TOP13忍者プレイリポート>第10話 騎士さんに、出会った

CDS:PE&レインボー合同
D&Dサード プレイリポート企画
13NinjaTitle

第10話 騎士さんに、出会った

2004/02/19
by B.M

マスター&ライター:B.M
本文イラスト:だいすけ@IMR書記長
プレイヤー:石川、ヤモンのせい、だいすけ[敬称略、順不同]


ぎゃぁぁぁぁぁーーーっ

…っちゅうことで続きです。







**シナリオのネタバレがありますので**
**アナタのグループのDMに確認してから**
**お読みください**









目次
§10−1 悲鳴の主
 どんな悲鳴だ?
 何者だ?
 恐るべきパワー
 死体の調査

§10−2 辺ぴな農場にて
 あばら家
 団欒
 再出発


§10−1 悲鳴の主

静寂を切り裂いた突然の悲鳴!
一行は油断無く身構えてイニシアチブを振ったのだった…


どんな悲鳴だ?
BM『というわけで、あまりにも辺りが静かだったのでTake10するまでもなく、Take0で悲鳴が聞こえたわけですが』
ヴァロック『前の方から?どんな悲鳴?』
BM『…遠くでおぼろげに聞こえているので…と、その前にイニシアチブ振りましょう(笑)』
アブロ『なー?』
ヴァロック『意味がわからねぇ(笑)』
ウエスト『…これはクソマスターですか?』

分からないながらとりあえずイニシアチブを決める一行。
何も無いって。
ただ振ってみただけだから気にするなよ〜(そんなことはない)

BM『…で、その後すぐに2回目の悲鳴があがりました。すぐ近くで』
アブロ『むむ、なんだ?それはどんな悲鳴だか分かる?』
BM『〈Listen/聞き耳〉やってください』
ヴァロック『…(ころころ)…1』
BM『いや、ダイス目じゃなくて』
ヴァロック『1!!
BM『技能足せよ』
ヴァロック『1だよ!!(笑)』
BM『だから修正とか入れろって!!(笑)』
ヴァロック『だから1だって!!(笑)』

漫才やってる場合ではない。

ケイト『13だす』
BM『どうも女性の悲鳴ではないかと。1回目のとは違う気もしますね。』
アブロ『俺は20』
BM『ならば、悲鳴が聞こえる寸前に馬の蹄の音らしきものが聞き取れました』
アブロ『ケンタウロス…女ケンタウロス?』
ヴァロック『…が、道で転んで悲鳴を上げた?(笑)』
ケイト『…なんですのんそれ』
アブロ『それってどんな種類の悲鳴なの?。嬌声とか嬉しい悲鳴とか?』
BM『どうも恐怖とか断末魔に近いんでは』
ウエスト『わぁーお』
アブロ『死んでる〜』

女ケンタウロスが道で転んで死んだ?

アブロ『それなら警戒態勢をとろう。【MCSBHQ】(マイティコンポジットショートボウハイクオリティ)を構える』
BM『名前長ッ!』
アブロ『まぁ、大陸間弾道みたいなもんだよ(どんなだ)』
ウエスト『じゃあ呪文の準備をするかなぁ』
BM『イニシアチブ順に行きましょう』


イニシアチブ
ヴァロック
22
謎1
17
ウエスト
15
謎2
14
ケイト
11
アブロ


BM『22のヴァロックから』
ヴァロック『あのさぁ、俺って何も聞こえてないんだけどさぁ。それって何かできるの?』
アブロ『なんにも聞こえてないのぉ!?』
ヴァロック『なんにも(笑)』
BM『んー、隣のアブロが急に辺りを警戒しつつ【MCSBHQ】を構えだした、ウエストは呪文の準備を始めた…ってことは分かる』
ヴァロック『じゃあレディ(待機)で。誰かがなんか始めるの待つ』
アブロ『俺も教えることすらできないしなぁ…イニシアチブ順だと(笑)』

<BMの浅知恵袋>
 サラっと重要なシチュエーションが出てきました。戦闘中の会話は厳密に考えると難しいと言わざるを得ません。なにしろ1ラウンド6秒とキッチリ決まって いますから。そうするとキャラクターが1ラウンド中に6秒以上喋るのはおかしい、ということになります。しかも行動順に解決して6秒ですから、6秒まるま る喋るのもおかしいということになってしまいます。
 もう1つ、
順番に行動するというルールもあります。自分の行動が順番が来ていない/終わったのに他のプレイヤーの行動に助言する、というのもこれまたおかしいということになってしまいます。まあ、物理的な問題なんですが。 
 考え方はいくつかあると思います

(1)気にしねぇ
ゲームだから。なんでもあり。リンゴが地面から木に向かって落ちるのもアリ。

(2)会話の制限
【例】
・フルラウンドアクションで6秒
・スタンダードアクションで3秒
・上2つのオプションをとらない場合でも、行動に追加して6文字まで喋れる

(3)むしろラウンドの時間を変える
1ラウンド1分にする

 
一般的なのは(1)だと思いますが。サードが戦術的なゲームであること、あんまりゲームの根幹に関わるハウスールを作りたくないことなどを考慮してこのキャンペーンでは(2)の方法でやっています。レインボーで身内でやるなら(3)ですかね…。
 《コンバットランゲージ(戦闘言語)》っつー技能を追加することを検討中〜(笑)。

