TOP13忍者プレイリポート>第5話 再会

DS:PE&レインボー合同
D&Dサード プレイリポート企画


第5話 再会


於2003年6月14日(土)



マスター&ライター:B.M
プレイヤー:ダンナ、石川、ヤモン、右近、スティーブ、ボブ[敬称略、順不同]
キャラクター:
ガロウズ/人間 ファイター2 男(HFO)
ヴァロック/人間 クレリック1 男(GKI)
ウエスト/人間 ウィザード1 男(nWo)
サイラン/エルフ モンク2 男(MOE)
ノインガム/人間 ドルイド2 男(CEO)
カラカス/人間 レンジャー 男(NPC)
アブロ/人間 ローグ1 男
ジッター/人間 パラディン 男

2003/07/07

どうも、にんにんです。
遅れましたがプレイリポートの続きです。
セッションの方は快調なんですが、書くのが追いつきません。
ページ更新のネタだと思えばいいかな…まあ、ネタに困ってるよりは(笑)。
あ、そういや前回使っていた”R2D2の電子ダイス”について問い合わせがありましたので画像を公開します。


発音にこだわる人はもちろん”アートゥディートゥ”と呼んでますよね?。
(発音にこだわる人はもちろん”アートゥディートゥ”と呼んでますよね?。)


こんな感じでボディの真ん中に数字が表示されます。
残念ながら6面専用ですが。
なかなか出目が定まらないので緊迫している時に使うと効果的です。
では、本編です。

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**ここから先はDMに許可を貰っていないプレイヤーの方は読まないでください**
**            (読んでも良いか聞いてみましょう)           **
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目次
§5−1 ドラゴン騒動記
 戦利品展示室の白竜
 厄介な戦い
§5−2 探索続行
 捕虜の捜索
 囚人部屋
 
女王の報酬
§5−3 別れ、そして再会
 いざこざ
 
防具職人奮戦記
 再会
§5−4 BMの独り言
 ノインガムとカラカス
 イーヴォ


§5−1 ドラゴン騒動記


戦利品展示室の白竜

ひょんなことからコボルドの願いを聞いてドラゴンを助けるハメになった一行。
「行方不明者」も「木の実」もほっといて何やってんだろ。

ガロウズ『さーて、この中にいるんだな。』
ジッター『いるね。しかもイービル。』
ヴァロック『殺すなよ。』
ジッター『分かってるよ(たぶん)。』
ウエスト『ところで、俺たちってドラゴンについてどれぐらい知ってるの?。』
BM『ドラゴン自体はかなり有名です。でもあんまり”ドラゴンを見た”って言うヤツに会ったことはないですね(死んでるから)…モンスター知識振ってください。』
ウエスト『(ころころ)…うわー、低い。』
BM『その目だとウエストの知っているドラゴン知識は…”でかい羽の生えたトカゲみたいな姿で知性を持ち、残忍で狡猾。口から火を吐きます”ってところですかね。』
ヴァロック『火か…ちなみにカルカリックスって何色なの?(笑)。』
ミーポ『白。』
ウエスト『じゃあソイツは白い火を吐く(笑)。』
サイラン『あつっ!(笑)。』
ヴァロック『温度高っ!。つーか死ぬだろ…いや、そんな知識は無いけど(笑)。』
ガロウズ『骨まで溶けるな。プラズマだよ、プラズマ…いや、知らないけどね(笑)。』
ジッター『放射能かもしれん…知らないけど。』


ちなみにミーポとの会話はウエストが通訳してるっつーことで。
緊急時以外はめんどくさいんで割愛。


ガロウズ『”何かを吐く”ってことはあんまり密集しない方がいいな…みんな、入った後分散するんだぞ。よし、誰か扉を開けてくれ。俺が中に突入する。』
アブロ『じゃあ俺が開ける。がちゃ。』
ガロウズ『突入!。』


とびらをけりあけなかにおどりこんだ
(とびらをけりあけなかにおどりこんだ)


BM『中はひんやりとする、滅茶苦茶に荒らされた部屋です。床や壁には薄い氷が張ってます。部屋中にガラクタが散らかっていて、壁には鼠や牛の頭が剥製にされて飾られています。と、ここでミーポが騒ぎ出します。』
ウエスト『なんだミーポ。今は緊急時だぞ。』
ミーポ『あそこにコボルドの頭が飾られている!(怒)。』
ウエスト『わかったわかった。それより竜をなんとかしてくれ。』
BM『白くて小さな竜がいます。蹴倒したテーブルの上に乗って生意気そうな顔(?)でこっちを睨んで吼えました。シャギャギャー(ドラゴン語で”かかってこい”の意)。』
ミーポ『カルカリックス!助けに来たぞ!(ドラゴン語で)。』


交渉中。ちなみに左奥のはFEのカレンダー(撮影したつもりないのに)
(交渉中)


カルカリックス『シャギャー!!。』
ウエスト『……ちなみに聞くけど話が通じてる様子はあるの?。』
カルカリックス『シャギャギャーーーーッ!!!。』
BM『まったく無いですね。つーかミーポが噛まれそうですが?。』
ウエスト『わー。おい、戻れミーポ!。こりゃだめだ、頼んだぞみんな(笑)。』
ガロウズ『俺がミーポを止める。』
BM『DEXチェックどうぞ。』
ガロウズ『(ころころ)…こんなところで…20が出た(笑)。』


いきなりこんなところで運を使っているガロウズ。


ウエスト『うわあ20だ、なんですごいんだ。』
BM『なんでそんな説明口調なんですか(笑)。』
ウエスト『いや、録音してるから後で聞いた時に分かるようにと思って…。』
BM『いいっすよ、そんな棒読みしなくても(笑)。』
ウエスト『おい、今の見たかい、スティーブ?。』
サイラン『誰っすかソレ。』
ウエスト『…いや、アブロのプレイヤー。』
BM『そんな名前だったっけ?(笑)。…じゃあ、ここでマスターが”ゲェェ、20!!”と叫んだ(笑)』
ヴァロック『ゆ●はもういいよ!。』
BM『そしてガロウズがミーポを”ゴワ”と掴んだ(笑)。』
ヴァロック『いや、もういいから!。』



