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Complete Warrior
戦士大全
2005/07/29
B.M(びいえむ)
そう、これは“戦士”大全なのである。
諸君! ついに、戦士の時代がやってきたのだ。
僧侶豚も、魔法豚も、盗人豚も、皆平等に価値が無い!
呪文やめ! パンツ上げ!
さぁ、叩いて叩いて叩きまくる、戦士の世界へ!
貴様等はここで戦士として生まれ変わるのだ!
トーチ・ポート戦士訓練校教官ヘルツァム──『戦士教則本』を手渡しながら
(まあ、正確に言うと、“戦士の技を使う戦士以外のキャラクター”の時代がやってきたのだが、な……)
追加クラス
♪僧侶とメイジはまだ寝てる
戦闘中でもあくびして〜る
見張りしろ!
盾になれ!
突っ込め!
PT!(*)
PT!
*……「パーティ(Party)」の略。“パーティプレイが大事なのだから、ファイターは黙って捨石になれ”の意。
サムライ
ジャパニーズ、サムラーイ!
トム=クルーズが演じれば、全米だって涙する高貴な職業。それがサムライ。
攻撃一辺倒のファイターと違い、技能に〈知識〉が2つも入っていて“文武両道”を体現している。
戦闘ではカターナとワキザーシを華麗に操り、敵を睨んだだけで怯えさせる。特に二刀流の冴えは素晴らしく、レンジャーを凌駕する(刀と脇差限定だが)ほ
どだ。
サムライ一筋、すなわち人男侍もOKかも。《二刀の守り》シリーズで守りを固めれば、ACはなんとかなる……はず。
サムライとして落ちぶれたら上級職のローニンになることも可能! ……って、上級職? クロサーワ??
スワッシュバックラー
活劇剣士!
シティ・アドヴェンチャーでの活躍が期待できそうな技能(〈交渉〉、〈真意看破〉、〈はったり〉)を持ち、ポイントもそこそこ。ACも微妙に上がるの
で、軽装鎧しか着ていなくても余裕! (つーかまあ、このゲームは軽装鎧で余裕なのだが)。Intelligence 【知力】
が高い戦士をやるには最適のクラス。ただ、後半息切れするので3レベルで止められてしまう可能性が高いかもしれない。
なんか、もっとシティ向きの能力を付けて欲しかった。軽戦士っつーイメージでとどまっているのが残念。
ヘクスブレード
宇宙刑事の必殺技みたいな名前の魔法戦士。さあ、みんなもダミ声で『ヘックスブレェェェドォォォ!!』
技能ポイントは困り気味だが、呪文系のオイシイ技能を学べるのが強味。インテリファイターじゃぜー。
インテリっぽく、ウィルセーヴが高いのが素晴らしい。さらに「対呪文セーヴ上昇」「耐えぬく力」という、名前を見ただけで分かる素敵な対スペル能力を併
せ持つ。負けねぇ、もう魔法には負けねぇ(嘘)
他にも「ヘクスブレードの呪い」「凶運のオーラ」などの便利な能力が目白押し。
それに加えてスペルが使える! やっぱ呪文か! 呪文なのか!(錯乱気
味) さて、ヘクスブレードの呪文リストですが……正直言って便利! アイデン
ティファイやシー・インヴィジビリティ、ディスペル・マジックなどの必須呪文はもとより、ミラー・イメージやグレーター・インヴィジビリティといった戦闘で役に立つ呪文まで揃っていま
す。4レベルがかなり強力。ボーナスで呪文関係のフィートも貰えるので、呪文能力に関してはパラディンやレンジャーより明らかに上でしょう。ディメンジョン・ドアが1日5回以上使えるようになる可能性があ
るのが強烈。やっぱりアーケイン・スペルは強いねぇ……(おい、これ「戦士大全」じゃないのかw)
プレステージクラス
♪ダンジョンマスターはクソ野郎〜
下劣な敵が押し寄せる
エナジードレイン!
ブレスウェポン!
クリティカル!
クリティカル!
