崖っぷちの冒険

近付く群れ

Eric Cagle著

第一話:忍び寄る地這虫

近付く群れは9レベル・キャラクター4人向けの短い冒険だ。一行はどのようなクラスの組み合わせで構成されていてもよいが、少なくともキャラクター1人はドルイド、レンジャー、あるいはバーバリアンのような原野で活きるキャラクターであるべきであり、回復役は最低1人いるべきである。このシナリオは8から10レベルまでのキャラクターにとって程よい歯ごたえを保証する。この冒険は小さな居住地の近くにある沼地で発生する。

崖っぷちの走り書き

この冒険の大部分は沼地で発生する。キャラクターたちは時に踵までを水、沼、そして他の不安定な足場で漬ける事になるだろう。これによってキャラクターに何らかの唯一無二の状況を与えられる。

:水面にいるキャラクターはあらゆる攻撃ロールに−1の状況ペナルティを受ける。

:泥を突き進む間において、キャラクターの移動速度の半分を超えて移動する時、戦闘中、あるいは呪文発動する時には、GMはそのPCに成功しなければ滑って転んでしまう反応セーヴを行わせられる(DC10)。

冒険の背景

見窄らしい移住者の一団が、恐ろしいクリーチャーで悪名高い大沼沢の縁に小さな居住地を作り、クリヴドール村と名付けた。この地は資源に富んでおり、居住者は沼で良く狩をし採取する。しかし狂ったハンターが彼らの発展に目をつけ、引越しを望んでいる事を彼らは知らない。

ハンターのアレリーセラルは昆虫や蟲と奇妙な親和性を持つハーフオークだ。沼は怪物昆虫が無数に生まれる土地であり、このドルイドはそうした昆虫の一部を交配させ始め、更に大きく攻撃的なものを生み出した。能力を駆使してアレリーセラルは大量の蟲を無防備な居住者たちに嗾けて、沼へ繰り出そうとする村人たちを捕食させている。秋の素早い訪れが近付くと共に、虐殺虫の軍勢によってより多くの人が殺されていき居住者たちは捨て鉢になっている。

冒険の概要

PCは大型昆虫が大勢を占める沼地に足を踏み入れる。この沼を故郷とする居住者は巨大昆虫に頭を悩ませており、助けを必要としている。何が起こっているかを知り、居住者全員が多脚の破滅と遭遇する前にそれを止める方法を明らかにするのはキャラクターの手にかかっている。

地図

Map-a-Week書庫にきちんと入っている以下の地図を印刷すること:

キャラクターのきっかけ

キャラクターが沼地を移動していると、クリヴドールに到着する可能性がある。村人たちはこの粗末な居住地を昆虫から守る手伝いをしてくれるかもしれない冒険者に会うと信じられないほどに安心する。彼らは持っているであろう乏しい富を幾らでも申し出るが、それでもキャラクターを巻き込むには額が不足しているかもしれない。ここにGMがキャラクターに興味を持たせられるようなきっかけのいくつかを提示する:

クリヴドール(EL9)

キャラクターが居住地に近付いたなら、以下の文を読むか言い換えること:

20010510_K3Qr2

冷たい糠雨が振り注ぎ、君たちの服に染み込み沼の行軍は更に惨めなものになる。角を曲がると、君たちはくすんだ海漂林を組み合わせて作った小さな砦を視認する。一見してさえ、その砦は粗末でボロボロのようだ。砦の壁と門は、瘤付きの木に長い引っかき傷がつけられたもののように見える。見張りが君たちの接近を目視し、友好的な歓声を上げる。

居住者たちはキャラクターを砦に歓迎し、ささやかなおもてなしをしてくれる。間もなくして村人たちは沼に潜む巨大昆虫の話でキャラクターたちを大いに楽しませる。

攻撃!

草木も眠る丑三つ時のいつかの時点で、キャラクターは居住地の木の壁の外から奇妙な音を聞く――チキチキ音とカサカサ音を。(GMは聴覚に依る〈知覚〉判定(DC10)を求めるべきである。)それ以上の警告もなしにモンストラス・ヴァーミンの小規模な軍勢が全方位から居住地を攻撃する。それらは砦の壁を比較的容易に這い登る。

ジャイアント・スタッグ・ビートル(2) CR4

hp45

B1参照。

ジャイアント・ウィップテイル・センチピード(3) CR3

hp38

B2参照。

デッドフォール・スコーピオン CR8

hp95

B3参照。


巨大昆虫は砦の門に突進し、その門に最寄りの者に攻撃を始める。〈呪文学〉判定(DC20)に成功したキャラクターは誰かが門をウォープ・ウッド呪文を使って改変していた事に気付く。

