレンジャーなんで前衛クラスではありますがね』
ヤモンのせい『え、っていうかケイトって確か軽装鎧じゃなかったっけ?《Two-Weapon Fighting/二刀流》用に』
BM『そうです(笑)』
石川『使えねぇ!』
BM『でも、レベルが上がったんで、なんと2番目のFavored Enemy(得意な敵)を ゲットしましたよ!(笑)』
石川『いらぁーーーーん!!(叫)』
ヤモンのせい『ちなみに何を選んだの?オークの次はゴブリン?』
BM『…植物(プラント)』
石川『アホかこいつはぁーーーー!!(絶叫)』

<BM の浅知恵袋>
 まず、レンジャーは前衛クラスではありますが、《Two-Weapon Fighting/二刀流》をやろうとすると鎧が限定されてしまってACが低くなるという問題を抱えています。まぁ、本当ならこのようにパーティのメン バーで前衛タイプが少ない場合は《Two-Weapon Fighting/二刀流》を諦めて重い鎧を着るのが正解なのでしょうが。
 ケイトは野伏タイプの野外活動をメインにしたレンジャーなので、アーマーペナルティの兼ね合いもあってやわらかい鎧を着ているのです。
 そしてもう1つ。プラントにはクリティカルが効きません。よってFavored Enemy(得意な敵)のボーナスであるダメージ修正はプラントに対しては無効なのです。はははは(笑い事)。 


BM『まぁまぁ。そんでも、フィートとか能力はそこそこあるんでMCLBを頂ければアーチャーとして活躍できると思われますよ』
石川『ちなみにStrength 【筋力】 いくつ?』
BM『16です』
石川『あー、そんなら俺がブルズストレングス取るかぁ』
だいすけ『イザって時は前に出てもらうしね』
ヤモンのせい『…常に”イザ”って感じがするけどなぁこのパーティ(笑)』
BM『あと、鎧もマスターワークにしてもらえると技能が助かります』
石川『わぁーーーかったよ!買ってやるよ!いくらだよ!(俺の呪文がぁぁぁ…)』
BM『あ、ブルズストレングスかかるなら+4のMCLBにしておこうかな(笑)』
石川『ヤブヘビィィィィ』

こうしてウエストの呪文習得資金をモリモリとみんなで食い潰しながら装備を整えた。
さて、この辺からキャラクター名にしましょうか。


感染経路

ヴァロック『あ、そういやレア(ヴァロックの妹)の病気は?』
BM『あー、レアの方は大丈夫。発作も起きなくなったし、別に健康ってわけじゃぁないけど風前の灯火ってわけでもない』
ウエスト『それは結局あんまし健康じゃあなさそうだなぁ(笑)。ま、ウエストにとっては好都合なんだけど(笑)』
ヴァロック『おいっ!』
BM『そのかわり、ガロウズが病気になったよ。動けないくらい衰弱してる。それで看病のためにレアは町に残ってるんだな』
ヴァロック『まぁ、ヤツが死ぬ分にはいいよ』
BM『いいのかよ!(笑)。お前グッドだろ!(笑)』
ヴァロック『早く死なないかなぁー』

妹のこととなるとルールを無視するヴァロック。
そのためならアライメントかわろうがレベル下がろうが、キャラクターがロストしようが関係ないと断言する強気っぷり。
常に 妹=俺の命 だと名言 しております。
真の妹萌えキャラクターとはかくありたい【真に嫌】

ウエスト『病気ねぇ……どうやってうつったんだろうね?』
BM『あー、なるほどぉ(笑)』
アブロ『はははは…まぁ感染経路は謎だよねぇ』
ウエスト『いや、経路は一つしか無いんじゃないの?(笑)。問題はうつった理由でしょ。』
ヴァロック『なんだと!?
ウエスト『●●●みたいなもんでしょ?』
アブロ『じゃあ…空気感染だよなっ!(笑)』
ヴァロック『おいっ!何言ってんだ!!』
BM『ああそうか、空気感染じゃあしょうがねぇよなぁ』
ヴァロック『おいこらっ!お前ら!!』

