太陽の目

4レベル・プレイヤー・キャラクター4人用の短い冒険

CREDITS

Design: Eric Cagle
Editing: Penny Williams
Typesetting: Nancy Walker
Cartography: Rob Lazzaretti
Web Production: Julia Martin
Web Development: Mark A. Jindra
Graphic Design: Sean Glenn, Cynthia Fliege

Based on the original DUNGEONS & DRAGONS® game by E. Gary Gygax and Dave Arneson and on the new edition of the DUNGEONS & DRAGONS game designed by Jonathan Tweet, Monte Cook, Skip Williams, Rich Baker, and Peter Adkison.

太陽の目は4レベル・プレイヤー・キャラクター(PC)4人用のパスファインダーRPGの短い冒険だ。このシナリオはあらゆる形式のキャンペーンにも採用できる。これは君のキャンペーン世界の木々生い茂る山にある寺院を舞台としている。

準備

君(GM)にはCore RulebookBestiaryを含むパスファインダーRPGの主要ルールブックが必要だ。この冒険はパスファインダーRPGのルールを活用する。

君はこの冒険を人里離れた寺院がありそうな山中の密林の存在する君のキャンペーン世界で起こして良い。ここの文書は君のキャンペーンで機能すると思うとおりに修正すること。

はじめに、この冒険を(地図も含め)印刷すること。太陽の目はD&DウェブサイトのMap-a-Week記事にある“Temple and Surrounding Overview”の地図を修正したものを使っている。本来の地図は〈http://www.wizards.com/dnd/images/mapofweek/templesurroundings_72dpi.jpg〉で見つかる。

冒険の背景

この冒険の背景は遥か過去、人間が世界の支配者となる前の時代まで遡る。その期間にリザードフォークは、特に世界の密林で勢力を拡大し人口を増やした。

太陽の時代

古の時代、シュウリクはクド=アル密林における最強のリザードフォーク・シャーマンであった。ある日彼は神格セムアンヤから雄壮な寺院を建築せよとの幻視を授かった。そうしてシャーマンは人々に石の斬り方と堅固な壁へと組み込む方法を教えて、人々は協力して神格に相応しい寺院を建造した。彼らはこの建造物を瞋恚陽のジグラットと名づけた。

セムアンヤは喜び、人民に祝福を与えた。リザードフォークの人口は急増し、近隣そして彼方の諸国を征服して数百マイルにまたがる大帝国を築いた。リザードフォークは新天地に居を構え、セムアンヤの寺院を気に掛ける敬虔な崇拝者少数ばかりが残った。

リザードフォークは太陽を自らの神格の顕現であると崇め、誇りとして聖印が多く作られた。シュウリクは手ずから作った特製の太陽の象徴をジグラットの頂点へと配置した――魔法的に陽光を捕え丑三つ時でさえ光を放てるようにした連なる鏡と鏡玉だ。彼は遠くにいる目標へと太陽のエネルギーを当て燃やせるほどの力を持つこの装置をアイ・オヴ・ザ・サンと名付けた。寺院付近にあるリザードフォークの廃村のいくつかがこの方法によって偶然にも破壊された。

黒い月の時代

帝国が拡大するほどに、リザードフォークも増長していった。セムアンヤは彼らの振る舞いに怒り大地へと太陽の祝福を引き上げ、それを終わりなき闇へと沈めたと言われている。黒月寺院と呼ばれる別の寺院が瞋恚陽のジグラットの隣に建造され、アイ・オヴ・ザ・サンが薄れた後でも光を保存できるよう魔法のアイテムが作られ、それからとこしえの闇が訪れた。しかしその努力は水泡に帰した。変温動物であるリザードフォークは活力を日光による気温に依存しているため、最終的に無気力状態に陥った。

リザードフォークが征服した土地から連れてきた奴隷は蜂起し、目に入ったかつての主人を殺していった。シュウリクはこの反乱で倒れたが、生粋の奴隷はこれを破壊するのに必要な寺院の最上階の隠し部屋に入るやり方が分からなかったため、アイ・オヴ・ザ・サンは無傷のまま残った。そうしてすぐに帝国は滅んだ。残った数少ないリザードフォークは森へと撤退して陽光の帰還を待った。

日の出の時代

最終的に陽は戻り、大地に生命がもたらされた。しかしリザードフォークは再興するには余りに奥へと逃げ野蛮になっていた。そうした元々のリザードフォークの子孫たちは現在密林で動物同然に生活しており、かつて祖先が崇めていた太陽を迷信的な哀れみの眼で見つめている。

しかし歴史は繰り返すもので、ついにセムアンヤは更に幻視を送った――今回は人々のために熱心に祈祷をするクザァルという名前のリザードフォーク・シャーマンに。その幻視はクザァルにシュウリクのジグラットと探してアイ・オヴ・ザ・サンを回復するよう指示した。導きの光により、リザードフォークは失ったものを遂に取り戻せた。

