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マルカツレビュー「DMG編」

by 投稿者の皆さん(377改めダンジョン徒弟さん、HFO向上委員会No.0002」さん、3466さん、スカルヘッドさん、織機さん、順不同、文中敬称略)
編集 BM-NAG
2004/09/06

 当サイト宛、及び20面ダイス板 - 【メェェェェリケェェーーーン!!】レインボーにモカを増やすスレ【ネチャラァァァイ!!】に投稿された皆様からの投稿をまとめたものです。皆様のご協力無しには完成し得ない記事でございます。改めて投稿者の皆様方には感謝いたします。
 勝手にレビューする企画(仮)⇒勝手にレビュー⇒(勝)レビューとなりました(どうでもよい)
 様々な環境下での評価がされており、それらを照らし合わせることによってプレステージクラスの“本当の強さ、便利さ”が浮き彫りになればなぁ、などと思っております。プレイヤーの皆さんがプレステージクラスを選ぶときに参考にして頂ければ幸いです。

 尚、ほとんど原文のままで明らかな間違い以外はそのまま使っております。一部、評価がS〜Dの中に納まらず、±を使用していたものに関しましては他のレビューとの整合性を保つために割愛させていただきました。ご了承下さい。

 (あと、今回はクロスレビュー記念ということで前提条件とかもチラっと載せました。
 「DMGはどこのグループも買っているだろうなぁ」との判断からです。例外と思ってくださいー。)


評価
基準
S
比類なき強さを誇るクラス。他の選択肢を切って選ぶ価値があり、独自のセールスポイントを持つ。
A
基本クラスと同程度の能力を有する。クラスチェンジしても不利になることは無い。選択肢としては優秀。
B
能力的にやや落ちるか、扱い難いクラス。使い方を考えて適材適所で使っていけば面白い。
C
能力的にかなり難があり、どうにもこうにも辛いクラス。苦難の道を敢えて選ぶ猛者にのみ許されたクラスw
D
_| ̄|○

 レビュアーの方々には大体これを基準として付けて貰いました。



アーケイン・アーチャー
転職前のクラスの例:レンジャー、ファイター +ソーサラー or ウィザード
前提条件:エルフ/ハーフエルフ、ベースアタック+6、《Weapon Focus/武器熟練》、《Point Blank Shot/近距離射撃》、《Precise Shot/精密射撃》、1レベルの秘術呪文発動能力
ベースアタック:ファイター
セーブ:頑健、反応
HD:d8
呪文:なし

■B.M-NAG(びいえむ)
 弓矢を扱う能力に長けたエルフ(or ハーフエルフ)の射手です。
 手持ちのアローが魔法のアローになる「アロー魔化」はマジックアイテムが潤沢でない貧乏なキャンペーンではかなり有利!
 敵をどこまでも追いかける「シーカー・アロー」、壁を貫通する「フェイズ・アロー」などが便利。
 使いどころを考えるのが楽しい「インビュー・アロー」は矢に呪文をこめる特殊能力。呪文の射程が大幅に延長されます。普段は遠くに飛ばないヒーリング・サークルをこめて遠方の味方を回復とか……(言ってみた)
 “ロマンシン●サガ”顔負けの「ヘイル・オヴ・アローズ(矢の雨)」は効果も“ロマンシン●サガ”と同じだったりします。
 奥義は必殺必中!「ライジングアロー・オブ・デス」。名前の通りの能力だったりします。死ぬ。
 最初はA評価にしていたのですが前提条件の「秘術呪文行使能力」が無駄な気がしてきたので評価をBに下げました。あと、“貧乏なキャンペーンなど存在しない”説が濃厚な為、実はもっと下がるかも……。 【評価:B】

■ダンジョン徒弟
 グレーター・マジックウェポンの呪文が非常に強力であるため、「アロー魔化」のクラス能力が生きてくる状況が非常に限られてくるのが難 点。日本語版環境ではそもそもアーチャーが辛く、英語環境なら他の上級クラスの方がよい。術者メインのキャラが「インビュー・アロー」のために2レベルま でだけ取るという愉快なチョイスはアリ。 【評価C】

■HFO向上委員会No.0002
 エルフの魔法弓兵(そのまんま)。アローシャワ……じゃなくてヘイル・オブ・アローズとか、それっぽい弓矢の技がそろってていい感じ。ちなみにケチなDMで、魔法の武器が全然手に入らない場合は、評価Aになりますw 【評価:B】