ここぞとばかりにヤモンのせいを苛める一同。

ウエスト『…ま、どうやってうつったかはとりあえず置いといて』
アブロ『(小声で)ちゃんと対策しなきゃいけないよなぁ…』
ヴァロック『おい!お前ら何の話をしてるんだ?!』
ウエスト『(小声で)でも、中世にはもう有ったはずなんだがなぁ』
BM『動物の腸とか(笑)』
ウエスト『そうそう(笑)』
ヴァロック『何が”有った”んだ!(笑)』

なんでしょうね?(謎)。

アブロ『そういや、ウエストってどうやって生き返ったの?』
BM『”金”ですね』
ウエスト『ああ、じゃあ俺は本当はレベル7だったのかー!(笑)』
BM『そうですよ!。そこで金を使ったから今は金が無いんです。ええ』
アブロ『じゃあしょうがないね(棒読み)』
ウエスト『じゃあしょうがない(棒読み)』

なんてかわいそうなプレイヤーたちなんだ(棒読み)

アブロ『あ、そういやアイシィはどうなったの?』
BM『まんまと逃げられましたね』
アブロ『飛行船かなんかで?。”諸君!また会おう!”とか言って』
BM『いや、タコみたいな機械に乗って逃げていきましたよ』
アブロ『まんまじゃん(笑)』
ウエスト『負けた後だから3人乗りの自転車じゃないの?』

真面目にやれや【含む俺】

ウエスト『ミーポは?』
BM『カルカリクスを取り戻す旅に出ましたね。というか、ウエストを殺っちゃった責任を感じて修行の旅に出たというか』
ウエスト『いやーホント、あれは熱かったよ!。死ぬかと思ったもん』
ヴァロック『いや、死んだけどな』
アブロ『ミーポの探索って俺達が手伝わなくていいのかい?』
BM『あれからコボルドも増えましたからね。ちゃんとミーポの元に部下もいるんですよ(笑)』
ウエスト『そんで、旅の途中で1レベルパーティと遭遇してスリープで一掃されたと』
BM『いや、ミーポはレベル7だから効かないでしょ』
ヴァロック『高ッ!』
BM『アンタらが余った経験値を”いやぁ、それはミーポに”って全部あげてたからでしょうが!(笑)』
ウエスト『うーん、どんどんと謎の存在になっていくなぁ、アイツ』
アブロ『ついには竜に変身するようになっちゃったしねぇ』

説明しよう。
今回のキャンペーンではCRによる経験値の他にストーリー経験値、ロールプレイ経験値のようなものを採用している。
めざましい活躍やプレイングがあったキャラクターにボーナスexpを与えるという。
で、それはセッション毎に参加者全員の話し合いで決めるのだが他人に厳しく身内にはもっと厳しいレ インボーであるからして「該当者無し」の回が結構あった(マジで)。
そういう時は”じゃあ、余った分はミーポに入れといて”っつーことでなぜか着々とミーポが育てられていたのだ…
つーか育ててどうする。
生粋のアホである【含む俺】

アブロ『あ、あとこの前滅びそうになった町(ブレイジングデル)はどうなったの?助かったの?』
BM『助かりましたね。オークベインの力と、パーティ一同の活躍によって』
ヴァロック『ああ、あれを掲げるとオークが恐れをなして逃げるんだっけ?』
BM『そうだね。もちろんガロウズがそれを持って敵に突っ込んで行ってたのさ』
アブロ『その時の謝礼は?』
ヴァロック『どうせ貰ったけど盗られたんだろ』
ウエスト『ああきっとそうだ。このマスターならやりかねん(怒)』
BM『いや、その辺はウエストの復活費用とかに消えたんじゃないかと』
ウエスト『でたよ(笑)』
アヴロ『そうかい。で、オークベインって今誰が持ってるの?』
BM『ガロウズが持ってますね』
アブロ『体が動かないのに?』
BM『困ったことにガロウズ以外が使っても只の剣でしか無いんですよ。そして、使用にはかなり体力を使うらしく。ガロウズの病気はそれが原因とも考えられ ますね』
ウエスト『ふーん。まぁ、そういうことにしておこうや、お互いのために (笑)』
ヴァロック『何が言いたい?(笑)。まぁ、別にオークベインを使う気はないけどねぇ…で、ガロウズってどこに居るの?』
BM『ブレイジングデルにそのまま居る。町では英雄だしね。で、それをレアが世話してると』
アブロ『”世話”ねぇ……』
ウエスト『”下の世話”とかなぁ……』
ヴァロック『こらこらこら!!』
ウエスト『まぁ、イロイロとあったようだがねぇ』
アブロ『いろいろとねぇ』
BM『あんましそういう話してるとサイト(CDS)が全年齢対応じゃなくなるから勘弁してください(笑)』
ヴァロック『わけわからん!何の話だコラ!!(笑)』