クザァルの指導により、場当たり的なリザードフォークがその今や苔むしている古い寺院に集い、道を切り開き始めた。寺院の内側でクザァルは隠し部屋にアイ・オヴ・ザ・サンを見つけた。神格の先導により、彼は最終的にかつての栄光を取り戻せるような儀式を執り行っている。現在眼はゆっくりとちらつきながら機能を取り戻しており、時折周囲数マイルからでも見れる眩い光線を投射する。

クド=アル密林の外縁部に村を作っている人間と他の人型生物は遠くの丘の上から放たれるその奇妙な光を不思議がって見つめた。眼の力が増すにつれ、破壊力も増してゆく。トゥージ=リーの人間の村にある建造物数軒は既にこの神秘の光によって燃え尽きている。

冒険の概要

トゥージ=リーの人々は奇妙な光が最高に眩い時に生じるように見える謎の火の発生源を見つけようと躍起になっている。彼らは調査隊を密林へと送ったが、誰も帰ってきていない。輝く光の発生源を見つけ、これ以上村の被害が出ないようにしてくれと彼らはPCに頼む。

任務を受ける場合、PCは密林へと足を踏み入れ、リザードフォークの巡回の通る道を進み、双子ジグラットを見つけなければならない。そこで彼らは塔を守るリザードフォークを、クザァル自身も含め倒し、アイ・オヴ・ザ・サンを降ろしてトゥージ=リーの町がこれ以上脅かされないようにしなければならない。

冒険のきっかけ

GMである君はこの冒険にプレイヤーとキャラクターを巻き込む最良のやり方を知っている。君は以下の冒険のきっかけを使って想像力をかきたて、またキャラクターの関心に沿うよう必要に応じて適当に修正して良い。

冒険の開始

この冒険は2つの定型のない遭遇(1つはトゥージ=リーの中で、もう1つは密林の中で)と、4つの範囲(ジグラットの共同住宅)の固定された遭遇がある。定型のない遭遇は書かれている通りの順序で運用すべきであるが、時期と場所はGMである君に委ねられている。場所式の遭遇は地図と結び付けられている。

トゥージ=リー

トゥージ=リーは、起伏のある地形に数百マイル伸びている荒々しく手に負えない雨林であるクド=アル密林の端に位置する辺境の町だ。この密林の端でここまで大きくなった居住地は数少ないが、その深奥は未だ完全に探検されていない。

PCが町に到着した時、以下を大声で読むか言い換えること。

君たちはこの熱帯雨林ではよくありそうな激しい通り雨の已む頃にトゥージ=リーの町に到着する。町は鬱蒼とした密林で覆われた低山の麓の谷の中に位置している。一見するに、トゥージ=リーは自主自立した人々の暮らす粗野で忙しない辺境の街に見える。実際、彼らは君たちに対しそっけなく頷く以上の興味を示さない。

小包をシルーに届けに来た場合、PCたちはそこで生活している誰かに訊く事で簡単に彼を見つけられる。そうでないなら、件のシャーマンは町で彼らに会って自己紹介する。少しキャラクターらと歓談した後、彼は彼らを家での夕餉に招待する。

NPCシルー(男性の人間アデプト3、CG)は町外れにある小さいが快適な茅葺の小屋で生活している。最近宿が燃えてしまったため、彼はPCたちがトゥージ=リーにいる間ここに泊まるよう招いてくれる。

シルーはお喋り好きで、滞在期間の間にPCたちに以下の情報を明かす。

遭遇A:火事だ!

次の日没(冒険者が到着したその日かもしれない)にPCが家から出ている時に以下を大声で読むか言い換えること。

容赦無い日差しとジメジメした空気が組み合わせにより、日中のトゥージ=リーの住人の動きは緩慢だ。招かれた扉に入ろうとした時、シルーが興奮したように南を指差す。「あれだ!」彼は叫んだ。「さっき話した変な光だよ!」確かに、昼間の星より明るい光が懸崖で輝いている。「いつも同じ所からだ、」シルーは続ける、「それで日中でさえ一番眩い。」俺たちにはアレが何か想像もつかない――調査に向かわせた斥候の多くは戻って来ず、人型生物が密林で目撃されているため誰も敢えて向かおうとしないんだ。」

煙の薫りが空気中に充満し、突然誰かが叫んだ、「火事だ! 火事だ!」人々は現場へと駆け始め、すぐにシルーの小屋が炎上している事が明らかになる。混乱の外で消防団は炎と戦う為の編成を迅速にしている。

NPC:シルーと町民数人は消火しようとする。PCの参加は、するのであれば歓迎され、水を入れる桶を渡される。村民が火と戦っている間にキャラクターそれぞれは【判断力】判定(DC15)を行って良い。成功によってキャラクターは丘の上からの光は極めて眩く、鎮火の間も安定していることに気付く――日光を反射する鏡のようだ。

進展:キャラクターが妨害する何らかの特別な手段を持っていない限り、シルーの小屋と隣家は共に全焼する。村人たちはPCからの申し出る手助けにはなんであれ高く評価し、助けてもらったならシルーは喪失に悲しみながらも心からの感謝をする。消防団が立ち去った後に以下を読むか言い換えること。