■3466
 能力にイメージ先行な感があり微妙。技能とセーヴが悪くないので弱点補強の為に数レベルに1回上げるのが吉か。その場合下積みにはウィザードよりバードを使ったほうがいい、ハーフエルフ専用クラスかも。
 ただ、DMがアイテムから発動した呪文もインビュー・アローできる、としてくれるならお金次第で色々できる。巻物はアンシーン・サーバントにでも持たせよう。 【評価:C】

■スカルヘッド

 特殊能力は大半が1日1回と使い勝手が悪いが、アロー魔化はお手軽で良い。
 インビュー・アローで範囲型呪文を遠くに飛ばすために、2レベルまでの成長として取るならば問題なし。 【評価:C】

■織機
 攻撃ボーナス、ヒットポイント、セーヴといずれも優秀だが、能力がファイター、ウィザードのどちらとも合致していない。なりにくさも加味し、この評価と なった。一日一回の能力を取得するなら、役立たずの"足払い"や"鉄の意志"の方がまだしも良い結果を生む場合も多かろう。超高レベルウィザードの暇つぶ しや、イバラの道を突き進む旧D&D型エルフの逆襲になら使える。特に君を役立たず扱いにした専業ウィザードやファイターに「遠くから援護するから」と言 い置いて、乱戦のさなかにダークネスやファイアボールのインビューアローを数本打ち込むにはいいクラスだ。呪文発動点に君の矢が刺さってたって、きっとそ れはただの偶然さ。 【評価:C】




アサシン
転職前のクラスの例:ローグ
前提条件:イービル、〈Hide/隠れ身〉8ランク、〈Move Silently/忍び足〉8ランク、〈Disguise/変装〉4ランク、前科一犯(殺人)
ベースアタック:クレリック
セーブ:反応
HD:d6
呪文:最大4レベル

■B.M-NAG(びいえむ)
 イービルでないとなれないことからも分かるとおり、主にNPC用のクラスと思われます。まぁ、かつてレインボーには“額に汗して働く真面目な勤労青年…… の、アサシン”ってのがいましたから(笑)。PCでやってやれないこともない……のか!? まあその辺はロールちゃんで。「アサシンという職業と葛藤する キャラクター!」、「善悪の狭間で揺れ動く心情」とか言っておけば通るかも(かも)。
 というわけで技能がちょっと少ないのを除けば“戦闘力のあるローグ”っつー感じのクラスですな。スニークアタックのダメージが下がらないのがとてもオイ シイ(たいていのローグ戦闘系クラスは+5d6までいかないので萎える)。さらに、さりげなくUncanny Dodge(直観回避)も常備。ローグより戦闘で劣る部分はほとんど無いと言えます。
 まずは一撃必殺「即死攻撃」。なんか、名は体を現すの見本のような感じですが(笑)。準備が必要なものの、一撃はやっぱりオイシイ。
 アフリカ象をも一撃で死に至らしめる猛毒を使う時に便利なのが「毒の使用」です。これがあれば誤って自分に毒が回ることもないでしょう。
 そしてアサシンは呪文も使えます。すげぇ。隠密系のスペルがぎっしりみっちり詰まってて良い感じです。 【評価:A】

■ダンジョン徒弟
 「即死攻撃」が恐ろしい。
 ダンジョン攻略のような攻撃側では使い方に知恵を絞る必要がある点も楽しい。
 急所攻撃と直感回避以外のクラス能力や技能はローグに比べは貧しくなるが、その分呪文は強力。特にアルター・セルフディメンジョン・ドアの呪文により移動力が飛躍的に向上する。 【評価:A】


■HFO向上委員会No.0002
 暗殺者(そのまんま、その2)。1レベルから即死攻撃が使えるヽ(゚∀゚)ノ  急所攻撃もローグのそれと重なるのがまたまたgood! 暗殺者ってのがイメージ悪そうだけど、某MMOでもアサシンいるから無問題って……え? 敵役(NPC)専用? ……こんなヤな奴、敵に回したくないから評価D。 【評価:D】

■3466
 「死の一撃」が圧巻。急所攻撃が1レベルから1dつく点も○。
基本的なプレイ環境(善−中立まで)では卓に混ざれなそうだが、高レベル環境であればプレイ前にアトーンメント代を払ったり、アイテム欄にヘルム・オヴ・ オポジット・アライメントとか書くと混ざれることがある。ただ、無理に卓に混じった上毎回毎回「一撃」の観察のために他PCを待たせるようになると正直ウ ザイかも、ので評価はB。 【評価:B】