ここだけ文体が著しく違
いますが、「プレステージ辞典」としてまとめた時のためなのでよろしく。先読み。
「特徴」については以下を参照。
(つ) つまみ食い……強い能力だけ貰って再転職するのに向いているアレなクラス。
(器) 大器晩成型……最後まで上げれば面白い。最後の方に強力な能力が揃っているクラス。
(町) 町、シティ……町での冒険で活躍できるアーバンなクラス。
(野) 野外……ワイルダネスで力を発揮するクラス。
(N) NPC……NPCとして使うのが一般的。または、NPCとして使うと効果的。
(楽) 楽しい……イメージ豊かでやってて面白い。特徴が際立っていてやりがいがある。
(凡) 平凡……面白みの無い。データの塊のような。没個性的な。ひねりの無い。
(次) 次元界……別のプレーンで冒険するのが得意。頻繁に次元界を使うならば評価は一段階上がる。
アイ・オヴ・グルームシュ
特徴:(N)
グルームシュに仕えるオーッキッシュバーバリアン。殺伐とした雰囲気がいかにもNPC用って感じでイカす。そしてコラムでアイ・オヴ・グルームシュの組
織につ
いて紹介されているのもイカす。数字を上げる能力だけでなく、オークを戦略的に動かすことができる「群れへの命令」を持っているのがクレバー。こーゆう手
合いは敵に回したくないもんだ。
それ以降の能力は激怒を強化したり、自傷行為でパワーアップしたり、天に唾を吐いたり。破天荒なキャラ。
インヴィジブル・ブレード
特徴:(器)
“見えない剣”
死角から急に突き出される刃。思わぬ方向から繰り出されるきらめき。気が付いた時には相手は切り刻まれていることだろう。自分が何をされたのか理解でき
ずに……。
という、かっちょいいジャック・ザ・リッパーなクラス。
♪目にもとまらぬ早業で〜 投〜げるダガーはスニーキング!
なにが早いって、そのフェイントがとにかく早い! 早いよスレッガーさん!!
フェイント→スニークを華麗に決めろ!
ウォーシェイパー
特徴:(楽)(N)
素晴らしい変身戦士。これなら呪文なしで変身専門でもやって行ける!
臓器や脳味噌の位置まで変えてしまうため、急所を突かれなくなったり、脳震盪を起こさなかったり。大きな器官を作り出して攻撃したり、腕を伸ばしたり
(あの“鉄雄パンチ”を再現可能!)、身体を強靭にしたり、傷を治したり。かなーーーーーーり、やりたい放題したい放題。
PCにはもちろん、モンスターに付けても楽しいことになりそうだ(笑)。
ウォー・チャンター
特徴:(楽)
とりあえずイラストが格好良い。
バードのような、ファイターのような。吟遊詩人のような、兵士のような。魅力的な容貌と〈Perform/芸能〉、戦士としての技を兼ねるビジュアル系
戦士とでもいいましょうか。歌いながら戦うのがイカす。Bardic
Music(呪歌)と「重ね歌」を使って組み合わせれば、味方の士気を大幅に向上させることも可能。歌は世界を救う。
エキゾチック・ウェポン・マスター
特徴:(つ)
武器が得意マーーーーン!!
凄く得意マーーーーン!!
……。
……おや、説明が終わりましたよ?
あのー、アレです。ぶきをつかうのがとてもうまいらしいです。ぼくはおとうさんにきいたら「えきぞちっくだね」といってごまかしました。おかあさんはか
おをあかくしてぼくはおこらいました。
戦闘における様々な戦術を向上させることができる。特殊武器さえ使っていれば簡単になることができるので、まさにつまみ食いクラス。種族武器を持つレイス(ドワーフとか)は簡単になれるのでオススメかも。
オーダー・オヴ・ボウ・イニシエイト
特徴:─
かなり強まって帰ってまいりました。リベンジ・オヴ・ザ・イニシエイト。
精神集中し、瞑想のままに狙いを定め、えいやっと矢を放てば、ひょうふつと飛び、敵の眉間を貫く。そんな神秘的とも言える矢の腕前を誇るのがこのクラ
ス。なにげに接近戦や乱戦でAttack of
opportunity(機会攻撃)を受けずに射撃できる「近接戦射撃」が超便利っぽい。普通に近接戦の感覚で暴れられそう。
オカルト・スレイヤー
特徴:(N)
復讐するは我に有! クレリックはワレニカゴー!
遂にメイジを殺せる日がやって来たと思わず誤解できるクラスがやってた! ビバ妄想!