「これで五度目だ!」シルーは悲嘆に暮れる。「俺達はほんの数週間で半ダース近くも建物を失っちまった。」彼は一瞬動きを止めてからかぶりを数度振り、それから君たちを凝っと視る。「助けてくれないか?」希望を持ち直して言う。「密林へと分け入ってあの光が火事と関係あるか調べてくれないか? 俺はお告げもいくつか受け取っていて、その全てがあの光を指し示している。」

PCがこの問題の検討に同意した場合、シルーは町の長老たちと招集しに離れる。古老は全員彼の考えを認め、キャラクターが奇妙な光を調査してくれることに喜ぶ。古老は問題を排除できた暁にはPCへの町が所有する宝物(800gp)の渡すと自ら申し出る。

進展:PCが謎の火事の調査に同意する場合、町民は彼らに基本的な消耗品と、クド=アルの最初の半マイルほどの密林の獣道を描いた地図も提供する。運悪くもその地図はそこまで詳細ではないが、正しい方角に導くには十分だ。密林で快適に眠れるよう、彼らはPCに雑貨屋で200gpで蚊帳を買うよう勧めもする。

トゥージ=リー

N小さな町

退廃+0;犯罪+0;経済−4;法治−4;情報+2;社交−4;危険+20%

欠点襲撃

人口統計

政治体制独裁制

人口1,300(1,248人間、36ハーフリング、13エルフ、13他の種族)

市場

基本価格800gp;購入上限5,000gp;呪文4レベル

下級アイテム8(ワンド・オヴ・イーグル・アイ[25チャージ]、ワンド・オヴ・アロー・イラプション[25チャージ]、ブーツ・オヴ・ザ・キャットワンド・オヴ・スパイダー・クライム[25チャージ]);中級アイテム3(ワンド・オヴ・プロテクション・フロム・アローズ[25チャージ])

密林を冒険する

雷雨の降り頻る蒸し暑いクド=アル密林の密生した森と丘陵の移動は難事だ。以下のルールと示唆はこうした状態における密林の細道を示す難しさを表現する助けとなるだろう。更なる情報はCore Rulebookの環境参照。

野外移動:実際には道はなく、密林の移動は1/4の速度にまで減少する(Core Rulebookの「補足ルール」参照)。

天候:この冒険はモンスーン期の終わり近くで起こるため、雷雨が前触れ無く発生する。旅路において2時間が経過する毎に、ロールに+10%を加えて表:天気ランダム決定表を振ること。猛吹雪や竜巻の結果を豪雨に変えること。

地形の要素:クド=アル密林は中くらいの森林から密生した森林まで様々であり、下生えも軽度から重度まである。PCにも目標にも柔らかい遮蔽を提供するため、戦闘ではこの重度の茂みは優位も足枷も与える。

這い回る蟲:この密林には数十億の昆虫がいる。ダメージを与えないが、虫けらは衣服、鎧、食事などに入り込むため酷く邪魔だ。夜毎にキャラクターそれぞれは〈生存〉判定(DC10)に成功することで這う昆虫に噛まれる効果を無視できるが、出来なければ翌日疲労状態になる。蚊帳10フィート×20フィート(キャラクター4人には十分)はトゥージ=リーで200gpで買える。(このアイテムは町民がタダで提供してくれないが、有用性は言及してくれる。)帳の中で夜を過ごせばその夜の〈生存〉判定は必要ない。

クド=アル密林

ジグラットと町は比較的近いが、PCが到着するには骨の折れる3日間の旅が必要になる。既に若者数人を光の捜索に送り出して失っているため、町民は案内人として誰かを同行させるのには気が進まない。つまり、PCは瞋恚陽のジグラットの見つけるのに自らの腕(と町民の指す不完全な方角)に頼らなければならない。

旅の初日の早くにキャラクターは進行方向から約10分毎に眩い光が瞬くのを見る。その距離では冒険者は光源を判別できないが、目に見える時はそれを旅の目的地に出来る。しかし密林にひとたび入ったなら、最早閃光と枝葉の切れ目が一致した瞬間を除いて光は見えない(約6時間に1度)。

移動する2時間に一度、先頭のキャラクターは〈生存〉判定(DC15)を試みなければならない。成功すれば一行は道を間違えない;失敗すれば道を外れる(Core Rulebookの環境の「道に迷う」参照)。キャラクターは次に眩い光が見えた時に正しい方角が自動的に分かる。

B.リザードフォークの待ち伏せ(EL5)

密林リザードフォーク(4) CR1

XP400

N中型サイズの人型生物(爬虫類)

イニシアチブ+0;感覚〈知覚〉+1

防御

AC15、接触10、立ちすくみ15(+5外皮、+3鎧)

hp11(2d8+2)

頑健+4、反応+0、意志+0

攻撃

移動速度30フィート、登攀15フィート

近接2爪+2(1d4+1)、噛みつき+2(1d4+1)

