10万hit記念事業 その2
Dungeon一覧表
030805
Dungeon。
それはDragonと双璧をなす、TSR(WotC)のD&D専門誌。
どのくらいの「専門」誌かと言えば、毎月D&Dのシナリオしか掲載されていないくらいのヤケクソ気味な専門誌であり、さっくり20lvキャラ対応シナリオが載ってたり、いまどき「君たちはダンジョンの前にいる」という文章から始まってしまうトラディィィィッショナルなシナリオが掲載されていたりもするほどの専門っぷりである(むしろ今時こんなシナリオを掲載しても怒られないのはDungeonだけといえるかも知れない。そういう意味でも希有な雑誌だ)。
それでも、定期的に出版され、比較的安価であるにもかかわらずオールカラー、場合によってはカラーマップやポスターまで付いてくる。日本のシナリオ集よ、見習え。
しかし、である。
少なくとも日本では、Dragonの売れ行きはともかく、Dungeonの売れ行きはいまいちであるという。
まあ、わからんハナシでもない。
Dungeonはシナリオ集であり、当然ながらDM以外は見てはならないものなのだ。
当然、全プレイヤーの1/5以下以上は存在していないであろうDM以外は購入することはなく、結果全プレイヤーが購入するDragon誌より売れ行きが芳しくないことは自明である。
ああ、DMよ。
プレイヤー達より多額の投資(そう、例えばDungeon誌だとか)を強いられながら、夜の目も寝ずに考えた仕掛けや謎を信じられないような力業で破壊され、Wishで回避され、時間を巻き戻されても文句ひとつ言えない数奇なプレイヤー。ルールを遵守しなければ苦情が出るにも関わらず、遵守すれば「応用が利かない」などと罵られる奇妙な役目。
同じゲームの「プレイヤー」であるにもかかわらず、こんなにも不遇な役割がたった一人に負わされると言うのは社会がまったくもって不平等であることの証明に他ならない。神は本当に死んだのか、DMに生まれついたと言うだけでこの仕打ち。それは人種差別かはたまた奴隷制の名残なのか。ワシントンはどこいった、ラファイエットの人権宣言はどこ消えた。ああ。(*)
そこで石川は考えた。
せめても、Dungeonを使いやすいものにして、世のDM達に報いようと。
ということで仕事中に上司の目をかすめながら作ったのが、以下に示すDungeon一覧表である。
Dungeonが3rd対応になってから、石川がこつこつ買い貯めたDungeonのタイトル・作者名・対応レベルなどをここにまとめた。間が何号か抜けてるって?その時期、石川はまだ学生だったのだ。察してやってくれたまえ。
さあ、世のDM達よ、使うがいい!
*こんな目にあっても世のDMが耐えるのは、1)世の大半のDMは重度のマゾヒストである、2)世のDMの大半は耐えることなどせず、むしろ無理難題を押しつけてPLを苦しめるのを楽しむ重度のサディストである、3)特にD&Dの古参DMにはろくな奴がいない、など諸説ある。