何の話でしょう(汗)
詳しく知りたい人はその道の大家である石川さんに尋ねてみましょう。

BM『あ、そうすると、あれなんじゃない?。ヴァロックはそんな雰囲気がなんとなーーく居 たたまれなくなって冒険に出てきたんじゃないの?』
アブロ『あー、そうだね。そうに違いない』
ウエスト『なんとなく邪魔者扱いされる兄』
ヴァロック『なにぃ!(笑)』
BM『…で、そんなヴァロックはノインガムからある情報を手に入れたのだよ』

やっと話が繋がってきました。

<BM の浅知恵袋>
 と、まあキャンペーンを進めていると話を理解できなくなってくる可能性がありますのでたま〜にミーティングとかすると良い感じです。普通のプレイでは まぁ、そんなに整合性とか気にしなくてもいいんですけどね。 


12の泳ぐ寺院の盾

BM『実はだね。揃えると何かが起こるという12の泳ぐ寺院の盾っつー ものがあってだね』
ヴァロック『あー、もう9枚見つかってるんだっけ?(笑)あと3枚じゃん。』
BM『そう(笑)』
ウエスト『がんばったなぁ(笑)』
BM『かなりがんばりました(笑)。で、今は10枚目を探す旅に出ているので すよノインガムたちは』
アブロ『集めると何が起こるのだろうか』
ウエスト『空中を泳ぐ鮫が仲間になるに違いない』
ヴァロック『それはない(即答)』
BM『…で、別にそれは”泳ぐ寺院”に祀ってあるんですが、別に1人でも取りにいけるようなものなんですよ。別にガーディアンがいるわけでもなし、そのま まポーンと飾ってある場合が多いので』
アブロ『アバウトだなぁ。何の価値があるんだろう?』
BM『それはまだノインガムも詳しくは知らないようで…全部集めると何かが起きるらしいんですが。で、まぁ順調に集めていたんですが、7枚目を見つけた時 に他の探索者と小競り合いになったんですよ』
ウエスト『盾を先に取られたとか?』
BM『取られたんだけど、盾が重くて動けなくなっていたところを追いついて倒したんですね(笑)』
ウエスト『アホだ(笑)』
BM『で、それからというものノインガムも周りに追っ手の影がチラつくようになったんです。で、これはヤバいということでグライズ、クロナス、ジッターに 頼んで一緒に盾を集めることにしたんですな』
アブロ『あ、それでジッターがいないのか。いや、別にいいけど…っていうかバンザーイ!自由だ!!(笑)』

アブロはジッターと組んでヒドイ目にあったことがあります。
暴れてやりたい放題(のむ・うつ・かう)のパラディンの尻拭いをローグがしているという愉快な旅でした。
(原稿未掲載)

BM『とまぁそこまでが”泳ぐ寺院の盾”のいきさつでだね。ノインガムが戻ってきた時にその追っ手について調査したら、それはどうも13忍者じゃないかと』
ウエスト『もう、何がなんだか』
BM『いやまったく(笑)。まぁ、それで敵の妨害を避けつつ8枚目、9枚目の盾を手にいれ、今は10枚目を探しに行っている筈』
アブロ『もう9枚も手に入れたのかぁ』
BM『そりゃあもう大スペクタクルで』
ウエスト『がんばってるなぁ中の人』
ヴァロック『それってどの辺なの?。ノインガムが向かった場所って?』
アブロ『(微弱な電波を感知する)シールドレーダーがあれば…』
BM『ノインガム一行が向かったのはヴァルカニア北東部だね』
ヴァロック『北東部って何があるんだっけ?』
BM『その辺はかつての首都(蝋燭都市)があった、ヴァルカニアの中心部だったところだからね。今では一番荒れ果てたヒドい場所だよ。』
ヴァロック『爆心地?』
BM『そんな感じ。クレーターだらけで不毛の地だよ』