BM『で、待って何やるの?。”レアーーーッ!”って叫ぶとか?』
アブロ『断末魔じゃん(笑)』
ヴァロック『〈Spot/視認〉かなぁ』
BM『できんのかよ(笑)。じゃ、次は17…ってことは”謎1”か。えーと、謎1の出現地点が…遠いな!おい!』
ウエスト『どこだぁ?』
BM『君ならどうするフロアタイル問題ですよぉ(笑)。1マス5だと入りきりませ〜ん(泣)。ってことで1マス10で』
ウエスト『うーん、大きいマット買うかぁ?』
BM『やっぱ買いますか…?……【ここでゲームが10分ほど中断】……ま、それはいいとして(笑)続けましょうか。道の前方、曲がり角からよろめきでてきたのは汚いなりをした農民でした。それが17です。助けを求めながらよろめき歩いています』
アブロ『移動+会話?じゃあ3秒までだぞ(笑)』
ヴァロック『いくぞ。1、2…』
農民『助けてくれ!!、アイツが俺を殺そうとし…』
ヴァロック『…3!
BM『て…終わり?(笑)。まあ、言いたいことは伝わったかな?。命かかってるよこれー』

やってることが間抜け説。

アブロ『あ、そうだ。こういう場合の〈Spot/視認〉とかって自分の番までできないの?』
ウエスト『微妙だなー』
BM『いちおうできないんですよねー』
アブロ『何が起こっても自分の番まで認知することすらできないってこと?(笑)』
BM『厳密に言えば(笑)』
アブロ『自分の番が来るまで目をつぶってるってことかな?(笑)』
BM『そうかもしれませんね…汗が目に入っていると思ってください(笑)』

深く考えない方が良い説。

BM『そんで14か。農民の後ろから、馬に乗って板金鎧を着た者が現れたぞ』
ヴァロック『それも農民ですか?』
BM『…判断は任せるよ(笑)。見た目で判断してくれ』
ヴァロック『見た目?…(俺、よく見えないしな…)…なぁーーんだ、農民かぁー(笑)』
ウエスト『いや、馬に乗ってるから庄屋じゃねぇ?』
アブロ『庄屋様かぁ』
ヴァロック『じゃあ安全だねっ!』

謎の騎士
(農民…には見えない謎の騎士様)

BM『どのへんが安全なんだ!(笑)。次がケイトか。どうすべ?』
ケイト『さて…あの農民を撃ち殺せばいいんですね?』
ヴァロック『違うよ!!(笑)』
アブロ『なんでだ!』
ケイト『…じゃあ誰を撃ち殺せばいいんですのん!?』
ヴァロック『おとなしくしてろ!!』
ケイト『はぁ…あ、実はあの鎧の中にオークが入っているとか!?』
ウエスト『(頭を抱えながら)とりあえず待機してろ!(笑)』

無駄話は絶対に6秒以上喋ってる説(しつこい)。
アブロも待機を選択し、次のラウンドへ。


何者だ?
ヴァロック『うーん、距離はどれくらいだっけ?』
BM『150だね』
ヴァロック『じゃあ中距離の呪文が届くか…なら、ホールドパーソンかな』
BM『どっちの農民に?(笑)』
ヴァロック『馬』
BM『馬はパーソンじゃねぇよ(笑)』
ヴァロック『じゃあ馬の上の人に。まあ、とりあえずこれは致死的な呪文じゃないからさぁ』
アブロ『でも馬から落ちたら半身不随になったりするよ?』
ウエスト『ひでぇなぁヴァロック』
ヴァロック『そこまでは知らんよ(笑)。えーと、抵抗が16』

<BMの浅知恵袋>
 呪文について。ここでヴァロックは距離が”中距離”の呪文を投射しました。中距離というのは「100+レベル×10」フィートと計算します。ヴァロックは6レベルなので160フィートまで届くということになります。
 ホールドパーソンは殺す呪文ではなく動きを止める呪文なので、敵か味方かハッキリしない時に使うと便利な呪文です。

BM『あいよ。(ころころ)…うん、全く効いた様子が無いよ』
アブロ『おっけー。…いや、全然オッケーじゃ無いよォォォ(笑)』
BM『で、次は農民か。農民は君たちの方に向かって走る、で終わり』
ウエスト『次は俺かー。じゃあ、インヴィジビリティ・スフィア発動〜』
BM『範囲は?』
ウエスト『自分を中心に発動…って全員入ってるよな?。半径10フィート内にいれば透明になってるからな〜』
アブロ『うわ、いきなり透明になった。このまま道を外れて森の中に逃げちまうか(笑)』
ウエスト『離れると効果が切れるよ〜』
アブロ『ちっ!』
BM『えーと、次が14だから庄屋(仮)ですね。庄屋様は農民にめがけて《Spirited Charge/猛突撃》します』
ウエスト『《Spirited Charge/猛突撃》ぃ?。…やべぇ、その農民助からないくせぇ(笑)』
アブロ『あとかたも残らなそうだねぇ』
ヴァロック『武器は何?…素手?』
アブロ『素手なら大丈夫かなぁ』
BM『素手なわけないでしょうが!(笑)。剣でザックリいきます。(ころころ)…ま、当たるわな。庄屋(仮)の剣が農民を背中からざんばらりんとエグリました』
ウエスト『まぁ、でも−10hpいかなきゃ生きてるかも…』
BM『…で、倒れたところに馬による踏みつけ攻撃』
ウエスト『ぎゃー、ダメだ死んだぁー(笑)』

<BMの浅知恵袋>
 《Spirited Charge/猛突撃》を持っていると騎乗での突撃の際に近接武器によるダメージが倍になります(ランスなら2+1で3倍に)。馬が訓練されていれば倒れた所に踏みつけが追加できたりしてお得。

