The Minions Of Darkness(p.58)
ドラゴン300号のDM用記事です。
プレイヤーは読んじゃダメです。
 

プレステージクラスが4つほど紹介されていますが、4つとも能力的にはたいしたことありません。
まあ、あまり強い敵を出しすぎてもプレイヤーが萎えますから。
これ位が丁度いいんでしょう(多分)。

強力な敵が欲しい、と思ったのなら邪悪なハーフリングの国をキャンペーンに登場させたのち、フレッシュイーターの記事を参考にしましょう。

…に、してもイマイチ練られていない能力のクラスばかりだと思います。
DMが自分のアイデアでその辺を発展させて使うのがいいかもしれません。

◆フェイスレス・ワン(5レベルまで)
転職前のクラスの例:バード、ローグ
ベースアタック:クレリック
セーブ:3つ
HD:d8
呪文:無し
総合評価:C

前提条件にオルターセルフがあることからも分かるように、変身能力を持ったカルトのクラスです。
ドッペルゲンガーならば容易にメンバーになることができますが、必ずしもドッペルゲンガーである必要はありません。
彼らはその能力を用いて誰かになりすまし、邪悪な陰謀を巡らせているのです。
フェイスレスワンはどこにでもいます!。

陰謀好きなDMが涎を垂らしそうなクラスです。
変身系の能力に加えて「眠りと魅了への耐性」なども持ちます。
5レベルのクラスなので割りとあっさりと終わってしまいますが、最終的には”シェイプチェンジャー”になれます。
(なんか、スペルで代用できるのがほとんどという気もしますが…それは言ってはいけません(笑)。)
これとスパイマスターを組み合わせて見つからない敵を作る事ができますね。
敵がすぐ近くにいるのは分かっている…でも、それが誰なのかは分からない…。
そんなミステリ風のキャンペーンをすることも可能でしょう。
 

◆ザ・ディープ・スラル(5レベル)
転職前のクラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d10
呪文:なし
総合評価:C

深淵に潜む古代の神秘、クラーケン。
そのクラーケンが手下として扱う下僕どものクラスです。
すぐに『ああ、アレか』などと言ってはいけません。
…あくまでもクラーケンの方向性で。

「アンフィビアス」。エラが生え、水中で呼吸できるようになります。水の手下の基本技ですな(笑)。
「テレパシックリンク」。主人であるクラーケンとテレパシーによって交信できます。
レベルが上がると頭蓋骨と脳が肥大化し、INTが上昇したりします。
人間性を失う代わりに知識を得る。これも基本技。
手が触手になって攻撃に使用できるようになります。おお、新技だ。
触手マニア垂涎の技ですな。生意気なPCのエルフあたりに使ってあげましょう。
で、最終的には”モンストラス・ヒューマノイド(アクアティック)”になれます。
このクラスの使い方には大変便利な参考書(※)があります。
PCが訪れた町が実はディープスラルの町だったり、それで鏡を見たPCが自分の首にエラを見つけてしまったり、クラーケンと戦う老セージに雇われてみたり(間違い無く死にますが)。
ホラー(非スプラッタ)系のキャンペーンにマッチしていると思います。

※ 言わずとしれた「クトゥルフ神話」。クトゥルー、ダゴン、ハイドラあたりが参考になると思います。
 

◆ショール・サーヴァント(5レベル)
転職前のクラスの例:クレリック
ベースアタック:クレリック
セーブ:2つ
HD:d8
呪文:最大+2レベル
総合評価:C

これまた海の神を崇めるクラスです。
今度のは海の母、女神”ビブドールプープ”を崇拝しております。
海の神、流行ってるなー(笑)。
基本的にはディープ・スラルと似たようなもんです。

レベルが上がるにつれ、この女神を信仰している”クオ=トゥア”という種族に徐々に変身していきます。
肌が変質し、エラが付き、目玉が肥大化し…。
ちなみにイラストを見る限りではなんだかマヌケな顔です。
美形のNPCには似合わないでしょう。
敵として出すときには手をつないでライトニングボルトを撃てる能力が面白いと思います。
もちろん最後には”モンストラス・ヒューマノイド(アクアティック)”になって海へ帰れますのでご安心を。
 

