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夜、歩く
〜CDS:PE転職ガイド その2 Ghostwalker(S&F)〜
君は生き延びることが出来るか?
2001/09/14 初稿
2004/03/04 加筆修正
by B.M

なに?変わったことがやりたい?
そうか、それはゴーストォーカーをやりたいっていう意思表示だな?
(な?)
ソード&フィストに掲載のプレステージクラス、ゴーストウォーカー。
その名のとおり幽霊となって歩くことができる隠密行動の得意なクラスだ。
また、ピンチになると真価を発揮するという熱い能力も備えた面白いクラスでもある。


目次
(1)ゴーストウォーカーとは?
(2)転職条件
(3)人生設計
(4)コンボとか
補足


(1)ゴーストウォーカーとは?
陰に生き、闇を彷徨う孤高のさすらい人…それがゴーストウォーカーだ。
かっこいいぜ、女が惚れるぜ(推測)。
攻撃ボーナスがファイター並で、クラス技能がファイターよりも良い。
シーフ系のものが若干混ざっているし、数も多いんで…つまりファイターよりは有利な点が多いってこと。
ま、これはほとんどのプレステージクラスに共通のことなんだけどね(笑)。
逆に自由に取れるフィートが少なく、攻撃のバリエーション的には乏しくなるだろう
(後述するが、ゴーストウォーカーの前提条件が超絶にありえない)

なんといってもダメージをくらうと強くなる、「ペインフル・レコニング」が強力かつ笑える
ピンチになると攻撃力が上がるという、まさに「ピンチの時に真価が問われる!!」なSpecial Ability(特殊能力)だ。
他のクラスの一般的な能力と違ってACまで上昇するのがオイシイ(たいていは命中とダメージにだけボーナスが付く)。

一応夢を見るのであれば高レベルでの「イセリアル化」が強いのではなかろうか(すでに推測)。
自由自在に気体になって動けまっせ。
…ま、その辺のレベルになっちゃうとこれぐらいの能力は当たり前なんだけどね。
ていうか呪文で簡単にエミュレートできるし…

てなわけで総合するとなんだかあんまし強くない(笑)。
楽しいんだけどね。


(2)転職条件
ゴーストウォーカーになるには特殊なフィートを取らなくてはならない。
これが結構泣けてくる。
その腐れフィートとは…

・《Iron Will/鋼の意志》
・《Toughness/追加hp》
・《Endurance/持久力》


…である。
なんだこの下から3つ取ったようなアホフィートの群れは!!(笑)。
正気の沙汰とは思えん。
”取っちゃいけないフィート・ベスト3”
とか言っても通用しそうなぐらいのヤバさである。
…ったく、《Skill Focus/技能熟練》が入ってなくてよかったとか、《Toughness/追加hp》2つじゃなくて良かったとか、そーゆうレベルの感想しか出てこんぞ。
《Iron Will/鋼の意志》は…まぁ…かろうじてウィルセーブの低いファイターの欠点を補っているかのように見えないことも無いが…
セーブが欲しけりゃパラディンやったほうが100倍マシなのは言うまでも無い…(その方が+2以上簡単にできるんじゃねぇのか?)

笑える。笑え過ぎる。
パラディンが《ディヴァインマイト》(DoF収録)を取っているときにこれであるからして。
ファイターやるヤツぁ、馬鹿だな(笑)。
そう、ファイターとはまさに生まれながらに道化となる宿命のクラスなのである。
それならいっそ美しいバカになってやろうではないか。
…負けるなよ(涙)

が、まあこのコーナーを読んでいる人はその辺を分かっているの人ばかりだと仮定して話を進める。
つーか、そうしないと”ありえない”の一言で終わるから。
パラディンプレイヤーは読まなくて結構!。
向こうにイビルクリーチャーがいたから突撃するよろし。

あとの技能とかの条件は割と楽なので割愛。
後の事を考えると〈Hide/隠れ身〉とか〈Move Silently/忍び足〉とかを取って、ややローグっぽいキャラにしておくと面白い。
(ゴーストウォーカーにはローグっぽい技能が多いので)。


(3)人生設計
例によって6レベルまでの基本1、人間のボーナス1、ファイターのボーナス4つ、通常のボーナス2つ。計8つのフィートの取り方を考えよう。
まずもって攻撃力が無いので、《Weapon Specialization/武器開眼》は取らないとやってられないので取る。
ファイター唯一の特権(※1)…だったしね【過去形】
…ふう(泣)。
てことで前提条件の《Weapon Focus/武器熟練》も決定。

