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WotC オフィシャル
ウェブ・エンハンスメント PHBII編
魔法のアイテム:経験点コストの譲渡
080123
SatD 訳/いしかわ 文



 ご存じの通り、D&Dにおいてスペルキャスターは強力な力を有し、レベルが上昇するに従って超絶的な力を手に入れていくわけだが、その”力”の一端を仲間たちに分け与えることも可能である。
 その形はセッション中に補助系呪文として発揮されることもあるし、アイテム作成特技を通じて分け与えられる場合もある。

 補助呪文は瞬発力的な力を、また作成されたアイテムは恒常的な強化を可能とし、いずれもパーティの総合力を大幅に向上することが多い一方で しかしながら前者はともかく後者を喜ぶ術者は少ないだろう。

 なぜか?

 アイテム作成特技は痛みを伴うものだからだ。

 アイテムを作成する際、そのPCはそのアイテムに必要な額の材料費と、そのアイテムの作成に必要な呪文、そして経験値を消費しなければならない。
 このうち、前2者はそのアイテムを必要とする者に受け持たせる事は可能(知らない呪文だって、スクロール代と魔法書への記入費用を負担してもらえるなら、少なくとも時間以外に術者に失うものはない。だろ?)であるが、最後のひとつ、つまりは経験値だけは作成者が負担しなければならない。

 その値は少ないものではあるとはいえ、これは結構なストレスである。
 術者にとっては、1レベルの差は大きなものだ。なんせ使える呪文レベルが変わる可能性さえあるのだ。術者本人にとってのみならず、パーティにとってもそれは時に致命的な事になりうる。
 
 そんな声がメリケンでも上がったのだろうか。Magic Items: Transferring XP Costsには「マジックアイテム作成時に同意するものから経験値をもらってアイテムを作成する方法」がウェブ・エンハンスメントとして供給された。
 なんやこう、マインドコントロールとかチャームモンスターとかいろいろな単語が脳裏を去来する一文であるが、実際のところいいルールだと思うんだ。コレ。
 だって、コレ使えばアイテム人が「自分の金と経験値を使っても欲しいアイテムかどうか」って取捨ができるもんね。
 
 このたび、このルールをおなじみSatDさんが邦訳してくれたのでここに掲載する。
SatDさんありがとう!



ダウンロードせよ!




 君の卓に強大なマジックアイテムのもたらされんことを!





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