ローレンス・シックによる『〈白羽山〉』、ブルース・R・コーデルによる『〈白羽山〉、再び』、 そしてゲイリー・ガイギャックスとデイヴ・アーネスンによるD&Dゲームを基本とする。 Based on White Plume Mountain by Lawrence Schick, Return to White Plume Mountain by Bruce R. Cordell, and the Dungeons & Dragons game created by Gary Gygax and Dave Arneson. アドヴェンチャラーズ・ギルド・トーナメント『ドラゴサの棲居』では、最初にローレンス・シックが『〈白羽山〉』として紹介し、その後ブルース・コーデルが『〈白羽山〉、再び』として紹介した地域を再訪する。『ドラゴサの棲居』は6〜8レベルのPC5〜6名用に準備されている。これにはPHBとDMGが必要である。この冒険はドラコリッチとその棲居を紹介するだけではなく、事前作成キャラクターと2枚のマップが用意されている。『ドラゴサの棲居』をプレイするために『〈白羽山〉、再び』は必要ではないが、これらの冒険はうまく連結することが出来る。 |
序文と概要 Introduction & Synopsis
20年前に発見された地図の断片は、アンデッド・ドラゴン、ドラゴサの棲居を記したものだった。その断片には、最近復活したとされる古の悪しきウィザード、ケラプティスが支配する〈白羽山〉の位置も記されていた。その中でも、ケラプティスと〈白羽山〉は周囲の注目を集めていた。一方、ドラゴサの棲居は、それが何を意味するものか、謎のままであった。
高名なアンデッド・ハンターである審問者タルダラスは、謎というものを憎んでいた。そのため彼はこれを調査するべく冒険者(PC)の一隊を召集した。タルダラスは正義と武勇の神ハイローニアスの敬虔な使徒だ。アンデッド・ハンターを公言するタルダラスの目には最初のアンデッド・ドラゴンの名が映っていた。ドラゴサが本当に存在するとして、彼が何ゆえに数世紀間にわたり不活性状態であるのかといった瑣事はタルダラスには関係なかった。眠れる悪しきアンデッドは打ち倒されなくてはならないだけだ。
タルダラスの持つ特殊な知識をもとにして、アンデッド・ハンターに率いられた一行はドラゴサの棲居を見いだし、その中に降りていく。棲居は巨大な墓所であり、より小型のアンデッドや凶悪な罠が満ちている。特に幸運かつ勇猛な一行であるなら、最深部まで到達してドラゴサ自身を見いだすだろう。伝説に語られるように、ドラゴサはまさしくアンデッド・ドラゴン、すなわちドラコリッチである。英雄たちにとって幸運なことに、ドラゴサは“心臓”を持たないため英雄たちを打ち倒すことができない。不幸なことに、覚醒したドラゴサを惰眠に引き戻すためには、最も気高い英雄の自己犠牲が必要である。もし英雄がこの究極の自己犠牲を好まないとしたら、タルダラスはこの運命を受け入れることができる。
準備 Preparation
『ドラゴサの棲居』はAD&D2e用にデザインされた冒険『〈白羽山〉、再び』のサプリメントである。この冒険を動かすために『〈白羽山〉、再び』は必要ではないが、DMはPHBとDMG、MMを用意すべきである。
DMはD&Dゲーム・ルールを理解し、ゲーム開始前に新規プレイヤーにゲーム・システムとキャラクター・シートの概要について説明すべきである。これは4時間のセッションでプレイ可能な中程度の冒険である(6〜8レベルPC、5〜6人用)。冒険に使用可能な、7体の7レベル事前作成キャラクターが用意されている。しかし条件を満たしていれば他のキャラクターでもかまわない。プレイを容易にするため、開始前に事前作成キャラクターを印刷するかコピーしろ。
枠で仕切られた文章は、DMがプレイヤーに提供する情報である。読み上げるか適切に言い換えろ。必要であるなら末尾に示されたマップを印刷して周囲の配置を示せ。