遠隔ハーフリング・スリング・スタッフ+2(1d8+1/×3)あるいはジャヴェリン+2(1d6+1)

一般データ

【筋】13、【敏】10、【耐】13、【知】9、【判】10、【魅】10

基本攻撃+1;CMB+2;CMD12

特技《武器習熟:ハーフリング・スリング・スタッフ》

技能〈登攀〉+13、〈軽業〉+5;種族修正+4〈軽業〉

言語竜語

SQ息こらえ

戦闘用装着品高品質スリング・ブリット(20)、ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズジャヴェリン(5)

他の装着品ハーフリング・スリング・スタッフ、高品質ウッデン・アーマー

旅の初日より後に、PCたちは彼らが密林に足を踏み入れて以来遠くから追跡していたリザードフォークの巡回と遭遇する。侵入者がシュウリクのジグラットに近付き過ぎている事に憂慮したそのリザードフォークは前方を取り囲んで待ち伏せしている。

たまさかの雷雨が到来し、已む気配も見せない。泥と絡みつく下生えをとぼとぼと歩いて行くと、突然の豪雨によって視界は無きが如しになる。奇妙なシャーシャー声が上の梢から放たれ、突然、投げ槍も四方から雨あられと降り注ぐ!

クリーチャー:リザードフォーク4人は一行を奇襲しようと伏せて待機している。

戦術:リザードフォークは梢の中に身を潜めており、そのため視認困難(20%の失敗確率)と遮蔽(ACと反応セーヴに+4ボーナス)を得ている。それぞれはジャヴェリンを1本放ってから飛び降りて近接状態になる。鬱蒼とした木々のため地形の遮蔽のルールはここにも適用される(「密林を冒険する」の補足欄参照)。

進展:PCがリザードフォークを生け捕りに出来た場合、捕虜は竜語で「シュウリクには近付くな、燃え盛る太陽に報復されたくないのなら」と話す。捕えられたリザードフォークは最善を尽くして看守を攻撃するか最初の機会に逃げ出す。

宝物:盾と武器に加え、リザードフォークそれぞれは25gpの入ったポーチを持ち歩いている。

シュウリクのジグラット

旅立ちから3日目、キャラクターはシュウリクのジグラットに到着する。リザードフォークの寺院が初めて視界に入った時に以下を大声で読むか言い換えること。

数日の草臥れる旅の後、君たちは水流の音を聞く。君が道なりに進むと、視界が広がり数百フィート下を流れる急流によって削られたであろう巨大な渓谷の崖に着く。

谷の反対側には、密林の梢に縁取られる古めかしい石の共同住宅の建造物がある。巨大なジグラット2棟が、それらより小さな建造物を間に挟んでいる。南には損傷の激しい橋が峡谷を渡している。

ここ数日に君たちが何度も見た奇妙な眩い光の発生源はもう目の前だ。ジグラットの北端の頂点にある装置のようなものから発せられている。この装置は鼓動を打つように白光を周期的に明滅させ、まるで生き物の呼吸のようだ。

eye1.jpg

この装置は瞋恚陽のジグラット(下記のエリア2参照)の頂部に設置されているアイ・オヴ・ザ・サンだ。寺院の手入れをするリザードフォークの多くは現在休んでおり、本物の太陽とアイ・オヴ・ザ・サンの光を受けて日向ぼっこをしている。残るリザードフォークは密林の中で狩猟の最中だ。君は状況を楽そうに対処しているようにみえる時に1d4人のリザードフォークとの遭遇をPCたちに無作為に与える事を選んでも良い。狩人たちは死ぬまで戦う。

視認による〈知覚〉判定(DC20)の成功によって人影(リザードフォーク・シャーマンのクザァル)が北端のジグラットの頂点の光の隣に立っているのが見える。他のリザードフォーク数人はエリア2と3に詰めているが、キャラクターがこの共同住宅の周りを回らない限り見えないところに隠れている(かつ彼らからもPCが見れない)。PCの誰かがこれらの範囲と視線が通ったのなら、リザードフォークそれぞれはキャラクターの存在を看破する為の視認による〈知覚〉判定を試みて良い。PCが隠れようとする場合、キャラクター内で最低の〈隠密〉判定の結果と対抗で視認による〈知覚〉判定がなされる。そうでないなら〈知覚〉のDCは0で、距離に依る標準的なペナルティがロールに課せられる(Core Rulebookの〈知覚〉技能の記述参照)。PCそれぞれもリザードフォークを見る為の〈知覚〉判定を試みて良い(DC10、距離に依る基本的なペナルティを適用すること)。

1.損傷を受けた橋

キャラクターがこの橋に近付いた時に以下を読むか言い換えること。

この橋は粗雑な作りで60フィート伸びており渓流を渡っている。撹拌している川は50フィート下に流れている。時と風雨が橋に損傷を与えており、足元を形成している木の厚板と左右の手すりになっている縄は激しく損耗している。そうは言っても、注意して渡るのは今でもできそうだ。

