──『勇者王ジャルガン物語』 第5章”避けられぬ過失”より
CDS:PEウィザードセミナー
「T&Bのプレステージクラス」&「ウィザード/ソーサラーの転職ガイド」
2002/9/12
by B.M
はじめに
S&FやDOFの時のように加筆修正してまとめれば良かったのですが、T&Bの原稿は99%ネタでして(笑)。
どうも具合が悪いので全部普通に書き直しました。いや、俺が悪いんですけど。
T&Bのプレステージを紹介しつつ、ウィザードとソーサラーの転職についても若干の補足をします。
T&Bのクラスは異質なものが非常に多いです。
なんだか薄気味悪い研究をしている変人どもの集まりです。
うーむ、同じ術者でもクレリックの方は割りと良いイメージのが多いのになあ(笑)。
あと、今回はネタ書き過ぎてわけわからなくなってます。
クトゥルフはともかく、X−MENはわかりにくいですね(じゃあやめろよ)。
てなわけで最後にネタ紹介してます。みっともないですね(じゃあやめろよ)。
呪文使用能力の上昇
T&Bに集まっているプレステージクラスには呪文使用能力の上昇が低めなものが多いです。
ウィザードというのは追加呪文1つで状況が一変しますからまだハッキリとは言えませんが、基本的に呪文使用能力は高い方が良いと思われます。
1日に使用できる呪文数、そして習得数が多いことがウィザードの強みだと思います。
それを捨ててまで選ぶ価値があるクラスなのか…?というところがなかなか難しいと思います。
スペルと特殊能力の組み合わせも多種多様に渡り、なかなか一筋縄ではいかないのがウィザードです。
反面、ソーサラーはスペルレベルが低いけれど1日の呪文使用数とその汎用性(投射時に呪文を選択できる)はなかなかのものです。
プレステージクラスになって呪文使用能力が多少落ちたとしても、それを特殊能力とのコンボで乗り切れるかもしれません。
一概には言えませんが
・ウィザードは呪文が伸びるクラスに転職し、高レベル呪文の力で押す。
・ソーサラーは特殊能力のあるクラスに転職し、組み合わせでビッグコンボを狙う。
という指針を参考までにあげておきましょう。
ちなみにT&Bの中で純粋に毎レベル呪文能力が上がるのは
・エイリアニスト
・キャンドルキャスター
・メイジ・オブ・アーケンオーダー
の3つです。つまり3択?(笑)。
エレメンタルサヴァントは惜しい(+9レベル)。充分考慮に入れて良いクラスだと思います。
アーケントリックスターとトゥルー・ネクロマンサーは前提条件を満たす時に若干ウィザードレベルが弱まります。
前者はローグ能力(つーかスニーク)とのコンボがあるため、別の意味で有用です。
嗚呼、DC
呪文の抵抗DC。これはウィザード/ソーサラーにとって大きな焦点です。
『これが効けば…』という想いでかけるスペルの投射、それはまさにDreamCast(嘘)。
呪文が効くか効かないか、それが全てです。
いくら強力な呪文でも効かなければ意味がありませんから。
ルール上DCは呪文レベルによって決まってしまい、固定です。
と、なるとDCを上昇させることができる能力はウィザード/ソーサラーにとってかなり重要だと言えます。
(フィートによっても若干上昇できます。これはまあ必須でしょうから取れるだけ取っておきましょう。)
それ以外の見込みといえばプレステージクラスの特殊能力がまず挙げられるわけです。
これを上昇できるクラスというのは大きな価値を持ちます。
T&Bで言えばフェイトスピナー(”スピン”を調節することによってDC+3。)ですね。
その他の追加記事で言えばレイジメイジ(レイジ中は最大でDCに+10)がいます。
どちらも呪文使用能力が大幅に下がるのが難点ですが、それでも”効く”というのは捨てがたい。
このへんの葛藤がウィザード/ソーサラーにはありそうです。
変態系
