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マルカツレビュー「次元界の書」編

by 投稿者の皆さん(354の中の人さん、ダンジョン徒弟さん、スカルヘッドさん、3466さん、ミイラさん(順不同、文中敬称略)
編集 BM-NAG
2004/09/17

 当サイト宛、及び20面ダイス板 - 【エビルク】レインボーの間違いを糾弾するスレ【スオード】に投稿された皆様からの投稿をまとめたものです。皆様のご協力無しには完成し得ない記事でございます……というか、私レビューしておりませぬ(汗)。改めて投稿者の皆様方には感謝いたします。
 プレイヤーの皆さんが次元界で使用するプレステージクラスを選ぶときに参考にして頂ければ幸いです。


評価
基準
S
比類なき強さを誇るクラス。他の選択肢を切って選ぶ価値があり、独自のセールスポイントを持つ。
A
基本クラスと同程度の能力を有する。クラスチェンジしても不利になることは無い。選択肢としては優秀。
B
能力的にやや落ちるか、扱い難いクラス。使い方を考えて適材適所で使っていけば面白い。
C
能力的にかなり難があり、どうにもこうにも辛いクラス。苦難の道を敢えて選ぶ猛者にのみ許されたクラスw
D
_| ̄|○

 レビュアーの方々には大体これを基準として付けて貰いました。



ゲートクラッシャー
転職前クラスの例:ローグ、バード
ベースアタック:クレリック
セーブ:2つ
HD:d6
呪文:なし

■354の中の人

 普通の扉だけでなく、他次元界の門を隠し扉の要領で察知し、てい、とこじ開けるやんちゃローグ。
 ゲート開閉に関わる力が身に付いたおかげで招来呪文を抑止したり、次元門の行き先を強制変更したり、次元界間移動そのものを禁じたりできます。
 また、次元界固有の影響(火の次元界での火ダメージなど)を防ぎ、他次元の罠や存在とうまく付き合っていく能力を獲得していきます。
 次元門操作に特化しているので当然盗賊能力は普通のローグに劣り、じゃあ次元門操作のエキスパートかというとこれまた同レベルウィザードに劣ってしょんぼりすること請け合いです。【評価:C】

■ダンジョン徒弟
 クラスの要となるポータル関連の能力は、使用回数が多いか無制限であるため、術者の呪文の心配なく柔軟な活動が可能になり、ポータルの多いシギルでは活躍できる。
 しかし次元間の行き来が少ないかプレインシフトに限られる環境では急所攻撃の無いローグに近い。
 Planar Dampeningは地味に使える。【評価:B】

■スカルヘッド
 基本的に意思STを補うことができ、ローグが必要とするスキル面でもほぼ現状維持できる点を評価。招来呪文抑止は複数回数使用でき、地味に有効なので高く評価。
 急所攻撃が無くなる点はマイナスだが、よその次元界に行く冒険者になれば、クリティカル無効な敵も多くなる頃なので大きな問題ではないと見なした。【評価:A】

■3466
 2Lvで覚える“理解力”は大抵のローグに少しだけ嬉しい能力。セーヴも上がるし考慮してもいいかもしれない。
 ポータル開門と招来呪文抑止はポータルと招請呪文というシナリオの大道具になりやすい品に干渉できる能力。招来呪文抑止については名前の通り招来呪文も抑止するので召喚師対策として強いけど……
 ……ポータルをこじ開ける必要が出そうなときにのみ考えるべきクラスかも。【評価:C】

■ミイラ
 急所攻撃が出来なくなった代わりにポータル操作・次元界での生存能力等を獲得。
 しかし実際なってみると、その能力を持ってることを前提にして選ばれた次元間シナリオでしか役に立たない能力ばかりで、このクラスになってよかった、と 実感する機会があまり無いことに気付くPLも多いことだろう(プレイン・シフト、招来呪文抑止や次元界抑止は、凄まじく効果的な時があるんだけどね)。
 「ゲートクラッシャーにならなかったら、そもそもこんなシナリオ始まってないよなぁ・・・」
 とのボヤキが聞こえそう。 【評価:B】