オカルト・スレイヤーは対キャスター能力を揃えたファイター希望の星。煮えたぎるような“呪文の使い手への憎しみ”を己の愛用武器に注ぎ込み、全力を
傾けてキャスターを付け狙う……何かが間違ってる!(笑)
スペル・ターニングできるのが強いと思われるが、自分を目標とし
た呪文しか跳ね返せないので、それ以外をどうするかが問題。「非感知の外套」や「空白の思考」を使って気付かれないように忍びよるしかない!
キャヴァリアー
特徴:─
古くからD&Dに存在する古典クラス、キャバリア。
馬上にあればその力は天井知らず!
馬上に無ければタダの弱いファイター!
……馬に乗って戦うタイプの騎士であり、その辺をどうやって活かすかが大問題。常にマウントと共に冒険できる状況ならいざ知らず、狭いダンジョンには乗
騎は不向き。君ならどうする乗騎問題。小型のキャラクターで小さめの乗騎を使うという手があるが……。
しかし、乗騎での攻撃力は本物。チャージで5倍でっせ! 5倍! ロマンと言えばロマンだ。
ケンセイ
特徴:─
“剣聖”だけど、拳もオッケー。なぜなら“拳聖”だから? それなら“賢聖”もありなのだろうか? やっぱりセージと言えば頭を使うからヘッドバッド?
……それも良し!!(何)
“献身の誓い”は厳しい掟であり、強力なケンセイのバランスを取るためにキャンペーンに導入するもの。使用前にはDMとプレイヤーでよく相談した方が良
いだろう。
さて、それほどまでに厳しい制限のあるケンセイのパワーとは一体どんなものか。それは、「武器が激しく強くなる」というぶっちゃけて分かり易い能力だ。
どれぐらい強くなるかというと……最大で+10武器相当といえばピンと来るだろうか? 強ぇ。特に魔法の武器があんまり出ないキャンペーンでは!(そんな
もんねぇ
よ)。
サーヤン・ナイト
特徴:(N)
なんだか“サー”と言うパー
ソナリティの深夜ラジオ番組のタイトルみたいな名前のクラスだが。侮っては行けない。かの悪名高きレッド・ウィザードに仕える守護騎士
なのである。しかし、まあ、そういうキャラクターであるからPCとして使うのは難しいだろう。主に邪悪なDMが自分の大切なレッド・ウィザードを守るため
に使うのではないかと予測。
ジャスティシアー
特徴:(町)(N)
悪人をどこまでも追いかけるハンター。いわゆる正義のヒーロー。
マークが必要なブラッドハウンドと異なり、その捕縛術は他の用途に
転用できる。弱らせたり、組み付いたり、意表を突いて手錠でぶん殴ったり。そういやRAINBΦWに手錠で戦うのが好きなヤツがいるな……(ヒントは
J)。
最終奥義「狩人の直感」は、犯罪者を見つけるのにとても便利。
ストーンロード
特徴:─
石に親しみ、石の力を使いこなすドワーフ、それがストーンロード。なにやら石工とか、石細工とか、建築物に関わる何かの能力を持っていそうなキャラク
ターだが……そんなものはほとんど無い! あるものは攻撃。攻撃! 攻撃! 攻撃! それがストーンロード。それが神聖モンテ道。
名前やイメージと裏腹にごく普通の戦闘クラス。
スペルソード
特徴:─
魔法と武芸を融合させたうおーーーー!!以下略
呪文を剣に注入して戦ったりも出来る、ナイスな魔法戦士。なんといっても「呪文失敗率無視」により、重い鎧を着たまま呪文を使えるのがナイス。ナイス、
ナイス、ナイスなやつだぜーー。呪文投射能力が低いのが問題。まあ、そういう時は普通のファイターとして頑張るべし。ややヒット・ダイスは低いが、ベース
アタックは高いし、セーヴも2つが良好。なんとか行ける……ハズ。
ダークウッド・ストーカー
特徴:─
エルフのオーク狩り専門家。Favored
Enemy(得意な敵)と同様のボーナスが付くので、オーク対策をしたいならばレンジャーより断然お得。……だが、まあ、オーク対策というのが得てして断
然損なのでアイコ。
オーク対策を差し引いても基本スペックが高い。ベースアタック最高、グッドセーヴ2つ、Sneak
Attack(急所攻撃)付き。さりげなく暗視が付き、クリティカルを回避できるようになる。レベル10の奥義はどうかと思うが、それ以外の能力はまあま
あイケてる。キャンペーンにオークが絡んでいるなら考慮して損は無い、かも。
ダーク・ハンター
特徴:─
“地の利”という言葉がある。自分が良く知っている地形を活かして戦のはとってもマンモスラッピーハッピーヤッピーよろしくね〜〜!!……という意味
だ。そこで、考えて貰いたいのだが我々が潜るのはダンジョンである。常にダンジョンと隣り合わせというか、むしろダンジョンが人生ていうかダンジョン以外
行ったことないし。ダンジョンを知り尽くして使いこなせる奴がいたら便利だろう。それがダーク・ハンターだ。
なんとなーーくドワーフの延長線上にある能力が揃っているので、ドワーフローグから転職するとオイシイかもしれない。岩に身を潜め、敵を奇襲して一撃の
もとに葬り去る。……こんなドワーフは嫌だコーナーに出れる!
