渇きの呪文

4人の3レベル・プレイヤー・キャラクター用小冒険

乾きの呪文は4人の3レベル・プレイヤー・キャラクター（PC）たちのための冒険である。この冒険は君のキャンペーン・ワールドの都市から馬で数日間かかる人里離れた地でなら起こりうる。その場所ではほとんど雨が降らず地形は平原か砂漠である。

この冒険は天候が他のどの季節よりも酷く旱魃が起こる夏期に起こると設計されている。季節の変更は論理的に旱魃が起こりうる季節である限り可能である。

この冒険はどのようなキャラクターの一団にも機能するが、レンジャーや他の〈生存〉の高いキャラクターがいる一団はPCたちが冒険の重要な場所が即座に分かるため有効に働くだろう。一行に〈生存〉が高い者がいない場合、GMである君はNPCの追跡者を紹介するかより素早いやり方を見つけてPCにアクションを起こさせること。

いつもどおり、自由にここに書かれた物事を君のキャンペーンに合うように変えてよい。

準備

君（GM）にはCore RulebookとBestiaryがこの冒険を運用する為に必要である。

開始する為にこの冒険を地図を含めて印刷すること。このシナリオを最低1回は読み状況、脅威、そして主要なNPCたち（特にその動機）を把握すること。加えて、君はBestiaryのバグベアを頭に入れたいと思うかもしれないが、この山賊の頭を運用する為に必要とされる一般データはこの冒険で与えられている。上下を線で区切った区画の中にある斜字体はプレイヤーへの情報であり、君はそれを適切な時にプレイヤーに大声で読むか言い換えて良い。

冒険の背景

レルゴール・ヒムトゥースとして知られるそのバグベアは人型生物の旅人を獲物とし小さな農家を略奪し、その高級品を盗む際にその所有者を殺す悪漢共の一団の統率者である。その地方では長い間この問題の解決法を探していたが、ぱっとしたものは見つかっていない。地方の者は要件を満たすような冒険者を領地に招くほどの必要にかられておらず、この問題はこの地を統べる領主に、より優れた防備の勢力を割かせるほど困難ではなかった。

2ヶ月ほど前、レルゴールとその一団はその田舎を旅する指導者を攻撃し、容易に御者と――ネリウス・ブートラムという名の――搭乗者を圧倒した。攻撃の時、ネリウスはいくらか遠い町に住むエルウィンという名の賢者にエヴァーソーキング・スポンジと呼ばれる興味深い魔法のアイテムについて助言を請いに行く途中だった。2つの死体を残し、レルゴールはその指導者から見つけたエヴァーソーキング・スポンジと小さな運命の宝石を含む全ての物を奪い、彼の仲間と共に隠れ家として使用している近くの洞窟へと逃げた。

指導者の運転手は実際に死んでいたが、ネリウス・ブートラムは本当のところこの攻撃を生き延びた。彼が意識を取り戻した時、痛みが彼をゆっくりと近くのアイオーメディ寺院に動かし、そこで彼は魔法的治療を受けた。思ってもみない攻撃に怒ったネリウスは馬車が待ち伏された場所へと派遣する軍を整備した。軍隊はレルゴール組を追跡し略奪者たちに戦闘で大損害を負わせ、一団の規模を以前の半分に減少させた。レルゴールを含む生存者たちは逃走に成功し、軍が作戦の成功を主張し都市内の部署に戻るには十分なほど長く追跡者から隠れおおせた。レルゴールの死が表面化していない以上、実際にはこの地域への危機が排除されていないと完全に知っているネリウスはバグベアの首領の首に2,000gpの賞金を賭け、賞金稼ぎか冒険者が彼を探し殺す動機付けになればと考えている。