ケイト『なんや、オークじゃないようですなぁ〜。なら待機させてもらいますぅ〜』
ヴァロック『お前、オークが出てくるまで待機するつもりだろ(笑)』
ケイト『いや、プラントが出ても撃ちますよぉ〜』
ウエスト『…ま、コイツはほっておいてだ』
アブロ『ところで道の幅ってどれくらい?ユニバーサル?
BM『ユニバーサルって(笑)…いや、えーと(…馬車が通れるくらいの幅だから)…15フィートですね。こんなもんでしょ(と、言いながら割り箸を配置)』

<BMの浅知恵袋>
 レインボー三種の神器のひとつ”割り箸”。通路、部屋、道などを素早く示すのに愛好されています。これを忘れたり置き間違えると割り箸モカがつくらしい…。

アブロ『そんなもんか。で、道の両側は森なんでしょ?』
BM『そうです。道の近くは腰ぐらいまでの茂みですね』
アブロ『ほんなら俺は脇の茂みに入って農民の方へ近付こうかね』
ウエスト『インヴィジビリティ・スフィアの範囲から出ちゃうよ?』
アブロ『ま、そこは〈Hide/隠れ身〉で』
BM『あと、ガサガサ音がすると思いますけど』
アブロ『ま、そこは〈Kiai/気合〉で』
ヴァロック『気合かよ!(笑)』
BM『〈Move Silently/忍び足〉するなら移動速度2分の1ですよ?』
アブロ『うーん…それだと届かないから…まぁ、それも〈Kiai/気合〉で』
BM『便利だな〈Kiai/気合〉(嘘)』
アブロ『というわけで移動したけど騎士はどんな感じ?』
BM『アブロの方を向く様子はないですね』
アブロ『え?”向く”?。向くってなんですか?(笑)』
BM『へ?…あ、そうか(笑)。なんでもねぇっすよ(笑)』
ウエスト『首だけ向くのはオッケーなんじゃん?』
BM『注意を向ける、とか』
アブロ『意識を向けるとか』

サードは向きが無いゲームです【曲解】

BM『っつーわけで3ラウンド目ですが』
ヴァロック『移動して終わり』
ウエスト『うーむ。コイツ倒せば経験値にはなりそうだなぁ(笑)』
アブロ『やるのか?』
ウエスト『うーん、とりあえずエロいことやっておくかぁ…呪文!』
ヴァロック『サモネチャラァァーーイ!!』
ウエスト『いや、ネイチャーじゃねぇよ(笑)。サモンモンスターVフィーンディッシュエイプを召喚』
BM『うす。じゃあこっちの騎士の番ですな。アブロの方を剣で指して何やらやったようです…〈Spellcraft/呪文学〉ないですよね?』
アブロ『あるわけない』
BM『じゃあ、何かをやったようですがなんだか分かりません。次はケイト』
ケイト『プラントが出たら撃ちます〜(待機)』
アブロ『うーん、気付かれてるのかなぁ?。ま、でも一応今度は〈Move Silently/忍び足〉しながら移動。結果は26』

と、こんな感じで探りあいのような進行。
PC側は一気に攻める気にもなれず、相手の様子を伺うことに終始した。
騎士(庄屋)が敵か味方か判然としないので止むを得ない選択だろう。



恐るべきパワー
騎士&馬の方へウエストが呼んだフィーンディッシュエイプが移動。
アブロは近くに隠れ、ヴァロックは様子を見るためにジリジリと近付く。

ウエスト『じゃあエイリアニスト能力でちょっと変になったフィーンディッシュエイプで攻撃。馬の方にしとくかな…(ころころ)…26!』
BM『ハズレっす』
全員『ええぇーーーーっ!!!』
BM『スカッと』
ウエスト『なんだそれー(泣)』
アブロ『こ、これはやばい』
ウエスト『えー、俺の呪文…シールド
一同『(笑)』
ウエスト『基本ですよ(笑)』
BM『はい、近くにいる人…アブロとヴァロックは〈Spot/視認〉やってください』
アブロ『えーと、結果10』
ヴァロック『…2(泣)』
BM『さすがに2は無理(笑)。えー、それならアブロはなんだかエイプの攻撃が相手の身体を通り抜けたような気がしました。目の錯覚かもしれないですけど』
アブロ『???』
ウエスト『やべぇ…(非実体モンスターかよ!)』
アブロ『俺にはなんだか分からないが、とりあえずヤバイ気がする(笑)』
ウエスト『クソマスターだよ』
ヴァロック『これから町に着くまでコイツしか出ないんだぜ、きっと』

そこまではしないって(笑)。
…いや、多分ね。
おそらくしない…気がする。

BM『じゃ、こっちだね。馬が血も凍るような咆哮をあげたよ。近くのアブロとヴァロックはウィルセーブやってください』
アブロ『げ、ウィルか…低いんだよなぁ…17』
ヴァロック『11』
ウエスト『(やばいっ)』
BM『あ、猿もやってください』
ウエスト『やばいなぁ…14』
BM『えー、アブロ以外は失敗です』
ヴァロック『ねぇ、それって聞こえてくる声が怖いんでしょ?。聞こえにくい人はボーナスあるんじゃないの?(笑)』
BM『…そうだね。あってもいいね(笑)』
ヴァロック『兜の分くれ(笑)』
BM『有って当然だよね』
ヴァロック『くれよ』
BM『むしろ、あるべきだよね』
ヴァロック『無いのかよ!(笑)』
BM『うーん、だって範囲攻撃になってるからなぁ。どんな小さい音量でも聞いたらアウトなんじゃないの?。ま、その兜は魔法だから+1だけ上げるよ』
ヴァロック『結局失敗(笑)』