タトゥード・モンク
特徴:(楽)(器)
まず、クラス名にモンクとある通り、こいつはモンクだ。よって素手ダメージ、AC、移動速度などはモンク並になる。そしてモンクの特殊能力のかわりに
“刺青”による様々な能力を得るのだ。
能力は豊富で、直線的だったモンクと異なり多種多彩。「猿」は前人未到の能力ひとつで、これだけで技能+45相当のビッグ・ボーナスを与えてくれる。
「獅子」でスマイトすることも、「スズメバチ」のように動くことも、「蟹」のように固くなることもできる……等々。なんとその数30個! 夢が広がりま
くりだ!
とにかくたくさんの能力があり、同じタトゥード・モンクと言えども全く違うキャラクターを作り上げることができる。転職条件も割りと簡単な方なので、色
々なクラスからなることもできる。タトゥーはどんな戦闘クラスにとっても便利なものばかりだ(やはりモンクかローグがオススメではあるが)。ちなみに、モ
ンクのように様々な耐性を得ることもできるので防御面も心配ない(グッドセーヴ3つだし)。
デルウィーシュ
特徴:─
危険なダンシングクイーン(キングでもいいが)。踊れば踊るほど強くなり、相対した敵には死の舞踏を躍らせる。
まず、技能とヒット・ダイスとセーヴが優秀。損は無い。踊りながら敵を切り刻むことができ、全力攻撃と移動を組み合わせられるのが強力。能力が二刀流シ
ミターに誘っている(笑) とにかく攻撃回数が増えるので、ファイナルファンタジーばりの爽快感を味わいたい人向け。まずはサンプルキャラクターの8回攻
撃を見
て笑って下さい。
ドランケンマスター
特徴:(町)
このクラスを正確に理解するために、まずはジャッキー=チェンの『酔
拳』を観てい
ただきたい。そうすれば、酔拳の極意が習得でき、杯を持っているかのような独特の構えがイメージできるようになるだろう……っていうか絶対にプレイ中に真
似すること受けあい。次にバーチャファイターの“じじい”ことシュン=ディを使ってみてほしい。そうすれば「飲酒」によって強くなることが納得行くだろう
し、通称「じじぃサイコクラッ
シャー(嘘)」が実際に存在するのを発見して驚くだろう。さらに、D&Dに「酔いざまし技」が無くて良かったなぁ、な
どと感慨にふけることもできる。
……というわけで、酔えば酔うほど強くなる、不思議な拳法の達人である。人間、酔っ払っている時は受身が上手くなるというが……そんな人体の神秘でク
ニャクニャと強くな武芸の達人だ。大自然の驚異と人体の神秘にはかなわねぇや。
フラフラしているように見えて敵の攻撃をスルリとかわしながら酒を飲み、その辺にあったエールジョッキで敵を気絶させる。モンクとの相性も良いので、町
で暴れたいモンクは検討の価値あり。
ナイト・オヴ・ザ・カリス
特徴:─
デーモン狩り騎士。
もー、デーモンは許さない。デーモンだけは。悪の来訪者を敵にするならば、最も頼りになるクラスかもしれない。なんといっても強大な攻撃力を誇るし、恐
怖に怯えることも
ないし、貧弱なデーモンだったら聖なる力で調伏してしまう。微妙にホーリィ・ソー
ドが使えないのが嫌だが、そこは気合と勇気でカバー。
ナイト・プロテクター
特徴:─
騎士道を貫き、仲間を守ることに命を燃やす、抱きしめた心のコスモナイト。
いかんせん、仲間を守ることに一生懸命になりすぎて、ごく普通の能力が乏しい(笑)
仲間がたくさん居て……特に、その仲間が苦労の甲斐も無く討ち死にしているとナイト・プロテクターの本領発揮なのだが。自分一人だと果てしなく寂しいク
ラス。カムイにはなれねぇ。必