■スカルヘッド

 我々のキャンペーンでは悪属性はNPC限定のため、完全にNPC限定となる。即死攻撃はタメの3ラウンドの確保が難しい。素直に毒を使って攻撃した方が脅威(デスブレードやパープル・ワーム毒がお勧め〜) 【評価:B】

■織機
 暗殺能力だけを取れば秀でたクラスであるが、他にあまり使い道がない。能力はほぼローグで手に入るもののため、専用スペルと即死攻撃の能力のために役作 りに徹せるかが問題になる。第一、暗殺だけの仕事人なんて冒険で使いにくいじゃないか。もし、何らかの手段でエーテル界や影界、アストラル界を通じて移動 できるなら、その価値は大幅に上がるだろう(C→B)。素人にはおすすめできない。というわけでこの評価。 【評価:C】




シャドゥダンサー
転職前のクラスの例:ローグ、モンク
前提条件:〈Hide/隠れ身〉10ランク、〈Perform/芸能〉5ランク、〈Move Silently/忍び足〉8ランク、《Dodge/回避》、《Mobility/強行突破》、《Combat Reflexes/迎え討ち》
ベースアタック:クレリック
セーブ:反応
HD:d8
呪文:なし

■B.M-NAG(びいえむ)
 光と闇の狭間に生きる、謎の存在……とのことですがDMGに解説及び全ての特殊能力がバッチリ書いてあるので別に謎でもなんでもありません(たぶん誤 植)。イメージで選ぶならば格好良くて、楽しいクラスだと思います。名前もイカす(ただ、ダンス系の能力が〈Perform/芸能〉だけってのは……)
 通常は隠れられないような状況でも強引に隠れてしまう「影隠れ」、あると便利な「暗視」、影と友達!「シャドゥ招来」、心術呪文は怖くない?「心術破り」(けれどウィルセーブは別に高くない……)などと便利な能力が山盛り。どれもそれっぽくて良い感じです。
 便利なのが影の中を移動する「影渡り」。容易に敵の背後を突くことができます。 【評価:B】

■ダンジョン徒弟
 急所攻撃が効かない敵も存在することを考慮に入れるなら、専業および前衛系ローグ必須のクラス。「影隠れ」、「影渡り」のクラス能力は急所攻撃が伸びない点を補って余りある。
 また呪文およびアイテムに頼らない暗視能力が得られることも有用。ただし身かわし強化の早期習得や負傷打撃のクラス能力ためローグのレベルも上げる選択肢もありうる。 【評価:A】

■HFO向上委員会No.0002
 影隠れとか影渡りとか、何となく忍者っぽい技が多くて格好いい踊り子。シャドウを呼んだり、暗闇で目が見えるようになったり、幻影見せたりと、技も多彩。影渡りは挟撃に便利そうだけど、急所攻撃は上がらないんだよね〜。 【評価:B】

■3466
 戦闘能力が増えないのでこのクラス単体では弱い、シャドウ招来と影ワープを活かせるかがカギ。
 ことにシャドウは大抵の罠を作動させず、臭いも音も無く、イセリアル界まで覗いてこれる強力な斥候になる。インビジビリティをかければなお磐石……とは言え、これは死ぬとExp吸われるし、何より“生き返(?)”らない。呼吸しないのでバッグ・オヴ・ホールディングかなにかに大切に匿っておこう。【評価:C】

■スカルヘッド

 根本的にキャラクターのイメージが湧かない。これってニンジャ系なんだろうか?
 暗視能力のないヒューマン・ローグがなるには優秀なクラス。急所攻撃は成長しなくなるが、どうせキャンペーン中盤以降は急所攻撃が通用しないエレメンタ ルやアンデッド、事前にブラー薬飲んで来る雑魚、フォーティフィケイション能力付のアーマー着た敵がワラワラ出てくるし・・・偏ってます。 【評価:A】

■織機
 考慮するに値する。セーヴ値やヒットポイントはローグと変わらないので、高レベルローグの特殊能力と急所攻撃と引き換えに隠密・偵察能力が手に入ると考 えれば良い。特に影隠れの能力と影渡りの能力はローグの他の能力と非常に相性が良い。どちらが優れていると一概にいうことはできないが、かなり優秀なクラ スだと考えられる。 【評価:B】