訳註:この事前作成キャラクターはAD&D2e用であり、3.5e用のキャラクターは存在しない。
そして冒険は始まる And so it Begins
事前作成キャラクターを配布しろ。以下の枠内の文章を、『ドラゴサの棲居』に参加するプレイヤーへの序文として読むか言い替えろ。
あなたは大胆不敵かつ、数多くの冒険をこなしてきた、ベテラン冒険者である。最近あなたは、審問者タルダラス、高名を馳せているアンデッド・ハンターに出会った。北方に眠る、謎のアンデッド・ドラゴンに関する物語に興味を持ったあなたたちは、真実を探求する彼の探索に参加した。タルダラスは、危険に対する支援の謝礼として、発見された宝物は頭割りすることに同意した。タルダラスが興味を持つものはただひとつだ:アンデッド・ドラゴンのドラゴサを発見し、打ち破ることである。 |
PCに、短時間でお互い同士を簡単に自己紹介させろ。概要を説明した後、プレイヤーに遠征隊がすでに進行中であると知らせろ。数週間に渡る陸行で辺境を踏破した後、タルダラスに率いられた一行はドラゴサの棲居に接近した。タルダラスはPCに、彼が案内のために使用しているマップを見せた(プレイヤーに棲居周辺マップを示せ)。ゲームは棲居周辺マップの、『現在地 You Are Here』から始まる。
もしまだ答えていないとしたら、この時点でタルダラスは快くPCの質問に答える。タルダラスは以下の情報を知っている:
審問者タルダラス Tardalus the Inquisitor :ヒット・ポイント52
棲居周辺マップの説明 Lair Overland Map, Keyed
ゲームは夜明け(午前6時)に、棲居周辺マップの『現在地 You Are Here』で開始される。タルダラスは一行を、ここまで特に問題を発生させることなく導くことができた。ここに至るまでは、沼地の最悪の部分は避けることができた。しかし、これからは沼地を通過して移動しなくてはならない。ここからの移動は、一行は1へクス(1000フィート)を進むのに、平均して30分を必要とする。
沼地の踏破 Traversing the Swamp
英雄たちが沼地に分け入ろうとするなら、以下の文章を読むか、言い替えろ:
湿気に満ちた空気が、衣類を肌にまとわりつかす。足を踏み出すたび、足元の泥はゆるやかに沈み、一面の泥沼を覆う菌類からは、腐ったような硫黄の悪臭がする。沼地は腐敗した水がどこまでも広がり、雑草が視界をさえぎっている。周囲を見渡せるのは、せいぜい12ヤードまでだ(36フィート≒7マス)。ふしこぶだらけの木があちこちに突き出ているが、それらは苔と地衣類に覆われ、半分方窒息しているかのように見える。 虫の鳴き声は止むことなく続き、逃げることのできないブヨの群れは、影のようにまとわりつく。 |
沼には危険なクリーチャーが潜んでいるが、一行を導くタルダラスの案内により、不要な遭遇ロールは避けられる。しかし、流砂の落とし穴に出くわすことはありえる。そしてPCが移動中、それらにはまる可能性はある(DMの判断)。
訳註:PCは1へクス移動する毎に、1回の流砂判定(〈生存〉判定難易度8)を行うべきだろう。DMは必要と思うのなら、遭遇表をロールさせても良いだろう(DMG87ページ、温暖/湿地)。これの遭遇レベルは9であるため、DMは遭遇に若干の修正を加えると良いだろう。
流砂 Quicksand
流砂の詳細についてはDMG87ページを参照しろ。流砂は泥濘でもあるため移動困難地形であるが、克服するには水棲クリーチャーである必要がある(もしくはウォーター・ウォーク 呪文など)。
沼地を踏破する場合、一行は列を組んで行軍していると考えられる。つまり前を歩いた人間の踏み跡をたどるということだ。DMは、〈生存〉判定難易度8を行うのは先頭を進むものだけとしても良いだろう。その場合、後に続くものは〈平衡感覚〉判定を難易度5で行う。失敗したものはバランスを崩して“余計な一歩”を踏み出してしまったことになる。