◆タイガーマスク(5レベル)
転職前のクラスの例:ソーサラー、ウィザード、クレリック
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d8
呪文:最大+2レベル
総合評価:C

佐山なんでしょうが、個人的には三沢です(謎

ラクシャーサの力を備えたクラス、虎人です。
いや、別に虎娘でもいいんですが。
邪悪な儀式を経てラクシャーサに認められた、生粋の悪人どもです。

で、なんかワイルドな能力を期待してたんですが、なぜか弓矢系の能力が並んでます。
なにゆえ?。
虎っぽい能力は爪攻撃ぐらいです(しかも結構ショボい)。
最終奥義はラクシャーサ化。”アウトサイダー”になれます。
全体的におとなしめのクラスです。
名前負け?
 

ClassActs "The Flesheater"(p.69)
ドラゴン300号のDM用記事です。
プレイヤーは読んじゃダメです。
 

300号記念だとしたら、これはまさに”ビッグボーナス”と言えましょう。
どんどん凶悪化するPCたちに、ついに復讐の時が訪れたのです!。
さあ、アナタのキャンペーンのPCたちを”エルフのサラダにパラディンのスープ、ドワーフあえ”にしてあげましょう!。
生肉喰らいたちの不意打ちが1回でも決まれば…後に残るのはスープの具材でしょう。

◆フレッシュイーター
転職前のクラスの例:ローグ、ファイター、バーバリアン
ベースアタック:ファイター
セーブ:1つ
HD:d8
呪文:無し
総合評価:S

生肉喰らい!。
ゴブリンたちに蹂躙されたハーフリングたちが、毒や病気を戦略として立ち向かった!そして喰らった!!あまつさえ邪悪な神に捧げたりした!!!
…っちゅうなんだか暗いバックグラウンドを持ったクラスです(ダークサンのアサシアンハーフリングが近いかもしれません)。
まあ、もともとは普通のハーフリングだったんですが、環境のせいで変化してしまったようです。
つーか変わりすぎ(笑)。
イラストでは鍋で「腕」を煮込んでます。嫌過ぎます(笑)。

まず、スニークアタック最大+5d6。うわー(笑)。
ベースアタックがファイターで、スニーク最大5d6は強烈でしょう。うわー。
…うわー(もういい
そして「爪攻撃(※)」。…あのー、同じ号に載っているタイガーマスクよりダメージが大きいんですが?(笑)。
まあ、他人の記事なんてチェックしてないわな…っつーかモンテ=クックには誰もかなわないだろうけど。
「パウンス」で戦闘の最初のラウンドにチャージできるようになります。
さらに両手攻撃はできるわ、爪に毒は付くわで、もう大変。
恐ろしいのは「スワーム」。3体以上のフレッシュイーターで単一の目標を攻撃する時…攻撃する時…する時…
…ダ、ダメだ、恐ろしくてこれ以上書けない(笑)。
気になる方はドラゴン誌を購入し、モンテ=クック氏の狂いっぷりを堪能してください。
私が知っている限りでは最強の攻撃能力です。ヤバイなんてもんじゃありません。
最終奥義「ヴァイルダメージ」も嫌過ぎます。ヒントはルーンクエストのトロウル。ね?嫌でしょ?。
いやー、DM用で良かった(ぉ

近接攻撃を仕掛けるクラスとしては(3体以上という限定条件ながら)最強でしょう。
そもそもベースアタックとスニークを両方とも最大限持つクラスっつー時点で終わってます。
この悪魔のクラスの一団をPCにけしかければ…イラストのようにPCたちのシチューができることは間違いないでしょう。
具材たちに合掌。


ちなみにチャートと能力説明で爪攻撃のダメージが異なっています。
メインはスニークダメージなのでどっちでも良いとは思いますが(笑)。
エラッタを発見された方はMageAdviceまで御一報を。