D14.不思議なホール Wondrous Hall:遭遇レベル10

  何もないホールに、幾本もの巨大な円柱が立てられている。それぞれの円柱には、薄暗いランプが備えられている。円柱は、とてつもない大きさの、ドラゴンの足をかたどって作られている。円柱の他には、4体のとても大きな、白大理石で作られたドラゴンの彫像が、部屋の角付近に置かれている。彫像は、ドラゴン・スケルトンをモデルにしている。壁と床は、ドラゴンの顔や角、骨などが浮き彫りされている。クロークをまとった人影が、薄暗いランプの光が集まる、ホールの中央に立っている。6体の服を着た人型生物が、人影を囲むように立っている。

  この部屋の天井は200フィートあるが、黄色がかったランタンの灯りは60フィートの高さまでしか照らしていない。この部屋を見渡すと5つの出口が見つかるが、南壁の中央には秘密扉があり、第6の出口として機能する。この部屋には特殊な心術魔法が働いており、クレリックの退散能力が機能することを阻害する(信仰特技を含む)。
  ホールの中心にたたずむクロークをまとった人物は、アングドールと呼ばれるドラゴサ教徒の高位魔術僧侶 High Wizard-Priest である。他のグールに似ている人型生物はドラゴサ教徒であるが、より強力な能力を持っている。死したとはいえアングドールは危険な存在である。そして彼の催す暗黒の礼拝はいまだに続いている。もしPCがアングドールとの対話を試みるなら、アングドールは戦闘の前に幾ばくかの時間を割いて演説をしても良い:

  アングドールは頑丈だ ‐ 彼は退散させることができない。彼の身体構造はフレッシュ・ゴーレムのそれだ。戦闘が開始されたなら、アングドールは物理攻撃と呪文攻撃を行う。彼の部下である6人の教徒は、物理攻撃がアングドールに及ばないように恐るべき攻撃を行う。

フレッシュ・ゴーレムの変成種、アングドール Angdol, Augmented Flesh Golem ヒット・ポイント79

ガスト Ghast (6体):ヒット・ポイント29:MM62ページ
特殊:このガストは[冷気]ダメージに対して完全耐性を持つ。

 

戦略:アングドールはD9区画で戦いが起こった場合、敵の侵攻に気付く。その場合、彼はまずシールド を発動し、その後プロテクション・フロム・グッド、ミラー・イメージ、レヴィテート を順次発動して戦いに備える。彼はPCとの会話は5分間までしか続けない。戦闘に入ると、彼は最初に呪文修正を施したエヴァーズ・ブラック・テンタクルズ を発動し、多数の敵を捕らえようとする。その後は上空に移動し、範囲呪文を発動して捕らえた敵を攻撃する。
  ガストはアングドールが突撃を受けないように移動経路を塞ぐように並び、敵の移動を阻害してアングドールの呪文攻撃を有効に使わせようとする。アングドールはガストが呪文に巻き込まれることを躊躇しない。彼らは死ぬまで戦う。