【ハウスルール】
+1グレートヘルムは敵の音を利用した攻撃に対するセーブに+1のボーナスがある
やべぇ、被るしかねぇ

BM『というわけで失敗した人は恐慌状態になります。まず、50%の確率で持っているものを落とします』
ヴァロック『じゃ、奇数が出たら落とすってことで…(ころころ)…偶数』
BM『よかったね。じゃ、ランダムに方向を決めて逃げてくれ』
ヴァロック『わぁーー』
BM『…と、ヴァロックの番が来たら走り出すわけだ(笑)』
ウエスト『猿も逃げちゃうのかー』
アブロ『そんじゃ、〈Move Silently/忍び足〉で移動…結果30』

5ラウンド目。
ヴァロックと猿は走り出し、ウエストはケイトに近付く。
騎士は辺りを見回すと元来た道を戻っていった。
安堵する一行。

ヴァロック『俺のフィアーって何ラウンド続いたの?』
BM『7ラウンド』
ヴァロック『じゃ、14ラウンド後に戻ってくるよ…84秒後に。いやぁ、怖かったぁ〜』
ウエスト『よかったな、他のモンスターに合わなくて』
アブロ『騎士がいなくなったら死体の方を調べてみますか』
BM『背中に穴が開いてますね。で、頭蓋骨を踏み潰されています』
アブロ『そ、即死っぽい』
ウエスト『うーん、じゃあケイトの肩を掴む』
ケイト『ひぃっ!なんですのん!』
ウエスト『そんで一緒にアブロがいる方に移動しよう』
ケイト『はぁ、びっくりしたぁ…。かなんなぁ〜』

<BMの浅知恵袋>
 インヴィジビリティ・スフィアは便利な広域透明化呪文ですが、効果を受けたクリーチャー同士も姿が見えないのが欠点です(自分の姿は見える)。一緒に移動したければ手をつなぐなどするしかないでしょう。 



死体の調査
アブロ『(む?足音が…)急いで死体にユニバーサルチェック!(笑)』
BM『油断も隙もねぇ(笑)』
アブロ『1024回くらい』
BM『いや、そんなにはできないですけど…』
ウエスト『(あの野郎…)えーと、おおおーい、アブローーー!』
アブロ『何持ってた?(笑)』
ウエスト『だめだぁ!山分け!、山分けだぁー!(笑)』
アブロ『さぁ早く教えろ(笑)』
ウエスト『いや関係ないから!。見えてるから!(笑)』

こういう場面になるとアブロは生き生きとしてますな(笑)。
結局、ここはウエストに見られないで死体を探れたか〈Pick Pocket/すり〉で判定することに。
ウエストの〈Spot/視認〉と対抗判定ということにしました。

アブロ『まぁ、別にバレたって…俺は調べてただけだもんな(笑)』
BM『ははは(笑)』
アブロ『俺は11』
ウエスト『しまった7だぁ〜(笑)…あ、Familiar(使い魔)の謎コウモリ(いかめし)は?』
BM『まあ、試しにやってみてください』
ウエスト『12?』
BM『それなら…”ご主人様、アブロ殿は死体をまさぐっています”と』
ウエスト『(それしか分からないのかよ!)…チィッ!……あのネクロフィリアめ!(笑)』

死んだ農民は年齢30歳程度、日焼けした肌にボロボロの衣服をまとっていた。
おそらくたいしたもんは持ってないだろうとヴァロックとウエスト(のプレイヤー)は決め付けた。

ウエスト『どうせ、銅貨3枚とかそんなもんだぜ』
ヴァロック『つーか、これで良いもの持ってたらおかしいだろー』
BM『うーん、銅貨3枚は良い線ついてますねぇ…(と、言いながらアブロにメモを渡す)』
アブロ『あ!”紙”だ”!(笑)』
ウエスト『やべぇ!(笑)』
ヴァロック『嫌な感じだなぁ(笑)』

ちなみにやはりヴァロックとウエスト(のプレイヤー)の推理通り、農民はロクなもん持ってませんでした。
ちなみにメモには”どんぐり6個”と書かれていたのでした(笑)。

<BMの浅知恵袋>
  特定のプレイヤーだけに情報を与えたい場合は、そのプレイヤーにメモを渡すなどするといいでしょう(まぁ、この場合はたいして重要な場面でもないのです が…)。そうすればメモを読んだプレイヤーだけが情報を得ることができます。ダンジョンで別れ別れになったとき、パーティにドッペルゲンガーが紛れ込んだ 時などに有効な手段です。
 ちなみにレインボーではこのメモのことを”紙”と言います(そのままやん)。紙がみんなに渡っているのに一人だけ渡っていなかったりすると相当萎えます。『俺にも紙くれぇー!!』(byDandan) 

アブロ『ふむふむ…(メモを読みながら)』
ヴァロック『やべぇ、秘密にされたよ(笑)』
ウエスト『こりゃあこの秘密は後世に伝えられるね』
BM『いや、プレイリポート書くときに分からなくなるからやめましょうよ、後世に伝えるのは(笑)』
アブロ『(読みながら)やべぇ〜…こりゃやべぇ〜〜(笑)』
BM『やばいんですか?(笑)』
アブロ『やばいよ〜…こりゃあ…口の中に隠す!(笑)』
いかめし(Familiar(使い魔))『ご主人様…死体をなにやらゴソゴソといじくった後で、アブロ殿が何かを口に入れたようです(笑)』
ヴァロック『あ!(笑)…違うじゃん、フィリアじゃないじゃん!(笑)』
ウエスト『やべぇ、カニバリズムの方だったか(笑)』