崖っぷち

昆虫の軍勢の排撃を終えると、キャラクターは沼のほとりに立って興味深そうに攻撃を見守っている人影を見る可能性を持つ(視認による〈知覚〉DC25)。PCがアクションを起こすと、その姿は沼の中に逃げる。昆虫の何匹かが戦闘5ラウンド経っても残っている場合、その姿は蝉の声のような、耳を聾する叫び声を上げる。残る蟲はそれから沼まで撤退し、人影もすぐ後を追う。

著者について

Eric Cagleは自身の時間をウィザーズ・オブ・ザ・コーストの管理職補佐と、R&D部門の非常勤の設計者に均等に分割している。無数のウェブ上の記事に加え、彼はDragonにいくつか寄稿しており、スター・ウォーズRPG製品2つに貢献しており、D&DArms and Equipment Guideにも貢献した。書き物も、ゲーム・プレイも、ゲームについての思考もしていない昼食は彼には稀だ。

第二話:蜘蛛の巣に捕らわれる

近付く群れは9レベル・キャラクター4人向けの短い冒険だ。一行はどのようなクラスの組み合わせで構成されていてもよいが、少なくともキャラクター1人はドルイド、レンジャー、あるいはバーバリアンのような原野で活きるキャラクターであるべきであり、回復役は最低1人いるべきである。このシナリオは8から10レベルまでのキャラクターにとって程よい歯ごたえを保証する。この冒険は小さな居住地の近くにある沼地で発生する。

冒険の背景

キャラクターは大きく危険な沼地のほとりにある砦、小さなクリヴドール居住地に到着したばかりだ。草木も眠る丑三つ時に小さなモンストラス・ヴァーミンの軍隊がキャラクターたちと彼らを歓待する者たちを攻撃し、PCたちはそのアクションを統制している謎の人影を密偵するかもしれない。

それから

攻撃の後、キャラクターが謎の人影を追跡したいと思うのはありそうな事態だ。その人影の居場所に向かおうとするなら、下記の「気付き」の項に飛ぶこと。そうしようとはせず、夜明けまで待ちたい場合、以下の文を読むか言い換えて必要に応じて調整すること:

夜明けまで待つと、住民たちはゆっくりと砦の再建を始める。巨大昆虫は木造の壁に深刻な損傷を与えており、門を極めて容易に打ち破っている。居住者の中からその猛攻の間に何人か死傷者がでており、泣き声が居住地全体で聞こえるようになる。

雨は最終的に已み、泥沼には血、砂利、そして足跡がびっしりとついている。

気付き

キャラクターがその人影(アレリーセラル)を視認した場所を調査しない場合、村民の1人が彼を探してその足跡を見つける。視認による〈知覚〉判定(DC12)の成功で巨大昆虫の爪で付けられたかのような木の刻みが明らかになる。共通語で雑に書かれており、ただ「出ていけ」と読める。

追跡

メンリンとトービス CR1

男性の人間ハンター1

hp11

パスファインダー協会加盟プレイのアドウィンの性能を使用すること。

痕跡を追うのは比較的楽だ。代表者が〈生存〉判定(DC20)に成功すれば追える。足跡は沼地の奥、住民で行った事のある者は殆どいない地点まで続く。クリヴドールの2人の若い猟師であるメンリンとトービスは案内役として同行できる。一行にXPを得させる遭遇を一行と共に彼らが生き延びた場合、一行はNPC2人の存在によって受け取るXPが減る。

蜘蛛の住まい(EL7)

沼へと進むと、PCとNPCは足跡を追って太古の木々の中にある小さな洞窟に行く。中に入った場合、以下の文を読むか言い換えること:

足跡は鬱蒼とした古の海漂林のただ中に佇む小さな洞窟へと続いている。洞窟は苔と蔦に厚く覆われているが、淀んだ沼の水に沈まないほどに高いようだ。

入ると決めたなら、以下を読むか言い換えること:

君が洞窟の暗がりの中を移動するにつれ比較的乾いてくるようだが、植物の腐敗臭が漂ってくる。君たちが沼で追っていた入り乱れた足跡がここには十分にあるが、蛇行しているように見える。目が闇に慣れるにつれ、君たちは壁が厚く覆われていると気付く……蜘蛛の巣のようなものに。

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洞窟はモンストラス・ジャイアント・スパイダーの稚児らの住まいであり、洞窟の天井から攻撃してくる。それらは攻撃の前にその場にいるキャラクターたちに蜘蛛の巣を飛ばそうとし、戦闘中は最低でも1匹はメンリンかトービスに時折攻撃する。

ジャイアント・スパイダー(4) CR1

hp16

B1参照。

オーガ・スパイダー(2) CR5

hp52

B3参照。


アレリーセラルはパス・ウィズアウト・トレイス呪文を使って足跡を残すことなく洞窟を移動している。蜘蛛を検査するキャラクターたちは、どれも石、羽、そして昆虫の部位で作った原始的な呪物である「首輪」を纏っているのが明らかになる。