その後レルゴールは散らばった彼の一団の残党を再結集したが、それは軍隊やその統率者への復讐の道具として使用するにはあまりに小さなものである。最近、しかしながら、無慈悲ないたずらっ子が自己を主張する好機が訪れ、レルゴールは行動する機会を掴んだ。天候はこの夏異常に乾燥しており、周囲の土地は干上がっていて、現地の人は蓄えておいた水に頼るか近くの湖から水を運ばざるを得なくなっている。レルゴールはエヴァーソーキング・スポンジは莫大な量の水を吸えると気付き、容量に達したら単純に強く小量の水を押し出し再利用している。彼はこの旱魃の時期のあいだ渇きを癒す湖を吸い上げることによる、人間への復讐を決意した。それから1週間かけて、レルゴールは水をこの地域の3つの湖から排除し、乾いた泥の横たわる地へと変貌させた。この地方のわずかなアデプトたちは魔法をクリエイト・ウォーター呪文に費やし、渇きによる死を止める努力をしている。

数日前、新しい情況の話がネリウス・ブートラムへと届き、彼は即座に乾いた湖と彼のエヴァーソーキング・スポンジを結びつけた。現在、彼はいくつかの公共機関にこの問題に関する手助けの要請を通達している。

冒険の概要

PCがこの土地の苦境の解決の手助けに同意するのであれば、GMである君はレルゴールの隠れ家の場所を選び一行がそれを見つける方法を調整しなければならない。そこに着くと、一行は略奪隊の残存兵を圧倒し、レルゴールを倒し、エヴァーソーキング・スポンジを得、そして正しき所有者へと返さなければならない。

冒険の導入

GMである君はPCたちをこの冒険に巻き込む最良の方法を決めなければならない。君は以下の導入を自身の想像力を掻き立てるのに使い、君のキャンペーンあるいはキャラクターたちに合うように必要に応じて修正してよい。

• キャラクターは旱魃と干上がった湖を、別の仕事でその地域を旅している間に知る。その地方の人に質問すると彼らは略奪している人型生物の一団がこの問題の原因だと信じられていることが明らかになる。
• 地方の人はキャラクターたちに話し合いを望み旱魃の状況を悪くしている悪漢の一団を追跡してくれと頼む。止めない場合、悪漢たちは更に水源を吸いだすと思われる。
• ネリウス・ブートラムは彼のいる近辺の町で広告を出しており、そこには冒険者向けにバグベアの長とその悪漢の一団を殲滅せよと書かれている。PCたちが仕事について聞いた時、ネリウスは彼らに情報を明かしレルゴール・ヒムトゥースの首とエヴァーソーキング・スポンジの奪還に2,500gpの報酬を約束する。彼らは奪った他の宝物を持っているかもしれず、それにはネリウスが略奪者たちに奪われた宝石が含まれる。

冒険の開始

乾きの呪文は場所拠点型冒険であり、バグベアの略奪者の隠れ家内部及び周辺で起こる。望むのであればPCたちは事前にこの場所の周辺の1つ以上の町で情報収集に時間を費やしてもよい。誰でも3つの吸収された湖の場所を知っているが、山賊の隠れ家の正確な位置を知る者はいない。PCたちがもっとも最近吸収された湖を調査する場合、彼らはレルゴールと略奪者たちの足跡が隠れ家に戻っているのを見つけられる。また、望むのであれば君はキャラクターが正しい場所に行ける他の手段について調整してよい。

君が略奪者の隠れ家の場所は町から1日の行軍で行ける距離内と決めない限り、PCたちは旅の為に多くの食料と水を持っていかなければならない。十分な飲食物のない者はCore Rulebookにある通りに飢えと乾きに苦しむことになる。

冒険はキャラクターたちが殺人鬼の隠れ家付近に着いた時に始まる。

A.無作為の遭遇

旱魃のため、多くの飢えた捕食者が隠れ家近辺を彷徨っている。吸収された湖から隠れ家までの道中、1時間につき12％の無作為な遭遇の確率がある。遭遇が起きる時、1d6をロールしどのクリーチャーになるかの結果を以下の表で決定するか単純に1つ選択すること。

B.殺人鬼の隠れ家

レルゴールとその一団は通常いくつかの洞窟の1つに隠れており、それらの隠れ家はこの地域全体に散らばっている。彼らは通常一度に3日を超えて一つ所に宿営しない。

この殺人者の留まる、現在一行が行こうとしている隠れ家は丘あるいは山の横にある小さな網状の洞窟だ。略奪者たちは周囲の縄張りを洞窟の口からはよく見れないため、キャラクターたちは見張りが気付くまで入り口から100フィート以内へと近付ける。