ドワーヴン・ディフェンダー
転職前のクラスの例:バーバリアン、ファイター、パラディン
前提条件:ローフル、ドワーフ、ベースアタック+7、《Dodge/回避》、《Endurance/持久力》、《Toughness/追加hp》
ベースアタック:ファイター
セーブ:頑健、意思
HD:d12
呪文:なし

■B.M-NAG(びいえむ)
 とにもかくにも堅くて頑丈! 無頼のタフネスを誇るドワーフ専用クラスです。
 えーと、ドワーヴン・ディフェンダーを目指す皆さん! 《Endurance/持久力》取ってますか?(笑)。このフィート、何のためにあるんだって言っ たらプレステージクラスのためにあるんだって言えるくらい、嫌がらせのごとくいろんな所で前提条件に出てきます。ていうか確実に嫌がらせです、これは100%official!! 他にも厳しめの――そう、あの伝説のヒットポイントが3増えるアレや我慢強くなるアレ――があったりしますのでその辺は覚悟してください。
 このプレステージクラスの目玉ですが、おそらく「防御の構え」でしょう。「バーバリアンの激怒」のように一定期間ドワーヴン・ディフェンダーを3!2!1!ハッスル!ハッスル!させます。ハッスルしてる間はhpが上がりますがハッスルし終わると減るので注意です。回数が「バーバリアンの激怒」よりも圧倒的に多いのが魅力的(というか、多くないと使いづらいですねコレ)。なにげに『動いちゃいけない』っていう制限もありますが、味方のウィザードにテレキネシスで運んでもらったりすれば良い感じ、かもしれません 。たぶん。
 まるでモンクのように成長するとACにボーナスが付きます(特に条件が無いのでこっちのが断然強い)し、HDもセーブも高い!(特に意志が高いのは戦闘系として重要) そしてトドメに本家バーバリアンをも上回る「ダメージ軽減」能力。とにかく硬い!
 これらを組み合わせればあっという間に“いったん言い出したらテコでも動かない頑固親父”のできあがり! 『わしゃあここを動かんぞいぃぃ〜〜』とか唸ればDMはもちろん他のプレイヤーも悶絶すること間違いなし! 【評価:S】

■ダンジョン徒弟
 遅くて重いというドワーフの宿命が第一の関門になる。
 能力的にはバーバリアンと類似しているが、クラス能力の成長および使い勝手の点で劣る。特に「防御の構え」を生かすためには敵を攻撃範囲内に足止めする工夫が必要で、仲間とのコンビネーションか、広範囲を攻撃する手段が必要。 【評価:C】

■HFO向上委員会No.0002
 いかにもドワーフっぽい戦士。ドワーフ、する気ないので評価なし。以上。……とか言うと殴られそうなので、真面目にレビューすると、防御の構えは動けな くなるので使いにくいけど、ACは無条件で上がる(んだよね?)し、直感防御とかもあるので、とりあえずコアルールの範囲でならドワーフファイターはコレ になるべし。
 必要条件の特技が微妙? いいじゃん、ファイターはたくさんボーナス特技もらえるんだし(←問題発言)。 【評価:A】

■3466
 〈聞き耳〉〈視認〉〈真意看破〉ありなのが良い頑丈なクラス。
 「構え」には一遭遇一回の制限が無いのでレベルさえ上がればON/OFFを繰り返して少々機動的な戦闘でもなんとかこなせる(尤も疲労のペナルティは増 えていくことになるが) あと移動はできなくても投擲は可能なので忘れずに…だからスローイングついた斧多いのか?! 【評価:B】

■スカルヘッド

 戦闘能力そのものは非常に優秀だが、ドワーフの共同体から離れている理由を毎回考えるのは大変。そういう意味ではNPC向け。 【評価:C】

■織機
 ファイターは継続的な破壊力と有り余るヒットポイント、そして高い防御力があってこそ有用なクラスだ。特技で序盤の強化が終わり、マジックアイテムでの 補強をしだしたら、こちらのクラスに乗り換えてACを上昇させる方向に移るのも悪くないだろう。クラス技能に職能がないので、鉱夫にして戦士を目指すド ワーフ諸君には少し悲しいことかもしれないが、視認や聞き耳で偶然物音を聞きつけるのが元ファイターであっても誰も文句は言わないだろう。
 尚、ACと意志セーヴの補強に関してはこれを行なうことを何らためらう必要は無い。1レベルだけ取得することに関しては文句なくAランクである。クラス欄を二つ以上のクラス名で汚したくないというのでなければ、ぜひやっておくことをお勧めする。 【評価:B】




