ブルチャック『ふふ、大陸一の剣技を持つファイターのお主と、10年に1人の逸材と言われたモンクのワシがおれば何も怖いものは無い!』
ジャルガン『そうでもなさそうじゃな…あれを見てみろ。』
ブルチャック『な…な、あ、あれは…』
ジャルガン『そうだ。あれがエラッタってやつじゃ。』

──アロフロス大陸年代記37巻「非業の死」より抜粋

ソード・アンド・フィスト
Sword and Fist(S&F)
クラス紹介系ガイドブック(ファイター&モンク編)
全96ページ
JasonCarl著

2002/09/08
2003/05/12改稿
by B.M
 

「剣と拳」。
そう題されたこの本は、戦う男の本である。
最初から最後まで戦闘、戦闘、また戦闘。
ファイターとモンク。
戦って、戦って、戦い抜くためのガイドブックだ。

このガイドブックには多数のエラッタが出ているので、今出ている英語版は買わずに日本語版を待った方がいいかもしれない。
日本語版が出るかどうかわからないが(笑)。
つーかしばらく出ないでしょうね。
… っつーことはこのミスだらけ(ミス?)の本と付き合わざるをえないわけですな。悶絶。

チャプター1 フィート・アンド・スキル
戦闘に有用なフィートがたくさん紹介されている。
残念ながらファイターは次のプレステージになるために必要なフィートが多いため、ここに掲載されているフィートを取る事はあまり無いかも…。

モンクの場合は文句無しに役に立つフィートがたくさんある。
いわゆる体術のような、カプコンの対戦格闘ゲームの”必殺技”のような。
キャラクターに個性を与える技が幅広く収録されている。

面白そうなのをピックアップして紹介すると

・2人で挟むとボーナスが付く!合体攻撃<デュアルストライク>
・パンチのダメージを増加させる<フィスト・オブ・アイアン>
・攻撃に追加してトリップ攻撃をかけられる<ノックダウン>でSMACK DOWN!!
・パンチ乱れ撃ち<ライトニングフィスト>はまさに北斗百烈拳

と、いった感じ。
オススメは<デュアルストライク>。合体攻撃はアツい!。
接近戦用だけでなく、射撃用のフィートもいくつか収録されている。

スキルの追加は〈Knowledge/知識〉の分野だけ。
あとは〈Bluff/はったり〉、〈Gather Information/情報収集〉の異なる使い方など。
〈Bluff/はったり>を誘惑用に使えると言うのは便利かも。
…いや、悪いことなんて考えてませんよ?。
 

チャプター2 プレステージクラス

この項はエラッタにて大幅に、大胆に、アグレッシヴに修正されているので注意が必要。
この本だけ見て”強ぇー”とか言ってると大変な目に遭う←遇った人

転職前クラスの例:どのクラスから転職したら良いかの指針です。参考程度に。
ベースアタック:ベースがどのクラスと同じかを示します。
セーブ:セーブの中に「高い」のがいくつあるかを示します(サードのセーブ数値は高低2つしかない)。
HD:レベル毎のhpを決めるダイス。
総合評価:Aがもっとも良く、Dが最悪です。Sは特別に良いことを示します。

◆キャヴァリア
転職前のクラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:2つ
HD:d10
総合評価:C
 騎士。ロマン溢れる言葉です。
 馬を自由自在に駆り、剣を振るい、槍で突撃する。
 そんなイメージ通りの特殊能力が揃ったクラスです。逆に言うとそれ以外はできません(笑)。

◆デヴォーテッド・ディフェンダー
転職前のクラスの例:ファイター、バーバリアン
ベースアタック:ファイター
セーブ:2つ
HD:d12
総合評価:C
 『君は、愛する者のために死ねるか?』
 戦士として、いや男として、いや人としてこの問いに向き合ったとき。
 その答えはデヴォーテッド・ディフェンダーとして顕れるだろう!。
 その名が示すとおり守る者のために全てを賭ける、熱いプレステージクラスだッ!。
 特殊能力は防御系のモノが多く、まるでSPやボディガードのようにターゲットを守ってくれる。
 ま、完全に趣味のクラスだけどパーティ内に”守る対象”が居るようなキャンペーンだと面白いハズ。
 (恋人どうしとか、王女と部下とかね)

◆ドランケンマスター
転職前のクラスの例:モンク
ベースアタック:ファイター
セーブ:2つ
HD:d8
総合評価:B
 ジャッキー・チェン主演の”酔拳”を観たことがありますか?
 ある人には説明は不要です。アレです(笑)。
 酔えば酔うほど強くなる中国拳法の達人、ってとこでしょうか。
 実際に酒を飲むとパワーアップしたり、「レイジ」を使用できたりといった事がルール化されています。
 その他にも移動速度が上昇したり、ACが上がったり、酒を口に含んで炎として噴出したりとやりたい放題。
 酒をキュアポーションに変換するという小技も持ってます。かなり楽しげなクラスです。
 素手攻撃がd12止まりなのが大きな欠点でしょうか。