ディヴァイン・エージェント
転職前クラスの例:クレリック、パラディン
ベースアタック:クレリック
セーブ:1つ
HD:d8
呪文:最大+5レベル

■354の中の人
神様の使者。
 神格に直接拝謁できる代わりに能力がガタ落ちします。
 更に神様から命令を受けたられたり、神様の好きな外見に変化させられたり、神様の好きな属性に変化させられたり、神様の好きな世界の住人にさせられたり、することができます。お徳!
 一応、ゲート開門能力やプレインシフト能力、神格への拝謁、発するオーラで相手を圧倒、あるいは領域特典の増加や領域呪文の擬似呪文化などは地味に強力ですし、敵となる宗教組織にこいつが混じってたりすると非常に厄介、という、そんなクラスです。イラネー。【評価:C】

■ダンジョン徒弟
 はっきり言って弱い。クラス能力の多くは神格に応じた擬似呪文の能力であるが、使用回数はほとんどが1日1回であり術者レベルの成長が遅れるといった欠点に見合わない。
 ただし、フレーバーや設定面でのハッタリだけは効くクラスであるので、他に目玉があって既に強いキャラが味付けのために取るクラスとしては最適。【評価:C】

■スカルヘッド
 なぜに「次元界での生存能力」が無いのかな?神様のスパルタ教育にはついていけません。
 術者レベルの成長速度、得意なSTが1種類なのは大きなマイナス。最初の4レベルまでに実用的な能力が無いのもマイナス評価。せめて限定プレイン・シフトがより低レベルにあれば、捨て台詞を残して逃げ去る悪役に使えるのだが・・・【評価:C】

■3466
 どうしても領域特典が欲しい人間/ハーフエルフ以外の高Lvパラディン/ドルイド/レンジャーには神格さえ許せば領域一つをExpペナの危険なしで。
 9Lv呪文狂いのクレリックにはクレリック3/戦士系1/エージェント9の計14Lvで領域から1つ、もう1Lvでゲート、の2大9Lv呪文を擬似呪文能力として通常より早く。
 トゥルー・リザレクションがタダで欲しい15レベル冒険者には9Lvペイロア・エージェントを副官にすることで1日1回タダで。
無理に利点を探したらいくつか見つかった、既出?【評価:C】

■ミイラ

 神格のしもべ。さほど次元界の冒険には関係ない。
 〈魔法装置使用〉と追加領域に、様々な擬似呪文能力等の代わりに、通常呪文能力が半減。
 前提条件は事実上「DMの了承」だけみたいなものなので、比較的容易に術者レベル1と引きかえに領域と設定を追加できる。だから、クレリック向けと考えて術者レベルの伸びの低下を不満に思う人は多いけれども、他のクラスにこそ有効。

 で実は、パラディン向けの進路として特に有望。魅力が高いので魔法装置使用も十分実践レベルだし、術者レベル=キャラクターレベルでディヴァイン・フェ イヴァーあたりを使うとものすごいことに。ランス使いでなければ大して役に立たなくなるマウント、所詮は補助的なものに過ぎない呪文の伸び、それにほんの 少しのBABを犠牲にするだけで、ゲートや高レベル呪文相当の能力まで手に入る。

 「高レベルになっても殴りと壁しかやることがない」という前列特有の悩みなんかとはオサラバだ!
 そして何より、パラディンなんて面倒なものを好きこのんでやるPLは、ロール、ロール、えと、あの、ああ、ロールケーキが大好きに決まってる。
神さまに愛されたロールケーキなんて、まるでD&D界の国際モンド賞受賞クラスじゃないか!(既に何を言っているのか判りません) 【評価:B】





プレイナーチャンピオン
転職前クラスの例:ファイター
ベースアタック:ファイター
セーブ:2つ
HD:d10
呪文:なし

■354の中の人
 まずセーヴが優良。そして、他次元の存在に強くなり、エーテル界を通じて移動したり、それどころか空間を切り裂いて次元門自体を作ったり、あるいは次元門を粉砕したりできるようになる。もう何でもありです。次元ファイター! 桑原○夫!
 最終的にはダメージ減少を取得。前提条件の技能(知識(次元界))が少し厳しいですが、ファイターの転職先として一考するだけの価値はあります。
【評価:B】

■ダンジョン徒弟
 走攻守三拍子がそろったその名に恥じぬ優秀なクラス。
 特に2、3レベルで得られるクラス能力のシー・インヴィジビリティやAttack etherealは反則級。
 《Weapon Specialization/武器開眼》の特技があるなら、これらの能力を得るためになっても損は無い。特殊な前提条件が明確かつ容易な点もうれしい。【評価:S】

