崖っぷちの冒険
Stephen Schubert著
巨人の身代金は11レベル・キャラクター4人用の短い冒険である。PCの行う選択に基づいて折衝、隠行、そして戦闘の機会があるため、混成クラスが適切である。この冒険は氷河に覆われた山脈付近の辺境があればどのようなキャンペーン世界を舞台にしていても良い。
新しく就任した公爵カスタリル・アンブリニガンは最近、辺境のオーマンラク町付近にある慎ましやかな新築の砦に居を移した。彼とその家族は安全に到着したが、家族の遺産を輸送していた隊商はフロスト・ジャイアントの略奪者一団による待ち伏せを受けた。アイテムの多くは公爵にとって重要でなかったが、1つ例外があった;3本脚で長身のライオンの金の像だ。
戦闘の回避を望む公爵はフロスト・ジャイアントに使者を送った。彼はライオンの身代金として合計で10,000枚の金貨の価値がある宝石を持ち掛けた。巨人は受け入れ、交換の日時が決まった。
だがそれで終わりではなかった。ウィルデンストランクという名前のホワイト・ドラゴンが付近の氷河で暮らしていて、ウィンター・ウルフの間者の情報網を維持しており、情報網の中にはフロスト・ジャイアントの宿営地のものもいくらか含まれていた。そうした間者を通してウィルデンストランクは金のライオンの確保と来たる交換を知った。そのライオンは自分の凍れる宝の山に加えるに相応しいと考えたウィルデンストランクは襲撃の準備を終えている。
公爵アンブリニガンは来たるべき交換を望んでいるが、巨人たちが裏切らないかと懸念している。1個戦闘小隊でさえフロスト・ジャイアント1人相手にはあてにならない。そのため彼はより強力な仲間の助け――PCたち――を徴募する事にした。PCたちはいくつかの方法で巻き込まれ得る。
交換は今から4日後の正午に行う事になっている。会合場所はオーマンラク町から3日かかり、氷河からは徒歩1日ほど離れている崖の麓の広場だ。GMの決定に依って、目的の崖下への旅路は平坦なものにならないかもしれないし、気候や山がちな土地に適切な無作為の遭遇でいっぱいかもしれない。
取引の日にPCが広場の中あるいは周辺に立っているとウィルデンストランクがフロスト・ジャイアントの使節を構成する巨人4人の部隊を攻撃するのを目撃する。以下の文を読むか言い換えること。
自然の平和な音は西方遠くから鳴り響く角笛によって乱される。音の方角を見る君たちは恐らく半マイル程先で雲間から有翼の何かが森の只中に落ちるのを目撃する。それの着地地点付近の木々が数本薙ぎ倒される。
目を細めて再度そのクリーチャーを凝視すると、空へと跳躍して西へと飛び去るところだった。大きな翼を持ち爬虫類のような体型をしていたのは間違いない:確実に竜であろう、彼方の山の氷のように白かった。
飛び去ると、角笛が凡そ同じ方角からまた聞こえた、遠くの山々によって木霊したようだ。
ウィルデンストランクは空から巨人の一団の統率者へと急降下攻撃しに落ちてきた。数ラウンドで竜は巨人2人を倒して黄金のライオンと共に逃げる。視認による〈知覚〉判定(DC25)に成功したPCはその竜は爪で何らかの種類の袋を持ち去ったと気付くかもしれない。
角笛は巨人にとって遠くと意思疎通する手段である。木霊す角笛は実際には別のフロスト・ジャイアントによるもので、攻撃の報せを中継する為のものだ。
PCに遠くにいる竜を攻撃する能力があってさえ、竜は高確率でPCたちを無視する、新しい宝を持って棲み家に戻りたいからだ。
英雄たちは同じ距離からからまた角笛の音を聞く。誰か、あるいは何かが竜の攻撃を生き延びたようだ……
Stephen Schubertは自分の時間の殆どを短期契約労働に費やしている自由契約の作家だ。労働も執筆もしていない時、Stephenは2つのD&Dキャンペーンを運営し、数人とプレイしている。彼はこれに従事しており、彼が最初に出版した冒険は妻宛で、彼女のパラディンはいつも「242ポイントのダメージ!」を覚えている。
更なる記事とD&Dについての新情報目的にD&Dの新しいお知らせページへ行くか、D&Dゲームのあらゆる面の生の議論目的にD&Dの掲示板を確認しよう。
崖っぷちの冒険
Stephen Schubert著