◆デュエリスト
転職前のクラスの例:ファイター、バーバリアン、ローグ
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:A
 1対1の戦いに特化したクラスのように聞こえますが、実際はそんなことはなく、タダの強いクラスです(笑)。
 鎧を着ず、レイピア(又は片手用ピアッシングウェポン)のみで戦うといろいろボーナスが付きます。
 が、別に鎧を着込んでも強いので特に気にせず『なると強いクラス』としてバンバン使いましょう。
 その代表的な能力はなんといっても「プレサイスストライク」。
 クリティカルヒットが効く敵になら、最大で+3d6までのダメージボーナスが付いちゃいます。
 つぇぇ。

◆フィスト・オブ・ヘクストール
転職前のクラスの例:ファイター、バーバリアン
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:B
 戦いの神ヘクストールの荒ぶる戦士たち、それがこのクラスです。
 ま、あんま良い神では無いです(PHB参照)。
 このクラスの主な能力はストレングス増強と「ブルータルストライク」。
 単に攻撃にボーナスが付いちゃうという貰い得な能力。地味に強いです。

◆ゴーストウォーカー
転職前クラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:2つ
HD:d10
総合評価:B
 殴られれば殴られるほど強くなる!影の中に生きる「受け」の達人がこいつだ!。
 戦闘は受けてナンボ、相手の技を全て受けきってこそ真の男。
 三沢(ノア)が好きな人はやるしか!(笑)

◆グラディエイター
転職前のクラスの例:ファイター、バーバリアン
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:C
 観客が居るとパワーアップするというイカすクラス。
 本当の意味でいわゆる”戦闘のプロ”ってことでしょうか。ショーマン的性質を色濃く持っています。
 その他にも相手を出血させたり、疲れさせたり、毒を使ったりと言う小技も持ってます。

◆ハーフリング・アウトライダー
転職前のクラスの例:ハーフリングのファイター、ハーフリングのバーバリアン
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:D
 このクラスはエラッタ必須。そうしないと”ベースアタックが上昇しない”という史上稀に見るダメクラスになります(笑)。
 馬に乗った戦闘がとにかく得意で、その点ではキャヴァリアとも十分張れます。良い勝負です。
 が、しかしまあキャヴァリアと張り合ってどうすんだよっつーことで。
 そもそもハーフリングはファイターに向いてないという致命的な矛盾もあり(笑)。
 馬に乗ってる時は強いぜー、以上説明終わり。
 ハーフリングマニアは要チェックだけど…

◆ナイト・プロテクター・オブ・ザ・グレートキングダム
転職前のクラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:C
 な、名前長ッ!。特殊な騎士の例でしょう。彼らの”掟(典範)”も紹介されています。
 キャヴァリアやハーフリングアウトライダーに比べると馬に固執してないので、その分強いです(笑)。
 特に目立つ特殊能力は無く、既存のフィートや能力の使いまわしや強化版が多いです(アイアンウィル、クレイヴ等々)
 かなりおとなしめな印象のクラスです。雰囲気で選ぶ類ですね。
 
◆ラッシャー
転職前のクラスの例:ファイター、ローグ
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:B
 パーティにハーフオークがいる時は選ぶと面白いかもしれません。そいつに向かって
 『アニキよぅ〜』
 とか。嘘です。すいません。
 鞭をビシビシ振るって暴れる女王様…いや、軽戦士。キャンドルキャスターと抜群のコンビ?!(嘘)。
 特定の武器のクラスでもかなり珍しい方ではないでしょうか。
 面白い能力が多く、それなりに強いのでただの”イロモノ”では無いです。
 ウィップによるスニークや、追加攻撃、範囲攻撃といった強力な戦闘用能力。
 それに加えてムチを手足のように使ったり、相手の武器をディザームしたり、相手を気絶させたりと言うユニークな能力も持ちます。
 デザイナーの力が入っているのが分かる(あきらかに文章量とオリジナル能力が多い(笑))面白いクラスです。
 
◆マスター・オブ・チェインズ
転職前のクラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:B
 ラッシャーが鞭ならこっちは鎖だ!。そんな感じのクラスです。
 イメージ的には”聖闘士星矢のアンドロメダ瞬”でしょうか。
 攻防一体の特殊能力が揃っていて、鎖で相手を打ちのめしたり巻きつけたりする以外にも、鎧の様にまとったり攻撃をはじいたりすることもできます。
 「スインギングアタック」の攻撃力(+3d6)も中々ですし、最終的には鎖を生き物のように動かせます。
 第七感(セブンセンシズ)やコスモを持ったアナタは是非! 
 (ただしキャンペーンの最終回間際での打ち切り覚悟で!)