PCに飛行手段があったとしてさえ、この谷を渡る唯一の「安全な」手段はこの橋である。キャラクターの1人目が厚板に足を踏み入れると、縄は軋み不吉な音をたてる。橋にいるキャラクターそれぞれは移動する10フィートにつき〈軽業〉判定(DC10)に成功しない限り。橋から落ちる。加えて、毎ラウンド、キャラクター1人につき10%の確率で縄が千切れる。橋の上にいるキャラクターそれぞれは崩れ落ちる時に反応セーヴ(DC15)に成功することで縄の1本を掴める;失敗すればそのキャラクターは下の川へと真っ逆さまに落ちる。水深は20フィートあるため、橋からの落下ダメージは2d6の非致傷と1d6の致傷となる。水に沈んだキャラクターは毎ラウンド川上りしようとするラウンドごとに〈水泳〉判定に成功しない限り水流によって川下へと30フィート流される。意識のないキャラクターは自動的に〈水泳〉判定に失敗する。

また、PCはこの谷を這い降りてこの急流の川を泳いで渡ると決めても良い。そうした方針を試みるキャラクターは〈登攀〉判定(DC10)に登攀に費やすラウンド毎に成功しない限り直前まで達成していたうちの最高の高度から落下する。〈水泳〉判定(DC15)の成功が川を渡るのに費やすラウンドごとに要求される。〈水泳〉判定に失敗したキャラクターは溺れる可能性に加えて毎ラウンド30フィート川下に流れる。坂がより急で壁の岩がより滑らかな反対側の崖をよじ登る〈登攀〉判定DCは15である。

ジグラットのリザードフォークは橋の観察について能動的ではないため、PCのここでのアクションは橋が倒壊しない限り、あるいは他に何か注意を引く事をしないかぎり目撃されない。この場合、エリア3(下記参照)のリザードフォークはモニター・リザードを解き放ち、渓谷を渡った者に対し攻撃させる。

2.瞋恚陽のジグラット(EL4)

ジグラットを建造したリザードフォークは北端にあるものを瞋恚陽のジグラットと呼んでいた。高さは300フィート近くあり、その上に立つ者に眼下の密林の谷の素晴らしい景色が一望できる――トゥージ=リーの町も含め。

このジグラットは5階建てで、それぞれ60フィートの高さがあり、巨人用の段差の階段が四方に設えられている。モニター・リザードの檻(下記参照)が目前にある南側は普通の階段だ。この階段の使用に〈登攀〉判定は不要であるが、他の角度からこの建物を這い登ろうとする者は昇るのに費やすラウンド毎にDC10の〈登攀〉判定に成功しない限り、直前まで達していた高さから落下して直下の階に落ちる。

アイ・オヴ・ザ・サンはこのジグラットの三角錐に設置されている小さな建造物の一番上に固定されている。この建造物に明確な扉はないが、手探りによる〈知覚〉判定(DC20)によってクザァルの部屋(下記の宝物参照)に通じる隠し扉を開く切替器が明らかになる。

クリーチャー:クザァルはここで瞑想しながら日光を浴びている。彼は沈思しており橋が倒壊しない限り、あるいはPCたちが大声を出すとか共同住宅内で戦闘が発生しない限りPCの到来に気付いていない。クザァルは奉じる神格セムアンヤに誓っているため瞋恚陽のジグラットの範囲から出られない。

別のリザードフォークがこの小さな建物の南側で四肢を伸ばして横たわっている。侵略者が訪れたなら、彼はクザァルとアイ・オヴ・ザ・サンを能力の限りを尽くして守ろうとする。

密林リザードフォーク CR1

上記参照。

hp11

クザァル CR3

XP800

男性のリザードフォーク・シャーマン3

N中型の人型生物(爬虫類)

イニシアチブ+5;感覚〈知覚〉+2

防御

AC24、接触11、立ちすくみ23(+6鎧、+5外皮、+1【敏】、+2盾)

hp50(5d8+3+20+5)

頑健+8、反応+2、意志+5

攻撃

移動速度20フィート、登攀10フィート

近接2爪+5(1d4+2)、噛みつき+5(1d4+2)あるいはクラブ+6(1d6+3)、噛みつき+0(1d4+1)

修得呪文(CL3;精神集中+5)

2レベル(1/日)―レジスト・エナジー

1レベル(1/日)―バーニング・ハンズ

準備呪文(CL3;精神集中+5)