なにがなんだか。
珍しく録音してるのでこんなことばかり言っている。
こんなことばかり言っているからすぐに時間が無くなる。
反省。


ガロウズ『うし、じゃあ前に出ていっちょやるか。』
ジッター『いくか。』
ミーポ『殺さないで!殺さないで!。』
ジッター『たぶんな(笑)。』
ウエスト『安心しろ。』
ミーポ『じゃあ、安心した。』
ヴァロック『はやっ!。』
ミーポ『ふう、安心した。スパーーーッ(タバコを吸う仕草)。』
ヴァロック『いや、落ち着きすぎだから(笑)。つーか、何吸ってるの?。』
ミーポ『コボルド草。』


そんなものはない。


アブロ『俺は後ろで見学ですわ…いや、他の敵が来ないか見張り(笑)。頼んだぞー、みんなー。』
ジッター『殺しちゃいけないんだろ?。どうすっか。』
ガロウズ『とりあえずは手加減打撃を試してみよう。』
ヴァロック『俺も行った方がいいか?。』
ガロウズ『いや、俺とジッターとサイランが居れば十分だろ。』
サイラン『俺、手加減打撃は得意。タダですから。』
アブロ『いっつも手加減みたいなもんだからなぁ(笑)。』
サイラン『…(無言でアブロを睨みつける)。』
ガロウズ『それでは…んーーーーあたぁーーーーーーーっく!。』
BM『NWNはいいよ!(笑)』


あのファイターの声はイカすと思う。
必聴。



厄介な戦い

こうして小さな白竜との厄介な戦闘が始まる。
向こうはやる気マンマンで暴れているのに、こっちは手加減しなきゃならない。
あまつさえ…
BM『なるほどねぇ。そういう位置に来たか(結局部屋が狭くて散開できてないな)。…それなら…』


微妙なステップで後ろに下がるカルカリックス。通称”後ろため”。ヴァロックがギリギリでブレス範囲を逃れた。
(微妙なステップで後ろに下がるカルカリックス。通称”後ろため”。ヴァロックがギリギリでブレス範囲を逃れた。)


BM『くらえ白い炎!!(吹雪のブレス)。』
サイラン『高い温度のヤツ来たよー。』
ガロウズ『あついっ!。』
ジッター『焦げるー。』
BM『いや、知ってると思うけど吹雪だから寒いよ(笑)。』
サイラン『うぉー、寒い寒い寒い!!』
ガロウズ『アツイと思ってたよ!(笑)。』
ジッター『おい!、寒いぞ!。』
BM『さあレフセーブどうぞ。…さあファイターきたね?。』
ガロウズ『きたよ。ここでファイターきたよ。キツイよ。』
ジッター『余裕で成功。』
サイラン『ノォォーーーッ!!。』
ヴァロック『おや、棒が1本見えますね?(笑)。』
ウエスト『ヘイ、ロバート、そいつはマズイぜ!。』
ヴァロック『誰だー(笑)。』
BM『本当かい?、サリー?。ボブはどうしたんだい?(笑)。』
ウエスト『ボブのキャラ(サイラン)は大失敗だよ(笑)。』


誰だ。
つーか読みにくい(笑)。
つーかサイランはここぞで「1」出しすぎだろ。


BM『えーと、サイランに2点、ジッターは成功なんで半分で1点、ガロウズに4点。』
ガロウズ『あー、思ったより痛くなくて良かった。』
サイラン『ブレスもう1回は嫌だな。やはりここはFlurry of Blows(連打)でダメージ重視だな。(ころころ)…スカ、スカ。』
アブロ『手加減しすぎだぞぉ(笑)。』
サイラン『…。』
ジッター『まあまあ。ここは俺にまかせろ。』
ガロウズ『殺すなよー。』


ところが…。


ジッター『よし!当たり!。』
ガロウズ『お手柔らかに頼むぜ。』
ジッター『うぉりゃぁぁーーっ!……6ゾロ?(爆笑)。』
ガロウズ『殺すなって言ってるのにぃー!!(笑)。』
ジッター『やっぱイービルは殺さないとなー。わっはっは。』
BM『その一撃を受けて、カルカリックスは凄く痛そうな顔をしてうめいていますな。』
ウエスト『へ?。まだ倒れないの?。』
ヴァロック『固ぇー。』
ジッター『俺がちゃんと手加減してるからな。』
ガロウズ『いや、してない(笑)。しっかし頑丈だなぁ。…よし、じゃあグラップルしよう。』
BM『…え?。』


カルカリックスはサイズが小さい。
グラップルにはサイズ差が大きく反映する(この場合2サイズ差)。
あまつさえ。
ガロウズは人並みはずれた筋力を持っている。


BM『(い、いかん、こりゃあ無理だ…)…一応判定してください。対抗判定ですなー。』
ガロウズ『とりあえず掴みは成功。で、筋力が…(ころころ)…うん、足して20かな(笑)。』
BM『(ころころ)…あいやー、じゃあ押さえ込まれたよ。』
ガロウズ『よし、この状態でブレスさえ吐かれなきゃ大丈夫だと思う。縛って袋詰にしちゃうぞ。』
BM『一応、次のラウンドの抜け判定やっていいですか?。』
ガロウズ『いいよ。…うん、ごめん、また目が走ったね。足して28だ。』
BM『うーん、こっちに振る余地すら与えない(笑)。』


勝てるわけなし。
つーか超小型だからAoOの範囲が狭すぎ。
グラップルは鬼門だ。


なぜか一緒に倒れてるウエストとミーポが謎(レフリー?)
(なぜか一緒に倒れてるウエストとミーポが謎(レフリー?))