なんつー会話だ。

ウエスト『さて、では近付いたところで…アブロよ。あーーーん、してみろ』
アブロ『べぇーっ!(笑)』
ウエスト『いいから口の中のもん出せやぁ!(笑)』
アブロ『…じゃあ、むしろウエストに向かって吐き出そう。ペペペペッ!!』
ウエスト『なんじゃぁーーっ!命中判定しろや!』
BM『50%でハズレですよ(笑)』
アブロ『なにぃ?。じゃあ、噛み砕いて広範囲にグレネードウェポンとして吐き出そう(笑)』
ヴァロック『きたーーねーーー』
ウエスト『なにをぅ、俺には今シ−ルドかかってるから全部はじいてやるぞ(笑)。カキンカキーン』
ヴァロック『無駄な闘いだぁ!』
BM『と、いうわけでアブロの口からドングリが吐き出されたわけですが』
アブロ『自然食ブームなんだよ!!(爆笑)』


などと漫才をやりながら悲鳴が聞こえた方へと進む一行。
そこで道端に壊れて止まっている馬車と、さらなる農民の死体を発見したのであった。
荷物運搬用の馬車に見えるが、荷物は積んでおらず荷台は空であった。

ウエスト『その死体ってのは?』
BM『じゃあ、死人に〈Spot/視認〉ですね…って、また言っちゃったよォォ!(笑)』
ヴァロック『0.1だね(笑)』
ウエスト『”オークが多く”と”死人に〈Spot/視認〉”だもんな。こりゃあ合わせ技でモカだな』
アブロ『これは1モカじゃないの?』
BM『ぎゃあ』
ヴァロック『いや、シケモカをあんまり重くすると身体に悪いんで止めましょうよ〜(笑)』
ウエスト『命にかかわるんで、それは(笑)』
BM『じゃあ合わせて0.2でいいです(泣)』
アブロ『自分で増やしてるなぁ…これは自虐モカ?』
BM『いやいやいやいや(泣)』
ヴァロック『増えすぎ(笑)』

いいからゲーム進めろお前ら。
死体を調べた後、逃げ出したロバを発見するが手がかりらしいものは無し。

アブロ『馬車ってどっち向き?』
BM『えーと、道をパーティがやってきた方角へと進んでいたようです』
アブロ『ってことはオシントンから出てきた馬車ってことか』
ウエスト『出てきた馬車なのに荷物が空ってのはおかしいなぁ』
ヴァロック『なにか遺留品は無いの?』
BM『じゃあ、〈Search/捜索〉やってください』
アブロ『結果15』
BM『俺が”それじゃ見つかりません”って言ったらTake20するんですよね?(笑)』
アブロ『うん(笑)』
BM『じゃあ見つかりました(笑)』

ワゴンの座席の後ろに隠し棚のようなものを発見。
なかには使い古されたボロボロの硬貨がつまっていた。

ケイト『かわいそうですなぁ』
ヴァロック『切ないなぁ』
ウエスト『うーむ』
アブロ『…じゃあ、そこで〈Pick Pocket/すり〉で(笑)』
ウエスト『いや、もう姿見えてるから(笑)』
BM『中には銀貨が209枚、金貨が100枚ほど入ってました』
アブロ『他には?』
BM『うーん、他には…隠してたわけではないようですが、穀物を入れておく麻袋のようなものが積んであります。中身は空です』
ウエスト『これは…あれじゃねぇか?。村が食料不足で買出しに出ようとしたところを後ろから襲われたんではなかろうか?』
アブロ『でも、近くの村まで結構あるよ?飲まず食わずで行くつもりだったのかな?』
ウエスト『でも、水はあるんだろ?』
BM『水袋に水は入ってますね』
ウエスト『じゃあ食わず食わずだろ』
BM『死体も全員栄養失調気味で痩せこけてますね』
ウエスト『金があるのに栄養失調ってことは、要するに食べ物が無いんだろ?』
ヴァロック『そうかもなぁ…』
ケイト『そろそろ日も落ちますし、この辺で野営しまへんか?』
ウエスト『うーん、村までは行きたいけどなぁ』
アブロ『でも、村が悪の巣窟になってるかもしれんしね』
ウエスト『そうかもなぁ』
ヴァロック『レンジャーが言うんだから休もうぜ』

休む場所を探して移動し始めた一行は意外なものを発見することになる。


§10−2 辺ぴな農場にて

森の中で台風の直撃をくらったかのようなボロい小屋を発見した一行。
納屋の周りには荒れた畑がある。

あばら家
BM『どうもあばら家のように見えます。しかし、雨戸から光が漏れているんで、中に誰かいるのかもしれません』
ウエスト『時に今何時くらいだ?』
BM『夜10時ごろかと』
ウエスト『…ってことはケイトにかけたブルズストレングスは活きてるナ』
ケイト『もりもりですのん』
ヴァロック『誰か中に居そうだなぁ』
アブロ『じゃあ、Take10で〈Spot/視認〉とか〈Listen/聞き耳〉とかやってみるか』

いろいろとやってみた一行。
どうも、中に誰かいるらしということまでは分かったのだが。
離れた所からはたいした情報が得られなかったのでいかめし(Familiar(使い魔))を偵察に飛ばすことにする。

いかめし『…なにやら、コトコトと何かを煮込むような音がしていました、ご主人様』
ウエスト『煮物…?。どうすっか。大丈夫そうだから近付いてみっか』
アブロ『じゃ、隠密行動が得意な俺とケイトが先に行った方がいいね』
ウエスト『おー、そうだな。頼むわ』
アブロ『えーと、〈Hide/隠れ身〉12の〈Move Silently/忍び足〉12だ、俺は』
ケイト『私も12の12です』
BM『要するに、レベルとDextarity【敏捷力】修正が同じってことですね(笑)』
アブロ『装備まで同じなんだよなぁ…hpは?』
ケイト『24どす』
アブロ『29だなぁ俺』
ケイト『じゃあ、私が後ろに付かせてもらいます』
アブロ『うーん…。ま、…(タップリとした間)…いいや』
ウエスト『なんだ今の長い間は』
ケイト『なんですのん?』
アブロ『いや、なんでもない(笑)』