巨人の身代金は11レベル・キャラクター4人用の短い冒険である。PCの行う選択に基づいて折衝、隠行、そして戦闘の機会があるため、混成クラスが適切である。この冒険は氷河に覆われた山脈付近の辺境があればどのようなキャンペーン世界を舞台にしていても良い。
最初の話でPCたちは公爵アンブリニガンによって雇われ、宝石10,000gpぶんの身代金と最近の略奪でフロスト・ジャイアントが奪っていった黄金のライオンを交換する事になった。指定した待ち合わせ場所で巨人たちの到着を待っていたPCたちはホワイト・ドラゴンのウィルデンストランクが巨人たちを攻撃してから像を持って飛び去るのを目撃する。何を置いても黄金のライオンを持ち帰る義務を負っているPCたちはその戦闘が起こった地を調査しに動く。
PCは竜が攻撃した場所を捜索しに移動することを選ぶかもしれない。そこで彼らは死んだ巨人2人と攻撃を生き延びた別の巨人2人を見つけるが、明らかに彼らは神経質になっている。
キャラクターがその開けた場所に近付くなら、以下の文を読むか言い換えること:
君たちが広場に近付くにつれ、竜の攻撃の目標は明らかになっていく。負傷したフロスト・ジャイアント2人が広場で立っており、別の死体2体が地に伏している。生きている者たちは熱心に空を観察しており、恐らく竜が戻らないか見ているのだろう。
負傷したフロスト・ジャイアント(2) | CR9 |
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hp95(最高133、Bestiary参照)
巨人たちは空に集中しているため、彼らの足元まで忍び寄るのは比較的簡単だ。PCたちが隠れ続ける場合、フロスト・ジャイアントたちは大声で竜の攻撃を悪罵し、あの竜は公爵とグルに違いないとお互いに言い合い、待ち伏せを企てた人間たちを糾弾する。更に数分すると、彼らは相棒たちの死体を集め、部族へと戻り始める。PCたちが感知された場合、彼らに自分を説明する試みをさせる十分な時間を与えること、だが攻撃的なアクションを暗示させるものは巨人たちの攻撃を招く。
巨人たちはまずPCが竜と手を組んでいると信じ、竜が始めた計画を終わらせようとする。そのため巨人たちのPCに対する最初の態度は敵対的であり、まず一行を脅してから攻撃する。こうした巨人たちは巨人語と共通語の両方を話す。PCたちは〈交渉〉あるいは【魅力】判定を試みて良い:
非友好的(DC20):情報:巨人たちは竜が像を盗っていったと指摘する。巨人たちはPC取引の宝石を持っていると知ると宝石の持ち主を攻撃して略奪品を入手したら逃げるかもしれない(もしかしたら宝石の持ち主ごと!)。
中立(DC25):情報:巨人たちはこの地方の一般的な情報に言及する。彼らはかの竜が元「氷渓谷」だった氷河の中で暮らしている事を知っている。
友好的(DC35)あるいは協力的(DC50):情報:巨人たちは「熱い長虫」が生息しているためその氷河は避ける。最後の角笛のひと吹きは竜を手懐ける者ヴェルグへの警報であり、ヴェルグはすぐに氷河に向かうだろう。
PCが倒れた巨人の死体を漁る場合、生き残った巨人たちは敵対的になる。
宝物:フロスト・ジャイアントの片方の持つ袋には1,071gp入っており、+1大型用ロングスピアが統率者の死体の上に置かれている。
男性のフロスト・ジャイアント、ジム | CR9 |
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hp133(Bestiary参照)
竜を手懐ける者ヴェルグ | CR12 |
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男性のレンジャー・アドヴァンスト・フロスト・ジャイアント
CN大型の人型生物(冷気、巨人)
イニシアチブ+3;感覚夜目;〈知覚〉+16
防御
AC27、接触12、立ちすくみ24(+4鎧、+3【敏】、+11外皮、−1サイズ)
hp147(14d8+84)
頑健+16、反応+7、意志+8
防御的能力岩つかみ、身かわし†;完全耐性[冷気];弱点[火]に対する脆弱性
攻撃
移動速度40ft.
近接2叩きつけ+20(1d8+11に加え1d6[冷気])あるいは+1バスタード・ソード+19/+14(4d6+17)
遠隔岩+13(1d8+16に加え1d6[冷気])
接敵面10ft.;間合い10ft.