BM『じゃあ、カルカリックスは押さえ込まれて苦しそうに床を翼で叩いてるよ。』
ヴァロック『おい、タップだ、タップしてるぞ!(笑)。』
ウエスト『クリップラークロスフェイスだな。』
カルカリックス『バカヤロー!ハナセー!』
ウエスト『お、喋るのかコイツ。』
BM『わずかにドラゴン語が話せるらしいです。さて、押さえ込んでるところを攻撃すると命判+4だよ。』
サイラン『じゃあ、手加減打撃しとくか…(ころころ)…スカッ!(もちろん「1」)。』
BM『…ある意味凄いな、お前(笑)。』
サイラン『いやぁ、ほら、俺の良心がさぁ。』
BM『嘘つけぇ!(笑)。』
サイラン『俺にはできねぇ。無抵抗のヤツを殴るなんて!。』
ジッター『本当かよ。じゃ、俺がグレートソードの腹でバシバシ殴るわ。』
ガロウズ『…殺すなよ。』
ジッター『手がすべるかもしれん。なんせイービルだからなぁ(笑)。わははは。』
BM『グレートソードで殴打されたら、さすがにおとなしくなった。』
ジッター『うむ!これにて改心!!。』
ヴァロック『絶対にしてないと思うが。』
カルカリックス『コノヤロー!。』
ミーポ『痛かったか、カルカリックス?。…この兄ちゃんたちはな、乱暴だから逆らっちゃダメだぞ。』
カルカリックス『…シギャ?。』
ウエスト『ほほう…(ガツン…とミーポに一発)。』
ミーポ『…ホラな?(笑)』
ウエスト『あ、ちくしょう(笑)。』
ヴァロック『じゃ、コボルドの女王の所に連れてこうか。』
アブロ『”報酬”って何を貰えるのか気になるな…(と、ここで…)。』


素早く室内を物色するアブロ。
さすがは熟練した(?)盗賊だけあって手際がいい。
ここで何かを発見してこっそりしまいこむアブロ(笑)。
この動きに気付いたのは尋常ではない鋭さを持つサイラン(『エルフですからー』)だけだった。
果たしてアブロは何を見つけたのか?。
謎が残る…。

サイラン『…サイランの人間信用度とアブロ好感度が下がったね(笑)。ま、口には出さないけど。』
アブロ『じゃ、部屋を出ながら手で顔を扇いでるよ。”いやぁ〜、この部屋は暑かったなぁ〜”。』
ヴァロック『暑かった?寒くなかったかぁ?(笑)。』



§5−2 探索続行

捕虜の捜索


コボルドの所に帰ろうとする一行を引き止めるミーポ。
しきりにウエストのローブを引っ張っている。

ウエスト『ん?なんだ、どうしたミーポ。』
ミーポ『ゴブリンはたくさん盗んでいった。捕まえていった。ミーポの仲間も、多分この辺に捕まってる…。』
ウエスト『あー、そうか。そういやそうかもしれんなぁ。』
ミーポ『もし、仲間を連れて帰れば…ミーポはすごいと言われる。そうすれば失敗も許してもらえるかも…。』
ウエスト『じゃ、ちょっとだけ調べてやるか。』
ガロウズ『どうする?。戻る前?。』
ヴァロック『できれば助けてやりたいところだが。』
ジッター『俺は余裕。』
BM『ミーポは懇願するような目つきで下からウエストを見上げています。』
ウエスト『…うーん、俺もう呪文無いんだけど…。やるだけやってみっか。』
ヴァロック『一度帰ってる余裕は無いからな。』
アブロ『無いの?。』
ヴァロック『無い!。』


病気の妹を抱えるヴァロックは切羽詰っている。
まあ遅れたら容赦なく死ぬと思ってくれと言ったからだろうが(鬼)。


ガロウズ『じゃあ、この近くの扉を片っ端から開けていくか。』
ウエスト『敵がいたら困るからユニバーサルやってくれよー。』
ヴァロック『あ、あのヒプノティズムしたゴブリンたちは?。』
BM『あー、あいつらは”案内しろ”って言われてたからね。案内し終わったからどっかいっちゃったみたいよ。』
ウエスト『そりゃー、しゃあねえな。で、次の部屋に扉は何個あったの?。』
BM『6個。』
一同『メェェリケェーーーーン!!。』
BM『俺もそう思う。』
ヴァロック『とりあえず近くから開けてくべぇー。』
アブロ『あい。じゃあユニバりながら進みます。』


”開けても開けても扉が減らない”とは、あるローグの談である。
ユニバりながらあちこちの扉を調べる一行。
ある扉の前で突然アブロが身を硬くした。


アブロ『(無言で口に人差し指を当てるポーズ)。』
ヴァロック『ん?なんかあったのか?。』
アブロ『(必死に”静かにしろ”のポーズを取るアブロ)。』
ウエスト『(小声で)おい、なんかあったらしいぞ。』
アブロ『(後ろに下がれ、のジェスチャー)。』


前の部屋まで戻る一行。


ガロウズ『なにかあったのか?。』
アブロ『なんか、あそこにはゴブリンどもがたくさんいるっぽいぞ。ガヤガヤと話してるのが聞こえた。』
ウエスト『呪文が無いから多いのは嫌だなー。別の場所行こうぜ。』
ヴァロック『まだ行ってないところから回ろう。』
ガロウズ『そうしよう。』


さまよううちに前回ヒプノティズムしたゴブリンが呑気に見張り番をしに戻ってきている部屋を発見。
パーティが奥に入っていったのを忘れているので、メシを食いながらパーティと正反対の方向を一生懸命見張っている(笑)。
1匹なんか、いびきをかいて寝ていやがる。
…そこを容赦無くチャージされた。