2レベル―イーグル・アイスピリチュアル・ウェポン

1レベル―ブレスコーズ・フィアーエンタングル

0レベル(回数無制限)―ディテクト・マジックライトレジスタンスヴァーチュー

一般データ

【筋】15、【敏】12、【耐】18、【知】7、【判】14、【魅】10

基本攻撃+3;CMB+5;CMD16

特技《追加hp》、《イニシアチブ強化》、《預言者》

技能〈軽業〉+6、〈知識:宗教〉+4、〈水泳〉+0、〈登攀〉+18;ACP−4;使い魔修正+3〈登攀〉;種族修正+4〈軽業〉

言語竜語

SQ息こらえ

戦闘用装着品スクロール・オヴ・ドゥーム(2)、ポーション・オヴ・インヴィジビリティスクロール・オヴ・コーズ・フィアー(2)、ポーション・オヴ・グレーター・マジック・ファングスクロール・オヴ・オブスキュアリング・ミストポーション・オヴ・シールド・オヴ・フェイスポーション・オヴ・プロテクション・フロム・アローズ

他の装着品高品質クラブ高品質木製ヘヴィ・シールド+1角製ラメラー

特殊能力

炎の接触(超常)標準アクションとして、シャーマンは近接接触攻撃を行い、1d6+1ポイントの[火]ダメージを与えることができる。シャーマンはこの能力を、1日に3回だけ使用することができる。

治癒(超常)これはキュア・ライト・ウーンズ呪文と同様に機能し、CL3を使用する。一度治癒の呪術から利益を得たクリーチャーは、24時間の間、この呪術から再び利益を得ることができない。

リザードの霊獣 CR―

N来訪者(原住)

イニシアチブ+2;感覚夜目;〈知覚〉+1

防御

AC16、接触14、立ちすくみ14(+2【敏】、+2サイズ、+2外皮)

hp22(4HD)

頑健+2、反応+4、意志+4

防御的能力身かわし強化;完全耐性[火];弱点[冷気]

攻撃

移動速度20フィート、登攀20フィート

近接噛みつき+7(1d4−4)

接敵面2・1/2フィート;間合い0フィート

一般データ

【筋】3、【敏】15、【耐】8、【知】7、【判】12、【魅】2

基本攻撃+3;CMB+3;CMD9(13対足払い)

特技《武器の妙技》

技能〈隠密〉+14、〈軽業〉+15、〈知識:宗教〉+0、〈水泳〉+2、〈登攀〉+14;種族修正+8〈軽業〉

SQ接触呪文伝達、共感的リンク、鋭敏感覚、呪文共有

特殊能力

鋭敏感覚(変則)使い魔が手の届くところにいる間、使い魔の主人は《鋭敏感覚》の特技を得る。

呪文共有ウィザードは目標が“自身”の呪文を、自身の代わりに自分の使い魔に対して(距離が接触の呪文として)発動することができる。ウィザードはまた、通常であれば使い魔の種別に効果を発揮しないものであっても自身の使い魔に対して呪文を発動できる。

共感的リンク(超常)使い魔の主人と使い魔は1マイルまでの共感的なリンクを持っている。使い魔の主人は使い魔の眼を通して見ることはできないが、共感によって意思疎通をすることができる。このリンクの限定的な特性のため、伝えることのできるのは大まかな感情のみである。

接触呪文伝達(超常)霊獣はシャーマンが使用する接触呪文や接触して使用する呪術を伝達できるようになる。シャーマンと霊獣が接触している時にシャーマンが接触呪文を使用する際、シャーマンは霊獣を“接触者”に指定することができる。霊獣はあたかもシャーマンが接触したかのように接触呪文を伝達できる。接触呪文が伝達される前にシャーマンが別の呪文を発動すると、接触呪文は失われる。シャーマンが呪術を起動する際、霊獣を接触を行うために使用することができる。シャーマンは呪術でこの能力を使用する際、霊獣と触れている必要はない。


戦術:PCたちが彼の元に到着するより先に彼らに気付くとクザァルは戦闘の準備をする。彼は接近戦の距離に近付かれる前に可能なら以下のポーションの多くをこの順序で使う:ポーション・オヴ・インヴィジビリティポーション・オヴ・シールド・オヴ・フェイスポーション・オヴ・プロテクション・フロム・アローズ、そしてポーション・オヴ・グレーター・マジック・ファング。彼はスクロール・オヴ・コーズ・フィアースクロール・オヴ・ドゥームを、こうした呪文の距離内に誰かが来たらすぐに使用する。

宝物アイ・オヴ・ザ・サン(破壊DC10)を叩き壊す場合、PCたちは800gpの価値のある貴重な金属と宝石を回収できる。2つの金の銘板(それぞれ200gpの価値)が小さな建物の外部の頂点付近に並んでいる。これらの銘板に刻まれている図は大昔のリザードフォーク帝国だ。

クザァルの部屋の中にはセムアンヤの小さな金の像(200gpの価値)に加えこのシャーマンの私財がある。

アイ・オヴ・ザ・サン

EYE OF THE SUN/太陽の眼

オーラ強力・力術;CL13

装備部位―;市価114,000gp;重量1,200lb.

