アチューロン Uchuulon (スライム・チュール Slime Chuul) 脅威度6
この猛悪なクリーチャーは暗闇に潜む大型の昆虫や怪物甲殼類に似ており、鋏み様の鉤爪を狂ったように振りたてている。半透明の甲殻を煌く粘液がぶ厚く覆い、口からは1ダース以上の触手が生えている。その体は粘液の痕跡を引きずりつつ、あなたに向かって素早く進んで来る…
混沌にして悪・大型・異形(水棲)
イニシアチブ:+5;知覚:《暗視》60フィート、〈聞き耳〉+10、〈視認〉+10
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AC:20、接触12、立ちすくみ19
ヒットポイント:71(11d8+22、11ヒットダイス)
完全耐性:毒
抵抗力:クリティカルの可能性を50%で回避;呪文抵抗16
頑健:+5、反応:+4、意志:+8
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移動速度:20フィート(4マス);水泳速度20フィート
近接攻撃:爪+11(2d6+4)、または爪+11(2d6+4)×2
接敵面/間合い:10フィート/5フィート
基本攻撃/組みつき:+8/+16
攻撃オプション:締めつけ3d6+4、つかみ強化、無視界戦闘、迎え討ち
特殊アクション:麻痺の触手
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能力値:【筋】18、【敏】12、【耐】14、【知】10、【判】12、【魅】3
特殊能力:水陸両生
特技:鋭敏感覚、無視界戦闘、迎え討ち、イニシアチブ強化
技能:隠れ身+11、跳躍+2、聞き耳+10、視認+10、水泳+12
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水陸両生 Amphibious(変則):アチューロンは水棲であるが、彼女らは地上で活動することも出来る。
締めつけ(変則):アチューロンは組みつき判定に成功した場合、3d6+4ダメージを与える。
つかみ強化(変則):この能力を使うためにアチューロンは爪攻撃を命中させなくてはならない。組みつきを始めようとするなら、それはフリー・アクションで行え、機会攻撃を誘発しない。もし組みつき判定に勝利したなら、相手を押さえ込んで《締めつけ》ることも、あるいは次ターンに触手に送り込むことが出来る。
麻痺の触手 Paralytic Tentacles(変則):アチューロンは移動アクションを用いることで、つかんだ相手を爪から触手に移動することが出来る。触手は同じ【筋力】で組みつきを行うが、ダメージを与えることはない。しかしながら、それらは麻酔性の分泌物を与える。触手に持たれた者はアチューロンのターンが巡って来る毎に頑健セーヴ難易度17に成功しなくてはならず、さもなければ6ラウンド間麻痺してしまう。触手につかまれている間、麻痺していようといまいとに関わらず、対象は自動的に毎ラウンド1d8+2ポイントのダメージをクリーチャーの大顎から受ける。
粘液防御 Protective Slime(変則):アチューロンは表面に透明な粘液を分泌し、これはACに+2反発ボーナスを与える。粘液はアチューロンの重要器官を防護することから、このクリーチャーに対するクリティカル・ヒットは50%の確率で無効化されてしまう。
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チュールの成体にイリシッド・タッドポールを移植すると、それは恐るべき突然変異を起こし、最終的にスライム・チュール、またの名をアチューロンとなる。この過程でイリシッド・タッドポールは死滅するものの、それは以前のチュールとは程遠い存在に成り果ててしまう。マインド・フレイヤーはアチューロンが通常のチュールより扱いやすい事に気付き、それらを狩人にして棲居の警護として用いる。
アチューロンの大きさと形は通常のチュールに似ているが、それの地上移動速度はよりゆっくりとしている。その甲殻は半透明であり、そして分泌された厚い粘液に覆われている。アチューロンの肉体から滴り落ちる粘液は1時間後には完全に分解される。
アチューロンは通常のチュールより弱く不器用で、そしてその甲殻はより柔らかく、容易に武器で突き刺せる。しかしながら、その肉体に隠された粘液こそが真なる脅威と言えるだろう。
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