特殊攻撃岩投げ(120フィート)、得意な敵(竜+6)
一般データ
【筋】33、【敏】17、【耐】25、【知】14、【判】18、【魅】15
基本攻撃+10;CMB+22;CMD35
特技《凍岩》、《氷雪の生まれ》、《武器習熟:バスタード・ソード》、《蹴散らし強化》、《強打》、《武器破壊強化》、《早抜き》、《近距離射撃》R、《速射》R、《機動射撃》R
技能〈威圧〉+7、〈隠密〉+3(雪上で+7)、〈製作:防具〉+7、〈知覚〉+16、〈登攀〉+14、〈生存〉+14(追跡時+21)、〈軽業〉+14、〈知識:自然〉+5、〈知識:神秘学〉+7、〈知識:地理〉+7、〈知識:地域〉+7;種族修正+4雪上での〈隠密〉;アイテム修正+5〈知覚〉;クラス修正+7〈生存〉(追跡時)
言語共通語、巨人語
SQ追跡†
装着品+1超大型用バスタード・ソード(サイズのため大抵のPCには使えない)、大型用ホワイト・ドラゴン・ハイド製チェイン・シャツ、アイ・オヴ・ジ・イーグル、656gp、プラチナ製の腰帯の留め金(400gpの価値)
一行は今や竜が飛び去った方角であり棲み家がある西に向かわなければならない。通常の移動手段だと仮定して、その氷河への旅路は約1日かかる。その間、フロスト・ジャイアント・レンジャーのヴェルグ、竜を手懐ける者ヴェルグとして知られる者は、角笛の警報を聞き、同様に竜の敵と戦おうと氷河へと旅している。彼の信頼する従者ジムは彼と同行している。
その氷河に到着すると、PCたちはヴェルグとジムが高木限界から200フィートほど先で氷の上に座りながら鹿肉を食べ終わるところを見る。ヴェルグはアイズ・オヴ・ジ・イーグルを装着し、〈知覚〉判定に+16を持っているため、PCは際立って潜まない限り、ヴェルグは彼らが氷河の端に近付く彼らを視認する。
最初の態度:中立:ヴェルグは遭遇を最寄りのPCへの大きな雪玉投げから開始する。彼は1ラウンドに1回投げ、ジムは忙しく更なる雪玉を握る。雪玉を射程単位100ft.を持つ+13遠隔(1d6+9非致傷)の岩攻撃として扱うこと。PCが普通の攻撃で応戦する場合、ヴェルグの態度は非友好的になり、自分かジムが20ポイントのダメージを受けるまで投げ続け、受けた時点でヴェルグは矛を収める事を要求する。PCが攻撃に固執する場合、巨人たちは敵対的になり移動して近接戦闘に入る。
友好的(DC15、PCが攻撃した場合25):ヴェルグは肉を共有し、来たるべきホワイト・ドラゴンのウィルデンストランクの蹂躙について話す。彼は「氷渓谷」の危険も警告する:武器を溶かす「熱い長虫」がいるから遠隔攻撃しろ、そして「冷たい長虫」は金切り声で囀って相手を朦朧状態にすると。彼は頼まれる場合集団に加わるが、竜の革と黄金のライオン以外の竜の宝物の半分を要求する。ジムは留まり指示を待つ。
協力的(DC30、PCが攻撃した場合40):ヴェルグは竜の革と財宝の公平な山分けを求めて集団に入る。ジムは依然としてヴェルグの命運を他者に伝えるよう後詰を命じられる。
GMに:集団へのヴェルグの合流は一行にとっての遭遇をより容易にするだろう。以降の遭遇におけるクリーチャーたちの強さの増強を考えるか、ヴェルグに戦闘を拒否させて代わりに竜に力をとっておかせること。
ヴェルグとの遭遇から1〜2時間後、氷河を渡って西へ旅している間に、PCに聴覚あるいは視覚による〈知覚〉判定を認めること。聴覚に依る〈知覚〉判定(DC15)は轟く低音を明らかにする。視覚による〈知覚〉判定(DC20)の成功は100フィート先で氷が蠢いているのを見る為に要求され、何かが氷の下を掘り進み真っ直ぐ英雄たちに向かっているかのようだ……
Stephen Schubertは自分の時間の殆どを短期契約労働に費やしている自由契約の作家だ。労働も執筆もしていない時、Stephenは2つのD&Dキャンペーンを運営し、数人とプレイしている。彼はこれに従事しており、彼が最初に出版した冒険は妻宛で、彼女のパラディンはいつも「242ポイントのダメージ!」を覚えている。
更なる記事とD&Dについての新情報目的にD&Dの新しいお知らせページへ行くか、D&Dゲームのあらゆる面の生の議論目的にD&Dの掲示板を確認しよう。
崖っぷちの冒険
Stephen Schubert著
巨人の身代金は11レベル・キャラクター4人用の短い冒険である。PCの行う選択に基づいて折衝、隠行、そして戦闘の機会があるため、混成クラスが適切である。この冒険は氷河に覆われた山脈付近の辺境があればどのようなキャンペーン世界を舞台にしていても良い。