崖っぷち

痕跡がなくなり一行の一員が困窮している一行はクリヴドールに戻らなければならないと感じるかもしれない。踵を返す場合、一行は不快な沼の葦と木々の合間を彷徨く、更なる巨大昆虫を垣間見るべきである。それらは攻撃しないが、圧倒的な脅威の示唆となる。帰還しない場合、GMはPCが回復しに戻るまでか昆虫が全滅するまでそうした昆虫に自由にしっかりとPCを攻撃させるべきである。アレリーセラルは以降で君が見るであろう昆虫らを3回まで求められる(後の遭遇で使われるものから引くこと)。

著者について

Eric Cagleは自身の時間をウィザーズ・オブ・ザ・コーストの管理職補佐と、R&D部門の非常勤の設計者に均等に分割している。無数のウェブ上の記事に加え、彼はDragonにいくつか寄稿しており、スター・ウォーズRPG製品2つに貢献しており、D&DArms and Equipment Guideにも貢献した。書き物も、ゲーム・プレイも、ゲームについての思考もしていない昼食は彼には稀だ。

第三話:追跡する獲物

近付く群れは9レベル・キャラクター4人向けの短い冒険だ。一行はどのようなクラスの組み合わせで構成されていてもよいが、少なくともキャラクター1人はドルイド、レンジャー、あるいはバーバリアンのような原野で活きるキャラクターであるべきであり、回復役は最低1人いるべきである。このシナリオは8から10レベルまでのキャラクターにとって程よい歯ごたえを保証する。この冒険は小さな居住地の近くにある沼地で発生する。

冒険の背景

キャラクターは罠に掛かった――ジャイアント・スパイダーの巣という罠に。一員の1人以上が傷つき毒を受け、無人となった彼らの獲物の痕跡が今や消えてしまったキャラクターたちはまず間違いなくクリヴドールに戻るだろう。

この道だった筈だが……

この時点で、PCは案内人たちという贅沢を失っているかも知れず、それはクリヴドールに戻るには自身の技能に頼らなければならない事を意味する。案内人が帰路を先導できる場合、問題になるのはPCが帰還するまでにかかる時間だけだ。GMは「今何か聞こえたか」まで飛ばして良い。

自力でクリヴドールまで帰還するPCは、居住地まで戻れる場合3時間の間1時間毎に判定を行わなければならない。2回の成功でクリヴドールという居住地に直通する道を戻り2時間分クリヴドールに近付け、失敗(〈生存〉DC15)は沼の中で迷子になる事を意味する。迷った場合、彼らは10分程度沼を彷徨い、最終的に陥没穴がいっぱいの地帯に入り込む。以下を読むか言い換えること:

クリヴドールへの帰途で迷った君たちは、来た道へ戻ろうと悪臭を放つ沼地を放浪する。背の高い葦と水場を抜けるのはほぼ不可能だ。君たちの移動は深い泥が君の足から靴を引き抜こうとするほどに這うような遅さになっていく。

PCを飲み込める汚い泥を視認する為の〈生存〉判定(DC15)か捜索の為の〈知覚〉(DC20)を認めること。視認に失敗した場合、全員がその地点へと彷徨を始め、それから単なる普通の泥を超えたものだと認識する。直後にある上下に線の引かれた区画の文を読むこと。悪い泥の地点を視認するのに成功した場合、次の上が線で囲われた区画を飛ばして「小川で成長したのか……」に行くこと。

悪臭を放つ泥が厚くなり、足をあげる前に足の装具がスッポ抜ける確率が大いに高まっていく。しかし、泥が厚くなるにつれ、深さも増していくように見える。泥に沈んでいる気がするぞ!

キャラクターそれぞれは反応セーヴ(DC15)に成功しない限り泥に完全に嵌ってしまう。出るには、キャラクターは他の人に引いてもらうか固いものに固定された縄によって引っ張りあげてもらうしかない;引くキャラクターは【筋力】判定(DC19)でそのキャラクターを泥から出せる。しかし、PCそれぞれがこの状況の助けになる何かを試みた(あるいは行動を控えた)後に、次の項に飛ぶこと。

この小川で成長したのか……(EL9)

キャラクターが泥沼から脱出しようとしている間に飛行する巨大昆虫の軍勢が攻撃してくる。以下を読むか言い換えること:

君たちがこの黒い沼から出ようと藻掻いていると、空気が微動しはじめる。その騒音は最初は遠くからだが、大きくなっていく。突然空は羽撃く羽と怒れる昆虫の羽音で満たされる。

ジャイアント・ワスプ(2) CR3

hp34

B1参照。

ジャイアント・ビー(12) CR1

hp16

B2参照。


キャラクターが昆虫を倒すか沼へと逃がした後、彼らは容易に(〈生存〉DC5)自分たちはクリヴドールへの道のすぐ近くにいると気付く。道を見つけたなら「何か聞こえたか?」へ行くこと。