■スカルヘッド
 空間を叩き切ってプレイン・シフトは豪快でCOOL!
 最初の1〜4レベルに実用的な特殊能力がそろっている点を大きく評価。物質界をメインとした冒険でも十分に活躍が期待できる。っていうか、ブリンク無効で叩き切るのはやめて頂きたい。【評価:A】

■3466
 セーヴは良好、技能には〈視認〉〈忍び足〉〈聞き耳〉〈捜索〉と、レンジャー系の技能が並ぶ。技能が欲しいが適正クラ スの関係でローグやレンジャーに行けないなら良い助けになるかも。また、シー・インビジビリティとエーテル体攻撃も無制限な点が強力、……と、能力は補助 的な色合いが濃い。
 攻撃用の能力は乏しいので前クラスでの貯金が大切。【評価:B】

■ミイラ

 ある日の戦闘終了後
クレリック「いやあ、ローグの急所攻撃で助かったよ、さて、壁の回復でもするか」
HFO「畜生、急所攻撃で俺より活躍しやがって、ローグめ・・・俺は、俺はただの壁か?」
ローグ「いや、挟撃要因として、急所攻撃のために必要なんだ! 十分役に立ってるよ!(さわやかに)」
WIZ「そうそう、壁として役立ってもらう為に次の特技は《追加hp》とってもらえる? どうせ余ってるんでしょ?」
HFO「なんじゃとー(怒)・・・ええい、なんとかせねば・・・そうだ、DMよ、ゴニョゴニョゴニョ」


次のセッションで
DM「君達が捜す指名を帯びたアーティファクトはゲヘナにあるそうだ、今後は次元界での冒険だ」
クレリック「ふむ、魔法を使えない君達は、ゲートクラッシャーかプレイナー・チャンピオンになること。」
ウィザード「さもないと一人になったら生きて行けないわよ、HFOにローグなんだから」
二人「・・・ははー、呪文使いサマのおっしゃるとーりです」


数回後のセッション中、戦闘が終わりかけているところ
元HFO「ふははははぁ!ダメージアップ! それに目に見えない幽霊どももバシバシ切れるぜ!」
元ローグ「・・・スニークも弱体化したしなあ(嘆息)」
クレリック「終わったら帰るためにポータル開門頼むぞ、さっきまでいたあの次元界だけど、まだそこにプレーン・シフトするための焦点具はないんだから」
元ローグ「へいへい(しかし次元界に来たって、木製の扉がポータルにかわっただけで代わり映えしないなあ)。・・・あ、ミスッた(汗)」
元ファイター「ニヤリ! 俺様が戻る為のポータルを切り開いてやるぜ! せいや!」
ウィザード「いきいきしてるわね、HFOの奴。プレイナー・チャンピオンになってからね。」


セッション終了後
DM「『おまえさんの作るヒロイックで壮大なストーリーには次元界をまたにかけるシナリオがピッタシじゃ!』って、HFOが勧めてきたからこうしてみたんだけど、どうだった、いいシナリオだったろう?(自慢げ)」
元ローグ「・・・そういうことか。確かに、次元界での冒険なら、プレイナー・チャンピオンが花形だからな。そうすれば戦士なのに戦闘能力でローグに負ける屈辱は無いわけだ」
元HFO「・・・ギクッ、いや、その、そういうつもりじゃ・・・」
ウィザード「そうよ、そんな理由じゃないわ」
クレリック「? どうしてだ?」
ウィザード「だって、そもそもプレイナー・チャンピオン以外に、日本語版で悪じゃないHFOになれる上級クラスはないもの。まあ、理論上は18レベルから シャドウ・ダンサーになれるけど、HFOのままで生き延びられる訳がないわ。こいつ、たとえ隣町までおばあさんを護衛する仕事しかしなかったとしても、プ レイナー・チャンピオンになるつもりだったと思うわ。だってそうだとしてもこれ以上いらない特技をとるだけのただのHFOより有利なのよ。」
DM「・・・う、うーむ。でもどうやって前提条件を満たすんだ? 自力じゃ他の次元界にいけないぞ?」
クレリック「俺達が手伝わなかったら、ポータブル・ホールの中にホールディング・バッグを入れてでも、アストラル界に行っちまいそうだな」
元HFO「うううっ、他になるものが無いのは図星だがっ、そこまでするかヴォォケーーー(涙)」