あとはゴーストウォーカー用の3つをテキトーに取る。
それはもうテキトーに取る。
これでもかと言わんばかりにテキトーに取る。
取っても取らなくても一緒だと言わんばかりの表情で取る。
セッション中には
『あー、《Endurance/持久力》があるから力仕事も平気だぁ〜〜』
などと笑みの裏に殺意を秘めながら叫ぼう。

さて、ここからの調整が腕の見せ所。
どうやって効果的に習得し、キャラクターを強化するか、だ。
ゴーストウォーカーの特殊能力の性質上
”最初はバリバリ攻撃を受けて、後はなるべくく らわないようにする”
という戦法が望ましい。
「ペインフル・レコニング」が発動するまでは喰らい、発動したら避ける。これ重要。
この目的にピッタリなのが《Expertise/攻防一体》。
これがあれば自分の被攻撃率を調整できる。
これで6つ、残る は2つになる。

1つはファイター用のものから取らなくてはならないので渋々そっちを見る。
まあ、汎用性がある《Improved Initiative/イニシアチブ強化》辺りが妥当か。
ファ イター用のヤツはしょぼいのが多いのでなんでもいいと思う(暴言)。

もう1つの方は《リメインコンシャス(※2)》(S&F収録)にしてみる。
前提条件を見てもらえば分かるが…
ゴーストウォーカー狙いじゃなかったら取らねぇよ、これ!!(怒)
これがあればhpが減ってからがさらに強くなるので、まあ、いいかなあ【よくないけど】
勿体無いので取るという感じで。
まとめると


レベル
習得フィート

《Iron Will/鋼の意志》、《Endurance/持久力》、《Weapon Focus/武器熟練》−任意の武器

《Improved Initiative/イニシアチブ強化》

《Toughness/追加hp》

《Weapon Specialization/武器開眼》−任意の武器



《Expertise/攻防一体》、《リメインコンシャス》

転職!


わ、笑える…(失礼)
セオリー通り即効性のものを最初に取り、後半に汎用性があるものを取る感じで。
やったつもりなんだけど…
1レベルで《Iron Will/鋼の意志》と《Endurance/持久力》って、どんなキ◎ガイだよ!!(笑)

いっつもこれを計算してるときに思うんだけど、ファイターのボーナスフィートがもっと自由に取れたらなあって…。
せめて《Toughness/追加hp》ぐらい入れてくれよー(泣)。
本当は低レベルで《ダーティファイティング(※3)》(S&F収録)取りたいんだけど、いっつもできないのよ(泣)。
取ったことねぇよこのフィート!!(泣)
高レベルで取ってもあんまし意味ねぇしさぁ。
モンク用の《ライトニングフィスト》(S&F収録)がうらやますぃ…。

というわけで6レベルまでは死ぬほどツライと思いますが、がんばりましょう。
そこはもう《Iron Will/鋼の意志》と《Endurance/持久力》で忍耐しましょう。
押忍。


(4)コンボとか
ゴーストウォーカーになったらぜひとも手に入れたい魔法の武器がある。
それはヴィシャスウェポン(S&F収録)である。
これは『与えるダメージ+2d6、自分に1d6ダメージ』といういわゆるもろ刃の剣なのだが。
ゴーストウォーカーにとっては自分の「ペインフル・レコニング」を発動する助けになるからデメリットだけでは無い!!(たぶん)。
これでダメージをくらいながら、自動的に怒り発動〜、みたいな。
一石二鳥。

さらにいえば「ペインフル・レコニング」は
『戦闘に入った時のHPの半分になったら発動』
というものなので戦闘前にはキュアをかけないという大胆な戦法もあり得る!!(笑)。
いや、やるしかねぇ(笑)。
発動したらキュアかければいいのだ。
キュアが間に合えばな…【経験者は語る】

なんにせよ、”楽しいクラス”ではある(強いかどうかはおいといて)
ピンチの時にこそ男としての真価が問われると言う。
万年問われまくりのゴーストウォーカーは男試しにもってこいじゃぃぃぃぃぃ!!!


(おわり)


補足
※1 《Weapon Specialization/武器開眼》
PHBまでではファイターの特権だったのだが、困ったことにDOFで加わった新しいプレステージクラスに習得できるのがありやがる(テンプラー)。
なめんな。パラディンが取ったらファイターが勝ってる所が本当になくなるじゃねえか!(最初からほとんど無いけどさー)。


※2 《リメインコンシャス 》
HPがマイナスになっても活動できる、というアツイ能力。
前提条件はゴーストウォーカーの前提条件の3つと同じ。
ハメだろこれ(笑)。


※3 《ダーティファイティング 》
攻撃が1回になる(フルラウンドアクションになる)かわりにダメージ+1d4。
序盤にこそ威力を発揮するフィートと言える。
後からの追加なので、当然のごとくファイターのボーナスフィートのリストには入ってない…(泣)。

[EOF]