■サンプル■
中型サイズの来訪者（アルコン、他次元界、秩序、善）
Medium Outsider (Archon, Extraplanar, Lawful, Good)
ヒット・ダイス：10d8+60(105hp)
イニシアチブ：+1 (+1【敏】)
移動速度：30フィート, 飛行80フィート（良好）
アーマークラス：24(+1敏捷, +6外皮, +7 +2ブレストプレート), 接触11, 立ちすくみ23
基本攻撃／組み付き：+10/+16
攻撃：+1ホーリー・ウォーハンマー = +17近接 (1d8+10/x3 ＋ 2d6 ホーリー)
全力攻撃：+1ホーリー・ウォーハンマー = +17/+12近接 (1d8+10/x3 ＋ 2d6 ホーリー)
接敵面／間合い：5フィート／5フィート
特殊攻撃：真言表現(Utterances)
その他の特殊能力：威嚇のオーラ(Aura of menace)、ダメージ減少 10/悪、暗視60フィート、[電気]と石化に対する完全耐性、マジック・サークル・アゲンスト・イーヴル、呪文抵抗18、タンズ
セーヴ：頑健+13(+17対毒), 反応+8, 意志+10
能力値：【筋】22【敏】13【耐】23【知】22【判】16【魅】17
技能：精神集中+19(+23 真言防御的発動[speaking defensively]), 交渉+18, 情報収集+5, 威圧+16, 知識[神秘学]+19(+21 真なる言葉探索[truename research]), 知識[地理]+19(+21 真なる言葉探索[truename research])、知識[地方]+19(+21 真なる言葉探索[truename research])、知識[自然]+19(+21 真なる言葉探索[truename research])、知識[次元界]+19(+21 真なる言葉探索[truename research])、聞き耳+16, 捜索+19、真意看破+16, 呪文学+21, 視認+16、生存+3(+5 他の次元で追跡したり環境による災害や道に迷うことを避けるチェックの場合)、真言発声[Truespeak] +27
特技：戦闘発動(Combat Casting), 真言距離延長(Enlarge Utterance), 真言持続時間延長(Extend Utterance), 技能熟練[真言発声] Skill Focus (Truespeak)
出現環境：七つの層なす天界山セレスティア
編成：単体、もしくはパトロールグループ(2-5)
脅威度：９
宝物：標準
属性：常に秩序にして善
強大化：11-25HD (中型)；26-30HD（大型）
レベル調整値：+6
●エベロンでは
ワード・アルコンは“戦いの場”シャヴァラスの荒野で悪の勢力と戦う天使の部隊の一部にその姿が見られます。彼女たちは天使以外の友軍の護り手であり兵士でもあります。交戦時には彼らにセレスティアル・テンプレートを与えます。
●フェイルーンでは
ワード・アルコンは「知識の家(House of Knowledge)」でその姿が見られます。この次元界は真なる言葉の魔法(Truename Magic)と強く結びついています。
●戦闘
ワード・アルコンは、まず真言による表現「ショック・ウェーヴ(Shockwave)」を使って戦場の主導権を握ることを好みます。
それから「アーチャーズ・アイ(Archer's Eye)」を反転(Reverse)表現で発声して、+1 ホーリー・ウォーハンマーを振り回して近接戦闘に入る前に、遠隔攻撃に対する防御を固めます。
もし敵が逃げ出したなら、「ポテント・ワーズ・オブ・ナーチュアリング(potent words of nurturing)」を反転(Reserve)表現で発声することで、距離があってもダメージを叩き込もうとします。
▼真言表現(Utterances) [疑似呪文能力]
※発展する心の語彙群[Lexicon of the Evolving Mind]：４レベル…ポテント・ワーズ・オブ・ナーチュアリング(potent words of nurturing)、３レベル…インカーネーション・オブ・エンジェルズ(incarnation of angels)、２レベル…アーチャーズ・アイ(Archer's Eye)
※完璧なる地図の語彙群[Lexicon of the Perfected Map]：１レベル…ショック・ウェーヴ(Shockwave) 難易度18
真言使いレベル(Truenamer Level)10
▼威嚇のオーラ(Aura of Menace) [超常]
戦闘時やワード・アルコンが怒っているとき、周囲にオーラが展開されます。
アルコンから半径20フィート以内にいる敵対的クリーチャーは、難易度20の意志セーヴを行い失敗すると、オーラを展開しているアルコンに攻撃を命中させるか24時間経過するまで、攻撃ロールとアーマークラスに-2のペナルティを受ける。
この効果に耐えたり影響下から抜け出したクリーチャーは、同じアルコンからのオーラの影響を24時間の間受けません。
▼マジック・サークル・アゲンスト・イーヴル [超常]
アルコンの周囲には術者レベル10でマジック・サークル・アゲンスト・イーヴルの効果が及んでいます。
この能力の防御的特典は上記のデータ・ブロックには含まれていません。
▼タンズ [超常]
すべてのアルコンは、言葉を話すどんなクリーチャー相手にも、術者レベル14のタンズを使うことで意思疎通できます。この能力は常時発動です。
▼技能
ワード・アルコンは、真なる言葉の魔法(truename magic)に長けています。
真言発声(Truespeak)の技能判定に+5種族ボーナスを得ます。（上記のデータ・ブロックには含まれています。）
※捕捉
Truenameは文字通り訳すと「真名」になる。だが意味合いとしては「真言」に近いのではないかと思い、ここではそれを採用している。聖闘士星矢の乙女座のシャカのようなものか？と思ったのも大きい。
詳細は"Tome of Magic"のTruenamerが翻訳されればそちらを参照されたい。あくまで個人的な内容把握として記載。
●真言または真なる言葉(Truename)について
クリーチャーや場所や物品や行動を表現するのに使う、モノの本質をついた言葉を真言(Truename)としている。
この真なる言葉は厳密に規定されていて、一連の音声が連続した有様、その正確な発声と適切な表現によって魔法的な効果を引き起こすことができる。
真言を扱う能力は真言表現(Utterance)といって、技能判定(Skill Check)と音声要素(Verbal Component)のある擬似呪文能力(Spell-like Ability)と考えることができる。
ゆえに呪文抵抗は有効であり、サイレンス空間では能力を発揮できない上、技能判定の難易度の基本値の関係上低レベル帯での活用は難しいという印象だ。
この能力があるということは、意図した魔法効果を生み出すために、真言を組み合わせて発声による正確な表現ができるということになる。
実際は真言発声(Truespeak)という技能判定(Skill Check)を通して、その表現によって魔法的効果が得られたかどうかを判断する。
真言の語彙には３つの系統があり、発展する心の語彙群[Lexicon of the Evolving Mind], 製作された道具の語彙群[Lexicon of the Crafted Tool], 完璧なる地図の語彙群[Lexicon of the Perfected Map]といった分類になっているようだ。
真言使い(Truenamer)は対象が単一目標しか選択できない“発展する心の語彙群[Lexicon of the Evolving Mind]”に属する真言表現(Utterance)から扱い始め、後に他の２つのジャンルの語彙まで扱えるようになっていく。
また最初に覚えるこの語彙群は、反転(Reverse)表現することで、通常と反対の効果を生み出すことができる。
“製作された道具の語彙群[Lexicon of the Crafted Tool]”はアイテム強化など、“完璧なる地図の語彙群[Lexicon of the Perfected Map]”はエリア内複数目標に影響を与える表現がそろっている。
2006/03/23のエラッタで、“完璧なる地図の語彙[Lexicon of the Perfected Map]”の真言発声(Truespeak)技能判定の難易度算出方法が追加されていることに注意。