古代蝋燭都市については「高貴なるキャンドルキャスター」とか「ウィザードセミナー」とかを参照。

BM『で、ノインガムが旅立つ間際にヴァロックに言ったのだよ。”石の森”の東部でトゥイッグ =ブライトが発見されたらしいってね』
ウエスト『おかしいな』
BM『トゥイッグ=ブライトを操っているのが誰か、非常に気になるところだね』
ヴァロック『そうだねぇ』

それでは、その”石の森”を含む北西部の地図を公開しておきましょう。

(今回の舞台は”石の森”の北東部になります)


モチベーション

ウエスト『でも、俺らって13忍者に恨みあるのかな?倒しに行くような理由って?』
BM『…さぁ(笑)
アブロ『”さぁ”って(笑)』
BM『それはプレイヤーの皆さんで考えてください。もし、心当たりが無ければ無理に立ち向かわなくても良いんじゃないですかね』
ヴァロック『うーん…元々はカルカリクスを助けるために対立したんでしょ?』
ウエスト『あー、そーか』
ヴァロック『ほんで、カルカリクス連れて逃げられちゃったからねぇ。それを追っかけて取り返したいってのはあるよね』
アブロ『アイシィって13忍者の幹部なんでしょ?』
BM『そうですね』
アブロ『じゃあ俺はとりあえず【邪 心 か ら】追いかけるね(笑)』
ヴァロック『ウエストは本が理由なんじゃないの?』
ウエスト『ん?…あ、そうかそうか、あの(コボルドの)女王が持ってる本か』
BM『”狂えるなんとか人”が書いた本らしいですよ(笑)』
ヴァロック『そうだよ。ウエストは本のために動いてるんだよ』
ウエスト『いやいやいや、ドラゴンをさらうようなヤツらは許しちゃいけないからな。人として(笑)』
BM『それまでやる気ゼロだったのが、報酬で本が出された瞬間に目の色を変えたという話が(笑)』
アブロ『そうだそうだ(笑)』
ウエスト『何を言ってるんだ君たち、ボクはドラゴンが大好きなんですよ?そりゃあもう。ドラゴン LOVEのTシャツ着るくらいに』

ホントか。

ウエスト『んで、トゥイッグ=ブライトがいるってことはあの木もあるんだろうなぁ』
アブロ『もう”木の実”はいらないの?。ヴァロック?』
ヴァロック『別に、もう妹が治ったからいらない』
アブロ『でも、ガロウズを治さないといつまでもくっついたままだよ、あの2人(笑)』
ヴァロック『いや、別に…』
BM『あ、そうだ、ガロウズを治せば妹から離れるじゃん(笑)』
ヴァロック『別に……いや、そうだな!!(笑)』
アブロ『そしてガロウズを冒険に連れて行って遠くで…』
BM『何をするつもりだ(笑)』
ヴァロック『いやいやいや、ホラ、やっぱガロウズは仲間だし!(笑)治さないとね!(笑)』
BM『グッドだもんな(笑)』
アブロ『こう、物陰でキュッっと』
BM『何を』
アブロ『いやいやいや。なんでもないっすよ。ホラ、俺って心はパラディンです から(笑)』
ヴァロック『へぇ〜〜【78へぇ獲得】』

「心はパラディン」
アブロがゴートス信者と行動していたときに生まれた名言。
(これも未掲載)

ウエスト『ふむ、なんとか冒険に出る動機はハッキリしてきたようだな…ところで、ランチさん(ケイトの愛称)はなんでついて来てるの?』
ケイト『え?だって言ったじゃないですか。2番目のFavored Enemy(得意な敵)が プラントだすさかいに(笑)』
ウエスト『アホだぁ〜〜(笑)』
ケイト『プラントに恨みがありますから。そりゃあもう行って暴れまっせ。オークハンター兼プラントハンターと呼んでやってくださいまし』
ヴァロック『この地域じゃあ強いね。オークもプラントも出るから(笑)』
ウエスト『まぁ、この辺ではな』
ケイト『むしろオークとプラントばかり出よりますからね』
ウエスト『…良かったな(憐憫)』

