10.控えの間 Antechamber


  この奇妙な部屋は、第11区画に棲むビホルダー群のための控えの間の役を果たす。70フィートほど離れた、向かい側の壁に穿たれた3つの大穴は、ビホルダーたちがディスインテグレイト 光線でエルダー・イーヴルの肉壁を打ち抜いたものだ。PCがそこを調査するか、あるいは騒音を立てたなら、隣室のコラプテッド・ハイヴ・マザーに仕えるビホルダーたちが気づく。
  PCがこの部屋に入ったなら、読め:

  この暗い部屋は寒く、床や壁には氷が張り付いている。天井はかなり高く、向かいの壁は遠い。あなたには3つの茶色い滝が見える。それはあまりの寒さに、凍結してしまったようだ。

 

  滝は実際のところ、エルダー・イーヴルの傷口から滴った膿漿である。部屋は本当に氷点下であるが、もしPCがここに長く留まらない限り脅威にはならない。キャラクターがこの部屋に10分とどまる毎に、頑健セーヴ難易度15(セーヴを行う毎に累積+1)を行わなくてはならず、失敗したなら1d6ポイントの非致傷ダメージをこうむる。防寒服を着ているキャラクターは、この判定を1時間毎に1回だけ行う必要がある。キャラクターが難易度15の〈生存〉判定に成功するなら、この頑健セーヴには+2ボーナス(留まるのであれば+4)が与えられる。このボーナスは難易度を上回る成功度合いに応じて他者に与えることが出来る。

訳註:第10区画に比べて第11区画は70フィート高い位置にある。滝は切り立った傾斜路として考える良いだろう。