死に奮闘してもクラス・レベルの半分に満たないスキルボーナスなのが泣ける。技能判定限定、しかも一日一回。ありえねー。こ
れを細かく+1ずつ上昇させている意味が全く分からん。この“男能力”が発動したら、みんなで応援してあげよう。『ナイ
ト・プロテクター必死だな!』と。
Attack of opportunity(機会攻撃)がたくさんできるのは良い。なさけむよう。こいんいっこいれる。
ネイチャーズ・ウォリアー
特徴:(野)
大自然の力を使っておしおきする暴れん坊戦士。
ワイルドシェイプが強化され、様々な自然の力を得ることができる。と、言っても良く分からないのだが、イラストを見れば一発で分かる。なんだかもう大変
な形をした生物が誕生している。そりゃノールも逃げ出すわ。
微妙に呪文能力も上がるので、ワイルドシェイプ好きなドルイドには良いかもしれない。
ノーム・ジャイアントスレイヤー
特徴:─
かつてトーチ・ポートの吟遊詩人カミュは「♪ジャイアント殺すに刃物はいらぬ、フォーク1本あれば良い」と歌ったとか、歌ってないとか。
……えーと、つまり、誰がどう考えてもジャイアントをスレイするノームなのだが。
それ以外に何ができるかを検証してみよう。
……組みつきからスルリと抜けられます。
……足がちょっと速くなります。
うわー。
ハーフリング・アウトライダー
特徴:─
どう考えても乗り物に乗るハーフリング(以下略
……《鋭敏感覚》 が付きますよ?
まあ、小さな動物に乗り、無理矢理ダンジョンに潜ることも不可能ではないとも言い切れないような気が。パラディンライダーにするとマウントが手に入るの
でおすすめ。後はもう〈騎乗〉から突撃したり、立ち乗りしたり、走りこんで全力攻撃したりと。戦場を自由自在に駆け巡ることができる! 戦場が広ければ、
ね!!
パープル・ドラゴン・ナイト
特徴:─
誉れ高きパープル・ドラゴン軍の騎士。
その勇ましさで味方を鼓舞し、Bardic Music(呪歌)のような士気効果を与えることができる。
なぜなら……誉れ高いから! イケメンだから!
【魅力】を活用するクラスなので、イケメン系パラディンから誉れを高めてみるのも手かも。
ハルキング・ハーラー
特徴:(N)
“巨体の”というクラスだけあって、巨体(大型サイズ以上)でないとなることができない。
つかむ、投げる、つかむ、投げる、投げる、投げる!!
岩を掴んで投げて投げて投げまくる、投げの達人。
強烈無比な破壊力を持つ投げ方や、広範囲に被害を与える投げ方、当たった者を薙ぎ倒す投げ方など特殊な技に精通する。
岩を投げるならコイツ!(当たり前)
ハンター・オヴ・ザ・デッド
特徴:─
すべてのアンデッドから忌み嫌われる彼らは、きっとゾンビおばさんやスケルトン親爺にも嫌われ
ていること間違いなしの死人ハンター。
アンデッドを狩ることと、アンデッドの攻撃から身を守ることにかけては天下一品。
「生命力の保護」でエナジードレインを防げるのはオイシイ。
アンデッド好きのマスターの元では必須クラスかも。
……まあ、例えば僕は全然違いますけどね。
ブレードシンガー
特徴:─
優雅なエルフの魔法戦士、それがブレードシンガー。つまり、優雅でもなくてエルフでもないヤツはブレードシンガーではない。
歌を歌いながら攻撃することで、呪文を素早く唱えたり、怒りの余り間違って一回多く攻撃しちゃったよ! ってなことも可能。
呪文能力はまったりとした伸び方だが、基本攻撃とセーヴは抜群なので前線としては十分。
軽い鎧で戦う術にも長けている。
フレンジード・バーサーカー
特徴:(楽)(N)
大暴れしたい。
──人間、誰しもそんな感情を秘めているものではないだろうか?