 【評価:S(HFOには他に選択肢が無いので)】





プレインシフター
転職前クラスの例:ウィザード、ソーサラー、クレリック
ベースアタック:ウィザード
セーブ:1つ
HD:d4
呪文:最大+7レベル

■354の中の人
 次元界に同調し、これを操作する専門家です。
 次元界間旅行者の基本能力として次元界間移動能力、次元界特性同調能力を手に入れた後、その能力を他者に与えたり、次元界の土地を変化させたり、最終的には次元界を(部分的に)入れ替えたり、自分で好きな次元界を作成したりできます。
 呪文習得速度がやや鈍るのが欠点ですが、イロモノ系の多い秘術呪文使い上級職としては真剣に考えてもいい優秀な能力が揃っています。
 どれくらいかというと、神様エージェントが隅で三角座りするくらい。
 なにより神格以外で自力で自分の世界を作れるのはプレインシフターだけです。出入り口も自由に操作! レッツひきこもり!【評価:B】

■ダンジョン徒弟
 「次元界の書」掲載の他のクラスに比べると前提条件がわりと厳しめ。
 クラス能力は優秀で、いずれも次元界を渡るパーティを強力にサポートする。特にPlanar area swapやDemiplane seedは名実兼ね備え、キャンペーンの雰囲気をも左右する。
 術者レベルの伸びない5、8レベル目を取るかどうかが悩みどころになる。【評価:A】

■スカルヘッド
 術者レベルの成長が遅くなることがマイナス。序盤では次元界旅行にのみ役立つ特殊能力のオンパレードであり、汎用性の無さはマイナス。現実的には3レベルまでで止めておき、次元界での生存能力を得るまでか。
 C評価にしなかった点はただ一つ、擬似次元創造の持つロマンだけである(笑)。【評価:B】

■3466
 8Lvから凄い能力が並ぶ、が最短コースが9Lvウィザードからなので考慮に入れ難い。次元界での生存能力取得も早めだし、それを配ることさえできる…けれどこれも計13Lvから。その間の術者Lv2の遅れが悲しい。
 とはいえ、パーティぐるみで安全な避難所が必要となったり、ヤバイ次元界まで敵を追う必要が出た時には異様に頼もしい。
 パーティの緊急脱出に使えるプレイン・シフト一日一回が1Lvでもらえるのも救いか。【評価:C】

■ミイラ

 術者レベルが全部で3落ちるが、その代わり次元間での冒険に役立つ能力が手に入る。
 高レベルまでたどり着ければ、プレイン・シフト回数無制限とか、次元間での土地入れ替えとか、擬似次元界創造とか。夢一杯。
 でも、物質界を離れる気が全く無いキャンペーンでは、無駄能力ばかりでつまらない。

 「がんばって成長してから、世界を俺の好きなように形作るぜ!」という人以外は、バリバリ諸次元界を動き回るキャンペーンの時だけ選ぶようにしよう。ゲートクラッシャー同様、キャンペーンの方向性によって選ぶかどうかが決まるだろうね。 【評価:B】





まとめ


354の
中の人
ダンジョン
徒弟
スカルヘッド 3466 ミイラ 総合評価
平均値

ゲート・クラッシャー
C
B
A
C
B
1.80
ディヴァイン・エージェント
C
C
C
C
B
1.20
プレイナー・チャンピオン
B
S
A
B
S
3.00
プレイン・シフター
B
A
B
C
B
2.00
 ※各評価に得点を付け(S=4点、A=3点、B=2点、C=1点、D=0点)、その平均を【総合評価平均値】として付け加えています。

 幅広い評価が出ました。やはり「次元界での冒険」をどうとらえるかが採点に作用した模様。「次元界で冒険するなら……」が決まり文句のようになっていた。
 その中でも“HFO希望の星”とも言えるプレイナー・チャンピオンが絶大な評価を得ている。が、一つ皆様が大きな勘違いをしている点があるのです。それは『転職したらHFOではない』ということです(激しくどうでも良い)。
 ディヴァイン・エージェントの不人気さはもはやネタになろうかと言う勢い。C評価を付けたレビュアーが5人中4人というのは泣けてくる。そんなディヴァジェン(略して見た)に明日はあるのか……
(B.M-NAG)