ケイト(ケイトリン)
ケイト【通常時】
ありえない生レンジャー。マイディラン連合出身。
「ゴートス神殿によるオーク狩りイベント」の時にPCと出合ったサイコな二重人格娘。
どうも過去にオークと深い因縁があるらしく。
オークが出ると狂戦士並みの暴れっぷりで主にパーティ一同を恐れさせる。怖い。
4分の3カバーされたオークを2匹続けて射殺した技はすでに伝説となっている。
……っていうかそのシナリオのオークの8割くらいはケイトが殺した(マジ)。
必殺技は”Take20で朝まで〈Intimidate/威圧〉”
普段ののんびりっぷりと殺戮の宴を始めた時の変貌っぷりで”ランチさん”と呼ばれることになった。口癖は『なんですのん?』。


ウエスト『そうか。まぁ、来てくれるなら嬉しい。このメンツ見れば分かるよな、ケイト?』
ケイト『なんですのん?』
ウエスト『俺はブルズストレングスを取ったからな(笑)』
アブロ『まかせたよ』
ケイト『な、なんですのん??』
ヴァロック『ここはひとつレンジャーとして《Two-Weapon Fighting/二刀流》を見せてくださいよ(笑)』
ケイト『いや、あの私はどちらかというと弓矢のほうが得意なんですけど…というか戦闘は嫌いです』
ウエスト『うん、そうだな。さっき買ってやったよな、なけなしのパーティ資金でコンポジットボウを』
ケイト『はぁ』
ウエスト『言うならば、それは一番高い買い物だったから。言うならば!
アブロ『いやぁ、前衛がいなくてどうなることかと思ったけど、ケイトのおかげで助かったなぁー(笑)』
ケイト『なんでですのん!。私、ウエストさんよりヒットポイント低いんですよぉぉ(泣)』
ヴァロック『大丈夫!(根拠無し)』
アブロ『だいじょぶ、それはウエストがhp高いだけだから』
ウエスト『とにかくコンポジットボウの代金分は働いて貰うからな』
ケイト『ひぃぃぃ〜。かなんなぁ(泣)』

<BM の浅知恵袋>
 NPCを前衛に出して進むのはヒドイからやめましょうね。いやマジで。
 え?前衛がいない状態でセッション始めるDMのがヒドイって!?。


こうして(オークとプラントの時は)頼り甲斐のある前衛を手に入れた一行。
それぞれの思惑を胸に”石の森”を目指すことにしたのであった。



§9−2 石の森へ

一行が向かったのはヴァルカニアのねじくれた生態系を示す一つのサンプルである”石の森”。
物を変化させる魔力が濃密で、生き物を石に変えてしまう魔獣が住んでいたり、 泉の水を飲んだだけで石になってしまうことがあるという恐るべき森なのです。
実は前回のシナリオで石の森に入っています。
石ゾンビやらコカトリスやら石の泉やらが一行を悩ませました。


”徘徊”か?

BM『そんならまあ一応情報の整理もできたんで、森に向かって出発したっつーところからやりましょうか』
ヴァロック『おう』
ウエスト『さぁーて、食料買うべぇー』
アブロ『そこまでブレイジングデル(現在地点)から何日くらいかかるの?』
BM『一週間くらいです』
ウエスト『じゃあ3週間くらい買うか。今何人だ?3…4人か。パーティ資金で 買っとくよ』
ヴァロック『おけー』

<BM の浅知恵袋>
 さあ、聞きなれない単語が出てきましたね。「パーティ資金」。これはパーティ全体で支払うようなものを買うためのパーティ内共同基金のようなものです。 一般的なのは見つけた財宝の何割かをパーティ資金として溜めておく方法です(別に公式ルールではありません)。
 これで支払うものの代表的なものに宿代、食料代、馬車代、治療費、死者復活費用、情報収集費用(シールギルドやメイジギルド用)などがあります。結束の 固いパーティならパーティ資金で高価なマジックアイテム(前衛用の魔法の武器など)を買うケースもあるでしょう。
 逆に個人主義のパーティ(イビルやカオティックが多い時など)はパーティ資金という考え方をしないかもしれません。…資金管理係が夜中に逃げたりとか (笑)。まぁ、それはそれでシナリオのネタになるかもしれませんが。

アブロ『で、目印みたいなものはあるの?。その森に』
BM『ノインガム曰く、森の奥にオシントンという村があるそうです』
アブロ『えーと、前にもらったこの辺の地図あったよね?』
ヴァロック『はい。これだね【注:ヴァロックはパーティの文書管理係である】』
アブロ『どのへん?』
BM『この辺です(と、地図に書き入れる)』
ウエスト『げぇーっ!石の森の中にあるのかよぉ!!』