この天然の洞窟は大昔に砂っぽい石を水路が削ったものだ。この荒い壁の〈登攀〉DCは22であり岩盤を刳り抜いてできた壁として扱う（Core Rulebook参照）。床は起伏があり、岩盤を掘りぬいた床として扱う。DC10の〈軽業〉判定が床の上で突撃や疾走する際に要求される；失敗した場合キャラクターはアクションは失わないがそのラウンド疾走や突撃はできない。通路の天上の高さは12フィートであり室内は15フィートである。現在の天候状態によりこの集合住宅の調度は乾燥しており埃っぽい。

山賊は通常一つ所に長くいないため、この集合住宅には居住の痕跡が殆どない。略奪者たちは彼らが場所から場所へと持ち運ぶ革と毛皮に包まって眠り、宝物は通常その寝所に隠している。

B1.洞窟の入口（EL3）

PCたちが洞窟の口を見れるほど十分に近付いた時、以下を大声で読むか言い換えること。

略奪する山賊の一団の残した痕跡を追うPCは自動的に足跡がその洞窟に消えたことに気付く。

クリーチャー：オーガのゴルゴは洞窟の外側を見張っている。

戦術：キャラクターたちが洞窟を見つけ次第木々の後ろに戻るか隠れない限り、オーガは彼らの到来に気付く。PCたちが彼を見つける前にゴルゴがPCたちを見つけた場合、彼は1本の木の後ろに移動し〈隠密〉を試みる。サイズと、〈隠密〉技能を持っていないという事実のため、ゴルゴはサイズ、【敏捷力】修正値、そして鎧のお陰で訓練していない〈隠密〉判定を−8の修正で行わなければならない。それぞれのPCはオーガと10フィート離れるごとに〈知覚〉判定に−1のペナルティを持つ。

ゴルゴがパーティから隠れることに成功した場合、彼は侵入者が20フィート以内に近付き次第木々の後ろから飛び出る。彼が一行を不意討ちすることに成功した場合、彼は不意討ちラウンドにジャヴェリンを危険そうに見えるキャラクターに投げ、そして最寄りのPCにクラブを握りながら突撃する。

進展：ゴルゴのヒット・ポイントが10以下に減少した場合、彼は撤退アクションを使用し全力で洞窟に逃げる。彼はエリア2の同僚のもとへ行き警告しようとする。

B2.守衛詰所（EL5）

PCたちがこのエリアに着いた時、以下を大声で読むか言い換えること。

クリーチャー：この未熟な壁の向こうには3人のノールと2人のオークがおり、彼らは即座に山賊でないこの洞窟への侵入者に攻撃する。

XP135

男性のオーク（野生）・ウォリアー1

CE中型の人型生物（オーク）

イニシアチブ＋0；感覚暗視60ft.；〈知覚〉−1

防御

AC17、接触10、立ちすくみ17（＋7鎧）

hp7（1d10＋1＋1）

頑健＋3、反応＋0、意志−1

防御的能力凶暴性；弱点光に過敏

攻撃

移動速度20ft.

近接バルディッシュ＋4（1d10＋4／19〜20）あるいはファルシオン＋4（2d4＋4／18〜20）

遠隔ジャヴェリン＋1（1d6＋3）

接敵面5ft.；間合い5ft.（バルディッシュ10ft.）

一般データ

【筋】16、【敏】11、【耐】13、【知】7、【判】8、【魅】6

基本攻撃＋1；CMB＋4；CMD14

特技《早抜き》

技能〈言語学〉−1、〈軽業〉−7；ACP−7

言語オーク語

戦闘用装着品ジャヴェリン（3）

他の装着品ファルシオン、スプリント・メイル、バルディッシュ

戦術：ノールたちは壁によって与えられる遮蔽で優位（アーマー・クラスに＋4のボーナス）を取り、ロングボウを使用して壁を超えてアローをPCたちに撃つ。一方でオークたちは遮蔽を回りこみ最寄りのキャラクターに突撃する。一行がオークたちを迅速に倒した場合、ノールたちはロングボウを捨てスピアに持ち替え侵入者たちに近接戦闘を挑もうと、洞窟の壁と石の壁のあいだの5フィートの隙間に立ちふさがる。この戦術でPC1人が一度にノール1人としか交戦できないようにする。