ゲームだから良いよね? たまには良いよね?
そんな言葉を免罪符としてやりたい放題に大暴れしまくる過激なクラス、それがフレンジード・バーサーカー。なにしろただの“バーサーカー”だけでも危険
な香りがすると言うのに、ご丁寧に“フレンジード”が付いているのである。その過激さは推して知るべし。
Barbarian Rage(バーバリアンの激怒)を越える苛烈な“狂乱”
その攻撃力を倍加する《Power Attack/強打》の“強化”
自分が騒ぐだけでは飽き足らず、周囲に大暴れを伝染させる技まで持っている困ったちゃん。もうどうにでもなれや!!
ベア・ウォリアー
特徴:─
クマー!(AA省略)
……熊の時代がやってきた。
敵をクマーする脅威の熊戦士。Strength 【筋力】
の上がりっぷりがハンパではなく、なんつーか熊はこんなに強くねぇよと言いたくなるぐらいに強烈。バーバリアンからサクっと転職できるのも好印象。
熊になって暴れるしかできないが、むしろそれが良いという人は是非クマー。
マインドスパイ
特徴:(町)(N)
防諜系クラスは、まあ、PC向きではないのだが。
いろいろとエグい精神探査ができる嫌がらせクラス。
悪のDMのお供。
マスター・オヴ・ジ・アンシーン・ハンド
特徴:(器)
神の見えざる手の達人。
合気道の極意、柔道技の空気投げのごとく、敵を念じるだけで持ち上げ、叩き付け、放り投げる。
武器を念動力で自由自在に操ることも可能。
つええ。
……微妙に戦士というか魔法使いなのだが、気にしてはいけない。
マスター・スロウアー
特徴:─
小粋な投擲の達人。
ひょいひょいと、武器を投げ付けるポイポイマン。
ポイポイマーーーン!
急所を狙ったり、当てたらダメなところに当てたり、投擲で敵を転ばせたりと多彩。
ラヴィジャー
特徴:(N)
露骨なイービルがキター(笑)
とにかく、追い詰めた獲物に恐怖と苦痛を与えるのが趣味。
気分はサイコホラーの主人公。
リーピング・モーラー
特徴:(楽)
素手で敵を絞め殺す格闘家。
派手な技は無いが、敵を引っつかんで死ぬまで締め続けることも可能。
地味に嫌。ていうかハメ。エステハメ。
掴める敵が出てくる限り、リーピング・モーラーは戦い続けるのだ!
レイジ・メイジ
特徴:(器)
怒りまくりながら呪文を唱えるナイスガイ。
いわば、キレ系。
「スリープかよ!! ファイアー・ボールなのかよ!!
なんだよ、もう呪文ねえのかよ! 俺かよ!」
呪文が抵抗されにくくなり、高速で唱えることができるようになるなど、まさにキレたい放題。
……つーか、これは戦士じゃねぇ(笑)
最後にテンサーズ・トランスフォーメーション覚えるからって納得
できねぇ(笑)
ローニン
特徴:(楽)
サムライの“上級”クラスがローニンというのが熱い(笑)
オウ、クロサワ(それはもういい)
「悪名」が付いてまわるのがイヤンな感じだが、それも芸のこやし(何)
悪名なぞなんのそののスニーク・アタックと、超弩級「バンザイチャージ」で全てをねじ伏せろ!!
勝てば官軍!
やったもん勝ち!!
バンザァァァァーーーーイ!!!
……ところでウラシマ・タノ
キって誰よ。
狸かよ!
(浦島狸?)
フィート/特技
主なものをピックアップして紹介します。
《大業物/Monkey Grip》
エンラージ・パースンのおかげでビッグな男になるのが楽になった
昨今。
このフィートがあればもういっちょデカくなることができます。
なんと、大き過ぎる武器をぶんまわすことができてしまうのです。
ま っ た く
か ん た ん だ !