ブラックガード
転職前のクラスの例:悪いパラディン
前提条件:イービル、ベースアタック+6、〈Knowledge/知識(宗教)〉2ランク、〈Hide/隠れ身〉5ランク、《Cleave/薙ぎ払い》、《Sunder/武器破壊》、悪の刻印を得る
ベースアタック:ファイター
セーブ:頑健
HD:d10
呪文:最大4レベル

■B.M-NAG(びいえむ)
 ルールブックにまで“人の皮を被った魔物”と書かれてしまう堕ちたパラディン、ブラックガード。しかしまぁプレイヤーは人の形すらしていない魑魅魍魎 だったりするので無問題の方向性で。とりあえず19レベルまでは人の皮を被ってプレイし、そこでブラックガードに転向して暗黒神に愛でられるのがベターか と。裏切られたと知った時の周りのプレイヤーの顔が見物ですよ。ゲッヒッヒッヒ……
 なにしろパラディンとほぼ同等の能力を持ち、それに加えて「スニークアタック」を持ちます。パラディンの敵として出すには最適なのは間違いないでしょう (笑) いっつも「スマイトイービル」でイビられている全国のDMの諸君。ついに我らも「スマイトグッド」をもって偽善者PCに立ち向かうことができるよ うになったのですよ!
 呪文はパラディンに比べてマジック・ウェポン系やホーリィ・ソードが無いのでその辺の強化系が不安ですが。まぁ悪の僧侶とか魔法使いをはべらせてなんとかしましょう。悪だし。サモン・モンスターが充実してるので嫌がらせはできます。 【評価:S】

■ダンジョン徒弟
 パラディンと類似の能力を持つが、基本クラスと上級クラスの差をせず考慮せずとも劣る。
 特に呪文リストは「不浄なる暗黒の書」を導入しない限り明らかに貧弱。
 行動規範が無い程度では焼け石に水。
 ただしパラディンから転向した場合は別。特殊能力やレベルの交換など優遇され、キャラも立つ。 【評価:B】

■HFO向上委員会No.0002
 パラディンのライバル。能力もパラディンの裏返しで、それっぽくて良い感じ。全国のDMはパラディンがいるキャンペーンには絶対ブラック・ガードを出すべし。もち美形で。 【評価:A】

■3466
 アサシンと同じく普通の卓に混じるには少々下準備が必要…だけど悪でなくなると能力が消えるのでNPC専用としてレビュー。
 パラディンから来たガードの群れ(それぞれが乗騎・相棒・サモンモンスター持ち)は経験値のショボさでPCのやる気を砕くこと夥しい。一瞬でPC全滅、とかにならない抑え目の攻撃力もステキです。 【評価:A】

■スカルヘッド

 こいつもNPC用。パラディン落ちならば強力。そうでなくても毒を使ったり、魅力ボーナスがSTに足せたりできるのが十分に強い。 【評価:B】

■織機
 悪の美学を語りたいDMは是非このキャラクターをうまく扱っていただきたい。基本能力は戦闘系のベースをなぞっているし、特殊能力としてパラディンの劣 化版のような能力が付加できる。そして、属性が悪であることが条件。また、パラディンからの堕落により能力が上昇するため、善の葛藤に悩んで堕ちた聖騎士 のようなマンガばりのキャラクターが用意できる。決して弱くはないし、何より自由がある。
 単純に戦闘力だけを比較すると呪文の面で専業パラディンが勝り、ファイターから転向するとしても魅力に高い値を要求される、という条件から考えて、評価はBとした。 【評価:B】




ローアマスター
転職前のクラスの例:ウィザード、ソーサラー
前提条件:異なる7つのDivination (占術) 呪文を行使する能力(そのうち一つは3LV以上)、2種類の〈Knowledge/知識〉各10ランク、呪文修正特技/アイテム作成特技を3つ、 〈Knowledge/知識〉技能のいずれかに対する《Skill Focus/技能熟練》
ベースアタック:ウィザード
セーブ:意志
HD:d4
呪文:毎レベル+1