いや、いわゆるそういう変態ではなく、体を変質させてしまうという意味です。
(まあ、ブラッド・メイガスのような”変態”もいますが。)
T&Bには極めるとヒューマノイドからアウトサイダー、エレメンタルに変化してしまうクラスがあります。
まさに”人間止めますか?”の世界。あなたの個性を強烈にアピールできます。
パーティ内にファング・オブ・ロルス(DOF/四肢が増えちゃうヴァーミン)とアコライト・オブ・ザ・スキン(T&B/デーモンの皮膚を持つアウトサイダー)が一緒にいたら面白いでしょうね。
まるでX−MENみたいなミュータントパーティ(笑)。
ハーフオークが可愛く見えるっつー。
狂言回し
『勇者王ジャルガン』の登場人物を紹介しておきましょう。…マジ?(笑)。
ジャルガン/ドワーフ戦士(50歳)。グリーンドラゴン(のみ)ハンター。豪傑。
ボルチャック/ジャルガンの右腕のモンク。実年齢は80歳?。すけべじじい。
キャンディ/天才キャンドルキャスター(年齢不詳)。攻撃呪文しか使えない(覚えてない)。あほたれ。
スミス/理知的なアコライツ・オブ・ザ・スキン。にこやかにヒドイ事を言う人。
ボブ/友好的なエイリアニスト。ちょっとショゴス似。趣味はあやとり。
ジョン(故)/人情家のファング・オブ・ロルス。不慮の事故で死亡。
いや、下の3人は適当(w
一応、本講座の講師は(自称)宇宙最強の魔術師、キャンドルキャスターのキャンディさんということになっとります。
プレステージクラスリスト
(1)アコライト・オブ・ザ・スキン
キャンディ『来たわ、来たわ、我等のグラサンリーダーが。』
スミス『ははは、僕はサイクロッ●スですか?。目からビームで。』
ジャルガン『えーい、わかりにくいネタはやめい。』
キャンディ『これが1日1回じゃなきゃもっと便利だったかもねぇ。これなら攻撃呪文撃ってた方が楽だわ。』
スミス『そうですね。残念です。』
ジャルガン『各種耐性に優れておるぞ。羨ましい。』
ボルチャック『わしゃあ、羨ましくないのうー。』
ジャルガン『モンクはええのうー(泣)。』
キャンディ『あほ!。高貴なる魔法使い様が前線に出るわけもないし、あんまりいらないわよ。弾避けはあんたみたいな愚民で十分なのよ。』
ジャルガン『ひ、ひどぃのう。』
スミス『ははは、しかたないですよ。弱いんだから。』
ジャルガン『…(いつか殺す)。』
◆アコライト・オブ・ザ・スキン
転職前のクラスの例:ウィザード、ソーサラー
ベースアタック:ウィザード
セーブ:2つ
HD:d4
呪文:2レベル毎に+1
総合評価:C
苦痛を代償にデーモンの皮膚を身に付け、魔力を得るクラス。
主に防御系の特殊能力を得ますが…いやー、そもそもHDがd4なんであんま嬉しくないんですけど…
ナチュラルアーマー、DEX及びCONボーナス、ポイズンの使用、暗視能力、火と寒さに耐性と多彩なのは間違いないです。
「グレアー・オブ・ザ・ピット」は目からビーム!的な能力。結構痛いです。FFファンには”赤目”と言えば分かり易いかな?(笑)。
最終的には属性がアウトサイダーになって呪文耐性と「ダメージリダクション」を得ます。
しかし殴るにはベースアタックとhpが足りないし、呪文能力の上昇は遅いし…
つまり、怪物になって目からビームで暴れろ、と(1日1回ですけど)。
(2)エイリアニスト
ジャルガン『おい、扉を開ける呪文を頼む。』
キャンディ『無いわよ、そんな地味な呪文。隕石でも落として壊しましょうか?。』
ボルチャック『わしらが死ぬわいっ!。他の魔術師に頼んでくれ。』
スミス『下働きのローグがやればいいと思っていたので覚えてません、そんなくだらない呪文。』
ジャルガン『(…こいつは…)いやー、たしか、エイリアニストのボブが使えたじゃろう?』
キャンディ『あんたらが死んだからって何か問題あるの?。まあ、いいわ。頼んであげる。』