元からデカいグレートアックスを大型化したうえにエンパしたら……もう、何が何やらわからんことなること間違いなし。
大きいことはいいことだと思う戦士は是非。
《かわし投げ/Defensive Throw》
かわしたと思った瞬間、敵の身体は宙に浮いている!
合気道の達人ばりの投げが炸裂する、ドランケンマスター(シュン)と良いこれ(アオイ)といい、WoCのスタッフってもしかしてバーチャ大好きでしょ?
なフィート!(なんだそれ) さあみなさんご一緒に『ハァイッ!』 (チョップの追い討ちも忘れずに)
《強化版追加hp/Improved Toughness》
これ、キャラクターが取る分には最大+20hpの効果しか基本的に無いわけですが。
元からHDが高いクリーチャーに取らせると結構ヒドいぐらい増えます。
フィート一個でそれかよ! と言いたくなるます。
《組みつき迎撃/Close-Quarters Fighting》
組ませねぇ!
なにがなんでも組ませねぇ!
組みつきを効果的に防げるナイスフィート。これがあるおかげで、組みつきの優位性がガリっと減少したのは間違い有りません。戦士ならずとも、組まれたく
ないキャラクターは最後の切り札として取っておくのも良いかも知れません(まあ、組みつきに入られるレンジに居る時点で“負け”なのですが……)。
《クリティカル・ロール強化/Power Critical》
あのー、クリティカルが出ると場が盛り上りますよね。
「よっしゃ! 19出た!」
「やったー!」
……でも、その直後に「3」とか振ると、なんつーかいきなりorzるわけです。天国と地獄というか。
「ハイ外れ、ノーマルヒットね。次のひとー」
「……うう、くそ、クリティカルだったのに……」
「次の人どうぞー」
「クリティカルだったんだ、クリティカルだったんだよう!!」
「もーいーから。次の人早くうわ何をするやめkげhじょ87」
期待していた分のショックがデカいというか。
RAINBΦWではこのぬか喜びを『ぬかーーーっ!』と叫ん
で現します。
ちなみに単に外した場合は『す
かーーーっ!』です(どうでもよい)。
さて、このフィートさえあれば、そんなジェットコースター的落ち込みともオサラバです。
クリティカルスリート(可能域)に入りさえすれば、ワッチュゴナドゥ状態!
ヘイ、ブラザー!!
サイズでパワーアタックしてクリティカルしたらどうするんだ、ブラザー!!??
クリティカルマニア、ランニングワイルド!
《激怒持続時間延長/Extend Rage》
バーバリアンはいかに長くBarbarian Rage(バーバリアンの激怒)していられるかが勝利の鍵だったりするわけです。
このフィートを取ればいきなり効果時間が延長!
いつもよりなが〜〜くハッスルハッスル。
あなたに男の自信を取り戻します!
能力値ベースでなく、固定値でモリっと上がるのが良いですね。
《弱体化の点穴/Weakening Touch》
秘孔を突いて敵を弱らせるわけですが。
セーヴ無しなのがおいしいですね。
身体が弱い敵なら一撃でノックダウン、指先一つでダウンサー状態。
……ダウンサーって何? 新職業?
《裂帛の気合/Kiai Shout》、《上級裂帛の気合/Greater Kiai Shout》
なんちゅーか便利なマインドアタックです。
ファイター系クラスにとっては滅多に手に入らない特殊攻撃。
コイツが攻撃一辺倒になりがちなファイターに一花添えてくれます。なにより、気合だけで敵をビビらせるというのが格好良い。もちろんセリフは『喝!』。
恐怖効果にありがちな「1回セーヴに成功したクリーチャはうんぬん」の但し書きが無いのもグッド。呪文のフィアーと同じような扱いなのでしょう。レッツ連発!
《盾のぶちかまし/Shield Slam》
ロングソードにラウンド・シールドを構え、敵に向かって突撃していく……
これが正しい古来からのD&D戦士像です(???)