進展：ノールとオークの略奪者たちは立っている者が残り2人になるまで一行をこの場所に留めようとする。その時点で、生存者はエリア3へ逃げる。どのような状況であっても、彼らは危険を冒す勇気を持ってエリア4へ行ってレルゴールに一行の侵入を警告することはない。

宝物：それぞれのノールは100gpの入ったポーチを持っている。

B3A.隠し通路

長年の間、様々な岩盤が瓦礫となってこの部屋を満たしてきた。山賊たちは精力的に岩を再編して部分的にエリア3と4を繋ぐ通路を塞がせ、ここに来た侵入者が奥に興味を払わず戻るように願っている。DC12の〈知覚〉判定に成功した者はこの通路に気付くが、1人のキャラクターがこの道のザラザラした岩を動かし進むには全ラウンド・アクションが要求される。その間、エリア3のクリーチャーそれぞれは〈知覚〉判定（DC10、あるいはPCたちが追加の静かになるような予防措置を講じている場合DC15）を試みられ、それにより侵入者の存在を看破できる。

B3.広場（EL4）

PCたちがこのエリアに入った時、PCの到来を人型生物が聞いていた場合必要に応じて調整して以下を大声で読むか言い換えること。

クリーチャー：この部屋にはレルゴールの下級の組員が生活している――3人のゴブリンと4人のオークが。

hp7；上記参照

戦術：一行がエリアB3Aの砂利を踏むのが聞こえるかエリア2から逃げた者が侵入者の侵攻の警戒がない限り、一行が入ったとき室内のクリーチャーは武装していない。

PCたちに気付くや否や、略奪者たちはショートソードを握り突撃してくるか、キャラクターたちが近接距離に近付くまでに1ランドかかる場合、ジャヴェリンを投げてから交戦しようと移動する。

進展：この部屋のオークたちとゴブリンたちは部屋を守るため可能な限り戦う。抵抗が無駄なものと分かるや否や、彼らは一行に降伏する。質疑によって、彼らはエリア4には1つ以上の災害があることを明らかにする。彼らはレルゴールがある種の罠をそこに仕掛けているかもしれないと考えているが、そこまで進んだことはなく、どのような種類の罠があるかは知らず、どこにあるかも知らない。彼らが知っていることはその通路は極めて危険ということだ。

宝物：ゴブリンとオークが使用する武器と鎧に加え、彼らは小さな良質の装飾の施された金の腕輪（価値70gp）と、PCたちが訪れた時に分配しようとしていた400gpを持っている。

B4.危険な通廊（EL3）

このエリアにPCたちが入るとすぐに以下を大声で読むか言い換えること。

このエリアのゴミは洞窟の脆い床の数ヶ所に押しやられ、それらは地図の赤いマスで示されている。レルゴールとその護衛はエリア5に住む前にこの部屋を注意深く調査し、危険な場所が何処か全て知っている。

罠：最後の防壁として、レルゴールは脆い場所を砂利で覆い、その床に足を踏み入れたクリーチャーは踏み抜き落下するようになっている。通廊の下30フィートには隧道の一部と同じような形をした部屋がある。この下層の部屋に落ちたクリーチャーは3d6ポイントの落下ダメージを受け、この通路の脆い箇所の直下に着く。

B5.レルゴールの部屋（EL5）

PCたちがエリア4で騒音を立てた場合、PCたちがこのエリアに入ったとき以下を大声で読むか言い換えること。彼らが完全なる静寂の中達することに成功した場合文章を適当に調整すること。