ジャルガン『…(このクソ小娘が…)。』
キャンディ『ボブは”緑の月が今日は蜂蜜味だから、ネズミと一緒に踊ることはできない”って言ってるわ。』
ジャルガン『???。』
キャンディ『だーかーらぁー。”私がクリームの河で泳ぐ時、君はメロンの船に乗る”ってことよ。』
スミス『叙情的ですね。』
ジャルガン『いや、そうでなくて扉を…』
キャンディ『アンタも物分り悪いわねー。これだから髭面の豚畜生は…』
ボルチャック『どうでもいいが、扉は開いたみたいだぞ。』
◆エイリアニスト
転職前のクラスの例:ウィザード、ソーサラー
ベースアタック:ウィザード
セーブ:1つ
HD:d4
呪文:毎レベル+1
総合評価:A
時空を越えてバケモノ(スードゥナチュラル・クリーチャー)と取引して魔力を得ると言う。
なんだか異色の魔法使い(T&Bは異色だらけですが)。
こいつはクトゥルフ神話とかを絡ませると面白いかもしれませんね(勿論キャンペーンの雰囲気はゴシックホラーで)。
サモンエイリアンで”ティンダロスの猟犬”が呼べたらアツイでしょう?。
レベルが上がると祝福を受けてセーブが上がる(「アイリアン・ブレッシング」)んだけど、WIS(正気度?)が下がったりするってのがそれっぽいし(笑)。
hpが上がる「マッド・サーティンティ」はフォビア(恐怖症)を植え付けられちゃいます。…まんまや。
もちろん最終的には体に異変が起きます(アウトサイダー化)。首筋にエラができたりとか?(笑)
えーと、ネタが長過ぎた(笑)。クトゥルフ神話(及びそのTRPG)知らない人はごめんなさい。
とにかく異世界と交信するちょっと電波系のクラスです。
ウィザードからなるには特に損が無いクラスです(ボーナスフィートも貰えるし)。
狂っちゃうことを除けば、ね。
(3)アーケントリックスター
キャンディ『こいつは便利ね。転職の都合上、呪文の能力が少し落ちるから私は嫌だけど。』
ジャルガン『普通にローグとウィザードでマルチクラスをやってる奴がかわいそうじゃのう。』
スミス『そんな頭の悪い人はいませんよ。』
ジャルガン『お前、いつか刺されるぞ。』
ボルチャック『遠くから尻を触れるのが便利じゃのうー。むほほほほ。』
キャンディ『じじぃ!…っつーか、メイジハンドで触って何が楽しいのよ。』
◆アーケントリックスター
転職前のクラスの例:ローグ&ウィザード/ソーサラー
ベースアタック:ウィザード
セーブ:2つ
HD:d4
呪文:毎レベル+1
総合評価:A
スニークと呪文がローグとウィザード並のスピードで上昇するという便利なクラス。
呪文スニークをやるのに最適なクラスであると言えましょう。
「インプロンプトゥ・スニークアタック」は攻撃をスニークにしてしまえるというスニーク系ではおそらく最強の能力。
離れた場所からまるで超能力のようにディザブルデヴァイスやオープンロックができる「レンジド・レガードメイン」も便利。
詳しくは→特集記事「スニークスターになろう」
(4)ブレードシンガー
キャンディ『これ、思いっきりエラッタ(エンハンスド)出たわねー。』
ボルチャック『出たのうー。いいのうー、若いもんはいいのうー(意味不明)。』
ジャルガン『その前にファイターにエラッタを出して欲しいもんじゃが…。』
キャンディ『なんで?。これ以上強くなったら奴隷にするのに不便じゃない。あいつらはあれで良いのよ。』
ジャルガン&ボルチャック『…(こいつだけは…)。』
◆ブレードシンガー
転職前のクラスの例:ウィザード&ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:2つ
HD:d8
呪文:最大4レベル
総合評価:B
レインボー内では”D&Dのエルフ”と呼ばれていたクラス。
剣も呪文も使いこなしますが、基本的に戦闘メインで呪文は補助。