何か聞こえたか?(EL9)

キャラクターが道を見つけ遅々とした歩みで沼を抜けクリヴドールに戻る場合、巨大昆虫が全方位から攻撃する、高音の唸りを耳にする。ここでの重要な優位はキャラクターが猛攻を凌ごうとする間に泥に足を取られていない点だ。

ジャイアント・ワスプ(2) CR3

hp34

B1参照。

ジャイアント・ビー(12) CR1

hp16

B2参照。

崖っぷち

飛行昆虫の攻撃を生き延びた場合、PCたちは息も絶え絶えに足を引きずってクリヴドールまで戻れる。戻るとすぐさま彼らは酷い過ちを犯した事に気付く。煙が様々な建物から棚引き、巨体の獣が砦の一面を打ち壊している。巨大昆虫の死体数ダースがあたり一面に散らばっている。キャラクターは要塞に足を踏み入れて何が起きたかが分かるだろうか?

著者について

Eric Cagleは自身の時間をウィザーズ・オブ・ザ・コーストの管理職補佐と、R&D部門の非常勤の設計者に均等に分割している。無数のウェブ上の記事に加え、彼はDragonにいくつか寄稿しており、スター・ウォーズRPG製品2つに貢献しており、D&DArms and Equipment Guideにも貢献した。書き物も、ゲーム・プレイも、ゲームについての思考もしていない昼食は彼には稀だ。

第四話:木

近付く群れは9レベル・キャラクター4人向けの短い冒険だ。一行はどのようなクラスの組み合わせで構成されていてもよいが、少なくともキャラクター1人はドルイド、レンジャー、あるいはバーバリアンのような原野で活きるキャラクターであるべきであり、回復役は最低1人いるべきである。このシナリオは8から10レベルまでのキャラクターにとって程よい歯ごたえを保証する。この冒険は小さな居住地の近くにある沼地で発生する。

冒険の背景

キャラクターたちは拠点に戻ろうと沼を渡る試みをした。道中、彼らは沼に足を取られるかもしれないし、もしかしたら様々な飛行昆虫の攻撃を受けるかもしれない。キャラクターたちが後にしたクリヴドールで行われている虐殺を止めるのは少し遅すぎた――砦は滅び、ほぼ全員が死んだか失踪している。

蟲と昆虫を統制する狂ったハーフオーク・ハンターのアレリーセラルは昆虫たちとともにクリヴドールを攻撃した。彼は時折森で暮らす無害なエルフの隠者のふりをしてクリヴドールに潜入していた。実のところ、彼は居住者の破壊とこの沼沢からの追放を願っている。

残存勢力(EL7)

少数の巨大昆虫がごったになった地面に居座っていて、視界に入ったキャラクターを攻撃する。

傷ついたジャイアント・マンティス(2) CR3

hp14(通常30)

B1参照。

傷ついたジャイアント・スタッグ・ビートル CR4

hp25(通常45)

B1参照。


追加XP調整:昆虫は傷ついているため、PCはこの遭遇で通常で与えられるXPの半分しか得ない。

助けを求める叫び

キャラクターがクリヴドールの廃墟を調査するなら、以下の文を読むか言い換えること:

この居住区の並びは無秩序だ。あたり一面に村人たちのバラバラ死体が広がっていて、その遺体は凶悪な爪と牙で切り刻まれている。死体の一部は猛毒によって黒ずんでいる。あらゆる種類の巨大昆虫の死骸が広場に転がっている:蠍、百足、蟻、雀蜂、そしてカブトムシ――一部は圧倒的なサイズにまで成長している。建造物数軒は未だ燻っており、恐らく燃え尽きる、松明がひっくり返ったか延焼したかしたのだろう。

最初は生存者などいないように思えたが、君たちは助けを求める静かな一声を耳にする。

PCがその声の発生源を探す場合、以下を読むこと:

声の発生源を探すと、君たちはクリヴドール村の唯一の生存者を見つける――ウルリッチと君が認識する老人で、この居住地の倉庫番だ。彼は体中にできている切り傷や創傷で今にも死にそうで、体が痙攣している。

PCに適切な判定や、残っている治癒呪文の発動の機会を認めること。ウルリッチはデッドフォール・スコーピオンの毒を受けている;この蠍の情報はB3に言及がある。PCが彼を癒やそうと癒やすまいと、彼は何が起きたかを告げようとする。可能性があれば、彼は以下のように主張する。完全に治癒されてはいない場合、咳や深呼吸を挟むようにすること。毒が治されないなら、進行が進み殺されることだろう。どちらでもないなら発音は明瞭に違いない:

「お前らが出てすぐに奴らは来た、」彼は喘ぐように言う。「お前らが沼に繰り出すのを待ち構えていたかのようだった。出来得る限り応戦はしたが、多勢に無勢に過ぎた。誰かが奴らの中で動いていると気付いた。そいつは冒涜的な言葉で檄を飛ばしていた。」

「俺たちへの攻撃命令だと分かった時に、あいつは外套をまくった。奴はアレリーセラルだった! 外の沼で暮らしているエルフだ!」彼は北を指差す。「俺達はあいつを信じていた……何度も交易をしていたしな。奴を見つけて俺たちの仇を討ってくれ、頼む。あの野郎は大きな木の中で生活している……沼の中にある木だ。俺の部屋に地図がある。」

ウルリッチは求められれば自室を指し示せる。PCはその部屋が完全に壊されているのを見るが、内側にはあるものはどれも可燃性で火の気が移るまで時間がかからないのは明らかだ。

手探りによる〈知覚〉判定(DC13)で台帳が数冊と地図が数枚見つかる。地図の1枚は村人手製で比較的新しく、周囲の沼で発見された目印がいくつか明らかになる。そこで彼らは横に「エルフ」と書かれた大木の印を見つける。地図に縮尺は書かれていない。(キャラクターが歩いた場合木に着くまでに4時間かかるべきである。)

キャラクターが木の調査の為に廃村を離れる場合、沼の行軍という牛歩以外の邪魔な遭遇はない。地図は極めて正確で、まっすぐ木まで導く。

木(EL10)

沼の奥深くに位置しているのはアレリーセラルの木である(Swampの地図を使うこと)。以下の文をプレイヤーに読むか言い換えること:

数時間後、君たちは水面で1本だけ佇立している巨大な紅樹林と出くわす。その大枝には小さな家が何軒も並んでいるが、蔦と苔がそうした家をある程度の面積覆っている。ぐらぐらする螺旋階段が樹の幹を登っている。薄暗い光が建物の一部の中でちらついている。

ティタン・センチピード CR9

hp135

B2参照。

キャラクターが木に近付く場合、道半ばで水深は腰まで浸かる程になり、そうなってから水面から飛び出た、巨大な(これまでに見た何より大きい)百足に攻撃される。

崖っぷち

モンストラス・センチピードを倒したとして、狂ったハンターのアレリーセラルの砦の中にはどのような恐怖が残っているだろうか?

著者について

Eric Cagleは自身の時間をウィザーズ・オブ・ザ・コーストの管理職補佐と、R&D部門の非常勤の設計者に均等に分割している。無数のウェブ上の記事に加え、彼はDragonにいくつか寄稿しており、スター・ウォーズRPG製品2つに貢献しており、D&DArms and Equipment Guideにも貢献した。書き物も、ゲーム・プレイも、ゲームについての思考もしていない昼食は彼には稀だ。

第五話:集合知性

冒険の背景

冒険者たちは蟲を統べる狂気のハーフオーク・ハンターであるアレリーセラルの秘密基地の位置を特定した。彼はモンストラス・ヴァーミンを交配させ縄張りを守るよう調教している。冒険者に依る彼の家への侵略に対し、彼は守る為なら何でもするだろう。

住まいの内側(EL13)

アレリーセラルがどう冒険者と戦うかの判断はGMの手に委ねられている。住居のサイズにも関わらず、内側は比較的小さい。(アレリーセラルはかつてここで暮らしていたエルフを殺し、下に列記している宝物を除いた彼の所持品の大半を処分している。)その選択が可能なら、アレリーセラルは最後の抵抗として上階の部屋に逃げる。

アレリーセラルは実験に使っている怪物昆虫を、数匹住まいに飼っている。彼は押し迫った場合それらを開放してキャラクターたちと戦わせる。(GMはPCの負傷具合によって蟲の数を調整して良い。)

ゴースト・スコーピオン(4) CR1/2

hp13

B3参照。

ヒッシング・センチピード(2) CR1

N大型の蟲

イニシアチブ+1;感覚暗視60フィート;〈知覚〉+4

防御

AC14、接触10、立ちすくみ13(+1【敏】、+4外皮、−1サイズ)

hp15(2d8+6)

頑健+6、反応+1、意志+0

完全耐性[精神作用]

攻撃

移動速度40フィート、登攀40フィート

近接噛みつき+3(1d8+3、加えて“毒”)、尾の打撃−2(1d2非致傷ダメージ、加えて“足払い”)

接敵面10ft.;間合い10ft.(尾の打撃は15フィート)

一般データ

【筋】17、【敏】13、【耐】17、【知】―、【判】10、【魅】2

基本攻撃+1;CMB+5;CMD16(足払いされない)

技能〈隠密〉+5;種族修正+8〈隠密〉、+4〈知覚〉

SQ収縮

特殊能力

毒(変則)噛みつき―致傷;セーヴ頑健DC14;頻度1/ラウンドを6ラウンド間;効果1d4【敏】;治癒1回のセーヴ成功。このセーヴDCは【耐久力】に基づく。

ジャイアント・ボンバルディア・ビートル(2) CR2

Giant Bombardier Beetle

N中型の蟲

イニシアチブ+0;感覚暗視60ft.;〈知覚〉+0

防御

AC16、接触10、立ちすくみ16(+6外皮)

hp13(2d8+4)

頑健+5、反応+0、意志+0

完全耐性[精神作用]

攻撃

移動速度30ft.