ジッター『チャージ!。』
ガロウズ『チャージ!!…命中、で9点。』
ジッター『うらぁ!…と、19だ。クリティカルで…16点!。』
BM『うーん、あいかわらず弱いヤツには徹底的に強いね、君たち(笑)。じゃあジッターのグレートソードで、メシを食っているポーズのまま首を飛ばされたよ。”え?”みたいな顔で、スパーンと(笑)。もう1人もガロウズのチャージで串刺しだ。こっちが立ちすくんでいる間に戦闘終了〜(笑)。』
アブロ『あっちの部屋の隅の寝てるヤツは殺していいか?。』
ヴァロック『うーん、俺は無理に殺さなくてもいいと思うけど…。』
ウエスト『じゃ、縛ってコボルド女王の所に持っていこう。ほーらミーポ、手柄だぞ(笑)。』
ミーポ『やった、テガラだ。……おい、ウエスト、こいつはテガラじゃなくてゴブリンだぞ?。』
ウエスト『(無視して)さて、ゴブリンの持ち物でも漁るかぁ。』
ミーポ『ウエスト、知らないんだな。コイツはゴブリンだぞ。テガラじゃないぞ?。』
ウエスト『(無視して)金目の物はあるかなー?。』
アブロ『さあて、こいつらは何を持っていますかね…と調べます。』
BM『結構良い物持ってますね。ショートソードとか。』
ウエスト『ぃよっしゃぁーー!。』
BM『それからジャヴェリンが3本。』
ヴァロック『イェーー!。』
BM『そして銀貨54枚!。』
ヴァロック『すげぇ!!。』
ウエスト『うぉ、こいつら俺より金持ちだよ!(笑)。』


54SPで喜びすぎ(笑)。
なんでレインボーのパーティはいつもこんなに貧乏性か
↑他人事




囚人部屋

…あちこちの扉を開けた挙句、ようやくそれらしき部屋を発見する。


BM『不潔な部屋で、あちこちに糞尿や汚物が垂れ流しになっている。』
ウエスト『なんか出そうだ。帰るか?。』
BM『壁に打った釘に、コボルドが無造作に縛り付けてある。他にも腐食した枷が部屋の隅に転がっていて、そこには白骨死体が繋がれている。さらに、一番奥には小さな檻があり、そこに人間が詰め込まれている。』
ヴァロック『人間!?。』
BM『うん。ボロボロのズボンとシャツを身に着けた人間。』
ガロウズ『生きてるの?。』
BM『かろうじて息はあるみたい。』
ジッター『師匠か!。』
BM『君の師匠(ブラフォード)ほど、体が大きくないから多分別人だろう。』
ジッター『なんだよ。』
サイラン『ハズレか。』
ウエスト『じゃ、帰るか。』
ヴァロック『いや、助けようよ!!(笑)。』


帰ってどうする。


ウエスト『そのはりつけられてるコボルドっつーのは生きてるの?。』
BM『明らかに死んでます。それぞれ一突きのもとにトドメを刺されています。』
ウエスト『…?。なんで捕まえといて殺すんだろ。変なの。』
ヴァロック『もしかして、何かの実験に使われたような感じとか?。』
BM『そういう感じはしない。即死っぽい。』
ヴァロック『なんだぁ?。』
サイラン『なんだろね。』
ミーポ『ダメなのか?。』
ウエスト『見せるのもむごいな。じゃあ、俺はミーポを連れて部屋の隅に行こう。』
ミーポ『死んでるのか?。』
ウエスト『まあまあ。いいか、これはだな…。』


なぜかコボルドに優しいウエスト。
なんでだ(笑)。


ガロウズ『とりあえず…この檻を開けてくれよ。アブロ?。』
アブロ『あいあい。』
BM『DCは19だね。』
アブロ『〈Open Lock/解錠〉か。きついなぁ。(ころころ)…失敗。』
サイラン『大丈夫か、檻の中の人は?(笑)。』
ガロウズ『あ、じゃあとりあえず檻越しにキュアかけとくってのは?。』
ヴァロック『そうしよう。ほい。5点回復。』
BM『治癒呪文をかけると、いくぶんか元気を取り戻したみたいで、檻の中でかすかに身動きしたよ。』


ここで”あることに気付いたかどうか”の判定をしてみるが…
さすが「グレートヘルム向上委員会(GKI)」のヴァロック。
ちっとも気付きやしねぇ(笑)←ハメ


アブロ『大丈夫そうだな。じゃ、ゆっくりやるか。』
ガロウズ『おい!(笑)。頼むぜ。』
アブロ『んー、つーかTake20で開けたい。』
BM『(失敗しても不可逆な変化が起きそうな場合でも無いし…)…Take20していいですよ。』
ウエスト『バンバンやれ。』
アブロ『じゃあゆっくりやって開けた(笑)。がちゃ。』


中から転がり出てきたのはほっそりとした青年。
身元が分かるようなものは身に付けていなかった。
装備も持っていなかった。
ぐったりしているのでそのままオークハーストに連れ帰ることにする。
アブロだけは何か気付いた様子であったが…?。



女王の報酬

しっかりもの(?)のパーティは帰る前に、イスドレイルのところにもどって”報酬”を貰うことにした。
カルカリックスを捕まえ、さらにゴブリンを討ち取ってきたミーポは大手柄であった。
胸を張って凱旋するミーポ…って、コボルドの仕事ばっかり頑張ってどーするんだこのパーティ(笑)。
せっかくなので女王に献上するゴブリンを尋問してみる。


ヴァロック『病気が治る木の実ってのはどこにあるんだ?。』
ゴブリン『…”下”だよ。』
ウエスト『下があるのか?。』
ゴブリン『…ふん。』
ウエスト『お前らの仲間は下にいるのか?。』
ゴブリン『いる。たくさんいるぞ。…だから、あんまり俺に危害を加えないほうがいいぜ(笑)。』
ヴァロック『強気だなぁ、こいつ(笑)。』
ウエスト『殺っちゃいますか、女王様?。』
イスドレイル(女王)『任せます。』
ゴブリン『…まあまあ、旦那、そうあせらずに。なんでも喋りますから(笑)。』
サイラン『はやっ!(笑)。』


ゴブリンの処世訓
”助かるためならなんでもする”