イメージ的になんとなく耽美系。天野さんがイラスト描きそうな感じ。
もともと普通に強かったのが、エンハンスドされてさらに凶悪に。
詳しくはゲストのEL−CO氏の特集記事にて→「魔法戦士の作り方
for D&D3E」
(5)ブラッド・メイガス
ボルチャック『あいつは勘弁してくれ。1日中刃物を握りしめてケタケタ笑ってるかと思えば、突然手首を切り出したり…』
ジャルガン『わしの斧で鼻をそぎ落とし始めた時は、さすがに失神しそうになったわい。』
キャンディ『たしかに、血で服が汚れるから嫌よねぇ。』
ジャルガン&ボルチャック『……。』
◆ブラッド・メイガス
転職前のクラスの例:ウィザード、ソーサラー
ベースアタック:ウィザード
セーブ:1つ
HD:d4
呪文:2レベル毎に+1
総合評価:C
キワモノ揃いのT&Bの中でも、かなりのキワモノなのがこいつ。スプラッタメイジ。
”血”を司ります。血が好きな人は是非…って、おい(笑)。
自分の皮膚を切り刻んでスクロールのかわりにしたり、自分の血をポーションに変えて蓄えたり…。
血を練りこんだコンポーネントで威力を増したり、相手からより多く血を流させたりと、とにかく強烈。
それから、簡単にホムンクルスが作れます。これは便利。
「アウェイクン・ブラッド」は対象の血を噴出させて大ダメージを与える技。北斗神●みたい。
最終奥義の「ブラッドウォーク」は血を媒介として自由にワープする技ですが…
…悪用すると相手の体の中に出現して相手を…これ以上書きたくありません(w
(6)キャンドルキャスター
ボルチャック『ほほぉ、これが噂に聞きし魔法都市ワクスか。さすがにテカテカしててキレイじゃのうー。』
キャンディ『ふふん、当たり前じゃない。私の父はここの市長なのよ。』
ジャルガン『ところでこのそこら中で売ってる”ティンダートゥィッグ100本セット”は、なんじゃ?。』
ボルチャック『魔法都市なのに貧乏臭いお土産じゃのうー。』
キャンディ『おだまりっ!これこそはこの市の象徴、私たちが世界最強の理由なのよっ!。』
◆キャンドルキャスター
転職前のクラスの例:ウィザード
ベースアタック:ウィザード
セーブ:1つ
HD:d4
呪文:毎レベル+1
総合評価:S(※)
ろうそくに呪文をこめ、スクロールとして使えるクラス。状況によりますが、最強レベルの力を持っています。
なにしろほぼ毎レベルろうそく作成用のメタマジックフィートが貰えてしまうという。
もちろんマキシマイズファイアーボールのキャンドルだって作れまっせー。
キャンペーンによっては非常に強力なクラスです。
つまり、マジックアイテムを作成している暇があるかどうかという問題が。これ重要。
ロウソクの都市について詳しく知りたい人(笑)は記事にて→「高貴なるキャンドルキャスター」
(7)ドラゴン・ディシプル
キャンデイ『あら、お次はアークエンジェル?。』
スミス『どっちかって言うとドラゴン●ーフですね。』
ジャルガン『ええのうー。翼が生えて空を飛べるなんて、ええのうー。』
キャンディ『フライ使えばいいじゃない。』
ボルチャック『口から火を吐けるなんて、ワクワクするのうー。』
キャンディ『ファイアーボール使えばいいじゃない。』
ジャルガン&ボルチャック『男心のわからんヤツじゃなっ!!』
◆ドラゴン・ディシプル
転職前のクラスの例:ウィザードなど
ベースアタック:クレリック
セーブ:2つ
HD:d6〜d10
呪文:7個
総合評価:C
ドラゴンの力を手に入れ、体を変化させていくというダークサンライクな魔術師。(え、知らない?(汗))。
羽が生えたり、ブレスを吐いたりできます。
呪文はかなり少なくなるので、戦闘する気が無いといけません。思い切りよくいきましょう(笑)。
変態系クラスにしては珍しく、最終的に”ドラゴン”になりません。