第一話では、PCたちはアンブリニガン公爵に雇われ宝石合わせて身代金10,000gpぶんとフロスト・ジャイアントが最近略奪した黄金のライオンを交換する事になった。約束の場所で巨人たちの到着を待っていると、PCたちはホワイト・ドラゴンのウィルデンストランクが巨人たちを攻撃し件の像を持って飛び去るのを目撃する。何に替えても黄金のライオンの返還するよう課せられているPCたちはフロスト・ジャイアントの生き残りと折衝して西へ向かい、氷河に囲まれた竜の棲み家へと歩を進める。
道中、彼らは竜を追う更なるフロスト・ジャイアントである竜を手懐ける者ヴェルグと出会う。ヴェルグ現在一行と共にいるかもしれないし、いないかもしれない。
PCたちは現在氷河の平坦な氷上を渡っており、ちょうど氷の下を真っ直ぐこちらへと掘り進む何かに気付くところかもしれない。
ここの氷河の東の端の大部分は平坦な氷であり、時折亀裂や陥没孔がある。旅は比較的安全であり、表面は恐らく厚さ4インチの厚い雪か雪泥であり、足が1か2インチ沈むほど柔らかいが、足跡に水溜りができるほどには湿っていない。氷河の平面は最終的に壁と柱の迷路「氷渓谷」になる。ホワイト・ドラゴンのウィルデンストランクが氷の大平原の中央にある黒い牙のように氷河から突き出ている火山の峻峰を棲み家にしている。
ブレイ(2) | CR7 |
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hp84(Bestiary参照)
PCは雪景色の中を歩いている間は気付かない。ブレイのつがいが氷河の下で暮らしており、鎧を纏った美味そうな食肉が頭上で行軍しているのに気付いた。食肉が歩き去るのを許すような種類の部類ではないため、彼らはPCまで穴掘りしてから攻撃する。
ブレイたちが倒されると、PCたちは更なる危険を発見する:ブレイの隧道は彼らの足元の氷を脆くしており、これが通路となってしまっている!以下の分を読むか言い換えること:
君たちは最後のランドシャークが氷上に倒れ伏すと安堵の溜息を吐く。君たちが次の考えを廻らし始める前に、足元の氷がぐらつき始め、君たちを地面に叩きつけんばかりになる。君たちは氷の表面に罅と亀裂ができているのを見、その小さな裂け目は広がり始め、大きくなり、まるで氷河が君たちを飲み込もうと大口を開けたかのようだ!
PCたちには氷が割れるまでに極めて僅かな時間しかない。PCそれぞれにイニシアチブを振らせ、ラウンドを始めること。イニシアチブ10で氷は開く。ブレイから30フィート以内にいるPCは氷と共に陥没孔に落ちる。陥没孔に落ちたPCは反応セーヴィング・スロー(DC15)を行わなければならない。成功は、PCは落ちたが氷の上に居続けられた事を意味し、失敗はPCは埋葬された事を指す。
この状況は落盤として扱うこと(Core Rulebook参照)。最初のセーヴィング・スローに成功したPCは更なるセーヴィング・スロー(DC15)に成功する必要があり、さもなくば3d6ポイントのダメージを被り、氷の中に押さえ込まれた状態になる。最初のセーヴィング・スローに失敗したPCは埋没に遭い、8d6ポイントのダメージを受けるか更なる反応セーヴィング・スローが成功したならその半分のダメージを受け、氷の下で押さえ込まれた状態になる。
押さえ込まれたキャラクターは押さえ込まれている間1d6ポイントの非致傷ダメージを受ける。埋没されたキャラクターは厚さ1d6フィートの氷の下におり、それを掘り起こすには深さ1フィートにつき500ポンドの移動か、平均的なPCが独力で作業するなら1フィートにつき1分が要求される。33の【筋】を持つヴェルグは1分間で14フィートほど掘り起こせる、いるならの話だが。埋没と掘り出しのルールはCore Rulebook参照。埋没していないが押さえ込まれてはいるキャラクターは依然として【筋力】判定(DC25)で脱出か、1分間の手助けがあれば解放される。
キャラクターたちが陥没孔から自分たちを掘り出した後、彼らは竜の巣へと西に歩みを進めるべきである。比較的滑らかな氷河の表面は遅々と入り組んだ氷渓谷の網へと続いていく。渓谷の壁は渓谷の地面から100フィート近くも隆起しており、幅は20から30フィートまで様々だ。
渓谷の床は霧氷の層に覆われ、足跡が雪上にいくらかある。PCによる〈生存〉判定(DC23)で渓谷迷路に入る大型の狼の足跡一式が明らかになる。この足跡は竜ウィルデンストランクの密偵として活動するウィンター・ウルフたちのものだ。PCたちは竜の棲み家への曲がりくねった道を通る足跡さえ追う試みができる。