扉の前まで難なく近付いた12/12コンビ。
調査の結果、ただの民家とアブロは結論。
一行は正面から尋ねることにした。
出迎えたのは中年男と赤毛の(魅力的な)女性。
わびしげに薄い粥を煮込んでいたところだった。

ウエスト『おーい、ごめんよぉ、熊さん!』
男『誰が熊さんじゃいぃぃ』
ウエスト『オイ、俺だよ八だよぉ!』
男『おおう!八けぇ!。ああ、はいんねぇ、はいんねぇ。どうしたい?何かあったのけぇ?』
ウエスト『それがもうあったのなんのって…』
アブロ『えー、両者に落語モカを1ずつ…』
BM&石川『いやいやいや、すんませんもうしません勘弁してください』
アブロ『長屋モカ?』

いろんなモカを捏造しないでください。

赤毛の女『あらあら、こんな夜更けにどうしたのですか?』
ウエスト『あー、旅の者なのだが…』
アブロ『怪しい者じゃないよ。…いや、若干怪しいかな…?』
ヴァロック『もうええっちゅうねん』
ウエスト『実は我々はオシントンを目指しているのだがな。村へ行くにはどうやって行ったらいいのか?』
男『オシントン…?。その、道沿いに森の奥に入れば辿り着くだろうが…』
ウエスト『そこでだな。この道を通りがけに死体を見つけてだなぁ…と、言いながら死体をひきずって持ってくる(笑)』
ヴァロック『おいおいおい』
ウエスト『(無視して)どうだ?知ってるかコイツを?』
男『(顔色を変えて)そいつぁ大変だ…よし、中に入れ…いや、ちょっと待った!』
ウエスト『?』
男『お前らの中にエルフはいるか?』
ヴァロック『いたけどなぁ』
アブロ『死んだなぁ』
男『ならばよし。さあ、急いで中に入れ入れ!』

なぜエルフ?
訳の分からないままとりあえず家の中に入る一行。

男『さあさあ!はやく扉を閉めて…エルフや騎士のこないうちに!』
アブロ『騎士…?』
ヴァロック『騎士ってアレ(さっき会った奴)かなぁ』
ウエスト『だろうなぁ』
男『さぁさ、はいりなせぇ。…ここが我が家の台所兼リビングルーム兼居間兼キッチンじゃ』
ウエスト『いや、リビングと居間は同じだから(笑)』
ヴァロック『…っていうか一間しかないよね』
男『わしゃあタービーっつーもんじゃ。こいつが娘のタナーシャじゃ。アンタらは?』


団欒
とりあえず、自己紹介をする一行。
タービーが食事をふるまってくれると言う。

タービー『まぁ…なんにも無いんじゃが…(と、言いながら薄い粥のようなものを木の椀に盛って差し出す)』
ケイト『…何を煮たんだか分からないくらい薄いですのん〜』
アブロ『狸汁ですよ、おじいさんや(笑)』
ウエスト『ああ、そういえば奥さんの姿が見えないねえ(笑)』
ヴァロック『やめろよ!飲めなくなるから!(笑)』
タナーシャ『すいませんね…ちょっと食料が不足してまして…』
タービー『こりゃ!やめんかみっともない!!』
ヴァロック『(小声で)うーん…この様子で俺達4人分の食事出させちゃったら、大変なことになってるのかもしれんなぁ…』
タービー『…さぁさ、飲みなされ…』
アブロ『気前が良いなぁ』
ウエスト『見ず知らずの武装した連中になぁ』

とことんまで信用されていない俺である。
ここまで来ると清々しい【ことはない】

アブロ『まぁ、俺達は自分の分の食事があるから…』
タービー『いやいや、遠慮なさらずに』
BM『と、そこで〈Sense Motive/真意看破〉で10やってください』
アブロ『10?成功』
BM『じゃあ、口では”食え”って言ってるけど、内心はかなりホっとしている様子が分かりました(笑)』
アブロ『ふーん。…じゃ、そこまで言うなら飲もうかな!(笑)』
タービー『がくーーん』
ウエスト『鬼かお前は(笑)』
ヴァロック『なぁ、俺らの食料も混ぜて煮ようぜ』
ウエスト『だなぁ。おい、タービーよ。これも一緒に食おうぜ…と、言いながら干し肉などをパラパラ入れる』
タービー『おおお、肉ですか!。久しく食っておりませんだなぁ、なぁタナーシャや』
タナーシャ『はい!…旅の人、ありがとうございます!』
アブロ『もうね、惜しげも無くガツガツ食うね。ムシャムシャ…あー、なんだよマズイなぁこの肉は!』
BM『ありえねー(笑)』

アブロは鬼です(鬼)
久しぶりに肉が食えたので機嫌を良くしたのだろうか。
タービーはウエストの持ってきた3つの死体がブロック、ミーシャ、ハラードであること。
彼らが食料を買いに村を出て行ったことなどを教えてくれた。