ドラゴンの各種耐性は手に入れますが。
(8)エレメンタル・サヴァント
キャンディ『これは確かに選んだ精霊力は増すし、耐性も付くんだけど、同時に弱点も付いちゃうのがねぇ。』
ジャルガン『そうかの。わしは水の精になった美女の魔法使いが見たいぞい。』
ボルチャック『わしゃあ風の精になった美女が。』
スミス『私は地の精になって下から覗きたいですね。』
キャンディ『こぉんの、スケベどもがっ!!(ファイアーボール投下)』
◆エレメンタル・サヴァント
転職前のクラスの例:ウィザード、ソーサラー、クレリック
ベースアタック:ウィザード
セーブ:1つ
HD:d4
呪文:最大+9レベル
総合評価:A−
四大精霊の力を手に入れ、最終的にはエレメンタルになってしまうクラスです。
変態系はゲテモノが多いのですが、これはかなりキレイな方だと思います。
属するエレメントに対する耐性は完璧で「イミュニティ」まで行けば完全に無効化できるようになります。
それに加えてエレメンタルの各種耐性を得ることができます(クリティカルとフランキングが効かないのは便利です)。
が、逆属性からはより大きなダメージを被ることになるので、微妙な所です。
オススメはエアー属性ですかね。制限が少ない方だし、逆属性のアシッドとアースは少ない方なので。
(9)フェイトスピナー
キャンディ『これは一考の価値あり、ね。実は呪文のDCを上げてくれるクラスって少ないのよ。』
スミス『まさに。抵抗されることはウィザードの数少ない欠点の1つですからね。』
ジャルガン『いやぁ、そんなに上げられたらセーブが低いわし等は抵抗できませんて、はははは。なあ?。』
ボルチャック『わしゃあ大丈夫だぞい。』
ジャルガン『モンクはええのうー(泣)。』
キャンディ『それに、一度でいいから"You die!"って言いながら相手を殺してやりたいわ。』
ジャルガン『しょっちゅう言いながら焼き殺してるじゃろうに…。』
キャンディ『……You die!(ファイアーボール投下)』
◆フェイトスピナー
転職前のクラスの例:ウィザード、ソーサラー
ベースアタック:ウィザード
セーブ:1つ
HD:d4
呪文:最大+6レベル
総合評価:C
もし運命を自在に操ることができたなら…
その願いをごく小さな範囲ながらも実現してくれるのがこのクラスです。なんだか、最終的にはアウトサイダーになります。
ダイスのリロール能力が素晴らしく、自分のダイスから味方のダイス、果てはNPC(モンスター)のダイスまで…
DMに真っ向から干渉できる稀なクラスと言えましょう(笑)。
相手の運命を終わらせてしまう「シールド・フェイト」。ま、端的に言って即死能力です。
対象に向かって"Your fate is sealed!"と言うのが発動条件ですが、 "You die!"とか”シンダー”とかでもいいですね(笑)。
なんといっても目玉は”スピン”。運命を操作することによって呪文のDCやセーブ、スキルチェック、命中判定などにボーナスが付きます。
”スピン”ルールを駆使して快適な人生を!(…え?…呪文?……それは他のスペルキャスターに任せる方向性で。)。ちなみに”スピン”は「シールド・フェ
イト」の抵抗DCにも足せます。
(10)メイジ・オブ・アーケン・オーダー
キャンディ『あ、これも良いわね。強いわよ。』
ジャルガン『お、珍しく褒めたな。そんなに強いなら、なんでこのクラスにならなかったんだ?。』
キャンディ『ギク。』
ボルチャック『大方ギルドの規則が厳しいのに耐えられず、脱走したんじゃろうて(笑)。』
ジャルガン『わはは、それはありそうじゃな(笑)。』
スミス『人格的に大いに問題ありますからね(笑)。』
キャンディ『違うわよっ!。…私に腹立つ事を言った先輩たちを火だるまにしちゃったからよ!。』
ジャルガン&ボルチャック&スミス『……すいません(土下座)。』
