プレイリポート
D&Dサード エレグソン一家物語
2001/5/27

マスター:石川
 
 

※ダンジョン誌のシナリオなため、ネタバレ注意※
※サードのプレイヤー希望の方は読まない方がよろしいかと※




●キャラクター
ホッジ=エレグソン/由緒有る(?)冒険者一族エレグソン家の家長。HFO
スタイン=エレグソン/エレグソン家の長男。代々家長は戦士だったのだが、グレて(?)盗賊になる。
アレイ/正義のパラディン。正義のためなら不意打ちや謀略も迷わず使う(笑)。
エディン/ペイロールに仕えるプリースト。
エレーネ/控えめでおとなしいウィッチ。
バード君/傷が治せる。

●エレグソン親子の会話より
ホッジ『いやはや、やはり実践から3カ月も遠ざかっていると体がなまるな。』
スタイン『で、お目当てのメルクリアングレートソードは使えるようになったのかい、親父?』
ホッジ『うむ。町に昔の知り合い(冒険仲間)がいてな。彼が貸してくれたのだよ。難しい武器だったが、なんとか使えるようになったぞ。』
スタイン『まーったく、勘弁してくれよ。”あと少しで使える”、”あとちょっとで感触が掴める”とか言ってずるずる滞在を引き伸ばしたんだからな。その間の生活費を誰が稼いだと思ってるんだい?』
ホッジ『すまんすまん。それだけ扱いが難しい武器だったのだよ。教えてやろう。いいか、メルクリアンタイプの武器というのは中に”水銀”というものが入っていてだな…』
スタイン『だーっ、俺はそんなのには興味無いんだから。いいからさっさと仕事を見つけようぜ。生活費だって馬鹿にならないんだぜ。』
ホッジ『そうだな。…おっとあそこで何かの募集をしているぞ。』

 大公所有の森にある要塞からの連絡が途絶えた!。そこで何があったのかを探るための調査隊を募集していたのだった。
 任務をひき受けた一行はさっそく必要な食料や荷役用の家畜を受け取り出発したのだった。

ホッジ『まったく、あの男はミュールを1匹貸し出すのを渋りおって。』
スタイン『俺たちが信用されていないんだよ、親父。』
ホッジ『エレグソン家の名声も地に堕ちたもんだな…(自嘲気味に)』
スタイン『俺たちが新しくまた積み上げて行けば良いんだって。さ、向かおうぜ。』

 街道沿いに森を目指す一行。途中で農夫をアンクヘッグから助けたり、村で聞き込みをしたりしながら進む。

ホッジ『町や街道沿いの宿場で情報を集めた限りでは反乱を起こしたという様子は無いな。』
スタイン『あの助けた農夫は”最近怪物が増えた”って言ってたね。』
ホッジ『これは用心せねばなるまい。要塞が怪物に落とされた可能性があるな。』

 森の中でコボルトと遭遇する一行。バード君がコボルト語で話を聞いたため、容易に情報が手に入る。コボルトは、要塞がトロルをはじめとする怪物に陥落したと言う。さらに、捕まっているコボルトがいるので助けて欲しいと懇願してきた。

ホッジ『ワシは良く知らなかったが、トロルというのは強敵だな。』
スタイン『親父、なんで知らないんだよう〜。バード君とエディンが知ってたからよかったけどさぁ。』
ホッジ『そういう情報はすべてマリア(さらわれた妻)に任せておったからのう…』
スタイン『とにかく、正面から戦ったら勝ち目が無いくらいの敵だね。』
ホッジ『うむ。しかしどっちにしろやはり要塞には直接行って確かめねばならんようだな。』
スタイン『そうだね。』

 要塞にたどり着く一行。コボルトが子供を人質にされ、奴隷としてこきつかわれているらしい。中にはトロルの他に”ギャアギャアわめく鳥”がいるらしいとの情報も得る。
 辺りはすでに暗く、夜になっていた。中では”トロルのゲーム”が行われていて、コボルトが犠牲になっているという。
 夜陰に乗じて襲撃しようと言うアレイたちと、トロルが寝てから不意打ちしようというホッジで意見が別れる。

スタイン『アレイの言う通りだって。早く行かなきゃコボルトがたくさん殺されちゃうんだぜ?』
ホッジ『いや、ここは敵が寝るのを待って明日の朝に攻撃をするのが安全だ。バード君とエディンの話を総合するとトロルというのはマトモにやったら勝ち目は無い相手だぞ。』
スタイン『大丈夫だって。俺がなんとかトロルを罠にかけるから。』
ホッジ『どうやって?』
スタイン『それは、ほら…えーと、がんばればなんとかなるだろ、多分。』
ホッジ『…明日まで待つ、でいいな?』
スタイン『…うん。』

 朝まで待って、寝ている所を襲撃する一行。運良くトロルが寝ている所を発見し、寝込みを襲う。
 ゲーム的な説明。<サイレンス>をかけた石を持ってトロルを囲むようにメンバーを配置。これで鎧を着ているキャラクターも無音で移動できる。その石をトロルの寝ている所に投げて、相手が音を出せないように(助けを呼べないように)してから<ウェブ>で動けなくしてアレイとホッジが切り刻んだ。