BM『魔力が濃いのは石の山周辺ですからね。オシントンの辺りはそれほ ど危険でもないようですよ』
ウエスト『どれくらい?』
BM『まぁ、たまに行方不明者が出たり村の中に石の像ができたりするくらいで』
ウエスト『おーい!』
アブロ『そっか。じゃあ大丈夫だ』
ヴァロック『なぁんだ』
ウエスト『おぉぉぉぉぉーーーいっ!!』

一致団結する一行。

BM『…で、途中でオーク軍の残党らしきヤツに会ったりとかしながら進んでいるわけですが』
ヴァロック『経験値は?(笑)』
BM『戦闘やるのぉ?(嫌そうに)』
ウエスト『いや、それはやめようよ。いや本当に』
BM『時間勿体無いし』
ヴァロック『えー。あと511点くらいなんだけどなぁー。』
ウエスト『え?。……じゃあやるか(笑)』
アブロ『じゃあ、敵が出るまでその辺をグルグル回っていよう(笑)』
BM『ぎゃーーー』

勘弁してもらいました。

<BM の浅知恵袋>
 これはコンピュータRPGの文化とも言うべき”レベル上げ”行為ですが(レインボー用語では”徘徊”)。経験とレベルというものを考えれば。倒せる敵だ けを倒し続けていったいそれが効果的な経験になるのやら、っつーのがまず一つ。それから勿論ゲームの目的や流れと全く関係無いことをして時間を浪費すると いう弊害が一つ。どっちにしろあまりTRPG向きの作業では無い気がします。
 ま、別にルール的になんの縛りもありませんし。その辺はDMの感性次第だと思いますので。
 BM的には”徘徊”では経験値を一切与えたくないですね。つーかやめて。



森の中へ

BM『それでは森の中へ入っていきましょう。うっそうとした空気の淀んだ森でして。木はなんだかねじれて伸びているわ、それで樹皮に白い粉を吹いているヤ ツがあちこちにあったりするわで』
ヴァロック『気持ち悪いなー』
BM『なぜか大小さまざまな石があちらこちらに転がっているのも不気味です』
ウエスト『うーん、それは詳しく調べると嫌なものを見そうだから辞めておこう(笑)』
アブロ『道は分かってるんだよね?』
ケイト『はぁい。ノインガムはんに聞いとりますぅ』

京都弁よく知らないんであまりつっこまないでください。
(チキンモカ?いやマジ勘弁)

BM『まぁ〈Wilderness Lore/野外知識〉take10で迷わないくらいです』
アブロ『トゥイッグ=ブライトはオシントンの近くに出たんだよね?』
BM『そういう噂らしいです』
アブロ『オシントンに着いたってことでいいのかな?』
BM『(ダイスをモリモリ振りながら)…いや…着かないですねぇ(笑)』
ヴァロック『オークが出て俺達に経験値をくれた、と』
BM『オークならいいねぇ』
ヴァロック『なにぃ』
BM『まあ、オークはもう組織だって行動していないよ。前回オークベイン(オー クを倒す魔剣)で滅茶苦茶にやられたでしょ?。もうホント、残党っていう言葉がピッタリだよ。散発的な食料目当ての襲撃があったりするくらいで』
アブロ『もう俺らの敵じゃないでしょ』
ヴァロック『うん、まぁ連続して出なければ怖くないね』
BM『オークもそんなに多くないみたいよ、今は』
一同『……。』
BM『なんですか?(笑)』
ウエスト『…今のオヤジギャグモカ?』
アブロ『つけとくか』
BM『ちょ、ちょっとまってぇ〜〜!!(笑)』

…なんじゃそらぁ!!