◆メイジ・オブ・アーケン・オーダー
転職前のクラスの例:ウィザード、ソーサラー
ベースアタック:ウィザード
セーブ:1つ
HD:d4
呪文:毎レベル+1
総合評価:A
ギルドに属して様々なインフラサービスも受けつつ、魔法の修行もできるという。
ボーナスでメタマジックフィートも付くので、例によって”損無しクラス”ですね(笑)。
「スペルプール」という特殊能力で呪文を自由に呼び出せます。
ソーサラーの自由なキャストに憧れるが、呪文レベル及び習得数の貧弱さが気になるという人は是非ご一考を。
(11)マインドベンダー
キャンディ『さ、最高…!!。ゾクゾクしちゃうわ。思いのまま、家畜のように他人を扱えるなんて…(うっとり)。』
ジャルガン『こういう奴がおるから魔法使い全体が誤解されるんじゃな。』
ボルチャック『じゃな。』
キャンディ『…そうしたら…あれもやらせて…これもやらせて…うふふふふふふふ。』
ジャルガン『…何か、さっきからあやつの目つきがおかしくないか。わし等の方をチラチラ見てるし。』
ボルチャック『……じゃな。』
◆マインドベンダー
転職前のクラスの例:ウィザード、ソーサラー
ベースアタック:ウィザード
セーブ:2つ
HD:d4
呪文:最大+6レベル
総合評価:A
他者の精神を自由自在に操る恐ろしい魔術師。考えようによっては最強のクラスです。
倫理的に問題ありすぎですが。
サイオニクスで同様の事ができそうな気がしますが、まあひとまずそれは置いといて(笑)。
テレパシーや読心、サジェスチョンといった基本的な能力に加えて強力な支配系の能力を持ちます。
「フレンズ・フォエヴァー」は、なんとなくほのぼのとした名前ですが、強制的に永遠の友人にしてしまうという驚異の能力。
純粋支配系の「ドミネイト」と「スラル」で完全なる下僕を作成できます…。
いや、マジで”ある意味”最強です。
PCやNPCのファイターなど(つまり、ウィルセーブが低い人たち)を簡単に奴隷にできるから…。
(12)ペールマスター
キャンディ『うーん、いくら力が貰えるからって腕を切るってのはねぇ…。私はパス。だいいち美容に良くなさそうなクラスだわ。』
ボルチャック『力が欲しいか…?力が欲しいなら、くれてやる!!。なんてな。』
キャンディ『…誰よ、あんた。』
ジャルガン『ま、イメージは格好良いわな。』
キャンディ『ビヤ樽のくせにイメージがどうこう言ってるんじゃないわよ!。』
◆ペールマスター
転職前のクラスの例:ウィザード、ソーサラー
ベースアタック:ウィザード
セーブ:2つ
HD:d6
呪文:最大+5レベル
総合評価:B
ちょっと風変わりなネクロマティック系のクラスです。アンデッドを使役するだけではなく、自身もアンデッド(風)になるという。
イラストがそうですが、骨の鎧を着てるのが格好良すぎです。
まあネクロマンサーですから。もちろん「アニメイト・デッド」や「サモン・アンデッド」はできます。基本ですね。
自分の腕を切り取ってアンデッド化する「アンデッド・グラフト」は強烈!。いや、特にイメージが。
STRが上がり、アンデッドのような接触攻撃を使用できるようになります。
…ええ、ええ、全国の心優しいDM諸氏お待ちかねの…もちろんアレもありますよ(笑)。
いや、あげるんですよ、PCたちに。
それはそれはささやかなプレゼントです…マイナスのレベル!!(笑)。
最終的にはクリティカルの効かない体になりますが、ご安心。アンデッドにはなりませんから。つぇぇ。
奥義「デスレス・マスター・タッチ」は対象をぶち殺し、即座にアンデッドにしてこき使うというもの。鼻血。
(13)スペルソード
キャンディ『バッカみたい。無理して剣なんか使わなくたって、呪文だけで十分なのに。そんなの奴隷にやらせれば良いんだわ。』