ヴァロック『えーと、じゃあその”下”にはお前ら以外に他の種類の生物はいるのか?。』
ゴブリン『バグベア。』
ウエスト『バグベアは有名なの?。』
BM『有名なんでチェック無しで知ってます。』
ジッター『ほーう、バグベアか。イービルだな。殺すか。』
ヴァロック『お前は下に行く事はあるのか?。』
ゴブリン『行かねぇ。』
ウエスト『1ヶ月くらい前に人間の集団が来なかったか?。』
ゴブリン『来たな。たしか、捕まえてやったな。』
ウエスト『なんで捕まえたんだ?。』
ゴブリン『ダーン様の命令だよ。』
ウエスト『ダーン?。』
ゴブリン『族長。』
ウエスト『ふーん。ダーンは下にいるのか?。』
ゴブリン『上だ。奥にいる。』
ヴァロック『あ、そういやゴブリンと一緒にいる人間がいるって聞いたんだけど、それって下にいるの?。』
ゴブリン『…?…知らん。』
ウエスト『こんなもんか。じゃ、あとは女王様にお任せしよう。』


ここでミーポがとんでもないことを言い出す。


ミーポ『ミーポは人間と一緒に行って、下のゴブリンを調査してきたいです。女王様?。』
イスドレイル『あなたは守護隊の仕事に戻してあげることもできますが…いいのですか?。』
ミーポ『はい。』
ウエスト『ぎゃー、やめてくれー(笑)。』
イスドレイル『…分かりました。では”下”のゴブリン調査の任務を与えましょう。』
ヴァロック『分かるなー。』
ウエスト『つーかさー、こんなイービルな生き物と一緒に居ていいのか、パラディン的には?。』
ジッター『良い(即答)。』
BM『つーか、最初から(ディテクトイービルに)反応してないですからね。』
ウエスト『へ?。イービルじゃないの?。』
BM『こいつらはイービルじゃないみたいですね。』
ウエスト『ふーん。』


もちろん普通のコボルドはイービル。
が、しかしそれだとパラディンがいたら100%交渉にならん。
しゃーないんで変えた(後述)。


ジッター『つーわけで俺的にはイービルじゃなきゃオッケー。』
BM『混沌検知にひっかからなかったらいいんですよ、ストーム●ルだから(笑)。』
サイラン『じゃ、ミーポの世話は一番仲の良かったウエストにしてもらうべきだよな。』
ウエスト『あああ、足でまといが〜。』
イスドレイル『…それでは…約束通り報酬を与えましょう。』
一同『やったぁ〜。』
イスドレイル『…これを。竜の力を秘めた魔法の品物です。』


そう言って女王が渡したのは1本の鍵。


ヴァロック『鍵かよー。』
イスドレイル『…そして、この魔法の巻物です。』
ウエスト『それはマジで”やったー”。』
ガロウズ『うーし、じゃあオークハーストに戻るかー。』
ウエスト『ひとまずお別れだな、ミーポ。』
ミーポ『ミーポはいっしょに行けないのか?。』
ウエスト『…いいか、ミーポ。俺たちはこれから人間がたくさんいる町に行く。だからお前は一緒に来れない。とりあえず、ココにいろ。後で迎えに来る。』
ミーポ『ちゃんと戻ってくるか?。』
ウエスト『戻ってくる。余裕だ。』
ヴァロック『(こいつ戻ってくる気ねー(笑))。』
ミーポ『じゃ、ミーポはここで待ってるぞ。』
ウエスト『おう、待ってろ。』





§5−3 別れ、そして再会

ひとまずオークハーストに戻ってきた一行は、休息や情報収集を兼ねて一休みすることにする。
ダンジョン内で集めた金、拾った武具などを換金して装備の補充をしたりすることにする。
金の管理はウエストが担当することになった。


いざこざ

と、そのころ…。
宿屋の1室でサイランとアブロが睨みあっていたのだった。


サイラン『…さて、アブロ。さっき(白竜の部屋で)ポケットにしまったものを出してくれないか?。』
アブロ『なんのことだ?。』
サイラン『俺には見えるんだ。エルフの眼力を甘く見るな。』
アブロ『なんのことを言ってるんだか分からねぇな。』
サイラン『おい、そのポケットに…(ごそごそ)…おや?。』
アブロ『なんだよ、何も無いだろ?。ひでぇ言いがかりだぜ。』


押し問答をしているところへ帰ってくる一行。


ウエスト『何をモメているんだ?。』
アブロ『こいつが濡れ衣を着せやがるんだ。エルフのくせによ。』
サイラン『…いや…たしかに…。』
ウエスト『どうした?。』
サイラン『あの部屋で何かをポケットにしまっているのを見たんだ。』
アブロ『だから、それはどこにあるんだよ?。』
ガロウズ『悪いなアブロ、それならば念のため調べさせてくれ。』
アブロ『勝手にしな。』


身体検査するが何も出てこない。


アブロ『いやんなっちゃうぜ、仲間だってのに疑うのかよ。』
サイラン『……。』
アブロ『まだ疑ってるのか、このエルフ野郎!。』
ガロウズ『おい、落ち着けよ。』
アブロ『いーや、俺はこんな疑われた状態でパーティにいるのは嫌だね!。そいつが謝らない限り俺はパーティを抜けるぜ。』
サイラン『……。』
アブロ『あー、そうかい。ふん。じゃあ俺は抜けるぜ。あばよ!。』
ウエスト『うーん、ま、しかたねえな。』
ガロウズ『報酬はどうするんだ?。』
アブロ『いらねえ。俺の分は勝手に分けてくれ。』
ウエスト『報酬無しで抜ける?…さすがに、なんかあったのかと思うけどなー(笑)。』


こうしてアブロは宿屋を出て行った。
ふたたびいなくなるメンバー!(笑)。どうなるこのパーティ。


ヴァロック『ま、いいでしょ。なんか盗んでたとしても。俺は別に金には興味無いし。』
ウエスト『そういや、俺も金はそんなにいらねぇな。』
サイラン『俺も。』
ガロウズ『まあまあ。あんまし揉めても仕方ないし。アブロが出てくっていうならほおっておこう。そのうちヒョッコリ戻るさ。』
ジッター『なんだ、どうした?。何があった?。』
ウエスト『お前は寝てろ(笑)。』