そんなシールドマニアなあなたに朗報。盾で一発ぶちかませば、敵は1ラウンドの間スタンしてくれます(多分)。
《得意な敵強化/Improved Favored Enemy》、《得意な敵への強打/Favored Power Attack》
Favored Enemy(得意な敵)に対して益々強くなる先鋭化フィート。
益々便利なキャラになるか、益々使えないキャラになるか……
それはアナタ次第。
セッション毎に『頼むから○○○出してくれよ』とDMに頼むのを忘れないこと。
《肉を斬らせて骨を断つ/Karmic Strike》
おお、ジョー=ヤブーキは死ぬのが怖くないのか……
私は彼の幻影と戦っているのか……
ホセ=メンドーサでなくても思わずそう呟いてしまいそうになる男気フィート。その名の通り、ノーガード状態で敵を待ち、必殺のクロスカウンターを合わせ
ま
す。明日は……そう、遠くなさそうだぜ……
《破壊の激怒/Destructive Rage》
楽しい破壊の時間。13忍者でバーバリアンのグライズ君が、毎回楽しそうに使っておりました。
「扉が開かないよ〜〜くそ、くそ、うぉぉぉぉりぃやぁぁぁぁっ!!!」
ドッカーン。
〈解錠〉やノックなんてまだるっこしいというせっかちなアナタに
オススメ。
《バックラー防御強化/Improved Buckler Defence》
欲張りマーーーン!!
盾の防御も欲しいけど、両手攻撃がしたい。
両手攻撃がしたいんだけれども、盾が無くなるのは嫌だ。
どうすればいいんだ。
──そうだ、《バックラー防御強化/Improved Buckler Defence》取ればいいんだ。
《伏せ戦闘/Prone Attack》
寝ている敵がいれば、攻撃したくなるのが人情と言うもの。
ところが《伏せ戦闘/Prone
Attack》を持っている敵を攻撃しても何にもおいしくないどころか、相手は攻撃しながら立ち上がってくるのです。自分からすっ転ぶドランケンマスター
と
組み合わせると面白いかも。
敵のど真ん中で寝ることによって囮としても絶大な効果があるだろう(あやしさ大爆発だが)。
《信仰の威力/Divine Might》
パラディンの小技。カリスマを上げて特殊能力であれこれ遊ぶタイプのパラディンにオススメ。
両手で《Power Attack/強打》のが楽だとか言わない。つーか一緒に《Power Attack/強打》もどうぞ。
その他に「戦術特技」と「武器スタイル特技」があります。
様々な戦闘オプションや、使用武器による特典がありますが、とても紹介しきれないので、また別の機会に……
……とりあえず言えることは《雷光のメイス/Lightning Mace》は爆裂強打の型!!
殴って殴って殴りまくれ!!
クリティカル・スリートに入り続ける限り無限に殴れるぞ!!
目指せ100回攻撃。
追加ルール
呪文
新たなる領域が追加されました。9レベルに鬼呪文が入っている「計画」は全般的に強烈ですね。ご利用は計画的に……。
ヘクスブレード用の呪文も面白いものが多いです。
護衛使い魔
ロボキター。
なんつーか連れて歩いているだけで全身傷だらけになれそうなブレード・ガーディアンがイカす。
ノコギリマニア必見。チュイーーーン!
技能
演武や武器の早抜きなど、細かいテクニックが解説されています。
戦争
……向こうの人って戦争、好きだなぁ(笑)
メェェェェリケェェーーーン!!
というわけで、洋ゲーには欠かせない戦争。僕らは戦争大好き、戦争の申し子。かなりのページが戦争について裂かれています。戦争中の戦術から、傭兵と
なってミッションをこなすキャンペーンの指針まで。
魔法のアイテム
武器や鎧に新たな特殊効果が加わります。ノックバックを引き起こすアローとか面白そうです。
アーマー・オヴ・ジ・アンエンディングハントは、なんとか活用すればBarbarian
Rage(バーバリアンの激怒)の疲労を無くすのに役に立つかもしれません。バロウイング・アローはエゲツない(笑) 微妙に治癒封じになっているのが嫌
な感じ。
その他
残りは「いかにして戦士が生き残るか」という指南や「戦士の組織」などなど。
どれもファイター必見の内容。
まとめ
戦闘クラス用の本ですが、微妙に魔法使い用の情報が有ったりしてエロい(笑)
このサプリメントを加えることにより3.5版の戦闘の幅は一気に広がります。膨大なプレステージクラス、様々なフィートがキャンペーンに彩を与えてくれ
るでしょう。
戦いの時来たれり。
これからが“真の戦い”となるでしょう……。