解説

アイ・オヴ・ザ・サンはいつかも分からぬほど永劫の昔にリザードフォークのシャーマン、シュウリクが建造した古の装置である。これは太陽光を集め、シュウリクのジグラットを照らす眩い光を放った。かつては圧倒的な力を誇ったが、現在のアイ・オヴ・ザ・サンは比較的弱い効果しか発生させない。しかしあと1〜2年も日を浴びていれば、かつてのように真に破壊的なアイテムとなるだろう。

アイ・オヴ・ザ・サンは太陽を向き続ける青銅の鼎と拡大鏡、そして水晶球が並んだものであり、エネルギーを集め続ける。それは600フィートの放射へと伸長している点を除けばデイライト呪文と同じ効果を放ち続ける。

〈知識:神秘学〉判定(DC15)に成功した使用者はこの拡大鏡を通して凝視することで15マイル先まで明瞭に物が見える。(トゥージ=リーの町はこの距離に優に収まる。)加えて、使用者はアイ・オヴ・ザ・サンの合言葉を唱えることでサンビーム呪文ほどに強化された日光の光を放てるが、これはクリーチャーには影響を与えない。この光線は13ラウンド続き、15マイル以内にある、使用者がその時に拡大鏡によって視認でき識別できる大型かそれ以上に大きい物品1つのみを目標に出来る。この光線の目標になった固定されていない物品は3ラウンドの間邪魔されず晒され続けると火を上げる;人のいる物体(人のいる住居など)は付添人と同じボーナスをつかって反応セーヴをする権利を持つ。複数の付添人がいる場合(2人以上の住人が家にいるなど)、最も高い反応セーヴ・ボーナスを使うこと。

作成要項

必要条件《その他の魔法のアイテム作成》、デイライトサンビームクレアオーディエンス/クレアヴォイアンス

3.モニター・リザードの檻(EL5)

帝国があった時代、リザードフォークはこの地にあるこの石柱を日時計として使った。しかし現在のリザードフォークはこの石の本来の目的について無知である。彼らは目の粗い簾に葡萄の蔓を這わせることで檻を2つ作った――2匹いるモニター・リザードそれぞれに付き1つだ。リザードフォーク1人がいつもここにおり、モニター・リザード2匹をいつも世話している。

密林リザードフォーク CR1

上記参照。

hp11

モニター・リザード(2) CR2

Bestiary参照。

hp22


戦術:PCを目撃すると、このリザードフォークは世話相手を解き放ってから瞋恚陽のジグラットの階段へと逃げてクザァルとアイ・オヴ・ザ・サンを害から守る助けをする。

檻にいる間にモニター・リザードが攻撃される場合、獣たちは激怒して比較的脆い簾の障壁を破ろうとする(【筋力】DC15)。

宝物:半貴石が嵌め込まれた6枚の金の銘板(それぞれ100gpの価値)が檻それぞれの中にある石柱の表面にかけられている。

4.黒き月のジグラット(EL5)

密林リザードフォーク(4) CR1

上記参照。

hp11

この建物は瞋恚陽のジグラットとは反対側にある。青銅製の揺り籠の中にある大きな黒曜石の球体が2つの小さな建物それぞれの三角錐の頂点を覆っている。石で出来ているが、これらの球体は焼かれたように見え、何らかの強力な熱によるもののようだ。夜、これらは脈動するように奇妙な白光を放つが、これはアイ・オヴ・ザ・サンが示すものよりも些か弱々しい。球体は揺り籠の中に埋められており、無傷での摘出は出来ない。

2つの建物の間には巨大な青銅の銅鑼が吊るされている。攻撃の際には、ここに詰めている4人のリザードフォークのうち1人がドラを鳴らし警報とする。

クリーチャー:リザードフォーク4人はこのジグラットの上でだらけており、日光浴をしている。それぞれはジャヴェリン10本を手元に置いている。彼ら4人は寺院の守護について給金が払われており、持ち場を離れようとはしない。彼らは侵略者にジャヴェリンのあられを降らせジグラットを汚れた足で踏み荒らそうとする者と交戦する。

宝物スフィアー・オヴ・ザ・ブラックンド・ムーンを叩き壊す場合(破壊DC20)、PCたちはそれぞれから400gpの価値のある黒曜石を回収できる。200gpの価値のある金の銘板1枚が黒い月のジグラットの上にある建造物それぞれを彩っている。

スフィアー・オヴ・ザ・ブラックンド・ムーン

SPHERES OF THE BLACKENED MOON/黒い月の球

オーラ強力・力術;CL5

装備部位―;市価7,500gp;重量200lb.