PCたちは夕暮れ近くなって氷渓谷に到着すべきであり、休むと望んでも良い。彼らは夜通しで曲がりくねる山峡を抜ける風切音を聞き、ウルフの遠吠えのように聞こえるものやフロスト・ジャイアントの角笛のような音が風に乗って極僅かに聞こえてくるかもしれない。
翌日かPCたちが曲がりくねる渓谷の迷路に向かう時、渓谷の壁で木霊す甲高い金切り声、それに続いて軋る唸りを耳にする。戦闘音は1〜2秒間狭い断裂の狭間で響き渡り、また別の唸り声が聞こえ、続けて数千の氷柱が地面に落ちて砕けたように聞こえなくもない雑音がする。音はすぐ次の曲がり角周辺から聞こえてくるようだ……
Stephen Schubertは自分の時間の殆どを短期契約労働に費やしている自由契約の作家だ。労働も執筆もしていない時、Stephenは2つのD&Dキャンペーンを運営し、数人とプレイしている。彼はこれに従事しており、彼が最初に出版した冒険は妻宛で、彼女のパラディンはいつも「242ポイントのダメージ!」を覚えている。
更なる記事とD&Dについての新情報目的にD&Dの新しいお知らせページへ行くか、D&Dゲームのあらゆる面の生の議論目的にD&Dの掲示板を確認しよう。
崖っぷちの冒険
Stephen Schubert著
巨人の身代金は11レベル・キャラクター4人用の短い冒険である。PCの行う選択に基づいて折衝、隠行、そして戦闘の機会があるため、混成クラスが適切である。この冒険は氷河に覆われた山脈付近の辺境があればどのようなキャンペーン世界を舞台にしていても良い。
これまでの話で、PCたちは地方の領主アンブリニガン公爵の任を受け、盗まれた黄金のライオンの像の回収に向かった。ライオンは輸送中にフロスト・ジャイアント略奪団によって奪取され、公爵は身代金10,000gpで返還させることになったのだ。PCは交換をしに送られる。しかし巨人たちはホワイト・ドラゴンのウィルデンストランクの攻撃を受け、彼は像を盗んで付近の氷河の中央にある棲み家へと逃げた。
PCたちは生き残った巨人たちと遭遇し、それから竜の棲み家へと荒野へ踏み出す。彼らは氷河の平坦な部分を渡り、レンジャー・フロスト・ジャイアントの竜を手懐ける者ヴェルグ、そして穴掘りするブレイ数匹と遭遇する。PCたちは現在氷渓谷に入っている:竜が住まう、黒岩の峰々に囲われた曲がりくねる通路の迷路に。彼らはすぐ先から戦闘音を聞く。
次の角周辺でPCたちはルモアハズとフロスト・ワームの間での戦闘による遺体を発見する。どちらのクリーチャーも死んでいる。以下の文を読むか言い換えること:
氷の欠片が2つの崖の合流地点するあたりで散らばっている。その中に横たわっているのは数ダースの脚と、頭部周辺に翼のような鰭を持つ、切断された青白い長虫だ。その長虫の背中は僅かに赤く輝いており、蒸気が死体からゆっくりと立ち昇っている。それは動くように見えない。この周辺全体は氷の欠片で覆われている。
PCが聞いた甲高い叫びはフロスト・ワームの鳴き声だ。長虫はルモアハズを攻撃したが、虫はルモアハズの発した熱によって破壊されてしまった。フロスト・ワームが死んだ時、虫は氷に変わり弾け、ルモアハズを殺した。地面に広がる氷の破片は全てフロスト・ワームの遺骸である。
ルモアハズの死体を調査するPCは大型節足動物の顎によって生じた傷に見えるものと、そしてダガーの刺突跡に似たもの数百個とを見つけるが、武器は見つからない(手探りに依る〈知覚〉DC15)。周辺を捜索する場合、PCは氷の破片は爆発を示唆する模様を成していると推論できる(手探りに依る〈知覚〉DC20)。
PCたちは実に素早く渓谷の迷路で迷い得る。氷渓谷を抜ける最短経路でも6時間ほどかかる。竜の巣はほぼ真西にある。〈生存〉と〈知識:地域〉と〈知識:地理〉(それぞれDC15)で6〜8時間以内に確実に到着するだろう。代わりに、渓谷の上まで登攀、飛行、あるいは浮遊のできるキャラクターは黒い峻嶺を視認して一行に方角を指し示せる。方角を知る方法が何もないなら、毎時間4分の1の確率でのみ高峰に近付ける。
ウィルデンストランクのウィンター・ウルフたちは氷渓谷を巡回している。PCたちが渓谷を渡っている1時間毎に、6分の1の確率でウィンター・ウルフ1匹が彼らを見つける。その狼は戦闘を避け、隠れ続けて(〈隠密〉+10)PCを偵察して主人に報告に戻ろうとする。PCは〈生存〉判定(DC25)の成功で峰に戻るウィンター・ウルフを追跡できる。
ルモアハズ | CR7 |
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hp94(Bestiary参照)