ウエスト『ところで、なんで畑を耕さんのだね?』
タービー『畑ぇ?…畑を耕すのがちょっと遅れたくらいで、なんということもありゃあせん』
ウエスト『そうなん?』
タービー『そうじゃ。たいしたことはありゃあせんのじゃ』
アブロ『ふーん。で、あの騎士ってなんなのさ?』
タービー『…わしゃあ、知らん』
ウエスト『知らんということはなかろう。先程、騎士がどうとか言うておったではないか?』
タービー『知らんと言ったら知らんのじゃ!!(怒)』

と、ここでタナーシャがアブロに目配せをする。
小さく手を振り”その話題は避けてください”というメッセージを送った…のだが。

アブロ『??…お、俺に気があるな(笑)』
ヴァロック『絶対に違う(笑)』
アブロ『じゃあ、俺も目配せをし返すかな(キラリーン)』
ヴァロック『ちげー』
アブロ『…これは…遠隔攻撃?』
ウエスト『もうええちゅうに(笑)。…その話をしないでくれ、って感じなのか?』
BM『そういう風に取れますね』
ウエスト『ま、じゃあなんとなく話を逸らすか』
タービー『ふう、ありがとうございます。久しぶりに肉を食えたわい』
ウエスト『うむ。まぁ、このパンも食え』
タービー『ああ、ありがとうございます(懐にしまいながら)…それじゃ、わしは暖をとるために薪を割ってきますでな。ゆっくりとくつろいで下され』
ウエスト『いちおう、いかめしに見張らせておくかな』
BM『了解です』

キッチリやることはやっておきつつ。
タービーがいなくなったところで今度はタナーシャが話し出す。

タナーシャ『すいませんねぇ。父はちょっと、神経質になってるもんですから…』
アブロ『じゃあ、そこでもう1回熱く目配せをする(笑)』
ケイト『アブロはん…フケツですのん(笑)』
ウエスト『なにを無駄なことを』
BM『Charisma 【魅力】 で振ってみてくださいよ』
アブロ『5!…から1を引くから4!!(笑)
BM『……えー、それでですね、タナーシャの話というのは…』
ヴァロック『流されたよ(笑)』
ウエスト『何事もなかったかのように(笑)』
アブロ『えーと、じゃあ拷問で…』
ウエスト『何を拷問するんだよ!(笑)…っていうか〈拷問〉っていう技能は無いぞ(笑)』
アブロ『じゃあ、さりげなーく挟撃して…』
ヴァロック『挟むな!(笑)』

タナーシャに話をさせろや

タナーシャ『実はですね。エルフと騎士がやってきてから、この森は変わってしまったのです』
ヴァロック『こんなところに居たのかサイランは(笑)』
ウエスト『いねぇよ』
タナーシャ『奴等は人々を襲っているのです。そのおかげで耕作もできず、畑は荒れる一方なのです』
アブロ『あの騎士ってエルフだったのかな?』
BM『鎧を着込んでいたからなんとも言えませんね。人間っぽい背丈だったような気もしますが』
タナーシャ『鶏を養う穀物が無くなってしまったので、鶏も潰してしまいました。ついに羊も食べてしまったので、もう乳も肉もありません』
アブロ『それっていつごろからの話だい?』
タナーシャ『1ヶ月以上前からの話になります…』
アブロ『この家は襲われたことはあるの?』
タナーシャ『ありませんが…いずれは襲われるんじゃないかと思っています』
ウエスト『騎士ってのは、定期的に襲ってくるのかい?』
タナーシャ『さぁ…詳しくは分かりませんが…オシントンの人たちが知っていると思います』
ウエスト『なんだろう…食料が目当てなのか?』
タナーシャ『わたくしはよく存じ上げませんが、村にいる物知りの長老がよく知っているはずです』
ヴァロック『行くしかないんじゃない?』

とりあえず、オシントンに行くことが先決だと結論した一行。
このあばら家で一泊したのちに(アブロの秘密計画[はぁと]は失敗)オシントンへ向けての旅を再開することになった。

ヴァロック『さすがにかわいそうなんで、俺は食料を少し置いていくよ…4日分くらいでいいかな』
ウエスト『(小声で)もったいねぇーっ!(無念そうに)』
タナーシャ『あ、ありがとうございます僧侶様』
ヴァロック『デルソフィの加護があらんことを…とかなんとか』
BM『それぐらい決めとけよ!(笑)』
タービー『あ、ありがとぅ(もごもご)』
アブロ『…さて、代金を頂こうか?(笑)』
BM『鬼ですかアンタは!』


再出発
アブロが鬼畜っぷりを見せつつ出発。
森を奥に進むにつれだんだんと静寂は増していく。
動物、小動物はおろか虫や草木さえもが声を潜めているような雰囲気。
何ごともなく3日ほど歩を進めた一行だが…それは、なんとも気持ちの悪い異様な”何もなさ”であった。

BM『…そんな感じで緊張しつつ進んでいるわけですが』
アブロ『馬の蹄の音が聞こえたら茂みに飛び込むからね?』
BM『まぁ、警戒態勢で進んでいるということで…速度半分にしますか?』
アブロ『…しないけど、警戒するってことで(笑)』
BM『どんなんだか(笑)』
ウエスト『まぁ、いかめしが音波で辺りを見張ってるってことでいいんじゃねぇの?』
ヴァロック『便利だないかめし』
アブロ『じゃあそれで』
BM『すると、左手の方に古びたほこらが見えてきました。もう、壁も屋根もボロボロで、あまりの古さに年代が分からないくらいです』
ヴァロック『〈Knowledge(Religion)/知識(宗教)〉やっていい?』
BM『あいよ』
ヴァロック『…7』
BM『えー、背が低くて円形の建物です。入り口はアーチ状になっています。扉は付いていないようです』
ヴァロック『流されたよ(笑)』