…いなくなったもんは仕方ないということでキッパリ割り切るのであった。
強いね君たち(笑)。
その後、コボルドの女王イスドレイルから授かった”報酬”の巻物を調べることにする。


ウエスト『あのさー、ヒーラーのフェロシアルって人はコンプリヘンドランゲージ使えるよね、多分?。』
BM『使えるんじゃないですかね。』
ウエスト『俺が使うと1日無駄になるから…かけて欲しいんだよなー。白竜の部屋で見つかった「巻物の切れッ端」とかさー。』
BM『彼女の明日の仕事の予約状況次第ですね(笑)。』
ウエスト『タダなんでしょ?。』
BM『そう。ただし、順番待ちがあるから必ずやってもらえるとは限らない。』
ウエスト『じゃ、行ってみよう。何か知ってるかもしれないし。』
ヴァロック『あ、俺も妹の容態を見なきゃいけないから行くわ。』


フェロシアルの元を尋ねた一行。
運良くフェロシアルのスケジュールが空いていたので明朝に呪文を頼む事にする。
ヴァロックの妹の容態は思わしくない。
ハッキリ言って死にそう。
というか死ぬ寸前。


ヴァロック『コボルド女王のくれた”魔法の巻物”もあるよね。』
ウエスト『あっちはコボルドだからなぁ。期待はしてないけど。ちなみに何語?。ゴブリンとドラゴンとエルフなら読める。』
BM『その中には無い言語ですね。』
ヴァロック『いや、読めたらもうその時点で魔法の巻物じゃないし(笑)。』
ガロウズ『ひとまず宿屋に帰ろう。回復しないと。』
BM『宿屋に帰ってだね。しばらくするうちに妙なことに気が付いたよ。』
ヴァロック『なに?。』
BM『ジッターがいない。』
ヴァロック『ええーっ?。あいつ、ブラフォードを探しに行かなきゃいけないのにぃ?。』
ウエスト『ジッター!?(笑)。…あぁー、そうかー。』
サイラン『(アブロに)騙されたか(笑)。』
ウエスト『まあ、所詮知力が俺の半分しかないヤツだからな。』
ガロウズ『じゃ、全員で顔を見合わせて納得してるよ(笑)。』


してる場合か。


ガロウス『一応宿屋の親父に聞いてみるけど…”ここにいたパラディン知りませんか?”。』
親父『ああ、さっき盗賊と一緒に出て行ったよ。』
ウエスト『うーん、ま、しゃーねぇべ。』
ガロウズ『追っかけてもしかたないな。』
ヴァロック『そんな時間無いしな。…あ!。すごーく、嫌な事に気付いたんだけどさ。』
ガロウズ『どうした?。』
ヴァロック『俺の鎧って、ジッターが着てるんだよねぇ?。』
BM『そういや、別に鎧が宿屋に残ってたりはしてないね(笑)。』
ヴァロック『持ってかれた…。』
ウエスト『いや、つーかアイツもう忘れてるだろ。』
ガロウズ『多分、気付いてないと思う(笑)。』
ヴァロック『つーか、アイツが気にするわけないか。』


すごい信用されっぷりである。
パラディン…。


防具職人奮戦記

ウエスト『えーと、それじゃあヴァロックの鎧をなんとかしないとなー。』
ヴァロック『……。とりあえず、同じ鎧が欲しい。』
ウエスト『うーん、この世界って金属製品が希少なんでしょ?。』
BM『約2倍と思ってもらえれば。だから入手難易度も2倍。』
ウエスト『ヴァロックにピッタリのスケイルメイルなんてあるかな?。』
BM『そりゃあ鍛冶屋に行ってみないと分かりませんな。そこで判定します。』
ヴァロック『おーい、スケイルメイルくれー。』


もちろん金属製品が高いなんていけったいなルールはここでしか使ってないんで(笑)。
この世界(ヴァルカニア)では金属を加工するという技術自体がやや希少です。
地方ではいまだに青銅使ってます。
だからマトモな鉄製品はちょっと高めだし、入手が困難です。
鍛冶屋は花形職業。
ちなみにほとんどの金属製品がPHBの倍なので、拾った武具が結構高値で売れたりしたので…アイコか?(笑)。


鍛冶屋の親父『あーん?(ころころ)…ちょっと大きめのならあるんだけどな。』
ヴァロック『直してくれ。』
ガロウズ『待った!。俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!。』
ウエスト『ああ、そういや防具職人さんがいたっけ(笑)。』
ガロウズ『俺がサイズ修正するから、その分まけてくれよ。』
鍛冶屋の親父『いいよ。じゃあそこのヤツを持っていきな。』
ウエスト『やべー、<Craft/製作>役に立ってるよー(笑)。つーか、普通に便利だ。』
ヴァロック『これぞファイターっつー活躍っぷりだね(笑)。』
ガロウズ『ま、他にやれることないしねー。これぐらいしないとパーティを追い出されちゃうよ、俺(笑)。』
BM『すでに生き残りの術を模索してるな(笑)。』


翌朝。
何はともあれフェロシアルのところを尋ねる一行。
朝から牛を連れた男だの、熱を出した子どもを抱えた母親だのの後ろに並んで順番待ち。
やっと順番が回ってきたので巻物をコンプリヘンドランゲージで読んでもらう。
まずは白竜の部屋にあったボロボロの巻物。


フェロシアル『…うーん、ちぎれてて半分以上読めないんだけど…ドワーフ語だわね。読める部分は
”・・・ほとんど残っていない。
”勇猛なるダーゲディン”の命により、我々は隠された要塞を築き上げた。
まだ誰にも見つかってい・・・”