この流砂を戦闘用のマス目で行うのは適切ではないだろう。DMは隊列を概ねに示すだけにとどめ、誰かが流砂にはまった場合は前後にいるものだけが対処できるとしても良いだろう。
流砂の直径は20フィートであることから、マス目を使わないのであれば“外周部”と“中心部”の2段階に分けて考えるのが適切だ。流砂にはまった場合、最初は“外周部”にいることになる。〈水泳〉難易度15に成功することで、PCは流砂から逃れることが出来る。〈水泳〉難易度10に成功することで“外周部”に留まることができる。4以下の差(つまり結果が6〜9)で失敗した場合、PCは“外周部”から“中心部”に運ばれる。5以上の差(つまり結果が5以下)の場合、PCは溺れはじめる。“中心部”から脱出するには、〈水泳〉判定難易度15に2回成功する必要がある(1回目で“外周部”に移動し、2回目で流砂から出る)。
一行はお互い同士をロープで結び合わせて踏破することもできる。ロープに結びつけられている場合、救助 される側のキャラクターの〈水泳〉判定に+5状況ボーナスを与えろ。引き上げる際の【筋力】判定は救助 される側は自動成功するが、救助 する側は通常に難易度15の【筋力】判定を行う。救助 に関わる者は、〈平衡感覚〉難易度10に成功しなくては流砂に引き込まれてしまう。救助するものがされるものと入れ替わりに流砂に踏み込むことはよくあることだ。
【筋力】判定ロールを行うことが出来るのは流砂にはまったPCの隣り合わせのPCだけだ。それ以外のものは援護することが出来る。しかしながら、【筋力】判定ロールと援護ロールをした者は、〈平衡感覚〉ロールを行わなくてはならず、失敗したなら流砂にはまる。
1人を安全にロープに結ぶためには、ロープを10フィート分消費することに注意しろ。そのため、市販のロープ1本だけでは一行を全員助けることは出来ないだろう。先頭と殿にロープを渡してそれにつかまるだけでは上記の状況ボーナスは得られない。
最後に、流砂が存在する環境は常に脅威のある状況と考えられるため、いずれにしても出目10は行えない。
召喚円 Summoning Ring:遭遇レベル9
![]() | 腐敗して壊れた、白い石の杭が、沼地から突き出ている。いささか欠け崩れているものの、数本の円柱が、直径30フィートほどの円形を形作っている。いくつかは傾いており、またいくつかは湿地帯に完全に沈んでしまったようだ。 |
特にこの場所を観察することを宣言したPCの中で、【判断力】難易度10に成功した者は、召喚円の中央の水が、理由は不明であるものの、渦を巻いていることに気付く。
もしPCが召喚円に入るか、あるいは水に対して何らかの行為に及ぶのなら、4体のボッグ・マミー(沼地ミイラ)が攻撃のために起き上がる! PCが渦巻く水に気付くことなく召喚円に踏み込んだ場合、通常のイニシアチブをロールする前に、ボッグ・マミーの奇襲攻撃を受ける。
ボッグ・マミーは沼に浸した包帯で包まれた人型生物の死体である。すべてのボッグ・マミーには、沼の植物と蟲が無数に蔓延っている。
浅い水を〈捜索〉したなら、難易度20に成功することで錆びた鉄の収納箱を発見できる。中には完全に腐敗した羊皮紙(かつて何であったかを判別するのは不可能)と石化した手首が収められている。手にはサファイアの指輪が嵌まっており、それはリング・オヴ・プロテクション+2 である。
ボッグ・マミー Bog Mummies (4体):ヒット・ポイント52
骨の洞窟 Cave of Bones
沼地のふちに、てっぺんが草で覆われた、緩やかな傾斜の丘が突き出ている。丘は周囲の沼地とは異なり、乾燥した岩がちの地形をしている。丘の側面には、その中に通じる真っ暗な洞穴がある。 |