このパーティには〈Knowledge(Religion)/知識(宗教)〉が高い人がいません(理由は後述)。
まずいんじゃねぇのー?(笑)

BM『中からはかすかに祈り声が聞こえてきますね』
ウエスト『!?』
BM『それは低い声で、しかし流暢に続いています』
ウエスト『俺らの知ってる言語か?』
BM『知らない言語のようです』
ヴァロック『えー、マジかよぉぉぉ(※ヴァロックは言語マニアである)』
アブロ『きっと、中で何かのを朗読してるんだよ(笑)』
ウエスト『よかったな(笑)』
ヴァロック『いらねー(泣)』
アブロ『どんな声よ?』
BM『女性…なのは間違いないようです。しわがれた、年老いた女性のものに聞こえます』
ウエスト『危険な感じがするなぁ』
アブロ『声は1つ?』
BM『1つのように思えます』
アブロ『どうすべ?』
ウエスト『んー、いかめしに中を探らせようか』

便利なFamiliar(使い魔)、我らのいかめし君!

いかめし『えー、ご主人様。中には光源があり、奇妙な匂いの草がたかれています。部屋の中で女性がひざまずき、低い音声を発しています』
ウエスト『む…香か?。それって入り口の近くまで行ってみて匂いする?』
BM『入り口近くまで行けば匂います。たしかに、なにかの薬草のようです。〈Knowledge/知識〉どうぞ』
ウエスト『秘術で…おし、31だ』
BM『なにかの触媒の類で、気持ちを高揚させたり陶酔したりするためのものであるようです』
ウエスト『う……いかめしがヤバイか?』
アブロ『酔っ払って出てくるんじゃねえのか?(笑)』
いかめし『お、おやかたぁ〜〜(↑)』
ウエスト『おい、いか!シンナーに気をつけて壁塗んな!(謎)』
いかめし『わ、わかり、ましったぁ〜(↑)おやかたぁ!!』
ウエスト『うっへっへ…おぉい…いかぁぁぁ〜(↑)シンナー に 気ぃ つけて  壁  ぬんなぁ〜〜(↑)』
いかめし『えひゃひゃひゃ…わ、わぁ、わかりましたぁっっ お、お、お、おや、おやかたぁぁぁ〜っ!!(↑↑)』
アブロ『…スネークマンモカ?』
石川&BM『いやいやいや、すんません出来心ですもうしません二度としません勘弁してください(汗)』

香気にあてられ、フラフラと戻ってくる(透明だが)いかめし。
それを背中にびちゃっと貼り付けるウエスト(定位置らしい)。

アブロ『…うーむ。なぁ、ケイト、あと村まではどれくらい?』
ケイト『もうすぐ、本当にもう目と鼻の先ぐらいですのん』
アブロ『無視しねぇ?』
ウエスト『うん、別に入る必要も無いしな』
ヴァロック『俺も宗教的に分からないんでほおっておくよ』
BM『了解です。では、道を村に向けしばらく歩くと…道は段々と良くなってきます。踏み固められ、幅も広くなっていきます。そして道の両側には石が等間隔で置かれています』
アブロ『なにか襲撃してくる様子も無ければそのまま進むよ』
BM『すると、大きな石が取り囲む奇妙な開拓地に辿り着きました』
ウエスト『石?』
BM『縦に細長い石で。高さはまちまちで7フィートぐらいから10フィートを超えるものまで。…で、まず、大きな輪が開拓地を囲んでいます。開拓地の中にはもう1つの輪が見えます』
ヴァロック『二重になってるってこと?』
BM『そうです。内側の輪の中に建物が、外側の輪と内側の輪の間には畑があるようです(二重になったストーンヘンジのようなものを想像してください)』
ウエスト『その石の古さってどれくらいか分かる?』
BM『うーん、まぁ、相当古いということは分かりますね。雨や風で丸くなってますし』
ウエスト『さっきのほこらぐらいか?』
BM『そうかもしれません』
ヴァロック『その石って、なんか宗教的なもんなの?』
BM『〈Knowledge/知識〉どうぞ』
ヴァロック『だからぁ(笑)…3』
BM『…で、村の中には人々が動いているのが見えます。どうも、まだ全滅はしていなかったようで』
ヴァロック『また無視されたよ(笑)』
ウエスト『よーし、とりあえず村の中に入って話を聞こうや』

ようやくオシントン村に辿り着いた一行。
はたして、オシントンで一行を待ち受ける運命とは?

<第10話 了>


進んでなくてすまんす…
じっくり会話をするスタイルがレインボーの主流なんでどうしても長くなっちまいますね。
もう、ロールパンとかロールキャベツが三度のメシより好きなもんで(泣)。
ていうか無駄話が多いすね(これでもかなり削っているんですが…)
次回は進めまくりたいです。


※ヴァロックは言語マニア
ヴァロックは(なぜか)シナリオで出てきた巻物や古文書を自分で読みたがる傾向がある。
…まぁ、パーティの書記係(兼日誌係)であるからだろうが。
低い知力のために毎レベル2ポイントしかスキルポイントが無いにも関わらず、それをほぼ毎回言語につぎ込んでいるというアホっぷりである。
(嘘だと思うならヴァロックの言語の欄を見るとよろしい)

で、そういう設定(?)なので言語を学べる機会があると思わず習得してしまうのである。
だからシナリオで未知の言語が書かれた”本”や”巻物”が出てくるとヴァロックのプレイヤーは悶絶するのである。
そんなわけで〈Knowledge(Religion)/知識(宗教)〉が上がらないのです(笑)。
『やさしいビジネス暗黒語』の本を出した時は怒ったっけなぁ…【遠い目】