ってところかしらねぇ。』
ウエスト『その、ダーゲディンって俺は知ってるんだろうか。60の夏関連?。』
BM『(ころころ)…知らないですね。』
ガロウズ『今回の事件には関係無さそうだね。』
ヴァロック『この、ちぎれた半分に何が書いてあったのかなぁ。』
ウエスト『ま、それはいいや(60の夏に関係無いなら俺には関係無いし(笑))。次はこのコボルド女王の”報酬”の巻物。』
フェロシアル『えーと、こっちは…魔法の巻物じゃないわね。でも、私の知らない言語だわ。
”・・・がり、そしてカロース平原は焦土と化し、人もエルフも死に絶えた。
黒きウグーリア人の使者来たりてウルサ=ドラサを・・・。
・・・と三つの太陽と月の間、炎は消えず、オーガン=グラッグフェルドはガルシア・・・”

ううーん、ここまでだわ。後は読めない。』
ヴァロック『所詮はコボルドの巻物だったか。』
ウエスト『…ほほーう(ニヤリ)。』
ヴァロック『何か分かったのか?。』
ウエスト『なんにも(ニヤリ)。』
ヴァロック『あやしー。』
ガロウズ『じゃ、帰るか。』
フェロシアル『あ、ちょっと待って。ヴァロック君はちょっと残って。』
ヴァロック『ええーっ!?(笑)。クソマスターだよーー!!。』


人聞きが悪い。


フェロシアル『…実は、妹さんの容態が急に悪くなったのよ。発作が止まらないし…。』
ヴァロック『(クソマスター!!)。』
BM『(俺のせいにするな←こいつのせい)。』
フェロシアル『それで…うわごとみたいに”兄ちゃんに会いたい”って繰り返してるのよ。ちょっと会ってあげてよ。』
ヴァロック『(クソマスター!!!)』
BM『(俺のせいじゃないって←こいつ)。』


妹の容態は悪い。
しきりに”兄ちゃん、わたし、歌が歌いたかったの”と繰り返している。
そう、妹さんは歌手になるのが夢だったのである。
しかし気管支系を患っているので歌えないのである。
そして、今はもう生命の危機が迫るほどに容態が悪化している。
どうするヴァロック!。
タイムリミットは迫っているぞ!。
ていうか死ぬ。
俺が殺す。


というわけで治療院から猛スピードでヴァロックが宿屋に戻ってくる。
そして扉をバーンと開けるなり叫ぶ。


ヴァロック『さぁ!出発だ!。もう一刻の猶予も無いぞ!。今日こそ木の実を見つけて帰るんだ!!。』
ウエスト『(小声で)ええーー?。なんだ急に?。』
ヴァロック『さあ行くぞ、いますぐ行くぞ。』
ガロウズ『ちょっと待ってよ。紹介したい人がいるんだ。新しいメンバーになると思うんだけど…。』


再会

と、ガロウズの指差した先にいるのは大蛇をまとわりつかせた妙な男。
そう、ジェイク”スネーク”=●バーツ(嘘)。
ではなくてドルイドのノインガム(第2話とか参照)。

ヴァロック『…誰?(ちょっと引いている)。』
ガロウズ『ノインガムって言って、俺の昔の知り合いなんだ。ドルイドだよ。』
ノインガム『よろしく。こいつは相棒のロクナント。悪い蛇じゃない。』
ヴァロック『こちらこそ。じゃあ今すぐに出かけましょう!。』
BM『いや、ノインガムがなんでここにいるか、とか聞けよ。』
ヴァロック『いや、俺はもう出かける。今すぐ出かけるぞ!!。』


何を慌てているんでしょうかこの人は(鬼)。


ノインガム『皆さん、よろしく。私もちょっと調べ物をしにきたのです。皆さんは”ベラック”という名前をご存知ですか?。』
ヴァロック『ベラック?…うーん、聞いたことないなぁ。』
ウエスト『ゴブリンどもが何か言ってなかったっけ?。アイツのことじゃないか?。』
ガロウズ『うーん、ちょっと覚えてない。』
ノインガム『そうですか…。』
ウエスト『ちょうどいい、あなたはドルイドですか。実はゴブリンどもから救い出した男がいるんだが、とても衰弱しているのです。』
ヴァロック『そして私の呪文は切れているのです。』
ウエスト『なんとかしてやってはくれないだろうか。』
ノインガム『おお、それは大変だ。どこですか?。』
ガロウズ『上の部屋で寝てる。こっちだ。』
ノインガム『それでは…ちょっと今はグッドベリーの持ち合わせがないのでキュアで…(ころころ)…おお、10点回復。』
ヴァロック『鼻血?。』
BM『もちろん鼻血。カラカスは動けるようになったんで下の階に降りて来たよ。』


<レインボー用語講座>
・鼻血
hpの最大値を越えて回復した場合。
健康になりすぎて鼻血が出ることから名付けられた。

カラカス『ありがとうございます、ドルイド様。』
ノインガム『いやいや礼には及ばない。これも大地の導き、自然の力だよ。』
カラカス『それに、宿代まで払ってもらってしまって…今は文無しなもんで…。』
ウエスト『ああ、何日分か払っておくからゆっくり休め。』
カラカス『ところで…ちょっとアブロと話がしたいのですが、どこにいますか?。』
ヴァロック『逃げた(笑)。』
カラカス『へ?。あ、アイツめ〜(笑)。』
ウエスト『しかしコイツもよくあんな怪しいヤツを連れて行く気になったよな。…って俺らも人のことは言えんけどな(笑)。』