石像は太古に不浄なる種族ユアンティの英雄たちを彫ったものである。

クリーチャー：レルゴールはこの部屋で2人のオークの護衛と共に暮らしている。PCたちがサイレンス呪文を使用するか何らかの方法でエリア4から無音で来ない限り、PCたちが入った時3人の山賊は壁の壁龕に隠れている。

レルゴールは数年間山賊を続ける上で何度も窮地を切り抜けている。彼は一団をかつての大損失の頃以上の規模へと再編成する必要に駆られている。レルゴールはPCたちと戦って勝てる、少なくとも命からがら逃げさせられると信じている。

XP1,200

男性のバグベア・キャヴァリアー2（ドラゴン騎士団）

CE中型の人型生物（ゴブリン類）

イニシアチブ＋1；感覚暗視60ft.、鋭敏嗅覚；〈知覚〉＋4

防御

AC23、接触11、立ちすくみ22（＋9鎧、＋1【敏】、＋3外皮）

hp51（3d8＋2d10＋2＋20＋5）

頑健＋8、反応＋5、意志＋1

攻撃

移動速度20ft.；身長6ft.2in.；体重231lb.

近接＋1バトルアックス＋11（1d12＋8／×3）あるいは

騎乗挑戦＋1バトルアックス＋12（1d12＋10／×3）

遠隔ジャヴェリン＋5（1d6＋5）

特殊攻撃挑戦

戦術

戦闘中〈騎乗〉DC20のフリー・アクションか失敗したなら移動アクションで近くに侍らせていたキャメルに騎乗する。なるたけ早い段階で戦術家を使う。攻撃を受けた場合、〈騎乗〉DC15で遮蔽を得る。駱駝が死んだら軟着陸する。

一般データ

【筋】20、【敏】13、【耐】18、【知】12、【判】8、【魅】11

基本攻撃＋4；CMB＋9；CMD20

特技《武器熟練：グレートアックス》、《追加hp》、《騎乗戦闘》、《追加hp》、《脱出経路》^B

技能〈隠密〉＋5、〈知覚〉＋3、〈動物使い〉＋8、〈騎乗〉＋9、〈生存〉＋3、〈威圧〉＋8、〈登攀〉＋2、〈軽業〉−4、〈水泳〉＋2、〈言語学〉＋5；種族修正＋4〈威圧〉、＋4〈隠密〉；クラス修正＋1〈生存〉（仲間の為に食料と水を探すためか悪天候から仲間を守るため）；ACP−6

言語共通語、ゴブリン語、巨人語、オーク語、ノール語

SQ忍び寄る、戦術家、味方の援護

装着品＋1バトルアックス、フル・プレート、エヴァーソーキング・スポンジ、ジャヴェリン（3）

特殊能力

戦術家（変則）標準アクションで、キャヴァリアーは《脱出経路》を30フィート以内の自身を見て聞ける全ての仲間に与えることができる。仲間は4ラウンドの間その特技を使用できる。

味方の援護（変則）ドラゴン騎士団のキャヴァリアーが仲間を助ける為に援護アクションをした時、その仲間はAC、攻撃ロール、ST、あるいは技能判定に＋3のボーナスを得る。

挑戦（変則）1日に1回。

• 挑戦の目標に攻撃する時キャヴァリアーの近接攻撃は＋2の追加ダメージを与える。
• 挑戦の目標以外からの攻撃に対するACに−2のペナルティを受ける。
• 仲間は目標に対する攻撃ロールに＋1の状況ボーナスを、キャヴァリアーが目標を機会攻撃範囲内に含めている限り得る。

戦術：キャラクターたちには山賊が攻撃するまでにこの部屋を見渡す時間は数秒しかない。彼らの戦略はもっともダメージを与えられそうなPCを打ち倒すことであり、以降もそういった相手を狙い続ける。しかしながらレルゴールは魔法のアイテムの獲得に興味を抱いてもいるため、彼は明らかな術者を、可能な時に攻撃する。レルゴールは挑戦し術者に見えるPCにジャヴェリンを投げることから戦闘を始める。それから彼は最も肉体的に強力そうな見た目のPCに突撃する。以降に彼が一行の術者に攻撃する機会を得た場合、彼は躊躇わずそれをするが、その為に複数の機会攻撃の危険を負いはしない。術者を攻撃するのが極めて困難な場合、レルゴールは最も重い鎧を着た近接ファイターを狙い、オークたちに同じPCに同様に集中攻撃しろと命令する。そうならないなら、オークたちは一団のファイターと交戦し続け、また広がることでバグベアが戦線を通り抜け一行の術者に一撃を与えられるようにしようと試みる。

