エルダー・イーヴルの胴体は空中に浮いている。その高度は、PCがそこに到達するまでにどれほどの時間を割いたかによる。最初に出現してから、それは1日に500フィートの速度で上昇していく。
PCがエルダー・イーヴルの100フィート以内に接近したなら以下の文章を読め:
巨大な、暗黒に煌めく球体が、回転しながら宙に浮いている。それはゆっくりとだが、着実に上昇しているようだ。その表面は、生きているかのようにうごめき、波紋に揺れる泥沼のように見えた。大気には刺激臭が満ちている。黒い炎の柱が噴き出し、空を焼き払った。 |
PCがエルダー・イーヴルの50フィート以内に接近したなら以下の文章を読め:
肉のような表面に、震える開口部がある。その内部は暗く、奥まで続く通路であるようだ。傷口から膿汁が流れ出るように、輝く紫色の液体が流れ出てきた。それは雨のように下界に降り注いでいった。 |
PCがエルダー・イーヴルの50フィート以内に接近すると戦術的遭遇を引き起こす。
戦術的遭遇:遭遇レベル17 |
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準備
2体の不可視状態にあるサイクロニック・ラヴェイジャー ‐ 風の元素界出身の堕落した奴隷 ‐ がエルダー・イーヴルの入口を守護している。彼らは開口部から50フィート以内に侵入したクリーチャーを攻撃する。
この遭遇を引き起こす場所は3箇所用意されている。もし1箇所で戦闘が発生したとしても、他の箇所を守るものは応援に駆けつけてこない。
この遭遇を行なう前に、DMG20ページ「飛行による戦闘時の移動」を参照しろ。PCが入口から50フィート以内に侵入したなら、読め:
漂う悪臭を風がかき消した。とたんに、凄まじい突風があなたを襲う。左右両側から、2つの竜巻があなたに迫る。 |
サイクロニック・ラヴェイジャー Cyclonic Ravagers (2体):ヒット・ポイント169:脅威度15:MMW10ページ
戦略
双方のサイクロニック・ラヴェイジャーは《打ちのめす風》能力を用いて、ある者をエルダー・イーヴルの外壁にぶつけ、別の者を酸の滝に押し付け、そして軽装の術者を引き寄せて機会攻撃を誘発させるなどし、PCの分散を試みる。フライング・カーペット などの乗物に乗っているキャラクターは、反応セーヴに失敗することで30フィート押し出され、地面まで墜落することになるかもしれない。その後、サイクロニック・ラヴェイジャーはPCをいたぶるため、《かすめ飛び攻撃》を行う。
区画の特徴 Features of the Area この区域は以下の特徴を持つ。 酸の滝 Acidic Waterfall:開口部からは酸性の液体がどしゃぶりのようにほとばしっている。酸だまりの中に踏み込んだり、滝を浴びたキャラクターは、5d6ポイントの[酸]ダメージをこうむる(反応セーヴ難易度20・半減)。 開閉する出入口 Contracting Entrance:1d4ラウンドに1回、開口部は閉鎖される。出入口のはずれに立っているクリーチャーは、難易度25の反応セーヴを行わなくてはならず、失敗したなら壁に押しつぶされることによる10d6ポイントの殴打ダメージをこうむる。セーヴに成功した者は、出入口を突破して内部に侵入しても良い。閉鎖した出入口は1d4ラウンド後に開放される。 エレメンタルの爆発 Elemental Bursts:エルダー・イーヴルの表皮は不浄の力で融合された四大元素 ‐ 地、水、火、風 ‐ からなり、不安定な周期でエレメンタル・エネルギーの爆発を起こす。エルダー・イーヴルの外殻から20フィート以内に近づいたクリーチャーは、10%の確率でこのような爆発にさらされる。そのような場合、目標は4d6ポイントの[冷気]ダメージ、4d6ポイントの[火]ダメージ、4d6ポイントの[不浄]ダメージをこうむる(反応セーヴ難易度25・半減)。 表皮 Epidermis:エルダー・イーヴルの外殻は不浄エネルギーのうねりで作られている。エルダー・イーヴルの外殻に触れた生きているクリーチャーは、自動的に負のレベルを1レベルこうむり、さらに6d6ポイントの[冷気]ダメージ、6d6ポイントの[火]ダメージ、6d6ポイントの[不浄]ダメージをこうむる(反応セーヴ難易度25・半減)。 |