◆マスターサムライ
転職前のクラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:2つ
HD:d10(※)
総合評価:B
 ヒットダイスがd12からd10に下げられました。ミスター絵等田(えらった)氏によって。
 なにもそんなに細かく弱くしないでいいじゃん、テンプラーの足元にも及んで無いんだし…
 しかもこの”細かく弱くする作戦”はS&Fにおいて顕著だっただけで、以降のガイドブックではむしろ強化されているという。
 なんつーか最初に出たサプリメントっつーのはあらゆる意味で美味しくない(笑)。
 は、どーでも良いとして(長ぇよ)、やはり日本人なら武士、侍、腹切り、ゲイシャでしょう。
 強烈な能力が多く、外国人のサムライへの憧れを感じます。
 チャンバラの殺陣を再現できる「シュープリーム・クレイヴ」。 
 居合抜きか?攻撃をディレイさせると強化できる「ブレイズ・オブ・フューリー」。
 そして両手でカタナを扱うとストレングスボーナスが倍増する「ブレイズ・オブ・デス」。
 なかなか面白いものが揃っていますが、惜しむらくは高レベルの特殊能力がちょっとショボい(ネタ切れ?)なこと(ハッキリ言って4レベルより上に上げる意味が無い)。
 これこそエンハンスドしろ、って感じです(怒)。
 リクエストがあったら「エンハンスドサムライ」でもアップしようかしらん。
 
◆ニンジャ・オブ・ザ・クレセントムーン
転職前のクラスの例:ローグ
ベースアタック:クレリック
セーブ:1つ
HD:d8
総合評価:S→A(※)
 エレグソンキャンペーンでスタインが泣いたことで有名なクラス(まあ、彼は”クレセント”に惹かれて選んだんですけどね。手裏剣を投げて『クレッセント…(略)』(嘘))。
 エラッタの激しさは天下一品で、ローグの最強転職クラスから一気に転落しました。ま、転落してもトップ集団ですけど。
 元はファイターのベースアタックとモンクのセーブを持ったサード最強のクラスの1つだったのですが、ローグのベースアタックとローグのセーブに成り下がりました。
 下がりすぎ(笑)。
 ま、弱体化しても便利なクラスであることは間違いありません。
 なにしろスニークの上昇率がローグと同じ。さらにスニークを助ける能力が山盛り!
 催眠術、雲隠れ(ガス化&透明化)、暗視などニンジャチックな能力も強烈!
 最終的には「イセリアルジョウント」でイセリアル体になってスニークします。誰かコイツを止めてくれ(笑)。
 戦闘専門のローグからはこの”ニンジャ”になるのが間違いなく現時点でのベストです。
 (つか、ローグ本にこれを越えるものが1つも無かった…)

◆オーダー・オブ・ザ・ボウ・イニシエイト
転職前のクラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:B
 レンジドスニークができる(しかも最大5d6)という時点で一考に値するシューター系クラス。
 質実剛健な能力が揃い、地味に強いクラスです。

◆レヴェガー
転職前のクラスの例:バーバリアン、ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:C
 見た者を恐怖に陥れ、切り結んだ相手を絶望の淵に立たせる…ような能力を有した恐怖のクラスです。
 恐怖のクラスというのは比喩表現ではなく、本当にフィアー系能力を持ってるからです(笑)。
 つーか精神攻撃が効かない相手にはどうすんだろ(笑)。
 そういう敵にはCONダメージを与える「クルーエルカット」も効きそうに無いし。
 弱いものイジメ担当?。

◆レッドアヴェンジャー
転職前のクラスの例:モンク
ベースアタック:最大+8
セーブ:3つ
HD:d8
総合評価:A
 ウィズダムボーナスを”ki(氣)”という能力でバンバン使うので、WISが高いキャラ向きのクラス。
 WISが高いキャラがレッドアヴェンジャーになれば物凄い力を発揮します。
 あくまでも例ですが、「フリー・キ(氣の解放)」と「キ・セーブ」を併用すれば全てのセーブに+10ボーナスも夢ではありません…。
 モンクは自由にレッドアヴェンジャーとマルチクラスできる(特例)ので、一考の価値あり。 

◆トライバル・プロテクター
転職前のクラスの例:ファイター、バーバリアン
ベースアタック:ファイター
セーブ:2つ
HD:d10
総合評価:D
 部族の護り手。じ、地味なネーミングだな、おい。
 基本的にそれ(部族関係の能力)しか無いので、ちょっと汎用性に欠けます。
 「スマイト」も”部族の敵”にしか使えないし…。例によって状況限定、キャンペーン限定のクラス。
 自分たち以外の世界の全てを敵だと思っている部族の出身なら強そうですが(笑)。
 …テンプラーのが100倍強いです。