ヴァロック『”オークが多く”ねぇ…』
ウエスト『はぁ!(溜息)』
アブロ『けっ!(唾棄)』
BM『いやいやいやいや!!(笑)』
アブロ『20ぐらい?』
BM『ちょ、ちょっとまってぇ!!。20って罰ゲーム2回分じゃないですか!(笑)』

鬼か!(笑)
IMR書記長のだいすけ氏(アブロのプレイヤー)。
恐るべき男である。
とりあえず謝って勘弁してもらった。

BM『で、まぁ入り口の辺りにはきこりとかが住んでるらしいんですけど、今進んでる道の近くにはそれらしい小屋などは無いようですね』
ヴァロック『もう着いた?』
BM『着かんよ(笑)…(ダイスを振りながら)…お、では4時間ほど歩いたところで前にいたケイトが後ろに”止まれ”の合図を出しましたよ。…(さらに ロールして)…アブロにも見えましたね』
アブロ『はい?』
BM『前の方に石膏を体に塗りたくったような人影が見えますね』
ウエスト『でやがった』
ヴァロック『あいつかよ〜』
ケイト『おゾンビはんどすえ〜』
ヴァロック『ええと、ニセ京都弁はやめろ(笑)』
BM『京都弁とは一切関係無い言語です。いうならばマイディラン訛り』
アブロ『…モカ?』
BM『なんでもモカにしないでください!(笑)』
ウエスト『で、ゾンビが何匹だ?』
ケイト『5人どす』

一行がこの謎ゾンビを知っているのはすでに前回戦った相手だからです。
半分石と化した堅い身体、石化病の菌を撒き散らしながらの攻撃とロクなヤツじゃないです。
(オリジナルモンスター)

ウエスト『よし…じゃあ、謎の生き物(ウエストのファミリア)よ!周り に他の敵がいないか調べて来るがよい』
BM『えーと、それって姿が見えないんでしたっけ?。じゃあ場所は…とりあえずこれで』


ヴァロック『いかめしかよ(笑)』
アブロ『謎の生き物って、名前なんて言うの?』
BM『…うーん……イカメシ?』
ウエスト『イカメシかよ(笑)。こいつはテレパシーリンクに加えて会話もできる。…えーと、じゃあ<60 の夏語>で指令を与えよう(笑)。』
BM『それは会話しても他の人に分からないから意味無いのでは?(笑)』
ウエスト『いあ!いあ!
ヴァロック『それはやめてー』
アブロ『なんか、聞いてて嫌な気分になるぅ〜(笑)』

ウエストの連れているファミリアはエイリアニスト仕様の謎のナマモノです。「60の夏」クリーチャー。
色んな器官が余計に付いていて、しかも透明という(そのうち石川さんが紹介記事を書くと思われます…あ る理由から)。
…それにしてもなんというか嫌な事ばかり言っているような気が。
最近これが一般的なプレイ記録かどうか自信が無くなって来ました…。
(たぶん違う)


おゾンビはんと戦闘

BM『えーと、フィギュアはこれね。そのまんまだから。白い粉吹いてるようなところまで』


ウエスト『いや、そんな嫌な描写は別にいらんのだが』
BM『では正確な距離を決めましょう。これは…重要だからヴァロックに振ってもらおうか』
ヴァロック『なんで(ころころ)』
BM『えー、それだと70か。スペルキャスターにとっては十分な距離ですね』
ウエスト『十分!』

<BM の浅知恵袋>
 特に設定していない遭遇はランダムに距離が決まります。これがまぁ近過ぎると呪文が撃てなくて大変だったりします。

BM『えーと70って14マスか…う、マップに入りきらねぇ(笑)。対角線に配置しますか(フィギュアを並べる)』
ウエスト『端と端に置けば、まぁ。さーてどうすっか。インヴィジビリティで逃げてもいいし、ファイヤーボールでやっちまって もいいし』
ヴァロック『ターンアンデッドは60だから届かないよ〜』
アブロ『こいつらって、確か石化攻撃してくるんだよね?遠くから倒そうぜ』
ヴァロック『あー、でも、前回貰った”対石化のボトル”があるよ。飲むのに CONチェック必要だけど(笑)』
BM『なんでチェック必要なんだっけ?酸っぱいから?』
ヴァロック『さらに量が多くて飲み切れないっていう』
BM『あははははは』
ウエスト『いらんルール作るな。頼むから。ホント頼むから(泣)』
BM『ははは(←笑い事ではない)』

この”石よけの瓶”に関しては「ハウスルール」を参照。

BM『まあいいや。行きますか戦闘ラウンドにー!』
ウエスト『うん、まず俺がファイヤーボール
BM『……いきなり終わったくせー(笑)。レフですよね、それ?』
ウエスト『そう。ダメージが…ちょっとシケた。22点』
BM『悶絶。えーと、失敗、失敗、失敗……全員失敗やん。でもまだ倒れません』
アブロ『お、まだ動いてるのか』
BM『堅いのが取り得ですから。次の人どーぞ。』
アブロ『じゃあ俺はそっちの方に移動しておこう』
ヴァロック『俺も移動で終了』

