この不規則な部屋の東側には、直径5フィート、高さ2フィートの縁石で囲われた、井戸が掘られている。井戸には、滑車や手桶などは設けられていない。 |
はるか昔に、ドラゴサの棲居を封印した狂えるドラゴン教徒は、不死の肉体を得た後(多くの仲間がそれに続いた)、井戸の中に住みついた。今やワイトとなったこれらのクリーチャーは、周期的に井戸から出てくると、円柱のホールと隣の部屋を清掃している(D8区画とD9区画)。もしD9区画の罠が起動するなら、彼らはPCを攻撃するため井戸を這い出て来、英雄たちがどこに逃げようとしても、追跡して攻撃を続ける。ワイトは井戸を覗き込もうとするPCに対し、井戸の内壁を駆け上がり引き摺り下ろそうと攻撃する。
井戸の深さは30フィートであり、底には腐った水が10フィートの深さで満ちている。腐った水に浸かった者は、失明病にかかる危険がある(頑健セーヴ難易度16;潜伏期間1d3日;1d4【筋】ダメージ;【筋力】に2ポイント以上のダメージを負った者は再度頑健セーヴを行わなくてはならず、失敗した場合は永久に失明する)。
ワイトは動く死体のように見えるが、ゾンビと異なりすばやく動くことができる。彼らの目は血走り、赤く燃えている。
ワイト Wight (5体):ヒット・ポイント26;MM267ページ
戦略:D9区画の罠が起動した場合、ワイトはただちに井戸から躍り出て、2ラウンド目の最初に(おそらくはガスで混乱している)PCを攻撃する。ワイトは弱っている1体の敵に対して攻撃を集中し、《同族作り》の餌食にしようとする。
井戸を覗き込むPCを攻撃する場合、ワイトは垂直の壁を伝ってPCに接近すると、組みつきを行う(判定ボーナスは+7)。井戸の縁で押さえ込むことに成功した場合、ワイトは組みつき判定に成功することでPCとともに井戸に落ちることができる(水があるためダメージは受けない)。ワイトは溺れる事はないが、PCは溺れる可能性がある。
このワイトたちは井戸の環境に慣れているため、登攀移動速度20フィートを持つ(さらに〈登攀〉+15を持ち、判定に出目10が行える)。そのため、垂直の壁であってもワイトは通常に移動することができる。また《無視界戦闘》特技に代わり《組みつき強化》の特技を持つ。ワイトと組みつき状態のPCが井戸を落下した場合、他のワイトはそれをうまく避けることができる。