ジャルガン『あ、おい、聞き捨てならんな。そ、それじゃまるでファイターがただのアホみたいじゃないか。』
キャンディ『(何興奮してんのよ、うるさいわねぇ)…違うわ、ジャルガン。剣だからダメなのよ。斧は最高だわ。』
ジャルガン『そ、そうか。お前にもこの斧の素晴らしさが分かるか!!。』
キャンディ『…ええ(扱い易いジジイだわ)。』
◆スペルソード
転職前のクラスの例:ウィザード/ソーサラー&ファイター
ベースアタック:クレリック
セーブ:1つ
HD:d8
呪文:最大+5レベル
総合評価:C
ブレードシンガーのエンハンスドが出る前までは、イチオシだった魔法戦士系クラス。
剣に魔法を込めてぶん殴る、そう、ファイナル●ァンタジーとかのアレみたいなもんです(笑)。格好いいでしょ?。
まあ同じような事ができるマジックアイテムがあるんですが、まあ、それは置いといて(笑)。置き過ぎ?。
剣にためていつでも使えるように準備しておくこともできます。便利。
そしてこのクラスを支えているのが「イグノア・スペル・フェイリュアー」。
その名の通り鎧・盾による呪文失敗確率を下げてくれます。魔法戦士には必須の能力ですよね。
まあ、魔法戦士自体の是非は…ここでは問いません(笑)。
詳しくはEL−CO氏の記事にて→「魔法戦士の作り方
for D&D3E」
(14)トゥルー・ネクロマンサー
キャンディ『これはかなり中途半端なクラスね。特殊能力も少なめだし。』
ジャルガン『名前はトゥルーなのになあ。どっちかっていうと雑種じゃのうー。』
キャンディ『クレリックを上げてまで無理してウィザードがやることは無いわね。』
スミス『It's true,It's true.』
ジャルガン『いや、言い切るなよ、お前ら。』
ボルチャック『イラストはべっぴんさんなのにのうー。勿体ないのうー。』
◆トゥルー・ネクロマンサー
転職前のクラスの例:ウィザード&クレリック
ベースアタック:ウィザード
セーブ:1つ
HD:d4
呪文:毎レベル+1
総合評価:C
イラストが格好良い、”真の”ネクロマンサー。
が、ウィザードとクレリックを両方やらないと転職できないのが(かなりの)ネック。
そして能力もなんとなく中途半端な感じ。
「リブーク・アンデッド」や「クリエイト・アンデッド」はあるんだけど…。
一応ディセクレートのオーラを自動的に発してたりはするんですけど、どうもパンチ力不足。
最後に貰える全国のDM待望の「エナジー・ドレイン」にしても…敵にすれば最悪だけど…うーむ。1日1回は厳しくない?
つか、最後の最後でそれかい、みたいな。
ただの”寄り道”になる可能性が高いのであんまし勧められないクラスです。
マスターオブシュラウドとペールマスターをチェックしてみましょう。
(15)ウェイフェア・ガイド
キャンディ『で、最後はゲイトウェイで締め、と。アポカリは面白かったわねー。』
スミス『ですね。僕はセイバートゥース&ブリンクの話が好きでしたよ。』
ジャルガン『いや、もうX−MENネタはええっちゅーんじゃ。』
キャンディ『ゴホン。これは居たら便利よねー。移動が楽チンだし、ダンジョン内での戦術にも大きな幅ができるし。』
スミス『高貴なるウィザードにしかできない驚異の技ですね。最下層民(ファイター)は拝めるだけでも感謝するべきですね。』
ジャルガン『(絶対殺す)…ま、とにかくウィザードの底知れぬ可能性の一端を垣間見れるクラスじゃな。』
ボルチャック『ファイターやパラディンが何をやろうが絶対に到達できない領域じゃなぁ。』
キャンディ『いやん、そんなに褒めないでっ!』
ジャルガン『…(褒めてないわっ!…つーかお前テレポート使えないだろ!)。』
◆ウェイフェア・ガイド
最大3レベル
転職前のクラスの例:ウィザード
ベースアタック:+1
セーブ:1つ
HD:d4
呪文:最大+2レベル
総合評価:B
