D&D 3E キャンペーンリプレイ(020224)
*シナリオ集 “Pool of Radiance: Attack of Myth Dranner”より
文責・DM:石川
<参加キャラクター>
アレイ(プレイヤー=右近):パラディン8
エディン(ヤモン):プリースト8
エレーネ(今回はNPC):ウィザード8
スタイン(dandan):ローグ7/アクロバティックローグ1
ホッジ(今回はNPC):ファイター6/ゴーストウォーカー2
レイン(こんこん):バード8
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ドランナーの守護者を名乗るエルフのリッチ、モロストロイの依頼を受けて、カルトオブドラゴンの『ご神体』、赤竜の不死王(ドラコリッチ)ペレンダラーの魂を守る護符を破壊することにしたPC達。2日間の猶予をもらって充分体も休めた(*1)し、新しいアイテムや呪文も手に入れた・・・・あれ?スタイン、呪文は?
スタイン:「ありません。兼業やめました(あっさり)。」
そう、前回、待望のアーケントリックスターとなるべくローグ/ソーサラーになったスタインは、あまりの能力の低下(特にスニークの減少)に耐えかねて、単ローグに戻ったのだ。さらに残った資金をかき集めてHear noise+10アイテムを購入し、盤石の体勢で挑む(笑)。
スタイン:「でもただ戻るのもシャクなんで、アクロバティックローグ取ってみました。」
なんだかなー。
エディン:「ところでこのセプター鑑定したいんだけど」
DM:「じゃ鑑定料を。えーと、ディテクトアンデッドとかハルトアンデッドとかがかかってる。あとディスラプトアンデッドとヴァンプリックタッチがmaximizeされてるね。あ、アライメントがgoodのヒトはこのセプターに触ると1ネガティブレベルを受けるので気を付けて。」
スタイン:「使えるのが俺かレインかエレーネなんで、とりあえず俺が持ってます」(*2)
準備も万端整った一行はモロストロイを呼び出し、ドランナーの中心地にほど近い位置へとテレポート。
モロストロイ(DM):「私が助けられるのはここまでだ。必ずや魔法の護符を破壊してくれ。そして破壊したら無理せず全力で逃げるように(笑)」
スタイン:「そりゃあもお!」
アレイ:「もぉ、全力で逃げますとも!」
モロストロイに簡単な地図をもらい、城門前にたどり着いた一行は、「まず偵察から」とスタインに城内の様子を探らせる。半竜人や傭兵風の男が多いが、魔道士の姿はわずか。「ヤバイ奴が消えていれば大丈夫」と判断した一行は、アレイとエディンをインビジビリティで消し、守備兵を装って侵入に成功。あっさりとドランナー城内へと入り込んでしまう(*3)。
アレイ:「あ、そうだ。カリスマポーション飲んでおきます」
DM:「・・・すると?」
アレイ:「カリスマが(ころころ)5あがります。ので、ディバインマイトの効果と効果時間の回数と、ついでにSTボーナスが3増えます」
DM:「(鼻血)」
レイン:「何もないはずの空間が妙に神々しい(笑)。見えないおしゃれだ(笑)。」
モロストロイの情報から地下3階を目指す一行だが、地下2階のこと・・・・。
DM:「さて、地下2階から3階へ下りる通路を向かう途中、君らが階段おりてきたのに(ころころ)3匹の半竜人が気が付いた。『待て、お前達!人間がこのフロアにいったい何の用だ!』」
スタイン:「隠れてセプターのヴァンプリックタッチ使っておきます」
DM:「? 了解。『応えろ!』」
レイン:「イヤ、こっちに荷物を運んでくるようにと言われたんですが・・・」
半竜人(DM):「倉庫はこっちじゃない!地上だ!さっさと帰れ!」と槍を手に近づいてくる。
スタイン:「いやあ、すいませんねえ。新人なもんで、間違えちゃった。」といいながら、半竜人にそっと触る(笑)。STなしなんでよろしく。
DM:(苦笑)「・・・何点?」
スタイン:「42点」
DM:「(鼻血)ちょっとまてい!なんじゃいそのダメージは!」
スタイン:「だって、セプターのキャスターレベルが12レベルだから7d6でしょ?で、maximizeだから。あ、ちなみにHP吸収なんで。以後1時間、私のHPは70になります」
DM:「・・・・・・(鼻血止まらず)」
いきなり隊長格が42点もらって勝てるはずもなく。そして3匹の半竜人はあっさり滅ぼされた。
スタイン:「さあ、早く行こう!(HP増加の残り時間が1時間だから)」
アレイ:「そうだ、早く行こう!(ポーションの効果残り時間が2時間だから)」
DM:「・・・・そして3時間が過ぎた」
スタイン&アレイ:「おいっ!(笑)」
実際にはもう1フロアしか残されておらず、一行は15分ほどで最下層、地下三階に到達した。
階段を下りた先は自然洞になっており、じめじめしたなま暖かい空気が流れてくる様子から水源地に近いことを想像させる。通路が狭い(10ft幅)ため、一行は隊列を組み直して進行。例によってローグのスタインが先行偵察する。
DM:「ふむ・・・・通路の先はかなり大きなホールになってる。自然洞で、部屋の奥の方には更に通路が続いているようだ。水の流れる音に混じって人の話声が聞こえる」
スタイン:「モロストロイの話だと、この広間に例の護符があるはずなんだけど・・・」