近接噛みつき+2(1d4+1)

特殊攻撃酸の噴霧

一般データ

【筋】13、【敏】10、【耐】14、【知】―、【判】10、【魅】9

基本攻撃+1;CMB+2;CMD12(20対足払い)

特殊能力

酸の噴霧(変則)攻撃されるか気を散らされた時、このクリーチャーは1ラウンドに1回10フィートの円錐形に酸の靄を放てる。円錐内の者はDC13の頑健セーヴに成功しなければ1d4+2ポイントの[酸]ダメージを受ける。このセーヴDCは【耐久力】に基づく。

戦術

アレリーセラルは蟲を使って自分の為に戦わせ、それらが倒されるまで自分は(ポーションで)不可視のままでい続けるのを好む。彼はスタッフ・オヴ・スウォーミング・インセクツを様々に使い、マジック・ファングを戦闘中の蟲に発動する。

アレリーセラル CR12

男性のハーフオーク(森歩き)・ハンター13(蟲狩人)

NE中型の人型生物(人間、オーク)

イニシアチブ+6;感覚暗視60ft.;〈知覚〉+4

防御

AC26、接触16、立ちすくみ22(+8鎧、+4【敏】、+1反発、+1回避、+2外皮)

hp114(13d8+26+13+13)

頑健+11、反応+11、意志+9

防御的能力オークの凶暴性完全耐性スウォーム渡り

攻撃

移動速度30ft.

近接スタッフ・オヴ・クオーター・インセクツ+10/+5(1d6+1)

遠隔高品質スリング+12/+7(1d6+1)

擬似呪文能力(CL13;精神集中+17)

1/日―レイズ・アニマル・コンパニオン

修得呪文(CL13;精神集中+17)

5レベル(1/日)―サモン・ネイチャーズ・アライVBインセクト・プレイグツリー・ストライド

4レベル(4/日)―サモン・ネイチャーズ・アライIVBジャイアント・ヴァーミンヴァーミン・シェイプIIボウ・スピリットフレイム・ストライク

3レベル(5/日)―サモン・ネイチャーズ・アライIIIBリペル・ヴァーミンウォーター・ブリージングアスペクト・オヴ・ザ・スタッググレーター・マジック・ファングキュア・モデレット・ウーンズ

2レベル(6/日)―サモン・ネイチャーズ・アライIIBサモン・スウォームウォープ・ウッドバークスキンブルズ・ストレンクスウィンド・ウォール

1レベル(6/日)―サモン・ネイチャーズ・アライIBキュア・ライト・ウーンズマジック・ファングハイド・フロム・アニマルズチャーム・ヴァーミン*、パス・ウィズアウト・トレイススピーク・ウィズ・ヴァーミン*

0レベル(回数無制限)―ガイダンスノウ・ディレクションライトステイビライズディテクト・ポイズンレジスタンス

一般データ

【筋】12、【敏】14、【耐】15、【知】8、【判】18、【魅】10

基本攻撃+9;CMB+10;CMD22

特技《協調挟撃》B、《呪文共有強化》B、《囮戦術》B、《集団攻撃》B、《協調戦技》B、《巻物作成》、《迎え討ち》、《回避》、《鉄の皮膚》、《追加hp》、《イニシアチブ強化》、《外皮強化》

技能〈動物使い〉+16、〈治療〉+12、〈知識:自然〉+9、〈隠密〉+6、〈職能:薬師〉+11、〈騎乗〉+6、〈真意看破〉+8、〈水泳〉+8、〈生存〉+12、〈登攀〉+7、〈威圧〉+9、〈変装〉+4、〈はったり〉+4;種族修正+2〈登攀〉、+2〈威圧〉;クラス修正+6〈生存〉(追跡のみ)

言語蟲との共感、共通語、オーク語

SQ迅速なる追跡

戦闘用装着品スタッフ・オヴ・スウォーミング・インセクツ、3スクロール・オヴ・サモン・スウォーム、2スクロール・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズワンド・オヴ・キュア・ライト・ウーンズポーション・オヴ・ブラー、2ポーション・オヴ・インヴィジビリティ、2エリクサー・オヴ・ハイディングスクロール・オヴ・スピーク・ウィズ・ヴァーミンスクロール・オヴ・チャーム・ヴァーミン