氷渓谷は多くのルモアハズとフロスト・ワームにとって故郷である。霜の走る風景の中の道中、PCたちはルモアハズの待ち伏せを受けるだろう。PCが6時間を超えて旅する場合、1時間につき累積する12分の1の確率で追加のルモアハズ1匹に待ち伏せされる。
ルモアハズは穴を掘り進め一行のうちで後方にいるキャラクターを攻撃する。ルモアハズは見つけた獲物全てを捕食し、口内に入れたもの全てを焼却するため宝物はない。ヴェルグが一行と同行している場合、彼は遠隔攻撃を意見する。
フロスト・ワーム | CR12 |
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hp168(Bestiary参照)
竜のウィルデンストランクが自分の住処を好んでいる理由は沢山あり、その最下位に詮索好きな探検家を邪魔する氷渓谷を故郷とする危険なクリーチャー多数が位置しているわけではない。フロスト・ワームは特にこの竜のお気に入りだ、この虫を殺せるほどに強い者でさえワームの断末魔の爆発の犠牲者になってしまう可能性があるためだ。
黒い峻峰へと4時間移動した後、PCたちはフロスト・ワームの攻撃を受ける。この攻撃は多くの渓谷の間の交差点で起こり、交差点の中央には氷の柱が何本も立っている。結果として、そのフロスト・ワームは30フィートを超えて離れているキャラクターからは遮蔽を得、60フィートを超えていれば完全遮蔽を得る。逆も真なり。フロスト・ワームはさえずりから始め、それから移動して朦朧状態のキャラクターを攻撃する。
キャラクターが逃げる場合、ワームは交差点から100フィートだけ追撃する。蠕虫が負ける場合、PCは卵型の氷の小山を見つけるかもしれない。〈知識:自然〉(DC20)判定の成功で、この氷の塊は実際にはフロスト・ワームの卵4個だと明らかになる。
氷渓谷の障害物を突破した英雄たちは最終的に竜の住まいである黒く鋭い岩山に到着する……
Stephen Schubertは自分の時間の殆どを短期契約労働に費やしている自由契約の作家だ。労働も執筆もしていない時、Stephenは2つのD&Dキャンペーンを運営し、数人とプレイしている。彼はこれに従事しており、彼が最初に出版した冒険は妻宛で、彼女のパラディンはいつも「242ポイントのダメージ!」を覚えている。
更なる記事とD&Dについての新情報目的にD&Dの新しいお知らせページへ行くか、D&Dゲームのあらゆる面の生の議論目的にD&Dの掲示板を確認しよう。
崖っぷちの冒険
Stephen Schubert著
巨人の身代金は11レベル・キャラクター4人用の短い冒険である。PCの行う選択に基づいて折衝、隠行、そして戦闘の機会があるため、混成クラスが適切である。この冒険は氷河に覆われた山脈付近の辺境があればどのようなキャンペーン世界を舞台にしていても良い。
これまでの話でPCたちは地方の領主アンブリニガン公爵から盗まれた黄金のライオンの像を回収するよう仰せつかる。そのライオンは輸送中にフロスト・ジャイアントの略奪者たちに盗まれ、10,000gpの身代金で公爵で戻ることになった。PCたちは交換の実施に送られた。しかし巨人たちはホワイト・ドラゴンのウィルデンストランクの攻撃を受け、竜は像を奪って近くの氷河の中央にある己の棲み家に逃げていった。
PCたちは生き残った巨人たちと遭遇してから竜の住まいのある西方へと歩を進める。氷河の平坦な箇所を旅し、フロスト・ジャイアントのレンジャーである竜を手懐ける者ヴェルグと遭遇し、穴掘りブレイ数匹とも遭遇する。彼らは氷渓谷のフロスト・ワームとルモアハズの災害と立ち向かう:氷渓谷とはかの竜が家としている黒い峻峰の周囲に広がる曲がりくねる通路の迷路だ。現在PCたちは開けた空間の端に立ち、目前に聳え立つものを見つめている。
アドヴァンスト神話級ウィンター・ウルフ(3) | CR7 |
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hp89(MA参照)
棲み家にいる間、竜ウィルデンストランクは通行人の情報を報せる諜報でウィンター・ウルフを頼っている。棲み家の入り口は簡素なものであり、黒い石の峻峰の一面に大口を開けた穴があり、内側の洞穴へと降りる隧道が伸びている。ウィルデンストランクは黒一色で覆われた隧道の壁と入り口を氷で覆っており、洞窟入り口の唇から氷柱が垂れ下がっている。狭い小路は入り口まで上がる急な坂を登るウィンター・ウルフに使われている。
