この区画はかつては居間であったが、今ではハイニアの寝室である。
この部屋は快適な暖かさで、かすかな硫黄の匂いと青い薄煙が空気を満たしている。それはくすぶる石炭で満たされた火鉢から出ているようだ。火鉢の脇に置かれた木枠には茶色味がかった石炭が満たされている。 部屋はおよそ正方形で、窓がひとつ付いている。ある種の弛んだ帆布が床上20フィートに張られ、天井を形作っている。数枚の毛皮が敷物の役をし、そしてより多くの毛皮の山が西壁に積まれ、ベッドの役を務める。残る調度はいい加減な作りの衣装戸棚と踏台である。 |
木枠にはおよそ100ポンドの軟らかく煙を上げて燃える褐炭が蓄えられている。ハイニアは《[冷気]に対する抵抗》を持つが寒さを好まない。そのため彼女は常にこの部屋を暖かくしようと努めている。彼女は保温性を高めるため頭上に帆布をさし掛けている。もしPCの手がそこに届くなら、それは容易にはがすことが出来、垂木と天井を見出すことが出来る(詳細については塔の内装を参照)。
衣類戸棚には一般的な衣類と、100フィートの巻かれた麻のロープ、鋼鉄製の鏡などの冒険用装具が収められている。
クリーチャー:ハイニアは50%の確率でここにいる。彼女がここにいないなら第1区画で監視の任に就いている。
ハイニア Hoinnia ;女性のティーフリング・ローグ7:ヒット・ポイント31
戦略:ハイニアがこの部屋に留まっているのなら、彼女は寝台でうたた寝をするか窓の外を眺めて過ごす(それぞれ50%の確率)。もし彼女が窓から外を眺めているのなら、彼女は塔の北東方向から接近する可視状態のキャラクターを発見する。そのような場合、彼女は第1区画に記された戦略を用いる。
展開:この部屋から騒音がしたのなら、第3区画の見張り1体が1ラウンドに現れ、第1区画の見張りがさらに2ラウンド後に現れる。もし最初の見張りが戻らないのなら、第1区画に残る見張りはさらに2ラウンドの後に現れる。
もしハイニアがここにいる間に第1区画か第3区画で戦いが始まったなら、彼女は静かに壁を登り、そして何が起きたかを確認するため隣の部屋を覗き込む。PCが彼女の動静を見聞きするには、ハイニアの〈隠れ身〉に対して〈視認〉対抗判定を行うか、〈忍び足〉に対して〈聞き耳〉対抗判定を行うべきである。ハイニアは状況確認後、即座に第7区画か第10区画のピュンノーキを呼びに行くか、もしくはハグを呼ぶ前に1、2ラウンドだけ戦いに加わる。通常は、侵入者が彼女に気付いたり《急所攻撃》の機会を得ない場合、彼女は後の選択肢を選ばない。戦闘に加わる場合、彼女は第1区画で示された戦略を用いる。
宝物:寝台にかけられている毛皮は高価であるが決して清潔ではない。〈捜索〉か〈鑑定〉難易度15に成功すると、1枚150gpで売ることが出来る毛皮が3枚みつけられる。加えて、火鉢に埋められた宝石箱の中にはウォーター・ブリージング・ポーション が4本納められている。これらは容器の壁が厚いため熱から守られている。火鉢の内部を〈捜索〉するのであれば、難易度25に成功することでそれを発見することが出来、またこれは火鉢をひっくり返せば自動的に見つけることも出来る。キャラクターが燃える褐炭を掘ったり、火鉢を掴むのであれば毎ラウンド1d4[熱]ダメージをこうむる。もしPCが火鉢をひっくり返すなら、熱は約10分間経過することで冷却される。