他の装着品クローク・オヴ・レジスタンス+1リング・オヴ・プロテクション+1ハット・オヴ・ディスガイズ+3ドウマル高品質スリングスリング・ブリット(10)

*新呪文、下記参照

特殊能力

蟲との共感(変則)蟲を使うためには、通常の場合ハンターと動物は互いに30フィート以内になければならない。通例として、この方法で動物の態度に影響を与えようとすることは、人物に影響を与える場合と同様、1分間かかる。しかし状況によっては長くかかることも短くてすむこともある。

レイズ・アニマル・コンパニオン(擬呪)これは自分自身の動物の相棒のみを甦らせることに限定されない。この擬似呪文能力を使用することで、ハンターは永続的な負のレベルを1レベル負う。この負のレベルはレストレーションを含むいかなる手段によっても克服できないが、24時間後に自動的に終了する。

スウォーム渡り(変則)蟲狩人は蟲の只中を危険なく移動する。蟲のスウォームの中を安全に通過することができ、蟲のスウォームの接敵面の中にいても群がりのダメージを受けない。加えて、スウォームのわずらわす能力に完全耐性を持つ。ハンターまたはその動物の相棒がスウォームに攻撃する場合、この防御はそのスウォームに対してのみ失われる。

チームワーク特技標準アクションとして、ハンターは《協調戦技》の替わりに新しいボーナス・チームワーク特技を修得することを選ぶことができる。

蟲類象形(超常)ハンターは即行アクションとして蟲の相を纏うことができる。模倣する2種類の蟲を選択しなければならず、それによって模倣した蟲の種類を基にしたボーナスまたは特殊能力を得る。ハンターはこの能力を、1日14分間使用することができる。この効果時間は連続している必要はないが、1分単位で使用しなければならない。

またハンターはこれらの相の2つを自らの蟲の相棒に付与することができる。ハンター自身とは異なり、蟲の相棒に付与した蟲の相には効果時間がない。相棒の相はハンターが纏う相と同じものであっても、違うものであってもよい。ハンターは同じ即行アクションの一部として、自分自身とその動物の相棒双方の動物象形を選択または変更することができる。

蟲の相棒が死亡した場合、ハンターはその蟲の相棒の代わりに、相棒の蟲象形1つを自分自身に付与することができる。これは自らが選択することができる通常のそれに追加されるものであり、(相棒の象形として)1日あたりの分数に数える替わりに、ハンターが変更するまで効果を持ち続ける。

共感的リンク強化(超常)主人と相棒は1マイルまでの共感的なリンクを持っている。主人は相棒の眼を通して見ることはできないが、共感によって意思疎通をすることができる。このリンクの限定的な特性のため、伝えることのできるのは大まかな感情のみである。ハンターは1回の即行アクションとして相棒の目を通して見ることができ、好きなだけこの繋がりを維持でき、1回のフリー・アクションとして終わらせることができる。ハンターはこの繋がりを維持している間は盲目状態になる。

蟲の相棒(変則)ハンターの相棒が死亡状態である間、何らかの動物を召喚しているサモン・ネイチャーズ・アライ呪文は、13ラウンドではなく13分持続する。ハンターはこの方法で一度に2つ以上のサモン・ネイチャーズ・アライ呪文を使用することはできない。この能力を重ねて使用した場合、先に使用したあらゆるサモン・ネイチャーズ・アライは即座に終了する。

ジャイアント・リーチの相棒 CR―

N中型の蟲

イニシアチブ+2;感覚擬似視覚30フィート、鋭敏嗅覚;〈知覚〉+0

防御

AC20、接触12、立ちすくみ18(+2【敏】、+8外皮)

hp71(11d8+22)

頑健+9、反応+5、意志+3;+4対心術

防御的能力水陸両生、身かわし;完全耐性[精神作用];弱点塩に対する脆弱性

攻撃

移動速度5フィート、水泳20フィート

近接噛みつき+11/+6(1d6+6および食らいつき)

特殊攻撃食らいつき、吸血(1【筋】+1【耐】ダメージ)

一般データ

【筋】17、【敏】14、【耐】14、【知】―、【判】10、【魅】1

基本攻撃+8;CMB+11;CMD13(足払いされない)

特技《協調挟撃》B、《複数回攻撃》B、《呪文共有強化》B、《囮戦術》B、《集団攻撃》B、《協調戦技》B

攻撃しろ、後に続け、下がれ

SQリンク呪文共有主人との会話、狩人の技

特殊能力

食らいつき(変則)ジャイアント・リーチは噛みつきに成功すれば目標にまといつき、自動的に組みつき状態になる。ジャイアント・リーチはACに対する【敏捷力】ボーナスを失うが、厄介なしつこさでしがみつき、毎ラウンド噛みつきダメージを与える。ジャイアント・リーチは一度食らいついたら敵に対する組みつきを維持する際に+8の種族ボーナスを得る。食らいついたジャイアント・リーチを武器で攻撃することや、そのジャイアント・リーチ自体に組みつきを行なうことは可能である。ジャイアント・リーチの獲物が首尾よく相手に対する組みつき判定に勝利するか〈脱出術〉判定に成功したら、ジャイアント・リーチは引き剥がされる。