開口部は狭苦しい洞穴(高さ5フィート、幅3フィート)につながっている。丘の側面から30フィートほど入ると行き止まりとなり、高さ、幅、奥行きがいずれも10フィートの地下室に至る。洞穴はからっぽであるが、壁は全面が色あせた壁画と書き文字で覆われている。洞穴の壁画は、熊や野牛、鹿といった種々な動物を描写している。しかし、それらはいずれも完全に骸骨の姿で描かれている。天井部分には、ひとつの壁画が書き加えられている:骸骨のドラゴンだ。
書き文字は長期間にわたり、明らかに複数の手で書き込まれている。だがそのほとんどは判読することができない。それでもいくつかの興味深い内容が判読できる:
英雄たちは壁画と書き文字から事の次第を推測することができるだろう。しかしここにはそれ以上の情報は何もない。
廃墟 Ruins
崩れた壁と崩壊した塔が、雑草と潅木の間に覗いている。この小さな共同体は、今や完全に沼地に沈もうとしていた。 |
廃墟(カハーダリンとロスサザン)はどちらも、いまでは廃都と化している。いずれの都市も、かつては有していただろう財宝や宝物は、はるか昔に略奪され尽くしている。都市を貫く目抜き通りにさえ、もはや価値のあるものは何も残っていない。しかしながら、目抜き通りには一風代わった特色がある:約半分の壁が奇妙な色合いに変色していることだ。この変色は、怯え、逃げ惑う人々を暗い影で描いているように見える。より近くで調査すると(〈捜索〉難易度15)、この影が圧縮された灰で描かれていることがわかる。これらの影は、ドラゴサの恐るべきブレス攻撃で虐殺された住民たちの名残なのだ。
ドラゴサの棲居マップの説明 Dragotha's Lair Map, Keyed
アンデッド・ドラゴンの棲居は孤立した険しい岩山の下、はるか昔に失われた山脈の根元にある。ドラゴサは何世紀間も彼の専用出入口を使わなかった。しかしいずれにせよ、そこはドラコリッチが故意に起こした地すべりにより、何トンもの落石で埋められている。
他にもう1つ出入口が存在する ‐ それは人間の手で築かれ、タルダラスは出入口の鍵を持っている。さらに、アンデッド・ハンターは険しい岩山のどこに人間用の出入り口があるかを正確に知っている。それは探索に費やすべき数日を短縮することができる。
棲居の中は暗い事に注意しろ。以下に続くすべての記述は、PCがランタンを使用している仮定のもとに与えられる。
ドラゴサの棲居の中は永続化されたアンハロウ が発動されている(術者レベル15)。つまり棲居の中で行われるアンデッド退散にはー4ペナルティが科せられ、威伏には+4ボーナスが与えられる。しかしながら、これはあまりにも古い呪文のため、その他の効果については薄れ果ててしまっている。ただし、同時期に発動された、内部に潜むドラゴサ教徒にのみ効果を現すレジスト・エナジー [火]10についてはいまだに残照している。
棲居の内部は、特別に記載されていない限り天井の高さは10フィートだ。それぞれの扉は古い樫で作られているが、これほどの年月を経た後であっても頑丈だ。また特に記されていない限り鍵はかけられていない。硬度5、ヒット・ポイント20、破壊難易度23
D0.呪いの顎 Maw of Doom
緩やかな傾斜を背後にした壁には、長期間にわたり、風雨にさらされたと思われる彫刻で満ちている。あなたはその中でも、30フィートはある、巨大な骸骨のドラゴンを容易に見分けることができた。 |
説明用マップはD1区画から始まることに気付くだろう;この区画はその前段階として存在する。D1区画に到達するためには、英雄たちは〈捜索〉判定難易度25に成功しなくてはならない。判定に成功したなら、タルダラスが持つルーンストーン・キーにぴったりと合う彫刻を発見する。ルーンストーン・キーがこの場所に押し込まれたなら、それはパチッと鳴る。そうすると彫刻が劇的に後退して脇に移動し、泡状の形をしたD1区画に入ることができるようになる。
終了 Conclusion