DM:「部屋には術者らしいのが2人いるほか、ガードらしいオーガや傭兵風の男計3人、半竜人が2匹、そして部屋の隅にはかなり大きなブラックドラゴンの死骸が放置されてる。また、術者の一人はかなり身なりがいいんだけど、彼の後ろには鉄の檻のようなで、話が終わったらしく、術者の一人とガード2人がPCのいる通路の方に歩いてくる」
スタイン:大急ぎで戻る。「来るぞ!」
アレイ:「じゃあなるべく階段側で待ち伏せしよう。」
レイン:「ならここの角をつかって、でてきたところを弓でねらい打ちにしよう」
作戦は図にあたり、サプライズラウンドに術者を含めた2人を殺しきる。しかし、残ったガードは大慌てでホールの方へ走っていく。
アレイ:「まずい!追うぞ!」
スタイン:「うう・・・・先行します!(*4)」
そしてホールに飛び込んだスタインが見たものは、すっかり警戒態勢に入っていた敵の一群だった(笑)。
DM:「当然のように呪文が飛んできます。RefSTどうぞ。」
スタイン:「(ころころ)よし!ノーダメージ!」
DM:「ぬう。さすがローグ。で、ラウンドの最後に部屋の隅のブラックドラゴンの死骸が動き始めました。」
スタイン:「わー、やっぱりぃー!」
DM:「まあ、ダンジョンズアンドドラゴンズなんで(笑)。で、動いて攻撃・・・・・ちっ、ハズレか」
アレイ:後に続く。「わー」
ほかの全員:同じく。「わー」
戦闘は熾烈を極めた。ドラゴンゾンビのブレスがほとばしり、敵術者の術が駆け抜ける。半竜人やガード達は先行してきたスタインを取り囲み、袋叩きにしようとする。
しかし、PC側も負けてはいない。エレーネはここぞとばかりにドラゴンゾンビにファイヤーボールを投射。ダイス目がはしり、8d6で39点ものダメージを与える。さらに(例によって)アレイのスマイトイービル&ディヴァインマイト(with CHRポーション)が光り、ドラゴンゾンビはわずか2Rで破壊された。
相手側術者(実はプリースト)はcontagionやsilenceでPC側術者を黙らせようとするが、その間にヴァンプリックタッチで前線をあっさり突破したスタインに刺され、それに対応しようともがく内にブラックドラゴンを葬った戦士系部隊に取り囲まれ、あえなく死を迎えた。
DM:「・・・納得いかねー!(主にヴァンプリックタッチが)」
スタイン:「これ(セプター)危ない!帰ったら教会に破壊してもらおう!敵が使ったらマジ死ぬって!」
ともあれ、守護者達を全滅させたPC達は最終目標である『護符』を破壊する。破壊と同時に洞窟の奥の方から地を揺るがすような大きな声が聞こえてきた。それはおそらく、この洞窟の主であるドラコリッチ=ペレンダラーの叫びであったろう。一行は、声を聞きつけてやってくるほかの敵に発見される前に大急ぎで脱出することに。
DM:と、通路を行こうとする君たちの後ろから大きな声が聞こえる。「逃げるならそっちじゃない」
エディン:え?誰?
DM:声の方を見ると、さっきのブラックドラゴンより大きい、今度は生きているレッドドラゴンが、壁に空いた大きな穴から君たちを見下ろしているのが見える。
アレイ:「えー、どちら様で・・・・」
赤竜(DM):「我が名はパラシラクス。大いなる赤竜ペレンダラーの子。そっちに逃げれば駆けつけてくる衛兵達と鉢合わせになろう。右の通路を行き、突き当たりの壁を調べるがいい。隠し扉があるはずだ。」
スタイン:「なぜ俺達を助ける?」
赤竜(DM):「父は教団の言うことを信じているようだが、俺には今ひとつ、奴らの言うことが信じられん。あの護符とやらも、な。あやつらは『池』に父が入ることで強大な力が得られると言っていたが、試しに何度か実験しても、結局一度も上手くいっていない。そんな分の怪しい賭はやめるべきだと諫言しようとしていたときにお前達がやってきた、というわけだ。さあ、いいから行け。」
エディン:「はい、はい、そりゃあもお!」
アレイ:「行かせていただきますです、はい!」
赤竜パラシラクスの手引きで無事ドランナーを脱出した一行は、モロストロイの力でホームタウンへと帰還する。スタインは休む間もなく真っ先に教会へ行き、セプターを破壊してくれるよう要求していた(笑)。
カルトオブドラゴンの陰謀をくじいた一行。しかし、街では不隠な噂が乱れ飛んでいる。
いわく、「カルトオブドラゴンの一団が西の山脈へ向かった」。
いわく、「南の街が、『赤さび』に飲まれた。
いわく、「有力な冒険者達が、カルトを破壊するためにドランナーへむかった」
争乱の日々は、未だ終わらない。
*1:つーかレベル上げさせたかった。しかし、今にして思えば、こんなぬるい休みなんていらなかった。くそう(後述)。ちなみにこのとき、不参加のためNPC扱いのホッジのヒットポイント決定ダイス(d10)をヤモンが振った。そして当然のごとくダイス目は1。
ヤモン:「よし!(すごく嬉しそうに)」
ほかの全員:「ヤモンのせい!(やっぱり嬉しそうに)」
*2: 後に、このセプターの破壊力が世界を変えるとは、この時点では誰も気付いていなかった(笑)。
*3:当然DMは発見チェックを何度も行ったが、一度として成功しない。ヤモンのせい!
*4:スタインは吸収したHPとuncanny dodgeを有しているので、最初の一発(特に魔法)を自分に集中させるために一人突撃を敢行したものと思われます。てゆーか、ヴァンプリックタッチ,吸収される側に上限があっても、吸収する側の上限がないのが強い。ST不可だし。とーりょー。