◆ウォーマスター
転職前のクラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:C
 戦争の指揮官。いやもう本当に。
 部下を鼓舞したり、強化したり、リーダーシップを発揮したり。
 なにげにボーナスで塔や要塞、城が貰えるのは貧乏なキャンペーンではオイシイ話か?(笑)。 
 部下を死ぬまで戦わせる能力「ダイ・フォー・ユア・カントリー」のネーミングの格好よさは特殊能力No.1かも。
 なんつーかアメリカンスピリッツをビンビン感じます。

◆ウェポンマスター
転職前クラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
総合評価:A
 武器で殴るだけなら世界で2番目だな。1番?この俺さ!(byテンプラー)

ウェポンマスターとゴーストウォーカーはそれぞれの記事を参照。
この2つがBMのオススメ。
ウェポンマスター
ゴーストウォーカー

チャプター3 ワールドリィ・マターズ
ファイターとモンクが世界の中でどのように生きていくのか?。
それをテーマにしてチャプターです。
例えばファイターなら、兵士になるのか、それとも傭兵になるのか、それとも騎士として誰かに仕えるのか?。
それから種族ごとに特徴を活かしたファイターの作り方の参考など。

ファイターやモンクが属する組織のサンプルも載っている。
”ナイト・オブ・ザ・ウォッチ”、”ザ・レヴェガーズ”等々。
DMにとっては有用だし、レヴェガーやレッドアヴェンジャーなどになる場合は必読。


チャプター4 ザ・ゲーム・ウィズイン・ザ・ゲーム
細かいルールの適用や、追加などのチャプター。

・プレステージでは無いキャラクタータイプの提案
・如何にして困難な敵(リーチの長い敵、アンデッドなど)と戦うか?
・戦術
・ダメージ期待値とコンバットオプションの関係
・怪物のモンク(DM必見!ラージドラゴンモンクを作るには必須(笑))
・戦闘のサンプル
・追加ルール

などなど。
よりマニアックに戦闘をしたい人は目を通して置くと良い。
 

チャプター5 ツールズ・オブ・ザ・トレード
クラス系ガイドブックの定番、便利なアイテムの項。
ファイターにとって大事な”道具”とは…?
そう、それは”武器”に他ならない。
様々な追加武器、有用なマジックアイテムが紹介されている(※1)。

また、ファイターといえば欠かせない(っていうかアメリカ人大好き)”チャリオット(馬で引く戦車)”も紹介されている。
チャリオット戦用のフィートも一緒に紹介されており、DMのアイデア次第では面白い使い方ができるのではないだろうか。

そして砦、城、塔などを詳細なマップ付きで紹介。
この部分にかなりのページをさいている。

…向こうの人って、こういうの好きだよねー。
やっぱ、根はアクチュアルゲームとかシミュレーションゲームの人が一杯いるんだろうね(笑)。
ま、サードにもそういう雰囲気はかなりあるしね。

<End>



※1 哀愁のメルクリアングレートソード
…が。エラッタが出ているものもあるのでぬか喜びしないように(笑)←した人
特にメルクリアングレートソードのパワーダウンは痛い。
某キャンペーンで某ファイターが、この武器の強さに目を付けウェポンマスターとのコンボでぶいぶい言わせようとした時の事。
ドワーフの職人に製作を依頼したら『難しいものだからしばらくかかる。時間をくれ。』と言われ、指折り数えて完成を待っていた。
ところがそれを受け取る寸前でエラッタ発表。いきなりパワーダウンしてしまう(泣)。
ありえねー。
某ファイターはウェポンマスターを断念。
ぶいぶいどころかヒイヒイ言いながらゴーストウォーカーになることを決意する。
彼の未来が閉ざされた瞬間だった。

ドワーフ職人『ほりゃ、ホッジ(仮名)よ!。できたぞ、お前さんの欲しがってたメルクリアングレートソードじゃっ!!』
ホッジ(仮名)『いや…それは嬉しいんだが…なんだか俺が注文したものと微妙に違ってないか?』
ドワーフ職人『そんな馬鹿なことがあるか!昔からこういうもんだぞ。』
ホッジ(仮名)『昔からならしょうがねえや。とりあえず貰っとくよ。』
ドワーフ職人『ワシが寝食を惜しんで製作した傑作じゃ。大事にしとくれよ!。』
ホッジ(仮名)『……ああ。大事に使わせてもらうよ(旅費の替わりとしてな)。』

某ファイターは手に入れたメルクリアングレートソードを即刻売り払ったという(笑)。