PCのひとりが世界のためにクラウン・オヴ・モータリティ をかぶり、この復活劇にうまく対処できたろうか? もしそのようにしたなら、そのPCの行った自己犠牲は伝説となり、歴史として刻まれ、幾年にもわたり吟遊詩人のバラードに謡われるだろう。PCが復活劇をうまく阻止することができない可能性もある。その場合、英雄として祭られるのはタルダラスである。もちろん、それには別の可能性も含まれる。ドラゴサの棲居に挑んだ英雄たちが、ドラゴサの力の前に全滅した場合だ。
もしドラゴサが勝利したなら、彼は棲居を離れるに十分な心臓を手に入れたため(出入口を塞いでいる岩塊をかきわけて出撃し)、周辺国家の主たる脅威となるだろう。もしこの冒険が単純な一発ものであるなら、ドラゴサの採るだろう次のアクションは重要ではない。DMがこの冒険を自身のキャンペーンに取り入れようとするなら、元来ドラゴサの〈心臓〉を盗み出したのは『〈白羽山〉』の冒険で語られるケラプティスであることを念頭に置くべきである。ドラゴンはこれを知っており、そしてどこに山があるかも知っている。ケラプティス(もしくはその名を名乗るもの)は、まもなく戸口に歓迎されざる訪問者を見いだすだろう。もしPCが今までにドラゴサの〈心臓〉を発見しているのなら(それはこの冒険には登場しないが、『〈白羽山〉、再び』において登場する)、それを破壊することによりドラゴサを永久に葬り去ることができる。もしドラゴサが〈心臓〉を取り戻したなら、彼はクラウン・オヴ・モータリティ を完全に克服し、また死霊術リンクや再生能力を必要とすることもなくなる。
もしPCがドラゴンを不活性化するためにクラウン・オヴ・モータリティ を用いたなら、PCにボーナスとしてそれぞれ6000経験点を与えろ。もしタルダラスが英雄の一行に加わっているなら、PCの得るボーナスは2000経験点になる。棲居に突入したものの、ドラゴサに直面することなく撤退した英雄たちにはボーナス経験点は与えられない。棲居に巣食うさまざまな恐怖に敗北した一行には、ボーナス経験点が与えられないのは言うまでもない。
クラウン・オヴ・モータリティ Crown of Mortality:枯渇の王冠
クラウン・オヴ・モータリティ は黄金の輪の姿をしている。それはドラゴサを不活性化するために、ケラプティスが作り出したものである。ドラゴンから20フィート以内に存在するの中で、生きているクリーチャーが使用するなら、クラウン はドラゴンの再生能力を阻害し、そしてドラゴンが生きているクリーチャーに対して死霊術リンクを掛け渡すことも阻止する。不幸なことに、着用者はドラゴンに束縛され、そしてクラウン を身につけた場所から二度と動くことができなくなる。さらに、すべての生きているクリーチャーはクラウン の周辺から10ラウンド以内に撤退しなくてはならない。さもなければ着用者の犠牲は無駄になり、新たな着用者を必要とするだろう。クラウン をかぶった後、ドラゴサが新たな死霊術リンクを掛け渡したなら、着用者は死ぬ。 |
D21区画に登場するドラゴサは、訳者が7レベルの冒険者に合わせて作り出したドラコリッチ(ブラック・ドラゴン)である。
ドラゴサの真実の姿は『〈白羽山〉ウェブ・エンハンスメント:山の周辺は中と同様に危険だ』において公開されている。ここでドラゴサはワーム・ブラック・ドラゴンのドラコリッチ(脅威度23)として設定されており、高レベルの冒険者でない限り渡り合うことは困難だろう。
DMがこのシナリオをキャンペーンに投入するのであれば、『冒険者たちが倒したドラゴサは真なるドラゴサではなく、本物は別の場所にいた』といった展開を進めても良いだろう。その場合、この弱いドラコリッチは、ドラゴサ本体が破壊された場合に備えて準備していた予備の体とすべきだ。
Design: | Bruce R. Cordell |
Editing: | Penny Williams, John D. Rateliff |