解説

スフィアー・オヴ・ザ・ブラックンド・ムーンそれぞれは絶えずデイライト効果を放っており、消せない。アイ・オヴ・ザ・サンが発する光が奪われた場合、球体はゆっくりと暗くなり、1週間の後に完全な闇となる。この効果は一新されたアイに1週間晒された後に再開する。

作成要項

必要条件《その他の魔法のアイテム作成》、デイライト

結末

寺院を守るリザードフォーク全員を倒した場合、PCはアイ・オヴ・ザ・サンをどうするか決めなければならない。この装置は極めて重く大きいが、入念に注意を払う事によって瞋恚陽のジグラットの頂部から無傷で外せる。しかしその位置から動かすと、即座に機能が止まる。

町への脅威の無効化に成功した場合、トゥージ=リーの町民はキャラクターに感謝すること頻りである。PCが合意した上での報酬を受け取り、またPCがいたいと思い続ける限り町のもてなしも受ける。

更なる冒険

PCがなんとかリザードフォークを打倒した場合、彼らはジグラットを更に探索できる。いくつかの隠し扉(手探りによる〈知覚〉DC20)の先は建造物それぞれの内部へと続いており、そこではリザードフォークが更に待っている。君の差配により、リザードフォーク帝国の時代から残る更なるアーティファクトもここで見つかるかもしれない。

著者について

Eric Cagleは自由契約のゲーム設計者であり、現在Wizards of the Coast株式会社で働いている。最近の著作にはD&D用に武器装備ガイドFiend Folio、そしてStar Wars Roleplaying Game用のUltimate Alien Anthology、そしてd20モダン・ロールプレイング・ゲーム用のURBAN ARCANAセッティングがある。Ericは頻繁にDRAGON Magazineダンジョンズ・アンド・ドラゴンスウェブサイトの両方に貢献している。

報酬
経験点(ストーリー経験点含む) 約8,400XP
4人が次のレベルになるのに必要なXP 24,000XP
実際の宝物 約7,566gp
脅威度から求められる宝物 約7,800gp
道のない密生した森(B.リザードフォークの待ち伏せ用)
地形効果
地形 細分 記号 効果
下生え 軽度 軽度の下生えで覆われたマスに入る場合、1マス移動するのに2マス分の移動がかかる。また、軽度の下生えは視認困難を提供する。軽度の下生えは〈軽業〉と〈隠密〉をDC+2する(木の葉や枝が邪魔になるので)。(機会攻撃は受けない)
重度 重度の下生えのあるマス目に入る場合、1マス移動するのに4マス分の移動がかかる。また、重度の下生えは失敗確率30%(通常の20%ではなく)の視認困難を提供する。重度の下生えは〈軽業〉のDCを+2する。一方重度の下生えは身を隠すにはよいので、〈隠密〉判定には+5の状況ボーナスを提供する。疾走や突撃は不可能。
小さい 小さい木と同じマスにいるクリーチャーは、部分遮蔽を得、ACに+2のボーナスと反応セーヴに+1のボーナスを与えられる。木はそれ以外の影響を与えない。クリーチャーは木を利用できる時は利用するものとして扱う。普通の木の幹はAC4、硬度5、150hpを有する。木に登るにはDC15〈登攀〉判定に成功しなければならない。(部分遮蔽は機会攻撃を抑止する)
大きい 進入不可。大木はAC3、硬度5、600hpを有する。〈登攀〉DC15。
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このシナリオ用の天候(「密林を冒険する」参照)
大分類 風速
(マイル
/時)
遠隔
通常
兵器
釘付け 吹き飛
ばされる
〈飛行〉 〈知覚〉 消す火(50%) 消す火(100%) 名称 d% 持続時間 備考
凪、微風 0〜10 通常 01〜60 夏:華氏60〜85度(15.6℃〜29.4℃)
61〜65 気温が華氏10度上がる
66〜70 気温が華氏10度下がる
71〜73 2d4時間 霧は5フィートを超える全ての視界(暗視を含む)を妨げる。5フィート先のクリーチャーには視界困難を得る。
−4聴覚のみ ひょう 80 1d20分しか持続しないが、1d4時間の雨を伴う 時として(5%の確率で)、屋外にいる者全員に(1回の嵐につき)1ポイントのダメージを与えるほどの大粒のひょうが降ってくることもある。ひょうに覆われたマス目に入る場合、1マスあたり2マス分の移動がかかる。
−4 −4、視認距離×1/2 覆われた 覆われていない火 74〜79 2d4時間 精神集中DC5+呪文レベル
豪雨 90〜100 2d4時間 5フィートを超える全ての視界(暗視を含む)を妨げる。5フィート先のクリーチャーには視界困難を得る。氾濫の際には、川はより広く、深く、流れが速くなる。川の水面は1d10+10フィート高くなり、幅も1d4×50%増しになる。浅瀬は数日にわたって消滅する。橋が流されることもありうる。そして渡し舟も氾濫する川を渡ることはできない場合がある。氾濫中の川では〈水泳〉判定が1段階難しくなる(“穏やかな水面”は“荒れた水面”に、“荒れた水面”は“大荒れの水面”になる)。また、川の流れも50%分速くなる。
嵐、強風 31〜50 小型 超小型 −4 雷雨 81〜89 2d4−1時間 降雨かひょう。稲妻も伴っており、これはしかるべき隠れ場にいない者(なかんずく、金属製の鎧を着用している者)には危険となる可能性がある。大まかなルールとして、嵐の中心付近にいる1時間の間、1分間に1回の落雷があるとみなすこと。1回の落雷は4d8〜10d8ポイントの[電気]ダメージを与える。10の雷雨のうち1つは竜巻を伴う。