テレポーター。瞬間移動の能力に優れます。
いや、つーかテレポートの達人。運べる重量が増えたり、精度が増したりします(重要)。
パーティに居れば戦術的にも戦略的にも大変に便利なクラスです。
運送係にされるウィザードはかわいそうですが(笑)。
まとめ
さすが魔法使い系だけあって奇天烈なクラスがたくさんありますね。
強さを求めてしまうとほぼ2択(ろうそくorギルドメイジ)なんですが、まあいろいろ選んで楽しんでください。
クトゥルフファンのDMとエイリアニストで盛り上がるも良し。
フェイトスピナーで”カ●ジ”ばりに運で遊ぶのも良し。
エレメンタル・サーバントで美しいイメージを目指すも良し。
ミュータントだらけにしてX−MENを結成するも良し。
ファイターファンとしては悔しい限りですが、こういう”遊び”の部分でもやはりウィザードは群を抜いて面白いです(笑)。
強さで負けて、面白さで負けて、…どうしろっちゅうんじゃっ!!(逆ギレ)。
…と、いう所でウィザードセミナーを終了したいと思います。
エピローグ
ジャルガン『ふぅ…それにしても今日はしんどかったのう〜。』
ボルチャック『久しぶりに殺戮したわい。』
ジャルガン『スミスが名誉の戦死を遂げたのが残念じゃがのう…ふふふ(ニヤリ)。』
キャンディ『に、しても今度はもっとマトモな人たちを雇ってよね。』
ジャルガン『仕方ないじゃろ。お主が格安で雇えっていうから…。』
ボルチャック『もうええ、もうええ。それより早いところ地上に戻ろう。』
キャンディ『そうね。ボブさん、テレポートお願い…ってあら?これボブさんじゃないわよ。』
ジャルガン&ボルチャック『へ?。』
キャンディ『ボブさんはこんなにブヨブヨしてないわよ。』
ジャルガン『…と、言うことは……。』
──『勇者王ジャルガン物語』 第6章”尊い犠牲”より
(おわり)
クトゥルフ神話
ラヴクラフトという作家が作り出したホラー神話体系で、いろいろな作家がその神話を使っているのが特徴的。
圧倒的な力を持つ”旧支配者たち”が企む陰謀(なぜ”旧”なのかは読めば分かる(笑))。
異次元の存在に触れて徐々に狂気に犯されていく男の手記(ハッピーエンドとは限らない…)。
そーゆうテイストです。ドロドロしたまがまがしい世界です。
有名な”コール・オブ・クトゥルフ”というTRPGは、そのままズバリこの神話を扱っています。
キャラクターは陰謀を発見し、秘密を知り、正気を失い、そして大抵は破滅していきます。
ハッピーエンドで終わる事を前提としないというユニークなシステムです。
d20システムでも出ているので全く無関係では無い(…と思いたい)です。
エイリアニストをやってみたい人は一読をオススメします(とくに小説の方)。
もっと知りたい人はBBSで石川氏に聞くと良いでしょう(笑)。
X−MEN
迫害されたミュータントが人類のために戦う話。多分。
あまりにも複雑なストーリーなので詳細に説明するのは無理。
そしてその複雑なストーリーこそがX−MENの魅力。
コンピュータゲームの影響で”痛快活劇、勧善懲悪”なイメージがあるが、決してそうではない。
ミュータントであるが故の悩み、主義の違いからくる悲しい戦い、肉親の間柄に怒る悲劇…
などなど。どちらかというと暗くて重いストーリーです。
ちなみに
・目からビーム→サイクロップス
・翼が生えてる→アークエンジェル
・テレポーター→ゲイトウェイ
などなど。そんなかんじです。
向こうのTRPG業界にもアメコミファンはたくさんいるらしく”これはアレだろ!”的なのはたまにあります。
いや、T&Bに載ってるようなのではなく(これらはハッキリ言ってBMのこじつけ)、もっと直接的なやつが。
X−MENの多彩な特殊能力(ミュータントパワー)は、オリジナルの特殊能力を作る時に参考になるかも!。
(と、いまさら理由を後付けしてみる)