5.大虐殺 Carnage


  エルダー・イーヴルが最後の〈タリズダンの宝石〉を食した後、狂信者たちは異形の内部に入り込み、直接〈闇の神〉の御力を目撃するため自らの場所を求めた。彼らはこの部屋に集うと賛美歌を歌って祈祷と請願を行い、時が満ちるのを待ち続けた。しかしながら、オルクスに仕えるモリデウスは他の計画を持っていた。
  アンデッドのデーモン・プリンスは、オボクスオブの持つショウスラグトに関する興味深い計画を知った。オルクスはオビリス・ロードの計画を打ち砕き、〈長老元素眼〉のカルトを弱体化するため強制執行人を派遣した。デーモンが到着したのはエルダー・イーヴルが破壊的な界間移動に入った後である。その過程でデーモンはここに到着し、内部に入り込んだ。それは狂信者の集うこの部屋に入り込むと、すぐさま彼らがただの肉片になるまで暴れ狂った。
  PCがこの部屋に入ったなら、読め:

  この部屋からは、凄まじい悪臭がしている。その原因は明白だ。何百体ものバラバラの死体が、自身から流れ出た血の池に浸かっているのだ。死体は人間、クオトア、ゴブリンたちで、いずれも細切れになっており、血肉で作られたカーペットを形作っている。

 

  もしPCがまだモリデウスに遭遇していないなら、彼女らはここでそれに直面する。


戦術的遭遇:遭遇レベル19

準備

  もしPCが下方向から来るのであれば、モリデウスは不可視状態でマップ上に示された場所を占めている。PCが逆方向から来るのであれば、だいたい反対の位置に場所を移せ。モリデウスが攻撃を開始するか、あるいはデーモンが感知されたなら、読め:

  血まみれのがっしりとしたフィーンドが、ハイエナと大蛇、双方の頭部から挑戦の雄叫びを上げつつ、あなたに向かって突き進んでくる。それは握り締めた黒塗りの戦斧を放り出した。戦斧は血を跳ね散らしながら回転している。

 

モリデウス Molydeus ヒット・ポイント275:脅威度19:『魔物の書T』48ページ

 

戦略

  モリデウスは実用的な数多くの疑似呪文能力ではなく、簡単な手段に頼ろうとする。それは最も近いキャラクターに突撃をするとダンシング武器を解き放ち、その後に噛みつきと爪攻撃を行う。それは1体の敵に対して集中攻撃を行い、また定期的に後退してブラスフェミィ や高速化テレキネシス を発動して目標の仲間を遠ざける。

 

区画の特徴 Features of the Area

  この区域は以下の特徴を持つ。

  血まみれの死体 Bloody Bodies:血まみれの死体が置かれた場所は移動困難地形とみなす。ここは本来移動困難地形であることから、これらのマスに進入するためには3移動コストを必要とする。これらのマスでターンを開始する混沌か悪属性のクリーチャーは、攻撃ロールとダメージ・ロールに+2不浄ボーナスを得る。また混沌にして悪属性のクリーチャーは代わって+5不浄ボーナスを得る。血まみれの死体が占めているマスは、20ヒット・ダイス相当のアンデッド退散判定に成功することで1マスを浄化することが出来る。