D16.入会の祭壇 Altar of Initiation

  この部屋は、黒曜石とレッドストーンの板で作られた、タイルが敷き詰められている。それぞれの板には、雄叫びを上げる、無表情な男の顔の浮彫されている。天井からは、水のしたたる、へこんだ球体が吊り下げられている。周囲は、青色の薄明かりで照らされている。入口の向かいの壁には、黒大理石から削り出された、祭壇が置かれている。その表面には、角ばったルーンが刻まれている。

  この部屋は球体に発動された、青い光を放つコンティニュアル・フレイム 呪文で照らされている。しかし、それが発動されたのは球体が壊れてしまうよりはるか昔の話だ。しかしながら、祭壇に発動された魔法は、今でも十分に機能している。祭壇はドラゴサに捧げられており、アンデッド・ドラゴンに忠誠を誓うすべての教徒は、ここに巡礼することを望んでいる。竜語を理解できる者、あるいはコンプリヘンド・ランゲージズ などの呪文を発動した者は、祭壇に刻まれたルーン文字を読み解くことができる。声に出して読んだ者、(もしくは誰かが読み上げた)その声を聞いた者は、ルーンが発動する魔法の効果を受ける。ルーンは以下のように読める:

天界を凌ぎしもの、What surpasses Heaven,
地獄より卑劣なるもの;Is more despicable than Hell;
貧しき者が手中にしThe poor have it,
富める者はそれを求める;The rich need it;
口にする者は、死に至ろうか?If eaten, death follows?
 
解答:無 Nothing

  ひとたび質問を読み上げたなら、謎は解答を要求する。ドラゴサの入会者は解答を心得ている。ルーンによる魔法の影響下にある英雄たちがこの部屋の外に移動したなら、祭壇は負のエネルギーによる8d6ポイントのダメージを与える(反応セーヴ難易度18・半減)。もし生き残ったなら、彼女らは自由にこの部屋を離れることができる。実際のところ、この部屋は直ちに立ち去ることが最良の手段である。
  「無」と答えた者はドラゴサに忠誠を誓ったものとみなされる。祭壇からは変色した骨のような色の光束が放たれ、「無」と答えた全員に命中する。この光束を受けたものは、頑健セーヴ難易度15を行わなくてはならない。成功した者は、2d6ポイントのダメージをこうむり、1d6ラウンド間吐き気のする状態になる。失敗した者は、教団に無事入会することができ、そして弱々しい光を放つとグールに変成されてしまう! 新たなグールは、D15区画に登場するグールと同じ能力を持つ。彼らは愚かなことに、無慈悲に以前の仲間を攻撃する。

罠:入会の祭壇
脅威度:攻撃ロール:
罠の種類:魔法式セーヴ難易度:反応18・半減
作動条件:場所式ダメージ:負のエネルギー8d6ダメージ
再準備条件:自動再準備効果:
目標:上記参照
難易度:〈捜索〉28、〈装置無力化〉25

罠:入会の祭壇
脅威度:攻撃ロール:
罠の種類:魔法式セーヴ難易度:頑健15
作動条件:音声式ダメージ:成功:負のエネルギー2d6ダメージ
再準備条件:自動再準備効果:失敗:グールへの変成
目標:上記参照
難易度:〈捜索〉28、〈装置無力化〉25