宝物：DC15の2つの石像への〈知覚〉判定の成功でその中は空洞になっておりそれぞれ正確に50ガロンの水が入っていることが分かる。その素晴らしい職人魂にも関わらず、その2つの石像はそれぞれたった35gpしかしない。

レルゴールの護衛たちは宝物を持たないが、山賊の頭の悪銭は彼の眠る毛皮に隠してある。その場所でDC12の〈知覚〉判定に成功した者は以下のアイテムを見つける：黒曜石の塊（10gp）、孔雀石の欠片（9gp）、金色の黄玉（800gp）、輝く黄色の鋼玉（600gp）、そして400gp。

冒険の結末

一行がレルゴールとその殺人鬼の一団を殺すか捕らえるかした場合、不自然な旱魃は終了するが、依然として湖が水を吸い取られる以前まで満たされるには数週間を要する。一行がネリウス・ブートラムから提供される報酬を受けるのであれば、彼はレルゴール・ヒムトゥースを殺した証明とエヴァーソーキング・スポンジと引換に計2,500gp支払う。一行は代わりにそれより利益を持てるエヴァーソーキング・スポンジの売却を選択するかもしれないが、この地で買い手を探すのは困難であり、半径50マイルの誰もが最近のその使用に狼狽する。PCたちがこの領地で買い手を見つけられた場合、彼らはその通常の市価の50％でスポンジを手放せる。

さらなる冒険

一行は水源が補給されるまでのあいだ、他の湖から旱魃地域にいる渇きに喘ぐ人々へと水を運ぶ商隊の引率を求められるかもしれない。そのような商隊は他の山賊の一団に襲われるかもしれないし、飢え渇いた、この自然を生き残ろうと足掻く動物に襲われるかもしれない。

著者について

Darrin Draderはワシントンのプルマンで1973年に生まれ、そこのワシントン大学に入学した。彼はワシントン西部に8年間暮らし、Wizards of the Coast社に雇用されることになって興奮した。DarrinはAsgard Online Magazine、D20 Weekly Online Magazine、DRAGON Magazine、Star Wars Gamer Magazine、Bastion Press、そして勿論Wizards of the Coastの設計をしてきている。彼の最新の編集はBook of Exalted Deedsでその直前にFORGOTTEN REALMS Serpent Kingdoms（2004年11月）をしている。

渇きの呪文（紹介）

By Darrin Drader

離れた地で起こるいつもより厳しい旱魃は、3つの湖が同時に干上がったとき劇的に悪化した。地元の者たちは悪意ある行為によるものではないかと疑い、その最有力の実行人はレルゴールとして知られるバグベア――よく成功している、人型生物の山賊の一団を率いる統率者である。彼は最近の軍隊の攻撃によりその一団が解散したことへの復讐を求めているのだろうか？　最新のDarrin Draderによる小冒険を確認しよう。そしてこの冒険を君の平地や砂漠の要素のあるキャンペーン・ワールドに降ろそう。3レベル・キャラクターに適している。

冒険予告

著者について

Darrin Draderはワシントンのプルマンで1973年に生まれ、そこのワシントン大学に入学した。彼はワシントン西部に8年間暮らし、Wizards of the Coast社に雇用されることになって興奮した。DarrinはAsgard Online Magazine、D20 Weekly Online Magazine、DRAGON Magazine、Star Wars Gamer Magazine、Bastion Press、そして勿論Wizards of the Coastの設計をしてきている。彼の最新の編集はBook of Exalted Deedsでその直前にFORGOTTEN REALMS Serpent Kingdoms（2004年11月）をしている。

訳注

原文