7.陳列の間 Gallery(遭遇レベル6か9)

  この部屋では奇妙な光景がキャラクターを待ち受ける。PCが中に入ったなら、以下を読むか言い換えろ。

  この大きな半円形の部屋は湾曲した北壁に三つの窓を持つ。内部にはほっそりとした鎖に繋がれた透明な角氷が ‐ 数百とは言わないまでも ‐ 数多く浮かんでいる。角氷にはそれぞれ何らかの種類の鳥が封じられている。その種類は多岐に渡る ‐ 握り拳大の角氷にはハチドリが、馬のように大きな角氷には大鷲が封ぜられている。全体的に見ると、ここは不気味な藻場(藻類からなる水中の森)のように見える。

  標本鳥はピュンノーキが数年間かけて集めた収集品である。彼女は剥製師ではない。そのため彼女は単にそれらを凍結させただけだ。収集品は学者なら若干の値を支払うだろう。しかし、もし解凍されたのなら標本はたちまちに腐敗する。
訳註:特に指定はされていないが、これら角氷は移動困難と遮蔽をもたらすことにしても良いだろう。

 

クリーチャー:メロウのウォリアーは常時ここで監視の任に就く(データについては第6区画を参照)。加えて、ピュンノーキは凍れる鳥の標本を眺めるために25%の確率でここにいる。

メロウ Merrow ヒット・ポイント48
ピュンノーキ Puennoki、女性のハーフ・フィーンド/ハーフ・グリーン・ハグ ヒット・ポイント58

戦略:メロウは閉めてはあるが、掛け金を外した窓をひとつは確保しようとする(通常は第6区画で休憩しているメロウがいる窓に最も近い方)。もしこの部屋で単独戦闘になるなら、メロウの番人は僚友を警戒させるため壁を叩き、それから《善を討つ一撃》能力を使い至近の敵を突く。メロウは援軍が到着するまで戦うが、離脱すると再戦するまでにポーション を1本か2本飲む。戦闘中、メロウは彼の水泳速度を使って最も危険な敵を避けるために動き回る。彼は賢明に、可能な限り術者や遠隔攻撃を行う者を相手にして戦う。
  もしピュンノーキと共にいるのなら、彼女は第10区画の戦略に従って戦う。彼女が生きているなら、メロウは死ぬまで戦う。もしピュンノーキが殺されたなら、メロウは逃走する。

 

展開:戦闘が起こったなら、2ラウンド後に第6区画のメロウが、4ラウンド後には第9区画から援軍が到着する。もしピュンノーキがここにいないのなら、彼女は第9区画からメロウの応援として参戦する。

 

宝物:部屋の中央付近の緩い床石の下には隠し場所(〈捜索〉難易度25)があり、ピュンノーキと下僕が集めてきた略奪品がぎっしり詰まっている。中には800gp、320pp、16個のラピス・ラズリ(それぞれ10gp)、7個のペリドット(それぞれ50gp)、19個の黄金真珠(それぞれ100gp)、3個の黒真珠(それぞれ500gp)、黄金をあしらった象牙の首飾り(90gp)が入っている。


8.階段吹抜 Stairwell


  この区画の螺旋階段を30フィート登ると第1階層の第5区画に至る。同様に30フィート降ることで第3階層の第11区画に至る。