吸血(変則) ジャイアント・リーチは“食らいつき”を継続している間は自分のターンの終了時に血を吸って、1ポイントの【筋力】ダメージおよび1ポイントの【耐久力】ダメージを与える。

塩に対する感受性(変則) 一つかみの塩によってジャイアント・リーチは、あたかもそれがビン1本ぶんの酸であるかのように、火傷を負う。塩を振りかけられるたびにジャイアント・リーチは1d6ポイントのダメージを受ける。

狩人の技5/日。

新呪文

スピーク・ウィズ・ヴァーミン

Speak with Vermin/蟲との会話

系統占術;呪文レベルクレリック2、ドルイド2、レンジャー1

発動時間1標準アクション

構成要素音声、動作

距離自身

目標術者

持続時間1分/レベル


スピーク・ウィズ・アニマルズと同様だが、蟲にのみ作用する。この呪文は動物や魔獣には働かない。

チャーム・ヴァーミン

Vermin Friendship/蟲魅了

系統心術;呪文レベルドルイド1、レンジャー1

発動時間1標準アクション

構成要素音声、動作、物質

距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)

目標蟲1体

持続時間瞬間

セーヴィング・スロー意志・無効;呪文抵抗


チャーム・アニマルと同様だが、この呪文は蟲にのみ作用する。

冒険の続行

アレリーセラルが倒れると、キャラクターは残る昆虫を一掃し木の砦の所有権を主張できる。捜索する場合、以下のアイテムが入った隠し収納を発見できる:+3コンポジット・ロングボウ(+1【筋】)、+1ゴースト・タッチ・ロングソード、バンデッド・メイル(中型サイズ)、2錬金術師の火入りフラスコ、3聖水入りフラスコ、リング・オヴ・スイミング、緑塩450gpぶん、そして160gp。加えて、沼の残りは探索されないままであり、木を探すのに使われる地図は別の謎めいた場所の手掛かりを示している……

著者について

Eric Cagleは自身の時間をウィザーズ・オブ・ザ・コーストの管理職補佐と、R&D部門の非常勤の設計者に均等に分割している。無数のウェブ上の記事に加え、彼はDragonにいくつか寄稿しており、スター・ウォーズRPG製品2つに貢献しており、D&DArms and Equipment Guideにも貢献した。書き物も、ゲーム・プレイも、ゲームについての思考もしていない昼食は彼には稀だ。

Based on the original Dungeons & Dragons® game by E. Gary Gygax and Dave Arneson and on the new edition of the Dungeons & Dragons game designed by Jonathan Tweet, Monte Cook, Skip Williams, Richard Baker, and Peter Adkison.


訳注

報酬
経験点(ストーリー経験点含む) 約67,200XP
4人が次のレベルになるのに必要なXP 120,000XP
実際の宝物 約35,950gp
脅威度から求められる宝物 約37,750gp
表:水中での戦闘に関する影響
状況 斬撃/殴打 刺突 組みつき
判定
移動
速度
疾走、突撃、
5ft.ステップ
攻撃 ダメージ 攻撃 ダメージ
フリーダム・オヴ・ムーヴメント 通常 通常 通常 通常 通常 通常
水泳移動速度を有する −2 半分 通常 通常 通常 通常
〈水泳〉判定に成功 −2 半分 通常 通常 −2 1/4 不可
しっかりした足場2 −2 半分 通常 通常 −2 半分 不可
通常の状態1 −2 半分 −2 半分 −2 0ft. 不可

1…ACへの【敏】ボーナスを失う。また、こうしたクリーチャーに対する攻撃には+2のボーナスがつく。また、肺呼吸するクリーチャーは水面にいてさえ呼吸できない。

2…水底を歩いていたり、船体を支えにしていたりする場合、そのクリーチャーは“しっかりした足場”を有するものとみなされる。クリーチャーが水底を歩けるのは、自分自身を水に沈めるだけの重さの装備品を運搬している場合だけである。中型サイズのクリーチャーで最低16ポンド。この重量はサイズ分類が1段階大きくなるごとに×2され、サイズ分類が1段階小さくなるごとに×1/2される。重い荷重だからといって歩くのが強制になるわけではない。

アボレスやショゴスのデータや(水棲)の副種別の説明より、(水棲)や(水)の副種別を持つクリーチャーはフリーダム・オヴ・ムーヴメントと同様の利益を得ていると考えられる。