アドヴァンスト神話級ウィンター・ウルフ3匹が入り口で休んでいる。彼らがPCたちを見る(〈知覚〉+13)場合、彼らは小道を降りて一行に挑み、峻峰に来た理由を教えろと要求する。彼らの最初の態度は非友好的で、一行が離れない場合攻撃する。PCたちがウルフたちに通してくれるよう会話を試みる場合、話者に〈交渉〉判定をさせること:
中立(DC15):ウルフたちは通行を許可するだろうが、隧道の中まで付いて行く。竜との戦端が開かれた場合、ウルフたちは参戦し後ろから攻撃する。
友好的(DC25):情報:ウルフたちは竜のための労働が好きではなく、1,000gpという十分な賄賂で一行の無視に納得する。
協力的(DC40):ウルフたちは将来の明示されていない恩恵のためにPCを通す。
ヴェルグが一行と共にいる場合、彼はウルフたちが気を緩めるまで待ち、それから後で竜に警告するかもしれないからと説明して攻撃する。
ウルフ2匹が殺された場合、3匹目は洞窟に逃げてウィルデンストランクに警告しようとする。
入り口から続く幅広の隧道は内側へと僅かづつ降りて行き、黒い峻峰の中央にある大きな空間にあるウィルデンストランクの棲み家に至る。その大洞窟は凡そ差し渡し60フィートであり、幅5フィートの氷でできた柱1ダースで囲われている。その柱が光を放っているため、氷に埋め込まれた宝石、宝石飾り、そして数千枚の硬貨が明かりを反射している。柱の1本は長さが半分しかなく、黄金のライオンの頭部が氷の丘の上から突き出ている。ウィルデンストランクは捕れたての宝物をゆっくりと制御された氷のブレスで格納する作業をしているので間違いないだろう。
PCたちが到着した時、ウィルデンストランクは邪魔に苛立つが、一体全体何故PCたちが自分の住居まで旅してきたか興味も持つ。彼の忍耐はPCが言い分を説明し終える僅かな間には十分な時間保つ。ヴェルグがいない場合彼は最初は非友好的であり、彼の以降のアクションはPCの〈交渉〉判定の結果の影響を受ける:
敵対的(5未満)彼は攻撃する。下記の戦術参照。彼はヴェルグがいる場合も攻撃する。
非友好的(DC5):彼は貢物(各人1,000gp)を渡して離れるよう要求する。払いも離れもしない場合、彼は攻撃する。戦術は下記の通り。
中立(DC15):彼は黄金のライオンの像との交換の議論に応じる。最初の価格は宝石と/あるいはアイテムで20,000gpぶんだ。PCはよりより取引の折衝を対抗〈交渉〉判定で試みても良い(ウィルデンストランクは〈交渉〉に+9を持つ)が、竜は15,000gp未満にはしないだろう。
友好的あるいは協力的(DC25):竜は取引し、最初の価格は12,000gpになるだろうが、8,000gpまで値下げできる。
代わりに、PCは忍び入って像を盗もうと試みても良い。その試みは竜が狩りに出ている時か眠っている時に最良だろう。一行が竜の眠りを待つ場合、彼らは忍び入れるが、何らかの大き目の音量は竜を起こす(〈隠密〉DC20)。黄金のライオンの像は氷の柱の中に半分埋もれており、〈隠密〉判定(DC20)が引きずり出すのに要求され、ほぼ間違いなく竜を起こす。一行は像の回収のより懸命な方法を思い付いて良い。君は最良の裁定を下すこと。
ウィルデンストランクは像を完全に埋めるまで狩りに出ない。だがPCたちは像を解放して出すまでに1〜2時間かかるだろう。勿論、窃盗は竜が帰還した瞬間にばれ、彼はPCたちの狩りへと移行し、ウィンター・ウルフの仲間に泥棒たちを追い立てさせる。
ウィルデンストランク | CR11 |
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男性のマチュア・アダルト・ホワイト・ドラゴン
CE超大型の竜(冷気)
イニシアチブ+5;感覚雪の見通し、暗視120ft.、非視覚的感知60ft.、4倍夜目、2倍視界;〈知覚〉+10
オーラ冷気(5ft.、1d6[冷気]ダメージ、ST不可)、畏怖すべき存在(210ft.、意志DC18無効)
防御
AC33、接触9、立ちすくみ32(+4鎧、+1【敏】、+20外皮、−2サイズ)
hp172(15d12+75)
頑健+13、反応+9、意志+10
DR10/魔法;完全耐性[冷気]、麻痺、睡眠;SR22;弱点[火]に対する脆弱性
攻撃
移動速度60フィート、穴掘り30フィート、水泳60フィート、飛行200ft.(貧弱);氷上歩行
近接噛みつき+21(2d8+12)、2爪+21(2d6+8)、2翼+19(1d8+4)、尾の打撃+19(2d6+12)
接敵面15ft.;間合い10ft.(噛みつき15ft.)