ホントにな。


ノインガム『さて、じゃあその間に宿屋の親父さんにも聞いてみよう。”あー、私の他にドルイドを見たことはないかね?”。』
親父『いやぁ、あっしはよく覚えてますがね。隣の森のドルイドがたまに来る程度で。』
ウエスト『なんだっけ、ベラックでしょ。どこかで聞いた気がするんだよなー。っつーか、俺のキャラシーに書いてあるんだよね(笑)。』
BM『出た、役に立たないメモ(笑)。』
ガロウズ『うーん、俺は覚えてない。』
ヴァロック『”ガルシアスの木”がどうのこうの、っていう話じゃなかったっけ?。』
ウエスト『うーん、なんだっけ?。』
BM『えーと、<ドルイド知識>って別に無いんですよね。…うーん、寂しいなぁドルイド(笑)。「地域」も変だし、ここはちょっと強引に〈Knowledge/知識〉の”自然”でお願いします。』
ノインガム『(ころころ)23。』
BM『じゃあ、その”ガルシアスの木”っていうのは聞いたことがありますね。この辺にその木があって、その実が病気を治すという。』
ウエスト『あ、ベラックってどこかを追われたドルイドじゃなかったっけ?。』
ヴァロック『悪いやつ?。』
ウエスト『追われたってことは多分悪いやつ。』
親父『…ふーん、それじゃああの10年くれぇ前に来たっつー、あのドルイドですかねぇ。』
ノインガム『む!。どんなヤツでしたか!?。』
親父『たしか…そうそう、でかい蛙を連れてやしたねぇ。』
ウエスト『何を探してるとか言ってなかったかい?。』
ノインガム『ここで何をしてたんだ?。』
親父『なんせ、古いことなんで良くは覚えちゃいねぇんだがな。酒飲んで他の客にからんでたのは覚えてるよ。そのとき、たしか言ってたんだ”俺を誰だと思ってる?ベラックだ!”ってな。』
ウエスト『そいつだー(笑)。』
ノインガム『むむぅ。』
ヴァロック『なんか、やなドルイドだな(笑)。やっぱ悪いやつっぽいな。』


その後、カラカスに色々と聞いてみたが特に目ぼしい情報は得られなかった。
カラカスは恩返しがしたい、ブラフォードを助けたいということでパーティの探索行に加わることになった。
なんとか少ないパーティ資金をやりくりしてカラカスの分の武装、食料等を揃える。
ノインガムがさりげなくグッドベリーを補充とか。
またもやサイランが”お願いします〜”と言いながらキュアをかけてもらったりとか。
エルフのプライドはどうした。
(『命はプライドに優先する』サイラン談)


ノインガム『グッドベリーは1日分の食料になるぞ。』
ヴァロック『重要だー。』
サイラン『なんでレインボーのパーティはいつも食料のことばかり考えてるか(笑)。』
BM『いや、今だって結構ギリギリだろ?。』
ノインガム『まあ、これがあれば次の日の食事は気にしなくて済む。』
ガロウズ『2d4が2だったときが修羅場だなぁ(笑)。』
ノインガム『ちなみにサードってダンジョン内でメシ食ったりするの?。』
BM『うーん、どうですかねー。分単位で移動してサッサと終わっちゃうから、あんまり無いかも知れないですね。』
ウエスト『探索がやたらに早くなりました。』
BM『時間を計算するといえば「持続時間があるスペルを使ってそれが次の戦闘まで持ちそうな時」とか?。それは必死に計算するかもしれないけど。』
サイラン『あとは…例えば妹が死にそうな時とか?(笑)。』
ヴァロック『よし、つまり行くということだな。さあ行こう!!(笑)。』
ガロウズ『分かったよ。』
ヴァロック『さ、出発!!。』
ウエスト『(小声で)やれやれ。』
BM『待て、ここまでの経験値をとりあえず入れさせてくれ。』

雀の涙の経験値を入れつつ、一行はあわただしく出発した。
はたして全ての病気を癒すという木の実は見つかるのだろうか?。
ベラックとは何者か?。
ガルシアスの木とは一体?。
全ての謎は城砦の”下”にある。
(つづく)


§5−4 BMの独り言

と、いうわけでちょっと間が空いてしまいましたがプレイリポートの続きです。
この回はヴァロックが大暴れで(笑)。
とにかく妹を助けるんだ、と言ってパーティをひっぱりまくっていました。
(かわりにサイランがやけに大人しかったり)
なにげにパーティの牽引役となってます。
ま、リーダーはガロウズとしても今回の主人公はヴァロックかなー、とか。

ノインガムとカラカス
ハッスルしたヴァロックのおかげではしょられたノインガムとカラカスについてちょっとフォローしときます。

・ノインガム
蛇のロクナントを相棒に旅をするドルイド。
オークハースト近所のドルイドたちと出会い、ベラックという追放されたドルイドが近くでゴブリンを使って悪さしていると教えられる。
それを調べるためにオークハーストに来たところ、旧友のガロウズとサイランと再会する。
行く先が一緒っぽいのでこれ幸いと合流する。

・カラカス
ゴブリンに捕まっていたレンジャー。
アブロと一緒に潜った”ブラフォード卿の探索隊”の生き残り。
なにやらアブロに用事があったらしいが、それを言い出したときは既にアブロはいなかったのである(笑)。

ってなかんじです。
これでパーティからアブロとジッターが抜け、ノインガムとカラカス(NPC)が加わった事になります。
ファイター、ウィザード、クレリック、モンク、ドルイド、レンジャー。

…おや?。
ローグがいない?(笑)
ウエストが”ロ−グがいないのに潜るのは嫌だー”とダダをこねてましたが、ヴァロックが強力にダンジョンに引っ張って行きましたとさ(笑)。
(あきらかにウエストが正しいんですがね(笑))
いなくても気合でも潜るのが男!。
ユニバーサルチェックだけならサイランができる!。
そう、”そこに罠がある”と!。
チェックだけなら!。


イーヴォ
今回のシナリオで悩んだのがコボルドの処遇。
イービルとして出したら”センサー反応!10時の方角に敵発見!即刻撃破!!”で、交渉の余地が無い。
しかたなくルールを曲げてTNの部族として出しました。
なにより、ミーポみたいなキャラを動かすのが好きなんですよ。
今にして思えばコボルドじゃなくて別の種族に置き換える、っつー手もありましたね。

一応なぜTNなのかの設定や、彼らの過去との関連も考えておきました。
おかげで60の夏、古代の竜、イスドレイルの秘密(どこから竜を手に入れたか)などなど設定が膨らみました。
イービルだったら全ては意味が無いわけで(コボルドに頼みごとをされるというシチュエーションすらも)。
ま、その意味では変えて良かったと思ってます。


それでは13忍者…以下次号でござるよ。
にんにん。



<第5話 了>