■B.M-NAG(びいえむ)
 知識を探求する者、賢者といった感じのクラスです。
 スペルキャスターというのは元から強いもんでして。 「呪文:毎レベル+1」っつーだけでほとんどがSクラス、Aクラスに匹敵します。充実した特殊能力を持つローアマスターは文句無しにAランク。
 メインとなるのは「極意」。理由は良く分かりませんが(多分勉強したから)たくさんのボーナス(セーブとかフィートとか、ボーナススペルとか!)を得られます。「健康の極意」でヒットポイントが増えたり(みの●んたもビックリ!)。
 さらに「ボーナス言語」。アイデンティファイが無制限に使えるようになる「秘伝知識」など便利なものがたくさん。
 もっとも便利なのは「伝承知識」でしょう。これは「バードの知識」と同じです。この能力のためにバードが欲しいとも言われるほど便利な(DM泣かせな) 能力です。バード冒険に連れて行く(ましてやバードレベルを上げるなんて!)のはためらわれますが……ローアマスターなら問題無くパーティに入れることが できます。これを覚えるためだけに少しだけ取っても良いクラスだと思います。 【評価:A】

■ダンジョン徒弟
 クラス能力は情報収集中心のため地味で、他の上級クラスに比べ優れているとは言いがたい。
 しかしウィザードであれば容易に前提条件を満たせるうえ、呪文能力を保つことができるため選択肢としては十分検討に値する。
 技能に優れ、情報収集手段の幅が広がるためクレリックからの転職もアリかも。 【評価:B】

■HFO向上委員会No.0002
 いわゆる賢者? 極意の名前がそれ系の本のタイトルみたいで笑える。健康の極意とかw あと、タダでマジックアイテム鑑定できるようになるのはgood。街についたら、まず、ローア・マスターの鑑定屋がいないかをDMに聞きましょう(待て)。
 どうでも良いけど、ローア・マスターのイラストの人、歩きながら本読むのはやめたほうがいいと思う。 【評価:B】

■3466
 要求フィート数等が少々キツイが知力さえ高ければ2レベルおきにフィートが手に入ったりするというなかなか強力なクラス。
 そしてクラス技能の〈魔法装置使用〉は前クラスで手に入る使い魔が「主人の技能ランクを使用できる」ことと合わさって強力。
カラス(喋れる)+オルター・セルフ(カラスに手を生やす)+巻物(能力値の関係で信仰呪文がいい)で君もれんぞくま!
ちなみに使い魔の能力が上がらないので死んだとき吸われる経験値も増えないよ? 【評価:A】

■スカルヘッド

 どうやらグレイホークの南の地方の占術系秘密結社(ウィザードギルド?)の一員のようだが、その組織に関する記述はない。
 伝承知識はバードのいないパーティにとって有益だし、マジックアイテムの鑑定能力も非常に有益。ウィザードが将来的に取るのに適している。ウィザード系の上級クラスの堅実なお手本。これを参考に力術や幻術に関する秘密結社を自作してみてはいかが?  【評価:A】

■織機
 使い魔にもアイテム作成にも興味のないウィザードはぜひにでも獲得すべきクラス。能力そのものがほぼ完全にランクアップし、欠点は非常に少ない。何より 毎レベル呪文レベル+1というのが素晴らしい。限定的に、使い魔を取っている人にとって、及びソーサラーにとってはB評価と言えよう。特に力をいれずに取 得できる場合に取得必須であって、苦労してとるべきクラスというほどでもない。それでも、ダンジョンマスターズガイドの中ではイチオシのクラスではないだ ろうか。 【評価:A】




まとめ


B.M-NAG
(びいえむ)
ダンジョン
徒弟
HFO
向上委員会
No.0002
3466 スカルヘッド 織機 総合評価
平均値

アーケイン・アーチャー
B
C
B
C
C
C
1.33
アサシン
A
A
D
B
B
C
1.83
シャドゥダンサー
B
A
B
C
A
B
2.17
ドワーヴン・ディフェンダー
S
C
A
B
C
B
2.17
ブラックガード
S
B
A
A
B
B
2.67
ローアマスター
A
B
B
A
A
A
2.67
 ※各評価に得点を付け(S=4点、A=3点、B=2点、C=1点、D=0点)、その平均を【総合評価平均値】として付け加えています。

 環境により多少の変化はあるものの、安定した強さを持っていると判断できるのがローアマスター。Bより低い評価が無く、呪文行使能力の低下が無いのがウ リだろう。反対に扱い方の難しさから評価が真っ二つに分かれるのがNPC用クラスであるアサシンとブラックガード。PCとして使うのが難しいと考えればこ れも仕方ない話だ。頑固ドワーフ戦士は見事にバラバラに。これについてはまだまだ検討の余地がありそうだ。
(B.M-NAG)