特殊攻撃押し潰し(2d8+12、DC22)、ブレス攻撃(14d4[冷気]ダメージ、50ft.の円錐形、反応DC22半減)
擬似呪文能力(CL15;精神集中+16)
回数無制限―フォッグ・クラウド、ガスト・オヴ・ウィンド
3/日―高速化フォッグ・クラウド
修得呪文(CL3;精神集中+4)
1レベル(6/日)―メイジ・アーマー、シールド、アンシーン・サーヴァント
0レベル(回数無制限)―メイジ・ハンド、プレスティディジテイション、リード・マジック、ディテクト・マジック、オープン/クローズ
一般データ
【筋】27、【敏】12、【耐】21、【知】12、【判】15、【魅】12
基本攻撃+15;CMB+25;CMD36
特技《複数回攻撃》、《急旋回》、《かすめ飛び攻撃》、《イニシアチブ強化》、《強打》、《擬似呪文能力高速化:フォッグ・クラウド》、《渾身の一打》、《無視界戦闘》
技能〈鑑定〉+13、〈はったり〉+13、〈交渉〉+9、〈隠密〉+7、〈威圧〉+16、〈生存〉+12、〈知覚〉+16、〈真意看破〉+16、〈呪文学〉+14、〈水泳〉+29、〈知識:神秘学〉+14、〈飛行〉+11
言語共通語、竜語
SQ氷の形成
特殊能力
氷の形成(超常)回数無制限で氷と雪の形を変えることができる。この能力はストーン・シェイプと同様に機能するが、目標は石ではなく氷と雪である。この効果に関するホワイト・ドラゴンの術者レベルはそのHDの数に等しい。
雪の見通し(変則)雪が降っている状況においても完全に見通せるようになる。ホワイト・ドラゴンは雪が降っている際にも〈知覚〉判定に何らペナルティを被らない。
氷上歩行(変則)この能力はスパイダー・クライム呪文と同様に機能するが、ドラゴンが登攀する表面は氷に覆われていなければならない。ドラゴンは凍っている表面をペナルティ無しで移動することができ、氷の上で疾走や突撃をしても〈軽業〉判定の必要はない。
戦術:ウィルデンストランクはフォッグ・クラウドを発動して室内に充満させるところから始める。非視覚的感知と《無視界戦闘》により濃霧の影響は余り受けない。それから彼は大抵の相手を冷気のブレスの円錐形に収められるような位置取りをする。それから彼は濃霧の中を移動し、1か2ラウンド1人のキャラクターを攻撃し、それから別のキャラクターへと動いて攻撃する。フォッグ・クラウドが解呪された場合、ウィルデンストランクは挟撃される位置取りを避けようとし、いっときに1体のPCに攻撃を集中する。50hp以下に減少する場合、彼は逃げようとする。
宝物:黄金のライオンの像(凡そ1,500gpの価値)に加えて、ウィルデンストランクの財宝は洞穴周にある氷の柱の中で凍っている。いくらか時間がかかるが、PCは硬貨、芸術品、そして宝石を合計で11,700gpぶん、青い+1スケイル・メイル一式、リング・オヴ・ソニック・レジスタンス、+1ショック・クオータースタッフ、そして+3アイシー・バースト・ウォーハンマーをかき集められる。
像の安全が確保されたら、PCたちはアンブリニガン公爵の元へと返れる。彼らは帰路で氷河の荒野の生命たちと遭遇するかもしれないし、敵対的かはともかく別のフロスト・ジャイアントの一団と遭遇するかもしれない。帰還すると公爵は起こったであろう妥当な支払いに対しキャラクターに払い戻す。英雄たちはそれから、数多くある大筋を選べる:
Stephen Schubertは自分の時間の殆どを短期契約労働に費やしている自由契約の作家だ。労働も執筆もしていない時、Stephenは2つのD&Dキャンペーンを運営し、数人とプレイしている。彼はこれに従事しており、彼が最初に出版した冒険は妻宛で、彼女のパラディンはいつも「242ポイントのダメージ!」を覚えている。
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