戦闘は進む(途中省略)

ケイト『ゾンビに恨みはないのんですけど』
ウエスト『良いから切れ。お前は近いから届くだろ』
ケイト『はぁ。えい(ころころ)…じゃあ2番目のヤツに10点どす』
アブロ『じゃあ俺も…5!』
ヴァロック『棒が一本見えますね(笑)』
BM『こっちは当たらないなぁ。当たれば面白いのに』
ケイト『じゃあ、両手で斬らせていただきます。…最初のが命中、2回目が命中、追加の1回も命中』
ウエスト『うおー』
ヴァロック『アンタさっきから外れないね!(笑)』
ケイト『はぁ。しんどいことは苦手なんですけどなぁ』
ウエスト『いや、それはない(即答)』
ケイト『なんでですのん!。…で、ダメージが(1d8+4で)6点、12点、12点』
ウエスト『8が2個かよ!』
ヴァロック『いや、もうPCが戦う必要ないじゃん(笑)』
BM『さすがに壊れました』
ウエスト『グッバイ!』

なぜか当て続け、ダメージも走りまくるケイト。
”戦闘が嫌い”な割にはパーティの撃墜王という噂が。

ヴァロック『まぁ、いちおう俺もやるか。ターンアンデッド!…は、レベル−2まで。ってことは4HDまでに効果、3HD以下なら破壊』
BM『うーん、それならば逃げる(笑)』
ヴァロック『バレたな。4HDだねソイツ』
BM『そんなことはない!(笑)』
ウエスト『いや、無くないだろ(笑)。4だよそいつ』
BM『なぜバレたんだ〜(嘘)』
アブロ『小細工を弄しおって』
BM『弄してませんて』
ウエスト『ソイツら逃げたってことはAttack of opportunity(機会攻撃)だな』
BM『さっきやったから《Combat Reflexes/迎え討ち》が無い限りは無理でしょ』
ウエスト『あ、そっか』
アブロ『じゃあ後ろから追いかけてトドメを刺そう』
ヴァロック『俺が追い詰めない限りは向かって来ないらしい』

こうしてターンアンデッドの威力の前にゾンビ軍団は打ち破られました。

<BM の浅知恵袋>
 ターンアンデッドはこのようにとっても強力です。まず逃げることになると当然のごとく接敵していた相手からAttack of opportunity(機会攻撃)を受けます。さらに、ターンしたクレリックが追い詰めない限りは反撃もできませんので後ろから他のキャラクターが矢を 射るなり撲殺するなりやりたい放題。
 なぜHDがバレたのかは考えて見ましょう(笑)

ケイト『ううーん、こんなのがウロつくようではオシントンの方に何かあったのかもしれませんわねぇ』
アブロ『そりゃ、なんかはあっただろうなぁ(笑)』
ウエスト『俺らが村人を5人減らした説』
BM『そんな話をしながら森の奥に入っていくわけです。日も傾いてきましたので、差し込む日光も細くかぼそくなって来ました。あたりには動物の声すらな く、不気味な雰囲気が森を支配しております』
ヴァロック『動物がいない、ってことはやっぱり何かあったってことだねぇ』
アブロ『ここは(動物が)いない森ってことはないよね?』
BM『他より少ないけれど、ある程度はいるハズですがね』
ウエスト『暗くなってきたな。よし、ライト

ウエストが魔法で光を作る。
なんか魔法使いっぽいぞ。

BM『その光で道を照らすとですね。まぁ、轍(わだち)のようなものがあるのですが、相当古くて堅くなっていまして。しばらく馬車は通ってないので はないかと思われます』
アブロ『なんだろうなぁ』
ケイト『かなんなぁ〜』
ウエスト『うん、お前は大丈夫だ(即答)』
ケイト『なん…』


と、ケイトが答えようとした時。

ぎゃぁぁぁぁぁーーーっ

静寂を切り裂いて響き渡る悲鳴が一行を震え上がらせた!(かどうかは定かではないが)
はたして一行を前方で待つものとは何か?
以下次号!


<第9話 了>