エレグソン『なるほど。やはりバード君とエディンの言うとおり、頭が悪い生き物だったな。』
スタイン『楽勝だったね。』
エレグソン『いや、しかしあのアレイは見所があるな。無抵抗の相手を不意打ちして、動けない所を切りつけるんだからな。パラディンにしておくにはもったいない。是非、わが家の養子に…』
スタイン『…なんか言ったか、親父?』

 トロルはもう1匹いたが、同じ戦法で撃破。バード君とエディンのトロル知識が勝利をもたらしたのだった。
 要塞の上にはコボルトの子供たちが捕まっているらしい。”わめく鳥”はなんだか分からないが、トロルよりは弱いだろうというどんぶり勘定で突撃を敢行。
 (本当は準備したり相談したりしたかったのだが、コンベンション会場の利用時間の終了が迫って来ていたために急いで突撃作戦に…。以下次号でも良かったのかなあ。まあ、勝ったからいいか(結果論)。実際、トロルより弱いんならなんとかなるかっていう楽観論があったし)

 しかしこの”わめく鳥”が強敵だった。チャーム能力のある歌声でパーティを分断。同士討ちのあおりを受けて3人が意識不明の重症を負った。
 なんとか1匹倒して残りは1匹。最後に残ったのは親子だった。

スタイン『何やってんだよ!親父!!』
ホッジ『す、すまん。やっと目が醒めた。ワシはこういう攻撃が苦手なんじゃよ〜(3レベルなのにWILsaveが+0(笑))』
スタイン『見も知らない女に鼻の下伸ばしやがって。そんなんだからおふくろに逃げられるんだよ…』
ホッジ『…なんか言ったか、息子よ?』
スタイン『さ、残り1匹を倒そうぜ』
ホッジ『あれは逃げられたんじゃなくてさらわれたんじゃと言っておろうが!』

 などと余裕を見せつつたくみな連携(フランキング)で攻撃する親子。5フィート移動と攻撃を組み合わせればあっというまにフランキングできる。挟み込んで攻撃するのがこの親子の得意技(という設定)なのだが、実際のプレイでは今回が初披露(笑)。攻撃は見事に両者命中。
 最後は

ホッジ『エレグソン・クロス・スラッシュ!!
スタイン『……。』

 という大技(はさんだ相手を5フィート移動ですり抜け、お互いが反対側に移動して交差するだけ(笑))でフィニッシュ。

スタイン『ふう。やっぱ俺のスニークアタックは強いな。』
ホッジ『おうい。お前最後に決め技の名前を叫ばなかったろう?。』
スタイン『(あんな恥ずかしい事ができるか!)…いや、余裕が無かったもんで。』
ホッジ『いかんな。これは町に戻ったら決めポーズの練習だな。』
スタイン『(かんべんしてくれ〜)』

という所で以下次号なのでした。

●プレイが終わっての感想
アレイ『エルフパラディンは両方の特殊能力があるから強いなー。』
エディン『いや、今回は”鳥”に魅了されたホッジの締め技(グラップル)が一番痛かった。』
ホッジ『すまん…グラップラーとしての血が騒いだ。』

●BMの感想〜各クラスの寸評
 簡単にフランキング状態に持ち込めて、シーフがスニークアタックを発動できる。ここまで簡単にできるとは思わなかった。まあ、セカンドのシーフは戦闘できなかったからその反動なんだろうね。ソードワールド以来の”強いシーフ”だね。
 そのかわり、いまだにレンジャーについては良い所が見つからない(笑)。
 パラディンはアレイを見る限りでは制約が全然厳しくない(セカンドに比べて)プレイしやすいし、楽だ。特殊能力の多いファイターとして価値がある。
 プリーストは呪文をキュアに変えられるので選択の幅が広がった。1レベルでは<サモンモンスター>と<ランダムアクション>は便利。
 ウィザードは全般的に呪文が弱体化しているので最初はややツライかも。1レベルは<サモンモンスター>、0レベルでは<デイズ>が便利。
 ファイターは安定。プレステージクラスにも良いものが多いのでモン●クックの暴走によってはこれからも強くなるだろう。
 バードは…回復呪文が使えるので便利。が、それならクレリックのが良いか。器用貧乏なのは昔と変わらない(笑)。
 
 

不定期連載 エレグソン一家のサードテクニック講座

■ワンちゃん大行進戦法

 まずは<サモンモンスター>でどんどんクリーチャーを呼ぶ。戦闘力は期待していないのでなんでも良い。犬が手あだと思う。プリーストもウィザードも1レベルで使用できるスペルなのでバリバリ呼ぶ。呼びまくったら犬とともに敵を囲む。そうすればあっというまにフランキング状態が発生。スニークアタックもしたい放題だ。
 この戦法は数が大事なので、上位の<サモンモンスター>で下位のモンスターを複数呼ぶのが効果的。

 コンボとして<ランダムアクション>が有効。おいしいのはそいつが”術者を攻撃”した場合。術者の所に行くまでに犬とPCでAoOを発生させまくるので…合掌。

 犬でもAoOを誘発できるというのを利用した戦法である。
 やはり、犬は人類最良の友である(ホッジ=エレグソン談)。